本発明の一実施形態について図1、図2および図3に基づいて説明すると以下の通りである。
以下の説明では、本発明の録音機能付き通信装置を録音再生機能付き電話装置に適用した場合について説明する。以下で説明する録音再生機能付き電話装置は、ファクシミリ送受信機能をさらに備えていてもよい。
また、以下の説明では、録音装置および操作端末を含む親電話機と、操作端末を含む子電話機とがそれぞれ1台接続されている録音再生機能付き電話装置について説明する。また、以下の説明では、録音再生機能付き電話装置は、通話録音機能、音声メモ録音機能、および留守録音機能を備えているものとする。
図1に示すように、本発明の実施の一形態である録音再生機能付き電話装置1は、親電話機10と子電話機30とを備える。親電話機10は録音装置2と操作端末4とを含んでいる。録音装置2は録音装置主要部3と通信部6とを含んでいる。操作端末4は操作端末主要部5と通信部6とを含んでいる。ここで、本実施形態では、録音装置2と操作端末4とで通信部6を共用している。また、子電話機30は操作端末7を含んでいる。操作端末7は操作端末主要部8と通信部9とを含んでいる。
録音装置2には、親電話機10内の操作端末4が直接、子電話機30内の操作端末7が第2通信ネットワーク502を介して、それぞれ接続されている。
親電話機10と子電話機30とは、通信部6および通信部9と接続される第2通信ネットワーク502を経由して相互に通信することが可能である。また、親電話機10は、録音装置2の録音装置主要部3と接続される第1通信ネットワーク501を介して外部の電話装置500と相互に通信することが可能である。
この第1通信ネットワーク501および第2通信ネットワーク502としては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、第1通信ネットワーク501および第2通信ネットワーク502を構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。また、第1通信ネットワーク501および第2通信ネットワーク502の形態は、特に限定されず、サーバ/クライアント型でもよく、ピア・ツー・ピア型でもよく、また、1対1で通信を行うものであってもよい。本実施形態では、第1通信ネットワーク501は、通信距離に制限のない電話回線などの公衆回線であり、第2通信ネットワーク502は、通信可能距離が比較的短い(例えば100m以下)短距離無線通信ネットワークである。
まず、親電話機10について説明する。
図2に示すように親電話機10は、親機主制御部11、親機記憶部12、親機外部通信制御部13、親機音声制御部14、親機音声入力装置15、親機音声出力装置16、親機通信制御部17、親機通信部18、親機表示制御部19、親機表示装置20、親機入力操作制御部21、親機入力装置22とを備える。
親機主制御部11は、親機外部通信制御部13、親機音声制御部14、親機通信制御部17、親機表示制御部19、親機入力操作制御部21を制御するものである。親機主制御部11は、親機記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって上記の制御を行うものである。親機主制御部11は、例えば、親機記憶部12に記憶されたプログラムをロードする図示しないメモリ(例えばRAM(Random Access Memory))と、メモリにロードされたプログラムを実行する図示しないCPU(Central Processing Unit)によって実現される。上記メモリは、例えば半導体メモリで構成され、親機外部通信制御部13、親機音声制御部14、親機通信制御部17、親機表示制御部19、親機入力操作制御部21、およびCPUが処理を行うために必要なデータなどのデータを記憶する。親機主制御部11の詳細な構成については後述する。
親機記憶部12は、例えば、親機主制御部11のCPUで実行されるプログラム、プログラムで利用される設定データや入力データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを記憶するものであり、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。親機記憶部12の詳細な構成については後述する。
親機外部通信制御部13は、第1通信ネットワーク501に接続され、第1通信ネットワーク501を介した外部との通信状態を管理するものである。親機外部通信制御部13は、親機主制御部11からの指示に応じて、通話時に第1通信ネットワーク501を通じて外部の電話装置500から送信されてくる音声データを親機主制御部11に送信する。また、親機外部通信制御部13は、親機主制御部11からの指示に応じて、親機主制御部11から送信されてきた音声データを、第1通信ネットワーク501を通じて外部の電話装置500へ送信する。
親機音声制御部14は、親電話機10の操作者の音声が入力される親機音声入力装置15と、親電話機10の操作者に対して音声を出力する親機音声出力装置16とを制御する。親機音声制御部14は、親機主制御部11からの通話録音要求または音声メモ録音要求に応じて、親機音声入力装置15から入力される音声をデジタルデータに変換して親機主制御部11へ送信する。また、親機音声制御部14は、親機主制御部11からの再生要求に応じて、親機主制御部11から送信される音声データをアナログ音声信号に変換して親機音声出力装置16に出力する。また、親機音声制御部14は、通話時に、親機音声入力装置15から入力される音声をデジタルデータに変換して親機主制御部11を介して外部の電話装置500へ送信し、また、外部の電話装置500から親機主制御部11を介して入力される音声をアナログデータに変換して親機音声出力装置16に出力する。
親機音声入力装置15は、親電話機10の操作者から発声される音声を音声信号として取り込み、親機音声制御部14に送信する。親機音声入力装置15は、例えばマイクで構成される。
