JP4665725B2 - 物理量検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量に応じたレベルの電気信号を検出すると共に、その電気信号に基づいて物理量を得る物理量検出装置に関する。
従来より、物理量に応じたレベルの電圧を検出し、その電圧に基づいて物理量を取得する検出装置が知られている。具体的に、物理量として圧力を検出する燃圧検出装置が特許文献1で提案されている。この特許文献1では、燃料タンクから燃料を燃料噴射弁に圧送するポンプの吐出側の燃圧を検出する圧力センサにおいて、圧力センサの検出誤差を補正する旨が記載されている。以下、このような燃圧検出装置(圧力検出装置)において、圧力媒体の圧力値の取得について説明する。
図4は、従来の圧力検出装置のブロック構成図である。この図に示されるように、圧力検出装置2は、センサ部40と、ECU50と、ハーネス部60と、を備えて構成されている。
センサ部40は、圧力を検出すると共に、圧力のレベルに応じた電気信号を出力するものであり、圧力を検出するためのセンサチップ41を備えている。このセンサチップ41は、歪み部としてのダイアフラムを有しており、圧力媒体の圧力によってダイアフラムが歪むと、例えばダイアフラムに形成された抵抗により構成されたブリッジ回路によって、このダイアフラムの歪みに基づく電圧信号を出力する。
ECU50は、センサ部40に電圧を入力すると共に、この電圧に基づいてセンサ部40で検出された電気信号(電圧信号)を入力して圧力値に変換するものであり、電圧信号を圧力値に変換する演算部51を有して構成されている。そして、動作電圧VCC(例えば5V)と、センサチップ41から入力される圧力に応じた電圧信号VOUTと、グランドの電位VG(0V)と、がそれぞれECU50に入力され、それぞれ図示しないA/D変換器にてA/D変換され、A/D変換された信号がそれぞれこの演算部51に入力されるようになっている。
上記演算部51では、圧力値=(電圧信号VOUT÷動作電圧VCC)×GAINが演算されることで圧力値が得られる。例えば、動作電圧VCCに対して得られる圧力値(GAIN)が250MPaであったとすると、センサ部40から演算部51に入力された電圧信号VOUTが5Vであれば、上記演算式によって250MPaの圧力値が得られる。
ハーネス部60は、センサ部40とECU50との間を電気的に接続するものであり、ECU50から動作電圧VCCをセンサ部40に入力するための電源線61と、センサ部40から出力される電圧信号をECU50に入力するため出力線62と、グランド線63と、を備えている。
上記構成を有する圧力検出装置2では、ECU50で生成された動作電圧VCC(5V)がハーネス部60の電源線61を介してセンサ部40のセンサチップ41に入力され、センサチップ41にてダイアフラムの歪みに応じた電圧が検出される。センサチップ41で検出された電圧信号は、センサ部40からハーネス部60の出力線62を介してECU50の演算部51に入力される。この後、演算部51にて上記演算式に基づく演算が行われ、電圧信号に応じた圧力値が得られる。
特開2005−69120号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ECU50とセンサ部40とを接続するハーネス部60の配線抵抗によって、ECU50から出力される動作電圧VCCが、ハーネス部60を介すことにより、動作電圧VCCよりも小さい値の電圧VCCsがセンサ部40に入力されてしまう。
すなわち、ハーネス部60の電源線61の配線抵抗によって、動作電圧VCCがECU50から出力される際には5Vであったとしても、電源線61の抵抗によって電圧降下してしまい、センサ部40に入力される入力電圧VCCsは例えば4.8Vになってしまう。また、ECU50のグランド電位VGも同様に、ハーネス部60のグランド線63を介することで、センサ部40に入力される際にグランド線63の抵抗に応じた電圧上昇が起こる。これにより、センサ部40のグランド電位VGsが例えば0.1Vになってしまう。したがって、センサ部40においてセンサチップ41に入力される電圧は4.7Vとなってしまい、動作電圧VCCよりも小さい値になってしまう。
