JP4712886B2 - 板状部材貼り合せ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ローラーで板状部材を別の板状部材に押し付けることにより、2つの板状部材を貼り合せる貼り合せ装置に関する。
一般に、液晶パネルやタッチパネルのような第1板状部材と、その表面を保護するためのカバーガラスのような第2板状部材との貼り合せにおいては、各部材の間に気泡が混入しないことが極めて重要である。気泡の混入は、表示品質の低下を招くとともに、剥がれの原因となる。
気泡の混入を防ぐ貼り合せ装置としては、真空中で貼り合せを行うようにしたものが知られている。このタイプの貼り合せ装置では、貼り合せを行う前に、真空チャンバ内に第1および第2板状部材を導入し、チャンバ内の真空引きを行う。そして、貼り合せが完了した後に、チャンバ内の真空を破り、第1および第2板状部材を取り出す。しかしながら、この貼り合せ装置は、大がかりな真空チャンバ等を必要とするほか、貼り合せを行う度に真空引きを行うため、生産性が低いという問題があった。
上記問題の心配が少ない従来の貼り合せ装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。図19に示すように、この貼り合せ装置では、テーブル30の下表面に第2板状部材101が吸引ノズル30aによって吸着保持される。また、この貼り合せ装置は、水平方向に並んで配置された複数の吸着体31を備え、各吸着体31の上面にある吸着ノズル31aによって第1板状部材100が吸着保持される。また、貼り合せ前において、第1板状部材100と第2板状部材101とは所定の間隔をおいて離間している。
貼り合せは、ローラー32によって第1板状部材100を第2板状部材101に押し付けながら、ローラー32を図中の矢印方向に走行させることにより行われる。図19に示すように、ローラー32の走行の妨げとなる吸着体31は、ローラー32の走行に合せて、順次退避する。また、第1板状部材100の未だ貼り合わされていない部分は、吸着体31に吸着保持され続けており、第2板状部材101から離間している。したがって、第1板状部材100は、反りながら貼り合されていくことになる。
この貼り合せ装置によれば、ローラー32で押圧して気泡を押し出しながら貼り合せを行うので、第1板状部材100と第2板状部材101との間に気泡が混入するのを防ぐことができる。また、真空チャンバ等も不要である。
特開2009−40617号公報
しかしながら、特許文献1に記載の貼り合せ装置では、貼り合せの最中に、第1板状部材100を吸着体31から引き離そうとする力、すなわち、第1板状部材100自身による反りを解消しようとする力が発生する。この力は、第1板状部材100が小型であればあるほど大きくなる傾向がある。また、この力が吸着ノズル31aによる吸着力を超えると、第1板状部材100は吸着体31から引き離されて、ローラー32で押圧される前に第2板状部材101に貼り付いてしまう。
したがって、この貼り合せ装置では、比較的小型の第1板状部材100(例えば、対角寸法が5インチ以下の液晶パネル等)の貼り合せを、気泡の混入を防ぎつつ行うのは困難であった。
そこで、本発明は、比較的小型の板状部材を、気泡の混入なしに貼り合せることができる貼り合せ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る貼り合せ装置は、
貼り合せステージ上に載置された第1板状部材としてのタッチパネルまたは液晶パネルと、該第1板状部材よりも上方に位置する第2板状部材としてのカバーガラスとの位置合せを行った後に、ローラーによって前記第2板状部材を前記第1板状部材に押し付け、前記第1板状部材および前記第2板状部材に対する前記ローラーの相対位置を貼り合せ方向に変化させて前記ローラーを走行させることにより、前記第2板状部材を前記第1板状部材に貼り合せる貼り合せ装置であって、
前記第2板状部材は、前記第1板状部材に最初に貼り合される側の端部である貼始端部と、前記第1板状部材に最後に貼り合される側の端部である貼終端部とを有し、
上下に昇降可能なヘッドによって前記貼始端部の少なくとも下面を支持することにより、前記ローラーの走行中に前記貼始端部が下方向へ移動するのを規制するとともに、
前記ヘッドとは別々に上下に昇降可能なピローによって前記貼終端部の少なくとも下面を支持することにより、前記ローラーの走行中に前記貼終端部が下方向へ移動するのを規制して前記貼終端部を前記貼始端部よりも高い位置に維持することにより
前記第2板状部材の未だ前記ローラーによって押圧されていない部分と前記第1板状部材とが接触しないよう構成したことを特徴とする。
上記貼り合せ装置は、前記ピローは、前記ローラーの走行中に前記第2板状部材に加わる応力が前記第2板状部材に固有の許容曲げ応力を超えない範囲でできるだけ少なくなり、かつ貼り合せに必要な前記第1板状部材と前記第2板状部材との所定の貼り合せ角度が確保されるように、高さおよび推力が制御されることが好ましい。
また、上記貼り合せ装置は、前記ローラーの走行にあわせて、前記ピローの高さが段階的に低くなるように制御されるように構成することができる。
