JP4712146B2 - 重合停止剤であるスルフェニルハライド - Google Patents
重合停止剤であるスルフェニルハライドInfo
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Description
【技術分野】
本発明はアニオン重合反応の停止(terminating)で用いるに有用な化合物に関する。より詳細には、本発明の化合物は、結果として生じるポリマーに官能性を与える重合停止剤である。本発明の化合物は具体的にはスルフェニルハライド類である。本発明の1つの好適な態様は、上記スルフェニルハライド類をエラストマー類(elastomers)(これはタイヤの加工で用いるに有用である)の停止で用いることに向けたものである。
【0002】
【発明の背景】
ポリマー類がアニオン重合で生じることは本技術分野でよく知られている。そのようなポリマー類は典型的にリビングポリマー(living polymer)が生成してそれがモノマーセグメント(monomeric segments)と反応することで達成される。一般的には、このリビングポリマーを停止させることで上記重合過程の完結を達成する。言い換えれば、リビング末端が停止剤と反応することで重合過程のクエンチングが起こる(quenches)。本技術分野では数多くの停止剤が知られていて、それはまたカップリング剤も連結剤(linking agents)も包含する。
【0003】
重合を商業規模で実施する時、最終生成物の分子量が狭くかつ再現可能な様式で限定され得るような工程条件および成分を用いることが重要である。所定ポリマーの特性およびそれの有用性はとりわけそれの分子量に依存する。従って、重合の最終生成物が示す分子量をある程度の確かさで予測することができるのが望ましい。分子量が狭く限定されていないか或は系統的基準(systematic basis)で再現性がないと、そのような方法は商業的に実行不能である。リビングアニオン重合では典型的に分子量を調節することができるばかりでなくまた比較的狭い分子量分布を得ることも可能である。
【0004】
本技術分野では、低下したヒステリシス損特性を示す加硫ゴムを製造することが望まれている。そのような加硫ゴムをタイヤ、パワーベルトなどの如き製品に加工すると、それらは反発弾性の向上および転がり抵抗の低下を示しかつ機械的応力がかかった時に熱が蓄積する度合が低い。
【0005】
ヒステリティックパワーロス(hysteretic power loss)の主要な源は加硫ゴムの最後の架橋部からポリマー鎖の末端部に至るポリマー鎖部分によると考えている。このような自由末端は古典的に効率良い回復過程に関与することができず、その結果として、硬化した加硫ゴムの上記部分に伝達される如何なるエネルギーも熱として失われる。生じるポリマーの分子量をより高くする(それによって末端基の数がより少なくなる)と上記種類の機構が軽減され得ることは本技術分野で公知である。しかしながら、ゴムの加工性はそれを配合材料と組み合わせると混合および成形操作中に急速に低下することから、そのような方法は有用でない。
【0006】
また、そのような自由末端を固定してヒステリシス損を低下させる働きをする官能単位(functional unit)をポリマー鎖の末端部に与えるとヒステリシス損が低下することも本技術分野で公知である。例えばLawson他の米国特許第5,552,473号には、1つの官能基で始まっていて2番目の官能基で終結しているポリマー類が教示されている。その結果として配合材料、例えばカーボンブラックなどとの親和性がより高くなり、それによってヒステリシス損が低下したエラストマーが生じる。他の特許ではエラストマーの末端に末端官能性(end−functionalities)を数多く与えていて、それはタイヤの製造で用いるに有用である。例えば米国特許第5,015,692号にはニトロ化合物、ホスホリルクロライド化合物およびアミノシラン化合物を用いた停止反応によるポリマーの官能化が教示されている。同様な様式で、米国特許第5,128,416号には、ホスホリルクロライド、アミノシラン、アクリルアミドまたはアミノビニルシラン化合物を通常のケイ素もしくは錫カップリング化合物と組み合わせて用いた停止反応による末端官能化が教示されている。更にその上、米国特許第4,730,025号には、ムービング(moving)ポリマーを特定の停止剤と反応させる結果として反応性末端基(これは次に他のポリマー鎖のバックボーンと反応し得る)を生じさせる方法が教示されている。そのような官能化剤(functionalizing agents)にはテトラアルキルチウランジスルフィド類、キサンテート類、および特定のテトラクロロシクロペンタジエン基含有化合物が含まれる。
【0007】
加硫ゴムが示すヒステリシスを低下させることはタイヤ産業の目標のままであることから、そのような特性を示し得る新規で有用な官能化ポリマー(functionalized polymer)類が求められている。また、官能化ポリマー類は他の多様な用途でも使用可能である。例えば特定の反応性官能基はグラフト化(grafting)およびカップリング反応を起こし得る部位(ポリマー内の)として働き得る。
【0008】
【発明の要約】
本発明は下記の1つ以上を提供するものである:
アニオン重合反応の停止剤として使用可能な化合物、好適にはそれが停止させるポリマーに官能性を与え得る停止剤化合物;
タイヤ構成要素の加工処方に添加可能な末端官能化ポリマー;
末端官能化エラストマーから作られた加硫ゴム(上記官能化によって加硫ゴムのヒステリシス損が低下している);
末端部位に保護硫黄官能性(protected sulfur−functionalities)を有するポリマー類;および
加硫ゴムに入れる他の成分、例えば補強用充填材および他のポリマー鎖などと相互作用し得る保護硫黄官能性を有するポリマー類。
【0009】
本発明の1つの面は官能化ポリマーの製造方法であって、この方法に、アニオン重合リビングポリマー(anionically−polymerized living polymer)の生成および成長を開始させそしてこのリビングポリマーを式(III)、(IV)および(V)
【0010】
【化2】
[式中、
