JP4710765B2 - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置等において、用紙の搬送を正確に行う搬送技術に関する。
画像形成装置や画像読取装置においては、原稿や記録材等の用紙を、搬送タイミング、搬送方向幅方向の位置及び傾きに関して、正確に制御して搬送することが要求されるが、搬送する用紙の種類や性質が様々であることや、搬送における温湿度等の環境も様々であるために、搬送のズレが生ずることが避けられない。
このために搬送ズレを補正する技術が開発されている。
例えば、特許文献1では、主走査方向、即ち、用紙の搬送方向に直交する方向のズレを検知し、検知結果に基づいて、印字における主走査方向の印字開始位置を補正することが提案されている。
特許文献2では、可動式の搬送ローラを設け、搬送ローラの傾きを用紙端検知手段の検知結果に基づいて制御することにより、用紙の横ズレを補正することが提案されている。
特許文献3では、主走査方向(用紙の搬送方向に直交する方向)におけるセンサ通過位置を絶対値として検知し、検知結果に基づいて書込位置を決定することが提案されている。
特許文献4では、2組のレジストローラの間に補正ローラを設け、レジストローラの挟持を解除した状態で補正ローラを搬送面に直交する軸の回りに回転させることにより、用紙の斜行を補正することが提案されている。
特許文献5では、用紙の傾きを検知し、用紙の傾きがある場合には、用紙先端にニップが平行になるまで、搬送ローラを回動し、用紙を挟持し、更に搬送ローラを搬送方向に直交するように回動して、用紙を搬送するレジストレーション装置が提案されている。特許文献5では、さらに、用紙の横ズレがある場合に、搬送ローラをスラスト方向に移動させることが提案されている。
特開昭63−207670号公報 特開平8−268610号公報 特開2000−335010号公報 特開2005−35709号公報 特開平6−234441号公報
カラー画像形成装置や軽印刷の分野で用いられるモノクロ画像形成装置など、高画質の画像を形成することが出来る高性能画像形成装置においては、記録材における画像位置が正確であることが要求され、この画像位置に要求される精度には、縦位置、横位置及び画像の角度の精度が含まれる。
また他方において、高速の装置では、記録材の搬送速度が高いことから僅かなタイミングのズレが画像位置の大きなズレになるとともに、記録材の搬送が正確に行われないと搬送不良が生じ、画像位置のズレとともに、紙詰まりが発生する。
このように記録材の搬送に対する条件が厳しくなる傾向にあるために、搬送のズレに対する従来技術では、十分な補正が困難になってきている。
特許文献1、3のように、搬送のズレを検知し、検知結果に基づいて、画像の書込における書込位置を補正するものは、高速のカラー画像形成装置には用いることができない。
高速のカラー画像形成装置では、像担持体に沿って複数の画像形成部が順次配列され、像担持体が1回周回する工程において、複数の単色画像が形成されるために、単色画像の最初の書き込み位置から、単色画像が合成された多色画像の転写位置までの距離が長くなることが不可避である。このために、記録材の搬送制御タイミングよりも単色画像の最初の書込のタイミングの方が早くなって、記録材の搬送のズレに基づいた書込位置の制御が不可能になる。
このようなカラー画像形成装置に特許文献1、3のような補正技術を用いた場合、記録材の搬送路が非常に長くなって、制御位置から画像転写位置に間で搬送のズレが発生し、搬送が正確に行えなくなる。また、装置が大型なるという問題もある。
また、POD(PRINT ON DEMAND)市場で求められる高画質画像の形成においては、スクリーン処理が行われるが、角度のズレ補正を画像の角度を調整することにより行うと、調整角度とスクリーン角度との関係でモアレが発生するという問題がある。
文字画像が主体であるオフィス用のプリンタでは、1〜2mm程度の画像位置のズレは許容されるが、PODの分野では、画像位置ズレを0.5mm以下に抑えることが必要である。
従来一般に行われているループを利用した用紙搬送や、特許文献2、4、5のように、搬送ローラの角度制御、搬送幅方向に位置制御等によった場合、前記のような画像位置精度に対するニーズを満足させることが極めて困難である。
本発明は、PODの分野で要求されているような高い画像位置精度で画像を形成することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.