このように、ハーネス部60の配線抵抗によって、ECU50からセンサ部40に入力される電圧の値が変化してしまう。これにより、ECU50の演算部51で得られる圧力値が実際の値よりも低く得られることとなる。このことについて、図5を参照して説明する。図5は、センサ部40からECU50の演算部51に入力される電圧信号VOUTと動作電圧VCCとの比と、その比に応じて得られる圧力値と、の相関関係を示した図である。この図に示されるように、センサ部40から出力される電圧信号VOUTが5Vである場合、GAINを250MPaとすると、上記演算部51の演算式によって250MPaが得られるはずである。
しかしながら、上述のように、ハーネス部60の配線抵抗によってセンサ部40に入力される動作電圧VCCは、その動作電圧VCCよりも小さくなる。すなわち、センサチップ41に入力される電圧は、入力電圧VCCsとグランド電圧VGsとの電位差4.7Vである。したがって、センサチップ41が250MPaの圧力を受けたとき、センサチップ41から出力される電圧は5Vでなければならないが、この電圧値5Vより小さい4.7Vが出力され、出力線62の抵抗によってさらに0.1Vの電圧降下が起こり、4.6Vが電圧信号VOUTとして演算部51に入力されることとなる。
これにより、上記演算式で圧力値を求めると、図5に示されるように、圧力値が230MPaとして得られる。すなわち、実際の圧力値は250MPaであるにも関わらず、圧力検出装置2では実際の圧力値よりも小さい圧力値である230MPaとして認識されてしまう。
このように、圧力媒体の圧力値を精度良く検出できないと、例えばエンジン制御において精度良い制御を行うことができなくなる可能性がある。すなわち、実際よりも小さい圧力値が用いられてエンジン制御が行われることにより、さらに出力を上げるようなフィードバックに基づいてエンジン制御が行われ、エンジンの寿命を縮めてしまう等の不具合を生じさせてしまう可能性がある。
なお、ECU50の演算部51で、ハーネス部60の配線抵抗を考慮した演算を行うようにすることが考えられるが、上記圧力検出装置2が搭載される車種等によってハーネス部60の長さが一定ではないため、製品ごとに配線抵抗を考慮した演算式を各ECU50に記憶しなければなない。また、ハーネス部60の配線抵抗のばらつきや、用いられるハーネス部60の長さが変更される等によって配線抵抗の値が変化するため、演算部51の演算式をあらかじめ設定したとしても得られる圧力値の精度を向上させることは困難である。
本発明は、上記点に鑑み、ハーネス部の配線抵抗を考慮することにより、より精度を向上させた圧力値を得ることができる物理量検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、制御部(20)は、出力した動作電圧(VCC)を、電源線(31)を介してセンサ部(10)に入力電圧(VCCs)として入力すると共に、この入力電圧(VCCs)をセンサ部(10)から出力線(32)を介して基準電圧(VCCs’)として入力する。また、センサ部(10)においてスイッチ部(12)が切り替わることで、検出部(11)の出力を出力線(32)を介して検出電圧(VOUTS)として入力する。そして、これら基準電圧(VCCs’)および検出電圧(VOUTS)から物理量を得ることを特徴とする。
このように、制御部(20)から出力した動作電圧(VCC)を、電源線(31)および出力線(32)を往復させ、電源線(31)および出力線(32)の配線抵抗を考慮した基準電圧(VCCs’)を入力し、この基準電圧(VCCs’)を用いて物理量を取得する。これにより、検出部(11)は、入力された入力電圧(VCCs)に対して物理量に応じた電圧を発生させるので、電源線(31)および出力線(32)の配線抵抗に応じた電圧降下分を考慮した物理量を取得することができ、得られる物理量の精度を向上させることができる。
本発明では、検出部(11)は、物理量として圧力に応じたレベルの電圧を発生するようになっており、制御部(20)は、物理量を得る手段によって圧力値を得るようになっていることを特徴とする。このように、具体的な物理量として、圧力媒体の圧力値を得ることができる。
本発明では、スイッチ切替部(13)は、センサ部(10)に入力電圧(VCCs)が入力されてから一定時間(Ts)後にスイッチ部(12)の出力を切り替えることを特徴とする。
