JP4714393B2 - 板紙製緩衝体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板紙製緩衝体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から電気製品に限らず各種の物品を梱包して輸送する場合などに発泡スチロール製の緩衝体が使用されてきたが、ゴミとしての発泡スチロール材の増加による環境破壊が問題視されるようになってきたことから、緩衝体には素材を発泡スチロールから紙に代えたものが多く用いられるようになってきており、紙を素材とした緩衝体には短繊維化したり細片化した紙材を固めたものや段ボールや厚紙などからなる板紙を組んでなるものがある。
【0003】
上述した板紙からなる緩衝体において基本的な構造のものを例示すれば、図9に示されているように、一枚のブランクaの四方を側面板bを脚として折り曲げて外箱cに収める形状とし、収納物品dの出し入れ側となる天面板eの所要箇所にクロス状に切り込みを入れ、この切り込みにより形成される四枚の舌片fそれぞれを折り曲げることで、前記収納物品dの形状に対応した開口gを形成するとともに、それぞれ折り曲げられた舌片fによって収納物品dの移動を抑えて、収納物品差し入れ方向に奥行のある収納凹部hを前記開口gに連続するようにしたものがある。
【0004】
また、上述した一枚のブランクからなるものの他に、複数枚のブランクからなる緩衝体もある。図12と図13に示すように、一枚の主ブランクaは組み起こしにより緩衝体の基本骨格となるものであって、天面板eの四方に連接された側面板bを折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面とし、また、天面板eには上記開口gを設けている。そして、もう一つのブランクiにあっては、収納物品dの移動を抑える複数枚の側面板jを底面板kの周辺から折り起こした形状にして、このブランクiを前記開口gに対応させ、側面板jそれぞれの端部に位置する糊代片lを開口gの周辺に貼り合わせることで前記開口gに前記ブランクiを組み付け、これによって開口gに、天面板裏面方向に凹陥して底面板k側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部hを形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した紙材からなる緩衝体の内、短繊維化したり細片化した紙材を固めた緩衝体は使用中などにおいて紙粉が生じ易く、電気製品や精密機械などを収納物品とするときの緩衝体には適さないという欠点があるとともに、緩衝体自体の表面がザラ付いて色合いも灰色となっているため、収納物品の見栄えが低下するという問題がある。このような点から抄紙された紙材からなる段ボールや厚紙などの板材にて組まれた緩衝体が多く利用され、上述したように複数枚のブランクを組み合わせて収納凹部を備える構成の板紙製緩衝体も採用されるようになってきている。
【0006】
また、上記板紙製緩衝体においては収納物品と組み合わせて外箱に収め入れるときにブランクから組み起こしていては効率的ではないため、予めブランクを組み起こして緩衝体外周面の隣り合う側面板同士も貼り合わせて立体物としておき、板紙製緩衝体として収納物品の梱包工程などに供給されている。
ところで、梱包ラインなどで使用する数多くの板紙製緩衝体をまとめた状態で扱い易く、また、多くの緩衝体が占める空間を小さく抑えておく必要があることから、この板紙製緩衝体にあってはスタッキングが行なえるようにしている。即ち、上述したように緩衝体外周面を裾広がり状に傾斜させるとともに、収納凹部の凹部内周面を底面板側に向けて狭くなるように傾斜させることで、天面板下における収納凹部周りの空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにしており、緩衝体の積み重ね状態が安定的になるように図られている(図8参照)。
【0007】
しかしながら、このスタッキングを行なうことで上位緩衝体における緩衝体外周面の裏側に下位緩衝体の緩衝体外周面の上部周りが隠れるように位置することになり、緩衝体外周面の下端で多少の段差が生じているものの、上下の緩衝体の緩衝体外周面が連続した状態となって板紙製緩衝体を取外すときに外周面に指先が掛け難く、スタッキング状態のものから分離する作業が煩雑になっている。勿論、緩衝体外周面の下端での段差は小さいものであって機械などを引っ掛けることも行なえず、よって、スタッキング状態からの個別分離の自動化を図り難いという問題が生じている。
