JP4710839B2 - バルブタイミング調整装置のモータ駆動回路 - Google Patents

バルブタイミング調整装置のモータ駆動回路 Download PDF

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Description

本発明は、電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(以下、「電動バルブタイミング調整装置」という)に設けられて、当該電動モータを通電駆動するモータ駆動回路に関する。
従来、電動バルブタイミング調整装置のモータ駆動回路において、電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達した場合に、異常処置としてモータ駆動電流を制限する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、電動モータの巻線やモータ駆動回路のスイッチング素子等が過大な瞬時電流に対して保護されることになるので、電動モータ及びモータ駆動回路の故障を抑制できるのである。
特開2004−350447号公報
さて、時々刻々と変化する内燃機関の運転状態に応じてバルブタイミングを調整する電動バルブタイミング調整装置のモータ駆動回路では、一般に電動モータの通電時間が長くなることが知られており、必要によっては電動モータを常時通電しておくこともある。そのため、モータ駆動電流が過電流閾値に達していなくても、ある程度のモータ駆動電流が連続して流れ続けると、電動モータやモータ駆動回路が発熱して故障に至るおそれがあった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、故障を抑制するバルブタイミング調整装置のモータ駆動回路を提供することにある。
請求項1〜11に記載の発明は、電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設けられて、電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、モータ駆動電流を制限するための第一異常処置を施す第一異常処置手段と、モータ駆動電流が過電流閾値よりも小さい連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えること条件に、モータ駆動電流を制限するための第二異常処置を施す第二異常処置手段と、を備えることを特徴とする。
このような請求項1〜11に記載の発明によると、モータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達した場合のみならず、モータ駆動電流が過電流閾値よりも小さな連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えた場合にも、異常処置を施すことができる。故に、過電流の発生時に加え、連続電流閾値を超える電流の連続発生時には、電流制限により電動モータ及びモータ駆動回路の故障を抑制できるのである。
請求項1に記載の発明によると、第二異常処置手段は、電動モータの実回転数に応じて、連続電流閾値を変化させる。これによれば、電動モータを駆動するのに必要なモータ駆動電流が電動モータの回転数に応じて変化しても、当該変化を反映した連続電流閾値に基づくことで第二異常処置の要、不要の判断が適確なものとなる。
請求項2に記載の発明によると、第二異常処置手段は、モータ駆動回路が電動モータを駆動する方向である目標回転方向と電動モータの実回転方向との異同に応じて、連続電流閾値を変化させる。これによれば、電動モータを駆動するのに必要なモータ駆動電流が目標及び実回転方向の異同に応じて変化しても、当該変化を反映した連続電流閾値に基づくことで第二異常処置の要、不要の判断が適確なものとなる。
請求項3に記載の発明によると、第二異常処置手段は、モータ駆動回路に印加される電源電圧に応じて、連続電流閾値を変化させる。これによれば、モータ駆動回路に印加される電源電圧に応じてモータ駆動電流が変動しても、当該変動を反映した連続電流閾値に基づくことで第二異常処置の要、不要の判断が適確なものとなる。
請求項4に記載の発明は、制御信号を生成する制御回路に接続され、当該制御信号に従って電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、第一異常処置手段及び第二異常処置手段が制御信号を無視して、それぞれ第一異常処置及び第二異常処置を施すことを特徴とする。このような発明によると、モータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達した場合や、モータ駆動電流が連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えた場合には、電動モータ及びモータ駆動回路の保護に必要な異常処置を、制御回路の制御信号によることなく迅速に施すことができる。したがって、故障の抑制効果が向上するのである。
請求項5に記載の発明によると、第二異常処置手段は、目標回転方向に対して実回転方向が同一となる場合よりも、目標回転方向に対して実回転方向が異なる場合に、連続電流閾値を大きく設定する。これによれば、目標回転方向に対して実回転方向が同一となる場合と異なる場合とのうち、より大きなモータ駆動電流を必要とする後者において、より大きな連続電流閾値が第二異常処置の要、不要の判断基準となる。したがって、目標回転方向に対して実回転方向が異なることによりモータ駆動電流が増大することに起因して第二異常処置が過度に施されてしまう事態を、回避できるのである。
