JP4707552B2 - 電話端末装置 - Google Patents

電話端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4707552B2
JP4707552B2 JP2005368176A JP2005368176A JP4707552B2 JP 4707552 B2 JP4707552 B2 JP 4707552B2 JP 2005368176 A JP2005368176 A JP 2005368176A JP 2005368176 A JP2005368176 A JP 2005368176A JP 4707552 B2 JP4707552 B2 JP 4707552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
telephone terminal
terminal device
transfer
transfer destination
telephone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005368176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007174205A (ja
Inventor
吉伸 木村
鉄也 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005368176A priority Critical patent/JP4707552B2/ja
Publication of JP2007174205A publication Critical patent/JP2007174205A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4707552B2 publication Critical patent/JP4707552B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、着信側の電話端末装置から所定の範囲内に、該着信側の電話端末装置または発信側の電話端末装置と関連する電話端末装置が位置しているかを探索/判断し、その結果に基づく信号を出力する電話端末装置に関し、更に該出力された信号に基づき着信または発呼を転送する電話端末装置に関する。
携帯電話などの電話端末装置を用いた通話を行なう場合、発信側の電話端末装置から受信側の電話端末装置に対して電話をかけたときに、受信側の利用者が不在であり、電話がつながらないときがある。
電話がつながらなかった場合、従来は、留守番電話録音によりメッセージを伝える、時間をおいて再度電話をかける、着信者が折り返し電話をかけてくるといった方法などがとられている。最近では、留守番電話録音の利便性から留守番電話録音機能を有する電話端末装置が多くなっている。
しかし、留守番電話録音では、受信側が留守番電話録音を確認しない限り内容が伝わらない。また、緊急に通話したい場合に、発呼者は着呼者に対して緊急性を伝えることができない。さらに、互いに都合が付かない場合には、何回も電話をかけなおす必要が生じ、無駄な労力が必要となるなどの問題がある。
このような留守番電話の問題を解決しようとして次のような提案(従来例1、従来例2)がされている。
従来例1は、発信者が受信者の状況を知りやすくし、また発信者が受信者への連絡をしやすくする留守番電話装置として提案されている(例えば特許文献1参照)。
従来例1の留守番電話装置は、予め複数の登録者のスケジュールを入力してスケジュールを記憶するスケジュール登録手段と、着信者不在通知が入力されると着信時刻に対応するスケジュール内容を探索するスケジュール探索手段と、探索されたスケジュール内容に基づく不在応答メッセージを生成して発信者に送信するメッセージ送信手段とを備える構成としたものである。
また、スケジュール登録手段には、登録者とともに行動する同行者の情報が登録されている。スケジュール探索手段は、着信者のスケジュールが登録されていないときは、着信者以外の登録者のスケジュールを探索し、着信者が同行者として記憶されているスケジュールを探索結果としてメッセージ送信手段に出力する構成としてある。
つまり、従来例1の留守番電話装置は、予め各人のスケジュールを入力しておき、ある登録者に対する発呼に応答がなかった場合、記憶されているスケジュール内容を見て、同行者が登録されているときは、その同行者の電話に転送するものである。
しかし、その都度スケジュールを入力しなければならないことから入力に余分な手間がかかるという問題がある。また、登録してあるスケジュールの精度(スケジュールの正確さ)に問題があり、例えば登録してある同行者と本当に同行しているのか不明であり、現実を正しく反映していないことがあるなどの問題がある。つまり、正確で迅速な転送を効果的、効率的に実行できないという問題がある。
従来例2は、アクセスポイントを介する携帯電話への着呼に際して携帯電話が不応答の場合の呼を救済する電話交換システムに適用できる電話交換機として提案されている(例えば特許文献2参照)。
電話交換システムに配置された電話交換機は、着信側の携帯電話の着信不応答を検出すると、その携帯電話をアクセス圏内とする無線アクセスポイントを携帯電話位置管理装置への問い合わせにより特定し、無線アクセスポイント近隣固定電話機一覧テーブルにより特定した無線アクセスポイントの近隣に配置された固定電話機に携帯電話の呼を転送する構成としたものである。
つまり、ある人の携帯電話に発呼した時に応答がなかった場合、電話交換機が、その携帯電話と通信しているアクセスポイントの近くの固定電話に転送するものである。着呼先の電話の近くにある固定電話機への通信が可能であるが、着呼先と固定電話機との間に通信(情報伝達)をするために必要な関連性が全く保障されないことから、全く関係のない固定電話機に転送される恐れがあり、このような固定電話機に転送した場合に、いずれ(人、組織、場所など)への転送なのか、発信者側も転送先も正確かつ迅速に把握することが困難であるという問題があり、また情報の秘密保持の観点からも問題がある。
特開2004−343492号公報 特開2004−357152号公報
上述したとおり、従来の電話端末装置または電話交換機による転送では、正確な転送を迅速に行なうことができないという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、転送先候補として予め登録してある電話端末装置の中から転送範囲内に位置する転送先を特定して転送を行なうことにより、正確で迅速な転送を効果的、効率的に行なうことが可能な電話端末装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電話通端末装置は、発信側の電話端末装置と、着信側の電話端末装置と、前記発信側の電話端末装置または前記着信側の電話端末装置に関連づけられた他の電話端末装置とを備える電話通信システムにおける前記発信側の電話端末装置であって、前記着信側の電話端末装置への発呼を行なう発呼手段と、前記着信側の電話端末装置から所定の範囲内に位置する前記他の電話端末装置を示す装置識別情報を受信する受信手段と、前記受信した装置識別情報に基づいて転送先候補を表示する表示手段と、表示された前記転送先候補に対する利用者からの指示を受け付ける操作手段と、前記発呼を、指示された前記転送先候補に対応する前記他の電話端末装置に転送する信号を出力する転送信号出力手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、発呼者である発信側の電話端末装置(の保有者、利用者)の意図に応じた転送が可能となり、より有効な転送を精度良くかつ迅速に行なうことができ、発呼者にとって利用しやすい転送を実現することができるまた、発信側の電話端末装置は、着信側の電話端末装置から所定の範囲内に位置する装置識別情報(転送先候補としての電話端末装置)を把握することができることから、より効果的、効率的な転送を行なうことが可能となる。
また、本発明に係る電話端末装置では、前記表示手段は、前記転送先候補を複数表示し、前記操作手段は、複数の前記転送先候補から選択された1つに対する指示を受け付け、前記転送信号出力手段は、前記発呼を、選択された前記転送先候補に対応する前記他の電話端末装置に転送する信号を出力する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、正確で迅速な転送をさらに効果的、効率的に行なうことが可能な発信側の電話端末装置となる
また、本発明に係る電話端末装置では、前記発信側の電話端末装置は、前記着信側の電話端末装置による前記発呼に対する応答の有無を判断する応答判断手段を更に備え、前記転送信号出力手段は、前記着信側の電話端末装置が前記発呼に応答しないと前記応答判断手段によって判断された場合、前記発呼を転送する信号を出力する構成としてあることを特徴とする。
この構成により、発信側の電話端末装置は、着信側の電話端末装置で応答しない場合に、所定の範囲としての転送範囲内に位置している電話端末装置への転送が可能となり、より有効な転送を精度良くかつ迅速に行なうことができ、発呼者にとって利用しやすい転送を実現することができる
また、本発明に係る電話端末装置は、発信側の電話端末装置と、着信側の電話端末装置と、前記発信側の電話端末装置または前記着信側の電話端末装置に関連づけられた他の電話端末装置とを備える電話通信システムにおける前記着信側の電話端末装置であって、前記着信側の電話端末装置は、前記発信側の電話端末装置からの着信を検出する着信検出手段と、前記他の電話端末装置が、前記着信側の電話端末装置から所定の範囲内に位置しているかを探索する判断手段と、前記判断手段によって探索された結果を前記発信側の電話端末装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、着信側の電話端末装置は、発信元としての発信側の電話端末装置に転送先候補としての電話端末装置の装置識別情報を通知することができるから、発信元で適宜の転送先を特定して転送を行なうことが可能となるので、より効果的、効率的な転送を行なうことができる