このように、スイッチ切替部(13)によってセンサ部(10)に入力電圧(VCCs)が入力されてから一定時間(Ts)後にスイッチ部(12)の出力を切り替える。これにより、物理量(例えば圧力値)を得るためのパラメータとして用いられる入力電圧(VCCs)を制御部(20)に入力することができ、一定時間(Ts)後に検出部(11)で検出された電圧を出力するようにすることができる。なお、このようなスイッチ切替部(13)として時定数回路を採用することができる。
本発明では、制御部(20)は、センサ部(10)から出力線(32)を介して入力した電圧(VCCs’)が一定範囲内であるか否かを判定する手段(120)と、電圧(VCCs’)が一定範囲内にない場合、異常信号を出力する手段(130)と、を有することを特徴とする。
このように、制御部(20)は、センサ部(10)に出力した動作電圧(VCC)をハーネス部(30)を介して入力し、入力した基準電圧(VCCs’)が一定範囲内にない場合、異常信号を出力する。これにより、ハーネス部(30)に配線異常が起きていることを報知することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される物理量検出装置としての圧力検出装置は、例えば車両の燃料噴射系(例えばコモンレールシステム)に採用され、燃料パイプ内の圧力を検出するものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力検出装置のブロック構成図である。この図に示されるように、圧力検出装置1は、センサ部10と、ECU20と、ハーネス部30と、を備えて構成されている。
センサ部10は、物理量に応じた電気信号を検出するものであり、センサチップ11と、スイッチング素子12と、時定数回路13と、を備えて構成されている。本実施形態では、センサ部10は、物理量として圧力媒体の圧力を検出するものとして用いられる。
センサチップ11は、圧力を検出してその圧力に応じたレベルの電気信号を発生するものであり、ピエゾ抵抗効果を利用した周知構成のものである。このようなセンサチップ11は、歪み部としてのダイアフラムを有し、このダイアフラムに拡散抵抗などにより形成されたブリッジ回路などを備えた構成となっている。本実施形態では、センサチップ11は、圧力に応じたレベルの電気信号として電圧を検出する。
そして、センサ部10に入力される入力電圧VCCsおよびグランド電位VGsとの電位差(VCCs−VGs)が上記センサチップ11のブリッジ回路に入力され、ダイアフラムに圧力媒体の圧力が印加されると、ダイアフラムに形成されたブリッジ回路から、このダイアフラムの歪みに応じた電圧が出力電圧VOUTsとして出力される。なお、センサチップ11は、本発明の検出部に相当する。
スイッチング素子12は、センサ部10の出力を切り替えるものである。具体的に、スイッチング素子12は、センサ部10に入力される入力電圧VCCsがセンサ部10から出力されるように接続されており、圧力検出装置1が立ち上がってから一定時間(Ts)後にセンサチップ11の出力電圧VOUTsがセンサ部10から出力されるように切り替えられる。本実施形態では、このようなスイッチング素子12として、例えばMOSトランジスタが採用される。なお、スイッチング素子12は、本発明のスイッチ部に相当する。
時定数回路13は、圧力検出装置1が立ち上がって、センサ部10に入力電圧VCCsが入力された後、時定数Ts時間後にスイッチング素子12の接続を切り替えるものである。本実施形態では、図1に示されるように、抵抗RおよびコンデンサCを備えて構成されている。
具体的には、抵抗RおよびコンデンサCが直列接続されていると共に、抵抗Rに入力電圧VCCsが入力され、コンデンサCがグランド電位VGsに接続されている。そして、抵抗RとコンデンサCとの接続点Aの電位がスイッチング素子12に出力されるようになっている。すなわち、スイッチング素子12では、この接続点Aの電位が入力されるとスイッチの接続が切り替えられる。本実施形態では、時定数Tsが例えば0.1秒となるように、抵抗RおよびコンデンサCのパラメータが設計されている。なお、時定数回路13は、本発明のスイッチ切替部に相当する。