給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラを有し、横ズレ補正、傾き補正および縦ズレ補正の際に、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動するように構成された可動搬送ユニットを有することを特徴とする用紙搬送装置。
2.
前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送幅方向に移動させる第1駆動手段を有することを特徴とする前記1に記載の用紙搬送装置。
3.
前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送面にほぼ直角な方向を軸として回転させる第2駆動手段を有することを特徴とする前記1または2に記載の用紙搬送装置。
4.
前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送方向に変位させる第3駆動手段を有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
5.
給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラと、
前記レジストローラ及び前記ループローラを一体に支持する第1フレーム、及び前記第1フレームを用紙の搬送面にほぼ直角な軸を中心に回転可能に支持する第2フレームを備えた可動搬送ユニットと、を有し、
横ズレ補正および傾き補正の際に、前記可動搬送ユニットの可動により、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動することを特徴とする用紙搬送装置。
6.
前記可動搬送ユニットは、前記第2フレームを用紙の搬送幅方向に可動に支持する第3フレームを有することを特徴とする前記5に記載の用紙搬送装置。
7.
前記第3フレームは用紙の搬送方向に可動であることを特徴とする前記に記載の用紙搬送装置。
8.
給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラを有し、前記レジストローラにより再搬送中の用紙の横ズレ量および傾き量に応じて、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動するように構成された可動搬送ユニットを有することを特徴とする用紙搬送装置。
9.
前記レジストローラの下流且つ前記転写部の上流に設けられ、前記レジストローラにより搬送される用紙を検知するセンサと、
前記センサの検知に基づいて、用紙の横ズレ量および傾き量を算出する演算制御部と、
を有することを特徴とする前記8に記載の用紙搬送装置。
10.
前記可動搬送ユニットの上流に設けられた給紙ローラと、前記可動搬送ユニットによるズレ補正中に前記給紙ローラのニップを解除する解除手段と、を有することを特徴とする前記1〜9のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
11.
前記可動搬送ユニットの上流において、前段ループを形成するループ形成手段を有することを特徴とする前記1〜9のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
12.
像担持体、該像担持体上に画像を形成する画像形成部及び前記像担持体上の画像を用紙に転写する転写装置を有する画像形成装置であって、前記転写装置により形成される転写部に用紙を供給する用紙搬送装置として、前記1〜11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置が設けられたことを特徴とする画像形成装置。
13.
表面に画像が形成された用紙を表裏反転して前記転写部に向けて用紙を搬送する再給紙部を有し、前記再給紙部から前記転写部に用紙を搬送する用紙搬送装置として、前記1〜11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を有することを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
本発明により、用紙搬送において生ずる縦ズレ、横ズレ及び傾きが補正されるので、用紙上に高い位置精度で画像を所定位置に形成することが可能となり、高画質の画像を高速で形成する画像形成装置に適用することが可能となる。
図示の実施の形態に基づいて本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1に示す画像形成装置は本発明の実施の形態に係る画像形成装置であって、カラー画像を形成することが可能であり、イエロー画像を形成する画像形成部Y、マゼンタ画像を形成する画像形成部M、シアン画像を形成する画像形成部C及び黒画像を形成する画像形成部Kを有する。画像形成部Y、M、C、Kのそれぞれはドラム状の感光体1、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及びクリーニング装置6を有し、帯電、露光により感光体上に潜像を形成し、現像装置4により感光体1上にトナー像を形成する。
