JP4710891B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部電源電圧からマイコンの動作電圧を生成するために昇圧回路を備えた電子制御装置に関する。
従来より、外部電源電圧としてのバッテリ電圧が低下した場合でも動作可能となるように昇圧回路を備えた車載電子制御装置が知られており、そのような電子制御装置によって、エンジンの始動制御を行うことも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この種の電子制御装置は、制御処理を行うマイコンを備えると共に、バッテリ電圧が規定値よりも高ければ、そのバッテリ電圧からマイコンの動作電圧が生成され、バッテリ電圧が規定値以下になった場合には、そのバッテリ電圧を昇圧回路で昇圧した電圧からマイコンの動作電圧が生成されるように構成される。
また、特許文献2には、電源電圧が基準電圧以下に低下したときに、マイコンに入力される信号を無効にすることが記載されている。
特開2006−118481号公報 特許2527518号公報
上記のような昇圧回路を備えた電子制御装置によれば、動作可能なバッテリ電圧の最低値を低くすることができるものの、バッテリ電圧の低下時において、マイコンが、入力ポートからの入力信号を誤判定する可能性がある。
例えば図11に示すように、スイッチがオンするとハイの状態としてバッテリ電圧になり、スイッチがオフするとローの状態としてグランド電圧(=0V)になるハイアクティブのスイッチ信号が、入力信号である場合を例に挙げて説明する。つまり、図11の入力信号は、抵抗成分を介してグランド電圧にプルダウンされると共に、スイッチを介してバッテリ電圧に接続される信号線の電圧である。
この入力信号では、スイッチがオンされてハイ状態の場合にバッテリ電圧が低下すると、その入力信号の電圧も低下する。
これに対し、バッテリ電圧が低下しても、マイコンには、昇圧回路の作用によって一定の動作電圧が供給されるため、マイコンの入力ポートでは、ハイ/ローを判定するための閾値電圧が一定である。
このため、バッテリ電圧の低下により入力信号の電圧が低下すると、本当はスイッチがオンでハイ状態であるのに、マイコンは、図11の最下段における実線で示す如く、入力信号がロー状態である(スイッチがオフである)と誤判定してしまう。
すると、昇圧回路を備えた電子制御装置であるにも拘わらず、バッテリ電圧の低下によって、入力信号に基づく制御処理を正しく行うことができなくなる。
また、こうした問題は、ハイアクティブのスイッチ信号に限らず、スイッチがオンするとロー状態としてグランド電圧(=0V)になり、スイッチがオフするとハイ状態としてバッテリ電圧又はバッテリ電圧に比例した電圧となるローアクティブのスイッチ信号についても同様である。つまり、ローアクティブのスイッチ信号の場合には、本当はスイッチがオフであるのに、オンであると誤判定することとなる。
尚、上述の誤判定を防止するために、特許文献2の考え方を利用すると、図11の最下段における点線で示すように、バッテリ電圧が所定のホールド判定電圧以下になった場合には、それまでの入力信号のハイ/ロー判定結果(スイッチのオン/オフ判定結果)を変えずにホールド(保持)するように構成することが考えられる。
しかし、そのように構成すると、今度は、入力信号の状態変化を検知することができないないという別の問題が発生する。例えば、エンジンの始動制御では、ブレーキスイッチのオン/オフによって図11の入力信号と同様に状態変化するブレーキ信号が、ブレーキペダルの踏み込みを示すハイ状態であることを条件として、スタータの駆動を実施するようになっている。尚、この例において、ブレーキスイッチは、ブレーキペダルが踏まれているときにオンするスイッチである。ところが、そのようなブレーキ信号のハイ/ロー判定結果をバッテリ電圧の低下時にホールドするように構成すると、スタータの駆動によってバッテリ電圧が低下した場合に、ブレーキスイッチがオンからオフされたとしても、ブレーキ信号の判定結果がハイのままとなり、そのことを検知できずにスタータの駆動を継続してしまうこととなる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、外部電源電圧を昇圧回路で昇圧してマイコンの動作電圧を生成する機能を有した電子制御装置において、外部電源電圧が低下した場合に、入力信号がハイ状態からロー状態になったことを正確に判定できるようにすることを目的としている。
請求項1の電子制御装置では、外部から供給される外部電源電圧が規定値よりも高い場合には、その外部電源電圧からマイコンの動作電圧が生成され、外部電源電圧が規定値以下になった場合には、その外部電源電圧を昇圧回路で昇圧した電圧からマイコンの動作電圧が生成されるようになっている。このため、外部電源電圧が規定値より低下しても、マイコンは動作可能である。
そして、マイコンは、ハイの状態として外部電源電圧又は該外部電源電圧に比例した電圧となりローの状態としてグランド電圧になる入力信号が、ハイとローの何れであるかを判定するための信号判定処理と、その信号判定処理による入力信号の判定結果に基づき制御対象を制御するための制御処理とを行う。
ここで特に、マイコンは、信号判定処理のうち、入力信号がローになったことを判定するためのロー判定用処理として、電圧検出処理とロー閾値設定処理とロー側判定処理とを行う。
まず、電圧検出処理では、入力信号と外部電源電圧との各々の電圧値を、前記動作電圧を受けて動作するA/D変換器により検出する。尚、A/D変換器は、マイコンに内蔵されたものでも、マイコンの外部に設けられたものでも、何れでも良い。
また、ロー閾値設定処理では、入力信号がハイからローになったことを判定するためのロー判定閾値を、電圧検出処理による外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値となるように設定する。
そして、ロー側判定処理では、電圧検出処理による入力信号の電圧検出値とロー閾値設定処理により設定されたロー判定閾値とを比較して、入力信号の電圧検出値がロー判定閾値以下と判定した場合に、入力信号の判定結果をローに設定する(つまり、入力信号がロー状態であると判定する)。
このような請求項1の電子制御装置によれば、外部電源電圧が低いほど、ロー判定閾値が小さい値に設定されることとなるため、入力信号がハイ状態である場合に、外部電源電圧が低下して、その入力信号の電圧が低下しても、入力信号がロー状態であると誤判定してしまうことを防止することができる。また、入力信号のハイ/ロー判定結果をホールドするものではなく、入力信号が本当にハイ状態からロー状態になれば、そのことを判定することができる。よって、入力信号がハイ状態からロー状態になったことを正確に判定することができ、その入力信号に基づく制御処理を正しく行うことができるようになる。
ところで、信号判定処理のうち、入力信号がハイになったことを判定するためのハイ判定用処理としては、例えば、電圧検出処理による入力信号の電圧検出値がロー閾値設定処理により設定されたロー判定閾値以上と判定した場合に、入力信号の判定結果をハイに設定する、という処理が考えられる。つまり、ロー判定閾値は、入力信号がローからハイになったことを判定するためのハイ判定閾値としても使用することができる。
