JP3993028B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製剤などのガラス瓶、プラスチックボトル、バイアルなどの容器を箱詰め包装する包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製剤などが充填されたガラス瓶Cを箱詰め包装する包装箱Aは、図15に示すように、正面板2a、一側面板3a、背面板4a、他側面板5a、上面板11aおよび下面板(図示せず)から形成されている。そして、包装箱Aを組み立てた後、コ字状に折り込んだ添付文書Bをガラス瓶Cに上方から被せ、ガラス瓶Cを添付文書Bとともに包装箱Aの上方開口部または下方開口部を通して収納するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した包装箱Aは、輸送時などにおいて、意図しない衝撃が作用すると、ガラス瓶Cが破損したり、ガラス瓶Cに充填された製剤間のわずかの隙間を製剤が移動して衝突し、製剤が破損するおそれがあった。
【0004】
このため、包装箱の各内面に沿うように寸法が設定されて箱状に形成されたダンボール製の緩衝材を包装箱内に配設し、製剤などのガラス瓶を緩衝材に沿うように収納することも提案されているが、包装箱とともに、緩衝材を別個に製造し、通常、手作業で包装箱に緩衝材を配設する必要があることから、材料費がかさむとともに、多くの時間を必要とし、作業が煩雑となるばかりでなく、全体コストが上昇するという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、製剤や容器の破損を可及的に防止しつつ、安価に製造してガラス瓶などの容器を箱詰め包装することのできる包装容器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の包装容器は、差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設されるとともに、それらの各下端縁に支持片および第2糊代がそれぞれ順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、各支持片は、正面板、背面板の幅とほぼ同等の長さを有し、その中間よりも若干内方に一側面板、他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方一側面板および内方他側面板の各下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、台紙を展開図にしたがって打ち抜いた後、第2糊代に接着剤を塗布し、支持片の第1折り目に沿って折り込み、第2糊代を他側面板、一側面板にそれぞれ貼着する。次いで、内方他側面板を内方背面板との折り目に沿って折り込むとともに、第1糊代に接着剤を塗布し、内方一側面板および内方背面板を該内方背面板上に折り込まれた内方他側面板とともに内方一側面板と内方正面板との折り目に沿って折り込み、第1糊代を内方正面板に貼着する。この後、内方背面板に接着材を塗布し、内方正面板および他側面板をこれらの内方正面板および他側面板上に順に折り込まれた内方他側面板、内方背面板および内方一側面板とともに他側面板と背面板との折り目に沿って折り込み、内方背面板を背面板に貼着する。次いで、正面板に接着剤を塗布し、正面板を一側面板との折り目に沿って折り込み、正面板を内方正面板に貼着する。そして、一側面板と背面板との折り目および他側面板と内方正面板との折り目に沿って起こすことにより、順に連設された正面板、一側面板、背面板、他側面板からなる周壁を形成するとともに、この外周壁の内方に、順に連設された内方正面板、内方一側面板、内方背面板および内方他側面板からなる内周壁を形成する。この際、正面板および背面板に内方正面板および内方背面板がそれぞれ貼着され、一側面板および他側面板と、これらの一側面板および他側面板にそれぞれ対向する内方一側面板および内方他側面板との間には、内方正面板および内方背面板の幅によって一定の隙間が形成される。
【0008】
次いで、各サイドフラップを一側面板、他側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込むとともに、上面板を正面板との折り目に沿って折り込み、差し込みフラップを背面板の内面に沿うように差し込めば、下方開口部を開放した包装容器を形成することができる。この後、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器を包装容器の下方開口部から挿入し、各下フラップを内方他側面板、内方一側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込むとともに、各支持片を一側面板、他側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込んだ後、下面板を正面板との折り目に沿って折り込み、差し込みフラップを背面板の内面に沿うように差し込めば、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器を箱詰めした包装容器を形成することができる。
【0009】
