JP4714947B2 - 動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット - Google Patents
動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット Download PDFInfo
- Publication number
- JP4714947B2 JP4714947B2 JP2007240023A JP2007240023A JP4714947B2 JP 4714947 B2 JP4714947 B2 JP 4714947B2 JP 2007240023 A JP2007240023 A JP 2007240023A JP 2007240023 A JP2007240023 A JP 2007240023A JP 4714947 B2 JP4714947 B2 JP 4714947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seq
- specific
- primer
- nos
- primer pairs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
近年、遺伝子工学の一つの手法であるPCR(Polymerase Chain Reaction)法が、食品や食品混入異物の由来となる動物種の検出の為に用いられている。PCR法は、プライマーという2つの短いDNAの断片を用いて、試料中に含まれる動物種由来のDNAを鋳型とし、その特定の一部分を何十万倍にもコピーして増やす方法である。そのため、微量な試料に含まれるDNAであっても高感度に検出が可能であり、また短時間で増幅させる技術であるために、簡便性、迅速性や正確性の点から食品中や飼料中の動物種の検出に応用できると期待されている(特許文献1)。
また、PCR反応の回数を減らすために、単純に異なる動物種に対するプライマーを混合してPCR反応を行おうとしても、相互に結合してしまう可能性が高い。
ウシに特異的な下記の配列番号1と2のプライマー対、ブタに特異的な下記の配列番号3と4のプライマー対、及びトリに特異的な下記の配列番号5と6のプライマー対、ドブネズミに特異的な下記の配列番号19と20のプライマー対、クマネズミに特異的な下記の配列番号21と22のプライマー対、及びハツカネズミに特異的な下記の配列番号23と24のプライマー対から成る動物種の識別用プライマーセットである。
配列番号1
CCATACATCGGCACAAATT
配列番号2
AATAGTAGGTGGACTATGGCAATT
配列番号3
CTCCATCCTAATCCTAATTTTAATG
配列番号4
CGATGATGCTAGTGATTGGTATC
配列番号5
CCAAAAATAAACTAATGGCACC
配列番号6
CGGTGAGGATTTGGGTC
配列番号19
AGCCTTCCTACCATTCCTG
配列番号20
TTTCATTTTAACATTTTGTCTTCAAC
配列番号21
GCTCTCTTCTAGGAGTATGCCTTATAG
配列番号22
GAGTAACTGATGAGAATGCTGTTAAA
配列番号23
TCAAAGATATCCTAGGTATCCTAATCA
配列番号24
GGTGTTTAGTGGATTAGCTGGTA
請求項1の動物種において、ウシとは「Bos taurus」種を示し、ブタとは「Sus scrofa」種を示し、トリとは「Gallus gallus」種を示し、ドブネズミとは「Rattus norvegicus」種を示し、クマネズミとは「Rattus rattus」種を示し、ハツカネズミとは「Mus musuculus」種を示している。
配列番号7
GAGGAGCAACAGTCATCATG
配列番号8
CGTGAAGAAATAGTAAATGTACGACTATC
配列番号9
GGAGTAATCCTCCTATTTGCG
配列番号10
GCGATGATGAATGGGAAA
配列番号11
ATGACCAACATCCGAAAG
配列番号12
GTATTGCTAGGAATAGGCCTGTC
請求項2の動物種において、ウマとは「Equus caballus」種を示し、ヒツジとは「Ovis aries」種を示し、ヤギとは「Capra hircus」種を示している。
配列番号13
CATTTATCATTGCAACTTTAGTCTTAA
配列番号14
AATAAGGAGGAGAAGAATGGC
配列番号15
GGCTGAATTATCCGCTATATG
配列番号16
AATTCCAATGTTTCATGTTTCTATGAATAC
配列番号17
ACCTCCAAACAACGAGGA
配列番号18
AGACTCTTCATTTGAGTAGACG
配列番号25
AGACTCTTCATTTGAGTAGGCG
請求項3の動物種において、ウサギとは「Oryctolagus cuniculus」種を示し、イヌとは「Canis familiaris」種を示し、ネコとは「Felis catus」種を示している。
配列番号1
CCATACATCGGCACAAATT
配列番号2
AATAGTAGGTGGACTATGGCAATT
配列番号3