また、請求項2に記載のように構成すれば、ロー判定閾値とハイ判定閾値とにヒステリシスを持たせることができ、入力信号の状態(ハイとローの何れであるか)をノイズによって誤判定してしまう可能性を低くすることができる。
即ち、請求項2の電子制御装置では、マイコンが、ハイ判定用処理として、ハイ閾値設定処理とハイ側判定処理とを行う。まず、ハイ閾値設定処理では、ハイ判定閾値を、電圧検出処理による外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値で、且つ、前記ロー判定閾値よりは大きい値となるように設定する。そして、ハイ側判定処理では、電圧検出処理による入力信号の電圧検出値とハイ閾値設定処理により設定されたハイ判定閾値とを比較して、入力信号の電圧検出値がハイ判定閾値以上と判定した場合に、入力信号の判定結果をハイに設定する(つまり、入力信号がハイ状態であると判定する)。
次に、請求項3の電子制御装置では、請求項1,2の電子制御装置において、マイコンは、電圧検出処理において、入力信号と外部電源電圧との各々の電圧値をA/D変換器により連続して検出するようになっている。
この構成によれば、入力信号と外部電源電圧との各電圧値をほぼ同じタイイングで検出することができ、入力信号の判定精度を向上させることができる。入力信号の電圧値を検出した時の外部電源電圧に応じてロー判定閾値やハイ判定閾値を設定できるからである。
次に、請求項4の電子制御装置では、請求項1〜3の電子制御装置において、入力信号と外部電源電圧との各々は、別々のフィルタ回路を介してA/D変換器に入力されるようになっている。そして、入力信号のフィルタ回路と外部電源電圧のフィルタ回路は、互いの時定数が同じになるように構成されている。
つまり、入力信号だけでなく、外部電源電圧も、入力信号のフィルタ回路と時定数が同じフィルタ回路を介してA/D変換器に入力されるようにしている。尚、複数のフィルタ回路が、互いの時定数が同じになるように構成されているとは、それらフィルタ回路の形態や構成部品が、互いの時定数が同じになるように選定されていることを意味している。
この構成によれば、A/D変換器に入力される入力信号と外部電源電圧との位相ずれを無くすことができるため、入力信号の判定精度を向上させることができる。
次に、請求項5の電子制御装置では、請求項1〜4の電子制御装置において、入力信号はマイコンの入力ポートにも入力されるようになっている。そして、マイコンは、外部電源電圧が所定値よりも高いと判定している場合には、信号判定処理として、入力信号がハイとローの何れであるかを入力ポートで判定する処理を行う。尚、一般に、マイコンでは、入力ポートでのハイ/ローの判定結果である論理1又は論理0が、マイコン内のポートレジスタに格納される。そして、入力信号がハイとローの何れであるかを入力ポートで判定するとは、入力ポートでのハイ/ローの判定結果をポートレジスタから読み込み、その読み込んだ判定結果を入力信号の判定結果として扱う、ということを意味している。
このような請求項5の電子制御装置によれば、外部電源電圧が所定値よりも高い場合には、入力信号の状態を入力ポートで判定することとなるため、マイコンの処理負荷を軽減することができる。尚、上記所定値は、入力信号の状態を入力ポートで判定しても誤判定が生じないと考えられる外部電源電圧の値に設定しておけば良い。
次に、請求項6の電子制御装置では、請求項1〜5の電子制御装置において、外部電源電圧は、車両に搭載されたバッテリの電圧であり、入力信号は、ハイの状態が車両のエンジンを始動させるためのスタータの駆動を許可することを意味する始動許可条件信号である。そして、マイコンは、制御処理として、スタータを制御するための処理を行うと共に、その制御処理では、スタータの駆動中に前記入力信号の判定結果がハイからローになると、スタータの駆動を停止するようになっている。
このような電子制御装置によれば、スタータの駆動によってバッテリ電圧が低下し、ハイ状態である入力信号の電圧が低下しても、その入力信号がロー状態であると誤判定してしまうことを防止することができるため、スタータの駆動を誤って停止してしまうことがない。また、入力信号が本当にハイ状態からロー状態になれば、そのことを判定して、スタータの駆動を確実に停止することができる。よって、スタータの制御処理を正しく行うことができる。
次に、請求項7の電子制御装置では、請求項6の電子制御装置において、マイコンは、スタータの駆動中に信号判定処理の実行間隔を短くするようになっている。
このような電子制御装置によれば、スタータの駆動中に始動許可条件信号としての入力信号がハイ状態からロー状態になった場合、そのことをいち早く判定して、すみやかにスタータの駆動を停止することができ、安全面で有利である。
尚、スタータの駆動中に信号判定処理の実行間隔を短くする具体的な手法としては、例えば下記(1)〜(3)の手法が考えられる。
(1)実際にスタータを駆動している間、信号判定処理の実行間隔を短くする。
(2)スタータの駆動開始時から一定時間、信号判定処理の実行間隔を短くする。
(3)スタータの駆動を開始するとバッテリ電圧が低下するため、バッテリ電圧がある値(スタータが駆動されていると予想される値)以下になっている場合に、信号判定処理の実行間隔を短くする。
次に、請求項8の電子制御装置では、請求項6,7の電子制御装置において、マイコンは、スタータの駆動中に前記入力信号がハイからローになったと判定すると、その時点から一定時間は、前記信号判定処理を実行しないようになっている。
このような電子制御装置によれば、スタータの駆動中に入力信号がロー状態になった後、入力信号にノイズが乗ったとしても、その入力信号がハイ状態になったと誤判定してしまうことがなく、延いては、スタータを誤って駆動してしまう可能性を排除することができるため、安全面で有利である。また、一般に、始動許可条件信号としての入力信号は、前述したブレーキ信号のように、車両運転者による何等かの操作部に対する操作に応じてハイ/ローが変化する信号であるため、その入力信号がハイ状態からロー状態に変化した後、即座にハイ状態へ戻ることはないと考えられる。よって、信号判定処理を実行しない一定の不感時間を設けても支障はない。
次に、請求項9の電子制御装置では、請求項6〜8の電子制御装置において、マイコンは、外部電源電圧が特定の値以下になっている場合には、信号判定処理のうち、前記電圧検出処理、前記ロー閾値設定処理及び前記ロー側判定処理からなるロー判定用処理のみを行うようになっている。
この構成によれば、スタータの駆動によって外部電源電圧が特定の値以下になった場合には、A/D変換器を使用したロー判定用処理のみが行われるため、入力信号が本当にハイ状態からロー状態になれば、そのことを正確に判定してスタータの駆動を停止することができると共に、外部電源電圧が復帰して特定の値より高くなるまでの間に、入力信号にハイ方向のノイズが乗ったとしても、その入力信号がハイ状態になったと誤判定してしまうことがなく、スタータを誤って再駆動してしまう可能性を排除することができる。よって、安全性を高めることができる。