ここで、各下フラップが内方他側面板、内方一側面板との折り目に沿って折り込まれると、内方一側面板および内方他側面板にそれぞれ形成されたコ字状の切れ目によって区画された部分が下フラップに連続して外方に向けて突出され、それらの先端が第2糊代を介して一側面板、他側面板の下端部にそれぞれ略当接される。また、各支持片が一側面板、他側面板との折り目に沿って折り込まれると、一側面板、他側面板との折り目から支持片の第1折り目までの間隔が、該第1折り目から第2糊代との折り目までの間隔よりも小さいことから、各支持片によって、各支持片と一側面板、他側面板との折り目と第1折り目との間を底辺とし、支持片の第2折り目を頂点とする2個の三角形が形成されて、正面板、一側面板、背面板および他側面板からなる周壁の下方開口部をほぼ閉鎖する。この場合、内方一側面板、内方他側面板に対する各下フラップの折り目が、支持片による三角形の高さを考慮して、一側面板、他側面板に対する支持片の折り目よりもやや上方に位置するように形成されることにより、下フラップと支持片との干渉を防止することができるとともに、下フラップが三角形の頂点に載置される。
【0010】
この結果、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器が箱詰めされた包装容器を輸送する際、意図しない衝撃力が作用したとしても、容器が衝撃によって横移動することに追従して対応する面が変形しつつ衝撃を吸収するため、容器および製剤に衝撃力が作用せず、製剤や容器の破損を可及的に防止することができる。また、容器の底面は、下フラップを介して支持片によって形成された三角形の頂点に支持されるため、落下などによって衝撃力が作用したとしても、下フラップおよび三角形に形成された支持片が衝撃を吸収することができる。さらに、一側面板または他側面板に押圧力が作用した際、あるいは、衝撃力によって容器が内方一側面板または内方他側面板に押圧された際、コ字状の切れ目によって区画された部分の先端に相対的に一側面板または他側面板が当接し、コ字状の切れ目によって区画された部分が座屈することによって衝撃を吸収することができる。したがって、包装箱および箱状の緩衝材を別個に製造し、包装箱に緩衝材を配設する必要がなくなることから、コストを大きく削減することができる。
【0011】
このように、台紙を打ち抜き、所定の折り目に沿って順に折り込むとともに、所定位置に貼着するという簡単な作業によって、緩衝機能を有する包装容器を形成することができる。
【0012】
なお、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器には、効能、使用要領などを記載した添付文書が同封される。この場合、コ字状に折り込んだ添付文書を製剤などが充填されたガラス瓶などの容器の上方から被せ、折り込んだ添付文書が、内方正面板および内方背面板と接触するように挿入すれば、一側面板および他側面板と一定の隙間をおいて配設された内方一側面板および内方他側面板によって容器の対向面が緩衝されるとともに、それと直交する対向面も添付文書によって緩衝されるため、好ましい。
【0015】
なお、コ字状の切れ目の数は、特に限定されず、複数個であってもよい。複数個のコ字状の切れ目を形成する場合は、折り目を間欠的に形成して、対向する折り目の終点を結んでコ字状の切れ目を形成すればよい。
【0016】
請求項2に係る発明の包装容器は、差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設されるとともに、それらの各下端縁に支持片および第2糊代がそれぞれ順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、各支持片は、正面板、背面板の幅とほぼ同等の長さを有し、その中間よりも若干内方に一側面板、他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方一側面板および内方他側面板の各下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成され、また、内方一側面板および内方他側面板の各上端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して上フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に上フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とするものである。
【0017】
請求項2に係る発明の包装容器も、前述した請求項1に係る発明の包装容器と同様に、台紙を打ち抜き、所定の折り目に沿って順に折り込むとともに、所定位置に貼着するという簡単な作業によって、緩衝機能を有する包装容器を形成することができる。すなわち、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器が箱詰めされた包装容器を輸送する際、意図しない衝撃力が作用したとしても、容器が衝撃によって横移動することに追従して対応する面が変形しつつ衝撃を吸収するため、容器および製剤に衝撃力が作用せず、製剤や容器の破損を可及的に防止することができる。また、容器の底面は、下フラップを介して支持片によって形成された三角形の頂点に支持されるため、落下などによって衝撃力が作用したとしても、下フラップおよび三角形に形成された支持片が衝撃を吸収することができる。さらに、一側面板または他側面板に押圧力が作用した際、あるいは、衝撃力によって容器が内方一側面板または内方他側面板に押圧された際、上下のコ字状の切れ目によって区画された部分の先端に相対的に一側面板または他側面板が当接し、コ字状の切れ目によって区画された部分が個々に座屈することによって衝撃をさらに吸収することができる。したがって、包装箱および箱状の緩衝材を別個に製造し、包装箱に緩衝材を配設する必要がなくなることから、コストを大きく削減することができる。