そこで本発明は上記課題を考慮してなれたもので、スタッキングした板紙製緩衝体それぞれに対して指掛けなどが確実に行なえるようにすることを課題とし、積み重ねられた板紙製緩衝体の分離か簡単に行なえるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、緩衝体天面となる天面板に収納物品に対応した開口を有するとともに前記天面板の周囲の側面板を折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面を形成する主ブランクの前記開口に、底面板とこの底面板の周囲に位置した側面板とからなる収納凹部を形成する副ブランクを組み付けて、該開口に、天面板裏面方向に凹陥して底面板側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部を設け、天面板下の空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにスタッキング可能にした板紙製緩衝体において、前記緩衝体外周面の四方の角部の上辺を切り欠いてなる上切り欠きと下辺を切り欠いてなる下切り欠きとを備え、スタッキング間隔を規定する位置決め手段を介して積み重ねたときの上位緩衝体の下切り欠きが下位緩衝体の上切り欠きの外方に対応位置して、スタッキング状態での前記上位の下切り欠きと前記下位の上切り欠きとにより側方に臨む開放部を形成する構成を備えることを特徴とする板紙製緩衝体を提供して、上記課題を解消するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図10に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は板紙製緩衝体であって、天面側を開放して差し入れ口としている収納凹部を有し、この収納凹部に収納物品やその収納物品の一部を嵌め入れ、その状態で外箱などに収めることで、搬送時などでの前記収納物品の移動を抑えるとともに、外箱に対して外部から衝撃が加わってもこの板紙製緩衝体で衝撃を吸収して収納物品に伝わる衝撃を少なくするものである。
板紙製緩衝体1は、該板紙製緩衝体1の基本的骨格を形成する主ブランクAと後述する収納凹部を形成する二枚の副ブランクB,Cとの三枚のブランクからなるものであり、重ね合わせ状態でプレス加工することで、この三枚のブランクそれぞれの面板が曲げ起こされた状態となって相互に組み合わされるとともに、後述するように所要位置でこの三枚のブランクが貼り合わされて一体となっている。
【0010】
図5に示すように、プレス加工する以前の状態において前記主ブランクAの上に一方の副ブランクBが重ねられ、主ブランクAの下にもう一つの副ブランクCが重ねられ、この状態でプレス加工が行われる。図3に示されているように、主ブランクAはこの板紙製緩衝体の天面となる天面板3を中央に配し、天面板3の各側辺に折り部4を介して側面板5が連接されている。
【0011】
天面板3の長辺側に位置する側面板5それぞれにあっては、側辺それぞれに糊代片6が折り部4を介して連接され、主ブランクAを組み起こした状態においては、この糊代片6が折り部4から折り曲げられて天面板3の短辺側に位置する側面板5に貼り合わせている。板紙製緩衝体1の外周面となる前記側面板5それぞれは天面板四周の折り部4の位置より下端がやや外方に位置していて、隣り合う側面板5が相互に貼り合わされてなる緩衝体外周面7が裾広がり状に傾斜するように設けられている。
【0012】
天面板3の中央には収納物品の形状に対応してその収納物品全体や一部分を差し入れることができるように開口8が形成されており、その開口8の周辺上面に接着剤9が予め塗布されている。この接着剤9は、通常の状態では接着することがなく、上述したプレス加工時の圧や熱などの接着条件を加えることで接着力を呈するようにしたものであり、プレス加工時に開口8の周辺上面に重ねた副ブランクBの後述する対応個所が貼り合わされている。
接着剤9は上記糊代片6にも塗布されていて、プレス加工時に前記糊代片6と側面板5とが組み起こしされて重ね合わされ、プレス加工時に接着力を呈した接着剤9にて貼り合わされている。
【0013】
上記二つの内の一方の副ブランクBは主ブランクAの上記開口8に上方から組み付けられるもので、展開状態とした図2に示すように、それぞれ対向して折り起こしできる切り起こし片10を有した二つの底面板11と、この二つの底面板11に亘るように略コ字状に形成され、折り部4を介してその底面板11に連接している二つの側面板12と、二つの底面板11の対向方向に位置して折り部4を介して連接されている二つの側面板13とからなるものである。
このように副ブランクBでは四方に四つの側面板12、13を有していて、上記プレス加工時にこれらの側面板12、13が折り起こされながら上記主ブランクAの天面板3における開口8に挿入され、前記側面板12、13の端辺に折り部4を介して連接されている糊代片14それぞれが前記開口8の周辺上面に上記接着剤9により貼り合わされることで、この開口8に副ブランクBが組付固定されている。
なお、副ブランクBにおいては、側面版12、13が折り起こされるときに上記折り起こし片10もZ状に折り起こされるようにしている。この折り起こし片10の側方は打抜きにより開口されていて、折り起こし片10の起立によって上底形成用開口15が連続するようにしている。即ち、後述する副ブランクCの一部分を伏した状態の前記二つの折り起こし片10に下方から当てがい、その状態で副ブランクCの前記一部分を押し入れるようにすることで前記折り起こし片10それぞれが折り起こされている。
【0014】
板紙製緩衝体1では、上述したように主ブランクAにおける天面板3の開口8に側面板12、13を折り起こして副ブランクBを挿入し、副ブランクB側の上記糊代片14を前記開口8の周辺に貼り合わせている。また、糊代片14を貼り合わせてなる貼り合わせ部16の四方にある天面板表出部18それぞれには、組み起こしの際にプレス金型側から進み出るロッドを通すための金型用開口20が設けられている。