また、上記貼り合せ装置の前記ピローは、前記貼終端部の下方向および前記貼り合せ方向への移動を規制するような形状とすることができる。
本発明によれば、第2板状部材の貼終端部の下方向への移動がピローによって規制されているので、ローラーで押圧される前に第2板状部材と第1板状部材とが接触して、気泡が混入した状態で貼り合わされるのを確実に防ぐことができる貼り合せ装置を提供することができる。また、本発明によれば、大がかりな真空チャンバ等が不要なので、比較的小型で、かつ高速に貼り合せを行うことができる貼り合せ装置を提供することができる。
さらに、本発明によれば、貼り合せの最中にピローの高さおよび推力が制御されるように構成されているので、反りが大きすぎることによる第2板状部材の破損を防ぎつつ貼り合せを行うことができる貼り合せ装置を提供することができる。
実施例1に係る貼り合せ装置の側面模式図である。 実施例1に係る貼り合せ装置のブロック図である。 (A)→(B)→(C)の順に進行する、実施例1に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図である。 ローラーによって貼り合せが行われている部分を拡大した側面図である。 貼り合せ動作に関係するグラフの一例であって、(A)は第2板状部材の曲げ応力、(B)はピローの推力、(C)はピローの突出量である。 (A)→(B)→(C)の順に進行する、実施例2に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図である。 (A)→(B)→(C)の順に進行する、実施例3に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図である。 ピローの変形例を示す図である。 実施例4に係る貼り合せ装置の側面模式図である。 実施例4に係る貼り合せ装置のブロック図である。 (A)→(B)→(C)の順に進行する、実施例4に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図である。 (D)→(E)→(F)の順に進行する、実施例4に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図であって、特に(D)は図11(C)の次の動作を示す図である。 (G)→(H)→(I)の順に進行する、実施例4に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図であって、特に(G)は図12(F)の次の動作を示す図である。 (J)→(K)の順に進行する、実施例4に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図であって、特に(J)は図13(I)の次の動作を示す図である。 実施例5に係る貼り合せ装置の側面模式図である。 (A)→(B)→(C)の順に進行する、実施例5に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図である。 (D)→(E)→(F)の順に進行する、実施例5に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図であって、特に(D)は図16(C)の次の動作を示す図である。 (G)→(H)→(I)の順に進行する、実施例5に係る貼り合せ装置の貼り合せ動作を説明するための図であって、特に(G)は図17(F)の次の動作を示す図である。 従来の貼り合せ装置の側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る貼り合せ装置の好ましい実施形態について説明する。
[構成]
図1は、実施例1に係る貼り合せ装置の側面模式図である。貼り合せ装置1は、第1板状部材100に第2板状部材101を貼り付けるものである。本実施例において、第1板状部材100はタッチパネル、第2板状部材101は厚さ1.0[mm]のソーダガラスからなるカバーガラスである。第1板状部材100としては、上記したもののほか、液晶パネルを使用することができる。また、第2板状部材101としては、厚さ0.5〜2.0[mm]程度のソーダガラスや、厚さ1.0〜3.0[mm]程度の樹脂(例えば、ポリカーボネート、アクリル)製パネルを使用することができる。
本実施例において、第2板状部材101は第1板状部材100よりも貼り合せ方向の長さが長い。また、第2板状部材101は貼始端部101bと貼終端部101cとを有し、いずれの端部においても、第2板状部材101は、第1板状部材100よりも水平方向に突き出している(オーバーハング有)。
図1に示すように、貼り合せ装置1はステージ移動手段4を備える。ステージ移動手段4上には、貼り合せステージ6と、ピロー7およびその駆動手段であるピロー駆動手段8と、ヘッド10およびその駆動手段であるヘッド駆動手段11とが備えられている。また、貼り合せステージ6の上方には、ローラー14およびその昇降手段であるローラー昇降手段15が備えられている。