CTCCATCCTAATCCTAATTTTAATG
配列番号4
CGATGATGCTAGTGATTGGTATC
配列番号5
CCAAAAATAAACTAATGGCACC
配列番号6
CGGTGAGGATTTGGGTC
配列番号7
GAGGAGCAACAGTCATCATG
配列番号8
CGTGAAGAAATAGTAAATGTACGACTATC
配列番号9
GGAGTAATCCTCCTATTTGCG
配列番号10
GCGATGATGAATGGGAAA
配列番号11
ATGACCAACATCCGAAAG
配列番号12
GTATTGCTAGGAATAGGCCTGTC
配列番号13
CATTTATCATTGCAACTTTAGTCTTAA
配列番号14
AATAAGGAGGAGAAGAATGGC
配列番号15
GGCTGAATTATCCGCTATATG
配列番号16
AATTCCAATGTTTCATGTTTCTATGAATAC
配列番号17
ACCTCCAAACAACGAGGA
配列番号18
AGACTCTTCATTTGAGTAGACG
配列番号19
AGCCTTCCTACCATTCCTG
配列番号20
TTTCATTTTAACATTTTGTCTTCAAC
配列番号21
GCTCTCTTCTAGGAGTATGCCTTATAG
配列番号22
GAGTAACTGATGAGAATGCTGTTAAA
配列番号23
TCAAAGATATCCTAGGTATCCTAATCA
配列番号24
GGTGTTTAGTGGATTAGCTGGTA
配列番号25
AGACTCTTCATTTGAGTAGGCG
また、1つのプライマーセットで合成されるPCR産物は、各動物に対して異なる大きさに合成される為、試料中のDNAがどの動物由来のものかを容易に推測できる。
さらに、請求項4のプライマーキットは、全てのプライマーが同じ反応条件でPCR反応を行うことが出来るため、一度に同じPCRのマシーンで反応させることが出来、さらに必要なPCR反応の回数を減らすことが出来る。
これらの特徴的効果により、食品や飲料等に混入した異物の正体を容易かつ迅速に判別出来るようになり、混入の原因や混入回避の手段の検討および開発を容易に行うことが可能になる。
本発明のプライマーは、DNA自動合成機を用いて支持体上でヌクレオチドを伸長し、次いで、脱保護および支持体からの切断を行った後に、通常用いられる方法(例えば、カラムクロマトグラフィー)によって精製して、目的のプライマーを得ることが出来る。
それぞれの配列は、左端が5’側に相当し、右端が3’側に相当する。記号5’と3’はDNAを構成する糖の炭素の位置を示す。また記号C、A、T、Gは公知の塩基の種類を示す。
またさらに、本発明中に示された増幅サイズは、それぞれの種特異的プライマー対によって増幅されるPCR産物の長さのことであり、その単位bpは塩基対(base pair)のことである。
本発明のプライマーセットを用いたPCR反応に用いるプライマーの使用量は、特に制限されないが、一般的に、最終濃度0.2〜0.5μMで使用するのが好ましく、さらに0.25〜0.4μMで使用するのがより好ましい。
本発明のプライマーセットを用いたPCR反応に用いる食品混入異物からのDNAの抽出は、公知の方法を採用することができる。例えば、このような方法としては、Marmur法、酵素法、塩化ベンジル法、CTAB法等が挙げられる。Prepman Ultra Reagent(アプライドバイオシステムズ社製)のような、短時間で簡便にDNAを粗抽出する市販キットを使用することも可能である。
また、加熱等の処理がされ、微量のDNAしか含まれない動物毛などの被験異物からの効率的なDNAの抽出には、プロテナーゼK等によるタンパク質分解酵素の使用が望ましく、例えばQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)のような、ごく微量のDNAを抽出・精製する市販キットを使用することも可能である。
本発明のプライマーセットを用いたPCR反応で測定される試料としては、生肉、肉加工食品、肉加工品含有食品、血液、体毛、体液、乳、肉骨粉、骨粉、ならびにこれらを含有する試料、肥料、および飼料添加物などが挙げられる。
本発明のプライマーセットを用いたPCR反応において、PCR装置としてはブロックタイプ又はキャピラリータイプの装置を使用できる。PCR反応の条件は特に限定されず、検体毎に最適条件を定めればよいが、例えば本出願に係るプライマーセットを用いる場合、以下の条件が好ましい。
・二本鎖DNAの一本鎖への熱変性:90℃から98℃程度、好ましくは92℃から96℃程度で、1秒から1分程度、好ましくは3秒から30秒程度加熱する。
・アニーリング:50℃から75℃程度、好ましくは50℃から70℃程度、さらに好ましくは、55℃から65℃程度で、1秒から1分30秒程度、好ましくは5秒から30秒程度加熱する。
・DNA伸長反応:50℃から75℃程度、好ましくは70℃から74℃程度で、3秒から2分程度、好ましくは5秒から1分程度加熱する。
・反応液中のMgイオン濃度:通常1.0から3.5mM程度、好ましくは2.0から3.0mM程度である。
以上の反応を25から40サイクル程度行うことにより、目的のシトクロムbの特定遺伝子領域を検出可能な程度にまで増幅することができる。