本発明に係る電話端末装置によれば、正確で迅速な転送を効果的、効率的に行なうことができる
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図5に基づいて本実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電話端末装置が適用される電話通信システムの概略を示すシステム概念図である。なお、図1は他の実施の形態に対しても同様に適用される形態としてある。
電話通信システム1は、電話交換装置2により電話回線を構成可能としてある。電話交換装置2は、電話交換機3と電話交換機3に接続され各種の情報処理を行なうサーバ4とを備える。電話交換機3は、例えば第1基地局5、第2基地局6と回線接続(以下単に接続ということもある。また、接続とは、有線、無線を問わず、通信(または通話)可能な状態をいう。)され電話通信システム1を構成している。
発信側の電話端末装置11は、電話交換機3に対して回線接続できるように構成してある。電話端末装置11は、携帯電話または固定電話器などで構成される。
他方、発信側の電話端末装置11に対して、着信側の電話端末装置12は、第1基地局5を介して回線接続される状態としてある。電話端末装置12の他に、例えば、電話端末装置13、14が第1基地局5と回線接続される状態となっている。また、第2基地局6に対して例えば、電話端末装置15、16が回線接続される状態となっている。
第1基地局5、第2基地局6は、それぞれ例えば無線基地局として構成してあり、第1基地局5は、通信範囲としての第1通信エリアAr1内にある電話端末装置(例えば、電話端末装置12、13、14)と接続可能となっており、第2基地局6は、通信範囲としての第2通信エリアAr2内にある電話端末装置(例えば、電話端末装置15、16)と接続可能となっている。なお、無線基地局の通信範囲は、例えば同一フロアなど、転送が効果的となる範囲に設定することが好ましい。
電話端末装置12ないし電話端末装置16は例えば携帯電話で構成されているが、これに限らず、PHS、固定電話などであっても本実施の形態を適用することが可能である。
また、電話端末装置12、13、15は、互いを関連付ける関連情報としての同一グループGr(例えば会社)に属する構成としてある。
本実施の形態では、発信側の電話端末装置11が着信側の電話端末装置12を発呼した場合、発呼に対して電話端末装置12が応答しなかったとき、転送の取次ぎが円滑かつ効率的に行なえる特定の電話端末装置に対して転送可能な構成としてある。
つまり、例えば同一グループGrに属する電話端末装置13、15を転送先候補として電話端末装置12に予め設定しておき、転送は、転送先候補の電話端末装置13、15の中から一定の条件を満たしたものを選択することとなる。
ここでは、電話端末装置12と同一グループGrに属し、かつ同一の通信範囲である第1通信エリアAr1内にある電話端末装置13に転送することが可能となる。この構成により、電話端末装置12の近くの電話端末装置13に対して転送することが可能となり、電話端末装置13を介した連絡を円滑(正確、迅速)かつ効率的に行なうことが可能となる。また、電話端末装置12と同一グループGrであるが第1通信エリアAr1内になく、離れた位置にある電話端末装置15に対する転送はされないので、無用で不合理な転送をすることがない。
なお、第1通信エリアAr1内であるが同一グループGrでない電話端末装置14、同一グループGrでも第1通信エリアAr1内でもない電話端末装置16には転送はされないので、無用で不合理な転送をすることがない。また、無関係な電話端末装置への転送を防止することができることから、通信の秘匿性を確保することが可能となる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置のブロック構成概略を示すブロック図である。
同図は、図1に示した着信側の電話端末装置12のブロック構成概略であるが、電話端末装置12は、発信側としても機能するものであり、本発明に係る機能を実現できる最低限の構成を有していれば、どのような構成の電話端末装置であっても良い。電話端末装置11、13、15も、本発明に係る機能を実現できる最低限の構成を共通に有していれば、どのような構成の電話端末装置であっても良い。
電話端末装置12は、電話端末装置として必要な機能を制御するための制御部21を備えている。制御部21は、主にCPU(中央処理装置)により構成され、プログラムメモリに予めインストールされたプログラムに基づいて必要な機能を制御する構成としてある。
また、制御部21には、例えば、無線通信部22、タイマ23、メモリ24、転送処理部25、表示部26、操作部27、通話部28、通知部29、判断手段30などが接続してある。図示しないその他の各手段は、制御部21、インストールされたプログラムおよび図示する各部、各手段と適宜連携することにより所定の機能を発揮するように構成されている。
無線通信部22は、高周波搬送回路部およびアンテナ部などを備え、制御部21からの指示に基づいて無線基地局である第1基地局5との通信を行なう。また、発信手段、受信手段、着信検出手段などを構成する。タイマ23は、リアルタイムクロック(RTC)を備えて各種の時間制御を実行することにより効率的に電話端末装置の機能を発揮できる構成としてある。
メモリ24は、プログラムメモリの他に、装置を識別するための装置識別情報ともなる電話帳データを記憶する電話帳データメモリ24a、転送先情報INF−Fw、関連情報INF−Rf(グループ化情報INF−Gr)、優先度情報INF−Prを記憶する転送先情報記憶手段24b、転送処理を行なうときに一時的に必要となるデータとしての転送処理データ(例えば、転送先へ情報を送信するときの、着信側の電話端末装置の装置識別情報、発信側の電話端末装置の装置識別情報)を記憶する転送処理データメモリ24cなどを備える。
なお、装置識別情報としては、電話端末装置(の利用者)の氏名、電話番号など電話帳データメモリ24aのデータとして登録したものを適宜適用することができる。また、転送先情報INF−Fw、関連情報INF−Rf(グループ化情報INF−Gr)、優先度情報INF−Prについては、図3でさらに詳述する。
転送処理部25は、予めインストールされたプログラムに基づいて制御部21と協働して、着信側の電話端末装置として検出した着信を転送先としての他の電話端末装置(例えば電話端末装置13)へ転送するための転送処理を行なう。転送処理は、電話端末装置12自体で直接転送処理する構成とすることもできるが、発信側の電話端末装置(例えば電話端末装置11)、中継手段としての第1基地局5、電話交換装置2などに対して転送を指示する信号(転送指示信号としてのトリガ信号)を出力する形態とすることも可能である。
表示部26は、表示手段として機能し、電話端末装置12を操作するときに必要な機能および情報を表示したり、着信があったときに発呼側の電話端末装置11の装置識別情報を表示したりすることにより利用者の便宜を図ることができる。
操作部27は、主にキー入力部で構成され、利用者の操作により各種の入力、指示を受け付け、例えば発呼時の電話番号の入力、電話帳データメモリ24aへの電話帳データの入力、転送先情報INF−Fwの入力、関連情報INF−Rfの入力、優先度情報INF−Prの入力、通話の開始、通話の終了などを行なう。
通話部28は、マイクおよびスピーカにより構成され通信相手先との通話を可能とする。通知部29は、例えばバイブレータなどで構成され、発信側の電話端末装置11からの着信があったとき制御部21、無線通信部22などと協働して着信検出手段として機能し、着信の通知、その他設定してある通知機能に応じた通知を行なう。
判断手段30は、予めインストールされたプログラムに基づいて制御部21などと協働して、あるいは単独で例えば以下のような判断を行なう。
判断手段30は、例えばBluetoothなどの近距離無線通信手段30aを備えて転送先候補の電話端末装置(例えば電話端末装置13、15)との通信に基づいて転送先候補が転送範囲内にあるかの判断を行なう。
また、判断手段30は、例えばGPS(全地球測位システム)などを用いて自装置位置を検出する位置検出手段30bおよび転送先候補の電話端末装置(例えば電話端末装置13、15)の位置を受信できる位置情報受信手段30cを備えて転送先候補の電話端末装置が転送範囲内に位置しているかの判断を行なう。
また、判断手段30は、関連情報INF−Rfに基づいて転送先の電話端末装置を特定(例えば電話端末装置13)する判断を行なう。また、優先度情報INF−Prに基づいて転送先の電話端末装置を特定(例えば電話端末装置13)する判断を行なう。
図3は、本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置への着信を転送先の電話端末装置へ転送するときの着信側の電話端末装置による主要フローを示すフロー図である。つまり、図1で示した着信側の電話端末装置12が着信を電話端末装置13へ転送するときの主要フロー例を示すフロー図である。
ステップS1−1:
着信側の電話端末装置12は、着信を検出する着信検出手段(無線通信部22および通知部29などにより構成される)を備え、第1基地局を介して発信側の電話端末装置11からの着信を検出する。
