JP4711040B2 - 多層容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスバリア性に優れた多層容器の層間剥離防止に係る発明であり、詳しくは多層容器の輸送時、または落下時の衝撃を受けた際の最内層および最外層と中間層との間の層間密着性を改良して多層容器の層間剥離を防止するとともに、層間剥離を回避するために凹凸の少ない形状に限定されずに、多層容器のデザインの自由度を大きくすることができる、多層容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルを主体とするプラスチック容器(ボトル)がお茶、果汁飲料、炭酸飲料等に広く使用されている。また、小型プラスチックボトルの占める割合が年々大きくなっている。ボトルは小型化するに従い単位体積当たりの表面積の割合が大きくなるため、ボトルを小型化した場合、内容物の賞味期限は短くなる傾向にある。また、近年、酸素や光の影響を受けやすいビールのプラスチックボトルでの販売やプラスチックボトル入りお茶のホット販売が行なわれ、プラスチック容器の利用範囲が広がる中、プラスチック容器に対するガスバリア性の更なる向上が要求されている。
【0003】
上記要求に対し、ボトルにガスバリア性を付与する方法として熱可塑性ポリエステル樹脂とガスバリア性樹脂を用いた多層ボトル、ブレンドボトルや、熱可塑性ポリエステル樹脂単層ボトルにカーボンコート、蒸着、バリア樹脂の塗布を施したバリアコーティングボトル等が開発されている。
【0004】
多層ボトルの一例としては、最内層および最外層を形成するPET等の熱可塑性ポリエステル樹脂とポリメタキシリレンアジパミド(ポリアミドMXD6)等の熱可塑性ガスバリア性樹脂とを射出して金型キャビティーを満たすことにより得られる3層または5層構造を有するパリソンを2軸延伸ブロー成形したボトルが実用化されている。
【0005】
更に、容器外からの酸素を遮断しながら容器内の酸素を捕捉する酸素捕捉機能を有する樹脂が開発され、多層ボトルに応用されている。酸素捕捉性ボトルとしては、酸素吸収速度、透明性、強度、成形性等の面で、遷移金属系触媒を混合したポリアミドMXD6をガスバリア層として使用した多層ボトルが好適である。
【0006】
上記多層ボトルは、その良好なガスバリア性からビール、お茶、炭酸飲料等の容器に利用されている。多層ボトルがこれら用途に使用されることにより、内容物の品質維持、シェルフライフの改善がなされる一方、異なる樹脂間、例えば、最内層および最外層と中間層の間で層間剥離が起こり、商品価値を損ねてしまうおそれがある。
【0007】
このような問題点を改良する方法として、最内層および最外層を構成する樹脂を最後に金型キャビティー内に射出する際に、ガスバリア層側に一定量逆流させることが可能な逆流調節装置を使用し層間に粗混合樹脂が入り込むことによって耐層間剥離性を改善することが開示記載されているが、特殊な装置を使用するという問題点がある(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−254963号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記課題を解決し、多層容器において、従来、落下や衝撃による剥離を起こしにくくするとともに、凹凸の少ない形状に限定されずに、デザインの自由度を大きくする事ができ、かつ、酸素、炭酸ガス等のガスバリア性の優れた多層容器に関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、多層容器の耐層間剥離性について鋭意研究を重ねた結果、有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を混合したポリアミド層を中間層とする多層容器において、最内層および最外層を構成する樹脂と中間層を構成する樹脂の親和性を高めることで層間の密着性を改善し、落下時等の発生する多層容器の層間剥離を抑えることを見出し本発明に到った。
即ち、中間層を構成する樹脂の溶解度指数と最内層および最外層を構成する樹脂の溶解度指数を近づけることにより、層間剥離を抑制できる多層容器が得られることを見いだし本発明に到った。
【0011】