次に、請求項10の電子制御装置では、請求項1〜9の電子制御装置において、マイコンは、外部電源電圧が、昇圧回路で昇圧しても前記動作電圧が低下してA/D変換器のA/D変換精度が悪化してしまうと考えられる下限値以下になった場合には、入力信号の判定結果を変更しないようになっている。
この構成によれば、外部電源電圧が昇圧不能な程に低下してA/D変換器の精度が悪化した場合に、入力信号の状態を誤判定してしまうことを防止することができる。
次に、請求項11の電子制御装置においても、マイコンは、信号判定処理のうちのロー判定用処理として、請求項1の電子制御装置と同様の、電圧検出処理とロー閾値設定処理とロー側判定処理とを行う。
この電子制御装置によれば、外部電源電圧が低いほど、ロー判定閾値が小さい値に設定されることとなるため、入力信号がハイ状態である場合に、外部電源電圧が低下して、その入力信号の電圧が低下しても、入力信号がロー状態であると誤判定してしまうことを防止することができる。また、入力信号が本当にハイ状態からロー状態になれば、そのことを判定することができる。よって、入力信号がハイ状態からロー状態になったことを正確に判定することができる。
次に、請求項12の電子制御装置では、請求項11の電子制御装置において、マイコンは、信号判定処理のうちのハイ判定用処理として、請求項2の電子制御装置と同様の、ハイ閾値設定処理とハイ側判定処理とを行う。
この請求項12の電子制御装置によれば、ロー判定閾値とハイ判定閾値とにヒステリシスを持たせることができ、入力信号の状態(ハイとローの何れであるか)をノイズによって誤判定してしまう可能性を低くすることができる。
尚、請求項5に記載の「所定値」と、請求項9に記載の「特定の値」と、請求項10に記載の「下限値」との大小関係は、[「所定値」≧「特定の値」>「下限値」]である。
また、請求項1,11に記載のロー側判定処理では、入力信号の電圧検出値がロー判定閾値以下であると複数回連続して判定したなら、入力信号の判定結果をローに設定するようにしても良い。同様に、請求項2,12に記載のハイ側判定処理では、入力信号の電圧検出値がハイ判定閾値以上であると複数回連続して判定したなら、入力信号の判定結果をハイに設定するようにしても良い。
そして、このようにすれば、入力信号の電圧がノイズにより閾値付近で変動したとしても、その入力信号の判定結果が切り替わってしまうのを防止することができる。また、こうしたノイズ除去用の手法は、請求項5の電子制御装置において、外部電源電圧が所定値よりも高く、入力信号がハイとローの何れであるかを入力ポートで判定する場合においても適用することができる。具体的には、ポートレジスタから読み込んだハイ/ローの判定結果が複数回連続して同じ値であったなら、その値を入力信号の判定結果として設定する、という処理を行うようにしても良い。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について説明する。尚、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)は、車両に搭載されて、その車両における他のECUへ電源を供給する制御を行う電源制御ECUであり、その車両のエンジンを始動させるための始動制御も行う。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態のECU1は、マイコン3と、電源回路5と、昇圧回路7と、駆動回路9とを備えている。
電源回路5は、マイコン3からの昇圧指示信号Suを受けていない通常時には、車両に搭載されたバッテリ11より供給される外部電源電圧としてのバッテリ電圧VBから、マイコン3を動作させるための一定の動作電圧VD(例えば5V)を生成して出力する。
マイコン3は、電源回路5からの動作電圧VDを受けて動作するが、その動作中において、内蔵のA/D変換器によりバッテリ電圧VBを検出しており、バッテリ電圧VBが規定値(本実施形態では7V)以下になったと判定した場合には、電源回路5へ上記昇圧指示信号Suを出力する。
そして、電源回路5は、昇圧指示信号Suを受けている場合には、その昇圧指示信号Suを昇圧回路7に出力すると共に、昇圧回路7の出力電圧VUから動作電圧VDを生成して出力する。
また、昇圧回路7は、昇圧指示信号Suを受けると、バッテリ電圧VBを所定電圧以上(たとえば7V以上)に昇圧して電源回路5に出力する。
このため、バッテリ電圧VBが規定値(=7V)よりも高い場合には、そのバッテリ電圧VBからマイコン3の動作電圧VDが生成されるが、バッテリ電圧VBが規定値以下になった場合には、バッテリ電圧VBを昇圧回路7で昇圧した電圧VUから動作電圧VDが生成される。
一方、駆動回路9は、マイコン3からの電源リレーオン指令に応じて、ECU1外に設けられた電源リレー13のコイルに通電する。すると、電源リレー13がオンして、エンジンを制御するエンジンECU15や、その他のECU(図示省略)へ、バッテリ電圧VBが電源として供給される。
また、駆動回路9は、マイコン3からのスタータリレーオン指令に応じて、ECU1外に設けられたスタータリレー17のコイルに通電する。すると、スタータリレー17がオンして、エンジンを始動させるためのスタータ19にバッテリ電圧VBが供給され、そのスタータ19が作動することにより、エンジンがクランキングされる。
更に、ECU1は、マイコン3のA/D変換用入力端子AD1にバッテリ電圧VBを入力させるための入力回路として、バッテリ電圧VBを分圧する2つの抵抗21,22と、その抵抗21,22によって分圧された電圧を積分してA/D変換用入力端子AD1に入力させる抵抗23及びコンデンサ24からなるフィルタ回路(ローパスフィルタ回路)とを備えている。
また、ECU1には、スタートスイッチ27がオンするとハイ状態としてバッテリ電圧VBになり、スタートスイッチ27がオフするとロー状態としてグランド電圧になるスタート信号が、信号線28を介して入力される。更に、ECU1には、ブレーキスイッチ29がオンするとハイ状態としてバッテリ電圧VBになり、ブレーキスイッチ29がオフするとロー状態としてグランド電圧になるブレーキ信号が、信号線30を介して入力される。尚、スタートスイッチ27は、エンジンを始動させるためのプッシュ式スイッチであり、車両運転者によって押されているときにオン状態になる。また、ブレーキスイッチ29は、車両運転者がブレーキペダルを踏んでいるか否かを検出するためのスイッチであり、ブレーキペダルが踏まれているときにオン状態になる。
そして、ECU1は、マイコン3のA/D変換用入力端子AD2に信号線28からのスタート信号を入力させるための入力回路として、スタート信号を分圧する2つの抵抗31,32と、その抵抗31,32によって分圧された電圧を積分してA/D変換用入力端子AD2に入力させる抵抗33及びコンデンサ34からなるフィルタ回路とを備えている。
