JP4713663B2 - 巻回体の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯状体を巻芯で巻き取ることにより形成される巻回体の製造装置に関する。
例えば、二次電池の製造では、負極と正極との間でセパレータを挟み込んだ帯状の電極体を巻芯で巻き取った後、巻芯から抜き取って中空渦巻状の電極巻回体とし、この電極巻回体の負極と正極にそれぞれ負極リードと正極リードを接続して電池缶等に収納することが行われる。
ところで、電子機器の高性能化や小型化、軽量化などが進むに従って、このような電子機器に搭載される二次電池の更なる高容量化が求められている。ここで、二次電池の容量は、電極の面積に比例し、電極間の距離に反比例する。したがって、同じ大きさの二次電池においてその容量を高めるためには、上述した負極や正極、セパレータなどの厚みを薄くしたり、巻芯を細くしたりして、電極巻回体の巻数を増やすことが必要となる。
しかしながら、負極や正極、セパレータなどの厚みを薄くしたり、巻芯を細くしたりすると、巻芯に巻き付けられた電極巻回体を巻芯から抜き取ることができなくなることがあった(例えば、特許文献1を参照。)。
具体的に、従来の電極巻回体の製造では、例えば図6に示すような巻芯100が用いられている。この巻芯100は、全体が長尺円柱状を為しており、その軸線方向に亘って分割された一対の軸状体101A,101Bを備えている。また、一対の軸状体101A,101Bは、巻回前の帯状の電極体200の一端側が挿入される隙間S’を挟んで対向する内周面部102a,102bと、この内周面部102a,102bの外側に電極体200が巻き付けられる外周面部103a,103bとを有している。
そして、この巻芯100を用いて電極体200を巻き取る際は、一対の軸状体101A,101Bの内周面部102a,102bの間に形成された隙間S’に電極体200の一端側を挿入した後、この巻芯100を回転させることによって、一対の軸状体101A,101Bの外周面部103a,103bに電極体200を巻き付ける。
このとき、図7(a)に示すように、電極体200によって締め付けられた一対の軸状体101A,101Bが撓むことで、図7(b)に示すように、一対の軸状体101A,101Bの内周面部102a,102bの間で電極体200の一端側が挟み込まれた状態となる。この状態で巻芯100を更に回転させることによって、電極体200が巻芯100に巻き取られて電極巻回体200Aが形成される。
しかしながら、従来の巻芯100では、この状態から電極巻回体200Aを抜き取る際に、上述した一対の軸状体101A,101Bの内周面部102a,102bの間で電極体200の一端側が挟み込まれた状態となっており、さらに、この電極巻回体200Aは、強く締め付けられた状態となっているため、巻芯100から非常に抜き取りづらくなっている。
したがって、電極巻回体200Aを巻芯100から無理に引き抜こうとすると、電極巻回体200Aの内側から電極体200の一部が螺旋状に飛び出したり、電極巻回体200Aの一部が損傷したりするなどの不良品の発生を引き起こすことがあった。
このため、巻芯100の表面に滑りを良くするための処理を施すことが行われている。しかしながら、巻芯100の表面の滑りを良くすることによって、巻き取り開始時に電極体200に滑りが生じてしまい、この電極体200の一端が上記隙間S’から抜け出てしまうなどの問題が発生してしまう。特に、巻取り開始前の隙間S’は広いため、電極体200が滑らないようにするためには、この電極体200の一端に掛かり代を余分に取る必要があり、その分だけ電極巻回体200Aの巻数が減り容量不足となってしまう。
また、従来の巻芯100では、電極体200によって締め付けられた一対の軸状体101A,101Bが撓むことで、電極巻回体200Aの形状に歪みが生じることになる。さらに、電極巻回体200Aでは、このような歪みが生じることによって、その内側に向かうほど皺等が発生してしまう。
また、従来の巻芯100では、一対の軸状体101A,101Bの撓みを極力減らすため、電極体200の幅に合わせて長さを変更する必要がある。この場合、電極体200の幅の違いに応じた数の巻芯が必要となってしまう。