親機音声出力装置16は、親機音声制御部14から送信されるアナログ音声信号を音声に変換して出力する。親機音声出力装置16は、例えばスピーカーで構成される。
親機通信制御部17は、親機通信部18を介して子電話機30とのデータの送受信を制御する。送受信されるデータには、音声データ、親電話機10の親機主制御部11からの制御信号、および子電話機30からの制御信号が含まれる。
親機通信部18は、親電話機10と子電話機30との通信を実行する際に、子機通信部37と各種データの送受信を行う。親機通信部18は、例えばアンテナで構成される。
親機表示制御部19は、表示装置である親機表示装置20を制御し、親機主制御部11から指示された情報を親機表示装置20に送信する。
親機表示装置20は、親機表示制御部19より送られた情報を表示する。親機表示装置20は、例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶表示装置)で構成される。親機表示装置20が表示する情報には、例えば、後述する操作端末情報記憶部123に記憶されている操作端末情報が含まれる。操作端末情報とは、操作端末4および7などを識別する情報であり、例えば、操作端末の内線番号やID番号である。
親機入力操作制御部21は、親電話機10の操作者の操作を受けつける親機入力装置22を制御し、親機主制御部11に対して操作者の入力操作に応じた入力信号を送信する。
親機入力装置22は、親電話機10の操作者の入力操作を受けつける入力装置であり、入力操作に応じた入力信号を親機入力操作制御部21に送信する。親機入力装置22は、例えば、ボタン(キー)、スイッチ、タッチパネルなどの入力デバイスで構成される。親機入力装置22が受けつける入力操作には、音声データの通話録音または音声メモ録音の開始を要求する録音開始操作と、音声データの通話録音の終了を要求する録音終了操作と、音声データの再生を要求する再生操作と、音声データの検索条件となる操作端末情報を選択(指定)する操作端末情報選択操作とが含まれる。操作者が上記録音開始操作を行うと録音開始要求が録音装置2に送信され、操作者が上記録音終了操作を行うと録音終了要求が録音装置2に送信され、操作者が上記再生操作を行うと再生要求が録音装置2に送信され、操作者が上記操作端末情報選択操作を行うと操作端末情報選択要求が録音装置2に送信される。上記操作端末情報選択要求は、初期状態の音声データの検索条件である操作端末情報(音声データの再生を要求した操作端末4または7)とは異なる操作端末情報を選択するものである場合には、操作端末情報の変更を要求する操作端末情報変更要求である。親機入力装置22に対する操作端末情報選択操作は、例えば、操作者が、親機表示装置20に表示された複数の操作端末情報およびそれらに対応する番号を見て、選択したい操作端末情報に対応する番号を入力することによって行われる。
次に、親機記憶部12および親機主制御部11について、詳細に説明する。
まず、親機記憶部12について説明する。
親機記憶部12は、操作端末情報保持部121と音声データ記憶部(音声データ記憶手段)122と操作端末情報記憶部(操作端末情報記憶手段)123とを含んでいる。
操作端末情報保持部121は、録音要求または再生要求をしてきた操作端末(操作端末4または7)の操作端末情報を記憶するものである。操作端末情報保持部121に記憶される録音要求時の操作端末情報は、録音する音声データを後述する音声データ記憶部122に記憶させるときに該音声データに関連付けるために、後述する音声データ記憶制御部114が用いる。また、操作端末情報保持部121に記憶される再生要求時の操作端末情報は、後述する音声データ記憶制御部114から該操作端末情報に合致する操作端末情報が関連付けられている音声データを検索するために、後述する音声データ検索部118が用いる。
音声データ記憶部122は、親機音声制御部14を介して親機音声入力装置15から送信される音声データと、親機通信制御部17を介して子電話機30から送信される音声データと、親機外部通信制御部13を介して第1通信ネットワーク501から送信される音声データとを記憶するものである。親機音声制御部14を介して親機音声入力装置15から送信される音声データには親電話機10の操作端末情報が関連付けられ、親機通信制御部17を介して子電話機30から送信される音声データには子電話機30の操作端末情報が関連付けられ、親機外部通信制御部13を介して第1通信ネットワーク501から送信される音声データには、親電話機10の操作端末情報と子電話機30の操作端末情報とのいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報(音声データの録音を要求した操作端末が親電話機10内の操作端末4および子電話機30内の操作端末7の何れでもない外部の電話装置500であることを示す操作端末情報)が関連付けられて、音声データ記憶部122に記憶される。
操作端末情報記憶部123は、親電話機10の操作端末情報と、子電話機30の操作端末情報と、親電話機10の操作端末情報および子電話機30の操作端末情報のいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報とを記憶するものである。親電話機10の操作者が親電話機10以外の操作端末(子電話機30内の操作端末7や外部の電話装置500)から録音した音声データを親電話機10にて再生したい場合に、例えば、操作端末情報を親機表示装置20に表示して親電話機10の操作者が操作端末情報を選択可能とするために、後述する操作端末情報選択部115が操作端末情報記憶部123に記憶している操作端末情報を、親機表示制御部19を介して親機表示装置20に送信するか、または、親機音声制御部14を介して親機音声出力装置16に送信する。
次に、親機主制御部11について説明する。
