JP4709406B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式画像形成装置の改良に関し、特に乾式現像装置を具備する高速複写機、プリンタ、ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
広幅複写機に多いジアゾ方式の複写機ではアンモニアを含有した現像液を使用しているため、広幅複写機の近傍で使用されることの多い高速機は、高濃度のアンモニア雰囲気に曝されることが多い。
アンモニアは+帯電傾向にあり、トナーのレジンや帯電制御剤に付着するため、特にー帯電トナーを使用するデジタル複写機は高濃度のアンモニア雰囲気中では、トナーの帯電能力低下による画像濃度低下や地汚れを起こしやすい。図6に示したTable−1に通常のコピーランを行った場合とアンモニア雰囲気下での、コピーID、トナー濃度、トナーの帯電量(Q/M)を一覧表にした。アンモニア環境で休止しても、ランニングしても、通常環境よりもTC、Q/M、IDは夫々低下することがわかる。また、いったんトナーがアンモニアに汚染されると、もとどおりに復帰させることはできない。
例えば土曜、日曜はオフィスの空調も切れていることが多いため、トナーボトル中のトナーが長時間、高濃度のアンモニア雰囲気に曝されることによるダメージは通常の稼働日より厳しい。
乾式現像装置を備えた画像形成装置に装備されるトナー供給装置には、トナーのモレ防止などの目的でトナーボトルのキャップが自動開閉するものがある。(特開平6−43755号公報、特開平6−214460号公報、特開平7−181793号公報)
しかしこれは、トナーボトルの着脱のための機構であり、着脱時以外にはボトルのキャップは開いたままになってしまい、トナーのアンモニア汚染は避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、トナーボトル中のトナーがアンモニア雰囲気に曝される時間を極力少なくすることで、画像形成装置の長時間休止時に空調が切れても、アンモニア汚染の影響を最小限に抑えられる画像形成装置を提供することを目的とする
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、トナーを収容し且つキャップによって開閉されるトナー吐出口を備えたトナーボトルと、該トナーボトルを着脱可能に支持し且つキャップ開閉機構によって該キャップを開放してトナー吐出口からトナーボトル内のトナーを吐出させて貯留するトナーバンクと、該トナーバンク内のトナーを現像装置に搬送するトナー搬送経路と、前記現像装置を含む画像形成部と、これらの動作を制御する制御部と、を備えたジアゾ方式の複写機と同一環境で使用される電子写真方式の画像形成装置において、前記画像形成装置は、ウイークリータイマーをさらに備え、前記制御部は、前記ウイークリータイマーで設定された曜日が月曜日の早朝後〜金曜日の深夜前では前記吐出口を開けたままの状態にし、前記曜日が金曜日の深夜になった場合には前記キャップ開閉機構を作動させて前記吐出口を閉め、前記曜日が月曜日の早朝になった場合には前記キャップ開閉機構を作動させて前記吐出口を開けることを特徴とする
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体略図、図2はトナー供給装置の構成説明図である。
この画像形成装置は、給紙部1、画像形成部2、読取光学系3、自動原稿給紙装置4、トナー供給装置5等を備える。給紙部1は、給紙トレイ、及び給紙機構から成る。画像形成部2は、感光体ドラムユニット11、現像装置12、定着装置13、定着装置14等を有する。トナー供給装置5は、複数のトナーボトル16を着脱自在に保持するトナーバンク17と、該トナーバンク17内のトナーを現像装置12に搬送するトナー搬送経路18と、これらを制御する制御部と、を備えている。
トナーボトル16は、容器本体16a内にトナーを収容すると共に、トナー吐出口16bにはこれを開閉するキャップ16cを備えている。
トナーバンク17は、トナーボトル16を着脱自在に保持する保持機構と、保持したトナーボトル16のキャップ16cをチャックして吐出口16bを開閉するキャップ開閉機構30と、吐出口16bから吐出されたトナーを貯留する貯留タンク等を備えている。
トナー搬送経路18は、例えばトナーバンク17の貯留タンクと直結して収容したトナーを現像装置12のトナーホッパー部12aに向けて搬送するトナー搬送コイル20、トナー補給シリンダ21、チューブ22、エアポンプモータ23、戻しチューブ24などを備えている。
上記各構成要素、及びその駆動源の動作は図示しない制御部が司る。
【0006】
本発明の第1の実施形態の特徴的な構成は、前記制御部が、所定の設定時間に達したときに前記キャップ開閉機構を作動させて前記吐出口16bを開閉させるようにした点にある。本実施形態では、トナーボトル16から直接トナーホッパー12aへとトナーを補給せずに、まずトナーバンク17へとトナーを補給して、そこから次にエアポンプ23でトナーホッパー12aへとトナーを補給している。トナーボトル16から直接トナーホッパー12aにトナーを補給する方式でも本発明の範囲内であることはいうまでもない。トナーバンク17にはトナーボトル16を2本セットすることができる。ただしトナー補給時に使用されるボトルは片側のみで、コピー使用中に片方のボトルが空になると、当該ボトルのキャップを閉め、続いて自動的にもう片方のボトルに切り替えてキャップを開放してトナー補給を行う。トナーボトルモータにより、トナーボトルが回転し、トナーがボトルの吐出口16bよりトナーバンク17に補給される。トナーバンクに補給されたトナーは、搬送コイル20の働きにより、補給シリンダ21へと搬送される。補給シリンダ21内のトナーはエアポンプモータ23により吸引されて、トナーホッパー12aへとエアーと一緒に搬送される。トナーホッパー部には、トナーと空気が送り込まれるために、圧抜き用にフィルタ2個と空気を戻すためのチューブがあり、空気はトナー補給シリンダー21を介して循環している。ホッパー12aに補給されたトナーは、現像装置12に具備されたトナー濃度センサの出力値に応じてホッパー12aから現像タンク12bにトナーが補給され、現像剤のトナー濃度が一定に保たれる。
【0007】
図3は、トナーボトル16をトナーバンク17にセットしてトナーがバンクに補給される様子を示す図である。
トナーボトル16の吐出口16bは脱着可能なキャップ16cによって塞がれている。
通常はトナーエンドになったほうのボトルのみを交換するため、残りの片方のボトルは補給中になっている。そのため新トナーボトルをセットしても、直ぐにはボトルのキャップが開かれることはない。ボトルをセットすると、ボトルキャップが機械本体側(キャップ開閉機構30)によりチャックされる。
補給動作中のトナーボトルは、ボトルチャックモータ31が回転してチャックが引かれることにより、吐出口が開く。このときトナー供給口32のフィラーがチャックセット検知部33を遮断することで、どちらのボトルから補給しているかを機械本体が検知している。
片方のボトルが空になりトナーを補給するボトルが切り替わるときは、空のトナーボトル側のボトルチャックモータ31が動作し、トナー補給を開始するボトルのチャックを開くことにより、補給するボトルの切り替えが行われる。
トナーバンク内のトナーエンドセンサにて、バンク17内のトナーエンドを検知していて、バンク内のトナー溜まりが一定量以下にならないように制御される。各トナーボトルにモータが設置されており、トナーエンドセンサの出力が一定値以下になると、ボトルを回転させることによりボトルからバンクへのトナー補給を行う。
【0008】
図4は請求項1に対応する実施形態を示すフローチャートである。ステップ1に示したタイマーTは、例えばウイークリータイマーであり、T1=金曜日の深夜、T2=月曜日の早朝に設定されている。タイマーTの計時がT1より前である場合(月曜〜金曜)、ボトル開閉モータはボトルが開いたままの状態になっている。一方、タイマーTがT1(金曜深夜)になった場合、トナーボトル16の吐出口16bが閉まる方向にボトル開閉モータ(キャップ開閉機構30)が動作する(ステップ2、ステップ3)。また、タイマーTがT2(月曜日の早朝)になった場合、トナーボトル16の吐出口16bが開く方向にボトル開閉モータが動作し、タイマーTが初期化(T=0)される(ステップ2、4、5)。
【0009】
次に、図5は、その他の実施形態のフローチャートである。タイマーtは、コピーjobが終了した時に初期化(t=0)される。コピーjob終了後一定時間(t=t1)経過したところで、トナーボトルの吐出口16bが閉まる方向にボトル開閉モータ(キャップ開閉機構30)が動作する(ステップ11、12)。次に、コピースタート時(プリントキーON時)、ボトル吐出口が閉まっていた場合は、ボトル開閉モータが開く側に動作する(ステップ15、16、17)。なお、上記実施形態では、トナーボトルからトナーホッパー(バンク)へのトナー供給に着目したが、トナー搬送経路の他の部分を開閉させてアンモニア雰囲気を遮断することも、本発明から当然考え得ることはいうまでもない。図6のTable−1には、通常環境、アンモニア環境でのコピーランのTC、Q/M、IDを、本発明の場合とそうでない場合とで比較した結果をまとめた。実施例1、2ともにアンモニア雰囲気に対して、効果があることがわかる。
【0010】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明においては、タイマーによる計時によって、例えば一週間を単位として定めた所定の時間に、トナーボトルの吐出口の開閉を行っているため、例えば、アンモニア雰囲気中で、土日のように長時間空調が切れた場合であっても、トナーボトル中のトナーがアンモニア雰囲気に曝される時間を極力少なくすることができ、アンモニア汚染の影響を最小限に抑えることが可能になった
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体略図。
【図2】トナー供給装置の構成説明図。
【図3】トナーボトルをトナーバンクにセットしてトナーがバンクに補給される様子を示す図。
【図4】請求項1に対応する実施形態を示すフローチャート。
【図5】その他の実施形態のフローチャート。
【図6】通常環境、アンモニア環境でのコピーランのTC、Q/M、IDを、本発明の場合とそうでない場合とで比較した結果をまとめたTable−1を示す図。

Claims (1)

  1. トナーを収容し且つキャップによって開閉されるトナー吐出口を備えたトナーボトルと、該トナーボトルを着脱可能に支持し且つキャップ開閉機構によって該キャップを開放してトナー吐出口からトナーボトル内のトナーを吐出させて貯留するトナーバンクと、該トナーバンク内のトナーを現像装置に搬送するトナー搬送経路と、前記現像装置を含む画像形成部と、これらの動作を制御する制御部と、を備えたジアゾ方式の複写機と同一環境で使用される電子写真方式の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、ウイークリータイマーをさらに備え、
    前記制御部は、前記ウイークリータイマーで設定された曜日が月曜日の早朝後〜金曜日の深夜前では前記吐出口を開けたままの状態にし、前記曜日が金曜日の深夜になった場合には前記キャップ開閉機構を作動させて前記吐出口を閉め、前記曜日が月曜日の早朝になった場合には前記キャップ開閉機構を作動させて前記吐出口を開けることを特徴とする画像形成装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0720707A (ja) * 1993-07-06 1995-01-24 Ricoh Co Ltd トナー保持方法
JPH10186816A (ja) * 1996-12-20 1998-07-14 Ricoh Co Ltd 現像剤容器
JPH10333412A (ja) * 1996-07-08 1998-12-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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