請求項6に記載の発明によると、モータ駆動電流が過電流閾値よりも小さい解除閾値未満に減少することを条件に、第一異常処置手段は、第一異常処置を解除する。これによれば、モータ駆動電流が過電流閾値よりも小さな解除閾値未満となることで電動モータ及びモータ駆動回路の保護が不要となるまで、確実に第一異常処置を継続できる。
請求項7に記載の発明によると、第一異常処置が第一設定時間よりも短い第二設定時間以上継続することを条件に、第一異常処置手段は、電動モータへの通電を停止する第一異常処置を施す。これによれば、第一異常処置が第二設定時間以上継続してもモータ駆動電流が解除閾値未満に減少せず、当該処置が解除されないような状況では、電動モータへの通電が停止されるので、電動モータ及びモータ駆動回路を確実に保護できるのである。また、通電停止の条件を構成する第二設定時間は、第二異常処置の条件を構成する第一設定時間よりも短いので、モータ駆動電流の連続発生に比べて緊急性の高い過電流の連続発生に対し迅速に処置を施すことができるのである。
請求項8に記載の発明によると、モータ駆動電流が連続電流閾値を連続して超える時間が第一異常処置中に第一設定時間に達することを条件に、第一異常処置手段は、第二異常処置に優先させて第一異常処置を継続する。これによれば、過電流閾値に達したモータ駆動電流が解除閾値未満にまで減少していない状況下において、モータ駆動電流が連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えた場合には、モータ駆動電流の連続発生に比べて緊急性の高い過電流の発生に対し優先的に処置を施すことができるのである。
請求項9に記載の発明によると、第二異常処置中に瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、第一異常処置手段は、第二異常処置に優先させて第一異常処置を施す。これによれば、モータ駆動電流が連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超える状況下において、モータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達した場合には、モータ駆動電流の連続発生に比べて緊急性の高い過電流の発生に対し優先的に処置を施すことができるのである。
請求項10に記載の発明によると、モータ駆動電流が連続電流閾値未満に減少することを条件に、第二異常処置手段は、第二異常処置を解除する。これによれば、モータ駆動電流が連続電流閾値未満となることで電動モータ及びモータ駆動回路の保護が不要となるまで、確実に第二異常処置を継続できる。
請求項11に記載の発明によると、モータ駆動電流が第三設定時間以上連続して連続電流閾値未満となることを条件に、第二異常処置手段は、第二異常処置を解除する。これによれば、モータ駆動電流が偶発的に又は誤差の範囲で連続電流閾値未満となることで第二異常処置が解除された直後に電流が元へと戻り、閾値超えの電流が連続発生しているのと実質的に同じ状況となることを、回避できるのである。
請求項12に記載の発明は、電動モータと、電動モータを通電駆動する請求項1〜11のいずれか一項に記載のモータ駆動回路と、電動モータの回転に応じて内燃機関のクランク軸及びカム軸の間の相対位相を調整することにより、内燃機関のバルブタイミングを調整する位相調整機構と、を備えることを特徴とする。このような発明によると、過電流の発生時に加え、連続電流閾値を超える電流の連続発生時には、請求項1〜12のいずれか一項に記載のモータ駆動回路による電流制限により、電動モータ及びモータ駆動回路の故障を抑制できるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態による電動バルブタイミング調整装置10を示している。車両に搭載される電動バルブタイミング調整装置10は、電動モータ12の回転に応じて内燃機関のクランク軸及びカム軸2間の相対位相(以下、「機関位相」という)を調整することにより、吸気弁又は排気弁のバルブタイミングを調整する。
まず、図2に示す電動バルブタイミング調整装置10の電動モータ12について説明する。電動モータ12はブラシレスモータであり、モータケース13、モータ軸14及び巻線15(図7参照)を備えている。モータケース13は、内燃機関にステーを介して固定される。モータケース13は、モータ軸14を正逆回転自在に支持していると共に、各巻線15を固定している。電動モータ12では、図3の時計方向となる正転方向の回転磁界が各巻線15への通電によって形成されるときには、当該正転方向へモータ軸14が回転駆動される。一方、図3の反時計方向となる逆転方向の回転磁界が各巻線15への通電によって形成されるときには、当該逆転方向へモータ軸14が回転駆動される。
図4に示すように電動モータ12は、回転角センサ16をさらに備えている。回転角センサ16はホール素子等からなり、モータ軸14の回転方向に並んで複数設けられている。回転角センサ16は、モータ軸14の磁極N,Sが所定角度範囲内に位置するときと位置しないときとで電圧レベルが変化するセンサ信号を出力する。