【0018】
なお、コ字状の切れ目の数は、特に限定されず、複数個であってもよい。複数個のコ字状の切れ目を形成する場合は、折り目を間欠的に形成して、対向する折り目の終点を結んでコ字状の切れ目を形成すればよい。
【0019】
請求項3に係る発明の包装容器は、差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上下端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設され、また、内方他側面板の下端縁に支持片および第2糊代が順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、支持片は、内方背面板の幅の略2倍の長さを有し、その中間よりも若干内方に内方他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方他側面板に対する支持片の折り目が設定範囲を除いて形成され、内方他側面板に支持片との折り目の終端を始点とし、対向する他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目が形成され、また、内方一側面板の下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップが連設され、内方一側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目が形成され、さらに、内方一側面板および内方他側面板の各上端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して上フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に上フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とするものである。
【0020】
本発明によれば、台紙を展開図にしたがって打ち抜いた後、第2糊代に接着剤を塗布し、支持片の第1折り目に沿って折り込み、第2糊代を内方他側面板に貼着する。次いで、内方他側面板を内方背面板との折り目に沿って折り込むとともに、第1糊代に接着剤を塗布し、内方一側面板および内方背面板を該内方背面板上に折り込まれた内方他側面板とともに内方一側面板と内方正面板との折り目に沿って折り込み、第1糊代を内方正面板に貼着する。この後、内方背面板に接着材を塗布し、内方正面板および他側面板をこれらの内方正面板および他側面板上に順に折り込まれた内方他側面板、内方背面板および内方一側面板とともに他側面板と背面板との折り目に沿って折り込み、内方背面板を背面板に貼着する。次いで、正面板に接着剤を塗布し、正面板を一側面板との折り目に沿って折り込み、正面板を内方正面板に貼着する。そして、一側面板と背面板との折り目および他側面板と内方正面板との折り目に沿って起こすことにより、順に連設された正面板、一側面板、背面板、他側面板からなる周壁を形成するとともに、この外周壁の内方に、順に連設された内方正面板、内方一側面板、内方背面板および内方他側面板からなる内周壁を形成する。この際、正面板および背面板に内方正面板および内方背面板がそれぞれ貼着され、一側面板および他側面板と、これらの一側面板および他側面板にそれぞれ対向する内方一側面板および内方他側面板との間には、内方正面板および内方背面板の幅によって一定の隙間が形成される。
【0021】
次いで、上フラップを内方一側面板、内方他側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込んだ後、上方のサイドフラップを一側面板、他側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込むとともに、上面板を正面板との折り目に沿って折り込み、差し込みフラップを背面板の内面に沿うように差し込めば、下方開口部を開放した包装容器を形成することができる。この後、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器を包装容器の下方開口部から挿入し、支持片を内方他側面板との折り目に沿って折り込むとともに、下フラップを内方一側面板との折り目に沿って折り込んだ後、下方のサイドフラップを一側面板、他側面板との折り目に沿ってそれぞれ折り込むとともに、下面板を正面板との折り目に沿って折り込み、差し込みフラップを背面板の内面に沿うように差し込めば、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器を箱詰めした包装容器を形成することができる。
【0022】