Cは炭素原子であり、Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、R2およびR4は独立して水素および炭素を基とする部分(carbon−based moeities)から選択され、そしてフェニル基は未置換および置換フェニル基から選択される]
で定義される作用剤(agents)の群から選択される停止剤と反応させることで上記リビングポリマーの成長を停止させる段階を含める。
【0011】
別の面はアニオン重合ポリマーを停止させる方法であって、この方法に、アニオン重合リビングポリマーを式(I)
R1−S−X (I)
[式中、
Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR1は炭素を基とする部分であるが、但しこの炭素を基とする部分がZerewittenoff反応性置換基を含まないことを条件とする]
で定義される停止剤と反応させる段階を含める。
【0012】
別の面は加硫ゴムであり、ここでは、この加硫ゴムを、アニオン重合リビングポリマーを式(I)
R1−S−X (I)
[式中、
Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR1は炭素を基とする部分であるが、但しこの炭素を基とする部分がZerewittenoff反応性置換基を含まないことを条件とする]
で定義される停止剤と反応させることで生じさせた少なくとも1種のポリマーを含有する加硫性組成物に加硫を受けさせる段階を包含する方法で生じさせる。
【0013】
更に別の面は、ポリマー鎖を別のポリマーに接合させる方法であり、この方法に、アニオン重合リビングポリマーを式(I)
R1−S−X (I)
[式中、
Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR1は炭素を基とする部分であるが、但しこの炭素を基とする部分がZerewittenoff反応性置換基を含まないことを条件とする]
で定義される停止剤と反応させることで生じさせた少なくとも1種の官能化ポリマーを反応性部位を含有する2番目のポリマーと反応させる段階を含める。
【0014】
【発明の態様】
ここに、アニオン重合リビングポリマーを特定のスルフェニルハライド化合物で停止させることができることを見い出した。この停止によって、有利には、ポリマー組成物で典型的に用いられる他の化合物、例えば補強用充填材などに対して親和性を示す官能性を停止末端(terminal end)に有するポリマーが生じる。従って、そのようなポリマーから得られる加硫ゴムは向上した特性を示し、そのような向上した特性には低下したヒステリシス損が含まれる。従って、本発明は、スルフェニルハライド化合物およびこれをアニオン重合反応の停止剤として用いることに向けたものである。また、本発明の好適な態様は、本発明の化合物による停止の結果として生じた末端官能性を含むポリマー類、このようにして停止させたポリマー類を含有する加硫性組成物、そしてその結果として得られる低下したヒステリシス損特性を示す加硫ゴムも包含する。
【0015】
本発明のスルフェニルハライド化合物は、一般に、式I
R1−S−X (I)
[式中、
Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR1は炭素を基とする部分である]
に従って定義される。好適なハロゲン原子には塩素、臭素およびフッ素が含まれ、塩素が最も好適なハロゲンである。上記炭素を基とする部分には、構造がリビングポリマー鎖末端に対して中性である限り有機化学分野で公知の如何なる一価構造物も含まれ得る。言い換えれば、このような構造物はリビングポリマーとの強力な相互作用も反応も起こさない。本明細書の目的で、このような置換基を中性置換基と呼ぶ。リビングポリマー鎖末端と反応する1つの種類の置換基はZerewittenoff反応性置換基である。本分野の技術者が理解するであろうように、Zerewittenoff反応性置換基、例えば活性水素などは、メチルマグネシウムブロマイドと反応する置換基である。一般に、酸素、窒素、硫黄または燐に結合している水素原子はZerewittenoff反応性置換基であるが、酸性度が高いある種の炭素−水素基もZerewittenoff反応性置換基であることから、上記集団は完全な集団ではない。Zerewittenoff反応性置換基のさらなる理解では、ADVANCED ORGANIC CHEMISTRY REACTIONS, MECHANISMS, AND STRUCTURE,第3版,Jerry March著, John Wiley & Sons, Inc.(1985)を参考にすることができる。避けるべき他の置換基には、リビング鎖末端と反応し得るカルボニル類、例えばエステル、ケトンまたはアルデヒドなどが含まれる。
【0016】
本発明の実施で用いるに有用な炭素を基とする有機部分には脂肪族基および芳香族基の両方が含まれる。この脂肪族基は飽和基、即ちアルキル基であってもよいか、或は不飽和アルケニルもしくはアルキニル基であってもよい。更に、この脂肪族基は直鎖もしくは分枝または環状基であってもよい。芳香族基は置換されていてもよく、このことは、フェニル環上の水素原子が炭素を基とする有機部分に置き換わっていてもよいことを意味する。このような炭素を基とする有機部分はヘテロ原子を含んでいてもよい。言い換えれば、有機部分内の炭素原子が他の原子、例えば酸素、硫黄、ケイ素、燐または窒素原子などに置き換わっていてもよい、即ち交換されていてもよい。
【0017】
いくつかの有機基には、これらに限定するものでないが、下記のアルキル基が含まれる:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、シクロペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、シクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、1−メチルブチル、1−メチルペンチル、1−メチルヘキシル、1−メチルヘプチル、1−メチルオクチル、1−メチルノニル、1−メチルデシル、2−メチルプロピル、1−メチルブチル、2−メチルペンチル、2−メチルヘキシル、2−メチルヘプチル、2−メチルオクチル、2,3−ジメチルブチル、2,3,3−トリメチルブチル、3−メチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、2−3−3−4−テトラメチルペンチル、3−メチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシルなど。