なお、画像形成部Y、M、C及びKは同一構造を有する。図では、イエロー画像形成部Yの部品にのみ符号を付し他の画像形成部では省略している。
図示の画像形成装置は所謂デジタル画像形成装置であり、画像データに基づいて、露光装置3の光源(例えばレーザダイオード)が光ビームを発光し、感光体1をドット露光して画像を形成する。
7はベルト状の中間転写体であり、複数のローラに張架される。8は多色画像を中間転写体7から用紙Sに転写する転写装置、9は中間転写体をクリーニングするクリーニング装置である。
用紙Sは給紙部としての給紙トレイ60に収納されており、給紙トレイ60から給紙ユニット20により用紙Sが1枚づつ搬出されて、転写装置8により形成される転写位置に搬送される。
10は画像を定着する定着装置である。
用紙Sを転写位置に搬送する搬送路は、21、22、23からなり、搬送路21と22とが合流する部分に可動搬送ユニット100が配置される。
画像形成部Y、M、C、Kにおいて形成された単色画像は転写装置5により中間転写体7に転写され、中間転写体7上で重ね合わされて多色画像が中間転写体7上に形成される。
中間転写体7上の多色画像は給紙トレイ60から供給された用紙Sに転写される。
用紙Sに転写された多色画像は定着装置10により用紙Sに定着される。
画像転写後の感光体1、中間転写体7はクリーニング装置6、9によりそれぞれクリーニングされる。
22は手差しにより供給された用紙Sを転写位置に搬送する搬送路である。
用紙Sは搬送路21又は22から可動搬送ユニット100に搬送され、可動搬送ユニット100において、タイミング制御されて転写位置に供給される。
40は両面画像形成において、表面に画像が形成された用紙Sを表裏反転した後に再度転写部に供給する再給紙部である。
再給紙部40は排紙路から分岐した分岐搬送路41、表裏反転する反転搬送路42及び表裏反転された用紙Sが転写部に再給紙される再給紙路43で形成される。
分岐搬送路41には搬送ローラ44が、反転搬送路には搬送ローラ45が、再給紙路43には、搬送ローラ46、47がそれぞれ設けられる。48は搬送ローラ46のニップを形成/解除するソレノイド、49は搬送ローラ47のニップを形成/解除するソレノイドである。
27は用紙Sを排紙ローラ26に案内するか又は再給紙部40に案内するかを切り替える切り替えゲート、50は、分岐搬送路41から反転搬送路42へと用紙Sを導入するとともに、反転搬送路42から再給紙路43へと用紙Sを案内するゲートである。
次に、可動搬送ユニット100について、図2以下を用いて説明する。図2は可動搬送ユニット100の平面図、図3は図2におけるW方向から見た可動搬送ユニット100の断面図である。
搬送路21には、搬送ローラ30、31、32が設けられ、用紙Sを搬送する。36、37、38はソレノイドであり、それぞれ、搬送ローラ30のニップ、搬送ローラ31のニップ、搬送ローラ32のニップを形成/解除する。
搬送路21又は22から搬送された用紙Sは一対のローラからなるループローラ33により停止しているレジストローラ34に向けて搬送される。レジストローラ34は一対のローラからなり、用紙Sを挟持搬送する。レジストローラ34が停止しているので、ループローラ33により搬送される用紙Sの先端部が湾曲して用紙Sのループが形成される。所定のループが形成された段階でループローラ33の搬送が停止する。このようなループ形成は周知の方法により行われ、例えば、ループローラ33の通過位置に設けられたセンサにより用紙先端を検知し、先端検知から所定時間ループローラ33を回転させた後に停止させることによりループが形成される。
上下のガイド板35a、35bのうちの下方のガイド板35aはこのようなループ形成を可能とするために、図示のように湾曲している。
ループ形成後に、レジストローラ34が制御されたタイミングで起動して用紙Sを転写位置に向けて搬送する。
ループ形成により、用紙Sの先端が搬送方向に直角になるような用紙Sの姿勢制御が行われる。
レジストローラ34は、画像形成部Y、M、C、Kにおける画像形成と同期をとって起動し、用紙Sの所定位置に画像が形成されるように用紙Sを搬送する。即ち、最も早く画像形成を行う画像形成部Yの露光装置3を駆動する副走査方向の画像形成開始信号を基準として、この基準から所定時間経過した時点でレジストローラ34が起動する。
レジストローラ34の上流にループを形成することにより、用紙Sの角度がレジストローラ34の軸に直角となるように角度が補正されるとともに、レジストローラ34の前記に説明した起動制御により、用紙Sが画像形成部における画像形成に同期して搬送されるが、このような用紙Sの搬送制御を行っても、なお用紙Sの僅かなズレが残る場合がある。