ここで、各上フラップが内方他側面板、内方一側面板との折り目に沿って折り込まれると、内方一側面板および内方他側面板にそれぞれ形成されたコ字状の切れ目によって区画された部分が下フラップに連続して外方に向けて突出され、それらの先端が一側面板、他側面板の上端部にそれぞれ略当接される。また、下フラップおよび支持片が内方他側面板、内方一側面板との折り目に沿って折り込まれると、内方一側面板および内方他側面板にそれぞれ形成されたコ字状の切れ目によって区画された部分が下フラップおよび支持片に連続して外方に向けて突出され、それらの先端が一側面板、他側面板の下端部にそれぞれ略当接される。さらに、支持片が内方他側面板との折り目に沿って折り込まれると、内方他側面板との折り目から支持片の第1折り目までの間隔が、該第1折り目から第2糊代との折り目までの間隔よりも小さいことから、支持片によって、支持片と内方他側面板との折り目と第1折り目との間を底辺とし、支持片の第2折り目を頂点とする三角形が形成されて、内方正面板、内方一側面板、内方背面板および内方他側面板からなる内周壁の下方開口部をほぼ閉鎖する。
【0023】
この結果、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器が箱詰めされた包装容器を輸送する際、意図しない衝撃力が作用したとしても、容器が衝撃によって横移動することに追従して対応する面が変形しつつ衝撃を吸収するため、容器および製剤に衝撃力が作用せず、製剤や容器の破損を可及的に防止することができる。また、容器の底面は、支持片によって形成された三角形の頂点に支持されるため、落下などによって衝撃力が作用したとしても、三角形に形成された支持片が衝撃を吸収することができる。さらに、一側面板または他側面板に押圧力が作用した際、あるいは、衝撃力によって容器が内方一側面板または内方他側面板に押圧された際、上下のコ字状の切れ目によって区画された部分の先端に相対的に一側面板または他側面板が当接し、コ字状の切れ目によって区画された部分が個々に座屈することによって衝撃をさらに吸収することができる。したがって、包装箱および箱状の緩衝材を別個に製造し、包装箱に緩衝材を配設する必要がなくなることから、コストを大きく削減することができる。
【0024】
このように、台紙を打ち抜き、所定の折り目に沿って順に折り込むとともに、所定位置に貼着するという簡単な作業によって、緩衝機能を有する包装容器を形成することができる。
【0025】
なお、製剤などが充填されたガラス瓶などの容器には、効能、使用要領などを記載した添付文書が同封される。この場合、コ字状に折り込んだ添付文書を製剤などが充填されたガラス瓶などの容器の上方から被せ、折り込んだ添付文書が、内方正面板および内方背面板と接触するように挿入すれば、一側面板および他側面板と一定の隙間をおいて配設された内方一側面板および内方他側面板によって容器の対向面が緩衝されるとともに、それと直交する対向面も添付文書によって緩衝されるため、好ましい。
【0027】
なお、コ字状の切れ目の数は、特に限定されず、複数個であってもよい。複数個のコ字状の切れ目を形成する場合は、折り目を間欠的に形成して、対向する折り目の終点を結んでコ字状の切れ目を形成すればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】
図1乃至図4には、本発明の包装容器1の一実施形態が示されている。
【0030】
この包装容器1は、図10に示すように、製剤などが充填されたガラス瓶Cを添付文書Bとともに箱詰め包装するものであり、コートボールを図5に示す展開図にしたがって打ち抜いた後、折り目に沿って折り込むとともに、所定部分を貼着して組み立てられる。
【0031】
この包装容器1は、図5の展開図において、上端縁に上面板11および差込みフラップ13が順に折り目i,kを介して連設されるとともに、下端縁に下面板12および差込みフラップ13が順に折り目j,kを介して連設される正面板2の側端縁に、一側面板3、背面板4、他側面板5、内方正面板6、内方一側面板7、内方背面板8、内方他側面板9および第1糊代10が順に折り目a,b,c,d,e,f,g,hを介して連設される一方、一側面板3および他側面板5の各上端縁にそれぞれサイドフラップ14が折り目mを介して連設されるとともに、一側面板3および他側面板5の各下端縁にそれぞれ支持片15および第2糊代16が順に折り目n,pを介して連設され、また、内方一側面板7および内方他側面板9の各下端縁にそれぞれ下フラップ17が折り目qを介して連設されて構成されている。
【0032】
そして、支持片15の長さ(折り目n,pの間隔)は、背面板4の幅(折り目b,cの間隔)に略設定され、その中間よりもやや内方に位置して一側面板3、他側面板5との折り目nと平行な第1折り目rが形成されるとともに、該第1折り目rと第2糊代16の折り目pとの間に位置して第1折り目rと平行な第2折り目sが形成されている。
【0033】
また、内方一側面板7、他側面板9と各下フラップ17との折り目qは、略中間の設定範囲を除いて形成され、内方一側面板7、他側面板9には、下フラップ17との折り目qの各終端を始点とするコ字状の切れ目tがそれぞれ形成されている。ここで、各コ字状の切れ目tの高さは、後述するように、内方一側面板7と一側面板3との隙間、内方他側面板9と他側面板5との隙間に略一致するように設定されている。
【0034】
さらに、内方正面板6の幅(折り目d,eの間隔)は、正面板2の幅(左右側端縁間の間隔)よりも若干小さく設定され、また、内方背面板8の幅(折り目f,gの間隔)は、内方正面板6の幅よりも若干小さく、具体的には、正面板2の幅と内方正面板6の幅との差に相当する間隔だけ小さく設定されている。
【0035】