親機主制御部11は、操作端末情報送信部111と操作端末情報設定部(操作端末情報設定手段)112と音声データ受信部113と音声データ記憶制御部(記憶制御手段)114と操作端末情報選択部115と操作端末情報選択信号送信部116と操作端末情報変更設定部117と音声データ検索部(音声データ検索手段)118と音声データ送信部119とを含んでいる。
操作端末情報送信部111は、録音または再生を要求する操作者の操作に応じて操作端末4(自操作端末)を識別する操作端末情報を送信する。より詳細には、操作端末情報送信部111は、親機入力装置22から親機入力操作制御部21を介して入力される録音要求および再生要求に応じて、親電話機10の操作端末情報を操作端末情報設定部112に送信する。
操作端末情報設定部112は、親機入力装置22から親機入力操作制御部21を介して入力される録音要求および再生要求、子電話機30から親機通信制御部17を介して入力される録音要求および再生要求、並びに外部の電話装置500から第1通信ネットワーク501を介して入力される録音要求の各々に応じて、操作端末情報を設定する。すなわち、操作端末情報設定部112は、親電話機10からの録音要求を受けた場合は操作端末情報送信部111から送信される親電話機10の操作端末情報を、子電話機30からの録音要求を受けた場合は子電話機30の操作端末情報を、第1通信ネットワーク501経由で外部の電話装置500からの録音要求を受けた場合は留守録音用の操作端末情報を、操作端末情報保持部121に設定する(書き込む)。同様に、親電話機10からの再生要求を受けた場合は操作端末情報送信部111から送信される親電話機10の操作端末情報を、子電話機30からの再生要求を受けた場合は子電話機30の操作端末情報を、操作端末情報保持部121に設定する。また、操作端末情報設定部112は、再生要求を受けた場合は、その再生要求を音声データ検索部118に送信する。
音声データ受信部113は、親機音声制御部14を介して親機音声入力装置15から送信される音声データと、親機通信制御部17を介して子電話機30から送信される音声データと、親機外部通信制御部13を介して第1通信ネットワーク501から送信される音声データとの1つまたは複数を受信する。また、音声データ受信部113は、録音要求をしてきた操作端末(操作端末4または7)からの録音終了要求を検知するか、あるいは親機外部通信制御部13での回線開放(通話切断)を検知すると、音声データの受信を終了し、受信した音声データを音声データ記憶制御部114に送信する。
音声データ記憶制御部114は、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定した操作端末情報を、音声データ受信部113から送られた音声データに関連付けて、音声データ記憶部122に記憶させる。
操作端末情報選択部115は、親電話機10の操作者が親電話機10内の操作端末4以外の操作端末(子電話機30内の操作端末7あるいは外部の電話装置500)からの録音要求によって録音した音声データを親電話機10にて再生したい場合に、親電話機10の操作者が音声データの検索条件となる操作端末情報を選択可能とするために、操作端末情報記憶部123に記憶している操作端末情報を、例えば親機表示制御部19を介して親機表示装置20に送信するか、または、親機音声制御部14を介して親機音声出力装置16に送信する。そして、操作端末情報選択部115は、親機入力装置22から操作端末情報選択要求を受けると、親機入力装置22にて操作者に選択された操作端末情報を、音声データの検索条件となる操作端末情報を示す操作端末情報選択信号として操作端末情報選択信号送信部116に送信する。
操作端末情報選択信号送信部116は、操作端末情報選択部115から送信された操作端末情報選択信号を操作端末情報変更設定部117に送信する。
操作端末情報変更設定部117は、操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報を変更するものであって、該操作端末情報を送信した操作端末(音声データの再生を要求した操作端末)4または7から、操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報とは異なる操作端末情報が操作端末情報選択信号として、子電話機30または操作端末情報選択信号送信部116から送信されてきた場合、すなわち操作端末情報変更要求を受け付けた場合に、該操作端末情報に代えて該異なる操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する。
音声データ検索部118は、親電話機20の親機入力装置22あるいは子電話機30によってなされた再生要求を操作端末情報設定部112から受信すると、再生要求をした操作端末4または7から送られた操作端末情報であって操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報を基に、音声データ記憶部122を検索し、該操作端末情報に合致する操作端末情報が関連付けられている音声データを取得(発見)し、取得された該音声データを音声データ送信部119に送信する。
音声データ送信部119は、音声データ検索部118から音声データが送信されてきたときに、再生要求をした操作端末が親電話機10内の操作端末4であれば音声データ検索部118から送信されてきた音声データを親機音声制御部14を介して親機音声出力装置16へ送信し、再生要求をした操作端末が子電話機30内の操作端末7であれば、音声データ検索部118から送信されてきた音声データを親機通信制御部17を介して子電話機30へ送信する。