次に、図2に示す電動バルブタイミング調整装置10の位相調整機構20について説明する。位相調整機構20は、駆動側回転体22、従動側回転体24、遊星歯車ユニット30及びリンクユニット50を備えている。
駆動側回転体22は、内燃機関のクランク軸との間にタイミングチェーンが巻き掛けられるタイミングスプロケットである。クランク軸の出力トルクが駆動側回転体22へ入力されるときには、駆動側回転体22はクランク軸と連動して、当該クランク軸に対する相対位相を保ちつつ図5の時計方向へ回転する。従動側回転体24は内燃機関のカム軸2に同軸上に固定されており、カム軸2と一体に図5の時計方向へ回転する。以上より本実施形態では、モータ軸14の正転方向が内燃機関の回転方向と同一方向に、またモータ軸14の逆転方向が内燃機関の回転方向と反対方向に設定されている。
図2,3に示すように遊星歯車ユニット30は、太陽歯車31、遊星キャリア32、遊星歯車33及び伝達回転体34等から構成されている。内歯車からなる太陽歯車31は駆動側回転体22に同軸上に螺子止めされており、クランク軸の出力トルクの伝達によって駆動側回転体22と一体に回転する。遊星キャリア32は継手35を介してモータ軸14に連結されており、モータ軸14からの回転トルクの伝達によってモータ軸14と一体に回転する。遊星キャリア32は、駆動側回転体22に対して偏心する円筒面状の外周面部により偏心部36を形成している。外歯車からなる遊星歯車33はベアリング37を介して偏心部36に嵌合しており、太陽歯車31に対し偏心して配置されている。遊星歯車33は太陽歯車31に内周側から噛合しており、駆動側回転体22に対するモータ軸14の相対回転に応じて遊星運動する。伝達回転体34は、従動側回転体24の外周側に同心的に嵌合している。伝達回転体34には、回転方向に等間隔に並ぶ複数の係合孔38が設けられている。また、遊星歯車33には、各係合孔38内に突出する複数の係合突起39が設けられている。そして、それら各係合突起39が係合孔38に係合することにより、遊星歯車33の自転運動が抽出されて伝達回転体34の回転運動へ変換されるようになっている。
図5,6に示すようにリンクユニット50は、リンク52,53、案内部54及び可動体56等から構成されている。尚、図5,6では、断面を表すハッチングを省略している。第一リンク52は、駆動側回転体22に回り対偶によって連繋している。第二リンク53は、従動側回転体24に回り対偶によって連繋していると共に、可動体56を介した回り対偶によって第一リンク52に連繋している。図2,6に示すように案内部54は、伝達回転体34において遊星歯車33とは反対側の端面を含む部分により形成されている。案内部54には、可動体56が滑動自在に嵌合する案内溝58が形成されている。案内溝58は、案内部54の回転中心からの距離が長手方向で変化する螺旋溝状に形成されている。
このような構成の位相調整機構20において、モータ軸14が駆動側回転体22に対して相対回転しないときには、遊星歯車33が遊星運動せずに駆動側回転体22及び伝達回転体34と一体に回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されず、リンク52,53の相対位置関係が変化しないので、モータ軸14とカム軸2とが連れ回りするようにして、駆動側回転体22及び従動側回転体24の間の相対位相、ひいてはバルブタイミングを決める機関位相が保持される。一方、モータ軸14が駆動側回転体22に対して正転方向へ相対回転するときには、遊星歯車33の遊星運動により伝達回転体34が駆動側回転体22に対して図6の反時計方向へ相対回転する。その結果、可動体56が案内溝58内を案内されてリンク52,53の相対位置関係が変化することにより、従動側回転体24が駆動側回転体22に対して図5の時計方向へ相対回転するため、機関位相と共にバルブタイミングが進角する。また一方、モータ軸14が駆動側回転体22に対して逆転方向へ相対回転するときには、その正転方向への相対回転時とは逆の原理により従動側回転体24が駆動側回転体22に対して図5の反時計方向へ相対回転するため、機関位相と共にバルブタイミングが遅角する。
次に、図2に示す電動バルブタイミング調整装置10の電気回路系60について説明する。電気回路系60は、制御回路62及びモータ駆動回路80を備えている。尚、図2では、模式的に制御回路62及びモータ駆動回路80が電動モータ12の外部に位置するように示されているが、制御回路62及びモータ駆動回路80の配置箇所については、仕様等に応じて適宜設定することができる。
制御回路62はマイクロコンピュータを主体に構成されており、図4に示すようにモータ駆動回路80と接続されている。制御回路62は、電動モータ12の実回転数Rr及び実回転方向Drをモータ駆動回路80から与えられる。制御回路62は、モータ駆動回路80からの実回転数Rr及び実回転方向Dr等に基づき実バルブタイミングを割り出すと共に、スロットル開度等のエンジン情報に基づき目標バルブタイミングを設定する。そして、得られた実バルブタイミング及び目標バルブタイミングの間の位相差に基づき制御回路62は、電動モータ12の目標回転数Rt及び目標回転方向Dtをそれぞれ設定し、それらの設定結果を制御信号により表してモータ駆動回路80へ出力する。
モータ駆動回路80には、信号生成ブロック81、制御ブロック82及び通電ブロック83が設けられている。尚、本実施形態の各ブロック81〜83は、専用の回路要素によってハード的に実現されている。
信号生成ブロック81は、電動モータ12の各回転角センサ16と制御回路62と制御ブロック82とに接続されている。信号生成ブロック81は、各回転角センサ16からのセンサ信号に基づき電動モータ12の実回転数Rr及び実回転方向Drをそれぞれ割り出し、それらの割出結果を制御回路62及び制御ブロック82へ入力する。
制御ブロック82は、制御回路62と信号生成ブロック81と通電ブロック83とに接続されている。制御ブロック82は、制御回路62から制御信号によって与えられる目標回転数Rt及び目標回転方向Dtと、信号生成ブロック81から与えられる実回転数Rr及び実回転方向Drとに基づき、通電ブロック83へ入力する通電指令値Eを決定する。
図7に示すように通電ブロック83は、インバータ部84及び切換駆動部85を有している。インバータ部84はブリッジ回路からなり、車両のバッテリ87に接続されて電源電圧が印加されている。インバータ部84において複数のスイッチング素子86には、電動モータ12の対応する巻線15が接続されている。また、切換駆動部85には、制御ブロック82とインバータ部84の各スイッチング素子86とが接続されている。切換駆動部85は、制御ブロック82から与えられる通電指令値Eに従って各スイッチング素子86の駆動信号をパルス幅変調する。その結果、各スイッチング素子86のオンオフが駆動信号のオンオフによって切り換えられるので、電動モータ12が通電されて目標回転方向Dtへと回転駆動されることとなる。
次に、第一実施形態の特徴部分をさらに詳細に説明する。
図7に示すように通電ブロック83は、インバータ部84及び切換駆動部85に加えてさらに、検出部88を有している。検出部88は、インバータ部84の通電経路上に設けられた負荷抵抗素子89と制御ブロック82とに接続されており、負荷抵抗素子89を流れる電流Iを検出してその結果を制御ブロック82へ入力する。ここで、検出部88の検出電流Iは、電動モータ12を駆動するためにインバータ部84を通じて巻線15に流すモータ駆動電流と一致する。
制御ブロック82は、図4,7に示すように通電ブロック83から与えられるモータ駆動電流Iの検出結果を随時監視して異常を判定し、その結果に応じて適切な異常処置を施す。ここで異常の判定は、図8に示す閾値Io,Ioc,Isとモータ駆動電流Iとの相関に基づく。
具体的には、(A)モータ駆動電流Iの瞬時電流が過電流閾値Ioに達したことを条件に、瞬時高負荷異常が発生したと判定する。したがって、この場合には、瞬時高負荷異常処置として、過電流閾値Ioよりも小さい解除閾値Ioc未満にモータ駆動電流Iを制限するための通電指令値E(図7参照)が、制御回路62からの制御信号を無視して決定され、モータ駆動電流Iが解除閾値Ioc未満に減少することを条件に、当該処置が解除されることとなる。
尚、過電流閾値Ioについては、電動モータ12の巻線15及びインバータ部84のスイッチング素子86等が瞬間的な過電流により故障に至る事態を抑制できるように、設定される。また、解除閾値Iocについては、瞬時高負荷異常処置の解除後にモータ駆動電流Iが誤差の範囲で変動しても過電流閾値Ioに達することがないように、閾値Ioの設定値に応じて設定される。そして特に本実施形態では、図8に示す如く、過電流閾値Io及び解除閾値Iocの双方が電動モータ12の実回転数Rrに対して略一定値となるように、設定されるのである。
また、(B)モータ駆動電流Iの瞬時電流が過電流閾値Ioに達して瞬時高負荷異常処置が開始された後、モータ駆動電流Iが解除閾値Ioc未満に減少しないことにより当該処置が設定時間Tos以上継続することを条件に、高負荷継続異常が発生したと判定する。したがって、この場合には、高負荷継続異常処置として、モータ駆動電流Iを0に制限して電動モータ12への通電を停止するための通電指令値E(図7参照)が、制御信号を無視して決定され、車両のイグニッションスイッチがオフになるまで、当該処置が継続されることとなる。
尚、設定時間Tosについては、電動モータ12の巻線15及びインバータ部84のスイッチング素子86等が高負荷の連続電流により故障に至る事態を確実に阻止できるよう、比較的短い時間に設定される。
さらに、(C)過電流閾値Io及び解除閾値Iocよりも小さい中間値である連続電流閾値Isをモータ駆動電流Iの瞬時電流が超えた後、モータ駆動電流Iが設定時間Ts以上連続して閾値Isを超えることを条件に、中負荷継続異常が発生したと判定する。したがって、この場合には、中負荷継続異常処置として、連続電流閾値Is未満にモータ駆動電流Iを制限するための通電指令値E(図7参照)が、制御信号を無視して決定され、モータ駆動電流Iが設定時間Tsc以上連続して閾値Is未満となることを条件に、当該処置が解除されることとなる。
尚、連続電流閾値Is及び設定時間Tsについては、電動モータ12の巻線15及びインバータ部84のスイッチング素子86等が中負荷の連続電流により発熱して故障に至る事態を抑制できるよう、それぞれ設定される。その結果、本実施形態の時間Tsは、設定時間Tosよりも長い時間とされるのである。また特に本実施形態では、図8に示す如く、連続電流閾値Isが実回転数Rrに応じて変化するように設定される。ここで、連続電流閾値Isの実回転数Rrに対する相関は、電動モータ12を駆動するのに必要なモータ駆動電流Iの実回転数Rrに対する相関に基づいて予め設定されている。したがって、電動モータ12の駆動に必要なモータ駆動電流Iが実回転数Rrに応じて変化しても、当該変化を反映した閾値Isに基づくことで中負荷継続異常を適確に判定できるのである。
また、中負荷継続異常処置におけるモータ駆動電流Iについては、0〜Isの範囲の中間値となるように制限することが望ましいが、0にまで制限してカットするようにしてもよい。さらに、中負荷継続異常処置の解除条件を構成する設定時間Tscについては、モータ駆動電流Iが偶発的に又は誤差の範囲で閾値Isを下回ることによる処置解除直後に電流Iが元へと戻り、閾値Is超えの電流Iが連続発生しているのと実質的に同じ状況となる事態を回避できるように、設定される。
以上において、瞬時高負荷又は高負荷継続異常が中負荷継続異常と同時期に発生する可能性があるが、それら瞬時高負荷及び高負荷継続異常は中負荷継続異常に比べて緊急性を要する。そこで、本実施形態では、(D)モータ駆動電流Iが閾値Isを連続して超える時間が瞬時高負荷又は高負荷継続異常処置中に設定時間Tsに達した場合、即ちそれらの異常処置中に条件(C)が成立した場合には、中負荷継続異常処置に優先して瞬時高負荷又は高負荷継続異常処置を継続する。また本実施形態では、(E)中負荷継続異常処置中にモータ駆動電流Iの瞬時電流が過電流閾値Ioに達した場合、即ち中負荷継続異常処置中に条件(A)が成立した場合には、中負荷継続異常処置に優先して瞬時高負荷異常処置を施す。さらに本実施形態では、(F)中負荷継続異常処置中に高負荷継続異常処置の継続時間が設定時間Tosに達した場合、即ち中負荷継続異常処置中に条件(B)が成立した場合には、中負荷継続異常処置に優先して高負荷継続異常処置を施すのである。
さて、図4,7に示すように制御ブロック82は、条件(A)〜(F)の成立により異常処置が施される間、異常の種類Kをモニタ信号により表して制御回路62へ出力する。したがって、制御回路62は、制御ブロック82からのモニタ信号から、異常の種類Kが瞬時高負荷異常、高負荷継続異常及び中負荷継続異常のいずれであるかを判断し、その異常に応じた適切な目標回転数Rt(例えば0)を表すように制御信号を生成する。ここで本実施形態では、異常に応じた制御信号が制御回路62により生成される前に、異常処置が制御ブロック82により自己制御的に施されることになるので、異常時には、電動モータ12の巻線15及びインバータ部84のスイッチング素子86等を迅速に保護できるのである。
このように第一実施形態では、条件(A)の成立による瞬時高負荷異常処置並びに条件(B)の成立による高負荷継続異常処置が特許請求の範囲に記載の「第一異常処置」に相当し、条件(C)の成立による中負荷継続異常処置が特許請求の範囲に記載の「第二異常処置」に相当する。したがって、本実施形態の制御ブロック82は、特許請求の範囲に記載の「第一異常処置手段」と「第二異常処置手段」とを構成しているのである。
次に、上述の特徴を実現するための制御ブロック82の制御フローについて、図1を参照しつつ説明する。尚、本制御フローは、イグニッションスイッチがオンすることにより開始される。
制御フローのステップS10では、目標回転数Rt及び目標回転方向Dtを表す制御回路62からの制御信号に従って通電指令値Eを決定する通常制御により、電動モータ12を駆動する。この後、本実施形態では、瞬時高負荷及び高負荷継続異常処置を施すためのステップS20と、中負荷継続異常処置を施すためのステップS30とが並列的に実行されることとなる。
まず、瞬時高負荷及び高負荷継続異常処置を施すためのステップS20の詳細について説明する。
ステップS20の詳細ステップS201では、モータ駆動電流Iが過電流閾値Ioに達したか否かを判定する。
ステップS201において、否定判定がなされた場合には、ステップS10へ戻ることによって通常制御を継続する。一方、ステップS201において肯定判定がなされた場合には、条件(A)が成立したとして、即ち瞬時高負荷異常が発生したとしてステップS202,S203を実行する。ここでステップS202では、高負荷継続異常タイマのカウントアップを開始する。また続くステップS203では、瞬時高負荷異常処置を実施してモータ駆動電流Iを即時制限し、瞬時高負荷異常を表すモニタ信号を制御回路62へ出力する。
このようなステップS203の後のステップS204では、高負荷継続異常タイマが設定時間Tos以上になったか否かを判定する。
ステップS204において否定判定がなされた場合には、ステップS205へ移行して、モータ駆動電流Iが解除閾値Ioc未満に減少したか否かを判定する。その結果、否定判定がなされた場合には、ステップS203へ戻ることによって瞬時高負荷異常処置を継続する一方、肯定判定がなされた場合には、瞬時高負荷異常は解消されたとしてステップS206,S207を実行する。ここでステップS206では、瞬時高負荷異常処置を解除し、また続くステップS207では、高負荷継続異常タイマを停止してリセットした後、ステップS10へ戻ることによって通常制御を再開する。
以上に対し、ステップS204において肯定判定がなされた場合には、条件(B)が成立したとして、即ち高負荷継続異常が発生したとしてステップS208へ移行する。このステップS208では、イグニッションスイッチがオフするまで、高負荷継続異常処置を実施して電動モータ12への通電を停止し、その間、高負荷継続異常を表すモニタ信号を制御回路62へ出力する。
以上、ステップS20の詳細について説明した。以下、中負荷継続異常処置を施すためのステップS30の詳細について説明する。
ステップS30の詳細ステップS301では、モータ駆動電流Iが連続電流閾値Isを超えたか否かを判定する。
ステップS301において否定判定がなされた場合には、ステップS10へ戻ることによって通常制御を継続させる。一方、ステップS301において肯定判定がなされた場合には、ステップS302へ移行する。このステップS302では、中負荷継続異常タイマが停止しているときはそのカウントアップを開始し、中負荷継続異常タイマがカウントアップ状態にあるときはそのカウントアップを継続する。
このようなステップS302の後のステップS303では、中負荷継続異常タイマが設定時間Ts以上になったか否かを判定する。
ステップS303において、否定判定がなされた場合には、ステップS10へ戻ることによって通常制御を継続する。一方、ステップS303において肯定判定がなされた場合には、条件(C)が成立したとして、即ち中負荷継続異常が発生したとしてステップS304,S305を実行する。ここでステップS304では、中負荷継続異常タイマを停止してリセットする。また続くステップS305では、中負荷継続異常処置を実施してモータ駆動電流Iを制限し、中負荷継続異常を表すモニタ信号を制御回路62へ出力する。
但し、本実施形態では、ステップS305による中負荷継続異常処置の実行が、ステップS203による瞬時高負荷異常処置又はステップS208による高負荷継続異常処置の実行と重なる可能性がある。したがって、中負荷継続異常処置の実行が瞬時高負荷異常処置と重なる場合には、中負荷継続異常処置を停止して瞬時高負荷異常処置の実行を優先させる。これにより、条件(D)又は条件(E)が成立する場合の上述の優先処理が実現されることとなる。また、中負荷継続異常処置の実行が高負荷継続異常処置と重なる場合には、中負荷継続異常処置を停止して高負荷継続異常処置の実行を優先させる。これにより、条件(D)又は条件(F)が成立する場合の上述の優先処理が実現されることとなる。
さて、ステップS305の後のステップS306では、モータ駆動電流Iが連続電流閾値Is未満に減少したか否かを判定する。
ステップS306において肯定判定がなされた場合には、中負荷継続異常処置の解除の可否を判定するためにステップS307,S308を実行する。ここでステップS307では、解除タイマのカウントアップを開始し、さらにステップS308では、解除タイマが設定時間Tsc以上になったか否かを判定する。
ステップS308において否定判定がなれた場合には、ステップS305へ戻ることによって中負荷継続異常処置を継続する。一方、肯定判定がなされた場合には、中負荷継続異常が解消されたとしてステップS309,S310を実行する。ここでステップS309では、中負荷継続異常処置を解除し、また続くステップS310では、解除タイマを停止してリセットした後、ステップS10へ戻ることによって通常制御を再開する。
以上に対し、ステップS306において否定判定がなされた場合には、ステップS311へ移行する。このステップS311では、解除タイマが停止しているときはその停止状態を維持し、解除タイマがカウントアップ状態にあるときはそのカウントアップを停止してリセットする。ここで、後者の処理によれば、モータ駆動電流Iが偶発的に又は誤差の範囲で閾値Isを下回ることによる解除タイマのカウントアップ開始後に電流Iが元へ戻るようなことがあっても、中負荷継続異常処置の解除を拒否して、電動モータ12の巻線15やインバータ部84のスイッチング素子86等を保護できるのである。尚、このようなステップS311の後には、ステップS305へ戻ることによって中負荷継続異常処置が継続されることとなる。
ここまで説明した第一実施形態によれば、瞬時高負荷異常や高負荷継続異常の発生時のみならず、中負荷継続異常の発生時にも、それぞれ適切な異常処置によってモータ駆動電流Iを制限できる。したがって、電動モータ12への常時通電が必要な構成等、通電時間が比較的長くなる構成であっても、電動モータ12の巻線15及びインバータ部84のスイッチング素子86等の故障を十分に抑制できるのである。
(第二実施形態)
図9に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の制御ブロック82では、中負荷継続異常処置の条件(C)を構成する連続電流閾値Isについて、電動モータ12の実回転数Rrに応じて変化させるのみならず、電動モータ12の目標回転方向Dtと実回転方向Drとの異同に応じて変化させる。
具体的には、図10に示すように、制御回路62から与えられる目標回転方向Dt及び信号生成ブロック81から与えられる実回転方向Drが共に正転方向又は逆転方向である場合には、連続電流閾値Isを小側閾値Issに設定する。これに対し、目標回転方向Dt及び実回転方向Drのうち一方が正転方向、他方が逆転方向である場合には、連続電流閾値Isを閾値Issよりも大きな大側閾値Islに設定する。但し、図9に示すように、いずれの閾値Iss,Islについても、互いの大小関係を維持する範囲において実回転数Rrに対しては所定の相関をもって変化するように、設定される。
このように第二実施形態によれば、目標回転方向Dtに対して実回転方向Drが同一となる場合と異なる場合とのうち、より大きなモータ駆動電流Iを必要とする後者においては、より大きな閾値Islが連続電流閾値Isとして中負荷継続異常の判定基準となる。したがって、方向Dt,Drの不一致によりモータ駆動電流Iが増大しても、中負荷継続異常の判定を適確に行って、中負荷継続異常処置が過度に施されてしまう事態を回避できるのである。
(第三実施形態)