本発明のプライマーセットを用いたPCR反応終了後の反応物の検出については、この増幅産物をアガロースゲル電気泳動により分離し、エチジウムブロマイド又はサイバーグリーン等で核酸染色を行うことによって可視化することができる。
(仮に、PCR産物の量をサイバーグリーン等の蛍光検出を利用してモニタリング可能なPCR装置を用いる場合には、PCR反応後に融解曲線分析を用いて、PCR産物の融解温度によって目的増幅産物を検出することができる。)
実施例1は、ウシ、ブタ、及びトリの種類を判別するためのプライマーセット(以下プライマーセットAという)を作製し、その特異性を調べた。
配列番号1〜6の塩基配列を基に、フリーのヌクレオチドをFmoc固相法によって結合し、次いでOPCカラムにより精製することによって、6種類のプライマーを作製した。合成されたプライマーは、使用直前まで−80℃にて保管し、融解後直ちに使用するようにし、凍結融解は3回以上繰り返さないようにした。
上記6種類のプライマーを、使用前に蒸留水にて溶解し、被験DNA液を含む反応液に対し、それぞれの最終濃度が0.25μMになるように混合したプライマーセットを得た。
ウシ、ブタ、トリ、ウマ、ヒツジの各DNAをそれぞれ市販の肉から、又、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの各DNAをそれぞれ切断した尾の断片から、動物組織からのトータルDNAを精製するキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコの各DNAは、それぞれの体毛から、微量サンプルからのゲノムおよびミトコンドリアDNAを精製するキットであるQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。コントロールとして用いたモルモットDNAとヒトのDNAは、それぞれ体毛及び頭毛から、QIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーの使用については、上記したように、14種類の動物の被験DNA液をそれぞれ含む反応液に対し、プライマーセットAを添加した。つまり、1種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが共存するPCR反応液に調整されている。
ウシ、ブタ、トリの各DNAは、それぞれの市販の肉を細分化した後、8:1:1又は1:8:1、もしくは1:1:8の重量比で混合し、該混合肉から市販の動物組織からのトータルDNAを精製するためのキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーについては、上記したように、被験DNA液を含む反応液に対し、プライマーセットAに含まれる6種類のプライマーが、最終濃度がそれぞれ0.25μMになるように反応液に添加した。つまり、3種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが共存するPCR反応液に調整されている。
また、標的とする動物種のDNA量が、添加された全体のDNAにおいて極めて少ない割合の場合でも、PCR反応は正常に行われ、添加された鋳型DNAの割合におおよそ相関するように、対応するバンドの濃さが変化していることが明らかになった。
つまり、プライマーセットAは、動物種由来の異物の中に複数の動物種由来のDNAが含まれていたとしても、検出可能なプライマーセットとして有用であることが確認された。
実施例2は、ウマ、ヒツジ、及びヤギの種類を判別するためのプライマーセット(以下プライマーセットBという)を作製し、その特異性を調べた。
配列番号7〜12の塩基配列を基に、フリーのヌクレオチドをFmoc固相法によって結合し、次いでOPCカラムにより精製することによって、6種類のプライマーを作製した。合成されたプライマーは、使用直前まで−80℃にて保管し、融解後直ちに使用するようにし、凍結融解は3回以上繰り返さないようにした。
上記6種類のプライマーを、使用前に蒸留水にて溶解し、被験DNA液を含む反応液に対し、それぞれの最終濃度が0.25μMになるように混合したプライマーセットを得た。
ウシ、ブタ、トリ、ウマ、ヒツジの各DNAをそれぞれ市販の肉から、又、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの各DNAをそれぞれ切断した尾の断片から、動物組織からのトータルDNAを精製するキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコの各DNAは、それぞれの体毛から、微量サンプルからのゲノムおよびミトコンドリアDNAを精製するキットであるQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。コントロールとして用いたモルモットDNAとヒトのDNAは、それぞれ体毛及び頭毛から、QIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーの使用については、上記したように、14種類の動物の被験DNA液をそれぞれ含む反応液に対し、プライマーセットBを添加した。つまり、1種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが共存するPCR反応液に調整されている。