ステージ移動手段4は、所定のガイドに沿って、少なくとも貼り合せ反対方向(図1参照)に移動可能となっている。ステージ移動手段4は、後述する制御部20の制御下で水平移動する。ステージ移動手段4が貼り合せ反対方向に移動すると、該上に配置された貼り合せステージ6、ピロー7およびヘッド10も一緒に移動し、これらとローラー14との相対位置が変化する。つまり、貼り合せステージ6、ピロー7およびヘッド10に対して、ローラー14が貼り合せ方向に相対移動する。
貼り合せステージ6は、前工程の装置から搬送されてきた第1板状部材100を載置するための水平な載置面と、該載置面に設けられた複数の吸着ノズル6aとを有する。各吸着ノズル6aは不図示のポンプ21に接続されており、制御部20の制御下でポンプ21が作動すると、載置面上に載置されている第1板状部材100は貼り合せ面を上向けにして吸着保持される。なお、第1板状部材100の貼り合せ面の全面または一部分には透明の接着層102が形成されており、第1板状部材100および第2板状部材101は、この接着層102を介して貼り合わされる。
また、貼り合せステージ6は単独でも水平移動することができる。これにより、貼り合せステージ6上で吸着保持された第1板状部材100と、ピロー7およびヘッド10上に載置された第2板状部材101との相対位置を微調整することができる。
ピロー7およびピロー駆動手段8は、貼り合せステージ6の貼り合せ方向奥側に配置されている。このうち、ピロー7は第2板状部材101を支持し、貼終端部101cが下方向に移動するのを規制する。また、ピロー駆動手段8は、ピロー7の上方に向かう推力を変化させるとともに、ピロー7の高さ(突出量)を、第1ステージ6上に吸着保持された第1板状部材100の接着層102よりも上方に突き出した位置と、該接着層102よりも沈んだ位置との間で上下に変化させる。ピロー駆動手段8は、制御部20の制御下でこのような動作を行う。
ヘッド10およびヘッド駆動手段11は、第1ステージ6の貼り合せ方向手前側に配置されている。このうち、ヘッド10は第2板状部材101を支持し、貼始端部101bが下方向に移動するのを規制する。また、ヘッド駆動手段11は、ヘッド10を上下方向に往復運動させる。ヘッド駆動手段11は、制御部20の制御下でこのような動作を行う。
ローラー昇降手段15は、不図示の装置天井部とローラー14との間に配置されている。ローラー昇降手段15は主にシリンダーから構成され、制御部20の制御下でローラー昇降手段15が伸縮すると、それに伴ってローラー14が昇降する。これにより、ローラー14は、第2板状部材101を第1板状部材100(接着層102)に押し付けるほど下降した押付位置と、それよりも上方にあるローラー退避位置とをとる。
図2は、本実施例に係る貼り合せ装置1のブロック図である。上述してきたように、制御部20は、ステージ移動手段4、ピロー駆動手段8、ヘッド駆動手段11、ローラー昇降手段15およびポンプ21の動作をそれぞれ制御する。
ステージ移動手段4は、例えば、貼り合せステージ6(より詳しくは、貼り合せステージ6上にある第1板状部材100および第2板状部材101)とローラー14との相対位置を変化させる。ピロー駆動手段8は、ピロー7の突出量や推力を変化させる。ヘッド駆動手段11は、ヘッド10を上下方向に往復運動させる。ローラー昇降手段15は、ローラー14を昇降させる。また、ポンプ21は、貼り合せステージ6の吸着ノズル6aを作動させ、貼り合せステージ6の載置面に第1板状部材100を吸着保持させる。
[貼り合せ動作]
続いて、本実施例に係る貼り合せ装置1の貼り合せ動作について、図3を参照しつつ説明する。なお、貼り合せは、図3(A)→(B)→(C)の順に進行する。
図3(A)は、貼り合せが開始される前の初期状態を示す。貼り合せステージ6の載置面上には、第1板状部材100が吸着保持されている。また、ピロー7およびヘッド10の上には、第2板状部材101が貼り合せ面101aを下向けにして載置されている。同図に示すように、ヘッド10およびピロー7は、上面の高さが揃っている。したがって、初期状態では、ヘッド10およびピロー7に支持された第2板状部材101と、貼り合せステージ6上に吸着保持された第1板状部材100とは、ほぼ平行になっている。また、第2板状部材101と第1板状部材100の接着層102とは、約6[mm]離間している。
初期状態となる前に、貼り合せステージ6が移動することによる、第1板状部材100と第2板状部材101との相対位置の微調整が既に行われている。微調整は、第1板状部材100および第2板状部材101をカメラで認識して測定した、第1板状部材100および第2板状部材101それぞれの基準位置からのずれ量に基づいて行われる。
図3(B)は、ローラー昇降手段15を伸ばしてローラー14を押付位置まで下降させた状態を示す。ローラー14が下降すると、第2板状部材101の貼始端部101bは鉛直方向に押し下げられ、第1板状部材100の接着層102に貼り合わされる。この際、ローラー昇降手段15は、第2板状部材101および第1板状部材100が破損等することがないように、ローラー14による押圧力を制御する。第2板状部材101が押し下げられると、それに伴ってヘッド10も下降する。一方、ピロー7は接着層102よりも上方に突き出した位置に維持されている。したがって、第2板状部材102には同図に示すような反りが生じる。
