JP2009005091A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙上に複数の原稿データ画が面付けされている場合においても、1回の処理で確実に紙指紋登録を可能とし、用紙を断裁した後の照合処理も可能とすること。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置は、紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に紙が原本であることを保証する画像形成装置であって、紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得手段と、面付け情報取得手段によって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出手段と、紙指紋取得領域算出手段により算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図28

Description

本発明は、紙指紋(以下では、紙指紋のことを紙紋とも称する)情報を取り扱うことができる画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
紙は、太さ20〜30ミクロン程度の植物繊維がからまってできている。そのからまりにより、ランダムなパターンが作り出されている。このランダムなパターンは、指紋と同じように、紙一枚ごとに異なっている。このような紙上のランダムなパターンは紙指紋情報と呼ばれる。
紙指紋情報は紙一枚一枚で違っているため、「私の発行した原本は、この紙指紋情報を有する紙だ」と登録しておくと、後で紙が「原本」なのか「偽物」なのかを区別するときに便利である。なお「原本の複写物」は、当然「偽者」に含まれる。
特許文献1は、原本を作成する際に、原本となる用紙に付されたマークを基準位置として、その基準位置から所定距離離れた領域を紙指紋情報取得領域として設定する技術を開示している。この文献は、設定された紙指紋情報取得領域から紙指紋情報を取得することも開示している。さらにこの文献は、当該取得した紙指紋情報を符号化して符号画像を生成し、当該生成された符号画像を、上記原本となる用紙に印刷する技術も開示している。
また、プリントオンデマンド印刷業界では、出力用紙枚数の節約を目的に一枚の用紙に対して、原稿データを複数ページレイアウト(面付けとも呼ぶ)して印字を行う方法が用いられている。最終成果物は、印字後の用紙を断裁機などで断裁して得ることとなる。図20、21は、その印刷方法の例を示している。以下の説明において、断裁後の印刷物のことを最終成果物と表記する。符号1401は用紙、符号1402は1ページ分の原稿データを示している。図20に示されている1枚の用紙1401には、10ページの原稿(1ページ分の原稿データ1402が10個)がレイアウトされている。図20に示されている断裁の目印1403は、トンボと呼ばれる。図21は、1ページ分の原稿データに注目した図の一例である。最終成果物は、目印(トンボ)1403を断裁した領域1404となる。これらの印刷方法は、多連印刷や多面印刷と呼ばれる。また、これらの印刷方法で用いられる原稿データのレイアウト方法は、多連面付け、多面付けと呼ばれる。
特開2004−214831号公報
しかしながら、上述した紙指紋技術と多面印刷を掛け合わせたときには、以下のような課題がある。
図22、23は、課題を示す図の例を示している。
まず、図22に示されている課題について説明する。図22は、用紙1501は、多面付けされた1ページ分の原稿データの領域1502を示している。従来の紙指紋登録は、用紙に対しての処理である。このため、図22に示されている用紙1501に対しての紙指紋登録が行われる。したがって、登録される紙指紋は、図22に示されているようにランダムな位置1503に位置し、紙指紋の数もランダムな個数となる。そして、この用紙1501の断裁後に最終成果物1504が、図22に示されているように得られる。このように、最終成果物上には登録した紙指紋情報が含まれていないこととなり、紙指紋情報による原本保証などの各種処理が無効になってしまう。
次に、図23を用いて他の課題について説明する。前述した課題を解決するために、用紙1501を予め断裁した後に、紙指紋登録の処理を行うことが考えられる。しかしこの方法は、最終成果物1504一つ一つに対して、紙指紋登録の処理を行わなければならず、非常に手間のかかる処理となってしまう。図23に示されている例でも、一枚の用紙1501の紙指紋登録を行うために、最終成果物1504の10枚に対して合計10回の処理が必要となる。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に紙が原本であることを保証する画像形成装置であって、紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得手段と、面付け情報取得手段によって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出手段と、紙指紋取得領域算出手段により算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、用紙上に複数の原稿データ画面付けされている場合においても、1回の処理で確実に紙指紋登録が可能となる。また、用紙を断裁した後の照合処理においても失敗することがなくなる。
以下で説明する本発明に係る実施形態において、紙指紋とは、紙指紋が付された紙が、「原本」なのか「偽物」なのかを区別するために用いられる情報を与えるものである。
紙指紋は、太さ20〜30ミクロン程度の植物繊維がからまってできている。そのからまりにより、ランダムなパターンが作り出されている。このランダムなパターンは、指紋と同じように、紙一枚一枚で異なっているので、「原本」の紙指紋を登録することにより、ある紙が「原本」であるか否かを保証することができる。
(実施形態1)
<印刷システム>
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置を含む印刷システムを示すブロック図である。図1に示されている印刷システムには、3台の画像形成装置10およびサーバ20がLAN30に接続されている。図1に示されている印刷システムには、3台の画像形成装置が接続されているが、画像形成装置とサーバが1台ずつ接続されているだけでもよい。実施形態1では、接続方法としてLANが使用されているが、これに限られることはない。実施形態1で用いられる接続方法は、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式などもよい。
図1に示されているサーバ20は、データ格納機能やデータ管理機能を有する。そして、図1に示されているサーバ20は、画像形成装置10からLAN30やWANを介して送信されたデータを格納する。また、サーバ20は、画像形成装置10からのデータ取得要求をLAN30やWANを介して受信し、要求されたデータを画像形成装置10に送信する。
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像形成装置10全体の動作制御を司るコントローラ11、ユーザインターフェース(UI)である操作部12を有する。
<画像形成装置10>
図2は、画像形成装置10の外観を示している。
スキャナ部13は、複数のCCDを有している。各CCDは、感度が夫々異なっていると、たとえ原稿上の各画素の濃度が同じであったとしても、各画素が夫々違う濃度であると認識してしまう。そのため、スキャナ部13は、最初に白板(一様に白い板)を露光走査し、露光走査して得られた反射光の量を電気信号に変換してコントローラ11に出力している。なお後述するように、コントローラ11内のシェーディング補正部500(図5参照)は、各CCDから得られた電気信号を元に、各CCDの感度の違いを認識している。
そして、シェーディング補正部500は、この認識された感度の違いを利用して、原稿上の画像をスキャンして得られた電気信号の値を補正している。さらに、シェーディング補正部500は、後述するコントローラ11内のCPU301(図3参照)からゲイン調整の情報を受取ると、当該情報に応じたゲイン調整を行う。ゲイン調整は、原稿を露光走査して得られた電気信号の値を、どのように0〜255の輝度信号値に割り付けるかを調整するために用いられる。このゲイン調整により、シェーディング補正部は原稿を露光走査して得られた電気信号の値を高い輝度信号値に変換したり、低い輝度信号値に変換したりすることができる。
スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。さらにスキャナ部13は、電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。原稿は、原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12から読み取り開始を指示すると、コントローラ11はスキャナ部13に原稿読み取り指示を与える。スキャナ部13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレイ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は、原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方式であってもよい。