なお、正面板2、一側面板3、背面板4、他側面板5、内方一側面板7および内方他側面板9の各幅は、同一に設定されている。
【0036】
次に、このように構成された包装容器1の組み立て手順について説明する。
【0037】
まず、図5の展開図にしたがってコートボールを打ち抜いた後、各第2糊代16の表面に接着剤をそれぞれ塗布し、各支持片15の第1折り目rに沿ってそれぞれ谷折りし、各第2糊代16を一側面板3、他側面板5の表面にそれぞれ貼着する一方、内方他側面板9を折り目gに沿って谷折りし、第1糊代10の裏面に接着剤を塗布する(図6参照)。次いで、内方一側面板7および内方背面板8を該内方背面板8上に折り込まれた内方他側面板9とともに折り目eに沿って谷折りし、第1糊代10を内方正面板6の表面に貼着する(図7参照)。この後、内方背面板8の裏面に接着剤を塗布し、他側面板5および内方正面板6をこれらの他側面板5および内方正面板6上に順に折り込まれた内方一側面板7、内方背面板8および内方他側面板9とともに折り目cに沿って谷折りし、内方背面板8を背面板4の表面に貼着する(図8参照)。
【0038】
次いで、正面板2の表面に接着剤を塗布し、正面板2を折り目aに沿って谷折りし、正面板2を内方正面板6の裏面に貼着する(図9参照)。そして、一側面板3と背面板4との折り目bおよび他側面板5と内方正面板6との折り目dに沿って山折りして起こすことにより、順に連設された正面板2、一側面板3、背面板4、他側面板5からなる周壁を形成することができるとともに、この周壁の内方に、順に連設された内方正面板6、内方一側面板7、内方背面板8および内方他側面板9からなる内周壁を形成することができる。
【0039】
この際、正面板2に内方正面板6が、背面板4に内方背面板8がそれぞれ貼着され、一側面板3および該一側面板3に対向する内方一側面板7との間、他側面板5および該他側面板5に対向する内方他側面板9との間には、内方正面板6および内方背面板8の幅によって一定の隙間が形成されている。
【0040】
次いで、各サイドフラップ14を折り目mに沿ってそれぞれ谷折りした後、上面板11を折り目iに沿って谷折りし、差し込みフラップ13を背面板4の内面に沿うように差し込めば、上方開口部を閉鎖する一方、下方開口部を開放した包装容器1(図10(a)参照)を形成することができる。
【0041】
このようにして下方開口部を開放した包装容器1が形成されたならば、略コ字状に折り込まれた添付文書Bを、製剤などが充填されたガラス瓶Cの上方から被せ、ガラス瓶Cを添付文書Bとともに、下方開口部を通して包装容器1の内部に挿入し、収納する。この際、ガラス瓶Cに被せられたコ字状の添付文書Bは、対向する内方正面板6および内方背面板8に接触するように挿入される(図10(a)参照)。
【0042】
次いで、内方他側面板9に連設された下フラップ17を折り目qに沿って谷折りするとともに、他側面板5に連設された支持片15を折り目nに沿って谷折りした後、内方一側面板7に連設された下フラップ17を折り目qに沿って谷折りするとともに、一側面板3に連設された支持片15を折り目nに沿って谷折りし、下面板12を折り目jに沿って折り込み、差し込みフラップ13を背面板4の内面に沿うように差し込めば、下方開口部を閉鎖して包装容器1を形成することができる。
【0043】
ここで、各下フラップ17を折り目qに沿ってそれぞれ谷折りすることにより、内方一側面板7および内方他側面板9にそれぞれ形成されたコ字状の切れ目tによって区画された係止片19が各下フラップ17に連続して外方に向けて突出される。そして、各係止片19は、その先端が他側面板5、一側面板3の内面、正確には、他側面板5、一側面板3の内面に貼着された第2糊代16の下端部にそれぞれ略当接される(図3参照)。このため、一側面板3または他側面板5に押圧力が作用した際、あるいは、衝撃力によってガラス瓶Cが内方一側面板7または内方他側面板9に押圧された際、相対的に係止片19の先端に一側面板3または他側面板5が当接し、係止片19が座屈することによって衝撃を吸収することができる。
【0044】
また、各支持片15を折り目nに沿ってそれぞれ谷折りすることにより、折り目nから第1折り目rまでの間隔が、背面板4の幅の略半分であり、しかも、第1折り目rから折り目pまでの間隔よりも小さいことから、各支持片15は、折り目nと第1折り目rとの間を底辺とし、第2折り目sを頂点とする鈍角三角形をそれぞれ形成し、2個の鈍角三角形によって、正面板、一側面板、背面板および他側面板からなる周壁の下方開口部をほぼ閉鎖するものである(図2および図3参照)。
【0045】
しかも、各支持片15によって形成された鈍角三角形の頂点である第2折り目sは、下フラップ17の外面に当接されている。すなわち、ガラス瓶Cの底面は、下フラップ17を介して鈍角三角形に形成された各支持片15の頂点(折り目s)によって支持されている。このため、落下などにより下面板12に押圧力が作用した際、あるいは、ガラス瓶Cが下フラップ17に押圧された際、支持片15によって形成された鈍角三角形および下フラップ17によって衝撃を吸収することができる。
【0046】
この結果、コートボールを打ち抜き、順次折り目に沿って折り込むとともに、所定位置に貼着するという簡単な作業によって、ガラス瓶Cの対向する面を緩衝支持する内周壁を有するとともに、その底面を緩衝支持する三角形を有する包装容器1を形成することができる。したがって、包装箱とは別個に緩衝材を用意して組み立て、包装箱に配設する必要がなく、コストを削減することができる。
