JP4712414B2 - 回転ドア - Google Patents

回転ドア Download PDF

Info

Publication number
JP4712414B2
JP4712414B2 JP2005075022A JP2005075022A JP4712414B2 JP 4712414 B2 JP4712414 B2 JP 4712414B2 JP 2005075022 A JP2005075022 A JP 2005075022A JP 2005075022 A JP2005075022 A JP 2005075022A JP 4712414 B2 JP4712414 B2 JP 4712414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
buffer
door body
entrance
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005075022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006077564A (ja
Inventor
健夫 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2005075022A priority Critical patent/JP4712414B2/ja
Publication of JP2006077564A publication Critical patent/JP2006077564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4712414B2 publication Critical patent/JP4712414B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、建築物の開口部等に設けられる回転ドアの技術分野に属するものである。
一般に、この種回転ドアにおいては、筒状空間を形成する筒壁体と、該筒壁体の径方向に対向して屋内外部位に形成される一対の出入り口部と、前記筒状空間を二つに仕切る状態で回転するドア体とを備えて構成され、ドア体の回転に伴い、一方の出入り口部から進入した通行者が、他方の出入り口部から退出するようにしたものが知られている。このようなものにおいて、回転ドアに入ろうとする通行者が、ドア体の外径側端部と出入り口部の回転方向先側の側部とのあいだに挟まれることが想定され、そこでこのような挟まれる惧れのある通行者を検知することで、ドア体の回転駆動を緊急停止させる構成とすることが提唱される。
このようなものとしては、例えば、出入り口部の、ドア体の回転方向先側となる側部位において、上方に検知センサを設けて、ドア体の外径側端部が出入り口部の回転方向先側の部位に近付く状態で、該部位に人が出入りしていることを検知したとき、ドア体の回転を緊急停止するようにすることが提唱されている。
特開平6−108735号公報
ところが、前記従来の検知センサは、出入り口部側部の上方に設けられ、該側部位の下方を通行する人を検知することはできるが、該部位を外れた部位から通行者がドア内に入ったような場合等、出入りの部位(箇所)によっては、通行者の検知がなされない非検知領域ができてしまうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作された
ものであって、請求項1の発明は、径方向に対向する一対の出入り口部が形成された筒状
空間に、該筒状空間を複数のコンパートメントに仕切るドア体を設けてなる回転ドアにお
いて、前記出入り口部におけるドア体回転方向先側の側部に、基端側はドア体の回転軌跡
に近接していて、出入口部のドア体回転方向先側端部からの人の進入を規制し、ドア体回
転方向後側である先端側はドア体の回転軌跡から離間していて、ドア体の回転軌跡とのあ
いだに人の進入を許容する許容スペースを存するようにして進入防止柵を設けた回転ドア
である。
請求項2の発明は、請求項1において、許容スペースには、該スペースに人が進入する
のを規制する規制部材が設けられているものである。
請求項3の発明は、請求項2において、規制部材は、衝撃吸収可能な緩衝体で構成され
ているものである。
請求項4の発明は、請求項3において、緩衝体は、基端部が進入防止柵におけるドア体
の回転方向先側部位に設けられ、先端部がドア体の回転方向後側に延出する周回り方向に
長い形状に形成されているものである。
請求項5の発明は、請求項3において、緩衝体は、基端部が進入防止柵におけるドア体
の回転方向後側部位に設けられ、先端部がドア体の回転軌跡の近傍に延出する径方向に長
い形状に形成されているものである。
請求項6の発明は、請求項4または5の何れか一項において、緩衝体は、弾性変形に基
づく変位により衝撃吸収をするように構成されているものである。
請求項7の発明は、請求項5において、緩衝体は、基端部が揺動自在に設けられ、緩衝
体の揺動に基づく変位により衝撃吸収をするように構成されているものである。
請求項8の発明は、請求項3乃至7の何れか一項において、ドア体は駆動装置の駆動に
基づいて回転するものとし、緩衝体に障害物検知センサを設けて、該障害物検知センサに
よる障害物検知で駆動装置の駆動停止をするように構成されているものである。
請求項9の発明は、請求項3において、緩衝体には中空部が設けられているものである

請求項10の発明は、請求項4において、緩衝体は、径方向に積層する内径側の第一緩
衝体と、外径側の第二緩衝体とにより構成されているものである。
請求項11の発明は、請求項10において、内径側の第一緩衝体は、第二緩衝体に覆わ
れる大きさに設定され、第一緩衝体には接触を検知する高感度の第一障害物検知センサが
設けられ、第二緩衝体には接触を検知する低感度の第二障害物検知センサが設けられてい
るものである。
請求項1の発明とすることにより、進入防止柵により、出入り口部の回転方向先側からの入り込みがし難くなる抑止効果を得ることができて挟み込みを未然に防止できるうえ、仮に該部位に入り込んでしまったとしても、許容スペースに留まることで挟み込まれないようにすることができる。
請求項2の発明とすることにより、許容スペースの奥側である許容スペースにおけるドア体の回転方向先側への進入を規制する抑止効果を得ることができて、ドア体の挟み込みの防止効果が一層向上する。
