JP3805692B2 - 牛、豚、鶏検出用プライマー - Google Patents

牛、豚、鶏検出用プライマー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は牛、豚、鶏のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を増幅することにより、被験食品や被検飼料に牛、豚、鶏のいずれかの原料が用いられていたかを判定するための、原料肉種検出用のPCR用プライマーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食肉製品やこれを含む食品において、原料肉表示は食品衛生法で規定されており、また、食肉由来の原料を使用した商品においても、平成14年4月からアレルギー表示として、可能な限りその由来を表示することが推奨されている。従って、食品においては、これら原料肉種の正確な鑑別法が不可欠である。また、平成13年9月に国内で狂牛病が発見されて以来、国外又は国内において、食品中あるいは飼料中に牛由来原料が含まれているかどうかの判断を必要とする機会が多くなってきており、微量な混入であっても迅速、かつ正確に判定することが望まれている。
【0003】
従来においては原料肉種の鑑別は免疫血清反応法、等電点電気泳動法、及び高速液体クロマトグラフィー法が用いられていたが、タンパク質の加熱が著しい加工食品等においては、これらの方法では鑑別が困難である。一方、近年の遺伝子工学の発達によって、DNAの配列の差異に基づいたハイブリダイゼーション法やPCR法を食品の原料肉種鑑別に応用することも検討され始めている。特にPCR法は、目的のDNA断片を微量であっても短時間で増幅させる技術であるため、簡便性や迅速性、正確性の点から食品中や飼料中の原料肉の種鑑別に応用できると期待されている。
【0004】
例えば、ウシ遺伝子をPCR法によって検出する方法については現在まで幾つかの方法が公表されており、文献(日本食品化学工学会誌46,187(1990))記載の方法は、一方のプライマーを数種の食肉種に対して共通のものを用い、他方のプライマーを各生物種特異的なプライマーを用いて、一度のPCR反応によって、多種類の食肉の存在を検出するプライマーの設計を行っている。しかし、この場合、特定の2種の食肉の判定が困難な場合があり、正確性に問題がある。さらに、検出に必要なDNA量として少なくとも0.25ng必要であり、高感度に検出しているとは言い難い。
【0005】
また文献(J.AOAC Int,78,1542(1995))では牛、ブタ等のミトコンドリア チトクロームb遺伝子の共通配列領域をPCR用のプライマーとして用いて増幅し、この増幅産物を制限酵素によって切断する方法を採用し、網羅的に多くの生物種を区別する方法が記載されている。しかし、検出にはPCR法による増幅産物を制限酵素処理する必要があり、迅速性に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、我々は、正確かつ高感度に牛由来原料の存在を判断できるPCR用のプライマーの設計を本発明の課題とした。さらに他の主要な食肉である豚、鶏に対しても正確かつ高感度に存在を判断できるPCR用のプライマーの設計を課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため我々は鋭意研究を重ね、以下の知見を見いだした。すなわち、既知のデータベースより、種々の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を抽出し、その配列を比較検討することで、牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子、豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子のそれぞれに特異的なDNA領域を見いだした。
【0008】
我々は、見出した牛、豚、鶏のそれぞれに特異的なミトコンドリア チトクロームb遺伝子の領域に対して、これを標的とするPCR用プライマーをいくつか作製した。そしてその中から正確に牛のミトコンドリア チトクロームb遺伝子、豚のミトコンドリア チトクロームb遺伝子、鶏のミトコンドリア チトクロームb遺伝子と特異的に反応するPCR用プライマー、及びプライマーセットを選出し、本発明とした。
【0009】
すなわち、本発明は、まず第1のプライマーとして、配列表の配列番号1における塩基番号14〜23の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。次に、第2のプライマーとして、配列表の配列番号2における塩基番号19〜28の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。これら第1のプライマーと第2のプライマーは、PCRに供されることにより、共に牛のミトコンドリア チトクロームb遺伝子に特異的に結合するが、他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を検出可能に増幅しないので、牛原料を検出するのためのPCR用プライマーとして使用される。また、当該第1のプライマーと第2のプライマーのプライマーセットとすることで、より高感度に検出することができる。
【0010】