即ち、用紙Sの搬送方向のズレ(以下縦ズレと言う)、搬送面内における搬送方向に直交する方向(以下搬送幅方向と言う)のズレ(以下横ズレと言う)及び用紙Sの傾きが残り、これらのズレを有する用紙Sが転写位置に供給され、画像位置が正確にならない場合が生ずる。
このように、ループを利用した補正によっては補正しきれないずれが、以下に説明する微調整により補正される。
可動搬送ユニット100は画像形成装置の本体フレーム70に取り付けられており、フレーム101、102、103で骨格が形成される。これらフレーム101、102、103は以下に説明するように相互に相対移動が可能である。また、最も外側のフレーム101は本体フレーム70に対して移動可能である。
ループローラ33及びレジストローラ34は第1フレームとしての、最も内側のフレーム103に取り付けられており、ループローラ33は歯車G1を介してモータM1により駆動されて回転し用紙Sを搬送し、レジストローラ34は歯車G2を介してモータM2により駆動されて回転し用紙Sを搬送する。
フレーム101〜103の移動により、搬送タイミングの補正である縦ズレ補正、搬送幅方向のズレの補正である横ズレ補正及び搬送面内における用紙の角度の補正である傾き補正が行われるが、これらの補正について以下説明する。
第3フレームとしての最も外側のフレーム101は矢印A1、即ち、用紙Sの搬送方向に移動可能であり、フレーム101にはラック105が固定されており、ラック105は歯車G3を介して第3駆動手段としてのモータM3により駆動され、フレーム101は矢印A1の方向に移動する。
第2フレームとしてのフレーム102はフレーム101に対して移動可能に取り付けられており、フレーム102にはラック106が固定されている。フレーム102は歯車G4及びラック106を介して第1駆動手段としてのモータM4により、搬送幅方向である矢印A2方向に移動する。
第1フレームとしてのフレーム103はフレーム102に対して軸104で回転可能に支持されている。フレーム103には、内周に歯を有する部分歯車107が固定されており、部分歯車107及び歯車G5を介して第2駆動手段としてのモータM5により駆動されて矢印A3で示すように用紙搬送面に直角な軸104を中心に回転して、用紙Sの向きを変更する。
モータM1〜M5としてはステッピングモータが用いられ、モータM3〜M5は制御信号により正逆方向に指定された量だけ回転する。
121はラインCCDからなるセンサであり、用紙Sを検知する。
36〜38(図1参照)は可動搬送ユニット100の上流側に配置された搬送ローラ30〜32のニップ解除する解除手段としてのソレノイドである。
図4は可動搬送ユニット100における用紙の搬送制御を行う制御系のブロック図である。
120はCPUからなる演算制御部、121は図2に示すように、用紙Sを検知するラインCCDからなるセンサ、122はプログラムを記憶しているROM、123は演算制御部120が行う演算制御に使用されるRAM、124はソレノイド125及びモータM1〜M5を駆動する駆動回路である。なお、図1におけるソレノイド36〜38、48、49を纏めて125で示す。
画像形成時の用紙Sの搬送は次のように行われる。
用紙Sが給紙トレイ60から送り出され、搬送ローラ30、31、32、ループローラ33により搬送されて停止しているレジストローラ34に先端が突き当たって、ループローラ33とレジストローラ34との間でループが形成される。ループ形成後に、レジストローラ34が起動して用紙Sを搬送するが、センサ121の用紙Sの先端検知信号により、ソレノイド125が作動して、搬送ローラ30〜32のニップを解除する。
演算制御部120はセンサ121の検知信号を処理して、用紙Sの縦ズレ、横ズレ及び傾きを演算する。
図5における用紙Sの縦ズレΔyは、露光開始信号を基準として演算される。縦ズレΔyは、用紙Sが搬送方向に基準から外れるズレである。
即ち、画像形成部Yの副走査方向の露光開始信号を起点として算出され、画像形成部Yの転写装置5の転写位置から転写装置8の転写位置に達する画像先端と、レジストローラ34により搬送される用紙Sの先端との整合がとれる基準時間に対する、センサ121が検知した用紙Sの先端通過時間の差から用紙Sの縦ズレΔyが演算される。
図5における用紙Sの横ズレΔxは、用紙搬送面内での搬送方向に直角な方向(以下搬送幅方向と言う)の用紙Sのズレであり、センターラインCLからの基準位置に対するセンサ121が検知した用紙Sのサイドエッジ位置との差から演算される。該基準位置は用紙Sのサイズにより決まっている。
図5における用紙Sの傾き角θは、センサ121が検知した用紙Sの搬送方向に関して隔たった2点におけるサイドエッジの位置の差から演算される。
演算制御部120は、縦ズレΔyに基づいて、モータM3の駆動方向及び駆動パルス数を決定し、横ズレΔxに基づいてモータM4の駆動方向及び駆動パルス数を決定し、傾きθに基づいてモータM5の駆動方向及び駆動パルス数を決定してこれらモータを起動し、可動搬送ユニット24のフレーム101〜103を移動させ、これらフレームの移動により、レジストローラ34が移動し、ズレの補正が行われる。