請求項3、4、5、6、7の何れかの発明とすることにより、規制部材による衝撃吸収機能が発揮して、ドア体との当接時の衝撃を吸収することができる。
請求項8の発明とすることにより、障害物検知センサによる駆動装置の駆動停止ができて、挟み込みの未然の防止効果が一層向上する。
請求項9の発明とすることにより、挟み込みの未然の防止効果を一層高めることができ、信頼性の高い回転ドアとすることができる。
請求項10の発明とすることにより、許容スペースの奥側への進入抑止効果が高められ、さらには、衝撃吸収効果も大きく確保することができる。
請求項11の発明とすることにより、誤作動を低減することができる一方で、通行者の許容スペースへの進入の検知が確実になされて、挟み込みを未然に防止できる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図1〜8の図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物の出入り口部に設けられた回転ドアであって、該回転ドア1を構成する筒壁体2は、床面Fと天井面3とのあいだに支持されて筒状空間を形成しており、該筒壁体2の径方向に対向する屋内外部位を切り欠くことで、屋内外の一対の出入り口部2a、2bが形成され、これら出入り口部2a、2bが、建築物の屋内外を連絡する開口となるように設定されている。
4は筒壁体2で形成される筒状空間を二つに仕切るように配設されるドア体であって、該ドア体4は、上端部に、前記筒状空間に相当する円板状の天井パネル体3aが一体的に設けられており、該天井パネル体3aの外径縁部に設けたガイドローラ(図示せず)が、天井面3側に設けたリング状のガイドレール(図示せず)のガイドを受けて走行することにより、中心部Oを回転中心として回転作動するように設定されている。そして、ドア体4は、図3の平面図において、反時計回り方向に回転するように設定されているが、本実施の形態においては、天井パネル体3aのドア体4支持部の近傍(回転中心近傍)、あるいは、筒壁体2の近傍に設けられた駆動装置(電動式駆動手段)Mの駆動力に基づいて回転するように設定されていること等は、従来通りの構成となっている。
前記ドア体4は、中心部O側に位置して中心側ドア5を備えて構成され、該中心側ドア5は、前記中心部Oで二つに分割された左右一対のパネル体5a、5bで形成されている。そして、各パネル体5a、5bは、それぞれ左右方向に移動自在(引き戸式)に構成されており、ドア体4を所定の停止位置に停止させた状態で、前記各左右パネル体5a、5bを互いに外方に移動させることで、回転ドア1の中央部を開放することができるように構成されている。因みに、前記各左右パネル体5a、5bの開閉作動は、電動開閉機の駆動に伴い自動式で行うもの、手動で行うもの等、何れの構成であってもよい。
さらに、左右パネル体5a、5b(中心側パネル体5)の左右の外径側端縁部(左右側縁部)には、外側ドア6が一体的に設けられている。前記外側ドア6は、左右パネル体5a、5bの外端縁部から外径側に突出する平板状の第一パネル体6aと、該第一パネル体6aに対して回転方向後側に位置し、かつ、所定の角度を存して傾斜状に配される平板状の第二パネル体6bと、これら第一、第二パネル体6a、6bの外端縁同士を筒壁体2内周面に近接対向する状態で連結する円弧状の第三パネル体6cとを備えて構成されている。さらに、第三パネル体6cは、第一、第二パネル体6a、6bとの連結部よりも回転方向先側と後側とに突出して形成されており、これら突出部が、先側突出部6dと、後側突出部6eとに構成されている。
そして、中心側ドア5と外側ドア6とで構成されるドア体4は、筒壁体2内を二区画に仕切ってコンパートメントX、Yを形成するが、これら各コンパートメントX、Yが、ドア体4の回転に伴い屋内外の出入り口部2a、2bに対して交互に対向することにより、通行者の出入りができるように設定されている。このとき、前記第三パネル体6cは、筒壁体2に形成された出入り口部2a、2bの周回り方向幅(間口幅)を丁度塞ぐ寸法に設定されており、これによって、ドア体4の回転作動の過程で、各出入り口部2a、2bは、中心側パネル体5または第三パネル体6cの何れかによりそれぞれ閉鎖されることになり、出入り口部2a、2bが屋内外方向に連通する状態、即ち、屋内外が開放される状態となることが回避されるように構成されている。
さらに、ドア体4の外径側端縁部、即ち、外側ドア6の第三パネル体6cは筒壁体2に近接対向しており、ドア体4の外径側端縁部の回転軌跡(移動軌跡)Rは、図3の平面図の二点鎖線により示すように、筒壁体2の内側面に沿うように設定されている。
さらに、回転ドア1には、ドア体4が通行者に追突することを防止するための複数のセンサ類(図示せず)、あるいは、通行者や障害物がドア体4(第三パネル体先側突出部6d)が出入り口部2a、2bを閉鎖する状態に近付いたとき、第三パネル体先側突出部6dと出入り口部2a、2bにおけるドア体4の回転方向先側(以降、単に回転方向先側として説明する)部位とのあいだに挟まれることを防止するためのセンサ類等、種々のセンサが設けられており、これらのセンサ類を安全装置とし、これら安全装置により通行者や障害物を検知することに伴い、駆動装置Mの回転駆動を緊急停止する構成として、回転ドア1の安全運転を図るように設定されている。そして、本発明は、これら安全装置のうちの、挟み込み防止の強化を図れるようにしたものである。
前記各出入り口部2a、2bを構成する左右側部(各出入り口部2a、2bに向かって左右であって、回転方向後側と先側)には、左右の縦部材7、8がそれぞれ一体的に設けられている。これら縦部材7、8は、断面矩形状に形成されており、内径側面7a、8aと筒壁体2の筒内面とが略面一となり、外径側面7b、8bが筒壁体2の筒外面よりも外径側に突出する状態で配設されている。
前記縦部材7、8の外径側面7b、8bには、それぞれ第一、第二支持ポール9、10が一体的に設けられているが、特にドア体4の回転方向先側に位置する第二支持ポール10と縦部材外径側面8bとのあいだは大きな隙間ができないように設けられ、該第二支持ポール10と縦部材8とのあいだから人が進入するのを規制するように配設されている。また、これら各第一、第二支持ポール9、10は、予め設定する高さ(例えば約130センチメートル)に寸法設定されたパイプ材で構成されいる。さらに、回転方向先側に位置する縦部材8の近傍であって、該縦部材8よりも出入り口部2a、2bの内側部位で、かつ、外径側部位に位置する状態で第三支持ポール11が設けられている。そして、回転方向後側に位置する縦部材7側の第一支持ポール9と、回転方向先側の縦部材8から外径側に偏寄して配設された第三支持ポール11とのあいだに、複数の第一挟み込み防止センサ12が上下方向に並列した状態で設けられている。