【0018】
酸素を含有する有機基には、これらに限定するものでないが、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、メトキシヘキシル、メトキシヘプチル、メトキシオクチル、メトキシノニル、メトキシデシル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、エトキシペンチル、エトキシヘキシル、エトキシヘプチル、エトキシオクチル、エトキシノニル、エトキシデシル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、プロポキシブチル、プロポキシペンチル、プロポキシヘキシル、プロポキシヘプチル、プロポキシオクチル、プロポキシノニル、プロポキシデシル、ブトキシメチル、ブトキシエチル、ブトキシプロピル、ブトキシブチル、ブトキシペンチル、ブトキシヘキシル、ブトキシヘプチル、ブトキシオクチル、ブトキシノニル、ブトキシデシル、ペンチルオキシメチル、ペンチルオキシエチル、ペンチルオキシプロピル、ペンチルオキシブチル、ペンチルオキシペンチル、ペンチルオキシヘキシル、ペンチルオキシオクチル、ペンチルオキシノニル、ペンチルオキシデシル、ヘキシルオキシメチル、ヘキシルオキシエチル、ヘキシルオキシブチル、ヘキシルオキシペンチル、ヘキシルオキシヘキシル、ヘキシルオキシヘプチル、ヘキシルオキシオクチル、ヘキシルオキシノニル、ヘキシルオキシデシル、ヘプチルオキシメチル、ヘプチルオキシエチル、ヘプチルオキシプロピル、ヘプチルオキシブチル、ヘプチルオキシペンチル、ヘプチルオキシヘキシル、ヘプチルオキシヘプチル、ヘプチルオキシオクチル、ヘプチルオキシノニル、ヘプチルオキシデシル、オクチルオキシメチル、オクチルオキシエチル、オクチルオキシプロピル、オクチルオキシブチル、オクチルオキシペンチル、オクチルオキシヘキシル、オクチルオキシヘプチル、オクチルオキシノニル、オクチルオキシオクチル、デシルオキシメチル、デシルオキシエチル、デシルオキシプロピル、デシルオキシブチル、デシルオキシペンチル、デシルオキシヘキシルおよびデシルオキシヘプチルが含まれる。
【0019】
同様な硫黄、ケイ素、燐もしくは窒素含有有機基も考えられ、それらは本分野の技術者に公知であろう。
【0020】
本発明の1つの具体的な態様では、スルフェニルハライド化合物を式(II)
【0021】
【化3】
[式中、
Sは硫黄原子であり、Cは炭素原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR2、R3およびR4は独立して水素および炭素を基とする部分から選択されるが、但しR2、R3およびR4の少なくとも1つが炭素を基とする部分を含むことを条件とする]
に従って定義する。好適なハロゲンには塩素および臭素が含まれ、塩素が最も好適である。好適な炭素を基とする部分には、炭素原子数が1から約18のアルキルおよびアルケニル基およびフェニルもしくは置換フェニル基が含まれ、ここで、この置換フェニル基は炭素原子数が1から約18の有機部分である。
【0022】
典型的な化合物には下記が含まれる:
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
本発明の好適な態様におけるスルフェニルハライド化合物はフェニル置換基を少なくとも1つ含み、従って、式III、IVおよびV
【0025】
【化6】
[式中、
置換基C、S、X、R2およびR4はこの上で定義した通りでありそしてフェニル基は置換されていてもよい]
に従って定義される。好適なハロゲン原子には塩素および臭素が含まれ、塩素が最も好適である。式III、IVおよびVで表される具体的な化合物の非制限例には下記が含まれる:
【0026】
【化7】
この置換フェニル基は、より具体的には、式VI
【0027】
【化8】
に従う一価フェニル基として定義可能であり、ここで、この一価結合は式III、IVおよびVに示した炭素原子に結合しており、そしてR5、R6、R7、R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン原子、または炭素を基とする部分(この上で一般に開示した如き)から選択される。この開放原子価結合(open valent bond)は式III、IVおよびV中の炭素原子に共有結合していると理解されるべきである。再び、このような部分は、リビングポリマー鎖と容易に反応し得る置換基、例えばZerewittenoff反応性置換基などを含むべきでない。この炭素を基とする部分は炭素原子を好適には1から約18個、更により好適には炭素原子を1から約10個含む。更に、好適な炭素を基とする部分は線状、分枝または環状基であるアルキル部分も含む。このような部分は同様にヘテロ原子(この上で定義した如き)も含んでいてもよい。R5、R6、R7、R8およびR9に好適な部分には、炭素原子数が6未満のアルキル、エーテル類、例えばメトキシおよびエトキシ基など、アミノ基およびジアルキルアミノ基などが含まれる。好適なハロゲン原子には塩素、臭素およびフッ素が含まれる。
【0028】
置換アリール部分を含む化合物の具体例には下記が含まれる:
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
本発明のスルフェニルクロライド化合物はいろいろな条件を利用した数多くの反応または技術を用いかついろいろな溶媒を用いて合成可能である。実際、有機スルフェニルハライド類は1870年代から知られていて、それらの合成では数多くのアプローチが利用できる。例えば有機スルフェニルクロライド類およびブロマイド類はジスルフィド類のハロゲン化:
【0032】
【化12】
[ここで、Rはいろいろな有機基であってもよく、そしてHalは、この上で定義したXと同じ、例えば塩素または臭素などであるか、或はハロゲン含有化合物、例えばSO2Cl2などである]