特開2006−137602号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、巻芯に巻き付けられた巻回体を巻芯から容易に抜き取ることができる巻回体の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る巻回体の製造装置は、帯状体を巻芯で巻き取ることにより形成される巻回体の製造装置であって、巻芯が、帯状体の一端側が挿入される隙間を挟んで対向する内周面部と、この内周面部の外側に帯状体が巻き付けられる外周面部とを有して軸線方向に亘って分割された一対の軸状体と、一対の軸状体のうち少なくとも一方の軸状体を回動自在に支持すると共に、一対の軸状体の対向する内周面部の間で隙間を形成する第1の回動位置と、一対の軸状体の対向する内周面部を回動方向の一方側に傾けて隙間に挿入された帯状体の一端側を挟み込む第2の回動位置との間で、一対の軸状体の回動位置を切り替える回動切替機構とを備え、回動切替機構は、その中心部に中心孔と、この中心孔から一の半径方向に亘って形成される第1の隙間を挟んで対向する第1の切替面部及び他の半径方向に亘って形成される第2の隙間を挟んで対向する第2の切替面部とを有して軸線方向に亘って分割されると共に、一対の軸状体の一端側に設けられた一対の回動部材と、一対の回動部材の一端側から中心孔に挿入されるセンターピンと、第1の隙間又は第2の隙間に選択的に挿入されると共にセンターピンよりも短いサイドピンとが並行して設けられた切替部材とを有し、一対の軸状体の回動位置を切り替える際は、中心孔に挿入されたセンターピンを軸線方向にスライドさせながら、一対の回動部材の間でサイドピンを挿脱自在とすると共に、サイドピンが一対の回動部材の間から離脱した状態でセンターピンを中心に切替部材を回動させることによって、第1の隙間又は第2の隙間に選択的に挿入されるサイドピンの位置を切り替えることを特徴とする。
以上のように、本発明では、回動切替機構が一対の軸状体の回動位置を切り替える際に、中心孔に挿入されたセンターピンを軸線方向にスライドさせながら、一対の回動部材の間でサイドピンを挿脱自在とすると共に、サイドピンが一対の回動部材の間から離脱した状態でセンターピンを中心に切替部材を回動させることによって、第1の隙間又は第2の隙間に選択的に挿入されるサイドピンの位置を切り替える。
そして、本発明では、回動切替機構が一対の軸状体を第1の回動位置に位置させることによって、一対の軸状体の対向する内周面部の間に隙間を形成した状態とし、この隙間に帯状体の一端側を挿入した後、回動切替機構が一対の軸状体を第2の回動位置に位置させることによって、一対の軸状体の対向する内周面部を回動方向の一方側に傾けて隙間に挿入された帯状体の一端側を挟み込んだ状態とし、この状態で巻芯を回転させながら帯状体を巻き取ることによって巻回体とした後、回動切替機構が一対の軸状体を第1の回動位置に位置させることによって、一対の軸状体の対向する内周面部の間に再び隙間を形成した状態とし、帯状体の一端側を挟み込んだ状態を解除した後、一対の軸状体の外周面部に巻き付けられた巻回体を一対の軸状体の他端側へと押し出すことによって、巻回体を巻芯から容易に抜き取ることが可能であり、このような巻回体を歩留り良く製造することが可能となる。
本発明を適用した巻回体の製造装置の一例を示す斜視図である。 巻芯が第1の回動位置にある状態を示し、(a)はその平面図、(b)はそのX−X’断面図、(c)はそのY−Y’断面図である。 巻芯が第2の回動位置にある状態を示し、(a)はその平面図、(b)はそのX−X’断面図、(c)はそのY−Y’断面図である。 図4は、巻芯の動作を説明するための図であり、(a)は巻取時の状態を示す断面図、(b)は挟み込み解除時の状態を示す断面図である。 図5は、巻芯の変形例を示し、(a)は巻取前の状態を示す断面図、(b)は巻取時の状態を示す断面図である。 従来の巻芯を示す斜視図である。 従来の巻芯に電極体が巻き付けられた状態を示し、(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
以下、本発明を適用した巻回体の製造装置及び製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。
本実施形態では、帯状体を巻芯で巻き取ることにより形成される巻回体として、負極と正極との間でセパレータを挟み込んだ帯状の電極体を巻芯で巻き取った後、巻芯から抜き取って中空渦巻状の電極巻回体を製造する場合を例に挙げて説明する。なお、このような電極巻回体は、例えば二次電池やコンデンサ等に用いられる。
(巻回体の製造装置)