なお、上記センサ部10は、例えば図示しないケース内に設置される。
ECU20は、センサ部10に電源を供給すると共に、センサ部10で検出された圧力に応じた電圧信号を圧力値に変換するものである。このようなECU20は、電圧信号を圧力値に変換する圧力変換プログラム、および各種演算式等が記憶されたROM、CPU、I/Oポート、バッテリ電圧(+B)から動作電圧VCC(例えば5V)を生成する電源回路(いずれも図示しない)の他に、出力線32を介して入力される電圧信号をA/D変換するA/D変換部21と、A/D変換部21で得られたA/D値を記憶する記憶部22(例えばRAM)と、センサ部10から入力された電圧信号に基づいて圧力値を得る演算部23と、を備えて構成されている。なお、ECU20は、本発明の制御部に相当する。
上記ECU20は、圧力検出装置1が立ち上がったときにセンサ部10に出力した動作電圧VCCがハーネス部30を介して入力電圧VCCsとしてセンサ部10に入力され、その入力電圧VCCsがセンサ部10からそのまま出力されてハーネス部30を介して出力電圧VOUTとして入力された値(基準電圧VCCs’)をA/D変換部21にてA/D値にA/D変換して記憶部22に記憶する。以後、A/D変換部21にて変換された電圧値をA/D値という。
また、演算部23は、記憶部22に記憶されたセンサ部10の基準電圧VCCs’のA/D値と、一定時間Ts後にセンサ部10のセンサチップ11からハーネス部30を介してECU20に入力される出力電圧VOUT(=検出電圧)のA/D値と、に基づいて圧力値を取得する。本実施形態では、GAINが例えば250MPaとなるように設定されている。すなわち、演算部23は、記憶部22に記憶されているA/D値を用いて(VOUT÷VCCs’)×GAINを演算することにより、電圧信号を圧力値に変換する。
ハーネス部30は、センサ部10とECU20との間を電気的に接続する配線であり、電源線31と、出力線32と、グランド線33と、を備えて構成されている。
電源線31は、ECU20で生成された動作電圧VCCをセンサ部10に入力する配線である。この電源線31の一端側は、図示しない動作電圧出力のための端子に接続され、他端側はセンサ部10の図示しない動作電圧入力のための端子に接続される。
出力線32は、センサ部10のセンサチップ11の出力をECU20に入力する配線である。この出力線32の一端側はECU20の図示しない出力電圧入力のための端子に接続され、他端側はセンサ部10のスイッチング素子12が接続された図示しない端子に接続されている。
また、グランド線33は、接地のための配線である。このグランド線33の一端側はECU20の図示しないグランド端子に接続され、他端側はセンサ部10の図示しないグランド端子に接続されている。
以上が、本実施形態に係る圧力検出装置の構成である。
次に、上記圧力検出装置1の作動について、図を参照して説明する。図2は、センサ部10で検出された電圧信号に基づいて圧力値を得る内容を示したフローチャートである。本実施形態では、このフローは、圧力検出装置1、すなわちECU20が立ち上がるとスタートし、圧力検出装置1が立ち下がると終了する。なお、圧力検出装置1は、例えば車両においてイグニッションオンのタイミングで起動する。
また、図3は、電圧のタイムチャートであり、(a)は動作電圧VCC、(b)はセンサ部10に入力される電圧、(c)はセンサ部10から出力される電圧、(d)はECU20に入力される電圧のタイムチャートである。以下、圧力値を取得する作動について、図2および図3を参照して説明する。
まず、圧力検出装置1が立ち上がると、ECU20の電源回路にて動作電圧VCC(例えば5V)が生成される(図3(a)参照)。そして、動作電圧VCCはハーネス部30の電源線31介してセンサ部10に入力電圧VCCs(例えば4.8V)として入力される(図3(b)参照)。すなわち、電源線31の抵抗成分によって電圧降下が起こり、動作電圧VCCは電源線31の抵抗に応じた電圧降下分小さくなった入力電圧VCCsとして入力される。
そして、ステップ100では、ECU20に入力される入力電圧VOUTがA/D変換される。具体的には、上述のように、圧力検出装置1が立ち上がった、すなわちECU20が立ち上がったとき、センサ部10のスイッチング素子12は、センサ部10に入力される入力電圧VCCsがセンサ部10から出力される接続状態になっている。