実施例3は、ウサギ、イヌ、及びネコの種類を判別するためのプライマーセット(以下プライマーセットCという)を作製し、その特異性を調べた。
配列番号13〜18、及び25の塩基配列を基に、フリーのヌクレオチドをFmoc固相法によって結合し、次いでOPCカラムにより精製することによって、7種類のプライマーを作製した。合成されたプライマーは、使用直前まで−80℃にて保管し、融解後直ちに使用するようにし、凍結融解は3回以上繰り返さないようにした。
上記7種類のプライマーを、使用前に蒸留水にて溶解し、被験DNA液を含む反応液に対し、それぞれの最終濃度が0.25μM(配列番号18と25のみ、最終濃度が0.125μM)になるように混合したプライマーセットを得た。
ウシ、ブタ、トリ、ウマ、ヒツジの各DNAをそれぞれ市販の肉から、又、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの各DNAをそれぞれ切断した尾の断片から、動物組織からのトータルDNAを精製するキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコの各DNAは、それぞれの体毛から、微量サンプルからのゲノムおよびミトコンドリアDNAを精製するキットであるQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。コントロールとして用いたモルモットDNAとヒトのDNAは、それぞれ体毛及び頭毛から、QIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーの使用については、上記したように、14種類の動物の被験DNA液をそれぞれ含む反応液に対し、プライマーセットCを添加した。つまり、1種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが共存するPCR反応液に調整されている。
実施例4は、ドブネズミ、クマネズミ、及びハツカネズミの種類を判別するためのプライマーセット(以下プライマーセットDという)を作製し、その特異性を調べた。
配列番号19〜24の塩基配列を基に、フリーのヌクレオチドをFmoc固相法によって結合し、次いでOPCカラムにより精製することによって、ドブネズミ、クマネズミ、及びハツカネズミに種特異的に増幅可能なプライマーを作製した。合成されたプライマーは、使用直前まで−80℃にて保管し、融解後直ちに使用するようにし、凍結融解は3回以上繰り返さないようにした。
上記6種類のプライマーを、使用前に蒸留水にて溶解し、被験DNA液を含む反応液に対し、それぞれの最終濃度が0.25μMになるように混合したプライマーセットを得た。
ウシ、ブタ、トリ、ウマ、ヒツジの各DNAをそれぞれ市販の肉から、又、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの各DNAをそれぞれ切断した尾の断片から、動物組織からのトータルDNAを精製するキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコの各DNAは、それぞれの体毛から、微量サンプルからのゲノムおよびミトコンドリアDNAを精製するキットであるQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。コントロールとして用いたモルモットDNAとヒトのDNAは、それぞれ体毛及び頭毛から、QIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーについては、上記したように、14種類の動物の被験DNA液をそれぞれ含む反応液に対し、プライマーセットDを添加した。つまり、1種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが共存するPCR反応液に調整されている。
実施例5は、プライマーセットA、B、C及びDからなるプライマーキットEを用いた同一条件でのPCR反応における特異性を調べた。
配列番号1〜25の配列番号の塩基配列を基に、フリーのヌクレオチドをFmoc固相法によって結合し、次いでOPCカラムにより精製することによって、25種類のプライマーを作製した。合成されたプライマーは、使用直前まで−80℃にて保管し、融解後直ちに使用するようにし、凍結融解は3回以上繰り返さないようにした。
上記プライマーセットA、B、C及びDは、それぞれに含まれる6種類(プライマーセットCのみ7種類)のプライマーを使用前に蒸留水にて溶解し、被験DNA液を含む反応液に対し、それぞれの最終濃度が0.25μM(配列番号18と25のみ、最終濃度が0.125μM)になるように混合した各プライマーセットを作製した。