本発明を適用した巻回体の製造装置は、例えば図1に示すような巻芯1を備えている。この巻芯1は、全体が長尺円柱状を為しており、その軸線方向に亘って分割された一対の軸状体2A,2Bを備えている。
一対の軸状体2A,2Bは、巻芯1の中心軸を挟んで対称となる断面略半円形の部材であり、例えば鋼や超硬合金などの帯状の電極体50を巻き取るのに十分な剛性を有する材料を用いて電極体50を挟み込むのに足る長さで形成されている。
具体的に、これら一対の軸状体2A,2Bは、図2及び図3に示すように、平坦な面を形成する内周面部3a,3bと、この内周面部3a,3bの外側に円弧状の凸曲面を形成する外周面部4a,4bとを有して略半円柱状に形成されている。このうち、内周面部3a,3bは、後述する電極体50の一端側が挿入される隙間Sを挟んで対向する面であり、外周面部4a,4bは、電極体50が巻き付けられる面である。そして、これら一対の軸状体2A,2Bは、互いの内周面部3a,3bを相対向させることによって、互いの外周面部4a,4bが全体として断面略円形状を為すように設けられている。なお、内周面部3a,3bと外周面部4a,4bとの間のエッジ部分には、電極体50への当たりを良くするための面取り加工が施されている。
また、巻芯1は、一対の軸状体2A,2Bの一端(基端)側に回動切替機構5を備えている。この回動切替機構5は、一対の軸状体2A,2Bのうち少なくとも一方の軸状体2Aを回動自在に支持すると共に、図2に示す一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間で隙間Sを形成する第1の回動位置と、図3に示す一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bを回動方向の一方側に傾けて隙間Sに挿入された帯状体の一端側を挟み込む第2の回動位置との間で、一対の軸状体2A,2Bの回動位置を切り替える。
具体的に、この回動切替機構5は、図2及び図3に示すように、軸線方向に亘って分割された一対の回動部材6a,6bを備えている。これら一対の回動部材6a,6bは、巻芯1の中心軸を挟んで対称となる断面略扇形の部材であり、一対の軸状体2A,2Bよりも大きい径を有して一対の軸状体2A,2Bの一端側(基端部)に軸線方向に連続して設けられている。また、一対の回動部材6a,6bは、これら一対の回動部材6a,6bの外径に対応した内径を有する円筒状のハウジング部材7の内側に収納されている。
また、一対の回動部材6a,6bは、その中心部に中心孔8と、この中心孔8から一の半径方向に亘って形成される第1の隙間S1を挟んで対向する第1の切替面部9a,9b及び他の半径方向に亘って形成される第2の隙間S2を挟んで対向する第2の切替面部10a,10bとを有している。
このうち、中心孔8は、巻芯1の中心軸に一致した位置において一対の回動部材6a,6bの間を貫通する丸孔を形成している。一方の回動部材6aは、一方の軸状体2Aの一端に取り付けられて、ハウジング部材7内に回動自在な状態で保持されている。他方の回動部材6bは、他方の軸状体2Bの一端に取り付けられて、ハウジング部材7内に固定されている。
ここで、ハウジング部材7内の一方の回動部材6aが一又は他の方向に回動されることによって、図2に示すように、一対の回動部材6a,6bの第2の切替面部10a,10b同士が当接されるとき、互いに対向する第1の切替面部9a,9bの間に断面略扇形の第1の隙間S1が形成される。逆に、図3に示すように、互いの第1の切替面部9a,9b同士が当接されるとき、互いに対向する第2の切替面部10a,10bの間で断面略扇形の第2の隙間S2が形成される。
回動切替機構5は、図2及び図3に示すように、上記回動部材6a,6bの中心孔8に挿入されるセンターピン11aと、第1の隙間S1又は第2の隙間S2に選択的に挿入されるサイドピン11bとが並行して設けられた切替部材12を備えている。
切替部材12は、一対の回動部材6a,6bと同じ外径を有する略円柱状の部材であり、ハウジング部材7の内側に収納されている。センターピン10aは、中心孔8に対応した長さを有して、この切替部材12の中心から軸線方向に突出して設けられている。一方、サイドピン10bは、センターピン11aよりも短い長さで、この切替部材12の中心よりも偏倚した位置からセンターピン11aと同一方向に突出して設けられている。また、これらのピン10a,10bは、中心孔8及び隙間S1,S2に挿入し易くするために先端部が尖状に形成されている。