前記各第一挟み込み防止センサ12は、投、受光型の光センサで構成されており、複数(本実施の形態では四つ)のものが上下方向に所定間隙を存して設けられている。
これら四つの第一挟み込み防止センサ12を構成する各一対の投、受光器12a、12bのうち、四つの投光器12aが第三支持ポール11に設けられ、これら投光器12aから照射される光軸を受光する受光器12bが上下方向の位置合せがなされた状態で第一支持ポール9に設けられている。これら各投、受光器12a、12bは、床面Fから所定間隙を存し、かつ、互いのあいだに所定間隙を存する状態で設けられており、本実施の形態では、最下端のものは床面Fから15センチメートルの箇所に設けられ、他の三つのものはそれぞれ15センチメートルの間隙を存して配設されている。
これによって、第一、第三支持ポール9、11とのあいだ、即ち、ドア体4の回転軌跡Rよりも外側位置における周回り方向略全域(左右幅略全域)においては、複数の高さ位置(四箇所)で第一挟み込み防止センサ12による被検知体(通行者、障害物等)の検知がなされるように設定されている。ここで、投、受光器12a、12bは、投光器12aが第一支持ポール9に、受光器12bが第三支持ポール11に設けられる構成であってもよく、さらには、一方の支持ポール9または11に、投光器12a、受光器12bを上下方向交互に設け、他方の支持ポール11または9に、受光器12b、投光器12aを交互に設ける構成とする等、投、受光器12a、12bの配設状態は、適宜使用状況に対応して設定することができる。
さらに、第二挟み込み防止センサ13は、出入り口部2a、2bの上方であり、筒壁体2に一体的に形成された円弧状の幕板2cの下端面に設けられている。前記第二挟み込み防止センサ13は、反射型の光センサで構成されており、幕板2cのドア体4の回転方向先側に位置し、互いに所定間隙を存する状態で二つのものが設けられており、これら第二挟み込み防止センサ13は、幕板2c下端面から床面F近傍に至る部位を検知領域として検知するように設定されている。これによって、幕板2cの下方部位において、出入り口部2a、2bの縦部材8近傍部位二箇所において第二挟み込み防止センサ13による被検知体(通行者、障害物等)の検知をするように設定されている。
これら第一、第二挟み込み防止センサ12、13は、ドア体4の回転位置が予め設定される回転位置であって、本実施の形態では、第三パネル体6cの先側突出部6dと縦部材8との対向間隔が約80センチメートル以内となることを閉鎖前状態とし、該閉鎖前状態となるまでのあいだは、第一、第二挟み込み防止センサ12、13は検知作動が規制され(検知信号が無視される非検知状態)、第三パネル体6cの先側突出部6dと縦部材8との対向間隔が約80センチメートルとなって閉鎖前状態となることに伴い検知可能状態となり、先側突出部6dが縦部材8位置に達して、第三パネル体6cが出入り口部2a、2bを閉鎖する状態になるまで検知可能状態を維持するように設定されている。これによって、閉鎖前状態においては、第一、第二挟み込み防止センサ12、13が被検知体を検知した場合に検知信号を出力して駆動装置Mの回転駆動を緊急停止し、もって、挟み込みを未然に防止する一方、出入り口部2a、2bが大きく開放されている状態においては、通行者の出入りで検知作動がなされることがなく、円滑な通行が確保できるように設定されている。
そして、この場合に、第一挟み込み防止センサ12が出入り口部2a、2b左右方向全域における下方部位の複数箇所を検知するとともに、第二挟み込み防止センサ13が出入り口部2a、2bの回転方向先側近傍部位の上方部位を検知しており、これによって、非検知領域を限りなく小さくすることができ、閉鎖前状態における出入り口部2a、2bへの通行者の出入りが確実に検知されて、挟み込みを未然に防止できるように構成されている。
ここで、回転ドア1のドア体4は、筒状部を二つに仕切る構成であり、しかも、第三パネル体6cの周回り方向長さが出入り口部2a、2bの周回り方向長さと略同様に形成されている。このため、第三パネル体6cの先側突出部6dが、出入り口部2a、2bの縦部材8に近付いてドア体4が閉鎖前状態になったとき、各出入り口部2a、2bは、前記第三パネル体6cによりそれぞれ略閉鎖されていて、通行者の出入りは、先側突出部6dよりも先側の出入り口部2a、2bにおける回転方向先側に限定されている。このため、ドア体4が閉鎖前状態になったときに通行者の出入りを検知することにより、通行者の挟み込まれる惧れのある状態での出入りと想定することができ、本発明では、この状態での通行者の出入りを、周回り方向全域を検知する第一挟み込み防止センサ12を用いて検知するようにし、これによって、挟み込みの未然の防止を確実に行えるようにしている。
そしてさらに、回転ドア1の各出入り口部2a、2bには、人(通行者)が出入り口部2a、2bの回転方向先側から進入すること自体を抑止する本発明の進入防止柵14が設けられており、これによって、回転方向先側から進入することで進入者がドア体に挟み込まれるリスクが改善され、ドア体4による挟み込みを未然に防止することができるようにしている。
つまり、出入り口部2a、2bにおける回転方向先側縦部材8とのあいだに大きな隙間ができないようにして配された第二支持ポール10と、縦部材8よりも出入り口部2a、2bの内側部位で、かつ、ドア体4の回転軌跡Rの外径側部位に位置する第三支持ポール11とのあいだの間隙をパネル体14aにより覆蓋することで、縦部材8から第三支持ポール11に至る左右幅を有した進入防止柵14に形成されている。これによって、進入防止柵14により、各出入り口部2a、2bの回転方向先側部位を筒壁体2の外側から塞ぐように覆い、通行者が出入り口部2a、2bの回転方向先側である進入防止柵14の先端側部位から、さらには、進入防止柵14の基端側である第二支持ポール10と縦部材8とのあいだからコンパートメントX、Y内に進入しようとするのを抑止する(規制する)ように構成されている。ここで、進入防止柵14の基端側部位を構成する第二支持ポール10は、縦部材外径側面8bとのあいだに上下方向に長い連結部材を介して設けられ、これによって、進入防止柵14の基端側部位からコンパートメントX、Y内への進入を規制ているが、進入防止柵14の基端側部位(第二支持ポール10)は、直接縦部材8に設けたり、縦部材8とのあいだに人の進入が規制される程度の間隙を設けて配設する構成としてもよく、要は、進入防止柵14の基端側からコンパートメントX、Y内に進入できない状態となればよい。