図3(C)は、ステージ移動手段4を貼り合せ反対方向に移動させて、第2板状部材101および第1板状部材100に対するローラー14の相対位置を貼り合せ方向に相対変化させることにより、貼り合せ動作を行った後の状態を示す。押圧したままローラー14の相対位置を貼り合せ方向に変化させていくと、第1板状部材100と第2板状部材101とが貼始端部101b側から貼終端部101c側に向かって貼り合わされていく。
図3(B)と図3(C)との間で行われる貼り合せ動作の間、ピロー駆動手段8は、ピロー7の上方に向かう推力と、高さ(突出量h、図4参照)を変化させる。
具体的には、ピロー駆動手段8は、所定の貼り合せ角θが確保できるように、ピロー7の突出量hを変化させる。ここで、「貼り合せ角θ」とは、図4に示すように、ローラー14直下の貼り合せ位置と第2板状部材101の貼終端部101cとを結ぶ線L1と水平線L2とがなす角度である。貼り合せ角θは、経験的に5°以上であることが必要である。貼り合せ角θが5°を下回ると、ローラー14に押圧されるよりも先に第1板状部材100と第2板状部材101とが接触してしまい、気泡を混入したまま貼り合わされるおそれがある。
第1板状部材100の貼り合せ方向の寸法が約60[mm]の場合、貼り合せ開始直後(貼り合せ残寸法が60[mm])に5[°]の貼り合せ角θを確保するためには、ピロー7の上面を、接着層102よりも上方に約6[mm]突き出させておく必要がある。また、貼り合せが進行し、貼り合せ残寸法が30[mm]となった場合は、ピロー7を約3[mm]突き出させておけば、5[°]の貼り合せ角θを確保することができる。つまり、ピロー7の突出量hは、貼り合せの進行に応じて段階的に減らしていくことができる。
また、ピロー駆動手段8は、貼り合せ中の第2板状部材101の曲げ応力σが、第2板状部材101に固有の許容曲げ応力σ’を超えないように、ピロー7の推力Pを変化させる。具体的には、

曲げモーメントM=推力P×貼り合せ残寸法l
曲げ応力σ=曲げモーメントM/断面係数Z

の関係が成立するので、例えば、許容曲げ応力σ’が1084[MPa]である場合、ピロー7の推力Pの最大値PMAXは、

MAX=(1084[MPa]×断面係数Z)/貼り合せ残寸法l

となる。ここで、断面係数Zとは、断面形状に依存した材料の強さを意味する。
ピロー7の突出量hが増えると、それに伴って第2板状部材101の反りが増加し、第2板状部材101からピロー7に及ぼされる鉛直方向の押下力が増加するので、これに対抗するべく推力Pも増加する。また、推力Pが上記PMAXを超えると、第2板状部材101が破損するおそれがある。したがって、ピロー駆動手段8は、推力PがPMAXを超えそうになると、貼り合せ角θを確保するための上記制御にかかわらずピロー7の突出量hを減らして、第2板状部材101が破損するのを防ぐ。また、第2板状部材101の反りは少ない方が好ましいので、ピロー駆動手段8は、推力Pが極力少なくなるように上記制御を行う。
図5は、貼り合せ開始から貼り合せ終了までの間のグラフであって、(A)は曲げ応力σ、(B)はピロー7の推力P、(C)はピロー7の突出量hである。推力P(図5(B))を適切に制御することで、図5(A)に示すように、曲げ応力σは許容曲げ応力σ’(1084[MPa])を超えることなく推移しているのがわかる。また、図5(C)に示すように、ピロー7の突出量hは、貼り合せ開始直後は高く、その後は緩やかに減少していく傾向にあることがわかる。
貼り合せ動作が終了すると、貼り合せステージ6は第1板状部材100の吸着保持を停止する。そして、第1板状部材100および第2板状部材101は、後工程の装置に搬送される。
図6は、実施例2に係る貼り合せ装置の側面模式図である。本実施例において、第2板状部材101は第1板状部材100よりも貼り合せ方向の長さが長い。また、第2板状部材101の貼終端部101cは第1板状部材100よりも突き出しているが(オーバーハング有)、第2板状部材101の貼始端部101bは第1板状部材100の端部に揃っており、オーバーハングは存在しない。
貼り合せ装置1Aは、ピロー7Aとヘッド10Aとを備える。ピロー7Aは第2板状部材101の貼終端部101cを支持し、貼終端部101cが下方向および貼り合せ方向に移動するのを規制する。ヘッド10Aは第2板状部材101の貼始端部101bを支持し、貼始端部101bが貼り合せ反対方向に移動するのを規制する。つまり、本実施例では、第2板状部材101がヘッド10Aとピロー7Aとによって水平方向にクランプされている。
その他の構成については、実施例1に係る貼り合せ装置1と同様なので、ここでは説明を省略する。
本実施例に係る貼り合せ装置1Aによる貼り合せは、図6(A)→(B)→(C)の順に進行する。
図6(B)は、図6(A)に示す初期状態から、ローラー昇降手段15を伸ばしてローラー14を押付位置まで下降させた状態を示す。ローラー14が下降すると、第2板状部材101の貼始端部101bは鉛直方向に押し下げられ、第1板状部材100の接着層102に貼り合わされる。第2板状部材101が押し下げされると、それに伴ってヘッド10Aも下降する。一方、ピロー7Aは接着層102よりも上方に突き出した位置に維持されている。したがって、第2板状部材102には図6(B)に示すような反りが生じる。