同様に、ECU1は、マイコン3のA/D変換用入力端子AD3に信号線30からのブレーキ信号を入力させるための入力回路として、ブレーキ信号を分圧する2つの抵抗41,42と、その抵抗41,42によって分圧された電圧を積分してA/D変換用入力端子AD3に入力させる抵抗43及びコンデンサ44からなるフィルタ回路とを備えている。
尚、スタートスイッチ27のオフ時にスタート信号がグランド電圧になるのは、抵抗32のプルダウン作用によるものであり、ブレーキスイッチ29のオフ時にブレーキ信号がグランド電圧になるのは、抵抗42のプルダウン作用によるものである。
また、本実施形態において、抵抗21,23と、抵抗31,32と、抵抗41,42との、各々の抵抗比は3対1であり、それら各抵抗での分圧比が1/4に設定されている。つまり、バッテリ電圧VBとスタート信号とブレーキ信号との各々を、1/4に分圧してマイコン3のA/D変換用入力端子AD1〜AD3に入力するようにしている。これは、バッテリ電圧VBが最大で18V程度にまで上昇する可能性があり、バッテリ電圧VBが最大値になっても、マイコン3のA/D変換用入力端子AD1〜AD3に入力される電圧を、マイコン3の動作電圧VD(=5V)以下に抑えて、マイコン3内のA/D変換器によりA/D変換できるようにするためである。
また更に、本実施形態において、上記各フィルタ回路を構成する抵抗23,33,43の抵抗値は同じであり、コンデンサ24,34,44の静電容量も同じである。このため、上記各フィルタ回路の時定数は同じである。
このようなECU1においては、マイコン3が後述する図3の入力信号判定処理により、内蔵のA/D変換器を用いてスタート信号とブレーキ信号のハイ/ロー状態(換言すれば、スタートスイッチ27とブレーキスイッチ29のオン/オフ状態)を判定する。
そして、マイコン3は、その入力信号判定処理による判定結果からスタートスイッチ27がオンされたことを検知すると、駆動回路9に電源リレーオン指令を出力して電源リレー13をオン状態とし、エンジンECU15や他のECUへバッテリ電圧VBを供給させる。
また、マイコン3は、エンジンが運転状態でない場合(停止しているか完爆状態でない場合)に、図2の始動制御処理を一定時間毎に実行する。
そして、図2に示すように、マイコン3が始動制御処理を開始すると、まずS110にて、スタータ19の駆動中であるか否かを判定し、スタータ19の駆動中でなければ、S120に進んで、スタートスイッチ27がオンされているか否かを、後述の入力信号判定処理(図3)によるスタート信号の判定結果を参照して判定する。
ここで、スタートスイッチ27がオンされていないと判定した場合には(S120:NO)、そのまま当該始動制御処理を終了するが、スタートスイッチ27がオンされていると判定した場合には(S120:YES)、S130に進む。
また、上記S110にて、スタータ19の駆動中であると判定した場合にも(S110:YES)、S130に進む。
S130では、ブレーキスイッチ29がオンされているか否かを、後述の入力信号判定処理(図3)によるブレーキ信号の判定結果を参照して判定し、ブレーキスイッチ29がオンされていると判定した場合には(S130:YES)、S140に進む。
S140では、駆動回路9にスタータリレーオン指令を出力する処理を行って、スタータリレー17をオン状態にすることにより、スタータ19を駆動する。そして、この状態は、後述するS160の処理が行われるまで継続する。
次にS150にて、エンジンが完爆状態であるか否かを判定し、エンジンが完爆状態でなければ、そのまま当該始動制御処理を終了する。この場合、当該始動制御処理の次回の実行時には、S110で“YES”と判定されてS130へ移行することとなる。よって、S150でエンジンが完爆状態でないと判定した場合には、再びS130にてブレーキスイッチ29のオン/オフが判定されることとなる。
尚、スタータ19が駆動されてエンジンのクランキングが開始されると、エンジンECU15がエンジンの各気筒に対する燃料噴射や点火の制御を開始する。そして、マイコン3は、エンジンが完爆状態であるか否かを、例えばエンジン回転数に基づき判定する。また、エンジン回転数は、エンジンECU15からデータ通信によって取得するか、或いは、エンジン回転数を検出するための回転センサからの信号を直接取り込んで検出する。
上記S150でエンジンが完爆状態であると判定した場合、或いは、上記S130でブレーキスイッチ29がオンされていないと判定した場合には、S160に移行する。そして、S160では、スタータリレーオン指令の出力を停止する処理を行って、スタータリレー17をオフ状態にすることにより、スタータ19の駆動を停止する。そして、その後、当該始動制御処理を終了する。
このような始動制御処理により、ブレーキスイッチ29がオン状態でスタートスイッチ27がオンされれば、スタータ19の駆動が開始され、その後は、スタートスイッチ27がオフされても、エンジンが完爆状態になるまでスタータ19が駆動されることとなる。また、エンジンが完爆状態になる前であっても、ブレーキスイッチ29がオフされたならば、スタータ19の駆動が停止される。つまり、本実施形態では、ブレーキスイッチ29のオン/オフを示すブレーキ信号が始動許可条件信号となっている。
次に、マイコン3が実行する図3の入力信号判定処理について説明する。尚、この入力信号判定処理は一定時間毎に実行される。
図3に示すように、マイコン3が入力信号判定処理の実行を開始すると、まずS210にて、ハイ/ロー判定対象の入力信号を内蔵のA/D変換器によりA/D変換する。本実施形態では、A/D変換用入力端子AD2に入力されるスタート信号と、A/D変換用入力端子AD3に入力されるブレーキ信号とをA/D変換する。そして、次のS220にて、A/D変換用入力端子AD1に入力されるバッテリ電圧VBをA/D変換する。尚、以下では、スタート信号とブレーキ信号との一方についてのみ、入力信号として説明するが、他方の信号についても同様の処理が行われる。
次にS230にて、S220でのバッテリ電圧VBのA/D変換値に基づいて、現在のバッテリ電圧VBが特定の値(本実施形態では6V)よりも高いか否かを判定する。具体的に説明すると、マイコン3は、S220で得たバッテリ電圧VBのA/D変換値を4倍した値を、バッテリ電圧VBの検出値としており、その検出値が6Vよりも高いか否かを判定する。そして、バッテリ電圧VBが6Vよりも高いと判定した場合には、S240に進む。
S240では、入力信号がローからハイになったことを判定するためのハイ判定閾値(換言すれば、入力信号を変化させるスイッチがオフからオンになったことを判定するためのオン判定閾値)Xを、バッテリ電圧VBの検出値と、図4における一点鎖線のグラフで示す特性のデータマップ(以下、ハイ判定閾値設定用マップという)とから設定する。
更に、S240では、入力信号がハイからローになったことを判定するためのロー判定閾値(換言すれば、入力信号を変化させるスイッチがオンからオフになったことを判定するためのオフ判定閾値)Yを、バッテリ電圧VBの検出値と、図4における実線のグラフで示す特性のデータマップ(以下、ロー判定閾値設定用マップという)とから設定する。