また、本発明は、第3のプライマーとして、配列表の配列番号3における塩基番号17〜26の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。また、さらに、第4のプライマーとして、配列表の配列番号4における塩基番号19〜28の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。これら第3のプライマーと第4のプライマーは、PCRに供されることにより、共に豚のミトコンドリア チトクロームb遺伝子に特異的に結合するが、他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を検出可能に増幅しないので、豚原料を検出するのためのPCR用プライマーとして使用される。また、当該第3のプライマーと第4のプライマーのプライマーセットとすることで、より高感度に検出することができる。
【0011】
また、本発明は、第5のプライマーとして、配列表の配列番号5における塩基番号19〜28の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。また、さらに、第6のプライマーとして、配列表の配列番号6における塩基番号17〜26の塩基配列を3´末端側に含む最短15最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマーを提案する。これら第5のプライマーと第6のプライマーは、PCRに供されることにより、共に鶏のミトコンドリア チトクロームb遺伝子に特異的に結合するが、他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を検出可能に増幅しないので、鶏原料を検出するのためのPCR用プライマーとして使用される。また、当該第5のプライマーと第6のプライマーのプライマーセットとすることで、より高感度に検出することができる。
【0012】
前記各プライマーにおいて、塩基配列の長さを15から40とするのは、PCR用プライマーとして塩基配列の長さが15〜40程度が適切であること、また、3´末端側10個の塩基配列を特定するのは、3´末端側10個程度がPCR反応に際して重要であって、5´末端側は多少配列が異なっていたり、長さが違っていてもPCR反応が可能な場合が多いためである。
【0013】
本発明においては、さらに第1のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号1の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(1´)、第2のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号2の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(2´)を提案する。当該各プライマーにおいても、それぞれをプライマーセットとして使用することが好ましい。
【0014】
また、第3のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号3の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(3´)、第4のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号4の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(4´)を提案する。当該各プライマーにおいても、それぞれをプライマーセットとして使用することが好ましい。
【0015】
また、第5のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号5の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(5´)、第6のプライマーの好ましい態様として、配列表の配列番号6の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー(6´)を提案する。当該各プライマーにおいても、それぞれをプライマーセットとして使用することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する
プライマー
本発明の牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出用プライマー、すなわち、第1のプライマー又は第2のプライマーは、互いに組合わせて、あるいは牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする別のプライマーと組み合わせることによって、所定条件のPCRに供されることにより、牛由来のDNAの有するミトコンドリア チトクロームb遺伝子の特定領域を検出可能に増幅することができる。しかし、同じ条件のPCRに供されることによっては、その他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を増幅しないプライマーである。ここで、牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする「別」のプライマーとは、第1のプライマーを用いた場合、これに対してアンチセンスプライマーとなるものであればよく、この場合必ずしも牛だけに特異的なものでなくてもよい。また、同様に第2のプライマーを用いた場合、これに対してセンスプライマーとなるものであれば良く、この場合も必ずしも牛だけに特異的なものでなくてもよい。