そして、ハウジング部材7内に収納された切替部材12は、中心孔8にセンターピン11aが挿入された状態で、このセンターピン11aに沿った方向にスライドすると共に、サイドピン11bが一対の回動部材6a,6bの間から離脱した状態で、中心孔8に挿入されたセンターピン11aを中心に回動することが可能となっている。
したがって、この回動切替機構5では、中心孔8に挿入されたセンターピン11aを軸線方向にスライドさせながら、一対の回動部材6a,6bの間でサイドピン11bを挿脱自在とすると共に、サイドピン11bが一対の回動部材6a,6bの間から離脱した状態で、センターピン11aを中心に切替部材12を回動させることによって、第1の隙間S1又は第2の隙間S2に選択的に挿入されるサイドピン11bの位置を切り替えることが可能となっている。
なお、巻芯1は、一対の軸状体2A,2Bの先端(他端)側の中央部に設けられた丸孔13に支持ピン14が挿入されることによって、電極体50の巻き取り時に、この巻芯1の先端側が回転自在に支持されるようになっている。
また、巻回体の製造装置は、図示を省略するものの、一対の軸状体2A,2Bの外周面部4a,4bに巻き付けられた電極巻回体50Aを一対の軸状体2A,2Bの他端側へと押し出す押出機構と、巻芯1を回転駆動する回転駆動機構とを概略備えている。これら押出機構及び回転駆動機構は、本発明において特に限定されるものではなく、巻回体の製造装置で従来より使用されている機構を用いることができるため、具体的な説明を省略するものとする。
(巻回体の製造方法)
本発明を適用した巻回体の製造方法は、上記巻回体の製造装置を用いて、負極と正極との間でセパレータを挟み込んだ帯状の電極体50を上記巻芯1で巻き取って中空渦巻状の電極巻回体50Aを形成する場合に好適に用いることできる。
具体的に、上記巻回体の製造装置を用いて電極巻回体50Aを製造する際は、先ず、図2に示すように、一対の回動部材6a,6bの間に形成された第1の隙間S1に切替部材12のサイドピン11bが挿入されることによって、一対の軸状体2A,2Bが第1の回動位置にある。これにより、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間には隙間Sが形成されている。そして、この隙間Sに電極体50の一端側を挿入する。
次に、この状態から、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bを回動方向の一方側に傾けて隙間Sに挿入された電極体50の一端側を挟み込む。
具体的には、上記図2に示す一対の軸状体2A,2Bが第1の回動位置にある状態から、切替部材12を一対の回動部材6a,6bに対して離間する方向にスライドさせることによって、第1の隙間S1からサイドピン11bを離脱し、切替部材12を一の方向に回動させた後、切替部材12を一対の回動部材6a,6bに対して近接する方向にスライドさせることによって、サイドピン11bを第2の隙間S2に挿入する。これにより、上記図3に示すように、一対の軸状体2A,2Bが第1の回動位置から第2の回動位置へと切り替わる。
すなわち、サイドピン11bを第2の隙間S2に挿入することによって、ハウジング部材7内の一方の回動部材6aが一の方向に回動され、この一方の回動部材6aと共に一方の軸状体2Aが一の方向に回動する。これにより、図4(a)に示すように、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bが回動方向の一方側に傾いた状態となり、隙間Sに挿入された帯状体の一端側が一対の軸状体2A,2Bに挟み込まれた状態となる。
次に、図4(a)に示すように、一対の軸状体2A,2Bが電極体50の一端側を挟み込んだ状態で、巻芯1を回転駆動機構により回転させながら、電極体50を巻き取ることによって電極巻回体50Aとする。
次に、図4(b)に示すように、一方の軸状体2aを他の方向に回動させることによって、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間に再び隙間Sを形成し、電極体50の一端側を挟み込んだ状態を解除する。
具体的には、上記図3に示す一対の軸状体2A,2Bが第2の回動位置にある状態から、切替部材12を一対の回動部材6a,6bに対して離間する方向にスライドさせることによって、第2の隙間S2からサイドピン11bを離脱し、切替部材12を他の方向回動させた後、切替部材12を一対の回動部材6a,6bに対して近接する方向にスライドさせることによって、サイドピン11bを第1の隙間S1に挿入する。これにより、上記図2に示すように、一対の軸状体2A,2Bが第2の回動位置から第1の回動位置へと切り替わる。