ヘッド10Aは、制御部20の制御下でヘッド駆動部11によって駆動され、第2板状部材101の貼始端部101bを貼り合せ方向に押圧し、貼終端部101cをピロー7Aの段部に押し付けながら下降する。そして、第2板状部材101の貼始端部101bが接着層102に貼り合わされると、制御部20からの指令により、ヘッド10Aは、貼始端部101bを貼り合せ方向に押圧するのをやめる。
図6(C)は、ステージ移動手段4を貼り合せ反対方向に移動させて第2板状部材101および第1板状部材100に対するローラー14の相対位置を貼り合せ方向に相対変化させることにより、貼り合せ動作を行った後の状態を示す。図6(B)と図6(C)との間で行われる貼り合せ動作の間、ピロー駆動手段8は、ピロー7Aの上方に向かう推力と、高さ(突出量h)を変化させる(例えば、図5参照)。
貼り合せ動作が終了すると、貼り合せステージ6は第1板状部材100の吸着保持を停止する。そして、第1板状部材100および第2板状部材101は、後工程の装置に搬送される。
図7は、実施例3に係る貼り合せ装置の側面模式図である。本実施例において、第2板状部材101は第1板状部材100よりも貼り合せ方向の長さが短い。また、第1板状部材100に対する第2板状部材101のオーバーハングは、貼始端部101bおよび貼終端部101cのいずれにおいても存在しない。
貼り合せ装置1Bは、ピロー7Bとヘッド10Bとを備える。ピロー7Bは第2板状部材101の貼終端部101cを支持し、貼終端部101cが下方向および貼り合せ方向に移動するのを規制する。ヘッド10Bは第2板状部材101の貼始端部101bを支持し、貼始端部101bが貼り合せ反対方向に移動するのを規制する。つまり、本実施例では、第2板状部材101がヘッド10Bとピロー7Bとによって水平方向にクランプされている。また、ピロー7Bの、貼終端部101cが下方向への移動を規制する部分は、接着層102よりも薄く形成されている。
その他の構成については、実施例2に係る貼り合せ装置1と同様なので、ここでは説明を省略する。
本実施例に係る貼り合せ装置1Bによる貼り合せは、図7(A)→(B)→(C)の順に進行する。
図7(B)は、図7(A)に示す初期状態から、ローラー昇降手段15を伸ばしてローラー14を押付位置まで下降させた状態を示す。ローラー14が下降すると、第2板状部材101の貼始端部101bは鉛直方向に押し下げられ、第1板状部材100の接着層102に貼り合わされる。第2板状部材101が押し下げされると、それに伴ってヘッド10Bも下降する。一方、ピロー7Bは接着層102よりも上方に突き出した位置に維持されている。したがって、第2板状部材102には図7(B)に示すような反りが生じる。
ヘッド10Bは、制御部20の制御下でヘッド駆動部11によって駆動され、第2板状部材101の貼始端部101bを貼り合せ方向に押圧し、貼終端部101cをピロー7Bの段部に押し付けながら下降する。そして、第2板状部材101の貼始端部101bが接着層102に貼り合わされると、制御部20からの指令により、ヘッド10Bは、貼始端部101bを貼り合せ方向に押圧するのをやめる。
図7(C)は、ステージ移動手段4を貼り合せ反対方向に移動させて第2板状部材101および第1板状部材100に対するローラー14の相対位置を貼り合せ方向に相対変化させることにより、貼り合せ動作が終了した状態を示す。図7(B)と図7(C)との間で行われる貼り合せ動作の間、ピロー駆動手段8は、ピロー7Bの上方に向かう推力と、高さを変化させる(例えば、図5参照)。また、ローラー14が貼終端部101cに接近する貼り合せの終盤になると、ピロー7Bはローラー14によって押し出されるか、または制御部20の制御下でピロー駆動手段8によって駆動され、貼り合せ方向に移動する。
貼り合せ動作が終了すると、貼り合せステージ6は第1板状部材100の吸着保持を停止する。そして、第1板状部材100および第2板状部材101は、後工程の装置に搬送される。
ピローの形状は上記したものに限定されず、種々の変形例が考えられる。変形例としては、例えば、図8(A)〜(C)に示すピロー7’、7''、7'''がある。要するに、ピローは、第2板状部材101の貼終端部101cが下方向および貼り合せ方向に移動するのを規制することができる形状であれば、どのような形状であってもよい。ただし、実施例3のように、第1板状部材100に対する第2板状部材101のオーバーハングが存在しない場合は、貼終端部101cの下方向への移動を規制する部分の厚さdを、接着層102の厚さよりも薄く形成しておく必要がある。
[構成]
図9は、実施例4に係る貼り合せ装置の側面模式図である。同図に示すように、貼り合せ装置1Cは、床面上に設置される基台2と、基台2の天井部分である基台天井部3とを備える。基台天井部3は、不図示の支柱等によって基台2に固定されている。