【0047】
さらに、ガラス瓶Cが箱詰め包装された包装容器1を輸送する際、意図しない衝撃力が作用したとしても、前述したように、内周壁、具体的には、内方一側面板7または内方他側面板9が変形しつつ衝撃を吸収するため、あるいは、支持片15によって形成された鈍角三角形および下フラップ17によって衝撃を吸収するため、ガラス瓶Cおよび製剤に衝撃力が作用せず、製剤やガラス瓶Cの破損を可及的に防止することができる。
【0048】
なお、ガラス瓶Cに被せられた添付文書Bは、正面板2に貼着された内方正面板6および背面板4に貼着された内方背面板8に接触するように挿入されていることから、正面板2または背面板4に作用した衝撃力は、添付文書Bによってガラス瓶Cを緩衝支持することができる。
【0049】
なお、前述した実施形態においては、下フラップ17のみを設けた場合を説明したが、上フラップを合わせて設けるようにしてもよい。具体的には、図11および図12に示すように、先に示した図5の展開図において、内方一側面板7および内方他側面板9の各上端縁にそれぞれ上フラップ18を折り目uを介して連設してもよい。この場合、下部側と同様に、折り目uが略中間の設定範囲を除いて形成され、内方一側面板7、他側面板9に上フラップ18との折り目uの各終端を始点とするとともに、内方一側面板7と一側面板3との間隔、内方他側面板9と他側面板5との間隔に略一致する高さのコ字状の切れ目tが形成されていることが好ましい。
【0050】
このようにコ字状の切れ目tが上部にも形成されていると、包装容器1を組み立てた場合、コ字状の切れ目tからなる上下の係止片19によって一側面板3および他側面板5の上下を緩衝支持することができる。
【0051】
ところで、前述した実施形態においては、一側面板3および他側面板5の各下端縁にそれぞれ支持片15および第2糊代16を順に折り目n,pを介して連設し、包装容器1を組み立てた際、各支持辺15によって2個の三角形を形成してガラス瓶Cを緩衝支持する場合を説明したが、単一の支持片からなる三角形によってガラス瓶Cの底面を緩衝支持するようにしてもよい。
【0052】
以下、このような包装容器1の他の実施形態について、図13および図14に基づいて説明する。
【0053】
なお、説明の便宜上、先に説明した部材と同一の部材については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0054】
この実施形態の包装容器1は、図14の展開図において、上端縁に上面板11および差込みフラップ13が順に折り目i,kを介して連設されるとともに、下端縁に下面板12および差込みフラップ13が順に折り目j,kを介して連設される正面板2の側端縁に、一側面板3、背面板4、他側面板5、内方正面板6、内方一側面板7、内方背面板8、内方他側面板9および第1糊代10が順に折り目a,b,c,d,e,f,g,hを介して連設される一方、一側面板3および他側面板5の各上下端縁にそれぞれサイドフラップ14が折り目mを介して連設され、また、内方一側面板7の下端縁に下フラップ17が折り目qを介して連設されるとともに、その上端縁に上フラップ18が折り目uを介して連設され、さらに、内方他側面板9の下端縁に支持片151および第2糊代16が順に折り目n,pを介して連設されるとともに、その上端縁に上フラップ18が折り目uを介して連設されて構成されている。
【0055】
そして、支持片151の長さ(折り目n,pの間隔)は、内方背面板8の幅(折り目f,gの間隔)の略2倍に設定され、その中間よりもやや内方に位置して内方他側面板9との折り目nと平行な第1折り目rが形成されるとともに、該第1折り目rと第2糊代16の折り目pとの間に位置して第1折り目rと平行な第2折り目sが形成されている。
【0056】
また、下フラップ17の折り目q、上フラップ18の折り目u、支持片151の折り目nは、略中間の設定範囲を除いて形成されている。そして、内方一側面板7には、下フラップ17との折り目qの各終端を始点とするコ字状の切れ目tが形成されるとともに、上フラップ18との折り目uの各終端を始点とするコ字状の切れ目tが形成されている。また、内方他側面板9には、支持片151との折り目nの各終端を始点とするコ字状の切れ目tが形成されるとともに、上フラップ18との折り目uの各終端を始点とするコ字状の切れ目tが形成されている。ここで、各コ字状の切れ目tの高さは、内方一側面板7と一側面板3との隙間、内方他側面板9と他側面板5との隙間に略一致するように設定されている。
【0057】
このような包装容器1を組み立てる場合も、前述した実施形態の場合と同様に、まず、図14の展開図にしたがってコートボールを打ち抜いた後、第2糊代16の表面に接着剤を塗布し、支持片151の第1折り目rに沿って谷折りし、第2糊代16を内方他側面板9の表面に貼着した後、内方他側面板9を折り目gに沿って谷折りし、第1糊代10の裏面に接着剤を塗布し、次いで、内方一側面板7および内方背面板8を先に折り込まれた内方他側面板9とともに折り目eに沿って谷折りし、第1糊代10を内方正面板6の表面に貼着した後、内方背面板8の裏面に接着剤を塗布し、内方正面板6および他側面板5を先に折り込まれた内方他側面板9、内方背面板8および内方一側面板7とともに折り目cに沿って谷折りし、内方背面板8を背面板4の表面に貼着し、次いで、正面板2の表面に接着剤を塗布し、正面板2を折り目aに沿って谷折りし、正面板2を内方正面板6の裏面に貼着した後、一側面板3と背面板4との折り目bおよび他側面板5と内方正面板6との折り目dに沿って山折りして起こすことにより、包装容器1を形成することができる。