すなわち、サイドピン11bを第1の隙間S1に挿入することによって、ハウジング部材7内の一方の回動部材6aが他の方向に回動され、この一方の回動部材6aと共に一方の軸状体2Aが他の方向に回動する。これにより、図4(b)に示すように、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間に再び隙間Sが形成され、電極体50の一端側を挟み込んだ状態が解除される。
次に、一対の軸状体2A,2Bの外周面部4a,4bに巻き付けられた電極巻回体50Aを押出機構によって一対の軸状体2A,2Bの他端側へと押し出すことで、この電極巻回体50Aを巻芯1から抜き取る。以上の工程を経ることによって、中空渦巻状の電極巻回体50Aを得ることができる。
以上のように、本発明では、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間に形成された隙間Sに電極体50の一端側を挿入した後、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bを回動方向の一方側に傾けて電極体50の一端側を挟み込み、この状態で巻芯1を回転させながら電極体50を巻き取った後、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間に再び隙間Sを形成することによって、電極体50の一端側を挟み込んだ状態を解除することから、巻芯1に巻き付けられた電極巻回体50Aを巻芯1から容易に抜き取ることが可能である。
したがって、本発明によれば、従来のように電極巻回体200Aの内側から電極体200の一部が螺旋状に飛び出したり、電極巻回体200Aの一部が損傷したりするなどの不良品の発生を防ぎつつ、中空渦巻状の電極巻回体50Aを歩留り良く製造することが可能である。
また、本発明では、巻芯1に巻き付けられた電極巻回体50Aを巻芯1から容易に抜き取ることが可能なため、従来のように巻芯100の表面に滑りを良くするための処理を施す必要がない。このため、巻き取り開始時に電極体50に滑りが生じるといったことを防ぐことができ、電極体50を巻き取る距離のバラツキも抑えることが可能である。また、電極体50の一端に掛かり代を余分に取る必要がないため、電極巻回体50Aの巻数を増やして容量を高めることが可能である。
また、本発明では、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bを回動方向に傾けて隙間Sに挿入された帯状体50の一端側を挟み込むことから、一対の軸状体2A,2Bを撓ませることなく、内周面部3a,3bのエッジ部分で帯状体50の一端側を強固に挟み込むことができる。また、一対の軸状体2A,2Bには撓みが殆ど生じないため、電極巻回体50Aに歪みや皺等を生じさせることなく、電極体50を巻芯1に正確に巻き付けることができる。その結果、得られる電極巻回体50Aの真円度を高めることが可能である。さらに、一対の軸状体2A,2Bに強固な剛性を持たせる必要もない。
また、本発明では、従来のように電極体200の幅に合わせて隙間S’の長さを変更する必要がなく、1つの巻芯1で電極体50の幅の違いに対応した、いわゆるフリーサイズの巻き取りが可能である。また、上述した巻芯1の機構もシンプルなため、コストの低減が可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図5に示すように、一対の軸状体2A,2Bのうち、少なくとも一方の内周面部3aのエッジ部分に、第2の回動位置において他方の内周面部3bと当接される当接面部3cを設けた構成としてもよい。この場合、一対の軸状体2A,2Bの対向する内周面部3a,3bの間で電極体50の一端側を更に強固に挟み込むことが可能となる。
また、上記巻芯1では、一対の軸状体2A,2Bのうち一方の軸状体2Aを他方の軸状体2Bに対して回動させる構成となっているが、一対の軸状体2A,2Bを互いに逆向きに回動させる構成とすることも可能である。
さらに、上記巻芯1では、回動切替機構5を用いて一対の軸状体2A,2Bの回動位置を切り替える構成となっているが、巻芯1を回転する回転駆動機構の駆動を利用して一対の軸状体2A,2Bの回動位置を切り替える構成とすることも可能である。