電話端末装置11からの着信(着呼)が電話端末装置12にあった場合、電話端末装置12は、電話端末装置12(の利用者(例えば携帯電話の場合は携帯者))の状況により、着呼に応答するときと、着呼に応答しないときがある。電話端末装置12が応答するとき(ステップS1−1:YES)は、ステップS1−2へ進む。電話端末装置12が応答しないとき(ステップS1−1:NO)はステップS1−3へ進む。つまり、本ステップは、着信応答手段(後述)による応答の有無を判断する応答判断手段を構成する。
ステップS1−2:
着信側の電話端末装置12は着呼へ応答する。着呼に応答する場合の応答形態としては、電話端末装置12の通話部28を介して電話端末装置12(の利用者)が直接応答して通話する場合と、あるいは電話端末装置12の留守番電話機能が動作することにより応答する場合とがある(着信に応答する着信応答手段に対応する。)。それぞれの応答形態での処理が実行された後、通信は終了される。
ステップS1−3:
電話端末装置12は、内蔵する問い合わせ手段により着呼の転送が必要かを電話端末装置11(の利用者)に問い合わせる。問い合わせの結果、転送が不要の場合(ステップS1−3:NO)には、ステップS1−8へ進む。問い合わせの結果、転送が必要な場合(ステップS1−3:YES)には、ステップS1−4へ進む。なお、問い合わせをせずに、ステップS1−4へ自動的に進むようにしておくことも可能である。
ステップS1−4:
電話端末装置12は、メモリ24に構成された転送先情報記憶手段24bに転送先候補(例えば、電話端末装置13、15)に関する転送先情報INF−Fwおよび関連情報INF−Rfとしてのグループ化情報INFーGrが登録(記憶)してあるかを確認する。登録されていない場合(ステップS1−4:NO)には、発信側の電話端末装置11にその旨を通信(返信)して、ステップS1−8へ進む。
着信を転送する転送先候補の電話端末装置13、15に関する転送先情報INF−Fw(例えば、電話端末装置13、15の(利用者の)氏名、電話番号)およびグループ化情報INF−Gr(例えば、電話端末装置13、15は電話端末装置12と同一グループGrに属しているとの情報)が電話端末装置12の転送先情報記憶手段24bに記憶(登録)されている場合(ステップS1−4:YES)には、転送先情報INF−Fwおよびグループ化情報INF−Grが登録されている電話端末装置13、15を抽出し、ステップS1−5へ進む。
つまり、電話端末装置12が備える判断手段30は、着信側の電話端末装置12(自装置)と転送先候補の電話端末装置13、15とを互いに関連付ける関連情報に基づいて転送先の電話端末装置を特定する構成としてある。
また、判断手段30は、発信側の電話端末装置11と転送先候補の電話端末装置13、15とを互いに関連付ける関連情報に基づいて転送先の電話端末装置を特定する構成とすることも可能である。つまり、判断手段30は、発信側装置関連情報に基づいて電話端末装置から転送先を特定する。
この構成により、関連性のある特定の電話端末装置への転送を行なうことから、無関係な電話端末装置への無用で不合理な転送を防止することが可能となり、伝達性の良い正確で迅速な転送を効果的、効率的に行なうことができる。
転送先候補の電話端末装置13、15と着信側の電話端末装置12または発信側の電話端末装置11とを相互に関連付ける関連情報INF−Rfの一例としてグループ化情報INF−Grを例示したが、その他の関連付けによる関連情報INF−Rfを記憶しておくことも可能である。
関連情報INF−Rfとしては、転送先候補の電話端末装置13、15と着信側の電話端末装置(自装置)とを互いに関連付ける場合を説明したが、転送先候補の電話端末装置13、15と発信側の電話端末装置11とを互いに関連付ける形態とすることも可能であり、この構成により、転送機能をより効果的な機能にすることが可能となる。
ステップS1−5:
電話端末装置12の判断手段30は、転送先情報INF−Fwおよびグループ化情報INF−Grが登録されているとして抽出された転送先候補の電話端末装置13、15を探索する。
つまり、判断手段30は、着信を転送することが可能な所定の範囲としての転送範囲内(例えば第1基地局5の第1通信エリアAr1内:無線基地局の通信範囲内)に電話端末装置13、15が位置しているかを判断する(つまり、判断手段30は、位置判断手段として機能する。)。なお、判断手段30は、予めインストールされているプログラムに基づいて制御部21などと協働して適宜所定の判断を行なうことができる。
判断手段30は、例えばBluetoothなどの近距離無線通信手段30aをさらに備えている。また、探索される側の転送先候補の電話端末装置13、15も電話端末装置12と相互に通信が可能な近距離無線通信手段を備えている。つまり、判断手段30は、電話端末装置13、15が備える近距離無線通信手段との通信結果に基づいて、電話端末装置13、15が転送範囲内に位置するか否かを判断する。
この構成により、極めて精度の高い転送範囲を画定することが可能となり、通信の安全性を確保することができる。
なお、本実施の形態では、着信側の電話端末装置12と同一グループの電話端末装置13、15を転送先候補とし、同一グループGrを転送先として選択するようにしたが、発信側の電話端末装置11と同一グループGrの電話端末装置を転送先として選択するようにしても良い。また、着信側の電話端末装置12と同一グループGrで、かつ発信側の電話端末装置11と同一グループの電話端末装置に転送する構成とすることも可能である。
ステップS1−6:
転送先を検出できたか判断手段30により判断する。検出できなかった場合(ステップS1−6:NO)は、発信側の電話端末装置11にその旨を通信(返信)して、ステップS1−8へ進む。例えば、電話端末装置13が存在せず電話端末装置12と同一グループGrに属していても転送範囲内に位置していない電話端末装置15のみが転送先候補となっていた場合、同一グループGrに属している電話端末装置が存在せず、転送先候補そのものが存在しなかった場合などが相当する。
また、検出できた場合(ステップS1−6:YES)は、ステップS1−7へ進む。例えば、電話端末装置12と同一グループGrに属しており、転送範囲である第1通信エリアAr1の領域内にある電話端末装置13を転送先候補から転送先として検出できる。図1の場合では、検出した転送先が一つである(電話端末装置13)ことから転送処理は一意に決定、実行される。
なお、転送先が複数該当する場合には、後述する転送先決定処理方法(図5参照)により一つに特定することができる。
上述したとおり、転送先の検出は、電話端末装置12(自装置)からの所定の範囲内としての検出範囲内(例えば転送範囲内)に位置している電話端末装置を電話端末検出手段としての判断手段30により実行することが可能である。
ステップS1−7:
電話端末装置12は、転送先として特定された電話端末装置13へ着信を転送する信号を出力する転送信号出力手段を備えており、転送信号出力手段から出力された転送を行なうための信号(転送指示信号としてのトリガ信号)により着信側の電話端末装置12から転送先の電話端末装置13へ着信の転送(転送処理)が行なわれる。
なお、転送信号出力手段は、例えば転送処理部25により構成することができ、転送信号出力手段からの信号に基づいて、着信側の電話端末装置12、発信側の電話端末装置11、または電話交換装置2のいずれかにより転送処理を実行させることができる。
つまり、電話端末装置12自体でトリガ信号に対応する形態とすれば電話端末装置12により転送先の電話端末装置13への転送処理を実行できる。また、トリガ信号を発信側の電話端末装置11へ出力する形態とすれば電話端末装置11により転送処理を実行することができ、電話端末装置11により転送先の電話端末装置13を発呼させることとなる。さらに、トリガ信号を電話交換装置2へ出力する形態とすれば電話交換装置2により転送処理を実行することができ、電話交換装置2により転送先の電話端末装置13を発呼させることとなる。
なお、着信側の電話端末装置12(自装置)を示す装置識別情報(自装置識別情報:着信側装置識別情報)、または発信側の電話端末装置11を示す装置識別情報(発信側装置識別情報)を転送先の電話端末装置13へ送信する送信手段を備える構成とすることが好ましい。
この構成により、転送先の電話端末装置13で着信側の電話端末装置12および発信側の電話端末装置11を正確かつ容易に把握することができるので、転送を効率的に行なうことが可能となる。
また、送信手段による装置識別情報の送信は転送処理に併せて行なうことができ、送信手段は、例えば無線通信部22、制御部21などにより適宜構成することができる。
なお、送信手段により送信された着信側の電話端末装置12の装置識別情報(自装置識別情報)または発信側の電話端末装置11の装置識別情報(発信側装置識別情報)は、転送先の電話端末装置13が備える表示部により適宜表示される形態とすることが好ましい。この構成により転送に関係した電話端末装置を識別できる装置識別情報を容易に認識することができるので、転送をより効果的に機能させることが可能となる。
ステップS1−8:
電話端末装置12は、電話端末装置11(の利用者)に対して留守録(留守番電話録音)が必要かを確認する。留守録の要否確認は予め組み込んであるプログラムにより制御部21、無線通信部22などを介して適宜実行することできる。留守録が必要な場合(ステップS1−8:YES)には、ステップS1−9へ進む。留守録が不要な場合(ステップS1−8:NO)には、ステップS1−10へ進む。
ステップS1−9:
電話端末装置12は、留守録対応を行なう。
ステップS1−10:
電話端末装置12および電話端末装置11は、着信(電話通信)を切断する。
なお、以下に上述した主要フローの補足説明を行なう。