つまり、ハイ判定閾値設定用マップは、バッテリ電圧とハイ判定閾値との関係を示すデータマップであり、ハイ判定閾値がバッテリ電圧に比例した値となるように設定されている。同様に、ロー判定閾値設定用マップも、バッテリ電圧とロー判定閾値との関係を示すデータマップであり、ロー判定閾値がバッテリ電圧に比例した値となるように設定されている。更に、ハイ判定閾値設定用マップとロー判定閾値設定用マップは、バッテリ電圧が同じであれば、ロー判定閾値よりもハイ判定閾値の方が大きくなるように設定されている。
そして、S240では、ハイ判定閾値設定用マップにおいてバッテリ電圧VBの検出値に対応するハイ判定閾値を、次のS250で使用するハイ判定閾値Xとして設定し、ロー判定閾値設定用マップにおいてバッテリ電圧VBの検出値に対応するロー判定閾値を、次のS250で使用するロー判定閾値Yとして設定する。
尚、ハイ判定閾値設定用マップとロー判定閾値設定用マップは、マイコン3の内部メモリに予め記憶されている。一方、このようなマップと同じ内容を示す計算式を記憶しておき、その計算式にバッテリ電圧VBの検出値を代入することで、ハイ判定閾値Xとロー判定閾値Yを設定するようにしても良い。そして、このことは、後述するS270についても同様である。
次にS250にて、入力信号がローからハイになったこととハイからローになったことの両方を判定するためのハイ/ロー判定処理を行う。
即ち、ハイ/ロー判定処理では、S210で得た入力信号のA/D変換値と、S240で設定したハイ判定閾値X及びロー判定閾値Yとを比較して、入力信号のA/D変換値がハイ判定閾値X以上ならば、入力信号のハイ/ロー判定結果である判定値を“ハイ”に設定し、逆に、入力信号のA/D変換値がロー判定閾値Y以下ならば、入力信号の判定値を“ロー”に設定する。また、入力信号のA/D変換値がハイ判定閾値Xより小さく且つロー判定閾値Yより大きい場合には、入力信号の判定値を変更せずに前回値のままにする。
尚、本実施形態では、入力信号がハイアクティブのスイッチ信号であるため、入力信号の判定値が“ハイ”ということは、その入力信号を変化させるスイッチが“オン”であることを意味しており、逆に、入力信号の判定値が“ロー”ということは、その入力信号を変化させるスイッチが“オフ”であることを意味している。
そして、S250にて、このようなハイ/ロー判定処理を終えると、当該入力信号判定処理を終了する。
また、上記S230にて、バッテリ電圧VBが6Vよりも高くない(6V以下である)と判定した場合には、S260に移行して、バッテリ電圧が3Vよりも高いか否かを判定する。そして、バッテリ電圧VBが3Vよりも高いと判定した場合(即ち、「3V<VB≦6V」の場合)には、S270に進む。
S270では、前述したS240と同様の手順により、バッテリ電圧VBの検出値と図4のロー判定閾値設定用マップとから、ロー判定閾値Yを設定する。
そして、次のS280にて、入力信号がハイからローになったことを判定するためのロー判定処理を行う。
即ち、ロー判定処理では、S210で得た入力信号のA/D変換値と、S270で設定したロー判定閾値Yとを比較して、入力信号のA/D変換値がロー判定閾値Y以下ならば、入力信号の判定値を“ロー”に設定する。また、入力信号のA/D変換値がロー判定閾値Yより大きい場合には、入力信号の判定値を変更せずに前回値のままにする。
そして、S280にて、このようなロー判定処理を終えると、当該入力信号判定処理を終了する。
また、上記S260にて、バッテリ電圧VBが3Vよりも高くない(3V以下である)と判定した場合には、S290に移行して、入力信号の判定値を変更せずに前回値のままにし(図4参照)、その後、当該入力信号判定処理を終了する。
尚、バッテリ電圧VBが6V以下の場合に、S240及びS250の処理を行わずに、S270及びS280の処理を行うようにしているのは、次の理由による。
即ち、バッテリ電圧VBが低くなるほど、ハイ判定閾値Xとロー判定閾値Yとの差(ヒステリシス)が少なくなるため、ノイズにより入力信号のハイ/ローを誤判定する可能性が高くなる。また、入力信号(特に、ブレーキ信号)がロー状態であることは、エンジンの始動条件が解除されていることを意味し安全に関わるため、入力信号のハイからローへの変化は検知したい。
そこで、バッテリ電圧VBが6V以下の場合には、入力信号がローからハイになったか否かは判定せず、S270及びS280の処理により、入力信号がハイからローになったか否かだけを判定するようにしている。
このため、入力信号の判定値が“ハイ”の状態でバッテリ電圧VBが6V以下になった場合、S280で「入力信号のA/D変換値≦ロー判定閾値Y」と判定されるまでは、入力信号の判定値は“ハイ”のままとなり、「入力信号のA/D変換値≦ロー判定閾値Y」と判定されると、入力信号の判定値が“ハイ”から“ロー”になる。そして、その後、バッテリ電圧VBが6V以下である限り入力信号の判定値は“ロー”のままとなる。
そして、このような処理によれば、スタータ19の駆動によってバッテリ電圧VBが6V以下になった場合に、ブレーキスイッチ29がオフしてブレーキ信号がハイ状態からロー状態になれば、そのことを判定してスタータ19の駆動を停止することができると共に、バッテリ電圧VBが復帰して6Vより高くなるまでの間に、ブレーキ信号にハイ方向のノイズが乗ったとしても、そのブレーキ信号がハイ状態になったと誤判定してしまうことがなく、例えスタートスイッチ27がオンされてもスタータ19を誤って再駆動してしまう可能性を排除することができる。
また、バッテリ電圧VBが3V以下の場合に、入力信号の判定値を変更しないようにしているのは、次の理由による。
即ち、本実施形態においては、バッテリ電圧VBが下限値としての3V以下になると、昇圧回路7で十分に昇圧できず、電源回路5から出力される動作電圧VDが正常な5Vから低下してしまう可能性がある。そして、動作電圧VDは、A/D変換器のリファレンス電圧でもあるため、その動作電圧VDが低下すると、A/D変換精度が悪化してしまう。このため、バッテリ電圧VBが3V以下の場合には、精度の悪化したA/D変換結果に基づく入力信号の判定は行わずに、その入力信号の判定結果を変更しないようにしており、これにより、入力信号の状態を誤判定してしまうことを防止している。
以上のような第1実施形態のECU1によれば、バッテリ電圧VBが低いほどロー判定閾値Yが小さい値に設定されるため、図5に例示するように、スタータ19の駆動によってバッテリ電圧VBが低下し、ハイ状態であるブレーキ信号の電圧が低下しても、そのブレーキ信号がロー状態であると誤判定してしまうことを防止することができ、スタータ19の駆動を誤って停止してしまうことがない。例えば、バッテリ電圧VBが約3V(3V強)であるとすると、図4に示すように、ロー判定閾値Yは約0.5Vに設定されるため、ブレーキ信号の抵抗41,42による分圧前の電圧が2V(=0.5V×4)以下になるまではローと判定されることはなく、1Vのノイズマージンがある。これに対して、ブレーキ信号のハイ/ローをマイコン3の通常の入力ポートで判定するように構成したとすると、バッテリ電圧VBの低下によりブレーキ信号の電圧が入力ポートのハイ/ロー判定閾値(通常、5Vの半分である2.5V)以下になると、ブレーキ信号がローになったと誤判定してしまうこととなり、ノイズマージンは0.5Vしかない。このように、本実施形態によれば、入力信号のローへの誤判定を防止することができる。
また、本実施形態のECU1によれば、図5に示すように、ブレーキスイッチ29がオンからオフしてブレーキ信号が本当にハイ状態からロー状態になれば、そのことを判定することができ、延いては、スタータ19の駆動を確実に停止することができる。よって、始動制御処理(スタータ19の制御処理)を正しく行うことができる。
更に、本実施形態のECU1では、入力信号がローからハイになったか否かも、A/D変換器を用いて判定しているが、入力信号のハイ判定閾値とロー判定閾値とに図4の如くヒステリシスを持たせているため、入力信号のハイ/ロー状態をノイズによって誤判定してしまう可能性を低くすることができる。特に、スタータ19の駆動中は、バッテリ電圧VBが安定せず、入力信号のハイ判定とロー判定を繰り返してしまう可能性があるため、ハイ判定閾値とロー判定閾値とにヒステリシスを持たせることは有効である。
また、本実施形態において、図4の入力信号判定処理では、入力信号とバッテリ電圧VBとのA/D変換を連続して行うようになっているため(S210,S220)、入力信号とバッテリ電圧VBとの各電圧値をほぼ同じタイイングで検出することができ、入力信号の判定精度を向上させることができる。入力信号の電圧値を検出した時のバッテリ電圧VBに応じてロー判定閾値Y及びハイ判定閾値Xを設定できるからである。
また、本実施形態のECU1では、入力信号だけでなく、バッテリ電圧VBも、入力信号のフィルタ回路と時定数が同じフィルタ回路を介してマイコン3のA/D変換用入力端子AD1に入力されるようにしている。このため、マイコン3内のA/D変換器に入力される入力信号とバッテリ電圧VBとの位相ずれを無くして、入力信号の判定精度を向上させることができる。
また、マイコン3に内蔵されたA/D変換器を使用することにより、新たな部品を必要とせず、コストの増加を回避することができる。
尚、図3のS250とS280では、入力信号のA/D変換値がロー判定閾値Y以下であると複数回連続して判定したなら、入力信号の判定値を“ロー”に設定するようにしても良い。同様に、図3のS250では、入力信号のA/D変換値がハイ判定閾値X以上であると複数回連続して判定したなら、入力信号の判定値を“ハイ”に設定するようにしても良い。そして、このようにすれば、入力信号の電圧がノイズにより閾値付近で変動したとしても、その入力信号の判定値が切り替わってしまうのを防止することができる。
一方、本実施形態では、図3の入力信号判定処理が信号判定処理に相当し、図2の始動制御処理が制御対象としてのスタータ19を制御するための制御処理に相当している。また、図3の処理のうち、S210とS220が電圧検出処理に相当し、S240の一部(ロー判定閾値Yを設定する処理)とS270がロー閾値設定処理に相当し、S250の一部(入力信号のA/D変換値がロー判定閾値Y以下ならば、入力信号の判定値を“ロー”に設定する処理)とS280がロー側判定処理に相当している。そして、S240の一部(ハイ判定閾値Xを設定する処理)がハイ閾値設定処理に相当し、S250の一部(入力信号のA/D変換値がハイ判定閾値X以上ならば、入力信号の判定値を“ハイ”に設定する処理)がハイ側判定処理に相当している。
[第2実施形態]
第2実施形態のECU1は、第1実施形態のECU1と比較すると、マイコン3が、図6に示す頻度切替処理を更に実行する点が異なっている。尚、この頻度切替処理も一定時間毎に実行される。
そして、図6に示すように、マイコン3が頻度切替処理の実行を開始すると、まずS310にて、エンジン始動時であるか否かを判定する。
尚、このS310では、例えば、実際にスタータ19を駆動している間、始動時であると判定するか、或いは、スタータ19の駆動開始時から一定時間だけ、始動時であると判定する。また、スタータ19の駆動を開始するとバッテリ電圧VBが低下するため、バッテリ電圧VBがある値(スタータ19が駆動されていると予想される値)以下になっている場合に、始動時であると判定するようにしても良い。
そして、このS310にて、エンジン始動時であると判定した場合には、次のS320にて、図3の入力信号判定処理の実行間隔を通常値よりも短く設定し、その後、当該頻度切替処理を終了する。また、上記S310にて、エンジン始動時ではないと判定した場合には、S330に移行して、図3の入力信号判定処理の実行間隔を通常値に設定し、その後、当該頻度切替処理を終了する。
このような第2実施形態のECU1によれば、スタータ19の駆動中に、入力信号判定処理の実行間隔が短く変更されることとなる。よって、スタータ19の駆動中に始動許可条件信号としてのブレーキ信号がハイ状態からロー状態になった場合、そのことをいち早く判定して、すみやかにスタータ19の駆動を停止することができ、安全面で有利である。
[第3実施形態]
第3実施形態のECU1は、第1又は第2実施形態のECU1と比較すると、マイコン3が、図7に示すスタータ駆動時処理を更に実行する点が異なっている。尚、このスタータ駆動時処理は、スタータ19を駆動している場合に一定時間毎に実行される。
そして、図7に示すように、マイコン3がスタータ駆動時処理の実行を開始すると、まずS410にて、スタート信号とブレーキ信号との各々について、入力信号判定処理による入力信号の判定値が“ハイ”から“ロー”に変化したか否かを判定する。
S410の判定で“NO”と否定判定した場合には、そのまま当該スタータ駆動時処理を終了するが、入力信号の判定値が“ハイ”から“ロー”に変化したと肯定判定した場合には、S420に進む。
そして、S420では、判定値が“ロー”に変化した入力信号について、ハイ/ローを判定するための処理(具体的には、図3におけるS210,S240,S250,S270,S280の処理)が一定時間の間だけ実行されないようにし、その後、当該スタータ駆動時処理を終了する。
このような第3実施形態のECU1によれば、スタータ19の駆動中にスタート信号又はブレーキ信号がロー状態になった後、その信号にノイズが乗ったとしても、その信号がハイ状態になったと誤判定してしまうことがなく、延いては、スタータ19を誤って駆動してしまう可能性を排除することができる。よって、安全面で有利である。
尚、スタート信号やブレーキ信号は、車両運転者の操作に応じてハイ/ローが変化する信号であり、高速に状態変化することはないため、図7のスタータ駆動時処理を行うようにしても車両機能上の支障はない。
[第4実施形態]
図8に示すように、第4実施形態のECU51は、第1〜第3実施形態のECU1と比較すると、信号線28からのスタート信号と、信号線30からのブレーキ信号とが、マイコン3の入力ポートIO1,IO2にも、抵抗53,55を介してそれぞれ入力されるようになっている。
そして、マイコン3は、図3の入力信号判定処理に代えて、図9の入力信号判定処理を実行するようになっている。