で生じ得る。スルフェニルハライド類は、また、チオール類のハロゲン化:
【0033】
【化13】
[ここで、Rはいろいろな有機基であってもよい]
でも生じ得る。このような反応は特にトリフェニルメタンスルフェニルクロライドの調製で用いるに有用である。有機スルフェニルクロライド類は、モノスルフィド類、特にベンジルモノスルフィド類のハロゲン分解(halogenolysis)で生じ得る。このような1つのケースでは、ヨードベンゼンジクロライドをハロゲン化用化合物として用いたハロゲン分解をトリフェニルメチルベンジルスルフィドに受けさせるとベンジルスルフェニルクロライドが生じ得る:
【0034】
【化14】
スルフェニルハライド類を生じさせる別の方法は置換反応、例えば
【0035】
【化15】
による反応である。
【0036】
また、オレフィン系基質を用いた付加反応を利用することも可能であるが、その結果として生じるハロアルキルスルフェニルハライドはあまり好適でない。また、フッ素およびヨウ素のスルフェニルハライド類も公知であるが、それを調製するルートはあまり直接的でなく、例えば塩化物をフッ化物に置き換えるか或は金属原子をヨウ化物に置き換えることで行われる。このような公知のスルフェニルフルオライド類は大部分(全部ではないにしても)がパーフルオロ有機基を有する。本発明の化合物の調製で利用可能な技術に関するさらなる情報に関しては、KuehleがSYNTHESIS, INTERNATIONAL JOURNAL OF METHODS IN SYNTHETIC ORGANIC CHEMISTRYの中で公表した3論文:One Hundred Years Sulfonic Acid Chemistry I. Sulfenyl Halide Syntheses(1970, 561-580頁), IIa. Oxidation, Reduction, and Addition Reaction of Sulfenyl Halides (1971, 563-586頁), そしてIIIb. Substitution and Cyclization Reactions of Sulfenyl Halides(1971, 617-638頁)を参考にすることができる。
【0037】
本発明の実施で用いるに有用なスルフェニルクロライド類のいくつかは商業的に入手可能である。例えばトリフェニルメタンスルフェニルクロライドはAldrich Chemical Company(ミルオーキー、ウィスコンシン州)から入手可能である。
【0038】
この上で述べたように、本発明の化合物はアニオン重合反応の停止で用いるに有用である。アニオン重合反応は一般に求核性開始でモノマー類を反応させてポリマー構造を生じさせて成長させることを包含する。このポリマー構造はポリマーの生成および成長全体に渡ってイオン性、即ち「リビング」である。従って、リビングポリマーは、リビング、即ち反応性末端を有するポリマーセグメント(polymeric segment)である。例えば、リチウム含有開始剤を用いてポリマーの生成を開始させると、その反応でリチウム原子をリビング、即ち反応性末端に有する反応性ポリマーが生じる。アニオン重合に関するさらなる情報に関しては、PRINCIPLES OF POLYMERIZATION, 第3版, George Odian著, John Wiley & Sons, Inc. (1991), 5章, 表題 Ionic Chain Polymerizationを参考にすることができる。この章は引用することによって本明細書に組み入れられる。
【0039】
本発明に従う停止を受けさせることができるリビングポリマーの調製で使用可能なモノマー類には、アニオン重合技術に従って重合し得る如何なるモノマーも含まれる。これに関しても再びPRINCEPLES OF POLYMERIZATIONの5章が参考になり得る。このようなモノマー類には、弾性重合体であるホモポリマー類またはコポリマー類の生成をもたらすモノマー類ばかりでなく熱可塑性ホモポリマー類およびコポリマー類の生成をもたらすモノマー類およびこのような2種類のモノマー類の組み合わせが含まれる。適切なモノマー類には、これらに限定するものでないが、炭素原子数が約4から約12の共役ジエン類、炭素原子数が8から18のモノビニル芳香族モノマー類、トリエン類、および炭素原子数が約4から約23のアクリレート類が含まれる。共役ジエンモノマー類の例には、これらに限定するものでないが、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンおよび1,3−ヘキサジエンが含まれる。芳香族ビニルモノマー類には、これらに限定するものでないが、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエンおよびビニルナフタレンが含まれる。アクリレートモノマー類の例にはメタアクリレート、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸ブチル、メタアクリル酸ノニルおよびメタアクリル酸オクタデシルが含まれる。弾性重合体コポリマー類、例えば共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーを含有するコポリマー類を製造する時にはそれぞれ共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーを通常は95−50:5−50、好適には95−65:5−35の比率で用いる。
【0040】
本発明に従う停止を受けさせることができるリビングポリマー類の生成および成長の開始では同様に如何なる求核性開始剤も使用可能である。典型的な開始剤には、これらに限定するものでないが、アルキルリチウム開始剤、アレニルリチウム開始剤、アレニルナトリウム開始剤、N−リチウムジヒドロカーボンアミド類、アミノアルキルリチウム類、アルキル錫リチウム類、ジアルキルマグネシウム類、アルキルマグネシウムハライド類、ジアリールマグネシウム類およびアリールマグネシウムハライド類が含まれる。より具体的に有用な開始剤には、N−リチオヘキサメチレンイミド、N−リチオピロリジニドおよびN−リチオドデカメチレンイミドが含まれる。他の開始剤には、置換アルジミン類、置換ケチミン類および置換第二級アミン類の如き有機リチウム化合物が含まれる。また、下記の米国特許:5,332,810、5,329,005、5,578,542、5,393,721、5,698,646、5,491,230、5,521,309、5,496,940、5,574,109および5,786,441にも典型的な開始剤が記述されている。サンドライ(sundry)求核性開始剤に関してもまたPRINCEPLES OF POLYMERIZATIONの5章が参考になり得る。