ステップS1−5で、電話端末装置12の判断手段30が近距離無線通信手段30aを備える場合を例示したが、判断手段30(探索方法)はこれに限らない。例えば、近距離無線通信手段30aの代わりに、あるいは併用して、位置に関する情報を適用する判断手段30とすることができる。
つまり、判断手段30は、自装置位置(電話端末装置12自体の位置)を検出する位置検出手段30bと、転送先候補の電話端末装置13、15の位置情報を受信する位置情報受信手段30cとを備え、電話端末装置12の自装置位置および電話端末装置13、15の位置情報とに基づいて自装置位置および位置情報を比較することにより転送先候補の電話端末装置13、15が所定の範囲内としての転送範囲内に位置しているかを判断する構成とすることが好ましい。
位置検出手段30bは、例えばGPSを備えることにより、高精度で、かつ容易に自装置位置を検出することが可能である。また、位置情報受信手段30cは、転送先候補の電話端末装置13、15それぞれの位置を位置情報として受信できる構成としておく。
この構成により、自装置位置および転送先の位置を精度良く確実に把握することが可能となり、また、近距離通信手段30aに比較して適用範囲をさらに拡大することが可能となることから、精度良く確実な転送を行なうことができる。
なお、転送先を探索する方法としては上述した方法に限らず、各電話端末装置が出力する電波を検出することにより探索すること、着信側の電話端末装置12が通信している第1基地局5と通信可能な通信範囲(第1通信エリアAr1)内、つまり転送範囲内に他の電話端末装置が存在するかを第1基地局5(が備える基地局サーバ)に問い合わせして探索することなど、種々の方法が可能である。
本実施の形態に係る電話端末装置12は、着信を検出する着信検出手段(ステップS1−1参照)と、電話端末装置12(自装置)からの所定の範囲内としての検出範囲内に位置している電話端末装置13を検出する電話端末検出手段(ステップS1−6参照)と、電話端末検出手段によって検出された電話端末装置13(図1では1つのみであるが、複数であっても良い。)を示す装置識別情報(例えば、転送範囲内を検出範囲内とする場合は、転送先候補の電話端末装置13の装置識別情報(氏名、電話番号など))を着信の発信元(着信の発信側の電話端末装置11、または電話交換装置2)へ送信する送信手段(ステップS1−7参照)とを備える構成とすることが好ましい。なお、検出範囲内としては、上述した転送範囲内、通信範囲内などをそのまま利用することができる。
この構成により、着信側の電話端末装置12は、電話端末装置12から所定の範囲内にある電話端末装置13(上述したとおり複数の電話端末装置が範囲内にある場合もある。)を検出して発信側の電話端末装置11または電話交換装置2へ装置識別情報を送信することから、電話端末装置11または電話交換装置2により転送先を特定(例えば、電話端末装置13以外の電話端末装置を含む複数が送信された場合には、その中から1つを特定する。)し、特定した電話端末装置13へ転送することが可能となるので、より効果的な転送を行なうことができる。
ステップS1−4で、電話端末装置12に、転送先候補(例えば、電話端末装置13、15)に関する転送先情報INF−Fwおよびグループ化情報INFーGrが登録(記憶)してある場合を説明したが、メモリ24に構成された転送先情報記憶手段24bに予め記憶してある転送先情報、関連情報(一例としてのグループ化情報)、および優先度情報(図5参照)の具体例についてさらに詳細を説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置の転送先情報記憶手段に予め記憶されている転送先情報、関連情報、優先度情報の例を説明する説明図表である。
同図(A)は、着信側の電話端末装置(鈴木)の自装置に関する装置識別情報および関連情報を示し、(B)は、電話端末装置(鈴木)の転送先情報記憶手段24bに登録してある転送先情報(装置識別情報)、関連情報、優先度情報を示す。
なお、同図(A)(B)は、通常同一メモリに一体化して登録することが可能である。転送先情報と電話端末装置の装置識別情報は、例えば電話帳データメモリ24aに登録して共用することも可能である。また、図4の形態は他の実施の形態でも同様に適用することが可能である。
着信側の電話端末装置(鈴木)には、転送先候補の電話端末装置に関する転送先情報(装置識別情報)として、例えば電話端末装置の利用者の氏名、電話番号が記憶(登録)してある。つまり、佐藤、田中、山本、木下の4名の氏名、およびそれぞれの電話番号が転送先候補の電話端末装置に関する転送先情報に対応する。
関連情報として例えばグループ化情報が、会社A、会社Bの態様で登録してある。着信側の電話端末装置(鈴木)が会社Aであることから、グループ化情報としての「会社A」が転送先の電話端末装置(佐藤、田中)と自装置(着信側の電話端末装置(鈴木))とを関連付ける関連情報(自装置関連情報)となる。
また、発信側の電話端末装置が「会社B」である場合には、グループ化情報としての「会社B」が転送先の電話端末装置(山本、木下)と発信側の電話端末装置とを関連付ける関連情報(発信側の電話端末装置と関連する電話端末装置を特定する発信側装置関連情報)となる。つまり、発信側の電話端末装置が例えば着信側の電話端末装置(鈴木:会社A)と異なる会社Bに属する場合にも、転送先候補の電話端末装置と発信側の電話端末装置とを関連付けることができる。
したがって、転送先候補の電話端末装置について、着信側の電話端末装置(自装置)と互いに関連付けるだけでなく、発信側の電話端末装置とも互いに関連付ける形態とすることにより、転送機能をより効果的な機能とすることが可能となる。
また、グループ化情報を複数設定して、着信側の電話端末装置と同一グループで、かつ発信側の電話端末装置とも同一グループ(着信側の電話端末装置のグループ化情報とは異なるグループ化情報)としてある電話端末装置を転送先とすることも可能である。
なお、グループ化の方法は、例えば上述した会社組織による公的な分類方法の他、私的な分類方法(親しさに基づく分類など)によることも可能であり、任意に設定することができる。
転送先候補から検出された転送先が複数競合する場合に、転送先を決定する転送先決定処理方法(図5参照)の一例としての優先度情報が、優先度1(優先度が最も高い)、優先度2(優先度が優先度1より低い)で規定され、登録してある。会社Aのグループ内では、電話端末装置(鈴木、田中)が優先度1であり、電話端末装置(佐藤)が優先度2となっている。また、会社Bのグループ内では、電話端末装置(木下)が優先度1であり、電話端末装置(山本)が優先度2となっている。
例えば、着信側の電話端末装置(鈴木)に発呼した場合に、応答がないとき、着信側の電話端末装置(鈴木)に転送先情報が登録してある転送先候補として、同一の関連情報(グループ化情報)に属する電話端末装置(佐藤、田中)が検出(抽出)される(ステップS1−4に対応)。次に、電話端末装置(佐藤、田中)は転送範囲内にあるか判断される(ステップS1−5に対応)。電話端末装置(佐藤、田中)のいずれも転送範囲内にある場合には、例えば、後述する転送先決定処理方法DM1にしたがって、いずれか優先度の高い電話端末装置(優先度1の電話端末装置(田中))が転送先として選択されることとなる。
つまり、判断手段30は、転送先候補の電話端末装置に対して設定してある優先度情報に基づいて、優先度の高い電話端末装置を転送先として特定する構成としてある。
この構成により、転送優先度に応じた転送を行なうことが可能となることから、効率的でかつ効果的な転送を行なうことができる。
ステップS1−7では、転送先が一つ(転送先の電話端末装置13)の場合を説明したが、ステップS1−6で検出した転送先が複数存在する場合には、上述したとおり、転送先決定処理方法により、その中のいずれか一つを選択することが必要となる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置からの転送が可能として検出された転送先(転送先候補)の電話端末装置が複数ある場合にいずれか一つを転送先として選択する転送先決定処理方法を説明する説明図表である。なお、図5の形態は他の実施の形態でも同様に適用することが可能である。
転送先決定処理方法として、転送優先度の設定が高い電話端末装置を優先して転送先を決定する場合(転送先決定処理方法DM1)、距離の近い電話端末装置を優先して転送先を決定する場合(転送先決定処理方法DM2)、発信側の電話端末装置が転送先を選択して決定する場合(転送先決定処理方法DM3)の3つを例示している。
例えば、転送先決定処理方法DM1が選択してある場合は、転送優先度の最も高い電話端末装置を転送先として選択(特定)する(例えば上述した電話端末装置(佐藤、田中)が競合した場合、優先度1の電話端末装置(田中)を選択する)。さらに、同一の転送優先度の電話端末装置が複数競合する場合には、最も近い距離にある電話端末装置を選択する。
また、転送先決定処理方法DM2が選択されている場合は、距離の近い電話端末装置を選択して特定する。転送先決定処理方法DM3が選択されている場合は、発信側の電話端末装置で転送先候補の電話端末装置の転送先情報をリストとして表示させ発呼者に転送先を選択、特定させる。
<実施の形態2>
実施の形態1は、着信側の電話端末装置に係る形態としたが、本実施の形態は、キャリア(通信提供業者)側の電話交換装置に係る形態としている。本実施の形態に係る電話交換装置が適用される電話通信システムは実施の形態1(図1)と基本的に同様の構成であるので、実施の形態1の図1などを適宜援用して説明し、重複する事項については適宜説明を省略する。
実施の形態1で説明したとおり、電話交換装置2は、電話交換機3およびサーバ4(交換機サーバ)により構成してあり、発信側の電話端末装置11からの発呼に基づいて着信側の電話端末装置12を呼び出す構成としてある。