【0015】
図4は主ブランクAに対して上記副ブランクBとは反対側から組み付ける副ブランクCを展開状態で示している。この副ブランクCは、三枚のブランクB、A、Cを重ねた状態で所要のプレス装置により組み起こす際、上記副ブランクBの上底形成用開口15に入って開口8側に臨む上底面板21を中央に配している。そして、この上底面板21の対向二辺に折り部4を介して連接した折り倒し片22の倒し込みによって、この折り倒し片22と上記折り起こし片10とが重なり合っており、折り起こし片10の先端が上底面板21に重ね合わされている。
このように上記開口8に挿入されている副ブランクBに対して逆方向から副ブランクCが取り付けられ、上底形成用開口15の上端に上底面板21が位置するとともに、折り起こし片10と折り倒し片22とが重なっている状態で、開口8から副ブランクBの挿入方向での奥行に段差を有した収納凹部23が形成されている。
【0016】
上述のようにして形成された収納凹部23の側面板12、13それぞれは、その側面板12、13の下端が上端位置(折り部4の位置)より収納凹部23の中心側に位置して若干傾斜していて、これによって収納凹部23の凹部内周面19の形状は開口8から底面板11側にかけて狭くなるように傾斜した形状に形成されている。また、上記上底面板21に連続する折り倒し片22それぞれにおいて、その上端が先端の折り位置より上底面板21の中心側に位置するように傾斜していて、この傾斜した折り倒し片22に重なる折り起こし片10も同様に傾斜している。
このように収納凹部23で形成される収納空間は上方に開いた形状であり、二つの板紙製緩衝体1の収納凹部23が上下に位置した場合に、上位の収納凹部23を形成している凸形状部分が下位の収納凹部23に開口8を通して進入できるようにしている。そして、上述したように板紙製緩衝体1の外周面を形成している側面板5が傾斜して、緩衝体外周面7の形状が裾開きしているものであるから、複数の板紙製緩衝体1を揃えて積み重ねたとき、天面板3下の空間に下位の板紙製緩衝体1の天面板3側が入るようにしてスタッキングされ、積み重ね状態を安定させるとともに、積み重ねた複数の板紙製緩衝体が占める空間が小さくなるようにしている。
【0017】
上記副ブランクCでは、図示されているように、上底面版21の隅部それぞれから折り倒し片22の対向方向に連続する折り起こし片24とこの折り起こし片24の先端に分離可能にして連続している分離面板25とを有している。そして、各ブランクB、A、Cに対しての組み起こしを伴うブレス加工時に、前記折り起こし片24から分離面板25を分離させるようにしている。前記折り起こし片24にあっては折り起こされて、さらにその先端部26が曲りながら上記貼り合わせ部16における上記糊代片14とは反対側の面に接合され、もう一方の分離面板25にあっても、中央が下位置となるように両側が折り起こされるとともに、その両側の先端部27それぞれが折り曲げられながら天面板3の短辺側の折り部4に沿った位置に接合される。
上記分離面板25は、図7に示すように天面板3の短辺側の折り部4を介して連続する側面板5と副ブランクBの側面板13との間に位置しており、この分離面版25の中央部分が側面板5と側面板13とに当接して側面板5の倒れ込みを抑える倒れ込み防止手段28を構成している。
【0018】
また、上記折り起こし片24それぞれの基端部分にも側方に張り出し片29を延設して倒れ込み防止手段28が構成されていて、張り出し方向に沿った中央位置を折り位置として折り起こし片24の折り起こしとともに折り曲げられるようにしており、図8と図9に示すように断面略L字状に折り曲げられた状態の張り出し片29の先端が側面板5に当接している。
このように張り出し片29の先端部分で側面板5に当接していることから、側面板5を収納凹部側に押すような力が加わっても張り出し片29で側面板5を支えてその側面板5の倒れ込みを防止している。そして、張り出し片29も、張り出し方向に沿った位置を折り位置として折り曲げていることで、側面板5の力を受ける方向に対して直交する面での断面形状が略L字状となり、そのため張り出し片29自体の強度も高くなってブレることなく確実に側面板5を支えるようにしている。
【0019】
副ブランクCには、上底面板21の上記折り起こし片10の先端が重なる位置、折り倒し片22の先端で底面板11の裏面に折り重ねられる位置、折り起こし片4の先端部26、分離面板25の先端部27にそれぞれ接着剤9が予め塗布されていて、これらの接着剤9が塗布された部分が、プレス加工時に対向部位に貼り合わされる。なお、図1において前記先端部26の貼り合わせ位置を26aとして示した。
【0020】
本発明では図示されているように、ブランクCの二つの折り倒し片22における折元側の両端それぞれには段状とした位置決め手段30が設けられており、上述したようにブランクCの組み付けに際して折り倒し片22が倒し込まれることで、この位置決め手段30が下方に向けて起きた状態にして側面板12の位置から側面板5側に突出するようにしており、前記側面板12と側面板5との間の空間に位置決め手段30を突出させている(図9参照)。