【0041】
典型的には重合を極性または非極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)、炭化水素溶媒、例えば種々の環状および非環状ヘキサン類、ヘプタン類、オクタン類、ペンタン類、それらのアルキル置換誘導体およびそれらの混合物など中で行う。共重合におけるランダム化を促進しそしてビニル含有量を調節する目的で、重合材料に極性調整剤を添加してもよい。この量は、リチウム1当量当たり0から約90当量もしくはそれ以上の範囲である。この量は、所望のビニル量、スチレンの使用レベルおよび重合温度ばかりでなく用いる特定の極性調整剤(改質剤)の性質にも依存する。適切な重合改質剤には、例えば所望の微細構造およびコモノマー単位のランダム化を与えるエーテル類またはアミン類などが含まれる。本発明で製造するポリマー(「ベースポリマー」)の分子量は、最適には、プロトンでクエンチングしたサンプルが約1から約150のゴムムーニー(ML/4/100)を示すような分子量である。しかしながらまた本開始剤を用いて有用な低分子量の化合物を製造することも可能である。これらは典型的に数百から数万質量単位の範囲の分子量を有する流体であると見なすことができる。それらは粘度改良剤として使用であり、かつ粒子用分散剤、例えばカーボンブラックを油に分散させる分散剤などとして使用可能であり、かつ他のポリマー類の反応性改良剤として使用可能である。
【0042】
本発明のポリマー類の分子量は、意図した用途に応じて如何なる分子量であってもよい。タイヤ製品を製造する用途では、エラストマー類の分子量を一般に約50,000から約1,000,000、好適には80,000から約500,000、最も好適には約100,000から約250,000の範囲内にすべきである。このポリマーを粘度改良剤として用いる場合、それの分子量を一般に約500から約50,000、好適には約1,500から約30,000、最も好適には約2,000から約15,000の範囲内にすべきである。上述した分子量はGPC分析で測定した時の数平均分子量(Mn)を表す。
【0043】
極性調整剤として有用な他の化合物は有機化合物であり、それらには、テトラヒドロフラン(THF)、線状および環状のオリゴマー状オキソラニルアルカン類、例えば2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)プロパン、ジ−ピペリジルエタン、ジピペリジルメタン、ヘキサメチルホスホルアミド、N−N’−ジメチルピペラジン、ジアザビシクロオクタン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、トリブチルアミンなどが含まれる。上記線状および環状のオリゴマー状オキソラニルアルカン改良剤(modifiers)は、米国特許第4,429,091号(上記改質剤に関するこれの主題事項は引用することによって本明細書に組み入れられる)の中に記述されている。極性調整剤として有用な化合物には、酸素または窒素ヘテロ原子および結合していない電子対を有する化合物が含まれる。他の例には、モノおよびオリゴアルキレングリコール類のジアルキルエーテル類;「クラウン」エーテル類;第三級アミン類、例えばテトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、線状のTHFオリゴマー類などが含まれる。
【0044】
バッチ式(batch)重合では、モノマー(類)と通常のアルカン溶媒のブレンド物を適切な反応容器に仕込んだ後、極性調整剤(用いる場合)および開始剤化合物を添加することで重合を開始させる。これらの反応体を約20から約200℃の温度に加熱し、そして重合を約0.1から約24時間進行させる。この反応で、リチウム原子を反応性末端、即ちリビング末端に有する反応性ポリマーが生じる。
【0045】
従って、本発明の1つの態様に従い、この上に開示したスルフェニルハライド化合物をリビングポリマーと反応させる。この反応は下記の反応機構:
【0046】
【化16】
に挙げるように進行すると考えている。従って、本発明のスルフェニル化合物を用いてリビングポリマーを停止させると、結果として、硫黄含有末端官能性を有する停止ポリマー(terminated polymer)が生じ、上記硫黄原子はポリマー鎖に結合しているばかりでなく官能基の停止末端に位置する炭素原子[この炭素原子を本明細書では末端炭素(terminal carbon)と呼ぶことができる]にも結合している。このようなポリマーは一般に式VII:
【0047】
【化17】
で描写可能である。理想的には、官能基を開始末端に有するポリマーを与える開始剤を用いてリビングポリマーを生じさせ、このポリマーを本発明に従う化合物で停止させると、結果として、多官能ポリマー、例えば式VIII:
【0048】
【化18】
で記述される如き多官能ポリマーが生じるであろう。
【0049】
一般的には、本発明に従って生じさせたポリマー類からいくらか存在する溶媒を分離してもよく、ここでは、この反応を通常の技術を用いて実施してもよい。このような技術には、蒸気またはアルコールによる凝固、熱による脱溶媒、または他の適切な如何なる方法も含まれる。追加的に、結果として生じたポリマーから溶媒をドラム乾燥、押出し加工乾燥、真空乾燥などで除去してもよい。
【0050】
そのような硫黄を含有する末端官能性は最終的に解離を起こし、それによって硫黄原子と末端炭素原子の間の結合が壊れて下記の反応性中間体が生じる:
【0051】
【化19】