電話交換装置2(および内蔵されたサーバ4)は、着信側の電話端末装置12または発信側の電話端末装置11と、電話端末装置11からの発呼を転送する転送先候補の電話端末装置13、15とを関連付ける関連情報を記憶する関連情報記憶手段を備える。
つまり、実施の形態1では、関連情報(例えばグループ化情報)は着信側の電話端末装置12(メモリ24に構成された転送先情報記憶手段24b)に登録(記憶)されているが、本実施の形態での関連情報は、電話交換装置2(サーバ4)が備える関連情報記憶手段に登録(記録)されている。
また、電話交換装置2(サーバ4)は、着信側の電話端末装置12の転送範囲内(所定の範囲内)に転送先候補の電話端末装置13、15が位置しているかを判断する判断手段を備える。
つまり、実施の形態1では、着信側の電話端末装置12が転送先を探索し、特定するが、本実施の形態ではサーバ4が備える判断手段が転送先を探索し、特定する構成としてある。
したがって、本実施の形態は、電話交換装置2(サーバ4)が関連情報記憶手段および判断手段を備える点で実施の形態1と異なる。この構成により、電話端末装置に過重な負担をかけることなく、キャリア側のサービスとしての転送を円滑(正確、迅速)かつ効率的に行なうことが可能となる。また、電話端末装置に特別な機能が要求されることがないので効果的、効率的な転送が可能となる。
また、電話交換装置2(サーバ4)は、判断手段により転送範囲内に位置していると判断された電話端末装置(例えば電話端末装置13)へ、電話端末装置11からの発呼を転送する転送手段を備える。
つまり、実施の形態1では、着信側の電話端末装置12が、着信を転送先の電話端末装置13へ転送する信号を出力する転送信号出力手段を備えるが、本実施の形態では、電話交換装置2(サーバ4)が備える転送手段が発信側の電話端末装置11からの発呼を転送する。
なお、電話交換装置2(サーバ4)が内蔵して備える関連情報記憶手段、判断手段、転送手段は、電話交換装置2(サーバ4)が併せて備える制御部と協働して、実施の形態1(図2、図3)に示した着信側の電話端末装置12の関連情報記憶手段24b、判断手段30、転送処理部25と同様に機能することが可能であるので、詳細な説明は省略する。
つまり、サーバ4は、実施の形態1の電話端末装置12と同様に制御部、関連情報記憶手段、判断手段、転送手段を備えており、ほぼ同様に動作することができる構成としてある。サーバ4の制御部は電話端末装置12の制御部21に、サーバ4の関連情報記憶手段は電話端末装置12の関連情報記憶手段24bに、サーバ4の判断手段は電話端末装置12の判断手段30に、サーバ4の転送手段は電話端末装置12の転送処理部25に、それぞれ対応させてほぼ同様に構成することができる。
以下、図6および図7に基づいて本実施の形態をさらに説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電話交換装置が発信側の電話端末装置からの発呼を転送先の電話端末装置へ転送するときの電話交換装置による主要フローを示すフロー図である。つまり、電話交換装置2が発呼の転送を行なうときの主要フロー例を示すフロー図である。
なお、図1の電話通信システム1での電話端末装置11その他および電話交換装置2に適用した場合のフローに基づいて説明する。基本的なフローは実施の形態1の場合と同様であるので、適宜説明を省略する。
ステップS2−1:
電話交換装置2は、発信側の電話端末装置11からの発呼に基づいて着信側の電話端末装置12を呼び出す。着信側の電話端末装置12は、電話端末装置12(の利用者)の状況により、着信に対して応答するときと、応答しないときとがある。電話端末装置12が応答するとき(ステップS2−1:YES)は、ステップS2−2へ進む。電話端末装置12が応答しないとき(ステップS2−1:NO)は、ステップS2−3へ進む。
ステップS2−2:
着信側の電話端末装置12は着呼へ応答する。着呼に応答する場合の応答形態としては、電話端末装置12の通話部28を介して電話端末装置12(の利用者)が直接応答して通話する場合と、あるいは電話端末装置12の留守番電話機能が動作することにより応答する場合とがある。それぞれの応答形態での処理が実行された後、通信は終了される。
ステップS2−3:
サーバ4(電話交換装置2)は、内蔵する問い合わせ手段により発信側の電話端末装置11(の利用者)に対して発呼の転送を行なうかどうかを問い合わせる。問い合わせの結果、転送が不要の場合(ステップS2−3:NO)には、ステップS2−8へ進む。問い合わせの結果、転送が必要な場合(ステップS2−3:YES)には、ステップS2−4へ進む。なお、問い合わせをせずに、ステップS2−4へ自動的に進むようにしておくことも可能である。
ステップS2−4:
サーバ4は、内蔵している関連情報記憶手段に、転送先候補(例えば、電話端末装置13、15)の転送先情報および転送先候補と着信側の電話端末装置12または発信側の電話端末装置11とを関連付ける関連情報(例えばグループ化情報)が記憶(登録)されているかを確認する。登録していない場合(ステップS2−4:NO)には、発信側の電話端末装置11にその旨を通信(返信)して、ステップS2−8へ進む。
転送先情報および関連情報は、実施の形態1で示した転送先情報INF−Fwおよびグループ化情報INFーGrなどと同様に構成することが可能であるので詳細な説明は省略する。
着信を転送する転送先候補の電話端末装置13、15に関する転送先情報およびグループ化情報(例えば、電話端末装置13、15は同一グループGrに属しているとの情報)がサーバ4の関連情報記憶手段に記憶(登録)されている場合(ステップS2−4:YES)には、転送先情報およびグループ化情報が登録されている電話端末装置13、15を抽出し、ステップS2−5へ進む。
ステップS2−5:
サーバ4は、内蔵している判断手段により、着信側の電話端末装置12または発信側の電話端末装置11と関連付ける関連情報が登録されグループ化されているとして抽出された転送先候補の電話端末装置13、15が電話端末装置12の転送範囲内(所定の範囲内)に位置しているかを探索し、判断する。
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、電話交換装置2から電話端末装置12、電話端末装置13、15への通信を無線基地局(第1基地局5)を介して行なう構成とすることが好ましい。また、判断手段は、第1基地局5の第1通信エリアAr1(無線基地局の通信範囲内)内に位置しているかを判断する。
この構成により、無線基地局の機能をそのまま活用できることから、判断手段を容易に構成することが可能となり、転送先候補の探索、判断を容易に行なうことができる。つまり、無線基地局を有効に活用した精度の高い転送を迅速に行なうことが可能となる。
なお、探索の方法はこれに限らず、実施の形態1で説明したその他の方法を適用することが可能である。また、判断手段30は、実施の形態1の判断手段30と同様に構成して動作させることが可能であるので詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態では、着信側の電話端末装置12と同一グループGrの電話端末装置13、15を転送先候補とし、同一グループGrを転送先として選択して転送するように構成したが、発信側の電話端末装置11と同一グループの電話端末装置に転送するようにしても良い。また、着信側の電話端末装置12と同一グループGrで、かつ発信側の電話端末装置11と同一グループの電話端末装置に転送する構成とすることも可能である。
ステップS2−6:
転送先を検出できたかを判断手段により判断する。検出できなかった場合(ステップS2−6:NO)は、発信側の電話端末装置11にその旨を通信(返信)して、ステップS2−8へ進む。
また、検出できた場合(ステップS2−6:YES)は、ステップS2−7へ進む。図1の場合では、転送先が一つである(電話端末装置13)ことから転送処理は一意に決定、実行される。
なお、転送先(転送先候補)が複数該当する場合には、実施の形態1で説明した転送先決定処理方法(図5参照)により一つに特定することができる。このときの転送先決定処理方法は、実施の形態1の場合と異なり電話交換装置2(サーバ4)に予め設定してあるが、実質的な処理方法は同様である。
ステップS2−7:
電話交換装置2は、判断手段により転送範囲内(通信範囲内)に位置していると判断され、転送先として特定された電話端末装置13へ転送手段により発呼を転送する。転送処理は、サーバ4が電話交換機3を制御して転送処理を実行させる構成とすることにより適宜実行することが可能となる。
なお、転送処理に際して、実施の形態1と同様に、着信側の電話端末装置12を示す着信側の装置識別情報(利用者情報)、または発信側の電話端末装置11を示す発信側の装置識別情報(利用者情報)を転送先の電話端末装置13へ送信する送信手段を備える構成としても良い。
また、送信された着信側の装置識別情報または発信側の装置識別情報は、転送先の電話端末装置13が備える表示部により適宜表示される形態とすることが好ましい。この構成により転送をさらに効果的に機能させることが可能となる。
ステップS2−8:
サーバ4は、実施の形態1と同様に、電話端末装置11(の利用者)に対して留守録が必要かを確認する。留守録が必要な場合(ステップS2−8:YES)には、ステップS2−9へ進む。留守録が不要な場合(ステップS2−8:NO)には、ステップS2−10へ進む。
ステップS2−9:
サーバ4は、電話端末装置12に留守録対応を行なわせるか、または、サーバ4自体で留守録対応を行なう。
ステップS2−10:
サーバ4は、発呼(電話通信)を切断する。