プリンタ部14は、コントローラ11から受取った画像データを用紙上に形成する画像形成デバイスである。なお、実施形態1において、画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。例えば、画像形成方式として、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式を用いることができる。また、プリンタ部14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205(図2参照)が設けられている。排紙トレイ206には印字後の用紙が排出される。
<コントローラ11の詳細説明>
図3は、画像形成装置10のコントローラ11について詳細に説明するためのブロック図を示している。
コントローラ11は、スキャナ部13やプリンタ部14と電気的に接続されている。後述する図37に示されているように、コントローラ11は、LAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されていてもよい。これによりコントローラ11は、画像データやデバイス情報の入出力を可能としている。
図3において、CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM302は、記憶した内容を、電源を切った後も保持しておくSRAM及び電源を切った後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMを有する。ROM303は、画像形成装置のブートプログラムなどを格納する。HDD304は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納する。
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインターフェース部である。操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データをシステムバス310から受取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報をシステムバス310へと出力する。
NetworkI/F306は、LAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出力を行う。Modem307は、WAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の入出力を行う。2値画像回転部308は送信前の画像データの方向を変換する。2値画像圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせた解像度に変換する。なお圧縮及び伸張の方式はJBIG、MMR、MR、MHなどを用いる。画像バス330は画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394を含む。
スキャナ画像処理部312は、スキャナ部13からスキャナI/F311を介して受取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、あるいは文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そしてスキャナ画像処理部312は、その判定結果を画像データに付随させる。この付随情報は、属性データと称される。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。
圧縮部313は、画像データを受取り、この画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データは、タイルデータと称される。図4は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において、このタイルデータに対応する領域はタイル画像と称される。なお、タイルデータには、その32×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置情報がヘッダ情報として付加されている。さらに、図3に示されている圧縮部313は、複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
図3に示されているプリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力される。このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。画像変換部317は、以下に示すような処理部を含む。
伸張部318は、受取った画像データを伸張する。圧縮部319は、受取った画像データを圧縮する。回転部320は、受取った画像データを回転する。変倍部321は、受取った画像データに対し解像度変換処理(例えば、600dpiから200dpi)を行う。色空間変換部322は、受取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりすることができる。2値多値変換部323は受取った2階調の画像データを256階調の画像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受取った256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
合成部327は受取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。画像データの合成は、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とする方法が適用される。また後者の方法については、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さらに画像データの合成は、合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である。間引き部326は受取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は受取った画像データに余白部分をつけたり、余白部分を削除したりする。
RIP328は、PC40などから送信されたPDLコードデータを元に生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。
<スキャナ画像処理部312の詳細説明>
図5は、スキャナ画像処理部312の内部構造を示すブロック図である。
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受取る。
図5に示されているシェーディング補正部500は、この輝度信号に対してシェーディング補正する。シェーディング補正とは、上述したように、CCDの感度のばらつきによって原稿の明るさが誤認識されてしまうことを防止するための処理である。さらに上述したように、このシェーディング補正部500は、図3に示されているCPU301からの指示によりゲイン調整を行うことができる。
マスキング処理部501は、受信した輝度信号をCCDのフィルタ色に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
フィルタ処理部502は、受取った画像データの空間周波数を任意に補正する。この処理部は、受取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行う。
ところで、複写機や複合機は、図19に示されているタブ1304の押し下げによりコピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる。ここで、ユーザにより文字モードが選択された場合には、図5に示されているフィルタ処理部502は、文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は後述の文字写真判定信号(属性データの一部)に応じて画素ごとに適応的に写真用、文字用フィルタを切り替える。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャープさを出すためである。
ヒストグラム生成部503は、受取った画像データ中の各画素の輝度データをサンプリングする。より詳細に説明するとヒストグラム生成部503は、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングする。そしてヒストグラム生成部503は、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測するために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を持つ輝度データに変換する。
カラーモノクロ判定部505は、受取った画像データ中の各画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
文字写真判定部506は、画像データ中の各画素が文字中の画素なのか、網点中の画素なのか、網点中の文字の中の画素なのか、ベタ画像中の画素なのかを各画素の画素値と各画素の周辺画素の画素値とに基づいて判定する。なお、どれにもあてはまらない画素は、白領域中の画素である。そして文字写真判定部506は、その判定結果を文字写真判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
紙指紋情報取得部507は、シェーディング補正部500から入力されたRGBの画像データのうち紙指紋情報取得領域として適切な領域を決定し、当該決定された紙指紋情報取得領域の画像データを取得する。紙指紋情報取得処理については、図7を用いて後述する。