さらに、ドア体4の回転軌跡Rと進入防止柵14とのあいだには、人の進入を許容する
許容スペースPが形成されていて、仮に人が進入防止柵14の内側の許容スペースP内に
入り込んでしまったとしても、該許容スペースP内に留まることができ、これによって、
ドア体4に挟み込まれてしまうのを回避できるように構成されている。つまり、図5から
明らかなように、進入防止柵14は、出入口部2a、2bのドア体回転方向先側である基
端側はドア体4の回転軌跡Rに近接していて、出入口部2a、2bのドア体回転方向先側
端部からの人の進入を規制し、ドア体回転方向後側である先端側はドア体4の回転軌跡R
から離間していて、ドア体の回転軌跡とのあいだに人の進入を許容する許容スペースを存
するようになっている。
ここで、前記許容スペースPは、人一人が入り込める大きさ(進入できる大きさ)に設
定されるており、本実施の形態では、回転軌跡Rと進入防止柵14を構成する第三支持ポ
ール11とのあいだの距離Tが、平均的な子供の肩幅に略相当する長さである約40セン
チメートル、進入防止柵14の左右幅は約60センチメートルに形成されている。そして
、進入防止柵14の内側に入り込んでしまったような場合に、身体の正面をドア体4の回
転軌跡Rに沿うように向けることで、大人であっても許容スペースP内に留まることがで
きる大きさとなるように設定されている。因みに、進入防止柵14の先端縁部である第三
支持ポール11は、前述したように、縦部材8よりも出入り口部2a、2bの内側部位で
、かつ、ドア体4の回転軌跡Rとのあいだに40センチメートルの間隙を存して回転軌跡
Rの外径側に偏寄しているので、第三支持ポール11とドア体4とのあだに挟み込まれる
ようなことはない。尚、第三支持ポール11と回転軌跡Rとのあいだの距離Tは、設置条
件にあわせて適宜設定できる。
ここで、本実施の形態の進入防止柵14の上下高さは約130センチメートルに設定さ
れており、子供だけでなく大人の進入防止が図れるものでありながら、威圧感がなく、意
匠的にも優れるようにしている。
尚、第三支持ポール11には、回転ドア1を強制的に停止するための非常停止スイッチ15、低速回転切換えスイッチ16が設けられている。さらに、第三支持ポール11の上端部には信号灯17が設けられており、通行者に進入防止柵14の存在を視覚的に注意喚起し、進入防止柵14を無視して進入することがないようにしているとともに、ドア体4の出入り口部2a、2bの閉鎖状態に基づいて信号灯17を赤、青、黄色に変化させることにより、コンパートメントX、Yへの進入のタイミングを指示するように設定されている。
さらに、ドア体4の回転軌跡Rと進入防止柵14とのあいだに形成される許容スペースPには、径方向に積層される状態で本発明の規制部材に相当する第一、第二緩衝体18、19が設けられている。これら第一、第二緩衝体18、19は、許容スペースPを径方向に分割するよう、先端が進入防止柵14の先端側に延出して設けられている。これによって、ドア体4の回転軌跡Rと進入防止柵14とのあいだの許容スペースPへの進入、さらには、該許容スペースPにおける回転方向先側部位である奥側の狭いスペースに通行者が進入するのを抑止するように構成されている。また、第一、第二緩衝体18、19は、後述するように、弾性変形可能に形成されているため、出入り口部2a、2bを閉鎖しようとするドア体4との当接を避けようと進入防止柵14側に人が移動する場合、あるいは、ドア体4と当接してしまって進入防止柵14(外径側)側に移動する(押しやられた)ような場合に、第一、第二緩衝体18、19を弾性変形させることにより前記移動の衝撃を緩衝することができるとともに、第一、第二緩衝体18、19が潰れるように変形することで、第一、第二緩衝体18、19により奥側への移動が抑止されていた許容スペースPに逃げスペースが形成され、該奥側の逃げスペースに移動することでドア体4との接触を避けることができるように構成されている。これによって、第一、第二緩衝体18、19を設けることにより、通常時は許容スペースPに入り込むのを抑止する抑止効果を付与することができるものでありながら、人がドア体4とのあいだに挟み込まれそうになったときでは、該挟み込みによる衝撃を吸収するとともに、該吸収に伴う弾性変形により許容スペースPを逃げスペースになり、もって、ドア体4とのあいだの挟み込みを未然に防止するようにしている。
そして、前記第一緩衝体18は、回転方向先側縦部材8の出入り口部2a、2b側の端面8cの内径側部位から、該出入り口部2a、2b側に向け、かつ、筒壁体2の内側面に沿う状態で延出するように配設されており、縦部材8の上下方向全域に設けられている。前記第一緩衝体18は、縦部材8に螺子止め固定されるための上下方向を向く筒孔を備えた金属製の基端部18aと、該基端部18aに一体的に設けられるゴム質弾性材で形成された本体部18bと、該本体部18bの先端部に着脱自在に設けられるゴム質弾性材で形成された感知部18cとを備えて構成されている。前記感知部18cは、中空状に形成されており、先端には円筒状の円筒孔18dが別途形成され、該円筒孔18dの上下端部に、投、受光型の光センサで構成された第一障害物検知センサ20の投光器20aと受光器20bとがそれぞれ設けられ、検知感度(検知精度)の高い検知をするように設定されている。そして、第一障害物検知センサ20は、円筒孔18d内を照射する光軸が円筒孔18dの変形に基づいて遮られることにより検知作動するように構成されている。
さらに、感知部18cは本体部18aに対して所定の角度を存して形成されており、該感知部18cに設けられる第一障害物検知センサ20は、ドア体4の回転中心側に偏寄するように設定されている。そして、第一障害物検知センサ20は、第一緩衝体18が弾性変形する等して円筒孔18dに変形が生じた場合に光軸が遮られ、これを障害物(通行者)との当接として検知信号を出力して、駆動装置Mの回転駆動を緊急停止をするように設定されている。
前記第一緩衝体18は、本体部18bと、該本体部18bと感知部18cとのあいだにそれぞれ中空部18e、18fが形成されており、該中空部の形状(大きさ)に基づいて第一緩衝体18の弾性変形に必要な負荷の大きさを調整して検知精度が高められるように構成されている。一方、第一緩衝体18は、後述するように、ドア体4の第三パネル体6cの先側突出部6dとのあいだに挟まれたときの衝撃を吸収して緩衝機能を発揮するように設定されている。このため、前記各中空部18e、18fの大きさを大きくして検知精度を高めた場合では緩衝機能が低下しすぎることがあり、このため、中空部18e、18fの大きさ(形状)は、緩衝機能を発揮しつつ障害物検知精度も確保できる大きさに適宜調整されている。