このような制御により用紙Sの縦ズレ、横ズレおよび傾きが補正され、用紙S上に高い位置精度で画像が形成される。
両面画像形成においては、前記に説明したズレ補正により転写部に用紙Sを搬送して表面画像を形成した後に、定着処理後の用紙Sを再給紙部40に搬送する。
再給紙部40において表裏反転した後に、用紙Sは可動搬送ユニット100に搬送されるが、センサ121により、用紙の縦ズレ、横ズレ及び傾きが検知され、検知結果に基づいた補正制御が行われる。この場合、再給紙路42にある搬送ローラ46、47のニップはソレノイド125により解除される。
両面画像形成における前記ズレ補正により、表面画像と裏面画像間のズレを高い精度で補正することが可能となる。
図6は本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の他の例を示す。
本例においては、可動搬送ユニット100の上流に用紙のループ(以下前段ループという)を形成することにより、可動搬送ユニット100の上流部における搬送ローラのニップを解除することなく、搬送ズレの補正を可能にしている。
図6において、33Aはループローラ33の上流、即ち、可動搬送ユニット100の上流側に前段ループを形成するループ形成手段としてのループローラである。図1に示す例では、ソレノイド36〜38により搬送ローラ30〜32のニップを解除しているが、本例では、搬送ローラ30〜32のニップ解除を行わない。
35cは前段ループ形成を可能にするために湾曲したイド板であり、35dは平板状のガイド板である。
図6の例では、ループローラ33Aにより、停止しているループローラ33に向けて用紙Sが搬送され、ループローラ33の上流に用紙Sのループが形成された段階で、ループローラ33が回転を開始して、用紙Sを停止しているレジストローラ34に向けて搬送する。
レジストローラ34の上流にループが形成された段階でレジストローラ34が回転を開始して用紙Sを搬送する。
前記に説明したように、可動搬送ユニット100の縦、横及び回転によるズレ補正が行われるが、可動搬送ユニット100の上流、即ち、ループローラ33Aとループローラ33との間にループが形成されるので、上流の搬送ローラのニップを解除なしで、ズレが補正される。
図6に示す画像形成装置は前段ループを形成する部分以外は、図1〜3に示すものと同一構造を有する。
画像形成においては、用紙Pを搬送し、その先端をレジストローラ34に突き当て、レジストローラ34とループローラ33との間にループを形成した後に、ループローラ33を停止させ、更にループローラ33Aの回転を継続してループローラ33とループローラ33Aとの間に前段ループを形成し、所定の前段ループが形成された時点で、ループローラ33Aを停止させる。可動搬送ユニット100の上流における前段ループの形成は、レジストローラ34の直ぐ上流に形成するループの場合と同様に従来周知の方法で行われ、ループローラ33の停止時点から所定時間ループローラ33Aを回転させた後に、ループローラ33Aを停止させることにより前段ループが形成される。
前段ループ形成後は、前記に説明した方法で、縦ズレ、横ズレ及び傾きが検知、演算され、演算制御部120が可動制御部100を制御して、これらのズレを補正する。
図7、8は本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の更に他の例を示す。
本例では、図6の例と同様に、前段ループを形成して、ズレ補正を行うとともに、縦ズレの補正をフレーム101の変位ではなく、レジストローラ34の搬送速度の制御により行っている。
画像形成装置全体の構成は図6に示す構造を有するが、可動搬送ユニット100は図7、8に示すように、図2、3と異なる構造を有する。
本例は、図における矢印A1で示す方向にフレーム40を移動させる機構を有していない。即ち、図2,3におけるモータM3、歯車G3及びラック38が設けられていない。
縦ズレY(図5参照)の補正は次のようにして行われる。
演算制御部120は、検知した縦ズレに基づいて、モータM2を駆動するパルスの周波数を設定し、モータM2を作動させる。これにより、レジストローラ34の搬送速度が変更され、縦ズレが補正されて、転写装置8の転写位置において、画像先端と用紙Sの先端との整合がとれるように、用紙Sが搬送される。
本発明の実施の形態に係るの全体構成を示す図である。 画像搬送部の平面図である。 図2におけるW方向から見た断面図である。 用紙の搬送制御を行う制御系のブロック図である。 搬送ズレを示す図である。 本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の更に他の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の更に他の例を示す図である。
符号の説明