図9に示すように、第4実施形態の入力信号判定処理では、まずS510にて、A/D変換用入力端子AD1に入力されるバッテリ電圧VBをA/D変換する。尚、このS510は、図3のS220に相当する処理である。
そして、次のS520にて、S510でのバッテリ電圧VBのA/D変換値に基づいて、現在のバッテリ電圧VBが所定値(本実施形態では6V)よりも高いか否かを判定し、バッテリ電圧VBが6Vよりも高いと判定した場合には、S530に進む。
S530では、入力ポートIO1,IO2に対応するポートレジスタから、その各入力ポートIO1,IO2でのハイ/ロー判定結果を読み込む。
そして、次のS540にて、ポートレジスタから読み込んだ値(ポートの読み値)を、入力信号の判定値として設定する。即ち、入力ポートIO1のポートレジスタから読み込んだ値を、スタート信号の判定値として設定し、入力ポートIO2のポートレジスタから読み込んだ値を、ブレーキ信号の判定値として設定する。そして、S540の処理を行った後、当該入力信号判定処理を終了する。
尚、S540では、各入力信号について、ポートレジスタから読み込んだ値が複数回連続して同じ値であったなら、その値を入力信号の判定値として設定する、という処理を行うようにして、ノイズによる誤判定を防止するようにしても良い。
また、上記S520にて、バッテリ電圧VBが6Vよりも高くない(6V以下である)と判定した場合には、S550に移行して、ハイ/ロー判定対象の入力信号を内蔵のA/D変換器によりA/D変換する。即ち、A/D変換用入力端子AD2に入力されるスタート信号と、A/D変換用入力端子AD3に入力されるブレーキ信号とをA/D変換する。尚、S550は、図3のS220に相当する処理である。そして、このS550の処理を行った後、図3と同じS260〜S290の処理を行う。
つまり、本第4実施形態において、マイコン3は、バッテリ電圧VBが6Vよりも高い場合には、入力信号がハイとローの何れであるかを入力ポートIO1,IO2で判定するようになっている。そして、このような第4実施形態によれば、バッテリ電圧VBが6Vよりも高い場合に、マイコン3の処理負荷を軽減することができる。
尚、図9において、S550の次に、再びS510と同じ追加処理を行い、S270では、その追加処理で得たバッテリ電圧VBの検出値を用いてロー判定閾値Yを設定するようにしても良い。このようにすれば、入力信号のA/D変換タイミングと、閾値設定のためのバッテリ電圧VBのA/D変換タイミングとを近づけて、入力信号の判定精度を向上させることができる。
また、S520で判定するバッテリ電圧VBの値は、6Vに限るものではなく、入力信号の状態をマイコン3の入力ポートで判定しても誤判定が生じないと考えられるバッテリ電圧VBの値に設定すれば良い。よって、例えば、バッテリ電圧VBが8Vよりも高い場合に、図9のS530,S540の処理を行い、バッテリ電圧VBが8V以下で6Vよりも高い場合には、図3のS210,S240,S250の処理を行い、バッテリ電圧VBが6V以下で3Vよりも高い場合には、図3のS210,S270,S280の処理を行うようにしても良い。
また、入力信号のハイ/ローを入力ポートで判定するようになるバッテリ電圧VBの値と、入力信号のハイ/ローをA/D変換器を用いて判定するようになるバッテリ電圧VBの値とに、ヒステリシスを設けることで、入力信号のハイ/ローを判定する処理が頻繁に切り替わってしまうのを防止するようにしても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、入力信号は、ローアクティブのスイッチ信号であっても良い。そして、ローアクティブのスイッチ信号は、例えば、図10のような入力回路によってマイコン3のA/D変換用入力端子ADに入力するように構成すれば良い。
図10において、59は、スイッチ60がオンすることでグランド電圧に接続される信号線であり、その信号線59は、抵抗63によってバッテリ電圧VBに常時プルアップされる。そして、信号線59の電圧であるローアクティブのスイッチ信号は、抵抗63よりも抵抗値が数十〜数百倍大きい抵抗61,62により1/4に分圧されてマイコン3のA/D変換用入力端子ADに入力される。このような構成の入力回路では、スイッチ60がオフの場合、スイッチ信号が、ほぼバッテリ電圧VB(詳しくは、バッテリ電圧VBに比例した電圧であって、バッテリ電圧VBを、抵抗63と抵抗61,62の合成抵抗とで分圧した電圧)となり、そのスイッチ信号を抵抗61,62で分圧した電圧がマイコン3のA/D変換用入力端子ADに入力される。また、スイッチ60がオンの場合には、スイッチ信号がグランド電圧となり、そのグランド電圧がマイコン3のA/D変換用入力端子ADに入力される。尚、図10では、ノイズ除去用のフィルタ回路は省略している。
一方、A/D変換器は、マイコン3の外部に設けられたものでも良い。
また、車両の変速機が手動変速機である場合、始動許可条件信号としては、ブレーキ信号に代えて、例えば、クラッチペダルの踏み込みによってオンするスイッチの信号を用いることが考えられる。
第1実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。 始動制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の入力信号判定処理を表すフローチャートである。 ハイ判定閾値とロー判定閾値の設定手法を説明する説明図である。 第1実施形態の作用を説明する説明図である。 第2実施形態で実行される頻度切替処理を表すフローチャートである。 第3実施形態で実行されるスタータ駆動時処理を表すフローチャートである。 第4実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。 第4実施形態の入力信号判定処理を表すフローチャートである。 他の例を説明する説明図である。 従来技術及びその問題を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1,51…電子制御ECU、15…エンジンECU、3…マイコン、5…電源回路、7…昇圧回路、9…駆動回路、11…バッテリ、13…電源リレー、17…スタータリレー、19…スタータ、21〜23,31〜33,41〜43,53,55,61〜63…抵抗、24,34,44…コンデンサ、27…スタートスイッチ、29…ブレーキスイッチ、28,30,59…信号線、60…スイッチ

Claims (12)

  1. マイコンと昇圧回路を有すると共に、外部から供給される外部電源電圧が規定値よりも高い場合には、その外部電源電圧から前記マイコンの動作電圧が生成され、前記外部電源電圧が前記規定値以下になった場合には、その外部電源電圧を前記昇圧回路で昇圧した電圧から前記動作電圧が生成されるようになっており、