貼り合せ装置1Cは、水平移動手段4を備える。水平移動手段4は実施例1に係る貼り合せ装置1のステージ移動手段4に相当するもので、水平移動手段4上には、準備ステージ5と、第1ステージ6(実施例1の貼り合せステージ6に相当)と、ピロー7Cおよびピロー駆動手段8と、ヘッド10Cおよびヘッド駆動手段11とが備えられている。また、基台天井部3の下側には、第2ステージ12と、ステージ昇降手段13と、ローラー14と、ローラー昇降手段15とが備えられている。
基台2上には、貼り合せ方向に平行に配置されたガイドが設けられている。制御部20の制御下で、水平移動手段4はこのガイドに沿って水平移動する。水平移動手段4が貼り合せ方向または貼り合せ反対方向に水平移動すると、該上に配置された準備ステージ5、第1ステージ6等も一緒に移動し、これらと第2ステージ12およびローラー14との相対位置が変化する。
準備ステージ5は、前工程の装置から搬送されてきた第2板状部材101を載置するための水平な載置面と、該載置面に設けられた複数の吸着ノズル5aとを有する。各吸着ノズル5aは不図示のポンプ21に接続されており、制御部20の制御下でポンプ21が作動すると、載置面上に載置されている第2板状部材101は、貼り合せ面を下向けにして吸着保持される。
第1ステージ6は、前工程の装置から搬送されてきた第1板状部材100を載置するための水平な載置面と、該載置面に設けられた複数の吸着ノズル6aとを有する。各吸着ノズル6aは不図示のポンプ21に接続されており、制御部20の制御下でポンプ21が作動すると、載置面上に載置されている第1板状部材100は、貼り合せ面を上向けにして吸着保持される。
ピロー7Cおよびピロー駆動手段8は、第1ステージ6と準備ステージ5との間に配置されている。言い換えると、ピロー7Cおよびピロー駆動手段8は、第1ステージ6の貼り合せ方向奥側に配置されている。ピロー駆動手段8は、ピロー7Cの上方に向かう推力を変化させるとともに、ピロー7Cの高さを、第1ステージ6上に吸着保持された第1板状部材100の貼り合せ面よりも上方に突き出した第1位置と、該貼り合せ面よりも沈んだ第2位置との間で上下に変化させる。ピロー駆動手段8は、制御部20の制御下でこのような動作を行う。
ヘッド10Cおよびヘッド駆動手段11は、第1ステージ6の貼り合せ方向手前側に配置されている。ヘッド駆動手段11は、ヘッド10Cを上下方向および貼り合せ方向に沿って往復運動させる。ヘッド駆動手段11は、制御部20の制御下でこのような動作を行う。
第2ステージ12は、準備ステージ5に載置されている第2板状部材101を吸着保持して搬送するための水平な保持面と、該保持面に設けられた複数の吸着ノズル12aとを有する。各吸着ノズル12aは不図示のポンプ21に接続されており、制御部20の制御下でポンプ21が作動すると、第2板状部材101は、貼り合せ面を下向けにして吸着保持される。
ステージ昇降手段13は、基台天井部3と第2ステージ12との間に配置されている。ステージ昇降手段13は主にシリンダーから構成され、制御部20の制御下でステージ昇降手段13が伸縮すると、それに伴って第2ステージ12が昇降する。これにより、第2ステージ12は、第1ステージ6や準備ステージ5に近接するほど下降した近接位置と、それよりも上方にあるステージ退避位置とをとる。
ローラー14およびローラー昇降手段15は、第2ステージ12の、貼り合せ方向手前側に配置されている。また、ローラー昇降手段15は、基台天井部3とローラー14との間に配置されている。ローラー昇降手段15は主にシリンダーから構成され、制御部20の制御下でローラー昇降手段15が伸縮すると、それに伴ってローラー14が昇降する。これにより、ローラー14は、第2板状部材101を第1板状部材100に押し付けるほど下降した押付位置と、それよりも上方にあるローラー退避位置とをとる。
図10は、本実施例に係る貼り合せ装置1Cのブロック図である。上述してきたように、制御部20は、水平移動手段4、ピロー駆動手段8、ヘッド駆動手段11、ローラー昇降手段15、ステージ昇降手段13およびポンプ21の動作をそれぞれ制御する。
水平移動手段4は、水平移動することによって、例えば、第1ステージ6と第2ステージ12との相対位置を変化させる。ピロー駆動手段8は、ピロー7Cの突出量や推力を変化させる。ヘッド駆動手段11は、ヘッド10Cを上下方向および貼り合せ方向に沿って往復運動させる。ローラー昇降手段15は、ローラー14を昇降させる。ステージ昇降手段13は、第2ステージ12を昇降させる。また、ポンプ21は、準備ステージ5、第1ステージ6および第2ステージ12の吸着ノズル5a、6a、12aに第1板状部材100または第2板状部材101を吸着保持させる。なお、吸着ノズル5a、6a、12aは、独立して動作することができる。
[貼り合せ動作]
続いて、本実施例に係る貼り合せ装置1Cの貼り合せ動作について説明する。なお、貼り合せは、図11〜図14の(A)→(B)→・・・→(K)の順に進行する。
図11(A)は、貼り合せが開始される前の初期状態を示す。初期状態では、第2ステージ12はステージ退避位置を、ローラー14はローラー退避位置を、ピロー7Cは第1位置をそれぞれとる。準備ステージ5の載置面上には、第2板状部材101が貼り合せ面101aを下向けにして吸着保持されている。第1ステージ6の載置面上には、第1板状部材100が貼り合せ面100aを上向けにして吸着保持されている。また、第1板状部材100の貼り合せ面100aには、不図示の接着層が形成されている。
図11(B)は、水平移動手段4を貼り合せ反対方向に移動させることにより、第2板状部材101がローラー14および第2ステージ12の真下に移動した状態を示す。
図11(C)は、ステージ昇降手段13を伸ばして第2ステージ12を近接位置まで下降させるとともに、吸着ノズル5aの動作を停止させ、吸着ノズル12aの動作を開始させた状態を示す。これにより、準備ステージ5に吸着保持されていた第2板状部材101は第2ステージ12に吸着保持されるようになり、今後は第2ステージ12とともに移動する。
図12(D)は、ステージ昇降手段13を縮めて、第2板状部材101を吸着保持したまま第2ステージ12をステージ退避位置まで上昇させた状態を示す。
図12(E)は、水平移動手段4を貼り合せ方向に移動させることにより、第1ステージ6に吸着保持されている第1板状部材100と、第2ステージ12に吸着保持されている第2板状部材101とを整合させた状態を示す。ここで、「整合」とは、第1板状部材100と第2板状部材101との位置ずれが、後述する位置合せで完全に解消できる程度に揃っている状態を意味する。
図12(F)は、ステージ昇降手段13を伸ばして第2ステージ12を近接位置まで下降させた状態を示す。同図に示すように、この状態では、第2板状部材101の貼終端部101c(図9参照)とピロー7Cの表面とは当接するが、第2板状部材101の貼始端部101b(図9参照)と第1板状部材100(接着層)とは未だ接触することなく、離間している。本実施例では、離間距離は約6[mm]である。
図13(G)は、ヘッド駆動手段11によってヘッド10Cを貼り合せ方向に移動させて、第1板状部材100および第2板状部材101の位置合せを行った状態を示す。ヘッド10Cがこのように移動すると第2板状部材101の貼始端部101bに貼り合せ方向の力が加わり、第2板状部材101は、貼終端部101cがピロー7Cの段部7a側壁に当接するところまで貼り合せ方向に移動する。すなわち、第2板状部材101は、ヘッド10Cとピロー7Cの段部7a側壁とによって、水平方向にクランプされた状態となる。一方、第2板状部材101は未だ第2ステージ12によって吸着保持されている。つまり、図13(G)に示す状態において、第2板状部材101には、水平方向のクランプ力と上下方向の吸着力の双方の力が及んでいる。なお、ヘッド駆動手段11は、過大なクランプ力によって第2板状部材101が破損等することがないように、ヘッド10Cの移動を制御する。
図13(H)は、第2ステージ12が第2板状部材101を吸着保持するのを停止させた後、ステージ昇降手段13を縮めて第2ステージ12をステージ退避位置まで上昇させた状態を示す。この状態において、第2板状部材101は、ヘッド10Cとピロー7Cとによる水平方向のクランプ力のみによって同図に示す位置、すなわち、第2板状部材101と第1板状部材100とが未だ接触することなく離間する位置に保持されている。
図13(I)は、ローラー昇降手段15を伸ばしてローラー14を押付位置まで下降させた状態を示す。ローラー14が下降すると、第2板状部材101は鉛直方向に押し下げられ、第2板状部材101の貼始端部101bが第1板状部材100に貼り合わされる。同図に示すように、第2板状部材101が押し下げされると、それに伴ってヘッド10Cも下降し、第2板状部材101に所定のクランプ力を及ぼし続ける。また、ローラー昇降手段15は、第2板状部材101および第1板状部材100が破損等することがないように、ローラー14による押圧力を制御する。
図14(J)は、ヘッド駆動手段11によってヘッド10Cを貼り合せ反対方向に水平移動させて第2板状部材101から退避させるとともに、水平移動手段4を貼り合せ反対方向に移動させて第2板状部材101および第1板状部材100に対するローラー14の相対位置を貼り合せ方向に変化させた状態を示す。押圧したままローラー14の相対位置を貼り合せ方向に変化させていくと、第1板状部材100と第2板状部材101とは貼始端部101bから貼終端部101cに向かって貼り合わされていく。なお、ヘッド10Cが退避しているので、貼り合せ中の第2板状部材101に、水平方向のクランプ力は及ばない。
図13(I)と図14(J)との間で行われる貼り合せ中、ピロー駆動手段8は、ピロー7Cの上方に向かう推力と、高さを変化させる(例えば、図5参照)。
図14(K)は、ピロー駆動手段8がピロー7Cを第2位置まで下降させるとともに、ローラー昇降手段15を縮めてローラー14をローラー退避位置まで上昇させた状態を示す。この状態になった後、第1ステージ6は第1板状部材100の吸着保持を停止する。そして、第1板状部材100および第2板状部材101は、後工程の装置に搬送される。