【0017】
本発明の豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出用プライマー、すなわち第3のプライマー又は第4のプライマーは、互いに組合わせることによって、あるいは豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする別のプライマーと組み合わせることによって、所定条件のPCRに供されることにより、豚由来のDNAの有するミトコンドリア チトクロームb遺伝子の特定領域を検出可能に増幅することができる。しかし、同じ条件のPCRに供されることによっては、その他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を増幅しないプライマーである。ここで、豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする「別」のプライマーとは、上記牛の場合に順じて解釈する。
【0018】
本発明の鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出用プライマー、すなわち第5のプライマー又は第6のプライマーは、互いに組合わせることによって、あるいは鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする別のプライマーと組み合わせることによって、所定条件のPCRに供されることにより、鶏由来のDNAの有するミトコンドリア チトクロームb遺伝子の特定領域を検出可能に増幅することができる。しかし、同じ条件のPCRに供されることによっては、その他の生物種のミトコンドリア チトクロームb遺伝子を増幅しないプライマーである。ここで、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子をコードする「別」のプライマーとは、上記牛、豚の場合に順じて解釈する。
【0019】
また、これら前記のPCRの所定条件としては、通常ブロックタイプのPCR装置やキャピラリータイプのPCR装置において採用される種々の条件が含まれるが、通常は変性を90〜98℃程度で3秒〜1分、アニーリングを50℃〜65℃程度で5秒〜2分間、DNA伸張反応を60℃〜75℃程度で10秒〜3分間行ない、反応系中のMgイオン濃度が1.0〜3.5mM程度の条件を提示できる。
【0020】
本発明のプライマーを用いたPCR反応の対象となる食品や飼料は特に限定されないが、食品の場合、例えば、食肉、粉末スープ、液体スープ、熱風乾燥又は凍結乾燥した食肉具材、原料肉又はこれらの加工製品を含有する各種調理食品等を広く対象とすることができる。
【0021】
本発明のプライマーは化学合成により容易に作製することができる。また、本発明のプライマーは前記の第1のプライマーと第2のプライマーを組み合わせて使用することが好ましく、さらに好ましくは前記(1´)と(2´)のプライマー、最も好ましくは配列表の配列番号1と配列番号2のプライマーを組合わせて使用する。これにより、目的とする牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子を高感度に検出することができる。
【0022】
また、同様に、豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子を検出するには、第3のプライマーと第4のプライマー、さらに好ましくは(3´)と(4´)のプライマー、最も好ましくは配列表の配列番号3と配列番号4のプライマーを組み合わせて使用することが好ましい。また、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子を検出するには、第5のプライマーと第6のプライマー、さらに好ましくは前記(5´)と(6´)のプライマー、最も好ましくは配列表の配列番号5と配列番号6のプライマーを組合わせてを用いることが望ましい。
【0023】
牛、豚、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出方法
本発明の牛、豚、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出方法は、被験食品に含まれるDNAを抽出し、このDNAを鋳型として、本発明のプライマーを用いてPCR反応を行ない、増幅されたDNAを検出する。
【0024】
DNA抽出操作
食品からのDNAの抽出は公知の方法を採用することができる。例えば、このような公知の方法としてMarmur法、その変法である酵素法、塩化ベンジル法等が挙げられる。特に加熱等の処理がされ、微量のDNAしか含まない被験食品からの効率的なDNAの抽出にはCTAB法が有効である(Nature,198,588(1963))。
【0025】
PCR
PCR反応を行なうにあたっては前記説明した本発明のプライマーを用いる。被験食品中に牛由来原料が含まれていることを確認する必要がある場合、すなわち牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の存在を確認する場合は、第1のプライマー又は第2のプライマーと、他の牛ミトコンドリアチトクロームb遺伝子のアンチセンス又はセンスプライマー、好ましくは第1と第2のプライマーを組み合わせて用いることができる。
【0026】