<プリンタ画像処理部315の詳細説明>
図6は、図3に示されているプリンタ画像処理部315においてなされる処理の流れを示している。
図6に示されている下地飛ばし処理部601は、図3に示されているスキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。図6に示されているモノクロ生成部602は、カラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は、輝度濃度変換を行う。Log変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は、出力色補正を行う。出力色補正部604は、例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。中間調補正部606は、例えば受取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
なお、図3に示されているスキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315における各処理部は、受取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることは、以降「処理部をスルーさせる」と表現する。
<紙指紋取得処理>
図7は、図5に示されている紙指紋情報取得部507が行う紙指紋情報取得処理を示すフローチャートである。
図7に示されているフローチャートのステップS701は、紙指紋情報取得部507において取得した画像データをグレイスケールの画像データに変換する処理を実行する。次に、ステップS702は、ステップS701においてグレイスケールの画像データへ変換された画像に対して、印刷や手書きの文字といった誤判定の要因となりうるものを取り除いて、照合を行うためのマスクデータを作成する処理を実行する。マスクデータは「0」又は「1」の2値データである。グレイスケールの画像データにおいて、輝度信号値が第1の閾値(つまり、明るい)以上である画素は、マスクデータの値を「1」に設定する。また、輝度信号値が第1の閾値未満である画素はマスクデータの値を「0」に設定する。以上の処理は、グレイスケールの画像データに含まれる各画素に対して行われる。次に、ステップS703は、ステップS701においてグレイスケールに変換された画像データ及び、ステップS702において作成されたマスクデータの2つのデータを紙指紋情報として取得する処理を実行する。なお、ステップS701においてグレイスケールに変換された画像データ自体のことを紙指紋情報と称することもあるが、本発明に係る実施形態では、上記二つのデータを紙指紋情報と称される。
紙指紋情報取得部507は、上記紙指紋情報取得領域の紙指紋情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。
<紙指紋情報登録処理>
図3に示されているCPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた所定領域の紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報を図1に示されているサーバ20に登録する。この登録は、RAM302内に格納されたプログラムを実行することによって行われる。
<紙指紋情報照合処理>
図3に示されているCPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報と他の紙指紋情報とを照合すべく制御することが可能である。なお、他の紙指紋情報は、実施形態1ではサーバに登録されている紙指紋情報のことを意味する。
図8は、この紙指紋情報照合処理を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、図3に示されているCPU301により統括的に処理が実行される。
ステップS801は、紙指紋情報をRAM302から取得する処理を実行する。
次に、ステップS802は、紙指紋情報取得部507から送られてきた(登録されていた)紙指紋情報と、ステップS801において取出された(今、取出されたばかりの)照合対象の紙指紋情報との照合をする処理を実行する。照合ではまず、登録されていた紙指紋情報と取出された紙指紋情報とが夫々異なった位置から取得された可能性があることを懸念して、位置ずれ補正を行う。位置ずれ補正の処理は後述する。次に、ステップS803は、ステップS802において求められた2つの紙指紋情報がどれだけ似ているかの値(以降、マッチング度合い)と所定の閾値との比較を行って、「有効」「無効」を判定する処理を実行する。なお、マッチング度合いは、類似度と称されることもある。また、マッチング度合いと所定の閾値との比較結果は、照合結果と称されることもある。最後に、ステップS804は、ステップS803による判定結果を出力する。
<位置ずれ補正>
まず、以下に示した式(1)を用いて2つの紙指紋情報の誤差値E(i,j)(2つの紙指紋情報の位置を(i,j)ずらしたときの)を(2n−1)×(2m−1)個求められる。
Figure 2009005091
式(1)においてα1はステップS801で取出された(登録されていた)紙指紋情報中のマスクデータである。f1はステップS801で取出された(登録されていた)紙指紋情報中のグレイスケール画像データである。α2はステップS802で紙指紋情報取得部507から送られてきた照合対象の紙指紋情報中のマスクデータである。f2はステップS802で紙指紋情報取得部507から送られてきた照合対象の紙指紋情報中のグレイスケール画像データである。
以下で具体的な位置ずれ補正の方法を図9〜18を用いて説明する。図9は、登録されている紙指紋情報を示し、図10は、照合対象の紙指紋情報のイメージ図を示す。それぞれ、横n画素、縦m画素を有する。
式(1)に示した関数において、i,jをそれぞれ−n+1〜n−1、−m+1〜m−1の範囲でそれぞれ1画素毎にずらし、登録されていた紙指紋情報と照合対象の紙指紋情報の誤差値E(i,j)を(2n−1)×(2m−1)個求められる。即ち、E(−n+1,−m+1)〜E(n−1,m−1)を求められる。
図11は、登録されている紙指紋情報の左上1画素に対して、照合対象の紙指紋情報の右下1画素だけ重なっているイメージ図を表す。この状態において、式(1)の関数により求まる値をE(−n+1,−m+1)とする。
図12は、図11よりも照合対象の紙指紋情報を右に1画素分だけ移動したイメージ図を表す。この状態において、式(1)の関数により求まる値をE(−n+2,−m+1)とする。同様に照合対象の紙指紋情報を移動させながら演算が行われる。
図13では、照合対象の紙指紋情報が、登録されていた紙指紋情報と重なるところまで移動されており、これによりE(0,−(−m−1))が求められる。さらに、図14では、照合対象の紙指紋情報が右端まで移動されており、E(n−1,−m+1)が求められる。このように、照合対象の紙指紋情報が横方向にずらされると、E(i,j)のうちのiが1ずつ加算される。
同様に、図15では、図11よりも、縦方向である下に1画素だけ照合対象の紙指紋情報が移動して、E(−n+1,−m+2)の値が求められる。
さらに、図16では、図15に対して、今回得られた紙指紋情報を右端まで移動されているので、E(n−1,−m+2)の値が求められる。
図17は、登録されている紙指紋情報と照合対象の紙指紋情報が、同じ位置の場合を表し、このときのE(i,j)の値をE(0,0)とする。
同様に、それぞれの紙指紋情報が少なくとも1画素以上重なるように画像をずらしながら図3に示されているCPU301により演算が行われる。最後に、図18のように、照合対象の紙指紋情報が移動されて、E(n−1,m−1)が求められる。
このようにして、(2n−1)×(2m−1)個の誤差値E(i,j)の集合が求められる。
ここで、この式(1)の意味を考えるために、i=0,j=0であり、かつ、α1(x,y)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜m)であり、かつ、α2(x−i,y−j)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜n)の場合を考えてみることにする。つまり、α1(x,y)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜m)であり、かつ、α2(x−i,y−j)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜m)の場合のE(0,0)を求めることにする。
なお、i=0,j=0とは、図17のように、登録されていた紙指紋情報と照合対象の紙指紋情報が同じ位置であることを示す。
ここで、α1(x,y)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜m)は、登録されていた紙指紋情報の全ての画素が明るいことを示す。言い換えると、登録されていた紙指紋情報が取得された際には、紙指紋取得領域上には一切トナーやインクなどの色材やゴミがのっていなかったことを示す。
また、α2(x−i,y−j)=1(ただし、x=0〜n,y=0〜m)は、照合対象の紙指紋情報の全ての画素が明るいことを示す。言い換えると、今取得されたばかりの紙指紋情報が取得された際には、紙指紋取得領域上には一切トナーやインクなどの色材やゴミがのっていなかったことを示す。
このように、α1(x,y)=1とα2(x−i,y−j)=1とが全ての画素において成り立つとき、(1)式は、
Figure 2009005091
と表されることになる。