図15は、実施例5に係る貼り合せ装置の側面模式図である。貼り合せ装置1Dでは、基台天井部3が水平移動手段4を兼ねており、基台2の天井部に設けられた所定のガイドに沿って基台天井部3が貼り合せ方向およびその反対方向に水平移動する点において、実施例4に係る貼り合せ装置1Cと異なっている。このため、本実施例に係る貼り合せ装置1Dでは、基台天井部3(水平移動手段4)とともに第2ステージ12やローラー14が移動することにより、これらと準備ステージ5や第1ステージ6との相対位置が変化するようになっている。
また、本実施例に係る貼り合せ装置1Dでは、下方向を撮影するカメラ22が基台天井部3の下側に設けられている。後述するが、これにより第1板状部材100および第2板状部材101の位置を認識し、貼り合せずれを防止することができる。
その他の構成については、実施例4に係る貼り合せ装置1Cと同様なので、ここでは説明を省略する。
本実施例に係る貼り合せ装置1Dによる貼り合せは、図16〜図18の(A)→(B)→・・・→(I)の順に進行する。以下、これらの図を参照しながら、特に実施例4に係る貼り合せと異なる点について説明する。
図16(A)〜(B)において、第2ステージ12に第2板状部材101が吸着保持されると、図16(C)〜図17(D)にかけて、基台天井部3が貼り合せ反対方向に水平移動し、第1板状部材100と第2板状部材101とを整合させる。このとき、カメラ22は、第1板状部材100および第2板状部材101の位置を認識する。そして、認識した結果を基にして基台天井部3の位置を微調整するフィードバック制御を行う。ヘッド10Cによる位置合せと、カメラ22を用いたフィードバック制御とを行うことで、より確実に貼り合せずれを防止することができる。
図18(H)〜(I)においては、基台天井部3が貼り合せ方向に水平移動する。これにより、ローラー14と、第2板状部材101および第1板状部材100との相対位置が変化し、第2板状部材101が第1板状部材100に貼り合される。
以上、本発明に係る貼り合せ装置の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
例えば、タッチパネルやカバーガラスは単なる一例であって、本発明に係る貼り合せ装置は、他の板状部材の貼り合せにも使用することができる。また、各図面は模式図であって、ヘッドやピローの形状は図示したものに限定されない。
1、1A〜D 貼り合せ装置
2 基台
3 基台天井部
4 ステージ移動手段(水平移動手段)
5 準備ステージ
5a 吸着ノズル
6 貼り合せステージ(第1ステージ)
6a 吸着ノズル
7、7A〜D ピロー
8 ピロー駆動手段
10、10A〜D ヘッド
11 ヘッド駆動手段
12 第2ステージ
12a 吸着ノズル
13 ステージ昇降手段
14 ローラー
15 ローラー昇降手段
20 制御部
21 ポンプ
22 カメラ
100 第1板状部材(タッチパネル)
100a 貼り合せ面
101 第2板状部材(カバーガラス)
101a 貼り合せ面
101b 貼始端部
101c 貼終端部
102 接着層

Claims (4)

  1. 貼り合せステージ上に載置された第1板状部材としてのタッチパネルまたは液晶パネルと、該第1板状部材よりも上方に位置する第2板状部材としてのカバーガラスとの位置合せを行った後に、ローラーによって前記第2板状部材を前記第1板状部材に押し付け、前記第1板状部材および前記第2板状部材に対する前記ローラーの相対位置を貼り合せ方向に変化させて前記ローラーを走行させることにより、前記第2板状部材を前記第1板状部材に貼り合せる貼り合せ装置であって、
    前記第2板状部材は、前記第1板状部材に最初に貼り合される側の端部である貼始端部と、前記第1板状部材に最後に貼り合される側の端部である貼終端部とを有し、
    上下に昇降可能なヘッドによって前記貼始端部の少なくとも下面を支持することにより、前記ローラーの走行中に前記貼始端部が下方向へ移動するのを規制するとともに、
    前記ヘッドとは別々に上下に昇降可能なピローによって前記貼終端部の少なくとも下面を支持することにより、前記ローラーの走行中に前記貼終端部が下方向へ移動するのを規制して前記貼終端部を前記貼始端部よりも高い位置に維持することにより
    前記第2板状部材の未だ前記ローラーによって押圧されていない部分と前記第1板状部材とが接触しないよう構成したことを特徴とする貼り合せ装置。
  2. 前記ピローは、前記ローラーの走行中に前記第2板状部材に加わる応力が前記第2板状部材に固有の許容曲げ応力を超えない範囲でできるだけ少なくなり、かつ貼り合せに必要な前記第1板状部材と前記第2板状部材との所定の貼り合せ角度が確保されるように、高さおよび推力が制御されることを特徴とする請求項1に記載の貼り合せ装置。
  3. 前記ローラーの走行にあわせて、前記ピローの高さが段階的に低くなるように制御されることを特徴とする請求項1または2に記載の貼り合せ装置。
  4. 前記ピローは、前記貼終端部の下方向および前記貼り合せ方向への移動を規制するような形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の貼り合せ装置。
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