同様に豚由来原料が含まれていることを確認する場合、すなわち豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の存在を確認する場合には第3のプライマー又は第4のプライマーと、他の豚ミトコンドリアチトクロームb遺伝子のアンチセンス又はセンスプライマー、好ましくは第3と第4のプライマーを組み合わせて用いることができる。
【0027】
さらに鶏由来原料が含まれていることを確認する場合、すなわち鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の存在を確認する場合には第5のプライマー又は第6のプライマーと、他の豚ミトコンドリアチトクロームb遺伝子のアンチセンス又はセンスプライマー、好ましくは第5と第6のプライマーを組み合わせて用いることができる。
【0028】
PCR装置としてはブロックタイプ又はキャピラリータイプの装置を使用できる。尚、迅速にDNAを増幅するにはキャピラリータイプのPCR装置を用いることが好ましい。PCR反応の条件は特に限定されず、検体毎に最適条件を定めればよいが、例えばキャピラリータイプのPCR装置を用いる場合、以下の条件が好ましい。
・二本鎖DNAの一本鎖への熱変性:通常90〜98℃、好ましくは92℃から96℃で通常1秒から1分程度、好ましくは3秒から30秒程度加熱する。
・アニーリング:通常50℃から75℃程度、好ましくは50℃〜70℃程度で通常1秒〜1分30秒程度好ましくは5秒から30秒程度加熱する。
・DNA伸張反応:通常50℃〜75℃程度、好ましくは70℃〜74℃程度で通常3秒〜2分間程度、好ましくは5秒〜1分間程度加熱する。
・反応系のMgイオン濃度:通常1.0〜3.5mM程度好ましくは2.0〜3.0mM程度である。
この反応を25〜50サイクル程度行うことにより、目的のミトコンドリア チトクロームbの特定遺伝子領域を検出可能な程度まで増幅することができる。
【0029】
DNA検出工程
PCR反応終了後の反応物の検出については、PCR産物の量をサイバーグリーン等の蛍光検出を利用してモニタリングできるPCR装置を用いる場合には、PCR反応後に融解曲線分析を用いて、PCR産物の融解温度によって目的増幅産物を検出することができる。さらに、これらの増幅産物の存在を確認するためにアガロースゲル電気泳動により分離し、エチジウムブロマイド、サイバーグリーン等で核酸染色を行うこともできる。
【0030】
融解曲線分析においてPCR増幅産物であるDNAの融解温度のピークが検出された場合、又はアガロース電気泳動による目的バンドが検出された場合には、そのプライマーセットが増幅することができるミトコンドリア チトクロームb遺伝子を有する食肉種に対応する食肉原料が存在していたことがわかる。例えば、配列番号1記載のプライマー及び配列番号2記載のプライマーの組み合わせを用いたPCR増幅産物の融解温度は約84.4℃であり、融解曲線分析においてこのピークが見られた場合、又は電気泳動において約299塩基対のバンドが検出された場合には被験食品中に牛由来原料が存在していたことがわかる。また、配列番号3記載のプライマー及び配列番号4記載のプライマーの組み合わせを用いたPCR増幅産物の融解温度は約83.0℃であり、融解曲線分析においてこのピークが見られた場合、又は電気泳動において約253塩基対のバンドが検出された場合には被験食品中に豚由来原料が存在していたことがわかる。また、配列番号5記載のプライマー及び配列番号6記載のプライマーの組み合わせを用いたPCR増幅産物の融解温度は約85.7℃であり、融解曲線分析においてこのピークが見られた場合、又は電気泳動において約285塩基対のバンドが検出された場合には被験食品中に鶏由来原料が存在していたことがわかる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例及び試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】
(実施例1)牛、豚、鶏、七面鳥、羊、鮭、ヒト、大腸菌DNAを用いた場合のプライマーの特異性確認
DNAの調製
牛、豚、鶏、七面鳥、羊、ヒトの各DNAはバイオインサイド社製、鮭DNAはクローンテック社製、大腸菌はPUREGENE DNA 抽出キット(Gentra社製)を用いて精製したものを用いた。
【0033】
プライマーの調製
配列番号1、2、3、4、5、6記載の各プライマーはDNA合成機を用いて合成した。
【0034】
PCR反応
各食肉及び鮭、大腸菌のDNA量を測定し、希釈をおこなうことで1ng/μlの各DNA溶液を作製し、これらの被験DNA液1μlに滅菌水及びPCRバッファーを加えることにより、終濃度2.0mM MgCl2 50mM Tris-HCl(pH 8.3) 0.25mg/ml BSA 200μM dNTPs 0.25μM各プライマーとなるように調製した。これに1.0unitsのHot Start Taq DNAポリメラーゼ(ロッシュダイアグノステック社製)を添加し、総液量を20μlとしてPCR反応を行った。
【0035】