ここで、S*は活性硫黄原子を示す。この硫黄原子に関連した活性特性は、フリーラジカルの結果に最も類似してはいるが、これは実際いくらかイオン性を包含する。如何なる特別な理論でも範囲が限定されることを望まないことから、このような末端硫黄を簡単に活性硫黄と呼ぶことにする。このような活性硫黄は弾性重合体の加硫ゴム内に存在させることができるいろいろな充填材と相互作用するばかりでなく他のエラストマー類を包含する加硫ゴムに存在させることができる他の成分とも相互作用し得る。また、この活性硫黄は他のいろいろな反応(カップリング反応およびグラフト化反応を包含)でも反応を起こす能力を持ち得る。この硫黄含有末端官能性の解離を好適には該ポリマーの加工もしくは硬化中に起こさせる。上記硫黄原子と末端炭素の間の結合エネルギーは上記式Iで定義した化合物内の置換基R1の性質および特徴、または上記式IIで定義した化合物内の置換基R2、R3またはR4の性質および特徴によって変わるであろう。従って、このような置換基は上記硫黄含有官能基が解離する能力に影響を与えるであろう。従って、特定の置換基を選択することを通して、本発明の実施で硫黄含有官能基が解離を起こす時点、例えば加工中または特定の温度、例えば硬化温度などを調節することができる。
【0052】
スルフェニルハライド類は二重結合への付加反応を起こすばかりでなく有機金属、例えばグリニヤール試薬および有機リチウムなどによる置換も受け得る。アニオン重合リビングポリマー類の多くは不飽和部位と有機金属部位の両方を含む。有機リチウムおよび有機マグネシウムはスルフェニルハライド類に対して高い反応性を示すことから、大部分の反応部位はリビングポリマー鎖の末端部に位置するが、また鎖付加もある程度起こり得る。鎖末端置換を伴う付加の度合は通常小さいであろうと考えている。
【0053】
本発明の1つの好適な態様では、本発明のスルフェニルハライド化合物による停止を受けさせた弾性重合体ホモポリマーまたはコポリマー類を、タイヤの加工で用いるに有用な加硫性組成物に入れて用いる。このような用途、即ち使用における弾性重合体ホモポリマーおよびコポリマー類には、好適には、共役ジエンモノマー単独またはそれとビニル芳香族モノマーの組み合わせで作られたホモポリマー類およびコポリマー類が含まれる。これらには、これらに限定するものでないが、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンのコポリマーおよびポリイソプレンが含まれる。このような弾性重合体をいろいろなタイヤ構成要素のストックコンパウンド(stock compound)の調製で用いる時、これらは単独または他のエラストマー類との組み合わせで使用可能である。このようなストックは、タイヤの構成要素、例えばトレッド、サブトレッド、ブラックサイドウォール、ボディープライスキム、ビードフィラーなどの成形で用いるに有用である。本発明に従って生じさせたポリマー類と一緒にブレンド可能な他のエラストマー類には、合成ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエンコポリマーゴム(SBR)、ポリブタジエン、ブチルゴム、ポリ(クロロプレン)、エチレン−プロピレンコポリマーゴム、エチレン−プロピレンジエンターポリマーゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマーゴム(NBR)、シリコンゴム、フルオロエラストマー類、エチレン−アクリル(acrylic)コポリマーゴム、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、エピクロロヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、水添ニトリルゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレンコポリマーゴムなどが含まれる。本発明のポリマー類を通常のゴムとブレンドする場合、この量は幅広く多様であり得、例えば通常のゴムの約10から約99重量パーセントの範囲であってもよい。
【0054】
典型的には、このような加硫性組成物にゴム成分を含めて、これを補強用充填材および少なくとも1種の加硫剤(vulcanizing agent)と一緒にブレンドする。典型的には、上記組成物にまた他のコンパウンド化(compounding)用添加剤も含める。このような添加剤には、これらに限定するものでないが、促進剤、油、ワックス、スコーチ抑制剤(scorch inihibiting agents)および加工助剤が含まれる。本技術分野で公知の如く、合成ゴムを含有させた加硫性ゴム組成物には典型的に抗劣化剤(antidegradants)、加工油、酸化亜鉛、任意の粘着付与樹脂、任意の補強用樹脂、任意の脂肪酸、任意の解こう剤、および任意のスコーチ抑制剤も含める。このような加硫性組成物のコンパウンド化、即ちブレンドを本技術分野で慣例的に用いられている混合装置および手順を用いて行う。好適には、ゴム成分と補強用充填材に加えて他の任意添加剤、例えば加工油および抗酸化剤などを含有するマスターバッチを最初に調製する。この初期マスターバッチを調製した後、この組成物に加硫剤をブレンドする。次に、この加硫性組成物を通常のタイヤ製造技術に従って加工してもよい。同様に、標準的なゴム硬化技術を用いてタイヤの最終加工を行う。ゴムのコンパウンド化および慣例的に用いられる添加剤のさらなる説明に関しては、The Compounding and Vulcanization of Rubber, Stevens著, RUBBER TECHNOLOGY SECOND EDITION (1973 Van Nostrand Reihold Company)(引用することによって本明細書に組み入れられる)を参考にすることができる。
【0055】