尚、20cは投、受光器20a、20bからそれぞれ引き出されたリード線であって、これらリード線20cは、感知部18cから本体部18bと感知部18cとのあいだの中空部18f側に引き出され、天井面3側の駆動装置Mに接続されている。
一方、ドア体4の第三パネル体6cの先側突出部6dには、第一緩衝体18と同様の構成のドア側緩衝体21が設けられている。つまり、ドア側緩衝体21は、感知部基部21a、本体部21b、感知部21cを備え、該感知部21cに障害物検知センサ22が設けられること等、前記第一緩衝体18と同様の構成であるが、ドア側緩衝体21に設けられる障害物検知センサ22配設部位が、本体部21bよりも外径側に偏寄するよう、感知部21cが本体部21bに対して所定の角度を存して形成されている。そして、第三パネル体6cが出入り口部2a、2bの回転方向先側縦部材8に近接したとき、第一緩衝体感知部18cとドア側緩衝体感知部21cとが、本体部18b、21b同士よりも近接する状態で互いに向き合うように設定されている。これによって、これらのあいだに通行者がいたような場合に、各緩衝体18、21の感知部18c、21cの曲げが容易になされるとともに、衝撃吸収を効率良く行って緩衝機能を充分発揮しつつ、各検知センサ20、22による障害物検知が速やかになされるように設定されている。
また、第一緩衝体18とドア側緩衝体21とが有する弾性変形量(撓み変形量)の和は、これらに設けられた第一障害物検知センサ20あるいはドア側の障害物検知センサ22の何れかが検知作動してドア体4が緊急停止するまでの移動距離よりも大きく設定されており、これによって、検知センサ20、22の検知作動がなされて駆動装置Mを緊急停止した場合では、実際にドア体4が停止するまでのあいだにある程度の移動(回転)があったとしても、第三パネル体6cの先側突出端部6dと縦部材8とが当接することがないように構成され、これによって、これらのあいだに挟み込まれることがないようしている。
一方、第二緩衝体19は、回転方向先側縦部材8の出入り口部2a、2b側の端面8cの外径側部位から、該出入り口部2a、2b側に向けて延出するように配設され、前記第一緩衝体18の外径側に積層される状態で、進入防止柵14とのあいだに配設されている。これによって、第一緩衝体18と進入防止柵14とのあいだに形成される径方向の隙間が小さくなって、許容スペースP内に子供が入り込んでしまうようなことも防止できるようにしている。
前記第二緩衝体19は、ゴム質弾性材で進入防止柵14と略同様の高さで形成され、衝撃吸収をする緩衝機能を有しているものであるが、該第二緩衝体19は、周回り方向の長さは前記第一緩衝体18よりも長く形成され、基端部が縦部材8に止着される本体部19aと、該本体部19aの先端からドア体4の回転中心側に向けて突出する突出片部19bとを備えて構成されている。さらに、前記突出片部19bは、突出端にゴム質弾性材で形成された感知部19cが一体的に形成されており、該感知部19cに、上下方向に長いテープスイッチで構成された第二障害物検知センサ23が設けられている。尚、前記第二障害物検知センサ23は、感知部19cの変形に伴い検知作動をするものであり、第一障害物検知センサ20よりも感度の低い検知をするように設定されている。
因みに、第二緩衝体感知部19cに設けられた第二障害物検知センサ23は、本体部19aよりも回転中心側に偏寄しており、第一緩衝体感知部18cに設けられた第一障害物検知センサ20と周回り方向に隣接する位置関係で配設されている。
そして、前記第二緩衝体感知部19cには、上下方向を向く角筒孔の内径側で、かつ、出入り口部2a、2bの内側に位置するコーナー部を、傾斜状の支持片19dによって仕切ることにより、三角形状のセンサ室Sが形成されており、前記支持片19dのセンサ室S側の面に、第二障害物検知センサ23が設けられている。さらに、センサ室Sを構成するコーナー部は、センサ室S側に突出することで肉厚状の作動片19eに形成されており、該作動片19eが、第二障害物検知センサ23に当接して検知作動をせしめるように設定されている。そして、感知部19cが弾性変形して、作動片19eが第二障害物検知センサ23を押圧した場合、これを障害物(通行者)との当接として検知信号を出力して、駆動装置Mの回転駆動を緊急停止をするように設定されている。
ところで、テープスイッチは、該テープスイッチの正面から作用する力に対しての応答は優れている、即ち、検知精度は高いが、正面からずれた斜め方向から作用する力に対しての検知精度(検知感度)は低下しているのが実情である。そこで、本実施の形態では、作動片19eをセンサ室S側に突出して肉厚状とすることにより、斜め方向からの力でも検知精度が低下しないように配慮されている。さらに、このものでは、支持片19dを肉厚状に形成しており、これによって、支持片19dの変形をし難くして検知精度の低下を防止するように構成されている。また、このものでは、センサ室Sを、支持片19dを底辺とし、その両端部に鋭角状の底角を備えた三角形状としているため、作動片19eと支持片19dとを連結する肉薄状の一対の側片19f、19gの変形が容易となって、斜め方向からの力が作用したときであっても、検知精度が低下しないように配慮されている。
また、第二緩衝体本体部19aには、周回り方向に二箇所において上下方向に長く中空部19h、19iが形成されており、該中空部19h、19iの大きさは、前記第一緩衝体18と同様に、第二緩衝体19の緩衝機能と第二障害物の検知精度との関係から、適宜調整されて形成されている。また、第二障害物検知センサ23から引き出されるリード線23aは、これら中空部19h、19iを経由して駆動装置Mに接続されるように設定されている。
そして、これら第一、第二緩衝体18、19に設けられる第一、第二障害物検知センサ20、23は、ドア体4が閉鎖前状態になることに伴い検知可能状態となり、ドア体4に設けられる障害物検知センサ22は、ドア体4が回転駆動をしているあいだは常時検知可能状態となっている。このため、ドア体4が出入り口部2a、2bを閉鎖前状態とした状態において、通行者が第一、第二緩衝体18、19に触れたような場合において駆動装置Mを緊急停止させる一方、ドア体4側の障害物検知センサ22は、ドア体4が回転駆動しているあいだは障害物との当接に基づいて駆動装置Mを緊急停止させるように設定されている。そして、本実施の形態では、第一障害物検知センサ20とドア体4側の障害物検知センサ22とは光センサで構成されているため検知精度が高く、僅かな接触による緩衝体18、21の変形でも検知作動する構成となっている。