まず、第1の反応として、配列番号1及び2記載のプライマーを用いて、95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング66℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行った。また、別に第2の反応として、配列番号3及び4記載のプライマーを用いて、95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング64℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行なった。さらに第3の反応として、配列番号5及び6記載のプライマーを用いて、95℃で10分保持した後、熱変性95℃5秒、アニーリング66℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行った。PCR装置はライトサイクラー(ロッシュダイアグノスステック社製)を用いた。
【0036】
PCR反応終了後、融解曲線分析において各目的増幅産物の融解温度のピークを確認するとともに、得られたPCR産物を1.6%アガロースゲル(タカラ)でMupid-2(コスモバイオ)により、100V、25分電気泳動し、Ethidium Bromide(1.0μg/ml)で染色後、UVランプ下でバンドを観察した。
【0037】
その結果、配列番号1,2のプライマーセットを使用した場合、増幅産物の融解温度のピークは、牛DNAの場合のみ約84.4℃のピークが認められ、電気泳動の結果は、図1(a)に示すように、牛DNAの場合のみ299bpに増幅産物が確認され、他の生物種DNAを使用した場合には増幅産物は見られなかった。また、配列番号3,4のプライマーセットを使用した場合は、増幅産物の融解温度のピークは、豚DNAの場合のみ約83.0℃のピークが認められ、電気泳動の結果は、図1(b)に示すように、豚DNAの場合のみ253bpに増幅産物が確認された。さらに、配列番号5,6のプライマーセットを使用した場合は、増幅産物の融解温度のピークは、鶏DNAの場合のみ約85.7℃のピークが認められ、電気泳動の結果は、図1(c)に示すように、鶏DNAの場合のみ285bpに増幅産物が確認された。
【0038】
(実施例2)各プライマーで増幅するために必要な鋳型DNA量の検討
DNAの調製
牛、豚、鶏の各DNAはバイオインサイド社製を使用した。
【0039】
プライマーの調製
配列番号1、2、3、4、5、6記載の各プライマーはDNA合成機を用いて合成した。
【0040】
PCR反応
前記の牛、豚、鶏の各DNAの希釈を行うことで0.1pg/μl、1pg/μl、10pg/μl、100pg/μl、1000pg/μlの各DNA溶液の希釈系列を作製し、これらの被験DNA液1μlに滅菌水及びPCRバッファーを加えることにより、終濃度2.0mM MgCl2 50mM Tris-HCl(pH 8.3) 0.25mg/ml BSA 200μM dNTPs 0.25μM各プライマーとなるように調製した。これに1.0unitsのHot Start Taq DNAポリメラーゼ(ロッシュダイアグノステック社製)を添加し、総液量を20μlとしてPCR反応を行った。
【0041】
牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出を行う場合、配列番号1及び2記載のプライマーを用いて、95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング66℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行った。また、豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の検出を行う場合は、配列番号3及び4記載のプライマーを用いて、95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング64℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行なった。さらに鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子の場合は、配列番号5及び6記載のプライマーを用いて95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング66℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒を40サイクルのPCR反応を行った。
【0042】
PCR装置はライトサイクラー(ロッシュダイアグノスステック社製)を用いた。PCR反応終了後、融解曲線分析において各目的増幅産物の融解温度のピークを確認するとともに、得られたPCR産物を1.6%アガロースゲル(タカラ)でMupid-2(コスモバイオ)により、100V、25分電気泳動し、Ethidium Bromide(1.0μg/ml)で染色後、UVランプ下でバンドを観察した。
【0043】
また、電気泳動におけるそれぞれのプライマーセットによる検出限界の鋳型DNA量は、図2に示すように牛ミトコンドリア チトクロームb遺伝子検出用の配列番号1及び2のプライマーセットで(a)1pg、豚ミトコンドリア チトクロームb遺伝子検出用の配列番号3及び4のプライマーセットで(b)1pg、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子検出用の配列番号5及び6のプライマーセットで(c)0.1pgであった。
【0044】
(実施例3)牛原料使用の乾燥調味肉と豚原料使用の乾燥調味肉から抽出したDNAでのプライマーの反応性
DNAの調製