図11に示すように、本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。第三実施形態の制御ブロック82では、中負荷継続異常処置の条件(C)を構成する連続電流閾値Isについて、電動モータ12の実回転数Rrに応じて変化させる代わりに、インバータ部84に印加されるバッテリ87の電源電圧Vに応じて変化させる。
具体的には、電源電圧Vが所定値Vthよりも低い領域Vlでは、電源電圧Vに対して線形関係を有するように、連続電流閾値Isを設定する。また、電源電圧Vが所定値Vth以上の領域Vhでは、電源電圧Vに対して略一定値となるように、連続電流閾値Isを設定する。尚、本実施形態では、過電流閾値Io及び解除閾値Iocについても、電源電圧Vに対して連続電流閾値Isの場合と同様の相関となるように、設定される。
このような第三実施形態によれば、電動モータ12の駆動に必要なモータ駆動電流Iが電源電圧Vに応じて変動しても、当該変動を反映した閾値Isに基づくことで中負荷継続異常を適確に判定できるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、制御ブロック82の機能については、マイクロコンピュータによりプログラムを実行することによって実現するようにしてもよい。
また、連続電流閾値Isについては、電動モータ12の実回転数Rrと、電動モータ12の目標回転方向Dt及び実回転方向Drの異同と、バッテリ87の電源電圧Vとのうち、少なくとも一つに応じて変化させることができる。即ち、第二実施形態において、方向Dt,Drの異同にのみに応じて連続電流閾値Isを設定してもよいし、第三実施形態において、方向Dt,Drの異同と電源電圧Vとの二次元的な相関により連続電流閾値Isを設定してもよいし、第二実施形態において、実回転数Rrと方向Dt,Drの異同と電源電圧Vとの三次元的な相関により連続電流閾値Isを設定してもよいのである。
さらに、電動モータ12としては、ブラシレスモータ以外のモータを採用してもよい。尚、通電ブロック83の構成については、電動モータ12の種類に応じて適宜変更することができる。
またさらに、電気回路系60と組み合わせる位相変化機構としては、電動モータ12の回転を利用して機関位相を調整することによりバルブタイミングを調整可能なものであれば、適宜採用することができる。
本発明の第一実施形態の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図であって、図5のII−II線断面図に相当する。 図2のIII−III線断面図である。 図2の電気回路系を示すブロック図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図4の通電ブロックを詳細に示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の特徴部分を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態の特徴部分を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態の特徴部分を説明するための模式図である。 本発明の第三実施形態の特徴部分を説明するための模式図である。
符号の説明
2 カム軸、10 電動バルブタイミング調整装置、12 電動モータ、14 モータ軸、15 巻線、20 位相調整機構、60 電気回路系、62 制御回路、80 モータ駆動回路、81 信号生成ブロック、82 制御ブロック(第一異常処置手段、第二異常処置手段)、83 通電ブロック、84 インバータ部、85 切換駆動部、86 スイッチング素子、87 バッテリ、88 検出部、89 負荷抵抗素子、Dr 実回転方向、Dt 目標回転方向、E 通電指令値、I モータ駆動電流、Io 過電流閾値、Ioc 解除閾値、Is 連続電流閾値、Isl 大側閾値、Iss 小側閾値、K 異常の種類、Rr 実回転数、Rt 目標回転数、Tos 設定時間(第二設定時間)、Ts 設定時間(第一設定時間)、Tsc 設定時間(第三設定時間)、V 電源電圧

Claims (12)

  1. 電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設けられて、前記電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、
    前記電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第一異常処置を施す第一異常処置手段と、
    前記モータ駆動電流が前記過電流閾値よりも小さい連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えること条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第二異常処置を施す第二異常処置手段と、
    を備え
    前記第二異常処置手段は、前記電動モータの実回転数に応じて、前記連続電流閾値を変化させることを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設けられて、前記電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、