式(2)において、{f1(x,y)−f2(x,y)}2は、登録されていた紙指紋情報中のグレイスケール画像データと、照合対象の紙指紋情報中のグレイスケール画像データとの差の二乗値を示す。従って、このような場合、式(2)は、二つの紙指紋情報同士の各画素における差の二乗を合計したものになる。つまり、f1(x,y)とf2(x,y)とが似ている画素が多ければ多いほど、式(2)におけるE(0,0)は、小さな値を取ることになる。
以上説明したのは、E(0,0)の求め方であるが、同じようにして他のE(i,j)を求めていく。ここで、f1(x,y)とf2(x,y)とが似ている画素が多ければ多いほどE(i,j)が小さな値を取る。したがって、E(k,l)=min{E(i,j)}である場合、登録されていた紙指紋情報を取得した際の位置と、今取得されたばかりの紙指紋情報を取得した際の位置とは、互いにk,lずれていたことがわかる。
<αの意義>
式(1)の右辺の分子は、{f1(x、y)−f2(x−i,y−j)}2に対してα1とα2とがかけられた結果を意味する(正確には、さらにΣ記号により合計値が求められている)。このα1とα2は、濃い色の画素は0、薄い色の画素は1を示す。
従って、α1とα2とのうちどちらか一方(又は両方)が0の場合には、α1α2{f1(x,y)−f2(x−i,y−j)}2は0になることになる。
即ち、どちらか一方(または両方)の紙指紋情報において対象とする画素が濃い色であった場合には、その画素における濃度差は考慮しないことを示している。これは、ゴミや色材がのってしまった画素を無視するためである。
この処理により、Σ記号により合計する数が増減するため、式(1)の右辺では、総数
Figure 2009005091
Figure 2009005091
を割ることで正規化が行われる。なお、式(1)の分母にある式(3)が0になる誤差値E(i,j)は、後述の誤差値の集合(E(−(n−1),−(m−1))〜E(n−1,m−1))には含まれない。
<マッチング度合いの決定方法>
上述したように、E(k,l)=min{E(i,j)}である場合、登録されていた紙指紋情報を取得した際の位置と、今取得されたばかりの紙指紋情報を取得した際の位置とは互いにk,lずれていたことがわかる。
続いて、二つの紙指紋情報のマッチング度合いを、そのE(k,l)及び他のE(i,j)を使って求められる。
まず、式(1)の関数により求まった誤差値の集合(例えば、E(0,0)=10,E(0,1)=50,E(1,0)=50,E(1,1)=50)から平均値(40)を求められる。・・・(A)
なお、(A)に示されている値は、一例として示されているにすぎず、これらの値により本実施形態はいかなる制限も受けない。
次に、平均値(40)から各誤差値(10,50,50,50)を引いて、新たな集合(30,−10,−10,−10)を求められる。・・・・(B)
そして、この新たな集合から標準偏差(30×30+10×10+10×10+10×10=1200,1200/4=300,
Figure 2009005091
)を求められる。そして、上記新たな集合を17で割ることにより、商が求められる(1,−1,−1,−1)。・・・・(C)
そして、求められた値のうちの最大値をマッチング度合い(上記の例では、マッチング度合いは1である。)とする。なお、マッチング度合いの1という値は、E(0,0)=10という値と対応する。E(0,0)というのは、今回の場合、E(0,0)=min{E(i,j)}を満たす値である。
<マッチング度合いの決定方法の概念的な説明>
上記で説明したマッチング度合いの決定方法を行う処理は、概念的には、結局、複数の誤差値集合の中で最も小さな誤差値が、平均的な誤差値とどれだけ離れているかを計算している((A)、(B))。
そして、その離れ具合を標準偏差で割ることで、マッチング度合いが求められる(C)。
最後にマッチング度合いを閾値と比較することで、照合結果を得る(D)。
なお、標準偏差は、「各誤差値と平均値との差」の平均的な値を意味する。言い換えると、標準偏差は、集合の中で大体どれくらいのばらつきが全体的に生じているかを示す値である。
このような全体的なばらつき値で上記離れ具合を割ることで、min{E(i,j)}が集合E(i,j)の中でどれだけ小さいか(突出して小さいか、ちょっと小さいか)がわかることになる。
そして、min{E(i,j)}が集合E(i,j)の中で非常に突出して小さい場合に有効と判定され、それ以外の場合に無効と判定される。(D)
<min{E(i,j)}が集合E(i,j)の中で非常に突出して小さい場合のみ有効と判定する理由>
ここで、登録されていた紙指紋情報と、照合対象の紙指紋情報とが、同じ紙から取得されたと仮定する。
すると、登録されていた紙指紋情報と、照合対象の紙指紋情報とが極めて一致する場所(ずれ位置)があるはずである。このとき、このずれ位置では、登録されていた紙指紋情報と、照合対象の紙指紋情報とが極めて一致するため、E(i,j)は、非常に小さくなるはずである。
一方、このずれ位置から少しでもずらすと、登録されていた紙指紋情報と照合対象の紙指紋情報には何ら関連性がなくなる。従って、E(i,j)は通常の大きな値になるはずである。
そのため、「二つの紙指紋情報が同じ紙から取得された」という条件は、「最も小さなE(i,j)が集合E(i,j)の中で突出して小さい」という条件と一致する。
<操作画面の説明>
図19は、図1に示されている画像形成装置10の操作部12における初期画面を示している。領域1301は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ1304は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ1306は各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ1307は両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ1302は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
領域1308は、紙指紋情報登録処理を選択するためのタブである。領域1309は、紙指紋情報照合処理を選択するためのタブである。
<面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フロー>
図24は、本発明の実施形態1における用紙の面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フローを示している。各処理について説明する。本フローチャートの各ステップは、CPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に制御される。
図24において、ステップS1601は、図1に示されている画像形成装置10のコントローラ11が紙指紋取得処理イベントを取得する処理を実行する。具体的には、図19を用いて説明した操作部12の領域1308が、ユーザによって押下されたイベントを取得する処理である。次に、ステップS1602は、図1に示されている操作部12に面付け情報入力画面を表示する処理を実行する。
図25は、面付け情報入力画面の図例を示している。ここで、領域1701は、図25に示されている画面が面付け情報設定に関するものであることを示している。領域1702は、用紙の長辺方向に何個の原稿をレイアウトしているのかを入力する領域である。領域1703は、用紙の短辺方向に何個の原稿をレイアウトしているのかを入力する領域である。領域1704は、用紙情報設定に関するものであることを示している。領域1705は、用紙の長辺の長さを入力する領域である。領域1706は、用紙の短辺の長さを入力する領域である。ボタン1707は、入力内容を確定するOKボタンである。符号1704〜1706で示されている用紙情報設定部は、用紙の情報を予め正確に指定しておきたい場合に設けられる。用紙が図1に示されているスキャナ部13で読み取られるときに用紙情報を正確に取得できる印刷システムにおいて、特に、用紙情報設定部を用意する必要はない。また、面付け情報は縦横の数だけではなく、断裁のときのずれを考慮したずれ幅などを入力項目に加えることも可能である。
図24に示されているステップS1603では、用紙の読み取り開始処理が実行され、続くステップS1604では、紙指紋を取得する領域を算出する処理が実行される。処理の詳細については、後述する。次に、ステップS1605では、ステップS1604にて算出された紙指紋取得領域に対して、紙指紋取得を行う処理が実行される。この処理は、紙指紋取得領域算出手段によって行われ、紙指紋取得領域算出手段の詳細については、後述する。次に、ステップS1606では、ステップS1605にて取得された紙指紋情報をLAN30やWANを介してサーバ20に送信する処理が実行される。サーバは、送信された紙指紋情報を格納する。次に、ステップS1607では、登録した紙指紋に対する管理番号を操作部12に表示する処理が実行される。画像形成装置10は、サーバ20が一つの紙指紋ごとに発行した管理番号をLAN30やWANを介して取得し、それを操作部12に表示する。 その後、ユーザが、用紙トレイの1つである不図示の手差しトレイに紙指紋登録済みの用紙をセットすると、この用紙は搬送され、紙指紋を登録した各面の一部に対応する管理番号がプリントされる。
<紙指紋取得領域算出手段>
図26は、図24に示されているステップS1604で説明された紙指紋取得領域算出手段により行われる処理の詳細なフローチャートを示している。以下で、各処理について説明する。
ステップS1801は、用紙の情報を取得する処理を実行する。コントローラ11が前述した図25に示されている領域1704〜1706で設定された情報を取得する処理である。スキャナ部13が用紙を読み取ったときにスキャナI/F311を介して用紙情報を取得できる場合は、そこから取得する処理でも良い。次に、ステップS1802は面付け情報を取得する処理を実行する。コントローラ11が前述した図25に示されている領域1701〜1703で設定された情報を取得する処理である。ステップS1803は、ステップS1801で取得された用紙情報とステップS1802で取得された面付け情報を元に、紙指紋取得領域を算出する処理を実行する。
具体的には、紙指紋を取得する領域の個数と、領域の範囲を算出する。まず取得する領域の個数の算出方法から説明する。領域の個数は、図25に示されている領域1702と領域1703で入力された長辺、短辺の面付け情報を掛け合わせることにより図3に示されているCPU301により算出される。長辺に4、短辺に2の原稿が面付けされている場合であれば、領域の個数は4×2=8個である。次に領域の範囲の算出方法を説明する。範囲は、読み取った用紙の左上を原点としてその原点からの座標で表す。
図27は、取得領域の範囲の算出の概念図を示している。用紙1901に原稿データが10ページ分面付けされている図例であり、取得領域1902の範囲の概念図を示している。原点を用紙の左上とし、取得領域の左上と右下の座標を算出し、その2つの座標を用いて取得領域の範囲とする。取得領域1902の左上座標は、符号1903、1905で示されているように(X1,Y1)である。また、取得領域1902の右下座標は、符号1904、1906で示されているように(X2,Y2)である。したがって、取得領域1902の範囲は(X1,Y1)―(X2,Y2)となる。座標は、用紙の長辺の長さと、長辺方向の面付け情報から以下のようにして、図3に示されているCPU301により算出される。例えば、長辺の長さが200mmであり、面付け情報が2個であれば、単純に分割(200/2=100)して、0〜100mmと101〜200mmを長辺方向の範囲とすることができる。しかし、実際は画像形成装置が用紙に印字するときの有効印字領域や、前述した用紙を断裁するときの断裁幅は、取得範囲に含められるべきではない。したがって、それらの情報を、上記のように算出した取得領域から除外すると、より正確な取得領域の座標が求められる。このようにして、取得領域の座標を、取得領域個数分算出される。
次に、ステップS1804は、ステップS1803で算出された紙指紋取得領域の個数を定数Areaに格納する処理を実行する。定数の名称は任意である。次に、ステップS1805では、ステップS1803で算出された紙指紋取得領域の範囲情報を配列の構造体AreaInfo[]に格納する処理が実行される。ここで、取得領域ひとつひとつが構造体に格納される。したがって、取得領域が10個あった場合は、AreaInfo[1]〜AreaInfo[10]に紙指紋取得領域の範囲情報が格納される。
この処理により、用紙上に面付けされた画像データ(最終成果物)に1対1で対応した取得領域がAreaInfo[]に格納される。構造体AreaInfo[]は、メンバーとしてその取得範囲の左上座標を格納するAreaInfo[].c1と、右下座標を格納するAreaInfo[].c2、そして、その取得範囲で取得された紙指紋の位置を格納するAreaInfo[].cpを有する。また、構造体AreaInfo[]は、その取得領域で紙指紋領域が取得できなかったときのエラー情報を格納するメンバーを有する。また、構造体は、図3に示されているRAM302に格納された紙指紋情報へのアクセス情報を格納するメンバーを有する。ここで、本実施形態においてAreaInfo[]としている構造体の名称は、任意である。また、本実施形態において、AreaInfo[].c1、AreaInfo[].c2、およびAreaInfo[].cpとしているメンバーの名称は、任意である。
ステップS1805は、AreaInfo[].c1とAreaInfo[].c2に算出された取得領域の座標を格納する処理を実行する。AreaInfo[].cpには、後述する図28に示されているステップS2011においてデータが格納される。
<各取得領域における紙指紋取得処理>
図28は、図24に示されているステップS1605に関連して説明した各紙指紋取得領域における紙指紋取得処理の詳細フローを示している。以下で、図28を用いて、各処理について説明する。
ステップS2001は、画像処理部312が、スキャナ部13にて読み込まれた画像データをスキャナI/F311を介して受信する処理を実行する。次に、ステップS2002は、図26に示されているステップS1804で定数Areaに格納された値が0か否かを判定する処理を実行する。定数Areaに格納された値が0でない場合は、ステップS2003へ処理が進む。もし、定数Areaに格納された値が0である場合は、ステップS2014へ処理が進む。定数Areaに格納された値が0である場合は、紙指紋を取得する領域が0個であるので、紙指紋取得処理は実行できず、ステップS2014に処理が進む。ステップS2014の詳細については、後述する。ステップS2003は、変数Nに定数Areaを代入する処理を実行する。ステップS2005は、変数Nが0かどうかを判定する処理を実行する。変数Nが0である場合は、ステップS2013へ処理が進む。変数Nが0でない場合は、ステップS2006へ処理が進む。
ステップS2006は、ステップS2001で受信された画像データ内において、AreaInfo[N]に格納されている取得領域の範囲にて、所定サイズの画素を判定する処理を実行する。ここで、所定サイズとは、取得する紙指紋のサイズのことである。画素の判定とは、所定サイズに含まれる画素が紙指紋として適切かどうかの判定である。また、例えば、所定サイズに含まれる画素がすべて黒塗りの場合、紙指紋領域の繊維情報が検出されない可能性があるので適切でない。次に、ステップS2007は、ステップS2006の判定処理で、紙指紋領域として適切であると判定された紙指紋領域が検出されたか否かを判定する処理を実行する。紙指紋領域が検出された場合は、ステップS2008へ処理が進む。紙指紋領域が検出されない場合は、ステップS2004へ処理が進む。
ステップS2004は、ErrorFlgをTrueとする処理を実行する。紙指紋領域が検出されなかった場合は、その取得領域での紙指紋取得が失敗したことを意味する。したがって、この処理では、エラーを出力するためのErrorFlgをTrueにする。ステップS2008は、検出された領域を紙指紋領域として決定する処理を実行する。ステップS2009は、ステップS2008で決定した領域に対応する、画像データをステップS2001で取得した画像データから抽出して取得する処理を実行する。
ステップS2010は、前述した紙指紋取得処理を実行する。ステップS2010は、ステップS2009で取得された画像データに対して、紙指紋情報を作成して取得する処理を実行する。次に、ステップS2011は、AreaInfo[N]の紙指紋取得位置情報AreaInfo[N].cpに、ステップS2008にて決定された紙指紋領域の左上座標を格納する処理を実行する。また、ステップS2004でErrorFlgがTrueになっている場合は、そのエラー情報が構造体AreaInfo[]に格納される。
図29は、図28に示されているステップS2008で扱われる紙指紋領域の座標の概念図を示している。紙指紋領域の座標は、取得領域1902の左上を原点としてX方向(XP2102)、Y方向(YP2103)として算出される。この理由は、紙指紋の照合のときに紙指紋領域の位置を特定するために、断裁された領域を考慮して位置を算出しておく必要があるためである。
図28に示されているステップS2012は、変数Nをデクリメントする処理である。以上のようにして、ステップS2005〜S2012を繰り返し実行することで、紙指紋を取得すべき領域の数だけ、紙指紋取得処理が実行される。取得された紙指紋情報は、逐一図3に示されているRAM302に保持される。RAM302に保持された紙指紋情報の参照アドレスは対応するAreaInfo[N]に格納される。全ての領域に対しての紙指紋処理が終了すると、ステップS2013へ処理が進む。ステップS2013は、ErrorFlgがTrueかどうかを判定する処理を実行する。取得領域のどこか一つでも紙指紋領域が検出できていない場合は、ErrorFlgがTrueになっているため、ステップS2014へ処理が進む。すべての取得領域で紙指紋領域が検出されている場合は、図28の処理は終了する。これは、取得領域に対応する用紙上の原稿データ(最終成果物)に1つ1つに対して、必ず紙指紋領域が検出できたことを意味する。
ステップS2014は、紙指紋取得に失敗したことをユーザに知らせるために、エラーを操作部I/F305を通して操作部12へ通知する処理である。コントローラ11が操作部12に通知するエラーは、ステップS2002からステップS2014に処理が進む場合と、ステップS2013からステップS2014に処理が進む場合とで切り分けてもよい。例えば、ステップS2002で取得領域が1つも定義されていないときに、ステップS2014へ処理が進む場合には、以下のような処理が実行されてもよい。すなわち、このときに、図3に示されているCPU301が「紙指紋取得する領域が定義されていません」などのエラーメッセージ(警告)を操作部で表示するようにエラーを通知することもできる。また、ステップS2013でErrorFlgがTrueであったと判定されて、ステップS2014に処理が進む場合には、以下のような処理が実行されてもよい。すなわち、このときに、図3に示されているCPU301は「取得領域XXで紙指紋が検出できませんでした」などのエラーメッセージ(警告)を操作部で表示できるようにエラーを通知することもができる。また、上記エラーが起きた紙指紋取得処理は、この後の図24のステップS1606、ステップS1607のサーバ登録、管理番号表示処理についてもスキップされる。
<紙指紋情報照合処理の全体フロー>
図30は、本発明の実施形態1における紙指紋情報照合処理の全体フローを示している。各処理について説明する。本フローチャートの各ステップでは、図3に示されているCPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に処理が実行される。
ステップS2201は、画像形成装置10のコントローラ11が紙指紋照合処理イベントを取得する処理を実行する。具体的には、図19を用いて説明した操作部12の領域1309が、ユーザによって押下されたイベントを取得する処理である。次に、ステップS2202は、操作部12で入力された管理番号を操作部I/F305を通して取得する処理を実行する。尚、紙上に管理番号がプリントされているので、その管理番号を見て入力を行う。管理番号として、操作部12で入力画面から入力された番号が用いられる。図31は、管理番号入力画面の図例を示している。領域2301は、管理番号入力部を示している。領域2302は、管理番号を入力する領域を示している。領域2303は、入力内容を確定するOKボタンを示している。次に、ステップS2203において、CPU301は、スキャナ部13で読み取られた原稿を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する処理を実行される。次に、ステップS2204は、ステップS2203で読み取られた画像データに対する紙指紋取得処理を実行する。まず、ステップS2203で取得された管理番号に相当する紙指紋情報を、図3に示されているCPU301がサーバ20から取得して、紙指紋取得情報領域を決定する。そして、図3に示されているスキャナ画像処理部312内の紙指紋情報取得部507は、上記決定された紙指紋情報取得領域から紙指紋情報を取得する。最後に、当該取得された紙指紋情報が不図示のデータバスを用いてRAM302に送られる。次に、ステップS2205は、ステップS2204で取得されたサーバに登録されている紙指紋情報を取得する処理を実行する。取得された紙指紋情報は、不図示のデータバスを用いてRAM302に送られる。次に、ステップS2206は、図8を用いて説明した紙指紋情報照合処理を実行する。ステップS2206では、ステップS2205でRAM302に保持された取得済みの照合対象の紙指紋と、サーバ302に登録されていた紙指紋を照合する処理が実行される。ステップS2207は、ステップS2206により得られた照合結果(照合結果が有効か無効か)を操作部I/F305を通して操作部12に送信する処理を実行する。
(実施形態2)
図32は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置を含む印刷システムを示すブロック図である。図32に示されている印刷システムには、3台の画像形成装置10がLAN30に接続されている。図1に示されている印刷システムには、3台の画像形成装置が接続されているが、実施形態2に係る印刷システムには、1台の画像形成装置が接続されていればよい。実施形態2は、接続方法としてLANを用いているが、これに限られることはない。接続方法は、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式などでもよい。
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像形成装置10全体の動作制御を司るコントローラ11、ユーザインターフェース(UI)である操作部12を有する。
実施形態1と実施形態2との相違点は、実施形態2の印刷システムには、図1に示されたサーバ20がないということである。
<面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フロー>
実施形態1は、取得した紙指紋情報をサーバに保存する形態であった。一方、実施形態2は、サーバレスの実施形態であるため、取得した紙指紋情報を、用紙上に符号化情報として印字する。符号化情報は、2次元のコード情報で実現されるのが一般的である。2次元のコード情報の例として、2次元バーコードやQRコードが挙げられるが、2次元のコード情報を保持可能であれば他の形態でもよい。
図33は、本発明の実施形態2における用紙の面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フローを示している。以下で、各処理について説明する。本フローチャートの各ステップは、図3に示されているCPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に処理が実行される。
ステップS1601からステップS1605の各処理は、前述した実施形態1の説明に用いられた図24に示されている処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS2501は、用紙上に紙指紋情報を識別するための符号化情報を印字するためのイベントを取得する処理を実行する。図34は、操作部12で符号化情報印字を指定する図例を示している。領域2601は、符号化情報印字をユーザに示すための領域である。領域2602は、符号化情報印字を開始するイベントを通知するための領域である。ユーザが、この領域を押下することにより、符号化情報印字処理イベントが操作部I/F305を介してコントローラ11に通知される。ステップS2502は、符号化情報を印字する用紙を手差しトレイから引き、符号化情報を印字する処理を実行する。符号化情報を印字する処理の詳細については後述する。
<符号化情報印字処理>
図35は、本発明の符号化情報印字処理のフローを示している。以下で、各処理について説明する。本フローチャートの各ステップは、図3に示されるCPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に処理が実行される。
ステップS2701は、RAM302に保持されている図33に示されているステップS1605で取得された紙指紋情報を読み出す処理を実行する。ステップS2702は、図33に示されているステップS1605において、定数Areaに格納された値が0か否かを判定する処理である。定数Areaに格納された値が0でない場合は、ステップS2703へ処理が進む。もし、定数Areaに格納された値が0である場合は、ステップS2712へ処理が進む。定数Areaに格納された値が0である場合は、取得された紙指紋が0個であることを示しているので、符号化情報印字処理は実行できず、ステップS2712に処理が進む。ステップS2712については後述する。ステップS2703は、変数Nに定数Areaを代入する処理を実行する。ステップS2704は、変数Nが0か否かを判定する処理を実行する。変数Nが0である場合は、ステップS2710へ処理が進む。変数Nが0でない場合は、ステップS2705へ処理が進む。
ステップS2705は、AreaInfo[N]の紙指紋情報に対応する符号化情報を作成する処理である。AreaInfo[N]に格納された紙指紋情報の座標位置と、図3に示されているRAM302に保持された対応する紙指紋情報を読み出し、符号化情報を作成する。符号化情報の作成方法は、前述した特許文献1により公知であるため説明を省略する。
次に、ステップS2706は、ステップS2705の符号化情報作成処理が成功したかどうかを判定する処理を実行する。符号化情報の作成に成功した場合は、ステップS2707へ処理が進む。符号化情報の作成に失敗した場合は、ステップS2708へ処理が進む。ステップS2707は、ErrorFlgをTrueとする処理を実行する。符号化情報が作成できなかった場合は、この処理でエラーを出力するためのErrorFlgがTrueにされる。ErrorFlg処理が終了した後に、ステップS2708へ処理が進む。
ステップS2708は、ステップS2705で作成され、図3に示されているRAM302に保持されている符号化情報へのアクセス情報をCodeInfo[N]に格納する処理を実行する。CodeInfo[N]は、符号化情報へのアクセス情報を保持する配列である。次に、ステップS2709は、変数Nをデクリメントする処理を実行する。このように、ステップS2704〜S2709を繰り返し実行することで、符号化情報を作成すべき数だけ、符号化情報作成処理が実行される。全ての紙指紋情報に対しての符号化情報作成処理が終了した後に、ステップS2710へ処理が進む。ステップS2710は、ErrorFlgがTrueか否かを判定する処理である。紙指紋情報のどれか一つでも符号化情報作成処理が成功できていない場合は、ErrorFlgがTrueになっているため、ステップS2711へ処理が進む。すべての紙指紋情報に対応する符号化情報作成処理が成功できている場合は、図35の処理は終了となる。
ステップS2711およびステップS2712は、符号化情報作成処理に失敗したことをユーザに知らせるために、エラーを操作部I/F305を通して操作部12へ通知する処理である。
コントローラ11が操作部12に通知するエラーは、ステップS2702からこの処理に進んできた場合と、ステップS2710からこの処理に進んできた場合とで切り分けて処理される。ステップS2710でErrorFlgがTrueであったと判定された場合は、ステップS2711に処理が進む。ステップS2711では、「取得領域XXで符号化情報が作成できませんでした」などのエラーメッセージ(警告)を操作部で表示できるようにエラーを通知する。ステップS2702で紙指紋情報が1つも取得できていない場合は、ステップS2712に処理が進む。ステップS2712では、「符号化情報を作成する紙指紋がありません」などのエラーメッセージ(警告)を操作部で表示できるようにエラーを通知する。
ステップS2713は、手差しトレイにセットされた用紙を読み込む処理を実行する。ステップS2714は、ステップS2704〜S2709によって作成された符号化情報をステップS2713で読み込んだ用紙上に印字する処理を実行する。CodeInfo[N]に格納された符号化情報へのアクセス情報を元に、図3に示されているRAM302から対応する符号化情報を読み出され、印字が行われる。符号化情報の印字方法は、前述した特許文献1により公知であるため説明を省略する。
<紙指紋照合処理の全体フロー>
図36は、本発明の実施形態2における紙指紋照合処理の全体フローを示している。各処理について説明する。本フローチャートの各ステップは、図3に示されているCPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に処理が実行される。
ステップS2201、ステップS2204、およびステップS2206〜S2207の各処理については、前述した実施形態1での紙指紋照合処理の全体フロー図である図30と同様の処理であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS2201は、紙指紋照合処理イベントを取得し照合処理を開始する。次に、ステップS2801は、図3に示されているCPU301が、スキャナ部13で読み取られた原稿を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送る。それと同時に、CPU301はスキャナ部13で読み取った原稿に印字されている符号化情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。次に、ステップS2802は、ステップS2801でRAM302に保持された符号化情報を読み出し、符号化された情報を複合し紙指紋情報を取得する処理を実行する。次に、ステップS2204は、ステップS2801で読み取られた画像データに対して、符号化情報を複合して得た紙指紋の座標情報を元に紙指紋情報の取得を行う処理を実行する。ステップS2206は、ステップS2802で取得した紙指紋情報と、ステップS2204で取得された紙指紋情報を照合する処理を実行する。次に、ステップS2207は、操作部12に照合結果を送信する処理を実行する。
(実施形態3)
図37は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置を含む印刷システムを示すブロック図である。図37に示されている印刷システムには、3台の画像形成装置10、サーバ20およびクライアントPC40がLAN30に接続されている。図1に示されている実施形態1の印刷システムには3台の画像形成装置が接続されているが、実施形態3の印刷システムには、画像形成装置とサーバとクライアントPCが、少なくとも1台ずつ接続されていればよい。実施形態3は、接続方法としてLANを用いているが、これに限られることはない。接続方法は、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式などでもよい。
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像形成装置10全体の動作制御を司るコントローラ11、ユーザインターフェース(UI)である操作部12を有する。そして実施形態1、2との相違点として、スキャナ部13のほかに機体内スキャナ3001を備えている。図38は、実施形態3における画像形成装置10の機体の内部構造を示している。ここで、スキャナ部3001は、機体内部に搭載されている。これにより、印字したあと排紙する前に機体内で原稿の読み取りが可能となる。
<面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フロー>
実施形態3は、画像形成装置10の機体内スキャナ3001を備えた実施形であり、ユーザからの印字指定を受信して原稿への印字、原稿の読み取り、紙指紋取得、紙指紋登録処理を一連の処理で行うようにする。
図39は、本発明の実施形態3における用紙の面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フローを示している。各処理について説明する。本フローチャートの各ステップは、図3に示されているCPU301によりRAM302に保持されているデータを逐一読み出して、統括的に制御される。
ステップS3101は、図37に示されている画像形成装置10がクライアントPC40で指定された印刷設定情報を取得する処理を実行する。クライアントPC40による印刷設定情報の指定方法は、印刷設定及び画像形成装置に対する印刷指示を実行することができるソフトウェアであれば、どのような形態でもよい。一般的には、プリンタドライバなどを、印刷設定情報の指定に用いることができる。また、印刷設定情報の指定に用いられるソフトウェアは、実施形態3における印字、記録紙の読み取り、紙指紋取得、紙指紋登録処理の一連の処理を行うための情報も画像形成装置へ送信する。
図40は、プリンタドライバの画面例を示している。ここで、符号3201は、出力方法を指定する指定部を示している。指定部3201で“紙指紋登録プリント”が指定されると、画像形成装置10へ前記一連の処理を実行することを通知できる。符号3202は、ページレイアウト設定を指定する指定部を示している。ページレイアウト指定部3202は、面付け(ページレイアウト)情報を指定し、指定された情報は画像形成装置10へ通知される。また、3203は、管理番号印字の実行有無を指定する指定部である。ここで、管理番号印字とは、前述した図24に示されているステップS1607でサーバ20から発行される登録した紙指紋を識別する管理番号を、記録紙(最終成果物)上に印字する機能である。管理番号を最終成果物上に印字することにより、ユーザは、管理番号を記憶しておく必要がなくなる。図37に示されている画像形成装置10は、取得された印刷設定情報を不図示のデータバスを用いて図3に示されているRAM302に送る。
ステップS1604は、ステップS3101で取得された印刷設定情報(ページレイアウト)をRAM302から取出し、紙指紋取得領域算出手段により紙指紋取得領域の算出処理を実行する。ステップS1604により実行される処理は、実施形態1の説明に用いた図26に示されている処理と同様である。ステップS3102は、画像形成装置10による通常の印字処理である。ステップS3101で取得された印刷設定情報を元に、図37に示されているクライアントPC40から受信された画像データを記録紙に印字する。ステップS1605は、ステップS1604にて算出された各面(レイアウトされる画像)に対応する各紙指紋取得領域において、紙指紋をそれぞれ取得する処理である。ステップS1604により実行される処理は、実施形態1の説明で用いられた図28と同様である。ただし、図28に示されているステップS2001は、画像処理部312が、機体内スキャナ3001にて読み込まれた画像データを不図示のデータバスを用いて受信する処理となる。
ステップS1606およびステップS1607は、実施形態1の図24の処理と同様な処理を実行する。ステップS1606は、ステップS1605で取得された紙指紋情報をサーバ20に送信して、ステップS1607は、サーバ20から発行された管理番号を操作部12に表示する。ステップS1606において、図3に示されているCPU301が紙指紋情報をサーバ20に送信する際に、前述した管理番号印字機能が有効になっている場合は、紙指紋情報と管理番号情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、画像形成装置10から受信した管理番号で、受信した紙指紋情報を管理する。ステップS1607においても、管理番号印字が有効になっている場合は、画像形成装置で発行した管理番号を操作部12で表示すればよい。ただし、管理番号印字機能により、最終成果物上に管理番号が印字されるため、ステップS1607は省略されてもよい。
実施形態3は、機体内スキャナ3001によって記録紙への印字、記録紙の読み取り、紙指紋取得、紙指紋登録処理を一連の処理で行うことが特徴であり、それが実現できれば、実施形態3の有する機器が、上記に示した機器の組み合わせに限られる必要はない。例えば、クライアントPC40からの印刷設定情報の送信は、画像形成装置上の操作部12でもよい。また、実施形態3で説明した管理番号印字処理は、実施形態1と同様なサーバ20による紙指紋登録により実行される。
(その他の実施形態)
さらに本発明の他の実施形態によれば、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)、又は一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置)により本発明に係る印刷システムを構築することもできる。
また本発明の目的は、上述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、コンピュータがプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体も本発明の一つになりえる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
本発明の実施形態1における画像形成装置含む印刷システムの一例を示す図である。 画像形成装置の入出力デバイス外観図である。 画像形成装置のコントローラについて説明する図である。 タイルデータを概念的に示す図である。 スキャナ画像処理部のブロック図である。 プリンタ画像処理部のブロック図である。 紙指紋情報取得処理のフローチャートである。 紙指紋情報照合処理のフローチャートである。 登録された紙固有情報を示す図である。 照合対象の紙固有情報を示す図である。 1×1 の求め方を示す図である。 2×1の求め方を示す図である。 n×1の求め方を示す図である。 2n-1×1の求め方を示す図である。 1×2の求め方を示す図である。 2n-1×2の求め方を示す図である。 n×mの求め方を示す図である。 2n-1×2m-1の求め方を示す図である。 操作部の説明図である。 用紙上に複数の原稿データを面付したときの例を示す図である。 図20の一つの原稿データの例を示す図である。 本発明の課題の例を示す図である。 本発明の二つ目の課題の例を示す図である。 本発明の実施形態1における面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フローチャートである。 本発明の実施形態1における面付け情報入力画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における紙指紋取得領域算出手段による処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態1における紙指紋取得領域の範囲の算出における概念を示す図である。 本発明の実施形態1における各取得領域における紙指紋取得処理のフローチャートである。 本発明の実施形態1における紙指紋領域の座標の概念図である。 本発明の実施形態1における紙指紋照合処理の全体フローチャートである。 本発明の実施形態1における管理番号入力画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態2における画像形成装置を含む印刷システムの例を示す図である。 本発明の実施形態2における面付け情報を考慮した紙指紋登録処理の全体フローチャートである。 本発明の実施形態2における符号化情報印字の指定画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態2における符号化情報印字処理のフローチャートである。 本発明の実施形態2における紙指紋照合処理の全体フローチャートである。 本発明の実施形態3における画像形成装置を含む印刷システムの例を示す図である。 本発明の実施形態3における画像形成装置の内部の例を示す図である。 本発明の実施形態3における紙指紋照合処理の全体フローチャートである。 本発明の実施形態3におけるプリンタドライバの画面の例を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 コントローラ
12 操作部
13 スキャナ
14 プリンタ
15 機体内スキャナ
20 サーバ
30 LAN
40 クライアントPC
201 原稿フィーダ
301 CPU
302 RAM
305 操作部I/F
311 スキャナI/F
507 紙指紋情報取得部

Claims (20)

  1. 紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に前記紙が原本であることを保証する画像形成装置であって、
    紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得手段と、
    前記面付け情報取得手段によって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出手段と、
    前記紙指紋取得領域算出手段により算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記紙指紋情報取得手段は、指定された領域内で紙指紋が検出できなかった場合、前記画像形成装置のユーザに対して警告を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記紙指紋情報取得手段は、検出した紙指紋領域の位置の座標を面付け情報に基づき補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記紙指紋取得領域算出手段は、領域算出のときに用紙の有効印字領域および断裁のときのずれ幅を考慮することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に前記紙が原本であることを保証する画像形成装置であって、
    紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得手段と、
    前記面付け情報取得手段によって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出手段と、
    前記紙指紋取得領域算出手段により算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得手段と、
    前記紙指紋情報取得手段にて取得した紙指紋を符号化し、その符号化情報を用紙に印字する符号化情報印字手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記紙指紋情報取得手段は、指定された領域内で紙指紋が検出できなかった場合、前記画像形成装置のユーザに対して警告を表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記紙指紋情報取得手段は、検出した紙指紋領域の位置の座標を面付け情報に基づき補正することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記紙指紋取得領域算出手段は、領域算出のときに用紙の有効印字領域および断裁のときのずれ幅を考慮することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 前記符号化情報印字手段は、指定された領域内で符号化情報が印字できなかった場合、ユーザに警告を送信することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  10. 紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に前記紙が原本であることを保証する画像形成装置の制御方法であって、
    紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得ステップと、
    前記面付け情報取得ステップによって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出ステップと、
    前記紙指紋取得領域算出ステップにより算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得ステップとを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. 前記紙指紋情報取得ステップは、指定された領域内で紙指紋が検出できなかった場合、前記画像形成装置のユーザに対して警告を送信することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 前記紙指紋情報取得ステップは、検出した紙指紋領域の位置の座標を面付け情報に基づき補正することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 前記紙指紋取得領域算出ステップは、領域算出のときに用紙の有効印字領域および断裁のときのずれ幅を考慮することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 紙をスキャンしてその紙指紋(繊維の特徴)を元に前記紙が原本であることを保証する画像形成装置の制御方法であって、
    紙指紋の取得を実行する用紙上に指定してある面付け情報を取得する面付け情報取得ステップと、
    前記面付け情報取得ステップによって取得した面付け情報に応じて、紙指紋を取得する領域を算出する紙指紋取得領域算出ステップと、
    前記紙指紋取得領域算出ステップにより算出された領域にて紙指紋の領域を検出し取得する紙指紋情報取得ステップと、
    前記紙指紋情報取得ステップにて取得した紙指紋を符号化し、その符号化情報を用紙に印字する符号化情報印字ステップとを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  15. 前記紙指紋情報取得ステップは、指定された領域内で紙指紋が検出できなかった場合、前記画像形成装置のユーザに対して警告を表示することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
  16. 前記紙指紋情報取得ステップは、検出した紙指紋領域の位置の座標を面付け情報に基づき補正することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の画像形成装置の制御方法。
  17. 前記紙指紋取得領域算出ステップは、領域算出のときに用紙の有効印字領域および断裁のときのずれ幅を考慮することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
  18. 前記符号化情報印字ステップは、指定された領域内で符号化情報が印字できなかった場合、ユーザに警告を送信することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。
  19. 請求項10乃至18のいずれかに記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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