したがって、ECU20からハーネス部30の電源線31を介してセンサ部10に入力された入力電圧VCCsは、スイッチング素子12を介してセンサ部10から出力電圧VOUTs(=入力電圧VCCs)として出力される。そして、この出力電圧VOUTsは、ハーネス部30の出力線32を介し、出力線32の抵抗に応じた電圧降下分小さくなって入力電圧VOUT(すなわち基準電圧VCCs’、例えば4.6V)としてECU20に入力される。
こうしてECU20に入力電圧VOUT(すなわち、センサチップ11の出力電圧VOUTs)が入力されると、ECU20に備えられたA/D変換部21によってA/D変換され、変換された入力電圧VOUTのA/D値が記憶部22に記憶される。
ステップ110では、ECU20が立ち上がってから時間Tsが経過したか否かが判定される。この時間Tsは、センサ部10の時定数回路13の時定数であり、ECU20が立ち上がってから時間Tsが経過するまでの間に、センサ部10に入力された入力電圧VCCsをECU20に入力電圧VOUTとして入力し、その入力電圧VOUTをA/D変換部21にてA/D値を記憶するためである。
そして、本ステップにて時間Tsが経過したと判定されるとステップ150に進み、時間Tsが経過していないと判定されるとステップ120に進む。
ステップ120では、ステップ100で得られた入力電圧VOUT(=基準電圧VCCs’)のA/D値が4.5V<A/D値<5.1Vの範囲内であるか否かが判定される。すなわち、ECU20から出力された動作電圧VCCがハーネス部30の電源線31を介して正常にセンサ部10に入力され、センサ部10に入力された入力電圧VCCsがハーネス部30の出力線32を介して正常にECU20に入力されるか否かが判定される。
本実施形態では、A/D値の範囲として、下限値を例えば4.5V、上限値を例えば5.1Vとしている。本ステップでは、センサ部10のスイッチング素子12の接続は、入力電圧VCCsを出力電圧VOUTsとして出力するようになっているため、動作電圧5V近傍の値がECU20に入力されるはずである。したがって、ステップ100で得られたA/D値がこの範囲内になければ、ハーネス部30の各配線31〜33に切断等の異常が生じていることを検出できる。
そして、本ステップにてA/D値が上記範囲内にあると判定されるとステップ130に進み、A/D値が上記範囲内にないと判定されるとステップ140に進む。
ステップ130では、配線異常ダイアグが出力される。本ステップでは、ステップ120において、ハーネス部30に異常が発生していることが検出されたので、異常が発生したことが配線異常ダイアグとして出力される。この配線異常ダイアグは、例えばコモンレールシステムを統括するプログラム等に出力され、異常が発生していることが警告ランプ等によってドライバに報知される。このようにダイアグが出力されると、例えば圧力検出装置1の作動が停止される等の処理がなされ、本フローは終了する。
また、ステップ120でA/D値が一定範囲内にあると判定されると、ステップ140では、A/D値がVCCs’として記憶部22に記憶される。そして、再びステップ100に戻り、ECU20に入力される入力電圧VOUTがA/D変換される。
そして、上記ステップ110で時間Tsが経過したと判定されると、ステップ150では、圧力値が取得される。
本ステップでは、すでにECU20が立ち上がってから時間Tsが経過しているため、センサ部10の時定数回路13においてコンデンサCが充電終了になっており、接続点Aからスイッチング素子12のスイッチを切り替える電圧が出力されている。これにより、以後、センサチップ11で検出された圧力媒体の圧力に応じた出力(出力電圧VOUTs)がスイッチング素子12を介してセンサ部10から出力される(図3(c)参照)。
したがって、ECU20には、ハーネス部30の出力線32の抵抗に応じた電圧降下分小さい入力電圧VOUTが入力される(図3(d)参照)。この入力電圧VOUT(=検出電圧)が上記ステップ100にてA/D変換され、A/D変換されたA/D値が記憶部22に記憶されている。