なお、図6に示したフローにおいて、着信側の電話端末装置または発信側の電話端末装置と発呼を転送する転送先候補の電話端末装置とを関連付ける関連情報は、実施の形態1と同様に構成することができる。しかし、サーバ4は発信側の電話端末装置、着信側の電話端末装置、転送先候補の電話端末装置について関連情報を登録してあることが必要なことから、図7に示すように実施の形態1の場合(図4)と関連情報を登録する形式が若干異なる。
図7は、本発明の実施の形態2に係るサーバに予め登録された利用者情報(転送先情報)、関連情報、優先度情報の例を説明する説明図表である。
利用者情報/転送先情報(装置識別情報)として、例えば電話端末装置の利用者の氏名、電話番号が登録してある。つまり、鈴木、佐藤、田中、山本、木下の5名の氏名、およびそれぞれの電話番号が利用者情報として登録してあるから、いずれの電話端末装置でも、着信側、転送先候補(転送先)、発信側いずれに対応する場合にも対処することが可能である。
例えば、実施の形態1と同様に電話端末装置(鈴木)が着信側となる場合、着信側の電話端末装置と関連付けられた電話端末装置へ転送を行なうときは、電話端末装置(鈴木)は会社Aにグループ化されていることから、会社Aとしてグループ化情報が登録されている電話端末装置(佐藤、田中)を転送先候補として抽出することとなる。
また、発信側が会社Bである場合、発信側の電話端末装置と関連付けられた電話端末装置へ転送を行なうときは、会社Bとしてグループ化されている電話端末装置(山本、木下)を転送先候補として抽出することとなる。
<実施の形態3>
実施の形態1は、着信側の電話端末装置に係る形態としたが、本実施の形態は、発信側の電話端末装置に係る形態としている。本実施の形態に係る発信側の電話端末装置が適用される電話通信システムは実施の形態1(図1)と基本的に同様の構成であるので、実施の形態1の図1などを適宜援用して説明し、重複する事項については適宜説明を省略する。
本実施の形態に係る電話端末装置は、発呼を行なう発信側の電話端末装置11によって構成される。したがって、電話端末装置11は、着信側の電話端末装置12への発呼を行なう発呼手段を備えている。なお、発呼手段は、例えば電話端末装置12の構成で示した操作部27、無線通信部22などと同様にして適宜構成される。
また、本実施の形態に係る電話端末装置11は、転送先候補の電話端末装置13、15に関する転送先情報を記憶する転送先情報記憶手段と、転送先候補の電話端末装置13、15が着信側の電話端末装置12の転送範囲内に位置しているかを判断する判断手段と、判断手段により転送範囲内に位置していると判断された転送先の電話端末装置13へ発呼を転送する信号を出力する転送信号出力手段とを備えるなどの点で実施の形態1とほぼ同様である。
つまり、実施の形態1では、着信(本実施の形態の発呼に対応)を転送する転送先候補の電話端末装置13、15に関する転送先情報は着信側の電話端末装置12が備える転送先情報記憶手段24bに記憶されているのに対して、本実施の形態では、着信側の電話端末装置12への発呼を転送する転送先候補の電話端末装置13、15に関する転送先情報は発信側の電話端末装置11が備える転送先情報記憶手段に記憶(登録)されている。
また、実施の形態1では、転送先候補の電話端末装置13、15が着信側の電話端末装置12から所定の範囲内(例えば転送範囲内、通信範囲内など)に位置しているかを判断する判断手段30を電話端末装置12が備えるのに対して、本実施の形態では、転送先候補の電話端末装置13、15が着信側の電話端末装置12から所定の範囲内としての転送範囲内に位置しているかを判断する判断手段を発信側の電話端末装置11が備える。
また、実施の形態1では、着信を判断手段によって転送範囲内に位置していると判断された転送先の電話端末装置13へ転送する信号を出力する転送信号出力手段(転送処理部25)を電話端末装置12が備えるのに対して、本実施の形態では、発呼を判断手段によって転送範囲内に位置していると判断された転送先の電話端末装置13へ転送する信号を出力する転送信号出力手段を電話端末装置11が備える。
なお、電話端末装置11は、当然受信側としての機能も有することから、通常は電話端末装置12と同様の構成とすることが可能であるので、共通する構成(例えば転送先情報など)について共用または切替えて適用する形態とすることが可能である。
また、発信側の電話端末装置11が備える転送先情報記憶手段、判断手段、転送信号出力手段は、上述したとおり、実施の形態1の発明に係る着信側の電話端末装置12の転送先情報記憶手段24b、判断手段30、転送信号出力手段(転送処理部25)と同様に構成することが可能であるので詳細な説明は省略する。なお、これらの手段は、共通に構成しておき、着信側として機能する場合と発信側として機能する場合とで適宜切替えて使用する構成とすることも可能である。
以下、図8に基づいて本実施の形態をさらに説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る着信側の電話端末装置への着信を転送先の電話端末装置へ転送するときの発信側の電話端末装置による主要フローを示すフロー図である。つまり、図1で示した発信側の電話端末装置11が動作するときの主要フロー例を示すフロー図である。
なお、図1の電話通信システム1での電話端末装置11に適用した場合のフローに基づいて説明する。基本的なフローは実施の形態1の場合と同様であるので、適宜説明を省略する。
ステップS3−1:
発信側の電話端末装置11が発呼手段により着信側の電話端末装置12を発呼すると、着信側の電話端末装置12は、電話端末装置12(の利用者)の状況により、発呼に対して応答するときと、応答しないときとがある。電話端末装置12が応答するとき(ステップS3−1:YES)は、ステップS3−2へ進む。電話端末装置12が応答しないとき(ステップS3−1:NO)は、ステップS3−3へ進む。つまり、本ステップは、着信側の電話端末装置12による応答の有無を判断する応答判断手段を構成する。
ステップS3−2:
着信側の電話端末装置12は発信側の電話端末装置11の発呼へ応答する。発呼に応答する場合の応答形態としては、電話端末装置12の通話部28を介して電話端末装置12(の利用者)が直接応答して通話する場合と、あるいは電話端末装置12の留守番電話機能が動作することにより応答する場合とがある。それぞれの応答形態での処理が実行された後、通信は終了される。
ステップS3−3:
発信側の電話端末装置11は、内蔵する問い合わせ手段により発呼の転送が必要かを電話端末装置11(の利用者)に問い合わせて、転送の要否を確認する。問い合わせの結果、転送が不要の場合(ステップS3−3:NO)には、ステップS3−8へ進む。問い合わせの結果、転送が必要と指示された場合(ステップS3−3:YES)には、ステップS3−4へ進む。なお、問い合わせをせずに、ステップS3−4へ自動的に進むようにしておくことも可能である。
ステップS3−4:
電話端末装置11は、内蔵している転送先情報記憶手段に、発呼を転送する転送先候補の電話端末装置(例えば、着信側の電話端末装置12と関連付けられた関連情報を有する電話端末装置13、15)に関する転送先情報および関連情報としてのグループ化情報が記憶(登録)されているか確認する。登録していない場合(ステップS3−4:NO)には、自装置(電話端末装置11)の利用者にその旨を通知して、ステップS3−8へ進む。
転送先情報は、実施の形態1で示した転送先情報INF−Fwと同様に構成することが可能である。なお、転送先情報記憶手段としてのメモリは、実施の形態1の電話端末装置12が備えるメモリ24と同様に構成することが可能であるので詳細な説明は省略する。
また、転送先情報に加えて、関連情報(グループ化情報)も併せて確認する構成としてある。関連情報は、実施の形態1で示したグループ化情報INFーGrなどと同様に構成することが可能であるので詳細な説明は省略する。
転送先情報およびグループ化情報が登録されている場合(ステップS3−4:YES)には、転送先情報およびグループ化情報が登録されている例えば電話端末装置13、15を転送先候補として抽出し、ステップS3−5へ進む。
本実施の形態では、着信側の電話端末装置12と同一グループGrの電話端末装置13、15を転送先候補とし、関連情報として着信側の電話端末装置12と同一グループGrを転送先候補として選択して転送するようにしたが、発信側の電話端末装置11(自装置)と関連付けられた同一グループの電話端末装置に転送するようにしても良い。また、着信側の電話端末装置12と同一グループGrで、かつ発信側の電話端末装置11と同一グループの電話端末装置に転送するようにしても良い。
例えば、図7で示した転送先情報(利用者情報/転送先情報欄)が登録されているとした場合、電話端末装置(鈴木)が着信側であるとき、転送先情報として電話端末装置(佐藤、田中、山本、木下)が登録してあるが、転送先候補として上述した関連情報(グループ化情報)として会社Aを適用すれば発呼を転送する転送先候補の電話端末装置(佐藤、田中)を抽出することとなる。
また、発信側の電話端末装置のグループ情報が会社Bであるとき、転送先候補として発信側の電話端末装置に関連する会社Bを関連情報としてある電話端末装置(山本、木下)を抽出する構成とすることも可能である。つまり、上述したとおり、電話端末装置11は、自装置または着信側の電話端末装置と関連する電話端末装置を特定する関連情報を記憶する記憶手段を備える。
ステップS3−5:
電話端末装置11は、転送先情報から抽出した転送先候補の電話端末装置13、15が電話端末装置12の転送範囲内(所定の範囲内)に位置しているかを着信側の電話端末装置12に問い合わせる。つまり、電話端末装置11は、自装置または着信側の電話端末装置と関連する電話端末装置に関する問い合わせを着信側の電話端末装置へ送信する送信手段を備える。