このように、本実施の形態の回転ドア1では、出入り口部2a、2bにおけるドア体4の回転方向先側に進入防止柵14を設けることで該側からの進入を抑制するとともに、進入防止柵14の内側の許容スペースPに第一、第二緩衝体18、19を設けることで、許容スペースP内に進入することについても抑止して、出入り口部2a、2bにおけるドア体4の回転方向先側に人が近付くことがないようしている。これによって、第一、第二緩衝体ドア体4の第三パネル体6cが出入り口部2a、2bを閉鎖する状態に近付いた閉鎖前状態では、第三パネル体6cの先側突出部6dと進入防止柵14の回転方向後側側部とのあいだに僅かな隙間が形成された状態となり、出入り口部2a、2b内へ進入しようとしても進入防止柵14が邪魔になって進入が難しくなっている。そして、仮に閉鎖前状態において出入り口部2a、2bに進入したとしても、前記第一挟み込み防止センサ12がこれを検知できるように設定されている。さらには、前記閉鎖前状態において、第一挟み込み防止センサ12の検知がなく、進入防止柵14を越えて許容スペースP側への進入があった場合では、第一、第二緩衝体18、19に当接(接触)することに基づいて障害物検知センサ20、23による障害物検知がなされてドア体4の回転駆動を停止して挟み込みの未然の防止が図れるうえ、ドア体4との当接による衝撃を第一、第二緩衝体18、19により吸収することができ、しかも、衝撃吸収して第一、第二緩衝体18、19が変形することで進入防止柵14と回転軌跡Rとのあいだの許容スペースPが広くなって人が入り込める逃げスペースとすることができ、ドア体4との挟み込みを回避できるように構成されている。
尚、第二緩衝体19については、許容スペースPの奥側に設けられる第一障害物検知センサ20よりも検知精度の低い第二障害物検知センサ23を設けることにより、誤作動の防止を図れるようにしている。
叙述の如く構成された本形態において、回転ドア1は、駆動装置Mの駆動に伴いドア体4が回転し、例えば屋外側の出入り口部2bからコンパートメントXに進入した通行者は、ドア体4の回転に合わせてコンパートメントX内において歩行し、コンパートメントXが屋内側の出入り口部2aに対向したところで屋内側へ退出することで、屋外側から屋内側への通行ができる。この場合に、各出入り口部2a、2bには、回転方向先側の縦部材8から回転方向後側に向けて延出する進入防止柵14が設けられているので、出入り口部2a、2bの回転方向先側へ進入すること自体を困難にすることができ、該部位からの進入抑止効果が得られて挟み込みを未然に防止することができる。
しかも、進入防止柵14は、ドア体4の回転軌跡Rとのあいだに、人の進入を許容する許容スペースPが形成されているので、該許容スペースPに入り込むことによりドア体4の移動軌跡Rから外れることができて、仮令、ドア体4の回転駆動が停止されないとしてもドア体4に挟み込まれることを回避することができる。
そのうえ、本発明が実施されたものにあっては、許容スペースPに規制部材としての第一、第二緩衝体18、19が設けられているので、通常時では通行者が許容スペースP内に入り込むことができないようにすることができ、もって、許容スペースPの奥側である出入り口部2a、2bの回転方向先側への進入がなくなって、挟み込みの未然の防止効果を一層向上できる。
そのうえ、第一、第二緩衝体18、19は、弾性変形可能に構成されていて衝撃収機能を備えているので、通行者がドア体4と当接したときの衝撃を吸収することができる。さらには、衝撃を吸収することに基づいて第一、第二緩衝体18、19が潰れるように変形することで、第一、第二緩衝体18、19により仕切られて奥側への移動が抑止されていた許容スペースPに逃げスペースが形成されるので、該奥側の逃げスペースに移動することによりドア体4の移動軌跡Rから退避することができ、ドア体4に挟み込まれることをなくすことが可能となる。
しかも、第一、第二緩衝体18、19には障害物検知センサ20、23が設けられているので、第一、第二緩衝体18、19の弾性変形に基づく衝撃の吸収とともに、第一、第二障害物検知センサ20、23により障害物検知がなされ、ドア体4の回転を停止するべく駆動装置Mの駆動停止することができる。
このように、本発明が実施されたものにあっては、通行者が出入り口部2a、2bの回転方向先側から進入するのを抑止したうえで、仮に進入があった場合に、ドア体4が閉鎖前状態であればこれを確実に検知してドア体4の回転を停止することができて、一層の挟み込み防止を図ることができる。
また、第一、第二緩衝体18、19には中空部18e、18f、19i、19hが形成されていて、該中空部18e、18f、19i、19hの形状を設定することにより、衝撃吸収(弾性変形)の機能と、障害物検知をするための検知作動機能とを使用状態に合わせて好適なものにすることができ、衝撃吸収をする以前の段階で第一、第二障害物検知センサ20、23による検知作動がなされるように設定することで、挟み込みの未然の防止効果を一層高めることができ、信頼性の高い回転ドア1とすることができる。
さらには、許容スペースPの第一、第二緩衝体18、19は径方向積層状に設けられているので、許容スペースPの内側への進入規制効果を高めることができるとともに、衝撃吸収効果も大きく確保することができる。
しかもこのものでは、ドア体4の回転軌跡Rに近い第一緩衝体18には高感度の第一障害物検知センサ20が設けられるとともに、第一緩衝体18よりも外径側に位置する第二緩衝体19には、第一障害物検知センサ20の配設位置よりも回転方向後側に位置して低感度の第二障害物検知センサ23が設けられているため、誤作動を低減することができる一方で、許容スペースPへの進入者の検知を確実に行うことができ、回転ドア1の信頼性を一層向上させることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、回転ドアのドア体としては、筒壁体を三分割、四分割等、複数に分割したものであってもよく、出入り口部における回転方向先側に許容スペースを確保した状態で進入スペースを設けることで、該部位からの進入を低減させ、万が一進入したとして許容スペースにとどまることでドア体との挟み込みを回避できる。