【0058】
この実施形態においても、順に連設された正面板2、一側面板3、背面板4、他側面板5からなる周壁が形成されるとともに、この周壁の内方に、順に連設された内方正面板6、内方一側面板7、内方背面板8および内方他側面板9からなる内周壁が形成される。
【0059】
この際、一側面板3および内方一側面板7との間、他側面板5および内方他側面板9との間には、内方正面板6および内方背面板8の幅によって一定の隙間が形成されている。
【0060】
次いで、上方のサイドフラップ14を折り目mに沿ってそれぞれ谷折りした後、上面板11を折り目iに沿って谷折りし、差し込みフラップ13を背面板4の内面に沿うように差し込めば、上方開口部を閉鎖する一方、下方開口部を開放した包装容器1を形成することができる。
【0061】
この後、略コ字状に折り込まれた添付文書Bを、製剤などが充填されたガラス瓶Cの上方から被せ、ガラス瓶Cを添付文書Bとともに、下方開口部を通して包装容器1の内部に挿入し、収納する。この際、ガラス瓶Cに被せられたコ字状の添付文書Bは、対向する内方正面板6および内方背面板8に接触するように挿入される。
【0062】
次いで、支持片151を折り目nに沿って谷折りした後、下フラップ17を折り目qに沿って谷折りし、次いで、下方の各サイドフラップ14を折り目mに沿って谷折りした後、下面板12を折り目jに沿って折り込み、差し込みフラップ13を背面板4の内面に沿うように差し込めば、下方開口部を閉鎖して包装容器1を形成することができる。
【0063】
ここで、支持片151を折り目nに沿って谷折りすることにより、内方他側面板9に形成されたコ字状の切れ目tによって区画された係止片19が支持片151に連続して外方に向けて突出される。また、下フラップ17を折り目qに沿って谷折りすることにより、内方一側面板7に形成されたコ字状の切れ目tによって区画された係止片19が下フラップ17に連続して外方に向けて突出される。同様に、各上フラップ18を折り目uに沿ってそれぞれ谷折りすることにより、内方一側面板7および内方他側面板9にそれぞれ形成されたコ字状の切れ目tによって区画された係止片19が各上フラップ18に連続して外方に向けて突出される。そして、各係止片19は、その先端が一側面板3および他側面板5の上下端部に略当接される。このため、一側面板3または他側面板5に押圧力が作用した際、あるいは、衝撃力によってガラス瓶Cが内方一側面板7または内方他側面板9に押圧された際、相対的に係止片19の先端に一側面板3または他側面板5が当接し、係止片19が座屈することによって衝撃を吸収することができる。
【0064】
また、支持片151を折り目nに沿って谷折りすることにより、折り目nから第1折り目rまでの間隔が、内方背面板8の幅に略一致し、しかも、第1折り目rから折り目pまでの間隔よりも小さいことから、支持片151は、対向する内方正面板7および内方背面板9間の間隔に略相当する折り目nと第1折り目rとの間を底辺とし、第2折り目sを頂点とする鈍角三角形を形成し、内方正面板6、内方一側面板7、内方背面板8および内方他側面板9からなる内周壁の下方開口部をほぼ閉鎖するものである(図13参照)。すなわち、ガラス瓶Cの底面は、鈍角三角形に形成された支持片151の頂点(折り目s)によって支持されている。このため、落下などにより下面板12に押圧力が作用した際、あるいは、ガラス瓶Cが下方に押圧された際、支持片151によって形成された鈍角三角形によって衝撃を吸収することができる。
【0065】
この結果、コートボールを打ち抜き、順次折り目に沿って折り込むとともに、所定位置に貼着するという簡単な作業によって、ガラス瓶Cの対向する面を緩衝支持する内周壁を有するとともに、その底面を緩衝支持する三角形を有する包装容器1を形成することができる。したがって、包装箱とは別個に緩衝材を用意して組み立て、包装箱に配設する必要がなく、コストを削減することができる。
【0066】
さらに、ガラス瓶Cが箱詰め包装された包装容器1を輸送する際、意図しない衝撃力が作用したとしても、前述したように、内周壁、具体的には、内方一側面板7または内方他側面板9が変形しつつ衝撃を吸収するため、あるいは、支持片151によって形成された鈍角三角形が衝撃を吸収するため、ガラス瓶Cおよび製剤に衝撃力が作用せず、製剤やガラス瓶Cの破損を可及的に防止することができる。
【0067】
この場合も、ガラス瓶Cに被せられた添付文書Bは、正面板2に貼着された内方正面板6および背面板4に貼着された内方背面板8に接触するように挿入されていることから、正面板2または背面板4に作用した衝撃力は、添付文書Bによってガラス瓶Cを緩衝支持することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、製剤や容器の破損を可及的に防止しつつ、安価に製造してガラス瓶などの容器を箱詰め包装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装容器の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の包装容器を模式的に示す縦断面図である。
【図3】図1の包装容器を模式的に示す横断面図である。
【図4】図1の包装容器の下部を示す斜視図である。