通常、電話端末装置11は、電話端末装置12から離れていることから、電話端末装置12の転送範囲内に電話端末装置13、15が位置しているかを直接的に判断することは困難であるので、電話端末装置12へ、転送先候補の電話端末装置13、15が電話端末装置12の所定の範囲内としての転送範囲内(あるいは通信範囲内)に位置しているかを例えば判断手段と連携して機能する問い合わせ手段により問い合わせる(探索を依頼する)。なお、判断手段自体に問い合わせ手段としての機能を持たせる形態とすることも可能である。
電話端末装置12は、問い合わせを受けて転送先候補の電話端末装置13、15が所定の範囲内に位置するかを探索する。つまり、電話端末装置12は、自装置または発信側の電話端末装置と関連する電話端末装置に関する問い合わせを受信する問い合わせ受信手段と、問い合わせの対象とされた電話端末装置(電話端末装置13、15)が自装置から所定の範囲内に位置しているかを探索する電話端末探索手段を備える。探索の方法は、実施の形態1で説明した各種の方法(例えば近距離無線通信手段30aを利用した探索など)を利用することが可能であるので説明は省略する。
ステップS3−6:
電話端末装置11は、電話端末装置12からの探索結果の通知を受信手段により受信し、着信側の電話端末装置12からの所定の範囲としての転送範囲内に、転送先候補の電話端末装置13、15を検出できたかを判断手段(つまり、位置判断手段)により判断する。なお、無線通信部22、制御部21などにより受信手段を構成することができる。つまり、電話端末装置12は、電話端末探索手段によって探索された結果を発信側の電話端末装置(電話端末装置11)へ送信する送信手段を備える。
つまり、判断手段(つまり、位置判断手段)は、実施の形態1の判断手段30と同様に、転送先候補の電話端末装置13、15が着信側の電話端末装置12から所定の範囲としての転送範囲内に位置しているかを判断することとなる。ここでは、電話端末装置13が転送範囲内に位置すると判断することとなる。
なお、電話端末装置11は、探索結果として電話端末装置13の装置識別情報をデータとして電話端末装置12から受信することにより電話端末装置13の検出を容易かつ正確に把握することが可能となる。
また、電話端末装置11は、探索結果として受信した電話端末装置13の装置識別情報に基づいた表示を行なう表示手段を備える構成としてある。この構成により、着信側の電話端末装置12から所定の範囲内にある電話端末装置13に関する装置識別情報を発信側の電話端末装置11で表示することができ、容易に電話端末装置13を把握することが可能となることからより効率的な転送を行なうことが可能となる。
検出できなかった場合(ステップS3−6:NO)は、電話端末装置11は、自装置(電話端末装置11)の利用者にその旨を通知して、ステップS3−8へ進む。
また、検出できた場合(ステップS3−6:YES)は、ステップS3−7へ進む。図1の場合では、検出された転送先候補が一つである(電話端末装置13)ことから転送先は一意に決定され、転送処理は一つの転送先に対して実行される。
なお、転送先が複数該当する場合には、実施の形態1で説明した転送先決定処理方法(図5参照)により一つに特定することができる。このときの転送先決定処理方法は、実施の形態1、実施の形態2の場合と異なり発信側の電話端末装置11に予め設定してある。
ステップS3−7:
電話端末装置11は、転送先として特定された電話端末装置13へ発呼を転送する信号を出力する転送信号出力手段を備えており、転送信号出力手段から出力された転送を行なうための信号(転送指示信号としてのトリガ信号)により着信側の電話端末装置12から転送先の電話端末装置13へ着信の転送(転送処理)が行なわれる。この構成により、発呼者の意図に応じた転送が可能となり、より有効な転送を精度良くかつ迅速に行なうことができ、発呼者側にとって利用しやすい転送方法を実現することができる。
なお、転送信号出力手段は実施の形態1での転送信号出力手段(転送処理部25)と同様に構成して機能させることが可能であるので、説明は省略する。
転送処理に際して、実施の形態1と同様に、着信側の電話端末装置12を示す着信側の装置識別情報(利用者情報)、または発信側の電話端末装置11を示す発信側の装置識別情報(利用者情報)を転送先の電話端末装置13へ送信する送信手段を備える構成としても良い。
送信された着信側の装置識別情報または発信側の装置識別情報は、転送先の電話端末装置13が備える表示部により適宜表示される形態とすることが好ましい。この構成により転送をより効果的に機能させることが可能となる。
ステップS3−8:
電話端末装置11(の利用者)は、電話端末装置12での留守録が可能かを判断する。留守録が可能な場合(ステップS3−8:YES)には、ステップS3−9へ進む。留守録が不可能な場合(ステップS3−8:NO)には、ステップS3−10へ進む。
ステップS3−9:
電話端末装置11は、電話端末装置12に留守録対応を行なわせる。
ステップS3−10:
電話端末装置11は、発呼(電話通信)を切断する。
なお、発信側の電話端末装置11は、着信側の電話端末装置12への発呼を行なう発呼手段(ステップS3−1参照)と、発呼側の電話端末装置11(自装置)または着信側の電話端末装置12に関連付けられて着信側の電話端末装置12から所定の範囲内に位置する電話端末装置13を示す装置識別情報を受信する受信手段(ステップS3−6参照)と、受信した装置識別情報に基づいた表示を行なう表示手段(ステップS3−6)とを備える構成とすることが好ましい。
上述したとおり、実施の形態1では受信側の電話端末装置12、実施の形態3では発信側の電話端末装置11を実施の形態として説明したが、各電話端末装置は通常、発信側および受信側いずれにも対応するものであり、実施の形態1および実施の形態3で説明した形態を1つの電話端末装置で共通して備えることが可能である。その際各手段、各構成は、適宜共通化して適用することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る電話端末装置が適用される電話通信システムの概略を示すシステム概念図である。 本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置のブロック構成概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置への着信を転送先の電話端末装置へ転送するときの着信側の電話端末装置による主要フローを示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置の転送先情報記憶手段に予め記憶されている転送先情報、関連情報、優先度情報の例を説明する説明図表である。 本発明の実施の形態1に係る着信側の電話端末装置からの転送が可能として検出された転送先(転送先候補)の電話端末装置が複数ある場合にいずれか一つを転送先として選択する転送先決定処理方法を説明する説明図表である。 本発明の実施の形態2に係る電話交換装置が発信側の電話端末装置からの発呼を転送先の電話端末装置へ転送するときの電話交換装置による主要フローを示すフロー図である。 本発明の実施の形態2に係るサーバに予め登録された利用者情報(転送先情報)、関連情報、優先度情報の例を説明する説明図表である。 本発明の実施の形態3に係る着信側の電話端末装置への着信を転送先の電話端末装置へ転送するときの発信側の電話端末装置による主要フローを示すフロー図である。
符号の説明
1 電話通信システム
11〜16 電話端末装置
2 電話交換装置
3 電話交換機
4 交換機サーバ
5 第1基地局
6 第2基地局
21 制御部
22 無線通信部(送信手段、受信手段、着信検出手段、発呼手段)
24 メモリ
24a 電話帳データメモリ
24b 転送先情報記憶手段
24c 転送処理データメモリ
25 転送処理部(転送信号出力手段、転送手段)
26 表示部(表示手段)
27 操作部(発呼手段)
28 通話部
29 通知部(着信検出手段)
30 判断手段(電話端末検出手段)
30a 近距離無線通信手段
30b 位置検出手段
30c 位置情報受信手段
Ar1 第1通信エリア(所定の範囲内、転送範囲内、通信範囲内)
Gr グループ

Claims (4)

  1. 発信側の電話端末装置と、着信側の電話端末装置と、前記発信側の電話端末装置または前記着信側の電話端末装置に関連づけられた他の電話端末装置とを備える電話通信システムにおける前記発信側の電話端末装置であって、
    前記着信側の電話端末装置への発呼を行なう発呼手段と、
    前記着信側の電話端末装置から所定の範囲内に位置する前記他の電話端末装置を示す装置識別情報を受信する受信手段と、
    前記受信した装置識別情報に基づいて転送先候補を表示する表示手段と、
    表示された前記転送先候補に対する利用者からの指示を受け付ける操作手段と、
    前記発呼を、指示された前記転送先候補に対応する前記他の電話端末装置に転送する信号を出力する転送信号出力手段とを備える
    ことを特徴とする電話端末装置。
  2. 請求項1に記載の電話端末装置であって、
    前記表示手段は、前記転送先候補を複数表示し、
    前記操作手段は、複数の前記転送先候補から選択された1つに対する指示を受け付け、
    前記転送信号出力手段は、前記発呼を、選択された前記転送先候補に対応する前記他の電話端末装置に転送する信号を出力する構成としてある
    ことを特徴とする電話端末装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電話端末装置であって、
    前記発信側の電話端末装置は、