ウシ、ブタ、トリ、ウマ、ヒツジの各DNAをそれぞれ市販の肉から、又、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの各DNAをそれぞれ切断した尾の断片から、動物組織からのトータルDNAを精製するキットであるDNeasy Blood&Tissue kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコの各DNAは、それぞれの体毛から、微量サンプルからのゲノムおよびミトコンドリアDNAを精製するキットであるQIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。コントロールとして用いたモルモットDNAとヒトのDNAは、それぞれ体毛及び頭毛から、QIAamp DNA Micro kit(QIAGEN社製)を用いて精製した。
プライマーの使用については、14種類の動物の被験DNA液をそれぞれ含む反応液に対し、プライマーセットA、B、C及びDをそれぞれ添加した。つまり、1種類の動物DNAに対し、1種類のプライマーセットが存在するPCR反応液に調整されている。
Claims (4)
- ミトコンドリアDNAのシトクロムb遺伝子配列に由来した動物に特異的な遺伝子配列を検出するためのプライマーセットであって、
ウシに特異的な下記の配列番号1と2のプライマー対、ブタに特異的な下記の配列番号3と4のプライマー対、及びトリに特異的な下記の配列番号5と6のプライマー対、ドブネズミに特異的な下記の配列番号19と20のプライマー対、クマネズミに特異的な下記の配列番号21と22のプライマー対、及びハツカネズミに特異的な下記の配列番号23と24のプライマー対から成る動物種の識別用プライマーセット。
配列番号1
CCATACATCGGCACAAATT
配列番号2
AATAGTAGGTGGACTATGGCAATT
配列番号3
CTCCATCCTAATCCTAATTTTAATG
配列番号4
CGATGATGCTAGTGATTGGTATC
配列番号5
CCAAAAATAAACTAATGGCACC
配列番号6
CGGTGAGGATTTGGGTC
配列番号19
AGCCTTCCTACCATTCCTG
配列番号20
TTTCATTTTAACATTTTGTCTTCAAC
配列番号21
GCTCTCTTCTAGGAGTATGCCTTATAG
配列番号22
GAGTAACTGATGAGAATGCTGTTAAA
配列番号23
TCAAAGATATCCTAGGTATCCTAATCA
配列番号24
GGTGTTTAGTGGATTAGCTGGTA - ウマに特異的な下記の配列番号7と8のプライマー対、ヒツジに特異的な下記の配列番号9と10のプライマー対、及びヤギに特異的な下記の配列番号11と12のプライマー対とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の動物種の識別用プライマーセット。
配列番号7
GAGGAGCAACAGTCATCATG
配列番号8
CGTGAAGAAATAGTAAATGTACGACTATC
配列番号9
GGAGTAATCCTCCTATTTGCG
配列番号10
GCGATGATGAATGGGAAA
配列番号11
ATGACCAACATCCGAAAG
配列番号12
GTATTGCTAGGAATAGGCCTGTC - ウサギに特異的な下記の配列番号13と14のプライマー対、イヌに特異的な下記の配列番号15と16のプライマー対、ネコに特異的な下記の配列番号17と18のプライマー対、及びネコに特異的な下記の配列番号17と25のプライマー対とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の動物種の識別用プライマーセット。
配列番号13
CATTTATCATTGCAACTTTAGTCTTAA
配列番号14
AATAAGGAGGAGAAGAATGGC
配列番号15
GGCTGAATTATCCGCTATATG
配列番号16
AATTCCAATGTTTCATGTTTCTATGAATAC
配列番号17
ACCTCCAAACAACGAGGA
配列番号18
AGACTCTTCATTTGAGTAGACG
配列番号25
AGACTCTTCATTTGAGTAGGCG - ミトコンドリアDNAのシトクロムb遺伝子配列に由来した動物に特異的な遺伝子配列を検出するためのプライマーキットであって、
ウシに特異的な下記の配列番号1と2のプライマー対、ブタに特異的な下記の配列番号3と4のプライマー対、トリに特異的な下記の配列番号5と6のプライマー対の内の少なくとも1つ以上の第一プライマー対と、
ウマに特異的な下記の配列番号7と8のプライマー対、ヒツジに特異的な下記の配列番号9と10のプライマー対、及びヤギに特異的な下記の配列番号11と12のプライマー対の内の少なくとも1つ以上の第二プライマー対と、
ウサギに特異的な下記の配列番号13と14のプライマー対、イヌに特異的な下記の配列番号15と16のプライマー対、ネコに特異的な下記の配列番号17と18のプライマー対、及びネコに特異的な下記の配列番号17と25のプライマー対の内の少なくとも1つ以上の第三プライマー対と、
ドブネズミに特異的な下記の配列番号19と20のプライマー対、クマネズミに特異的な下記の配列番号21と22のプライマー対、及びハツカネズミに特異的な下記の配列番号23と24のプライマー対の内の少なくとも1つ以上の第四プライマー対とからなるプライマー対群の中から選択された少なくとも2つ以上のプライマー対によって構成されており、