33 ループローラ
34 レジストローラ
36〜38、48、49 ソレノイド
100 可動搬送ユニット
M1〜M5 モータ

Claims (13)

  1. 給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
    レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラを有し、横ズレ補正、傾き補正および縦ズレ補正の際に、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動するように構成された可動搬送ユニットを有することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送幅方向に移動させる第1駆動手段を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送面にほぼ直角な方向を軸として回転させる第2駆動手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記レジストローラ及び前記ループローラを用紙の搬送方向に変位させる第3駆動手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  5. 給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
    レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラと、
    前記レジストローラ及び前記ループローラを一体に支持する第1フレーム、及び前記第1フレームを用紙の搬送面にほぼ直角な軸を中心に回転可能に支持する第2フレームを備えた可動搬送ユニットと、を有し、
    横ズレ補正および傾き補正の際に、前記可動搬送ユニットの可動により、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動することを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 前記可動搬送ユニットは、前記第2フレームを用紙の搬送幅方向に可動に支持する第3フレームを有することを特徴とする請求項5に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記第3フレームは用紙の搬送方向に可動であることを特徴とする請求項に記載の用紙搬送装置。
  8. 給紙部から搬送された用紙を制御されたタイミングで転写部に向けて搬送する用紙搬送装置において、
    レジストローラ及び該レジストローラの上流に配置され、前記レジストローラの上流に用紙のループを形成するループローラを有し、前記レジストローラにより再搬送中の用紙の横ズレ量および傾き量に応じて、前記レジストローラおよび前記ループローラが一体に移動するように構成された可動搬送ユニットを有することを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 前記レジストローラの下流且つ前記転写部の上流に設けられ、前記レジストローラにより搬送される用紙を検知するセンサと、
    前記センサの検知に基づいて、用紙の横ズレ量および傾き量を算出する演算制御部と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の用紙搬送装置。
  10. 前記可動搬送ユニットの上流に設けられた給紙ローラと、前記可動搬送ユニットによるズレ補正中に前記給紙ローラのニップを解除する解除手段と、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  11. 前記可動搬送ユニットの上流において、前段ループを形成するループ形成手段を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の用紙搬送装置。
  12. 像担持体、該像担持体上に画像を形成する画像形成部及び前記像担持体上の画像を用紙に転写する転写装置を有する画像形成装置であって、前記転写装置により形成される転写部に用紙を供給する用紙搬送装置として、請求項1〜11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置が設けられたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 表面に画像が形成された用紙を表裏反転して前記転写部に向けて用紙を搬送する再給紙部を有し、前記再給紙部から前記転写部に用紙を搬送する用紙搬送装置として、請求項1〜11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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