JP4826369B2 - 多層ボトル - Google Patents
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Description
(1)凹部底部接線と凹部側面接線との間の角度(Aa)が100°以上;
(2)ボトル側壁面接線と凹部側面接線の間の角度(Ab)が80°以下;および
(3)凹部の深さ(Ac)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満足し、該凸部が下記(4)〜(6):
(4)ボトル側壁面接線と凸部側面接線との間の角度(Ba)が100°以上;
(5)凸部頂部接線と凸部側面接線との間の角度(Bb)が80°以下;および
(6)凸部の高さ(Bc)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満足することを特徴とする多層ボトルに関する。
本発明の多層ボトルの側壁面に形成された凹部は、例えば図1に示した多層ボトルの縦断面図において、下記(1)〜(3):
(1)凹部底部接線と凹部側面接線との間の角度(Aa)が100°以上;
(2)ボトル側壁面接線と凹部側面接線との間の角度(Ab)が80°以下;
および
(3)凹部の深さ(Ac)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満たす。
凹部側面接線は、図1に示したような凹部縦断面図において、凹部側面を表す曲線が下に凸から上に凸に、または、上に凸から下に凸に変化する点(変曲点)における接線である。
角度(Aa)は、好ましくは120°以上、より好ましくは135°以上である。角度(Ab)は、好ましくは70°以下、より好ましくは60°以下である。深さ(Ac)は、それぞれボトル直径に対して、好ましくは6%以下、より好ましくは3%以下、さらに好ましくは2%以下である。
(4)ボトル側壁面接線と凸部側面接線との間の角度(Ba)が100°以上;
(5)凸部頂部接線と凸部側面接線との間の角度(Bb)が80°以下;
および
(6)凸部の高さ(Bc)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満たす。
凸部側面接線は、図2に示したような凸部縦断面図において、凸部側面を表す曲線が下に凸から上に凸に、または、上に凸から下に凸に変化する点(変曲点)における接線である。
角度(Ba)は、好ましくは120°以上、より好ましくは135°以上である。角度(Bb)は、好ましくは70°以下、より好ましくは60°以下である。高さ(Bc)は、それぞれボトル直径に対して、好ましくは6%以下、より好ましくは3%以下、さらに好ましくは2%以下である。
(7)OTR≦0.2cc・mm/(m2・day・atm)
(ただし、OTRは、温度23℃、相対湿度(RH)50%の条件下で測定した胴部バリア層の平均酸素透過係数である)
上記OTRは、好ましくは0.15cc・mm/(m2・day・atm)以下、より好ましくは0.10cc・mm/(m2・day・atm)以下、さらに好ましくは0.08cc・mm/(m2・day・atm)である。バリア層のOTRが上記範囲内であると、得られるボトルのガスバリア性能が良好となり、保存する内容物の消費期限を長くすることができる。
(1)凹凸部角度、深さ、高さ
ACCRETECH製SURFCOM3000Aを使用し、レーザ光を用いてボトル凹凸部の形状を測定し、付属のソフトウェアにて解析した。
(2)層間剥離高さ
ASTM D2463−95 ProcedureBに基づき、ボトルの落下試験により層間剥離高さ(層間剥離が起こる最小落下距離)を求めた。まず、多層ボトルに水を満たしキャップをした後、多層ボトルを底部が床に接触するように垂直落下させ、層間剥離の有無を目視で判定した。落下高さ間隔は15cm。テストボトル数は30本。
(3)酸素透過係数(OTR)
23℃、相対湿度50%の雰囲気下にてASTM D3985に準じて測定した。測定は、モダンコントロールズ社製、OX−TRAN 10/50Aを使用した。尚、バリア層のOTRはボトルを丁寧に解体し、バリア層のみ取り出し測定した。なお、バリア層のみを取り出すのが困難なときは、ボトル胴部から切り出した多層フィルム片のOTRを測定した後に、顕微鏡などで各層の厚みを測定し、ポリエステルA層の既知OTR値を利用して、バリア層のみのOTR値を計算することができる。また、ボトルのOTRを測定し、ボトルの表面積、各層厚みおよびポリエステルA層の既知OTR値からバリア層のOTRを計算することもできる。
下記の条件により、ポリエステル層/バリア層/ポリエステル層からなる3層プリフォーム(27g)を射出成形し、冷却後、プリフォームを加熱し2軸延伸ブロー成形を行い、多層ボトルを得た。ブロー条件を表1に示す。また、OTR、層間剥離性、凹凸部形状を表2に示す。
(1)ポリエステル層
固有粘度(フェノール/テトラクロロエタン=6/4(重量比)の混合溶媒中、30℃で測定)が0.75のポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット製 RT543C)。
(2)バリア層
相対粘度(樹脂1g/96%硫酸100ml、測定温度25℃)が2.70のポリアミドMXD6(三菱ガス化学製 MXナイロン S6007(固相重合品))。
(3)3層プリフォーム
全長95mm、外径22mm、肉厚4.2mm。名機製作所(株)製の射出成形機(型式:M200、4個取り)を使用して製造した。
(4)3層プリフォーム成形条件
スキン側射出シリンダー温度:280℃
コア側射出シリンダー温度 :260℃
金型内樹脂流路温度 :280℃
金型冷却水温度 :15℃
プリフォーム中のバリア樹脂の割合:5重量%
(5)多層ボトル
全長223mm、外径65mm、内容積500ml、底部形状はペタロイドタイプであり、胴部に長さ5cm、幅1cmの凹部または凸部を6つ有する。なお、2軸延伸ブロー成形はフロンティア社製ブロー成形機(型式:EFB1000ET)を使用した。
ブロー条件を表1に記載のものに変更した以外は実施例1と同様にして多層ボトルを得た。また、OTR、層間剥離性、凹凸部形状を表2に示す。
Claims (5)
- 最外層、最内層、および最外層と最内層との間に位置する少なくとも1層のバリア層を含む胴部を有し、かつ側壁面に少なくとも1個の凹部および/または少なくとも1個の凸部が形成された多層ボトルであって、該最外層および最内層が、テレフタル酸を80モル%以上含むジカルボン酸成分およびエチレングリコールを80モル%以上含むジオール成分を重合して得た熱可塑性ポリエステル樹脂により主として構成され、かつ該凹部が下記(1)〜(3):
(1)凹部底部接線と凹部側面接線との間の角度(Aa)が100°以上;
(2)ボトル側壁面接線と凹部側面接線の間の角度(Ab)が80°以下;および
(3)凹部の深さ(Ac)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満足し、該凸部が下記(4)〜(6):
(4)ボトル側壁面接線と凸部側面接線との間の角度(Ba)が100°以上;
(5)凸部頂部接線と凸部側面接線との間の角度(Bb)が80°以下;および
(6)凸部の高さ(Bc)がボトル直径に対して10%以下
の条件を同時に満足することを特徴とする多層ボトル。 - 熱可塑性ポリエステル樹脂層/バリア層/熱可塑性ポリエステル樹脂層の3層構造を有する請求項1に記載の多層ボトル。
- 熱可塑性ポリエステル樹脂層/バリア層/熱可塑性ポリエステル樹脂層/バリア層/熱可塑性ポリエステル樹脂層の5層構造を有する請求項1に記載の多層ボトル。
- 前記バリア層が、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を50モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミドにより主として構成される請求項1に記載の多層ボトル。
- 多層ボトル総重量に対する前記バリア層の重量が1〜20重量%である請求項1に記載の多層ボトル。
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JP2005224400 | 2005-08-02 | ||
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2006
- 2006-07-06 JP JP2006186922A patent/JP4826369B2/ja active Active
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