即ち本発明は、最外層および最内層を構成する樹脂Aがテレフタル酸を80モル%以上含むジカルボン酸成分およびエチレングリコールを80モル%以上含むジオール成分を重合して得た熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とするものからなり、最外層と最内層との間に位置する中間層を構成する樹脂組成物Eが、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分およびアジピン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分を重合して得たポリアミド樹脂B/有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を99/1〜92/8の重量比で混合した樹脂組成物C/式(1)を満たすポリアミド樹脂Dを、99.5/0.5〜20/80の重量比で混合した樹脂を主成分とすることを特徴とする多層容器に関するものである。
Sa<Sd<Sb (1)
Sa:樹脂Aの溶解度指数
Sb:ポリアミド樹脂Bの溶解度指数
Sd:ポリアミド樹脂Dの溶解度指数
【発明の実施の形態】
【0012】
本発明の多層容器は2の射出シリンダーを有する射出成形機を使用して、樹脂Aとガスバリア性を有する樹脂組成物Eとをスキン側、コア側それぞれの射出シリンダーから金型ホットランナーを通して、金型キャビティー内に射出して得られた多層パリソンを更に二軸延伸ブロー成形することにより得られる。
【0013】
本発明で中間層を構成する樹脂組成物Eに用いられるポリアミド樹脂Dは、式(1)を満たすものである。Sdがこの範囲を超えると、最内層および最外層を構成する樹脂Aと中間層を構成する樹脂組成物Eの親和性が低くなり、層間の密着性が低下し層間剥離性防止に好ましくない。
Sa<Sd<Sb (1)
Sa:樹脂Aの溶解度指数
Sb:ポリアミド樹脂Bの溶解度指数
Sd:ポリアミド樹脂Dの溶解度指数
【0014】
溶解度指数はSmall法により計算できる(日本接着協会誌、Vol.22、No.10、p.51(1986)参照)。
このようなポリアミド樹脂Dは、Small法による計算から求めることができ、樹脂Aとポリアミド樹脂Cの溶解度指数からポリマー中の骨格セグメントを設計して使用できる。
【0015】
本発明における多層パリソンを製造する方法において、スキン側射出シリンダーから最内層および最外層を構成する樹脂Aを射出し、コア側射出シリンダーから中間層を構成する樹脂組成物Eを射出する工程で、先ず、樹脂Aを射出し、次いで樹脂組成物Eと樹脂Aを同時に射出し、次に樹脂Aを必要量射出して金型キャビティーを満たすことにより3層構造を有するパリソンが製造できる。
【0016】
同様に、多層パリソンを製造する方法において、スキン側射出シリンダーから最内層および最外層を構成する樹脂Aを射出し、コア側射出シリンダーから中間層を構成する樹脂組成物Eを射出する工程で、先ず樹脂Aを射出し、次いで樹脂組成物Eを単独で射出し、最後に樹脂Aを射出して金型キャビティーを満たすことにより、5層構造を有するパリソンが製造できる。なお、多層パリソンを製造する方法は、上記方法だけに限定されるものではない。
【0017】
多層パリソンを二軸延伸ブロー成形して得られる多層容器において、少なくともボトル胴部に中間層が存在していればガスバリア性能は発揮できるが、ボトルの口栓部先端付近まで中間層が延びている方がガスバリア性能は更に良好である。
【0018】
本発明における熱可塑性ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸の80モル%以上、好ましくは90モル%以上がテレフタル酸であるジカルボン酸成分と、ジオールの80モル%以上、好ましくは90モル%以上がエチレングリコールであるジオール成分を使用して重合反応させて得られたポリエステルを意味する。
テレフタル酸以外の他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−4,4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,4又は2,6−ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、デカン−1,10−カルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸を使用することができる。またエチレングリコール以外の他のジオール成分としてはプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフル)プロパン等を使用することが出来る。更に、熱可塑性ポリエステル樹脂の原料モノマーとして、オキシ酸であるP−オキシ安息香酸等を使用することもできる。
【0019】
熱可塑性ポリエステル樹脂の固有粘度は、0.55〜1.50、好ましくは0.65〜1.40である。固有粘度が上記0.55以上で多層パリソンを透明な非晶状態で得ることが可能であり、また得られる多層容器の機械的強度も満足するものとなる。また固有粘度が前記1.50以下の場合、粘度上昇による成形のトラブルを回避することができる。
【0020】
また、本発明において、本発明の特徴を損なわない範囲で熱可塑性ポリエステル樹脂に他の熱可塑性樹脂を配合して使用することができる。他の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等の熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が例示できる。
【0021】
本発明における熱可塑性ポリエステル樹脂として、ポリエチレンテレフタレートが好適に使用される。ポリエチレンテレフタレートの持つ透明性、機械的強度、射出成形性、延伸ブロー成形性の全てにおいて優れた特性を発揮することが可能となる。
【0022】
本発明で中間層を構成する樹脂組成物Eに用いられるポリアミド樹脂Bは、ジアミン成分とジカルボン酸成分とを溶融重縮合し、又は溶融重縮合後更に固相重合して得られる。上記ジアミン成分にはメタキシリレンジアミンが70モル%以上含まれることが必要である。ジアミン成分中のメタキシリレンジアミンが70モル%以上あると、優れたガスバリア性が維持できる。メタキシリレンジアミン以外に使用できるジアミン成分として、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、等の脂肪族ジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環族ジアミン、ビス(4−アミノフェニル)エーテル、パラフェニレンジアミン、パラキシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香環を有するジアミン類等が例示できるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
上記ジカルボン酸成分中には、アジピン酸が70モル%以上含まれることが必要である。ジカルボン酸成分中のアジピン酸が70モル%以上あると、ガスバリア性の低下や結晶性の低下を防止することができる。アジピン酸以外に使用できるジカルボン酸成分として、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が例示できるが、これらに限定されるものではない。
また、ポリアミド樹脂Bの重縮合時に分子量調節剤として少量のモノアミン、モノカルボン酸を加えても良い。
【0024】
上記のポリアミド樹脂Bは、溶融重縮合法により製造される。溶融重縮合法としては、例えばメタキシリレンジアミンとアジピン酸からなるナイロン塩を水の存在下に、加圧下で昇温し、加えた水および縮合水を除きながら溶融状態で重合させる方法がある。また、メタキシリレンジアミンを溶融状態のアジピン酸に直接加えて、重縮合する方法によっても製造される。この場合、反応系を均一な液状状態に保つために、メタキシリレンジアミンをアジピン酸に連続的に加え、その間、反応温度が生成するオリゴアミドおよびポリアミドの融点よりも下回らないように反応系を昇温しつつ、重縮合が進められる。
【0025】
溶融重縮合により得られる比較的低分子量のポリアミドの相対粘度(ポリアミド樹脂1gを96%硫酸水溶液100mlに溶解し、25℃で測定した値、以下同じ)は通常、2.28程度である。溶融重縮合後の相対粘度が2.28以下であると、ゲル状物の生成が少なく、色調が良好な高品質のポリアミドが得られる。溶融重縮合により得られた比較的低分子量のポリアミドは次いで固相重合される。固相重合は、溶融重縮合により得られた比較的低分子量のポリアミドをペレットあるいは粉末にし、これを減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下に、150℃以上、ポリアミドの融点以下の温度に加熱することにより実施される。固相重合ポリアミドの相対粘度は2.3〜4.2が望ましい。この範囲であると、中空容器、フィルム、シートへの成形が良好で、且つ得られる中空容器、フィルム、シートの性能、特に機械的性能が良好である。溶融重縮合後の比較的低分子量のポリアミドにおいても本発明の効果は一部得られるが、機械的強度、特に耐衝撃性が十分ではなく、中空容器用材料として実用的ではない。
【0026】
本発明において使用されるポリアミド樹脂Bとしては、ポリアミドMXD6が好適に使用される。ポリエチレンテレフタレートとの共射出成形性、共延伸ブロー成形性において優れた特性を発揮することが可能となる。
【0027】
ポリアミド樹脂Dとして、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6/66、ナイロン66/6、ナイロン6IT、ナイロン6I6T、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46等が例示できる。
【0028】
一方、本発明においては、透明性、機械的強度、射出成形性、延伸ブロー成形性において優れた特性を発揮することから、樹脂Aとしてポリエチレンテレフタレートが好適に使用される。また、ポリエチレンテレフタレートとの共射出成形性、共延伸ブロー成形性において優れた特性を発揮することが可能なことから、ポリアミド樹脂BとしてはポリアミドMXD6が好適に使用されるため、本発明において適したポリアミド樹脂Dとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6/66、ナイロン66/6、ナイロン6IT、ナイロン6I6T等の溶解度指数が11〜13のポリアミド樹脂が挙げられる。この中でもナイロン6IT、ナイロン6が好適に使用される。
【0029】
本発明において、ポリアミド樹脂Bに混合する層状珪酸塩は0.25〜0.6の電荷密度を有する2−八面体型や3−八面体型の層状珪酸塩であり、2−八面体型としては、モンモリロナイト、バイデライト等、3−八面体型としてはヘクトライト、サボナイト等が挙げられる。これらの中でも、モンモリロナイトが好ましい。
【0030】
層状珪酸塩は、高分子化合物や有機系化合物等の有機膨潤化剤を予め層状珪酸塩に接触させて、層状珪酸塩の層間を拡げたものとすることが好ましい。有機膨潤化剤としては、第4級アンモニウム塩が好ましく使用できるが、より好ましくは、炭素数12以上のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも一つ以上有する第4級アンモニウム塩が用いられる。
【0031】
有機膨潤化剤の具体例として、トリメチルドデシルアンモニウム塩、トリメチルテトラデシルアンモニウム塩、トリメチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリメチルオクタデシルアンモニウム塩、トリメチルエイコシルアンモニウム塩等のトリメチルアルキルアンモニウム塩;トリメチルオクタデセニルアンモニウム塩、トリメチルオクタデカジエニルアンモニウム塩等のトリメチルアルケニルアンモニウム塩;トリエチルドデシルアンモニウム塩、トリエチルテトラデシルアンモニウム塩、トリエチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリエチルオクタデシルアンモニウム塩等のトリエチルアルキルアンモニウム塩;トリブチルドデシルアンモニウム塩、トリブチルテトラデシルアンモニウム塩、トリブチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリブチルオクタデシルアンモニウム塩等のトリブチルアルキルアンモニウム塩;ジメチルジドデシルアンモニウム塩、ジメチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジメチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジタロウアンモニウム塩等のジメチルジアルキルアンモニウム塩;ジメチルジオクタデセニルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデカジエニルアンモニウム塩等のジメチルジアルケニルアンモニウム塩;ジエチルジドデジルアンモニウム塩、ジエチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジエチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジエチルジオクタデシルアンモニウム塩等のジエチルジアルキルアンモニウム塩;ジブチルジドデシルアンモニウム塩、ジブチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジブチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジブチルジオクタデシルアンモニウム塩等のジブチルジアルキルアンモニウム塩;メチルベンジルジヘキサデシルアンモニウム塩等のメチルベンジルジアルキルアンモニウム塩;ジベンジルジヘキサデシルアンモニウム塩等のジベンジルジアルキルアンモニウム塩;トリドデシルメチルアンモニウム塩、トリテトラデシルメチルアンモニウム塩、トリオクタデシルメチルアンモニウム塩等のトリアルキルメチルアンモニウム塩;トリドデシルエチルアンモニウム塩等のトリアルキルエチルアンモニウム塩;トリドデシルブチルアンモニウム塩等のトリアルキルブチルアンモニウム塩;4−アミノ−n−酪酸、6−アミノ−n−カプロン酸、8−アミノカプリル酸、10−アミノデカン酸、12−アミノドデカン酸、14−アミノテトラデカン酸、16−アミノヘキサデカン酸、18−アミノオクタデカン酸等のω−アミノ酸などが挙げられる。また、水酸基及び/又はエーテル基含有のアンモニウム塩、中でも、メチルジアルキル(PAG)アンモニウム塩、エチルジアルキル(PAG)アンモニウム塩、ブチルジアルキル(PAG)アンモニウム塩、ジメチルビス(PAG)アンモニウム塩、ジエチルビス(PAG)アンモニウム塩、ジブチルビス(PAG)アンモニウム塩、メチルアルキルビス(PAG)アンモニウム塩、エチルアルキルビス(PAG)アンモニウム塩、ブチルアルキルビス(PAG)アンモニウム塩、メチルトリ(PAG)アンモニウム塩、エチルトリ(PAG)アンモニウム塩、ブチルトリ(PAG)アンモニウム塩、テトラ(PAG)アンモニウム塩(ただし、アルキルはドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシルなどの炭素数12以上のアルキル基を表し、PAGはポリアルキレングリコール残基、好ましくは、炭素数20以下のポリエチレングリコール残基またはポリプロピレングリコール残基を表す)などの少なくとも一のアルキレングリコール残基を含有する4級アンモニウム塩も有機膨潤化剤として使用することができる。中でもトリメチルドデシルアンモニウム塩、トリメチルテトラデシルアンモニウム塩、トリメチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリメチルオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジドデシルアンモニウム塩、ジメチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジメチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジタロウアンモニウム塩が好ましい。なお、これらの有機膨潤化剤は、単独でも複数種類の混合物としても使用できる。
【0032】
ポリアミド樹脂Bの水分率は0.2%未満であることが好ましい。水分率が0.2%以上であると、有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩との溶融混練時に有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩の分散性が低下するだけでなく、ポリアミド樹脂の分子量が大きく低下したり、成形品にゲル状物が生じやすくなるので好ましくない。
【0033】
ポリアミド樹脂Bには、各種エラストマー類などの耐衝撃性改質材、結晶核剤、脂肪酸アミド系、脂肪酸金属塩系、脂肪酸アマイド系化合物等の滑剤、銅化合物、有機もしくは無機ハロゲン系化合物、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、ヒドラジン系、硫黄系化合物、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、次亜リン酸カルシウム、次亜リン酸マグネシウムなどのリン系化合物等の酸化防止剤、熱安定剤、着色防止剤、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、離型剤、可塑剤、着色剤、難燃剤などの添加剤が含まれていても良い。また、白化防止剤として、炭素数18から50の脂肪酸金属塩から選ばれる1種以上の脂肪酸金属塩、または、炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジアミンもしくはジオールから得られるジアミド化合物またはジエステル化合物から選ばれる1種以上の添加剤を加えても良い。
【0034】
本発明におけるポリアミド樹脂B/有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩の配合割合は99/1〜92/8重量比となる様に添加するのが好ましく、98.5/1.5〜95/5重量比がさらに好ましい。有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩の配合割合が上記範囲内であれば、炭酸ガス、酸素等のガスバリア性の向上効果を得ることができ、かつ透明性を損なうことはない。
【0035】
ポリアミド樹脂Bと有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩との樹脂組成物Cにおいて、層状珪酸塩は局所的に凝集することなく均一に分散していることが好ましい。ここでいう均一分散とは、樹脂組成物C中において層状珪酸塩が平板状に分離し、それらの50%以上が5nm以上の層間距離を有することをいう。ここで層間距離とは平板状物の重心間距離のことをいう。この距離が大きい程分散状態が良好となり、成形品としたときの透明性等の外観が良好で、かつ酸素、炭酸ガス等のガス状物質に対する遮断性を向上させることができる。
【0036】
ポリアミド樹脂Bと有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩から樹脂組成物Cを製造する方法としては、特に制限はないが、本発明では溶融混練法が好ましく用いられる。例えば、キシリレン基含有ポリアミド樹脂の重縮合中に有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を添加し攪拌する方法、単軸もしくは二軸押出機等の通常用いられる種々の押出機を用いて溶融混練する方法等の公知の方法を利用することができるが、これらのなかでも、二軸押出機を用いて溶融混練する方法が本発明において好ましい方法である。
【0037】
溶融混練法において、ポリアミド樹脂Bの溶融粘度が低すぎると層状珪酸塩が分散しづらくなり、その凝集体が生じやすく、成形した際に外観が損なわれる。また、溶融粘度が高すぎると溶融混練を行う際に特別な装置を必要とすることがある。溶融粘度を適切に制御することで、押出混練時に樹脂に適度な圧力がかかるため層状珪酸塩の分散性が向上するといった特長や、射出成形や押出成形時に成形しやすくなるという特徴が得られる。
【0038】
本発明においてポリアミド樹脂Bと有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を、二軸押出機を使用して溶融混練する場合は、その際の溶融混練温度はポリアミド樹脂の融点付近〜融点+60℃の範囲に設定し、できるだけ押出機内での樹脂の滞留時間を短くするように行うほうがよい。また、押出機内に設置されるスクリューにはポリアミド樹脂と有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を混合する部位が設けられるが、その部分には逆目スクリューエレメントやニーディングディスク等の部品を組み合わせたものを使用すると効率良く層状珪酸塩が分散しやすくなる。
【0039】
本発明における、中間層を構成する樹脂組成物Eに用いる樹脂組成物Cおよびポリアミド樹脂Dを混合する例としては、ペレット同士を乾式で混合して射出成形機ホッパーに投入するドライブレンドと呼ばれている方法、もしくは固体同士を一度溶融押出しし、再ペレット化して用いるメルトブレンドと呼ばれている方法のいずれによっても行なうことが可能である。なお、用途、使用条件、機械的性能等に応じて適切な配合処方が選択される。
【0040】
本発明における、樹脂組成物C/ポリアミド樹脂Dを混合する重量比は、99.5/0.5〜20/80が良く、好ましくは99/1〜60/40、さらに好ましくは99/5〜80/20である。
ポリアミド樹脂Dの重量比が0.5%より小さいと、顕著な耐剥離性改善効果が得られない。また、ポリアミド樹脂Dの重量比が20%を超えると耐剥離性改善に効果は見られるが樹脂組成物Cの良好なバリア性が多層容器に寄与されず実用的ではない。
【実施例】
【0041】
以下実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また本実施例等で測定した主な特性の測定法を示す。
(1)ポリエチレンテレフタレートの固有粘度[η]: フェノール/テトラクロロエタン=6/4(重量比)の混合溶媒を使用。測定温度30℃。
(2)ポリアミドMXD6の相対粘度[ηrel.]: 樹脂1g/96%硫酸水溶液100ml、測定温度25℃。
(3)溶解度指数の算出 : Small法により計算(日本接着協会誌、Vol.22、No.10、p.51(1986)参照。)。
(4)曇価 : JIS K−7105、ASTM D1003に準じて、日本電色工業社製の曇価測定装置(型式:COH−300A)により測定した。
(5)層間剥離性 : 容器の落下試験により確認
落下試験方法:500mlの水を入れキャップをした後、24時間静置した多層容器を落下させ層間剥離の有無を目視で確認。多層容器は底部が床に接触するように落下させた(垂直落下)。落下高さ75cm。50本落下させたときの層間剥離したボトルの本数で層間剥離性を評価。
(6)酸素透過率 : ASTM D−3985に準じてMOCON MODERN CONTOROLS社製 OXTRAN 10/50Aにより測定した。測定は23℃、容器内側100%RH、容器外側50%RHの条件で測定した。
(7)炭酸ガス保持性 : 下記の反応式によりボトル内に炭酸ガスを発生させた。反応式:2NaHCO3+H2SO4→2Na2SO4+2CO2 ↑。
検出器(長野計器製作所製)によりボトル内の炭酸ガス圧を測定。初期ガス圧の90%を保持する期間を測定。保存条件:23℃、50%RH。初期ガス圧:3.0ガス容(ガスボリューム)
尚、本実施例、比較例で使用した有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩は以下の通りである。
層状珪酸塩1:ナノコア社製 精製モンモリロナイト
(有機膨潤化剤として、ビス−ヒドロキシエチルオクタデシルアンモニウムを30重量%含有)
層状珪酸塩2: クニピア工業製「クニピア」
(有機膨潤化剤として、オクタデシルアンモニウムを30重量%含有)
【0042】
実施例および比較例に用いた多層容器は下記の如く成形を行った。
パリソン形状:全長95mm、外径22mmφ、肉厚4.2mm。なお、多層パリソンの製造には、名機製作所(株)製、射出成形機(型式:M200、4個取り)を使用した。3層パリソンの製造条件は下記の通りである。
3層パリソン成形条件
スキン側射出シリンダー温度:285℃
コア側射出シリンダー温度 :265℃
金型内樹脂流路温度 :285℃
金型冷却水温度 :10℃
パリソン中のコア樹脂の割合 :8重量%
多層容器形状:全長223mm、外形65mmφ、内容積500ml。底部形状はシャンパンタイプ。なお、二軸延伸ブロー成形はブロー成形機(クルップ コーポプラスト社(KRUPP CORPOPLAST社)製、型式:LB−01)を使用した。二軸延伸ブロー条件は下記の通りである。
二軸延伸ブロー成形条件
パリソン加熱温度 :100℃
ブロー圧力 :2.7MPa
【0043】
実施例1
下記の材料を使用し、3層構成の多層容器を成形した。
樹脂A:固有粘度が0.75のポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット性RT543C)。溶解度指数は11.1である。
ポリアミド樹脂B:相対粘度が2.70のポリアミドMXD6(三菱ガス化学製MXナイロン S6007)を使用した。溶解度指数は13.0である。
有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩として層状珪酸塩1を使用し、ポリアミド樹脂Bと層状珪酸塩1を97/3重量比でドライブレンドした後、逆エレメントによる滞留部を設けたスクリューを設置したシリンダー径20mmφの同方向回転型二軸押出機に6kg/hrの速度で上記材料を供給し、シリンダー温度270℃の条件で溶融混練を行い、押出機ヘッドからストランド押し出し、冷却後、ペレタイズ化して樹脂組成物Cを得た。
ポリアミド樹脂D:N−6(宇部興産製 1024B)を使用した。溶解度指数は12.6である。
最内外層を構成する樹脂をポリエチレンテレフタレート、中間層を構成する樹脂組成物Eとして、上記の通り作製した樹脂組成物Cとポリアミド樹脂Dを70/30重量比でドライブレンドしたポリアミド樹脂を使用して、3層パリソンおよび3層多層容器を作製した。上記方法で得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0044】
実施例2
樹脂組成物Cとポリアミド樹脂Dの混合比を90/10重量比とした以外は実施例1と同様に3層構成の多層容器を成形した。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0045】
実施例3
ポリアミド樹脂Bに混合する有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を1から2に変えて、また、樹脂組成物Cとポリアミド樹脂Dの混合比を99/1重量比とした以外は実施例1と同様に3層構成の多層容器を成形した。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0046】
実施例4
ポリアミド樹脂DとしてN−6IT(三井・デュポンポリケミカル(株)製 Selar PA 3426)を使用し、ポリアミド樹脂Bと樹脂組成物Cとの混合比を80/20重量比とした以外は実施例1と同様に3層構成の多層容器を成形した。ポリアミド樹脂Dの溶解度指数は12.6である。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表2に示す。
【0047】
実施例5
樹脂組成物Cとポリアミド樹脂Dとの混合比を95/5重量比とした以外は実施例4と同様に3層構成の多層容器を成形した。ポリアミド樹脂Dの溶解度指数は12.6である。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表2に示す。
【0048】
比較例1
ポリアミド樹脂Bに有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を混合せず、またポリアミド樹脂Dを使用しない他は実施例1と同様に3層構成の多層容器を成形した。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表3に示す。
得られた多層容器の酸素透過率、炭酸ガス保持性は良好であったが、層間剥離発生率が高かった。
【0049】
比較例2
ポリアミド樹脂Bに有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を混合しない他は実施例2と同様に3層構成の多層容器を成形した。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。結果を表3に示す。
得られた多層容器の層間剥離発生率は低くがかったが、酸素透過率、炭酸ガス保持性の劣る結果であった。
【0050】
比較例3
ポリアミド樹脂Dを使用しない他は実施例1と同様に3層構成の多層容器を成形した。得られた3層容器の酸素透過率および炭酸ガス保持性の測定を行った。
また、3層容器に水を500ml充填し落下試験により層間剥離性を評価した。
結果を表3に示す。得られた多層容器の酸素透過率、炭酸ガス保持性は良好であったが、層間剥離発生率が高かった。
【0051】
Figure 0004711040
【0052】
Figure 0004711040
【0053】
Figure 0004711040
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた層間剥離性を有し、かつガスバリア性に優れた多層容器を得ることができ、本発明の工業的意義は大きい。

Claims (6)

  1. 最外層および最内層を構成する樹脂Aがテレフタル酸を80モル%以上含むジカルボン酸成分およびエチレングリコールを80モル%以上含むジオール成分を重合して得た熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とするものからなり、最外層と最内層との間に位置する中間層を構成する樹脂組成物Eが、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分およびアジピン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分を重合して得たポリアミド樹脂B/有機膨潤化剤で処理した層状珪酸塩を99/1〜92/8の重量比で混合した樹脂組成物C/式(1)を満たすポリアミド樹脂Dを、99.5/0.5〜20/80の重量比で混合した樹脂組成物を主成分とすることを特徴とする多層容器。
    Sa<Sd<Sb (1)
    Sa:樹脂Aの溶解度指数
    Sb:ポリアミド樹脂Bの溶解度指数
    Sd:ポリアミド樹脂Dの溶解度指数
  2. ポリアミド樹脂Bが、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分およびアジピン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを溶融重縮合して得られたポリアミド樹脂を、更に固相重合することにより得られた固相重合ポリアミド樹脂である請求項1記載の多層容器。
  3. ポリアミド樹脂Dの溶解度指数Sdが11〜13である請求項1記載の多層容器。
  4. 樹脂組成物Cが、予めポリアミド樹脂Bと層状珪酸塩とを押出機を用いて溶融混練して得たものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層容器。
  5. 2の射出シリンダーを有する射出成形機を使用して、スキン側射出シリンダーから最内層および最外層を構成する樹脂Aを射出し、コア側射出シリンダーから中間層を構成する樹脂組成物Eを射出する工程で、樹脂A、樹脂Aと樹脂組成物E、樹脂Aの順に樹脂を金型キャビティー内に射出して3層パリソンを成形した後にブロー成形して得られる請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層容器。
  6. 2の射出シリンダーを有する射出成形機を使用して、スキン側射出シリンダーから最内層および最外層を構成する樹脂Aを射出し、コア側射出シリンダーから中間層を構成する樹脂組成物Eを射出する工程で、樹脂A、樹脂組成物E、樹脂Aの順に樹脂を金型キャビティー内に射出して5層パリソンを成形した後にブロー成形して得られる請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層容器。
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