【図5】図1の包装容器の展開図である。
【図6】図1の包装容器の組み立て手順を示す説明図である。
【図7】図1の包装容器の組み立て手順を示す説明図である。
【図8】図1の包装容器の組み立て手順を示す説明図である。
【図9】図1の包装容器の組み立て手順を示す説明図である。
【図10】図1の包装容器にガラス瓶を収納する手順を示す説明図およびガラス瓶の収納状態を一部破断して示す斜視図である。
【図11】本発明の包装容器の一実施形態の変形例を示す斜視図である。
【図12】図11の包装容器の展開図である。
【図13】本発明の包装容器の他の実施形態を示す斜視図である。
【図14】図13の包装容器の展開図である。
【図15】従来の包装箱をガラス瓶とともに示す斜視図である。
【符号の説明】
1 包装容器
2 正面板
3 一側面板
4 背面板
5 他側面板
6 内方正面板
7 内方一側面板
8 内方背面板
9 内方他側面板
10 第1糊代
11 上面板
12 下面板
14 サイドフラップ
15,151 支持片
16 第2糊代
17 下フラップ
18 上フラップ
19 係止片
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,m,n,p,q,u 折り目
r 第1折り目
s 第2折り目
t コ字状の切れ目
B 添付文書
C ガラス瓶

Claims (3)

  1. 差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設されるとともに、それらの各下端縁に支持片および第2糊代がそれぞれ順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、各支持片は、正面板、背面板の幅とほぼ同等の長さを有し、その中間よりも若干内方に一側面板、他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方一側面板および内方他側面板の各下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とする包装容器。
  2. 差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設されるとともに、それらの各下端縁に支持片および第2糊代がそれぞれ順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、各支持片は、正面板、背面板の幅とほぼ同等の長さを有し、その中間よりも若干内方に一側面板、他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方一側面板および内方他側面板の各下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成され、また、内方一側面板および内方他側面板の各上端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して上フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に上フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とする包装容器。
  3. 差込みフラップを有する上面板および下面板がそれぞれ折り目を介して上下各端縁に連設される正面板の側端縁に、一側面板、背面板、他側面板、内方正面板、内方一側面板、内方背面板、内方他側面板および第1糊代が順に折り目を介して連設される一方、一側面板および他側面板の各上下端縁にサイドフラップがそれぞれ折り目を介して連設され、また、内方他側面板の下端縁に支持片および第2糊代が順に折り目を介して連設されてなり、前記内方正面板の幅が、内方一側面板と一側面板との間に一定の隙間を有するように、正面板の幅よりも短小に形成され、また、内方背面板の幅が、内方他側面板と他側面板との間に一定の隙間を有するように、内方正面板の幅よりも短小に形成され、さらに、支持片は、内方背面板の幅の略2倍の長さを有し、その中間よりも若干内方に内方他側面板との折り目と平行な第1折り目が形成されるとともに、該第1折り目と第2糊代の折り目との間に第1折り目と平行な第2折り目が形成され、さらにまた、前記内方他側面板に対する支持片の折り目が設定範囲を除いて形成され、内方他側面板に支持片との折り目の終端を始点とし、対向する他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目が形成され、また、内方一側面板の下端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して下フラップが連設され、内方一側面板に下フラップとの折り目の終端を始点とし、対向 する一側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目が形成され、さらに、内方一側面板および内方他側面板の各上端縁に設定範囲を除いて形成された折り目を介して上フラップがそれぞれ連設され、内方一側面板および内方他側面板に上フラップとの折り目の終端を始点とし、対向する一側面板および他側面板との隙間に略相当する高さのコ字状の切れ目がそれぞれ形成されることを特徴とする包装容器。
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