つぎに、図9、10に第二、第三、第四、第五の実施の形態を示す。これら実施の形態において、ドア体の回転軌跡と侵入防止柵とのあいだに配設される規制部材(緩衝体)以外の構成は前記第一の実施の形態と同様であり、第一の実施の形態と同様の符号を付すことにより部材構成の説明を省略する。
図9(A)に示す第二の実施の形態では、規制部材(緩衝体)24は回転方向先側の縦部材8に設けられている。そして、緩衝体24は、ドア体4の回転軌跡Rに沿うべく回転方向後側に長く延出される本体部24aと、該本体部24aの延出先端部の径方向に長い規制片部24bとを備えたT字形状に形成されている。さらに、緩衝体24は、ゴム質弾性材で形成されることにより弾性変形に基づく衝撃吸収機能を備えており、規制片部24bの内径側部位には障害物検知センサ25が設けられているが、障害物検知センサ25は、一つまたは複数(本実施の形態では径方向に並列する二つ)のものが、回転方向後側に位置して設けられていて、該障害物検知センサ25による検知作動で、駆動装置の駆動停止が図れるように構成され、もって、挟み込みの未然の防止ができるようになっている。そして、このものでも、緩衝体24による許容スペースP側への進入規制と、衝撃吸収機能を果すことができる。
図9(B)に示す第三の実施の形態では、規制部材(緩衝体)26は、進入防止柵14を構成する第三支持ポール11に設けられ、ドア体4の回転軌跡R側に向けて延出する状態で設けられている。この場合、緩衝体26は、ゴム質弾性材等で弾性変形可能な材料で径方向に長い形状に形成されており、延出端部の回転方向後側に位置して障害物検知センサ27が設けられ、該障害物検知センサ27による検知作動で、駆動装置の駆動停止が図れるように構成され、もって、挟み込みの未然の防止ができるようになっている。尚、このものでは、通行者との当接時には衝撃緩衝を行うとともに、許容スペースPへの進入の規制効果を一層高めることができる。
また、図10(A)に示す第四の実施の形態の規制部材(緩衝体)は、前記第三の実施の形態と同様に、進入防止柵14を構成する第三支持ポール11に設けられ、ドア体4の回転軌跡R側に向けて延出する状態で設けられた揺動緩衝体28と、縦部材8に設けられた前記第一の実施の形態における第一緩衝体18を用いて構成されている。前記揺動緩衝体28は、それ自体が弾性変形することはないが、第三支持ポール11に対し、連結手段28aを解して揺動自在に設けることにより、通行者が当接したとき、揺動緩衝体28が許容スペースSの内側に揺動変位して衝撃吸収をするように構成されている。そして、このものでも、緩衝体28の延出先端部の回転方向後側に位置して障害物検知センサ29が設けられ、該障害物検知センサ29による検知作動で、駆動装置の駆動停止が図れるように構成されており、さらには、揺動緩衝体28が揺動することに伴い第一緩衝体18に設けた第一障害物検知センサ20による検知作動がなされるように構成され、もって、挟み込みの未然の防止が一層確実になされて、信頼性の高い回転ドアとなっている。
さらには、図10(B)に示す第五の実施の形態の規制部材(緩衝体)は、進入防止柵14の内側面に、ドア体4の回転軌跡R側に向けて膨出するようにして設けた弾性変形自在な発泡性樹脂材30と、前記第一の実施の形態における第一緩衝体18とを用いて構成されている。そして、この場合でも、発泡性樹脂材30による衝撃緩衝機能とともに、第一緩衝体18の第一障害物検知センサ20による検知作動により、挟み込みの未然の防止が一層確実になされるようになっている。
回転ドアの全体斜視図である。 回転ドアの全体正面図である。 回転ドアの全体平面図である。 出入り口部の回転方向後側部位の平面断面図である。 出入り口部の回転方向先側部位の平面図である。 ドア体の第三パネル体の回転方向先側部位における平面断面図である。 図7(A)、(B)はそれぞれ第一緩衝体の正面図、図7(A)におけるX−X断面図である。 図(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二緩衝体の側面図、正面図、図8(B)のX−X断面図である。 図9(A)、(B)はそれぞれ第二、第三の実施の形態における規制部材を説明するパターン図である。 図10(A)、(B)はそれぞれ第四、第五の実施の形態における規制部材を説明するパターン図である。
符号の説明
1 回転ドア
2 筒壁体
4 ドア体
5 中心側ドア
6 外側ドア
6c 第三パネル体
8 縦部材
9 第一支持ポール
11 第三支持ポール
12 第一挟み込み防止センサ
13 第二挟み込み防止センサ
14 進入防止柵
18 第一緩衝体
18c 感知部
19 第二緩衝体
20 第一障害物検知センサ
23 第二障害物検知センサ

Claims (11)

  1. 径方向に対向する一対の出入り口部が形成された筒状空間に、該筒状空間を複数のコン
    パートメントに仕切るドア体を設けてなる回転ドアにおいて、前記出入り口部におけるド
    ア体回転方向先側の側部に、基端側はドア体の回転軌跡に近接していて、出入口部のドア
    体回転方向先側端部からの人の進入を規制し、ドア体回転方向後側である先端側はドア体
    の回転軌跡から離間していて、ドア体の回転軌跡とのあいだに人の進入を許容する許容ス
    ペースを存するようにして進入防止柵を設けた回転ドア。
  2. 請求項1において、許容スペースには、該スペースに人が進入するのを規制する規制部
    材が設けられている回転ドア。
  3. 請求項2において、規制部材は、衝撃吸収可能な緩衝体で構成されている回転ドア。
  4. 請求項3において、緩衝体は、基端部が進入防止柵におけるドア体の回転方向先側部位
    に設けられ、先端部がドア体の回転方向後側に延出する周回り方向に長い形状に形成され
    ている回転ドア。
  5. 請求項3において、緩衝体は、基端部が進入防止柵におけるドア体の回転方向後側部位
    に設けられ、先端部がドア体の回転軌跡の近傍に延出する径方向に長い形状に形成されて
    いる回転ドア。
  6. 請求項4または5の何れか一項において、緩衝体は、弾性変形に基づく変位により衝撃
    吸収をするように構成されている回転ドア。
  7. 請求項5において、緩衝体は、基端部が揺動自在に設けられ、緩衝体の揺動に基づく変
    位により衝撃吸収をするように構成されている回転ドア。
  8. 請求項3乃至7の何れか一項において、ドア体は駆動装置の駆動に基づいて回転するも