位置決め手段30は図8に示すように、この板紙製緩衝体1をスタッキングしたときに下位の緩衝体1の上部が当接して、所要のスタッキング間隔を確保するようにしたものである。
【0021】
さらに板紙製緩衝体1においては上記位置決め手段30を介してスタッキングされた状態からこの板紙製緩衝体1を分離できるようにする工夫がなされている。図示されているように、緩衝体外周面7の四方の角部7aそれぞれにおいて、その角部7aの上辺を天面板隅を含めて切り欠いてなる上切り欠き31と下辺を切り欠いてなる下切り欠き32とを備えていて、前記位置決め手段30を介して積み重ねたときに、上位緩衝体の下切り欠き32が下位緩衝体の上切り欠き31の外方に対応位置している。そして、そのスタッキング状態での前記上位の下切り欠き32と前記下位の上切り欠き31との重なりにより側方に臨む開放部33を形成する構成を備え、スタッキングした状態で四方それぞれに前記開放部33があり、図10に示すように上下方向に沿って開放部33が並ぶように配置されるようになる。
このようにして複数の板紙製緩衝体1がスタッキングされるため、最上位にある緩衝体を取外す場合や複数ずつ分離する場合には前記開放部33に指先を差し入れて引き上げるようにすればよく、簡単に下切り欠き32が指先に係止することとなり、スタッキング状態からの取り外し、スタッキングの分離か極めて簡単になる。勿論、開放部33に対して専用の治具を差し入れるなどして緩衝体の分離を行なうようにすることも可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、緩衝体天面となる天面板に収納物品に対応した開口を有するとともに前記天面板の周囲の側面板を折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面を形成する主ブランクの前記開口に、底面板とこの底面板の周囲に位置した側面板とからなる収納凹部を形成する副ブランクを組み付けて、該開口に、天面板裏面方向に凹陥して底面板側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部を設け、天面板下の空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにスタッキング可能にした板紙製緩衝体において、前記緩衝体外周面の四方の角部の上辺を切り欠いてなる上切り欠きと下辺を切り欠いてなる下切り欠きとを備え、スタッキング間隔を規定する位置決め手段を介して積み重ねたときの上位緩衝体の下切り欠きが下位緩衝体の上切り欠きの外方に対応位置して、スタッキング状態での前記上位の下切り欠きと前記下位の上切り欠きとにより側方に臨む開放部を形成する構成を備えることを特徴とするものである。
このように緩衝体外周部の角部に上切り欠きと下切り欠きとを設けてスタッキングしたときに側方に臨む開放部が形成されるようにしたので、その開放部に指先を入れるなどの操作で緩衝体の緩衝体外周部に確実に係止できるようになり、スタッキングした状態の緩衝体を簡単に分離できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板紙製緩衝体の一例を示す説明図である。
【図2】副ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図3】主ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図4】もう一方の副ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図5】三枚のブランクの重ね合わせを分離した状態で示す説明図である。
【図6】組み起こしされた三枚のブランクを分離状態で示す説明図である。
【図7】分離面板による倒れ込み防止手段を示す説明図である。
【図8】一例における天面板短辺方向に沿った断面を示す説明図である。
【図9】貼り合わせ部を断面で示す説明図である。
【図10】スタッキング状態を示す説明図である。
【図11】従来例を示す説明図である。
【図12】スタッキング可能な従来例を示す説明図である。
【図13】スタッキング可能な従来例を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1…板紙製緩衝体
2…収納物品
3…天面板
5…側面板
8…開口
23…収納凹部
30…位置決め手段
31…上切り欠き
32…下切り欠き
33…開放部
【発明の属する技術分野】
本発明は板紙製緩衝体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から電気製品に限らず各種の物品を梱包して輸送する場合などに発泡スチロール製の緩衝体が使用されてきたが、ゴミとしての発泡スチロール材の増加による環境破壊が問題視されるようになってきたことから、緩衝体には素材を発泡スチロールから紙に代えたものが多く用いられるようになってきており、紙を素材とした緩衝体には短繊維化したり細片化した紙材を固めたものや段ボールや厚紙などからなる板紙を組んでなるものがある。
【0003】
上述した板紙からなる緩衝体において基本的な構造のものを例示すれば、図9に示されているように、一枚のブランクaの四方を側面板bを脚として折り曲げて外箱cに収める形状とし、収納物品dの出し入れ側となる天面板eの所要箇所にクロス状に切り込みを入れ、この切り込みにより形成される四枚の舌片fそれぞれを折り曲げることで、前記収納物品dの形状に対応した開口gを形成するとともに、それぞれ折り曲げられた舌片fによって収納物品dの移動を抑えて、収納物品差し入れ方向に奥行のある収納凹部hを前記開口gに連続するようにしたものがある。
【0004】
また、上述した一枚のブランクからなるものの他に、複数枚のブランクからなる緩衝体もある。図12と図13に示すように、一枚の主ブランクaは組み起こしにより緩衝体の基本骨格となるものであって、天面板eの四方に連接された側面板bを折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面とし、また、天面板eには上記開口gを設けている。そして、もう一つのブランクiにあっては、収納物品dの移動を抑える複数枚の側面板jを底面板kの周辺から折り起こした形状にして、このブランクiを前記開口gに対応させ、側面板jそれぞれの端部に位置する糊代片lを開口gの周辺に貼り合わせることで前記開口gに前記ブランクiを組み付け、これによって開口gに、天面板裏面方向に凹陥して底面板k側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部hを形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した紙材からなる緩衝体の内、短繊維化したり細片化した紙材を固めた緩衝体は使用中などにおいて紙粉が生じ易く、電気製品や精密機械などを収納物品とするときの緩衝体には適さないという欠点があるとともに、緩衝体自体の表面がザラ付いて色合いも灰色となっているため、収納物品の見栄えが低下するという問題がある。このような点から抄紙された紙材からなる段ボールや厚紙などの板材にて組まれた緩衝体が多く利用され、上述したように複数枚のブランクを組み合わせて収納凹部を備える構成の板紙製緩衝体も採用されるようになってきている。
【0006】
また、上記板紙製緩衝体においては収納物品と組み合わせて外箱に収め入れるときにブランクから組み起こしていては効率的ではないため、予めブランクを組み起こして緩衝体外周面の隣り合う側面板同士も貼り合わせて立体物としておき、板紙製緩衝体として収納物品の梱包工程などに供給されている。
ところで、梱包ラインなどで使用する数多くの板紙製緩衝体をまとめた状態で扱い易く、また、多くの緩衝体が占める空間を小さく抑えておく必要があることから、この板紙製緩衝体にあってはスタッキングが行なえるようにしている。即ち、上述したように緩衝体外周面を裾広がり状に傾斜させるとともに、収納凹部の凹部内周面を底面板側に向けて狭くなるように傾斜させることで、天面板下における収納凹部周りの空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにしており、緩衝体の積み重ね状態が安定的になるように図られている(図8参照)。
【0007】
しかしながら、このスタッキングを行なうことで上位緩衝体における緩衝体外周面の裏側に下位緩衝体の緩衝体外周面の上部周りが隠れるように位置することになり、緩衝体外周面の下端で多少の段差が生じているものの、上下の緩衝体の緩衝体外周面が連続した状態となって板紙製緩衝体を取外すときに外周面に指先が掛け難く、スタッキング状態のものから分離する作業が煩雑になっている。勿論、緩衝体外周面の下端での段差は小さいものであって機械などを引っ掛けることも行なえず、よって、スタッキング状態からの個別分離の自動化を図り難いという問題が生じている。
そこで本発明は上記課題を考慮してなれたもので、スタッキングした板紙製緩衝体それぞれに対して指掛けなどが確実に行なえるようにすることを課題とし、積み重ねられた板紙製緩衝体の分離か簡単に行なえるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、緩衝体天面となる天面板に収納物品に対応した開口を有するとともに前記天面板の周囲の側面板を折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面を形成する主ブランクの前記開口に、底面板とこの底面板の周囲に位置した側面板とからなる収納凹部を形成する副ブランクを組み付けて、該開口に、天面板裏面方向に凹陥して底面板側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部を設け、天面板下の空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにスタッキング可能にした板紙製緩衝体において、前記緩衝体外周面の四方の角部の上辺を切り欠いてなる上切り欠きと下辺を切り欠いてなる下切り欠きとを備え、スタッキング間隔を規定する位置決め手段を介して積み重ねたときの上位緩衝体の下切り欠きが下位緩衝体の上切り欠きの外方に対応位置して、スタッキング状態での前記上位の下切り欠きと前記下位の上切り欠きとにより側方に臨む開放部を形成する構成を備えることを特徴とする板紙製緩衝体を提供して、上記課題を解消するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図10に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は板紙製緩衝体であって、天面側を開放して差し入れ口としている収納凹部を有し、この収納凹部に収納物品やその収納物品の一部を嵌め入れ、その状態で外箱などに収めることで、搬送時などでの前記収納物品の移動を抑えるとともに、外箱に対して外部から衝撃が加わってもこの板紙製緩衝体で衝撃を吸収して収納物品に伝わる衝撃を少なくするものである。
板紙製緩衝体1は、該板紙製緩衝体1の基本的骨格を形成する主ブランクAと後述する収納凹部を形成する二枚の副ブランクB,Cとの三枚のブランクからなるものであり、重ね合わせ状態でプレス加工することで、この三枚のブランクそれぞれの面板が曲げ起こされた状態となって相互に組み合わされるとともに、後述するように所要位置でこの三枚のブランクが貼り合わされて一体となっている。
【0010】
図5に示すように、プレス加工する以前の状態において前記主ブランクAの上に一方の副ブランクBが重ねられ、主ブランクAの下にもう一つの副ブランクCが重ねられ、この状態でプレス加工が行われる。図3に示されているように、主ブランクAはこの板紙製緩衝体の天面となる天面板3を中央に配し、天面板3の各側辺に折り部4を介して側面板5が連接されている。
【0011】
天面板3の長辺側に位置する側面板5それぞれにあっては、側辺それぞれに糊代片6が折り部4を介して連接され、主ブランクAを組み起こした状態においては、この糊代片6が折り部4から折り曲げられて天面板3の短辺側に位置する側面板5に貼り合わせている。板紙製緩衝体1の外周面となる前記側面板5それぞれは天面板四周の折り部4の位置より下端がやや外方に位置していて、隣り合う側面板5が相互に貼り合わされてなる緩衝体外周面7が裾広がり状に傾斜するように設けられている。
【0012】
天面板3の中央には収納物品の形状に対応してその収納物品全体や一部分を差し入れることができるように開口8が形成されており、その開口8の周辺上面に接着剤9が予め塗布されている。この接着剤9は、通常の状態では接着することがなく、上述したプレス加工時の圧や熱などの接着条件を加えることで接着力を呈するようにしたものであり、プレス加工時に開口8の周辺上面に重ねた副ブランクBの後述する対応個所が貼り合わされている。
接着剤9は上記糊代片6にも塗布されていて、プレス加工時に前記糊代片6と側面板5とが組み起こしされて重ね合わされ、プレス加工時に接着力を呈した接着剤9にて貼り合わされている。
【0013】
上記二つの内の一方の副ブランクBは主ブランクAの上記開口8に上方から組み付けられるもので、展開状態とした図2に示すように、それぞれ対向して折り起こしできる切り起こし片10を有した二つの底面板11と、この二つの底面板11に亘るように略コ字状に形成され、折り部4を介してその底面板11に連接している二つの側面板12と、二つの底面板11の対向方向に位置して折り部4を介して連接されている二つの側面板13とからなるものである。
このように副ブランクBでは四方に四つの側面板12、13を有していて、上記プレス加工時にこれらの側面板12、13が折り起こされながら上記主ブランクAの天面板3における開口8に挿入され、前記側面板12、13の端辺に折り部4を介して連接されている糊代片14それぞれが前記開口8の周辺上面に上記接着剤9により貼り合わされることで、この開口8に副ブランクBが組付固定されている。
なお、副ブランクBにおいては、側面版12、13が折り起こされるときに上記折り起こし片10もZ状に折り起こされるようにしている。この折り起こし片10の側方は打抜きにより開口されていて、折り起こし片10の起立によって上底形成用開口15が連続するようにしている。即ち、後述する副ブランクCの一部分を伏した状態の前記二つの折り起こし片10に下方から当てがい、その状態で副ブランクCの前記一部分を押し入れるようにすることで前記折り起こし片10それぞれが折り起こされている。
【0014】
板紙製緩衝体1では、上述したように主ブランクAにおける天面板3の開口8に側面板12、13を折り起こして副ブランクBを挿入し、副ブランクB側の上記糊代片14を前記開口8の周辺に貼り合わせている。また、糊代片14を貼り合わせてなる貼り合わせ部16の四方にある天面板表出部18それぞれには、組み起こしの際にプレス金型側から進み出るロッドを通すための金型用開口20が設けられている。
【0015】
図4は主ブランクAに対して上記副ブランクBとは反対側から組み付ける副ブランクCを展開状態で示している。この副ブランクCは、三枚のブランクB、A、Cを重ねた状態で所要のプレス装置により組み起こす際、上記副ブランクBの上底形成用開口15に入って開口8側に臨む上底面板21を中央に配している。そして、この上底面板21の対向二辺に折り部4を介して連接した折り倒し片22の倒し込みによって、この折り倒し片22と上記折り起こし片10とが重なり合っており、折り起こし片10の先端が上底面板21に重ね合わされている。
このように上記開口8に挿入されている副ブランクBに対して逆方向から副ブランクCが取り付けられ、上底形成用開口15の上端に上底面板21が位置するとともに、折り起こし片10と折り倒し片22とが重なっている状態で、開口8から副ブランクBの挿入方向での奥行に段差を有した収納凹部23が形成されている。
【0016】
上述のようにして形成された収納凹部23の側面板12、13それぞれは、その側面板12、13の下端が上端位置(折り部4の位置)より収納凹部23の中心側に位置して若干傾斜していて、これによって収納凹部23の凹部内周面19の形状は開口8から底面板11側にかけて狭くなるように傾斜した形状に形成されている。また、上記上底面板21に連続する折り倒し片22それぞれにおいて、その上端が先端の折り位置より上底面板21の中心側に位置するように傾斜していて、この傾斜した折り倒し片22に重なる折り起こし片10も同様に傾斜している。
このように収納凹部23で形成される収納空間は上方に開いた形状であり、二つの板紙製緩衝体1の収納凹部23が上下に位置した場合に、上位の収納凹部23を形成している凸形状部分が下位の収納凹部23に開口8を通して進入できるようにしている。そして、上述したように板紙製緩衝体1の外周面を形成している側面板5が傾斜して、緩衝体外周面7の形状が裾開きしているものであるから、複数の板紙製緩衝体1を揃えて積み重ねたとき、天面板3下の空間に下位の板紙製緩衝体1の天面板3側が入るようにしてスタッキングされ、積み重ね状態を安定させるとともに、積み重ねた複数の板紙製緩衝体が占める空間が小さくなるようにしている。
【0017】
上記副ブランクCでは、図示されているように、上底面版21の隅部それぞれから折り倒し片22の対向方向に連続する折り起こし片24とこの折り起こし片24の先端に分離可能にして連続している分離面板25とを有している。そして、各ブランクB、A、Cに対しての組み起こしを伴うブレス加工時に、前記折り起こし片24から分離面板25を分離させるようにしている。前記折り起こし片24にあっては折り起こされて、さらにその先端部26が曲りながら上記貼り合わせ部16における上記糊代片14とは反対側の面に接合され、もう一方の分離面板25にあっても、中央が下位置となるように両側が折り起こされるとともに、その両側の先端部27それぞれが折り曲げられながら天面板3の短辺側の折り部4に沿った位置に接合される。
上記分離面板25は、図7に示すように天面板3の短辺側の折り部4を介して連続する側面板5と副ブランクBの側面板13との間に位置しており、この分離面版25の中央部分が側面板5と側面板13とに当接して側面板5の倒れ込みを抑える倒れ込み防止手段28を構成している。
【0018】
また、上記折り起こし片24それぞれの基端部分にも側方に張り出し片29を延設して倒れ込み防止手段28が構成されていて、張り出し方向に沿った中央位置を折り位置として折り起こし片24の折り起こしとともに折り曲げられるようにしており、図8と図9に示すように断面略L字状に折り曲げられた状態の張り出し片29の先端が側面板5に当接している。
このように張り出し片29の先端部分で側面板5に当接していることから、側面板5を収納凹部側に押すような力が加わっても張り出し片29で側面板5を支えてその側面板5の倒れ込みを防止している。そして、張り出し片29も、張り出し方向に沿った位置を折り位置として折り曲げていることで、側面板5の力を受ける方向に対して直交する面での断面形状が略L字状となり、そのため張り出し片29自体の強度も高くなってブレることなく確実に側面板5を支えるようにしている。
【0019】
副ブランクCには、上底面板21の上記折り起こし片10の先端が重なる位置、折り倒し片22の先端で底面板11の裏面に折り重ねられる位置、折り起こし片4の先端部26、分離面板25の先端部27にそれぞれ接着剤9が予め塗布されていて、これらの接着剤9が塗布された部分が、プレス加工時に対向部位に貼り合わされる。なお、図1において前記先端部26の貼り合わせ位置を26aとして示した。
【0020】
本発明では図示されているように、ブランクCの二つの折り倒し片22における折元側の両端それぞれには段状とした位置決め手段30が設けられており、上述したようにブランクCの組み付けに際して折り倒し片22が倒し込まれることで、この位置決め手段30が下方に向けて起きた状態にして側面板12の位置から側面板5側に突出するようにしており、前記側面板12と側面板5との間の空間に位置決め手段30を突出させている(図9参照)。
位置決め手段30は図8に示すように、この板紙製緩衝体1をスタッキングしたときに下位の緩衝体1の上部が当接して、所要のスタッキング間隔を確保するようにしたものである。
【0021】
さらに板紙製緩衝体1においては上記位置決め手段30を介してスタッキングされた状態からこの板紙製緩衝体1を分離できるようにする工夫がなされている。図示されているように、緩衝体外周面7の四方の角部7aそれぞれにおいて、その角部7aの上辺を天面板隅を含めて切り欠いてなる上切り欠き31と下辺を切り欠いてなる下切り欠き32とを備えていて、前記位置決め手段30を介して積み重ねたときに、上位緩衝体の下切り欠き32が下位緩衝体の上切り欠き31の外方に対応位置している。そして、そのスタッキング状態での前記上位の下切り欠き32と前記下位の上切り欠き31との重なりにより側方に臨む開放部33を形成する構成を備え、スタッキングした状態で四方それぞれに前記開放部33があり、図10に示すように上下方向に沿って開放部33が並ぶように配置されるようになる。
このようにして複数の板紙製緩衝体1がスタッキングされるため、最上位にある緩衝体を取外す場合や複数ずつ分離する場合には前記開放部33に指先を差し入れて引き上げるようにすればよく、簡単に下切り欠き32が指先に係止することとなり、スタッキング状態からの取り外し、スタッキングの分離か極めて簡単になる。勿論、開放部33に対して専用の治具を差し入れるなどして緩衝体の分離を行なうようにすることも可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、緩衝体天面となる天面板に収納物品に対応した開口を有するとともに前記天面板の周囲の側面板を折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面を形成する主ブランクの前記開口に、底面板とこの底面板の周囲に位置した側面板とからなる収納凹部を形成する副ブランクを組み付けて、該開口に、天面板裏面方向に凹陥して底面板側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部を設け、天面板下の空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにスタッキング可能にした板紙製緩衝体において、前記緩衝体外周面の四方の角部の上辺を切り欠いてなる上切り欠きと下辺を切り欠いてなる下切り欠きとを備え、スタッキング間隔を規定する位置決め手段を介して積み重ねたときの上位緩衝体の下切り欠きが下位緩衝体の上切り欠きの外方に対応位置して、スタッキング状態での前記上位の下切り欠きと前記下位の上切り欠きとにより側方に臨む開放部を形成する構成を備えることを特徴とするものである。
このように緩衝体外周部の角部に上切り欠きと下切り欠きとを設けてスタッキングしたときに側方に臨む開放部が形成されるようにしたので、その開放部に指先を入れるなどの操作で緩衝体の緩衝体外周部に確実に係止できるようになり、スタッキングした状態の緩衝体を簡単に分離できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板紙製緩衝体の一例を示す説明図である。
【図2】副ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図3】主ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図4】もう一方の副ブランクを展開状態で示す説明図である。
【図5】三枚のブランクの重ね合わせを分離した状態で示す説明図である。
【図6】組み起こしされた三枚のブランクを分離状態で示す説明図である。
【図7】分離面板による倒れ込み防止手段を示す説明図である。
【図8】一例における天面板短辺方向に沿った断面を示す説明図である。
【図9】貼り合わせ部を断面で示す説明図である。
【図10】スタッキング状態を示す説明図である。
【図11】従来例を示す説明図である。
【図12】スタッキング可能な従来例を示す説明図である。
【図13】スタッキング可能な従来例を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1…板紙製緩衝体
2…収納物品
3…天面板
5…側面板
8…開口
23…収納凹部
30…位置決め手段
31…上切り欠き
32…下切り欠き
33…開放部
Claims (1)
- 緩衝体天面となる天面板に収納物品に対応した開口を有するとともに前記天面板の周囲の側面板を折り倒して裾広がり状に傾斜した緩衝体外周面を形成する主ブランクの前記開口に、底面板とこの底面板の周囲に位置した側面板とからなる収納凹部を形成する副ブランクを組み付けて、該開口に、天面板裏面方向に凹陥して底面板側が狭くなるように傾斜した凹部内周面を備える収納凹部を設け、天面板下の空間に下位緩衝体の天面板側が入るようにスタッキング可能にした板紙製緩衝体において、
前記緩衝体外周面の四方の角部の上辺を切り欠いてなる上切り欠きと下辺を切り欠いてなる下切り欠きとを備え、スタッキング間隔を規定する位置決め手段を介して積み重ねたときの上位緩衝体の下切り欠きが下位緩衝体の上切り欠きの外方に対応位置して、スタッキング状態での前記上位の下切り欠きと前記下位の上切り欠きとにより側方に臨む開放部を形成する構成を備えることを特徴とする板紙製緩衝体。
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-
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- 2001-09-28 JP JP2001303208A patent/JP4714393B2/ja not_active Expired - Lifetime
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