補強剤、例えばカーボンブラックまたはシリカなどを、典型的には、ゴム100重量部当たり約1から約100重量部(phr)の範囲の量で用い、約20から約80重量部(phr)が好適であり、約40から約80重量部(phr)が最も好適である。このようなカーボンブラックには、通常に入手可能な商業製造カーボンブラックいずれもが含まれ得るが、少なくとも20m2/g、より好適には少なくとも35m2/gから200m2/gまたはそれ以上の表面積(EMSA)を有するものが好適である。本出願で用いる表面積値は、セチルトリメチル−アンモニウムブロマイド(CTAB)技術を用いたASTM試験D−1765で測定した値である。有用なカーボンブラックは、とりわけ、ファーネスブラック、チャネルブラックおよびランプブラックである。より具体的には、これらのカーボンブラックの例には、超摩耗ファーネス(SAF)ブラック、高摩耗ファーネス(HAF)ブラック、高速押出しファーネス(FEF)ブラック、微細ファーネス(FF)ブラック、中超摩耗ファーネス(ISAF)ブラック、半補強用ファーネス(SRF)ブラック、中加工用チャネルブラック、硬質加工用チャネルブラックおよび導電性チャネルブラックが含まれる。使用可能な他のカーボンブラックにはアセチレンブラックが含まれる。本発明のカーボンブラック製品の製造では、上記ブラックの2種以上から成る混合物を用いることができる。利用できるカーボンブラックの典型的な表面積値を下記の表に要約する。
【0056】
使用するゴムコンパウンドの製造で用いるカーボンブラックは、ペレット化した形態か、或はペレット化していない凝集塊であってもよい。好適には、混合をより均一に行う目的で、ペレット化していないカーボンブラックが好ましい。
【0057】
充填材であるシリカに関して、本発明の加硫性組成物を好適には非晶質シリカ(二酸化ケイ素)で補強することも可能である。シリカは湿式方法の水和シリカと一般に呼ばれる、と言うのは、それの製造は水中の化学反応で行われていて、それは超微細な球形粒子として沈澱するからである。そのような粒子は強力に結合して凝固物を生じ、それが今度はあまり強くなく結合して凝集物を生じる。その表面積をBET方法で測定するといろいろなシリカが示す補強特性の最良の尺度が得られる。有用なシリカは好適には約32から約400m2/gの表面積を有するものであり、約100から約250m2/gの範囲が好適であり、約150から約220m2/gの範囲が最も好適である。このシリカ充填材が示すpHは一般に約5.5から約7またはそれより若干高く、好適には約5.5から約6.8である。
【0058】
シリカを用いる場合にはこれをポリマー100重量部当たり約1重量部から約100重量部(phr)の量、好適には約5から約80phrの量で用いてもよい。有効な上方の範囲はこの種類の充填材が与える高い粘度で制限される。通常はカーボンブラックとシリカの両方を組み合わせて補強用充填材として用いる。両方を用いる場合にはそれらをカーボンブラック対シリカの比率が約10:1から約1:2になるように用いてもよい。使用可能な市販シリカのいくつかには下記が含まれる:PPG Industriesが製造しているHi−Sil(商標)215、Hi−Sil(商標)233およびHi−Sil(商標)190。また、Rhone Poulencを包含する数多くの給源から数多くの有用な市販グレードのいろいろなシリカを入手することができる。シリカを補強用充填材として用いる時には典型的にカップリング剤も添加する。慣例的に用いられている1つのカップリング剤はビス−[3(トリエトキシシリル)プロピル]−テトラスルフィドであり、これはDegussa,Inc.(ニューヨーク、ニューヨーク州)から商標SI69の下で商業的に入手可能である。
【0059】
補強ゴムコンパウンドの硬化は公知の加硫剤を約0.5から約4phrの量で用いて通常様式で行われてもよい。例えば、硫黄またはパーオキサイドを基とする硬化系を用いることができる。適切な加硫剤の一般的開示に関しては、Kirk−Othmer著「化学技術の百科事典」(Encyclopedia ofChemical Technology)、第3版、 Wiley Interscience、N.Y.1982、20巻、365−468頁、特に390−402頁の「加硫剤および補助材料」、またはA.Y.Coran著の「加硫」ENCYCLOPEDIA OF POLYMER SCIENCE AND ENGINEERING, 第2版, John Wiley & Sons, Inc., 1989(これらは両方とも引用することによって本明細書に組み入れられる)を参考にすることができる。加硫剤は単独または組み合わせて使用可能である。本発明は硬化時間に影響を与えず、従ってポリマーの硬化を通常の時間で行うことができる。本開示の目的で、硬化させたか或は架橋させたポリマーを加硫ゴムと呼ぶものとする。
【0060】
別の態様では、本発明に従うスルフェニルハライド類による停止を受けさせたアニオン重合ポリマー類を反応性部位を少なくとも1つ含む他のポリマー類およびコポリマー類と反応させることができる。このような反応部位には二重結合または三重結合が含まれ得る。このような反応は数多くの理由で有効であり、その理由には、これらに限定するものでないが、ポリマー類およびコポリマー類の相溶化、ポリマー類およびコポリマー類が示す機械的特性、例えば硬度などの変更または改良、または活性硫黄を用いたさらなる重合の再開始が含まれる。
【0061】
本発明に従う停止を受けさせたポリマー類と反応部位を少なくとも1つ含む他のポリマー類の間の反応を反応性押出し加工(reactive extrusion)で起こさせるのが特に好適である。反応性押出し加工反応に関するさらなる情報に関しては、REACTIVE EXTRUSION PRINCIPALS AND PRACTICE, Xanthos著 (1992 Hanser Publishers)を参考にすることができる。
【0062】
本発明の実施を実証する目的で以下に示す実施例を本明細書の以下に開示する一般実験セクションに記述するように調製して試験を行った。しかしながら、本実施例は本発明の範囲の制限として見なされるべきではない。請求の範囲で本発明を限定する。
【0063】
【実施例】
一般実験
スチレン−ブタジエンのコポリマーをアニオン重合で生じさせ、そしてそれにトリフェニルメチルスルフェニルクロライドによる停止を受けさせた。このポリマーの物性(粘度、ヒステリシス損および引張り特性を包含)を試験して、同様にして生じさせたがトリフェニルメチルスルフェニルクロライドによる停止を受けさせなかったポリマー類が示す特性と比較した。
【0064】
スチレン−ブタジエンのコポリマーの製造では、687.1グラムのスチレンモノマーと2125.9グラムの1,3−ブタジエンモノマーを21.8ポンドのヘキサンと4.6ミリモルのオリゴマー状エーテル中で反応させた。n−ブチルリチウムを用いて重合を開始させた。
【0065】