    更に、前記マイコンは、ハイの状態として前記外部電源電圧又は該外部電源電圧に比例した電圧となりローの状態としてグランド電圧になる入力信号が、ハイとローの何れであるかを判定するための信号判定処理と、その信号判定処理による前記入力信号の判定結果に基づき制御対象を制御するための制御処理とを行う電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記信号判定処理のうち、前記入力信号がローになったことを判定するためのロー判定用処理として、
    前記入力信号と前記外部電源電圧との各々の電圧値を、前記動作電圧を受けて動作するA/D変換器により検出する電圧検出処理と、
    前記入力信号がハイからローになったことを判定するためのロー判定閾値を、前記電圧検出処理による前記外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値となるように設定するロー閾値設定処理と、
    前記電圧検出処理による前記入力信号の電圧検出値と前記ロー閾値設定処理により設定されたロー判定閾値とを比較し、前記入力信号の電圧検出値が前記ロー判定閾値以下と判定した場合に、前記入力信号の判定結果をローに設定するロー側判定処理とを行うこと、
    を特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記信号判定処理のうち、前記入力信号がハイになったことを判定するためのハイ判定用処理として、
    前記入力信号がローからハイになったことを判定するためのハイ判定閾値を、前記電圧検出処理による前記外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値で、且つ、前記ロー判定閾値よりは大きい値となるように設定するハイ閾値設定処理と、
    前記電圧検出処理による前記入力信号の電圧検出値と前記ハイ閾値設定処理により設定されたハイ判定閾値とを比較し、前記入力信号の電圧検出値が前記ハイ判定閾値以上と判定した場合に、前記入力信号の判定結果をハイに設定するハイ側判定処理とを行うこと、
    を特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記電圧検出処理において、前記入力信号と前記外部電源電圧との各々の電圧値を前記A/D変換器により連続して検出すること、
    を特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記入力信号と前記外部電源電圧との各々は、別々のフィルタ回路を介して前記A/D変換器に入力されるようになっていると共に、
    前記入力信号のフィルタ回路と前記外部電源電圧のフィルタ回路は、互いの時定数が同じになるように構成されていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記入力信号は前記マイコンの入力ポートにも入力されるようになっており、
    前記マイコンは、前記外部電源電圧が所定値よりも高いと判定している場合には、前記信号判定処理として、前記入力信号がハイとローの何れであるかを前記入力ポートで判定する処理を行うこと、
    を特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記外部電源電圧は、車両に搭載されたバッテリの電圧であり、
    前記入力信号は、ハイの状態が前記車両のエンジンを始動させるためのスタータの駆動を許可することを意味する始動許可条件信号であり、
    前記マイコンは、前記制御処理として、前記スタータを制御するための処理を行うと共に、その制御処理では、前記スタータの駆動中に前記入力信号の判定結果がハイからローになると、前記スタータの駆動を停止するようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記スタータの駆動中に前記信号判定処理の実行間隔を短くすること、
    を特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記スタータの駆動中に前記入力信号がハイからローになったと判定すると、その時点から一定時間は、前記信号判定処理を実行しないこと、
    を特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項6ないし請求項8の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記外部電源電圧が特定の値以下になっている場合には、前記信号判定処理のうち、前記電圧検出処理、前記ロー閾値設定処理及び前記ロー側判定処理からなる前記ロー判定用処理のみを行うようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記外部電源電圧が、前記昇圧回路で昇圧しても前記動作電圧が低下して前記A/D変換器のA/D変換精度が悪化してしまうと考えられる下限値以下になった場合には、前記入力信号の判定結果を変更しないようになっていること、
    を特徴とする電子制御装置。
  11. マイコンを有すると共に、該マイコンは、ハイの状態として外部電源電圧又は該外部電源電圧に比例した電圧となりローの状態としてグランド電圧になる入力信号が、ハイとローの何れであるかを判定するための信号判定処理行う電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記信号判定処理のうち、前記入力信号がローになったことを判定するためのロー判定用処理として、
    前記入力信号と前記外部電源電圧との各々の電圧値をA/D変換器により検出する電圧検出処理と、
    前記入力信号がハイからローになったことを判定するためのロー判定閾値を、前記電圧検出処理による前記外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値となるように設定するロー閾値設定処理と、
    前記電圧検出処理による前記入力信号の電圧検出値と前記ロー閾値設定処理により設定されたロー判定閾値とを比較し、前記入力信号の電圧検出値が前記ロー判定閾値以下と判定した場合に、前記入力信号の判定結果をローに設定するロー側判定処理とを行うこと、
    を特徴とする電子制御装置。
  12. 請求項11に記載の電子制御装置において、
    前記マイコンは、
    前記信号判定処理のうち、前記入力信号がハイになったことを判定するためのハイ判定用処理として、
    前記入力信号がローからハイになったことを判定するためのハイ判定閾値を、前記電圧検出処理による前記外部電源電圧の検出値に応じて、その検出値が小さいほど、小さい値で、且つ、前記ロー判定閾値よりは大きい値となるように設定するハイ閾値設定処理と、
    前記電圧検出処理による前記入力信号の電圧検出値と前記ハイ閾値設定処理により設定されたハイ判定閾値とを比較し、前記入力信号の電圧検出値が前記ハイ判定閾値以上と判定した場合に、前記入力信号の判定結果をハイに設定するハイ側判定処理とを行うこと、
    を特徴とする電子制御装置。
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