なお、本発明は、上記電極巻回体50Aを製造する場合に限らず、例えばフィルムや紙等の巻取工程に適用することも可能である。すなわち、本発明は、帯状体を巻芯で巻き取ることにより形成される巻回体を製造する場合に幅広く適用することが可能である。
1…巻芯 2a,2b…軸状体 3a,3b…内周面部 3c…当接面部 4a,4b…外周面部 5…回動切替機構 6a,6b…回動部材 7…ハウジング部材 8…中心孔 9a,9b…第1の切替面部 10a,10b…第2の切替面部 11a…センターピン 11b…サイドピン 12…切替部材 13…丸孔 14…支持ピン 50…電極体(帯状体) 50A…電極巻回体(巻回体)S…隙間 S2…第1の隙間 S3…第2の隙間

Claims (4)

  1. 帯状体を巻芯で巻き取ることにより形成される巻回体の製造装置であって、
    前記巻芯は、前記帯状体の一端側が挿入される隙間を挟んで対向する内周面部と、この内周面部の外側に前記帯状体が巻き付けられる外周面部とを有して軸線方向に亘って分割された一対の軸状体と、
    前記一対の軸状体のうち少なくとも一方の軸状体を回動自在に支持すると共に、前記一対の軸状体の対向する内周面部の間で前記隙間を形成する第1の回動位置と、前記一対の軸状体の対向する内周面部を回動方向の一方側に傾けて前記隙間に挿入された帯状体の一端側を挟み込む第2の回動位置との間で、前記一対の軸状体の回動位置を切り替える回動切替機構とを備え、
    前記回動切替機構は、その中心部に中心孔と、この中心孔から一の半径方向に亘って形成される第1の隙間を挟んで対向する第1の切替面部及び他の半径方向に亘って形成される第2の隙間を挟んで対向する第2の切替面部とを有して軸線方向に亘って分割されると共に、前記一対の軸状体の一端側に設けられた一対の回動部材と、
    前記一対の回動部材の一端側から前記中心孔に挿入されるセンターピンと、前記第1の隙間又は前記第2の隙間に選択的に挿入されると共に前記センターピンよりも短いサイドピンとが並行して設けられた切替部材とを有し、
    前記一対の軸状体の回動位置を切り替える際は、前記中心孔に挿入されたセンターピンを軸線方向にスライドさせながら、前記一対の回動部材の間で前記サイドピンを挿脱自在とすると共に、前記サイドピンが前記一対の回動部材の間から離脱した状態で前記センターピンを中心に前記切替部材を回動させることによって、前記第1の隙間又は前記第2の隙間に選択的に挿入されるサイドピンの位置を切り替えることを特徴とする巻回体の製造装置。
  2. 更に、前記巻芯を回転駆動する回転駆動機構と、
    前記一対の軸状体の外周面部に巻き付けられた巻回体を前記一対の軸状体の他端側へと押し出す押出機構とを備え、
    前記回動切替機構が前記一対の軸状体を第1の回動位置に位置させることによって、前記一対の軸状体の対向する内周面部の間に前記隙間を形成した状態とし、この隙間に前記帯状体の一端側を挿入した後、前記回動切替機構が前記一対の軸状体を第2の回動位置に位置させることによって、前記一対の軸状体の対向する内周面部を回動方向の一方側に傾けて前記隙間に挿入された帯状体の一端側を挟み込んだ状態とし、この状態で前記回転駆動機構が前記巻芯を回転させながら前記帯状体を巻き取ることによって巻回体とした後、前記回動切替機構が前記一対の軸状体を第1の回動位置に位置させることによって、前記一対の軸状体の対向する内周面部の間に再び隙間を形成した状態とし、前記帯状体の一端側を挟み込んだ状態を解除した後、前記押出機構が前記一対の軸状体の外周面部に巻き付けられた巻回体を前記一対の軸状体の他端側へと押し出すことによって、前記巻回体を前記巻芯から抜き取ることを特徴とする請求項1に記載の巻回体の製造装置。
  3. 前記一対の軸状体のうち少なくとも一方の内周面部には、前記第2の回動位置において他方の内周面部と当接される当接面部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の巻回体の製造装置。
  4. 前記巻回体は、正極と負極との間でセパレータを挟み込み、中空渦巻状に巻き取った電極巻回体であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の巻回体の製造装置
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