即席麺等の具剤として使用される牛原料使用の乾燥調味肉と豚原料使用の乾燥調味肉を使用し、以下のCTAB法によるDNAの抽出を行った。すなわち、それぞれを10g採取し、抽出用バッファー(1%CTAB、0.7MNaCl、10mMEDTA、1%β―メルカプトエタノール、50mMTris−HCl(pH8.0))を80ml添加した後、55℃ 30分間適度に攪拌しながら保持した後、80mlのクロロホルム/イソアミルアルコール(24:1)を添加し、さらに室温で10分間、転倒混和した。
【0045】
次に、2000×gで10分間遠心分離し、上清を採取し、本上清に1/10容量のCTAB溶液(10%CTAB、0.7MNaCl)を加えて、室温で10分間、転倒混和した。これを2000×gで10分間遠心し、上清を採取した後、等量の沈殿ブッファー(1%CTAB、10mMEDTA、50mMTris−HCl(pH8.0))を加え、室温で30分間静置し、2000×gで10分間遠心分離を行った。上清を除去し、ペーパータオル上で沈殿を乾燥した後、続けて本沈殿をNucleoSpin Plant Kits(クローンテック社製)を用いて精製し、最終的に100μlのDNA溶液を得た。DNA濃度は牛原料使用の乾燥調味肉では0.13μg/μl、豚原料使用の乾燥調味肉からは0.11μg/μlであった。
【0046】
プライマーの調製
配列番号1、2記載の各プライマーをDNA合成機を用いて合成した。
【0047】
PCR反応
上記の被験DNA液1μl及び10倍希釈DNA溶液1μlに滅菌水及びPCRバッファーを加えることにより、終濃度2.0mM MgCl2 50mM Tris-HCl(pH 8.3) 0.25mg/ml BSA 200μM dNTPs 0.25μMプライマー(配列番号1及び2のプライマーセット)、となるように調製し、これに1.0unitsのHot Start TaqDNAポリメラーゼ(ロッシュダイアグノステック社製)を添加し、総液量を20μlとして95℃で10分保持した後、熱変性95℃ 5秒、アニーリング66℃ 10秒、酵素反応72℃ 20秒で40サイクルのPCR反応を行った。PCR反応はPCR装置としてライトサイクラー(ロッシュダイアグノスステック社製)を用いた。得られたPCR産物を1.6%アガロースゲル(タカラ)でMupid-2(コスモバイオ)により、100V、25分電気泳動し、Ethidium Bromide(1.0μg/ml)で染色後、UVランプ下でバンドを観察した。結果は図3に示すとおりである。
【0048】
図3に示す様に牛原料使用の乾燥調味肉から抽出したDNAについては299bpに増幅バンドが検出されており、豚原料使用の乾燥調味肉から抽出したDNAについては検出されなかった。
【0049】
【発明の効果】
本発明のプライマーを用いてミトコンドリア チトクロームb遺伝子を増幅することにより、被験食品や飼料中に牛、豚、鶏由来原料が使用されているかどうかを高感度に、かつ迅速に検査することができる。従って、本発明のプライマーは、食品や飼料における原料肉種検出用のプライマーとして有用である。
【0050】
【配列表】
Figure 0003805692
Figure 0003805692
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【図面の簡単な説明】
【図1】牛、豚、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子検出用のプライマーを用いて各生物種DNAとのPCR反応性を示したアガロース電気泳動図である。
(a):配列番号1及び2のプライマーセットを用いた場合
(b):配列番号3及び4のプライマーセットを用いた場合
(c):配列番号5及び6のプライマーセットを用いた場合
【図2】牛、豚、鶏ミトコンドリア チトクロームb遺伝子検出用のプライマーを用いて検出感度を調べた結果を示したアガロース電気泳動図である。
(a):配列番号1及び2のプライマーセットを用いた場合
(b):配列番号3及び4のプライマーセットを用いた場合
(c):配列番号5及び6のプライマーセットを用いた場合
【図3】牛原料使用の乾燥調味肉と豚原料使用の乾燥調味肉から抽出したDNAのPCR反応性を示したアガロース電気泳動図である。

Claims (9)

  1. 配列表の配列番号1の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  2. 配列表の配列番号2の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  3. 配列表の配列番号3の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  4. 配列表の配列番号4の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  5. 配列表の配列番号5の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  6. 配列表の配列番号6の塩基配列を3´末端側に含む最大40塩基のDNAからなる原料肉種検出用プライマー
  7. 請求項1記載のプライマーと請求項2記載のプライマーからなるプライマーセット
  8. 請求項3記載のプライマーと請求項4記載のプライマーからなるプライマーセット
  9. 請求項5記載のプライマーと請求項6記載のプライマーからなるプライマーセット
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