必須のプライマー対として、ドブネズミに特異的な下記の配列番号19と20のプライマー対、クマネズミに特異的な下記の配列番号21と22のプライマー対、及びハツカネズミに特異的な下記の配列番号23と24のプライマー対を有していることを特徴とする動物種の識別用プライマーキット。
配列番号1
CCATACATCGGCACAAATT
配列番号2
AATAGTAGGTGGACTATGGCAATT
配列番号3
CTCCATCCTAATCCTAATTTTAATG
配列番号4
CGATGATGCTAGTGATTGGTATC
配列番号5
CCAAAAATAAACTAATGGCACC
配列番号6
CGGTGAGGATTTGGGTC
配列番号7
GAGGAGCAACAGTCATCATG
配列番号8
CGTGAAGAAATAGTAAATGTACGACTATC
配列番号9
GGAGTAATCCTCCTATTTGCG
配列番号10
GCGATGATGAATGGGAAA
配列番号11
ATGACCAACATCCGAAAG
配列番号12
GTATTGCTAGGAATAGGCCTGTC
配列番号13
CATTTATCATTGCAACTTTAGTCTTAA
配列番号14
AATAAGGAGGAGAAGAATGGC
配列番号15
GGCTGAATTATCCGCTATATG
配列番号16
AATTCCAATGTTTCATGTTTCTATGAATAC
配列番号17
ACCTCCAAACAACGAGGA
配列番号18
AGACTCTTCATTTGAGTAGACG
配列番号19
AGCCTTCCTACCATTCCTG
配列番号20
TTTCATTTTAACATTTTGTCTTCAAC
配列番号21
GCTCTCTTCTAGGAGTATGCCTTATAG
配列番号22
GAGTAACTGATGAGAATGCTGTTAAA
配列番号23
TCAAAGATATCCTAGGTATCCTAATCA
配列番号24
GGTGTTTAGTGGATTAGCTGGTA
配列番号25
AGACTCTTCATTTGAGTAGGCG
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007240023A JP4714947B2 (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007240023A JP4714947B2 (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009065939A JP2009065939A (ja) | 2009-04-02 |
JP4714947B2 true JP4714947B2 (ja) | 2011-07-06 |
Family
ID=40602859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007240023A Active JP4714947B2 (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4714947B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106591469A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-04-26 | 青岛正方元信公共卫生检测有限公司 | 一种用于检测鼠源性成分的特异性引物 |
KR20220037737A (ko) | 2020-09-18 | 2022-03-25 | 한국식품연구원 | 가공식품 및 농산물의 설치류 오염여부를 판별하는 방법 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101535925B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2015-07-29 | 대한민국 | 염소 개체 식별용 초위성체 마커 |
CN103642917B (zh) * | 2013-12-06 | 2016-08-24 | 南京市产品质量监督检验院 | 鉴定食品中鼠源性成分的试剂盒、制备方法及检测方法 |
CN108060238B (zh) * | 2018-01-25 | 2020-03-10 | 锡林郭勒职业学院 | 原奶或发酵乳中牛和马源性检测的引物和探针及试剂盒 |
CN109504787B (zh) * | 2019-01-16 | 2022-03-25 | 公安部物证鉴定中心 | 一种检测动物源性的试剂盒及其应用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000210085A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Japan Synthetic Textile Inspection Inst Foundation | Dnaによる獣肉の同定方法 |
-
2007