録音装置主要部3は、親機外部通信制御部13、操作端末情報設定部112、音声データ記憶制御部114、操作端末情報変更設定部117、音声データ検索部118、操作端末情報保持部121、および音声データ記憶部122から構成される。操作端末主要部5は、親機音声制御部14、親機音声入力装置15、親機音声出力装置16、親機表示制御部19、親機表示装置20、親機入力操作制御部21、親機入力装置22、操作端末情報送信部111、操作端末情報選択部115、操作端末情報選択信号送信部116、および操作端末情報記憶部123から構成される。通信部6は、親機通信制御部17、親機通信部18、音声データ受信部113、および音声データ送信部119から構成される。
次に、子電話機30について説明する。
図3に示すように子電話機30は、子機主制御部31、子機記憶部32、子機音声制御部33、子機音声入力装置34、子機音声出力装置35、子機通信制御部36、子機通信部37、子機表示制御部38、子機表示装置39、子機入力操作制御部40、子機入力装置41とを備える。
子機主制御部31は、子機音声制御部33、子機通信制御部36、子機表示制御部38、子機入力操作制御部40を制御するものである。子機主制御部31は、子親機記憶部32に記憶されたプログラムを実行することによって上記の制御を行うものである。子機主制御部31は、例えば、子機記憶部32に記憶されたプログラムをロードする図示しないメモリ(例えばRAM)と、メモリにロードされたプログラムを実行する図示しないCPUが実行することによって実現される。上記メモリは、例えば半導体メモリで構成され、子機音声制御部33、子機通信制御部36、子機表示制御部38、子機入力操作制御部40、およびCPUが処理を行うために必要なデータなどのデータを記憶する。子機主制御部31の詳細な構成については後述する。
子機記憶部32は、例えば、子機主制御部31のCPUで実行されるプログラム、プログラムで利用される設定データや入力データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを記憶するものであり、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。子機記憶部32の詳細な構成については後述する。
子機音声制御部33は、子電話機30の操作者の音声が入力される子機音声入力装置34と、子電話機30の操作者に対して音声を出力する子機音声出力装置35を制御する。子機音声制御部33は、子機主制御部31からの通話録音要求または音声メモ録音要求に応じて、子機音声入力装置34から入力される音声をデジタルデータに変換して子機通信制御部36へ送信する。また、子機音声制御部33は、子機主制御部31からの再生要求に応じて、子機通信制御部36から送信される音声データをアナログ音声信号に変換して子機音声出力装置35に出力する。
子機音声入力装置34は、子電話機30の操作者から発声される音声を音声信号として取り込み、子機音声制御部33へ送信する。子機音声入力装置34は、例えばマイクで構成される。
子機音声出力装置35は、子機音声制御部33から送信されるアナログ音声信号を音声に変換して出力する。子機音声出力装置35は、子機音声制御部33から送信される音声を出力する。音声出力装置35は、例えばスピーカーで構成される。
子機通信制御部36は、子機通信部37を介して親電話機10とのデータの送受信を制御する。送受信されるデータには、音声データ、親電話機10からの制御信号、および子電話機30の子機主制御部31からの制御信号が含まれる。
子機通信部37は、親電話機10と子電話機30との通信を実行する際に、親機通信部18と各種データの送受信を行う。子機通信部37は、例えばアンテナで構成される。
子機表示制御部38は、表示装置である子機表示装置39を制御し、子機主制御部31から指示された情報を子機表示装置39に送信する。
子機表示装置39は、子機表示制御部38より送られた情報を表示する。子機表示装置39は、例えばLCDで構成される。子機表示装置39が表示する情報には、例えば、後述する操作端末情報記憶部321に記憶されている操作端末情報が含まれる。
子機入力操作制御部40は、子電話機30の操作者からの操作を受けつける子機入力装置41を制御し、子機主制御部31に対して操作者の入力操作に応じた入力信号を送信する。
子機入力装置41は、子電話機30の操作者の入力操作を受けつける入力装置であり、入力操作に応じた入力信号を子機入力操作制御部40に送信する。子機入力装置41は、例えば、ボタン(キー)、スイッチ、タッチパネルなどの入力デバイスで構成される。子機入力装置41が受けつける入力操作には、音声データの通話録音または音声メモ録音の開始を要求する録音開始要求と、音声データの通話録音の終了を要求する録音終了要求と、音声データの再生を要求する再生要求と、操作端末情報の変更を要求する操作端末情報変更要求とが含まれる。
次に、子機記憶部32および子機主制御部31について、詳細に説明する。
まず、子機記憶部32について説明する。
子機記憶部32は、操作端末情報記憶部(操作端末情報記憶手段)321を含んでいる。
操作端末情報記憶部321は、親電話機10の操作端末情報と、子電話機30の操作端末情報と、親電話機10の操作端末情報および子電話機30の操作端末情報のいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報とを記憶するものである。子電話機30の操作者が子電話機30以外の操作端末(親電話機10内の操作端末4や外部の電話装置500)から録音した音声データを子電話機30にて再生したい場合に、例えば、操作端末情報を子機表示装置39に表示して子電話機30の操作者が操作端末情報を選択可能とするために、後述する操作端末情報送信部311が操作端末情報記憶部321に記憶している操作端末情報を、子機表示制御部38を介して子機表示装置39に送信するか、または、子機音声制御部33を介して子機音声出力装置35に送信する。
次に、子機主制御部31について説明する。
子機主制御部31は、操作端末情報送信部(操作端末情報送信手段)311と音声データ送信部312と音声データ受信部313と操作端末情報選択部(操作端末情報選択手段)314と操作端末情報選択信号送信部315とを含んでいる。