    のとし、緩衝体に障害物検知センサを設けて、該障害物検知センサによる障害物検知で駆
    動装置の駆動停止をするように構成されている回転ドア。
  9. 請求項3において、緩衝体には中空部が設けられている回転ドア。
  10. 請求項4において、緩衝体は、径方向に積層する内径側の第一緩衝体と、外径側の第二
    緩衝体とにより構成されている回転ドア。
  11. 請求項10において、内径側の第一緩衝体は、第二緩衝体に覆われる大きさに設定され
    、第一緩衝体には接触を検知する高感度の第一障害物検知センサが設けられ、第二緩衝体
    には接触を検知する低感度の第二障害物検知センサが設けられている回転ドア。
JP2005075022A 2004-08-12 2005-03-16 回転ドア Active JP4712414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005075022A JP4712414B2 (ja) 2004-08-12 2005-03-16 回転ドア

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235378 2004-08-12
JP2004235378 2004-08-12
JP2005075022A JP4712414B2 (ja) 2004-08-12 2005-03-16 回転ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006077564A JP2006077564A (ja) 2006-03-23
JP4712414B2 true JP4712414B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=36157239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005075022A Active JP4712414B2 (ja) 2004-08-12 2005-03-16 回転ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4712414B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100785336B1 (ko) 2006-06-12 2007-12-17 왕복권 터치스크린을 이용한 자동회전문 제어장치
JP5379570B2 (ja) * 2009-06-19 2013-12-25 三菱自動車工業株式会社 ドア挟み込み防止用タッチセンサ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08114047A (ja) * 1994-10-18 1996-05-07 Masayuki Sawazaki 工事の保安装置
JPH11241574A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Ykk Architectural Products Inc 回転ドア装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08114047A (ja) * 1994-10-18 1996-05-07 Masayuki Sawazaki 工事の保安装置
JPH11241574A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Ykk Architectural Products Inc 回転ドア装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006077564A (ja) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6970085B2 (en) Door sensor and door equipped with such door sensor
US7045764B2 (en) Passive detection system for detecting a body near a door
JP5254566B2 (ja) エレベータのドア装置
US6812837B2 (en) Automatic door sensor and automatic door system equipped with this sensor
JP2011032761A (ja) 自動ドア装置
JP4712414B2 (ja) 回転ドア
JP2006224842A (ja) プラットホームドア装置の安全装置
JP4647357B2 (ja) 回転ドアの安全装置
JP2006143443A (ja) 扉の安全装置
US9105169B2 (en) Alarm system for passageways
JP7246204B2 (ja) 防護装置、自動ドアシステムおよび防護装置の可動方法
JP2006063728A (ja) 回転ドア
JP4189691B2 (ja) ドアセンサ及びそのドアセンサを備えたドア
JP4449000B2 (ja) 回転ドア
KR102163189B1 (ko) 자동문 안전시스템
JP7369025B2 (ja) 検知装置
JP7386068B2 (ja) センサの取付構造
JP3442967B2 (ja) 自動回転ドア
JP4431971B2 (ja) 建築用開閉装置
CA3029986A1 (en) Improved alarm system for passageways
JP3104953U (ja) 回転ドア装置
JP2005336876A (ja) 回転ドアの安全装置
JP2000054728A (ja) 回転ドア装置
JPH10317799A (ja) 自動ドア装置
JP2002267768A (ja) 自動ドア安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060928

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080116

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4712414

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150