そして、本ステップでは、演算部23にて上記ステップ140で得られた記憶部22に記憶された電圧VCCs’が用いられて、上述のように、圧力値=(A/D値÷VCCs’)×GAINが計算されることにより圧力値が得られる。
ここで、A/D値はセンサチップ11で検出された圧力に応じた電圧値がECU20に入力されてA/D変換された値(=検出電圧)、VCCs’は電源線31を介してセンサ部10に入力される入力電圧VCCsが出力線32を介してECU20に入力されてA/D変換された値(=基準電圧)、そしてGAINはセンサチップ11で検出できる最大圧力値(例えば250MPa)である。
このように、圧力値を計算する際、センサ部10に入力される入力電圧VCCsをECU20に入力して用いているため、ハーネス部30の抵抗に応じた電圧降下分を考慮した圧力計算を行うことができ、圧力値の精度をより向上させることができる。
この後、ステップ100、110、150が繰り返されることにより、圧力値が得られるようになっている。また、例えば車両のイグニッションがオフにされると、圧力検出装置1への電源供給も停止されるため、上記フローは終了し、圧力検出装置1の電源が落ちる。これにより、センサ部10の時定数回路13ではコンデンサCに溜まっていた電荷が圧力検出装置1の回路内で放電され、接続点Aの電位が下がる。そして、スイッチング素子12では、センサ部10に入力される入力電圧VCCsがセンサ部10から出力されるようにスイッチ接続が切り替えられる。
以上説明したように、本実施形態では、ECU20から出力した動作電圧VCCを、ハーネス部30の電源線31および出力線32を往復させ、電源線31および出力線32の配線抵抗を考慮した基準電圧VCCs’を入力し、この基準電圧VCCs’を用いて圧力値を取得することを特徴としている。これにより、センサチップ11は、入力された入力電圧VCCsに対して圧力に応じた電圧を発生させるので、電源線31および出力線32の配線抵抗に応じた電圧降下分を考慮した圧力値を取得することができ、圧力値の精度を向上させることができる。
また、センサ部10に時定数回路13を設け、時定数回路13によってセンサ部10に入力電圧VCCsが入力されてから一定時間Ts後にスイッチング素子12の出力を切り替えるようにしている。これにより、圧力値を得るためのパラメータとして用いられる入力電圧VCCs(ECU20に入力される際にはVCCs’となる)をECU20に入力することができ、一定時間Ts後にセンサチップ11で検出された電圧を出力するようにすることができる。
さらに、ECU20は、出力した動作電圧VCCがセンサ部10からハーネス部30を介して入力され、その値が一定範囲内にない場合、異常信号を出力するようになっている。これにより、ハーネス部30の配線異常を検出することができ、異常を報知することができる。
また、本実施形態では、ECU20において圧力値を検出するパラメータとして、センサチップ11に入力される入力電圧VCCs(ECU20に入力されると基準電圧VCCs’となる)を用いるようにしている。これにより、ハーネス部30に抵抗が接続されて配線抵抗が大きくされ、ECU20にて得られる圧力値を小さくさせないようにすることができる。すなわち、ハーネス部30の配線抵抗によって実際の圧力値よりも小さい値が得られることにより、例えばエンジン出力を上げさせる制御を防止することができる。これにより、エンジン破壊の防止やエンジン寿命の延命を図ることができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、センサチップ11にて圧力を検出するようにしているが、圧力検出に限らず、他の物理量を検出するようにしても構わない。そのような場合、検出したい物理量に応じた検出手段(センサチップ等)を用いるようにすれば良い。具体的に、上記した圧力検出装置1の他の例として、可変抵抗を利用したポジションセンサ(スロットルポジションセンサ、アクセルペダルセンサ等)にも適用可能である。
上記第1実施形態で示される圧力検出装置1の用途は、上記のように車両に搭載される場合だけでなく、他の場合に採用しても構わない。
上記第1実施形態では、記憶部22と演算部23とがそれぞれ独立したものとなっているが、例えば演算部23に記憶部22を備えた構成となっていても構わない。同様に、演算部23にA/D変換部21を備えた構成となっていても構わない。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。
本発明の一実施形態に係る圧力検出装置のブロック構成図である。 センサ部で検出された電圧信号に基づいて圧力値を得る内容を示したフローチャートである。 電圧のタイムチャートであり、(a)は動作電圧VCC、(b)はセンサ部に入力される電圧、(c)はセンサ部から出力される電圧、(d)はECUに入力される電圧のタイムチャートである。 従来の圧力検出装置のブロック構成図である。 センサ部からECUの演算部に入力される電圧信号VOUTと動作電圧VCCとの比と、その比に応じて得られる圧力値と、の相関関係を示した図である。
符号の説明
10…センサ部、11…センサチップ、12…スイッチング素子、13…時定数回路、20…制御部としてのECU、21…A/D変換部、22…記憶部、23…演算部、30…ハーネス部、31…電源線、32…出力線、33…グランド線。

Claims (4)

  1. 物理量を検出してその物理量に応じたレベルの電圧を発生する検出部(11)と、前記検出部に入力される入力電圧(VCCs)と前記検出部(11)の出力電圧とのいずれか一方を出力するように切り替わるスイッチ部(12)と、前記スイッチ部(12)の出力を切り替えるスイッチ切替部(13)と、を備えたセンサ部(10)と、
    前記センサ部(10)の前記検出部(11)を動作させる動作電圧(VCC)を生成して出力すると共に、前記センサ部(10)から入力される電圧(VCCs’、VOUTS)に基づいて物理量を取得する制御部(20)と、
    前記制御部から出力される前記動作電圧(VCC)を前記センサ部(10)の前記検出部(11)に入力する電源線(31)と、前記スイッチ部(12)の出力を前記制御部(20)に入力する出力線(32)と、を有するハーネス部(30)と、を備えた物理量検出装置において、
    前記制御部(20)は、出力した前記動作電圧(VCC)を、前記電源線(31)を介して前記センサ部(10)に前記入力電圧(VCCs)として入力すると共に、この入力電圧(VCCs)を前記センサ部(10)から前記出力線(32)を介して基準電圧(VCCs’)として入力し、前記センサ部(10)において前記スイッチ切替部(13)によって前記スイッチ部(12)が切り替わることで、前記検出部(11)の出力を前記出力線(32)を介して検出電圧(VOUTS)として入力し、これら前記基準電圧(VCCs’)および前記検出電圧(VOUTS)から物理量を得る手段(150)を有していることを特徴とする物理量検出装置。
  2. 前記検出部(11)は、前記物理量として圧力に応じたレベルの電圧を発生するようになっており、
    前記制御部(20)は、前記物理量を得る手段(150)によって、前記出力線(32)を介して前記センサ部(10)から入力した前記基準電圧(VCCs’)と、前記スイッチ部(12)が切り替わることで前記出力線(32)を介して前記検出部(11)から入力した前記検出電圧(VOUTS)と、から圧力値を得るようになっていることを特徴とする請求項1に記載の物理量検出装置。
  3. 前記スイッチ切替部(13)は、前記センサ部(10)に前記入力電圧(VCCs)が入力されてから一定時間(Ts)後に前記スイッチ部(12)の出力を切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検出装置。
  4. 前記制御部(20)は、
    前記電源線(31)を介して前記動作電圧(VCC)を前記センサ部(10)に出力し、前記センサ部の前記スイッチ部(12)から出力された前記入力電圧(VCCs)を前記出力線(32)を介して入力した電圧(VCCs’)が一定範囲内であるか否かを判定する手段(120)と、
    前記電圧(VCCs’)が前記一定範囲内にない場合、異常信号を出力する手段(130)と、を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の物理量検出装置。
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