操作端末情報送信部311は、録音または再生を要求する操作者の操作に応じて操作端末7(自操作端末)を識別する操作端末情報を送信する。より詳細には、操作端末情報送信部311は、操作端末情報送信部311は、子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した録音要求あるいは再生要求に応じて、子電話機30の操作端末情報を子機通信制御部36を介して親電話機10に送信する。
音声データ送信部312は、子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した録音要求に応じて、子機音声制御部33を介して子機音声入力装置34から送信される音声データを、子機通信制御部36を介して親電話機10に送信する。
音声データ受信部313は、子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した再生要求に応じて、子機通信制御部36を介して親電話機10から送信されてくる音声データを受信し、子機音声制御部33に送信する。
操作端末情報選択部314は、子電話機30の操作者が子電話機30内の操作端末7以外の操作端末(親電話機10内の操作端末4あるいは外部の電話装置500)からの録音要求によって録音した音声データを子電話機30にて再生したい場合に、子電話機30の操作者が音声データの検索条件となる操作端末情報を選択可能とするために、操作端末情報記憶部321に記憶している操作端末情報を、例えば子機表示制御部38を介して子機表示装置39に送信するか、または、子機音声制御部33を介して子機音声出力装置35に送信する。そして、操作端末情報選択部314は、子機入力装置41から操作端末情報選択要求を受けると、子機入力装置41にて操作者に選択された操作端末情報を、音声データの検索条件となる操作端末情報を示す操作端末情報選択信号として操作端末情報選択信号送信部315に送信する。
操作端末情報選択信号送信部315は、操作端末情報選択部314から送信された操作端末情報選択信号を子機通信制御部36を介して親電話機10に送信する。
操作端末主要部8は、子機音声制御部33、子機音声入力装置34、子機音声出力装置35、子機表示制御部38、子機表示装置39、子機入力操作制御部40、子機入力装置41、操作端末情報送信部311、操作端末情報選択部314、操作端末情報選択信号送信部315、および操作端末情報記憶部321から構成される。通信部9は、子機通信制御部36、子機通信部37、音声データ送信部312、および音声データ受信部313から構成される。
次に、録音再生機能付き電話装置1の録音および再生の処理手順について、図4、図5および図6を用いて以下に説明する。
図4は、親電話機10において音声データを録音する処理手順を示すフローチャートである。
親電話機10の操作者が親機入力装置22から録音開始要求を入力したか、あるいは子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した録音開始要求が親機通信制御部17を介して親電話機10に送信されてくると(S1)、操作端末情報設定部112が、録音開始要求が行われた操作端末(操作端末4または7)の操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する(S2)。すなわち、親機入力装置22の操作によって録音開始要求が行われた場合は、親電話機10の操作端末情報を操作端末情報送信部111が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。子機入力装置41の入力によって録音開始要求が行われた場合は、子電話機30の操作端末情報を操作端末情報送信部311が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。
次に、親機入力装置22の操作によって録音開始要求が行われた場合において、通話録音の場合は、親機音声制御部14を介して親機音声入力装置15から入力された親電話機10の操作者の音声と、親機外部通信制御部13を介して外部の電話装置500から送信されてくる音声とを、音声データ受信部113が受信する。子機入力装置41の入力によって録音操作が行われた場合において、通話録音の場合は、親機通信制御部17を介して子機音声入力装置34から入力された子電話機30の操作者の音声と、親機外部通信制御部13を介して送信されてくる音声とを、音声データ受信部113が受信する(S3)。
次に、音声データ受信部113が、親電話機10の操作者が親機入力装置22から入力された録音終了要求を検知するか、あるいは子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力された録音終了要求を検知するか、あるいは親機外部通信制御部13での回線開放(通話切断)を検知するまで、音声データの受信を続け(S4)、音声データ受信部113が録音終了要求を検知するかあるいは回線開放を検知すると音声データの受信を終了して受信した音声データを音声データ記憶制御部114に送信し(S5)、音声データ記憶制御部114がステップS2にて操作端末情報保持部121に設定した操作端末情報を該音声データに関連付けて、音声データ記憶部122へ記憶させる(S6)。
上述の実施の形態では、親電話機10に1台の子電話機30が接続されている場合について記述したが、親電話機10に接続される子電話機30が複数台存在する場合であっても、複数の子電話機30にそれぞれ異なる操作端末情報を付与することにより、上述の実施の形態と同様に扱うことができる。
また、上述の実施の形態では、通話録音を行う場合について記述したが、音声メモ録音を行う場合であっても上述の実施の形態と同様に扱うことができる。ただしこの場合は、親機外部通信制御部13を介して第1通信ネットワーク501から送信されてくる音声データは存在しない。
また、第1通信ネットワーク501を介した外部の電話装置500からの留守録音を行う場合は、ステップS6にて親電話機10の操作端末情報と子電話機30の操作端末情報とのいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報を音声データに関連付けることにより、上述の実施の形態とほぼ同様に扱うことができる。すなわち、まず、外部の電話装置500の操作者が外部の電話装置500に入力した留守録音開始要求が第1通信ネットワーク501を介して親電話機10に送信されてくると、操作端末情報設定部112が、親機外部通信制御部13を介して留守録音開始要求を受信し、留守録音開始要求に応答して、親電話機10の操作端末情報と子電話機30の操作端末情報とのいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する。次に、親機外部通信制御部13を介して外部の電話装置500から送信されてくる音声を音声データ受信部113が受信する。次に、音声データ受信部113が、親機外部通信制御部13での回線開放を検知するまで、音声データの受信を続け、音声データ受信部113が回線開放を検知すると、音声データの受信を終了して受信した音声データを音声データ記憶制御部114に送信し、音声データ記憶制御部114が操作端末情報保持部121に設定した留守録音用の操作端末情報を該音声データに関連付けて、音声データ記憶部122へ記憶させる。
また、上述の実施の形態では、音声データの受信を終了(S5)した後に、受信した音声データと操作端末情報を関連付けて記憶する(S6)処理手順としたが、音声データを受信しながら(通話しながら)、該音声データと操作端末情報を関連付けて記憶する処理手順、つまり、ステップS6がステップS3とステップS4との間であっても、上述の実施の形態とほぼ同様に扱うことができる。すなわち、ステップS3にて、音声データ受信部113が音声データの受信を開始した後、音声データ記憶制御部114がステップS2にて操作端末情報保持部121に設定した操作端末情報を受信中の音声データに関連付けて、音声データ記憶部122へ記憶させる。そして、音声データ受信部113が、親電話機10の操作者が親機入力装置22から入力された録音終了要求を検知するか、あるいは子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力された録音終了要求を検知するか、あるいは親機外部通信制御部13での回線開放(通話切断)を検知するまで、音声データの受信および音声データ記憶部122への記憶を続け(S6)、音声データ受信部113が録音終了要求を検知するかあるいは回線開放を検知する(S4)と音声データの受信および音声データ記憶部122への記憶を終了する(S5)。
図5は、親電話機10において、録音されている音声データを再生する処理手順を示すフローチャートである。
親電話機10の操作者が親機入力装置22から再生要求を入力したか、あるいは子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した再生要求が親機通信制御部17を介して親電話機10に送信されると(S7)、操作端末情報設定部112が、その再生要求に応じて、再生要求が行われた操作端末(操作端末4または7)の操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する(S8)。すなわち、親機入力装置22の操作によって再生要求が行われた場合は、親電話機10の操作端末情報を操作端末情報送信部111が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。子機入力装置41の入力によって再生要求が行われた場合は、子電話機30の操作端末情報を操作端末情報送信部311が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。
次に、ステップS8にて操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報に合致した操作端末情報が関連付けられた音声データが音声データ記憶部122に記憶されているかどうかを、音声データ検索部118が調べる(S9)。該音声データが記憶されていない場合には処理を終了する。該音声データが記憶されている場合には、音声データ検索部118が該音声データを音声データ記憶部122から読み出して音声データ送信部119へ送信する。さらに、音声データ送信部119が、ステップS8にて操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報を基に、親機音声制御部14へ該音声データを送信して親機音声出力装置16から音声を出力するかまたは、親機通信制御部17を介して子電話機30へ該音声データを送信して子機音声出力装置35から音声を出力する(S10)。該音声データの再生が完了するとステップS9へ移り、ステップS8にて操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報に合致する操作端末情報が関連付けられた他の音声データが音声データ記憶部122に存在しないかどうかを音声データ検索部118が確認し、該音声データが検索されなくなるまでステップS9およびS10を繰り返す。
図6は、親電話機10において、録音されている音声データを再生する際に、操作端末情報の変更要求を受けつけ、再生する音声データを変更する処理手順を示すフローチャートである。
親電話機10の操作者が親機入力装置22から再生要求を入力したか、あるいは子電話機30の操作者が子機入力装置41から入力した再生要求が親機通信制御部17を介して親電話機10に送信されると(S11)、操作端末情報設定部112が、その再生要求に応じて、再生要求が行われた操作端末(操作端末4または7)の操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する(S12)。すなわち、親機入力装置22の操作によって再生要求が行われた場合は、親電話機10の操作端末情報を操作端末情報送信部111が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。子機入力装置41の入力によって再生要求が行われた場合は、子電話機30の操作端末情報を操作端末情報送信部311が操作端末情報設定部112に送信し、操作端末情報設定部112が操作端末情報保持部121に設定する。
次に、操作端末情報変更設定部117が、再生要求が行われた操作端末(操作端末4または7)の操作端末情報選択信号送信部(116または315)から操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報と異なる操作端末情報が操作端末情報選択信号として送信されたかどうかを調べ(S13)、該異なる操作端末情報が操作端末情報選択信号として送信された場合にはステップS14に移り、送信されなかった場合にはS15に移る。ステップS13およびステップS14では、親電話機10にて再生要求を行った場合に、親機入力装置22の操作にて操作端末情報が新たな操作端末情報に変更されると、操作端末情報選択信号送信部116により該新たな操作端末情報が操作端末情報変更設定部117に送信され、操作端末情報変更設定部117が操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報を該新たな操作端末情報に変更する。また、子電話機30にて再生要求を行った場合には、子機入力装置41の操作にて操作端末情報が新たな操作端末情報に変更されると、操作端末情報選択信号送信部315により該新たな操作端末情報が操作端末情報変更設定部117に送信され、操作端末情報変更設定部117が操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報を該新たな操作端末情報に変更する。ステップS15では、操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報に合致した操作端末情報が関連付けられた音声データが音声データ記憶部122に記憶されているかどうかを、音声データ検索部118が調べる。該音声データが記憶されていない場合には処理を終了する。該音声データが記憶されている場合には、音声データ検索部118が該音声データを音声データ記憶部122から読み出して音声データ送信部119へ送信する。さらに、音声データ送信部119が、ステップS12にて操作端末情報保持部121に設定された操作端末情報を基に、親機音声制御部14へ該音声データを送信して親機音声出力装置16から音声を出力するかまたは、親機通信制御部17を介して子電話機30へ該音声データを送信して子機音声出力装置35から音声を出力する(S16)。該音声データの再生が完了するとステップ13へ移り、再度、異なる操作端末情報が送信されたかどうかを調べ、操作端末情報が合致する他の音声データが音声データ記憶部122に存在しないかどうかを音声データ検索部118が確認し、該音声データが検索されなくなるまでステップS13、S14、S15およびS16を繰り返す。
上述の実施の形態では、親電話機10に1台の子電話機30が接続されている形態について記述したが、親電話機10に接続される子電話機30が複数台存在する形態であっても、複数の子電話機30にそれぞれ異なる操作端末情報を付与することにより、各子電話機で録音された音声データの再生が可能となる。
また、第1通信ネットワーク501を介した外部の電話装置500からの留守録音に対しては、ステップS6において親電話機10の操作端末情報と子電話機30の操作端末情報とのいずれにも一致しない留守録音用の操作端末情報を音声データに関連付けて記憶させるが、ステップS13において留守録音用の操作端末情報を変更要求することにより、親電話機10と子電話機30にて留守録音に対応する音声データを再生することが可能となる。
なお、上述の実施の形態では、親電話機10あるいは子電話機30からの再生要求を対象として記述したが、第1通信ネットワーク501を介した外部の電話装置500が外線リモート操作にて録音データを再生する機能を有する場合には、該外線リモート操作による再生要求を行うときに、該外部の電話装置500から操作端末情報を送信させることにより、上述の実施の形態とほぼ同様に扱うことができる。すなわち、まず、外部の電話装置500の操作者が外部の電話装置500に入力した再生要求が第1通信ネットワーク501を介して親電話機10に送信されてくると、操作端末情報設定部112が、親機外部通信制御部13を介して再生要求を受信し、留守録音用の操作端末情報を操作端末情報保持部121に設定する(書き込む)とともに、その再生要求を音声データ検索部118に送信する。音声データ検索部118は、再生要求を操作端末情報設定部112から受信すると、操作端末情報保持部121に設定されている操作端末情報を基に、音声データ記憶部122を検索し、該操作端末情報に合致する操作端末情報が関連付けられている音声データを取得(発見)し、取得された該音声データを音声データ送信部119に送信する。音声データ送信部119は、音声データ検索部118から音声データが送信されてきたときに、音声データ検索部118から送信されてきた音声データを、親機外部通信制御部13を介して外部の電話装置500へ送信する。
また、上述の実施の形態に係る電話装置では、録音装置2が親電話機10内に設けられていたが、録音装置2を親電話機10から分離してもよい。その場合には、例えば、親電話機10から録音装置主要部3を削除し、親電話機内の操作端末4の通信部6を親電話機外の録音装置2の通信部6と第2通信ネットワーク502を介して接続すればよい。
また、上述の実施の形態に係る電話装置は、通話録音機能、音声メモ録音機能、および留守録音機能を備えていたが、本発明に係る電話装置は、これら録音機能のうちの少なくとも1つを備えていればよい。ただし、本発明に係る電話装置は、通話録音機能を備えていることが好ましい。
また、上述の実施の形態に係る電話装置は、外部の電話装置500と接続されていたが、外部の電話装置500と接続されていなくともよい。ただし、本発明に係る電話装置は、通話録音および留守録音が可能なように、外部の電話装置500と接続されていることがより好ましい。
また、本発明の録音装置、操作端末および通信端末は、上記電話装置を構成する親電話機および子電話機以外の通信機器、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)(特にIP電話機能を備えるPDA)、パーソナルコンピュータ(特にIP電話機能を備えるパーソナルコンピュータ)、テレビ電話装置などであってもよい。
また、本発明の録音装置、操作端末、通信端末、および録音機能付き通信装置で記録および再生されるデータは、上述した音声データ単独に限定されるものではなく、音声データと、画像データや映像データなどの他のデータとを組み合わせたものであってもよい。
なお、実施の形態は上述の他に、以下のようにも表現できる。
[1]公衆回線(501)に接続される親電話機(10)と、親電話機(10)との間で通信可能な子電話機(30)とを含み、親電話機(10)と子電話機(30)の各々の操作端末(4,7)から通話内容を録音でき、親電話機(10)と子電話機(30)の各々の操作端末(4,7)から録音データを再生でき、録音データ格納メモリ(122)が一つである録音再生機能付電話装置・ファクシミリ装置であって、各々の操作端末(4,7)で録音操作が実行されると、録音データとともに操作端末情報を自動的に保存することを特徴とする録音再生機能付電話装置・ファクシミリ装置。
[2]上記[1]の装置であって、親電話機(10)及び子電話機(30)の各々の操作端末(4,7)からの再生要求があった時に、その操作端末(4,7)に合致した操作端末情報が付加されている録音データのみを再生することを特徴とする録音再生機能付電話装置・ファクシミリ装置。
[3]上記[1]の装置であって、前記操作端末(4,7)にて再生要求をする際に、選択信号にて他の操作端末情報を送信可能とすることで、その該操作端末(4,7)で録音された録音データのみを再生することを特徴とする録音再生機能付電話装置・ファクシミリ装置。
[4]上記[3]の装置であって、公衆回線(501)からの留守録音に対して、親電話機(10)と子電話機(30)とは異なる操作端末情報を録音データとともに保存することを特徴とする録音再生機能付電話装置・ファクシミリ装置。
[5]また、本発明に係る録音機能付き通信装置は、上記課題を解決するために、上記本発明に係る通信端末と、第2通信ネットワークを介して上記通信端末と接続されている上記本発明に係る操作端末とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、第2通信ネットワークを介して、各操作端末から指定操作をすることなく音声データの録音を要求することができ、さらに、各操作端末から所望の音声データを容易に探し出すことができる録音機能付き通信装置を提供することができる。
[6]また、本発明に係る録音機能付き電話装置は、上記課題を解決するために、上記本発明に係る録音装置、および上記本発明に係る操作端末を含む親電話機と、上記本発明に係る操作端末を含む子電話機とを備え、上記親電話機および子電話機は互いに第2通信ネットワークを介して接続され、上記親電話機は、第1通信ネットワークを介して外部の電話装置と接続され、上記録音装置の記憶制御手段は、上記音声データとして、少なくとも上記外部の電話装置と上記親電話機または子電話機との間で通話する音声のデータを上記音声データ記憶手段に記憶させることができることを特徴としている。
上記の構成によれば、親電話機、子電話機または第1通信ネットワーク上の外部の電話装置から指定操作をすることなく音声データの録音を要求することができ、親電話機または子電話機から所望の音声データを再生することができる録音機能付き電話装置を提供することができる。
[7]なお、上記録音装置および上記操作端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記録音再生機能付き通信装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
[8]また、本発明に係る録音機能付き通信装置は、以上のように、上記録音装置と複数の操作端末とから構成される。
したがって、上記録音機能付き通信装置は、各操作端末から指定操作をすることなく音声データの録音を要求することができ、さらに、各操作端末から所望の音声データを容易に探し出すことができる録音機能付き通信装置を提供することができるという効果を奏する。
最後に、親機主制御部11および子機主制御部31は、上述のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよいし、ハードウェアロジックによって構成してもよい。ソフトウェアによって実現する場合は、親電話機10または子電話機30は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである親電話機10または子電話機30の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、親電話機10または子電話機30に供給し、親電話機10または子電話機30内のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、親電話機10または子電話機30を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。