    前記電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第一異常処置を施す第一異常処置手段と、
    前記モータ駆動電流が前記過電流閾値よりも小さい連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えること条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第二異常処置を施す第二異常処置手段と、
    を備え、
    前記第二異常処置手段は、前記モータ駆動回路が前記電動モータを駆動する方向である目標回転方向と前記電動モータの実回転方向との異同に応じて、前記連続電流閾値を変化させることを特徴とするモータ駆動回路。
  3. 電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設けられて、前記電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、
    前記電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第一異常処置を施す第一異常処置手段と、
    前記モータ駆動電流が前記過電流閾値よりも小さい連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えること条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第二異常処置を施す第二異常処置手段と、
    を備え、
    前記第二異常処置手段は、前記モータ駆動回路に印加される電源電圧に応じて、前記連続電流閾値を変化させることを特徴とするモータ駆動回路。
  4. 電動モータの回転を利用して内燃機関のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に設けられて、前記電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、
    前記電動モータに流すモータ駆動電流の瞬時電流が過電流閾値に達することを条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第一異常処置を施す第一異常処置手段と、
    前記モータ駆動電流が前記過電流閾値よりも小さい連続電流閾値を第一設定時間以上連続して超えること条件に、前記モータ駆動電流を制限するための第二異常処置を施す第二異常処置手段と、
    を備え、
    制御信号を生成する制御回路に接続され、前記制御信号に従って前記電動モータを通電駆動するモータ駆動回路であって、
    前記第一異常処置手段及び前記第二異常処置手段が前記制御信号を無視して、それぞれ前記第一異常処置及び前記第二異常処置を施すことを特徴とするモータ駆動回路。
  5. 前記第二異常処置手段は、前記目標回転方向に対して前記実回転方向が同一となる場合よりも、前記目標回転方向に対して前記実回転方向が異なる場合に、前記連続電流閾値を大きく設定することを特徴とする請求項に記載のモータ駆動回路。
  6. 前記モータ駆動電流が前記過電流閾値よりも小さい解除閾値未満に減少することを条件に、前記第一異常処置手段は、前記第一異常処置を解除することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ駆動回路。
  7. 前記第一異常処置が前記第一設定時間よりも短い第二設定時間以上継続することを条件に、前記第一異常処置手段は、前記電動モータへの通電を停止する前記第一異常処置を施すことを特徴とする請求項に記載のモータ駆動回路。
  8. 前記モータ駆動電流が前記連続電流閾値を連続して超える時間が前記第一異常処置中に前記第一設定時間に達することを条件に、前記第一異常処置手段は、前記第二異常処置に優先させて前記第一異常処置を継続することを特徴とする請求項又はに記載のモータ駆動回路。
  9. 前記第二異常処置中に前記瞬時電流が前記過電流閾値に達することを条件に、前記第一異常処置手段は、前記第二異常処置に優先させて前記第一異常処置を施すことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ駆動回路。
  10. 前記モータ駆動電流が前記連続電流閾値未満に減少することを条件に、前記第二異常処置手段は、前記第二異常処置を解除することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ駆動回路。
  11. 前記モータ駆動電流が第三設定時間以上連続して前記連続電流閾値未満となることを条件に、前記第二異常処置手段は、前記第二異常処置を解除することを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動回路。
  12. 電動モータと、
    前記電動モータを通電駆動する請求項1〜11のいずれか一項に記載のモータ駆動回路と、
    前記電動モータの回転に応じて内燃機関のクランク軸及びカム軸の間の相対位相を調整することにより、前記内燃機関のバルブタイミングを調整する位相調整機構と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
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