この反応物を正の窒素圧下約80度Fで約4.5時間撹拌した後、温度を約2時間かけて約120度Fにまで上昇させた。次に、この反応混合物を約86度Fに冷却した後、撹拌を一晩継続した。この反応性ポリマー、即ちリビングポリマーのサンプルにイソプロピルアルコールによるクエンチングを受けさせた。GPC分析により、このクエンチングを受けさせたサンプルの数平均分子量(Mn)は134,400で重量平均分子量(Mw)は169,300で分子量分布は1.26であることを確認した。このポリマーが示したガラス転移温度(Tg)は−29.6℃でムーニー粘度は26.8[ML 1+4(100℃)]であった。NMR分析は、このポリマーが含有する結合スチレンの量は24.8重量パーセントで結合ビニル含有量は46.4重量パーセントであることを示していた。
ブロックスチレンは全く観察されなかった。
【0066】
次に、このリビングポリマーのサンプル(約522グラム)を無水トルエン中0.042Mのトリフェニルメチルスルフェニルクロライド溶液(28.6ml)と反応させた。この反応体を正の窒素パージ下で一緒にして50℃で約16時間撹拌した後、最終的に1mlのイソプロピルアルコールによるクエンチングを受けさせた。次に、このポリマーをまた1パーセントのジt−ブチルパラクレゾール(これは抗酸化剤である)溶液(2ml)でも処理した。その結果として得た末端官能化ポリマーをイソプロピルアルコール中で凝固させ、室温で空気乾燥させた後、真空下60℃で一定重量になるまで乾燥させた。この停止ポリマーを分析した結果、ムーニー粘度は約25[ML 1+4(100℃)]で、上記ベースポリマーと同じ微細構造とほぼ同じガラス転移温度を有することが示された。また、このポリマーの数平均分子量(Mn)は149,700で重量平均分子量(Mw)は200,800で分子量分布は1.34であった。
【0067】
この上で生じさせた末端官能化ポリマーおよび非官能化ポリマーを個別にタイヤ処方の範囲内でコンパウンドにした。この用いたタイヤ処方を表Iに挙げる。
【0068】
【表1】
標準的なコンパウンド化技術を用いて、上記ポリマーとパラフィン油とカーボネートと酸化亜鉛と抗酸化剤とワックスのブレンド物を約140−145℃の内部ミキサー(60rpm)内でブレンドすることを通して、マスターバッチを生じさせた。次に、このマスターバッチを冷却した後、ステアリン酸、硫黄および促進剤を加えて40rpmの混合を約77−93℃で約3分間継続した。その結果として得た加硫性組成物をカレンダー加工で加工して3”x6”x0.040”(厚み)の引張り用プラーク(plaques)を生じさせた。次に、このプラークを300度Fで35分間硬化させ、そしてDynastatボタンを300度Fで40分間硬化させた。次に、この硬化させたプラークに物性試験を受けさせて環引張り特性およびヒステリシス損を測定した。この環引張り特性およびヒステリシス損特性の試験をASTM手順に従って行った。この試験結果を表IIに挙げる。
【0069】
【表2】
この上に示したデータは、上記ゴムにトリフェニルメチルスルフェニルクロライドによる停止を受けさせると50℃におけるヒステリシス損が41パーセント低下することを示している。
【0070】
本発明をこの上に示した態様に限定するものでない。
【0071】
本発明の特徴および態様は以下のとうりである。
【0072】
1. 官能化ポリマーの製造方法であって、
アニオン重合リビングポリマーの生成および成長を開始させ、そして該リビングポリマーを式(III)、(IV)および(V)
【0073】
【化20】
[式中、
Cは炭素原子であり、Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、R2およびR4は独立して水素および炭素を基とする部分から選択され、そしてフェニル基は未置換および置換フェニル基から選択される]
で定義される作用剤の群から選択される停止剤と反応させることで該リビングポリマーの成長を停止させる、
段階を含む官能化ポリマー製造方法。
【0074】
2. 上記置換フェノール基が式
【0075】
【化21】
[式中、
R5、R6、R7、R8およびR9は、水素原子、ハロゲン原子および炭素を基とする部分を包含する群から選択される]
で定義される第1項記載の官能化ポリマー製造方法。
【0076】
3. 上記停止剤が
【0077】
【化22】
【0078】
【化23】
【0079】
【化24】
から選択される第1−2項いずれか記載の官能化ポリマー製造方法。
【0080】
4. アニオン重合ポリマーを停止させる方法であって、
アニオン重合リビングポリマーを式(I)
【0081】
【化25】
[式中、
Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、そしてR1は炭素を基とする部分であるが、但しこの炭素を基とする部分がZerewittenoff反応性置換基を含まないことを条件とする]
で定義される停止剤と反応させる、
段階を含む方法。
【0082】
5. 第4項記載の方法で作られた加硫ゴム。
【0083】
6. 上記停止剤が式(III)、(IV)および(V)
【0084】
【化26】
[式中、
Cは炭素原子であり、Sは硫黄原子であり、Xはハロゲン原子であり、R2およびR4は独立して水素および炭素を基とする部分から選択され、そしてフェニル基は未置換および置換フェニル基から選択される]
を包含する群から選択される第5項記載の加硫ゴム。
【0085】
7. 第1−5項いずれか記載の官能化ポリマーを製造する方法であって、上記停止剤がトリフェニルメタンスルフェニルクロライドである方法。
Claims (4)
- 停止剤がトリフェニルメタンスルフェニルクロライドである請求項1記載の方法。
- リビングポリマーがスチレン−ブタジエン共重合体であって、更に官能化ポリマーの硫黄硬化によって加硫ゴムを形成する段階を含む請求項2記載の方法。
- 加硫ゴムがタイヤトレッドであって、式(III)、(IV)および(V)の停止剤で停止されていないアニオン重合スチレン−ブタジエン共重合体から得られる加硫ゴムに比べて低下したヒステリシスロスを示す、請求項3記載の方法。
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