    前記着信側の電話端末装置による前記発呼に対する応答の有無を判断する応答判断手段を更に備え、
    前記転送信号出力手段は、前記着信側の電話端末装置が前記発呼に応答しないと前記応答判断手段によって判断された場合、前記発呼を転送する信号を出力する構成としてある
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電話端末装置。
  4. 発信側の電話端末装置と、着信側の電話端末装置と、前記発信側の電話端末装置または前記着信側の電話端末装置に関連づけられた他の電話端末装置とを備える電話通信システムにおける前記着信側の電話端末装置であって、
    前記発信側の電話端末装置からの着信を検出する着信検出手段と、
    前記他の電話端末装置が、前記着信側の電話端末装置から所定の範囲内に位置しているかを探索する判断手段と、
    前記判断手段によって探索された結果を前記発信側の電話端末装置へ送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする電話端末装置。
JP2005368176A 2005-12-21 2005-12-21 電話端末装置 Expired - Fee Related JP4707552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368176A JP4707552B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 電話端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368176A JP4707552B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 電話端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007174205A JP2007174205A (ja) 2007-07-05
JP4707552B2 true JP4707552B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=38300192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005368176A Expired - Fee Related JP4707552B2 (ja) 2005-12-21 2005-12-21 電話端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4707552B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5182696B2 (ja) * 2008-03-24 2013-04-17 Necインフロンティア株式会社 移動通信システム及び移動通信方法
JP5187034B2 (ja) * 2008-07-02 2013-04-24 日本電気株式会社 電話中継装置
EP2569928A1 (fr) * 2010-05-11 2013-03-20 France Télécom Transfert d'appel depuis un premier terminal de communication fixe situe dans un reseau local vers un second terminal de communication fixe de ce meme reseau local
JP5420687B2 (ja) * 2012-01-27 2014-02-19 株式会社Nttドコモ サーバ装置および転送方法
WO2013114530A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 富士通株式会社 通信システム、ユーザ端末、位置管理装置及び通信制御方法
JP2014042323A (ja) * 2013-10-10 2014-03-06 Nec Corp 携帯電話機の自動転送システム、携帯電話機及び携帯電話機の自動転送方法
JP2015057904A (ja) * 2014-10-28 2015-03-26 レノボ・イノベーションズ・リミテッド(香港) 電話転送装置、電話転送方法およびプログラム、電話転送システム
JP6682725B2 (ja) * 2015-06-01 2020-04-15 Case特許株式会社 同行端末抽出装置
US10397284B2 (en) * 2015-07-29 2019-08-27 Google Llc Systems and methods for automatic reconnect of calls
JP2018007124A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社リコー 通信システム、情報処理装置、プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62290259A (ja) * 1986-06-10 1987-12-17 Fujitsu Ltd 着信転送方式
JPH0879389A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Toshiba Corp 電話装置
JPH11136316A (ja) * 1997-10-30 1999-05-21 Kyocera Corp 着信端末機
JPH11285075A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Nec Eng Ltd 携帯電話機の内線転送方式
ATE313186T1 (de) * 2001-02-19 2005-12-15 Cit Alcatel Verfahren zur behandlung ankommender anrufe in einem mobilen endgerät mit einer schnittstelle kurzer reichweite, und mobiles endgerät und computerprogramm dafür
JP2005051471A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 転送先端末照会システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007174205A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4707552B2 (ja) 電話端末装置
US20090005024A1 (en) Cell phone and incoming call forwarding method
JP5232173B2 (ja) サーバ装置、及び、メッセージ送信方法
US6725045B2 (en) System and method for locating personal units, notifying called parties of incoming calls and automatically routing calls to desired telephone stations
JP2006033097A (ja) 通信端末、通信状態情報提供システム、及び通信状態情報提供方法
JP5051662B2 (ja) ナースコールシステム、ナースコール処理方法、ナースコール処理プログラムおよびプログラム記録媒体
JP2008177833A (ja) 通信端末装置、通信制御装置、通信処理システム、通信制御プログラム
JP2008193287A (ja) 着信転送システム、着信情報管理システム、交換装置、着信転送方法および着信情報管理プログラム
JP2010273075A (ja) 通信システム及びサーバ
JP4950982B2 (ja) 着信不能時応対応答案内システム
JP5003961B2 (ja) 携帯電話端末の状態通知システム
JP4924162B2 (ja) 関連電話番号表示機能を有する電話システム
JP5632256B2 (ja) 音声通話システム、方法、通信端末、およびプログラム
JPWO2008053836A1 (ja) 通信制御方法、通信システム、通信制御装置、通信端末およびプログラム
JP4069851B2 (ja) 位置情報通知システム、該システムに用いられる位置情報通知方法及び位置情報通知制御プログラム
KR100785381B1 (ko) 유, 무선 발신전화 최적조건 착신장치 및 그 방법
JP4806067B2 (ja) 移動体通信システム
JP2008301177A (ja) 電話通信システムおよび携帯電話端末
JPWO2009008085A1 (ja) 連携装置、連携システム及びコンピュータプログラム
JP2007096591A (ja) 電話装置
KR100631798B1 (ko) 알림 등록기능을 구비한 이동통신 시스템 및 그 방법
JP2007288429A (ja) 携帯電話機の位置情報通知システム
JP4623310B2 (ja) 通信装置
JP2005057539A (ja) 携帯通信装置
JP2002259383A (ja) 携帯電話機、及び位置検索システム、並びに位置検索方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090727

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110315

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees