JP4709090B2 - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
続いて、実施例1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。このシステムではホストコンピュータ40及び3台の画像形成装置(10,20,30)がLAN50に接続されているが、本発明における印刷システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。また、本実施例では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
画像形成装置10の外観を図2に示す。スキャナ部13は、複数のCCDを有している。この各CCDの感度が夫々異なっていると、たとえ原稿上の各画素の濃度が同じであったとしても、各画素が夫々違う濃度であると認識されてしまう。そのため、スキャナ部では、最初に白板(一様に白い板)を露光走査し、露光走査して得られた反射光の量を電気信号に変換してコントローラ11に出力している。なお、後述するように、コントローラ11内のシェーディング補正部500は、各CCDから得られた電気信号を元に、各CCDの感度の違いを認識している。そして、この認識された感度の違いを利用して、原稿上の画像をスキャンして得られた電気信号の値を補正している。さらに、シェーディング補正部500は、後述するコントローラ11内のCPU301からゲイン調整の情報を受取ると、当該情報に応じたゲイン調整を行う。ゲイン調整は、原稿を露光走査して得られた電気信号の値を、どのように0〜255の輝度信号値に割り付けるかを調整するために用いられる。このゲイン調整により、原稿を露光走査して得られた電気信号の値を高い輝度信号値に変換したり、低い輝度信号値に変換したりすることができるようになっている。続いて、この原稿上の画像をスキャンする構成について説明する。
図3は、画像形成装置10のコントローラ11の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
図5にスキャナ画像処理部312の内部構成を示す。
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受取る。
ステップ801では紙指紋情報取得部507において取得した画像データをグレイスケールの画像データに変換する。ステップ802では、ステップ801においてグレイスケールの画像データへ変換された画像において、印刷や手書きの文字といった誤判定の要因となりうるものを取り除いて照合を行うためのマスクデータを作成する。マスクデータは“0”or“1”の2値データである。グレイスケールの画像データにおいて、輝度信号値が第1の閾値(つまり、明るい)以上である画素については、マスクデータの値を“1”に設定する。また、輝度信号値が第1の閾値未満である画素についてはマスクデータの値を“0”に設定する。以上の処理を、グレイスケールの画像データに含まれる各画素に対して行う。ステップ803では、ステップ801においてグレイスケールに変換された画像データ及び、ステップ802において作成されたマスクデータの2つのデータを紙指紋情報として取得する。なお、ステップ801においてグレイスケールに変換された画像データ自体のことを紙指紋情報と称することもあるが、本実施例では、上記二つのデータを紙指紋情報と称することにする。
図6にプリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示す。
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602はカラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は輝度濃度変換を行う。このLog変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。例えば、受取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
CPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた所定領域の紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報を不図示のサーバに登録することが可能となっている。この登録は、RAM302内に格納されたプログラムを実行することによって行われる。
CPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報と他の紙指紋情報とを照合すべく制御することが可能となっている。なお、他の紙指紋情報は、本実施例においてサーバに登録されている紙指紋情報のことを意味する。
ステップ901では、サーバに登録されている紙指紋情報をRAM302から取出す。
まず、式(1)を用いて2つの紙指紋情報の誤差値E(i,j)(2つの紙指紋情報の位置を(i,j)ずらしたときの)を(2n−1)×(2m−1)個求める。
同様に、それぞれの紙指紋情報が少なくとも1画素以上重なるように画像をずらしながら演算を行う。最後に図22(B)のように、E(n−1,m−1)を求める。
このようにして、(2n−1)×(2m−1)個の誤差値E(i,j)の集合を求める。
E(k,l)=min{E(i,j)}である場合、登録されていた紙指紋情報を取得した際の位置と、今取得されたばかりの紙指紋情報を取得した際の位置とは、互いにk,lずれていたことがわかる。
式(1)の分子は、{f1(x,y)−f2(x−i,y−j)}2に対してα1とα2とがかけられた結果を意味する(正確には、さらにΣ記号により合計値が求められている)。このα1とα2は、濃い色の画素は0、薄い色の画素は1を示す。
上述したように、E(k,l)=min{E(i,j)}である場合、登録されていた紙指紋情報を取得した際の位置と、今取得されたばかりの紙指紋情報を取得した際の位置とは互いにk,lずれていたことがわかる。
なお、※は、値とは関係がない。注目して頂くために記載しただけである。注目して頂きたかった理由は後述する。
そして、この新たな集合から標準偏差(30×30+10×10+10×10+10×10=1200,1200/4=300,√300=10√3=約17)を求める。そして、上記新たな集合を17で割り、商を求める(1※,−1,−1,−1)。・・・・(C)
そして、求められた値のうちの最大値をマッチング度合い(1※)とする。なお、この1※という値は、E(0,0)=10※という値と対応した値である。E(0,0)というのは、今回の場合、E(0,0)=min{E(i,j)}を満たす値である。
上記マッチング度合いの決定方法を行う処理は、結局、複数の誤差値集合の中で最も小さな誤差値が、平均的な誤差値とどれだけ離れているかを計算する(A及びB)。
最後にマッチング度合いを閾値と比較することで、照合結果を得る(D)。
ここで、登録されていた紙指紋情報と、今取得されたばかりの紙指紋情報とが、同じ紙から取得されたと仮定する。
ステップ903では、ステップ902において求められた2つの紙指紋情報のマッチング度合いと所定の閾値との比較を行って、「有効」「無効」を決定する。なお、マッチング度合いのことを類似度と称することもある。また、マッチング度合いと所定の閾値との比較結果のことを、照合結果と称することもある。
コントローラ11の説明は以上である。
図7は画像形成装置10における初期画面である。領域701は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ704は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ706は各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
続いて、図7に示す紙指紋情報登録タブ708がユーザにより押下された後にスタートキーが押下された際に、実行される紙指紋情報登録処理について図16を用いて説明する。
続いて、図7に示す紙指紋情報照合タブ709がユーザにより押下され、その後、管理番号が入力された後にスタートキーが押下された際の動作について図17を用いて説明する。
以上、コピー時に紙指紋情報を取得し、当該取得された紙指紋情報をサーバに登録する方法を説明した。以下では、プリント時に紙指紋情報を取得し、当該取得された紙指紋情報を登録する処理について説明する。
次に図11で示すフローチャートを用いて、図10で示したフローチャートの処理後に行われる処理を説明する。この図11で示すフローチャートの各工程における処理は、画像形成装置のCPU301により統括的に制御される。
図14は、<紙指紋情報取得領域の決定方法>を示したフローチャートである。本フローチャートにおける各工程の処理は、CPU301により統括的に制御される。なお、本フローチャートは、紙指紋情報として適切な領域を検索し、当該検索された適切な領域を紙指紋情報取得領域として設定する処理を示している。
ステップ3602では、CPU301は、k=1に設定する。
図15が、HDDに一時保管されている画像データであると仮定する。
以上、四つの領域を、CPU301は、を紙指紋情報取得禁止領域として指定することになる。
(条件1)紙端ではない領域か?
(条件2)境界線から遠い領域か?
(条件3)白ベタ領域ではない領域か?
(条件4)黒ベタ領域ではない領域か?
このように、条件3や条件4のように、「どの程度ドットが打たれるか」を判断する必要な重い処理を後に回し、条件1や条件2のように軽い処理を前に回すことで処理を高速化している。
さらに、ユーザ所望の領域から紙指紋情報を取得することができる。
この実施例2における紙指紋情報取得領域決定処理のフローチャートを図18に示す。
本フローチャートにおける各工程の処理は、CPU301により統括的に制御される。
ステップ1810では、ユーザから指定された領域を適切な紙指紋領域と決定する。
S1806では、CPU301は、もっと中央に近い領域を選択して下さいというのを、ユーザに対して表示画面を通じて通知するように制御する。
S1807では、CPU301は、もっと端に近い領域を選択して下さいというのを、ユーザに対して表示画面を通じて通知するように制御する。
S1808では、CPU301は、もっと白い領域を選択して下さいというのを、ユーザに対して表示画面を通じて通知するように制御する。
S1809では、CPU301は、もっと黒い領域を選択して下さいというのを、ユーザに対して表示画面を通じて通知するように制御する。
なお、S1806〜S1809の通知に対して、ユーザが新たな領域を選択した場合には、S1801に戻る。
また、S1806〜S1809の通知に対して、「自動的に領域を選択して下さい」というのをユーザが選択した場合には、図18における処理を終了して、図14における処理に移る。つまり、実施例1に記載したフローチャートを利用する。
(1)紙端領域をグレーアウトして、選択できないようにする。
(2)境界線から近い領域をグレーアウトして、選択できないようにする。
さらに本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
Claims (5)
- 画像データがシートに印刷される際に第1の面積率より低く、かつ、第2の面積率より高い面積率でドットが打たれる領域を特定する特定手段と、
前記シート上の前記特定手段で特定された領域から紙指紋情報を取得する取得手段とを有し、
前記第1の面積率は、前記第2の面積率より高く、
前記第1の面積率は黒ベタ領域に打たれているドットの面積率を示し、
前記第2の面積率は白紙領域に打たれているドットの面積率を示すことを特徴とする画像処理装置。 - 前記特定手段は、前記シートを均等分割した際の境界線から所定の距離以上離れた領域の中から、前記第1の面積率より低く、かつ、前記第2の面積率より高い面積率でドットが打たれる領域を特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記特定手段は、前記シートの端から所定の距離以上離れた領域の中から、前記第1の面積率より低く、かつ、前記第2の面積率より高い面積率でドットが打たれる領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 特定手段が、画像データがシートに印刷される際に第1の面積率より低く、かつ、第2の面積率より高い面積率でドットが打たれる領域を特定する特定工程と、
取得手段が、前記シート上の前記特定工程で特定された領域から紙指紋情報を取得する取得工程とを有し、
前記第1の面積率は、前記第2の面積率より高く、
前記第1の面積率は黒ベタ領域に打たれているドットの面積率を示し、
前記第2の面積率は白紙領域に打たれているドットの面積率を示すことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 請求項4に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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