- 2007-09-14 JP JP2007240023A patent/JP4714947B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000210085A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-02 | Japan Synthetic Textile Inspection Inst Foundation | Dnaによる獣肉の同定方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106591469A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-04-26 | 青岛正方元信公共卫生检测有限公司 | 一种用于检测鼠源性成分的特异性引物 |
KR20220037737A (ko) | 2020-09-18 | 2022-03-25 | 한국식품연구원 | 가공식품 및 농산물의 설치류 오염여부를 판별하는 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009065939A (ja) | 2009-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Mohamad et al. | Comparison of gene nature used in real-time PCR for porcine identification and quantification: A review | |
López-Calleja et al. | PCR detection of cows’ milk in water buffalo milk and mozzarella cheese | |
KR101318311B1 (ko) | 식품 중의 돼지고기 함량을 확인하는 방법 | |
JP4714947B2 (ja) | 動物の識別用プライマーセット、およびプライマーキット | |
Karabasanavar et al. | Development and application of highly specific PCR for detection of chicken (Gallus gallus) meat adulteration | |
CN104946749A (zh) | 一种用于现场快速检测布鲁氏菌的通用型引物与探针以及试剂盒 | |
KR20120038037A (ko) | 축종 감별용 pcr 또는 실시간 pcr 프라이머 조성물, 이를 포함하는 축종감별용 pcr 키트 및 이를 이용한 축종감별방법 | |
CN113430279A (zh) | 用于肉制品中动物种源成分筛查的dna宏条形码检测靶标序列、检测试剂盒及检测方法 | |
JP2008271887A (ja) | オーストラリア産麺用小麦銘柄の判別方法 | |
KR100653400B1 (ko) | 한우육 판별 방법 및 이를 위한 프로브와 프라이머 | |
KR101823374B1 (ko) | 축진 듀록 식별용 snp 마커 및 이를 이용한 축진 듀록 식별 방법 | |
KR102269653B1 (ko) | 고양이의 골연골이형성증을 예측 또는 진단하기 위한 단일염기 다형성 마커 조성물 및 이를 이용한 예측 또는 진단 방법 | |
JP2009219451A (ja) | 一塩基多型を用いた牛の個体識別法と親子鑑別法 | |
KR101535925B1 (ko) | 염소 개체 식별용 초위성체 마커 | |
JP5564739B2 (ja) | プライマー配列 | |
JP4854211B2 (ja) | プライマー配列 | |
JP5281775B2 (ja) | ウシ脂肪交雑形成に関わる一塩基多型およびその利用 | |
JP3805692B2 (ja) | 牛、豚、鶏検出用プライマー | |
KR20070104085A (ko) | 염기특이-중합효소연쇄반응을 이용한 한우육 판별방법 | |
Schubbert | Molecular Biology Laboratory Layout | |
KR102336624B1 (ko) | 돈육의 콜라겐 함량 예측용 마커 및 이의용도 | |
KR101278268B1 (ko) | 염기특이-중합효소연쇄반응을 이용한 황우, 비황우 및 이들의 교잡우의 판별방법 | |
KR102512271B1 (ko) | 초위성체 마커를 이용한 경주마의 개체식별 방법 | |
JP2011045383A6 (ja) | プライマー配列 | |
KR101821558B1 (ko) | 농협 듀록 품종 식별용 snp 마커 및 이를 이용한 농협 듀록 품종 식별 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110311 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4714947 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |