JP4707043B2 - クッション紙及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線基板製造工程にて使用されるクッション紙及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線基板製造においては、エポキシ樹脂や塩ビ樹脂製の配線板を積層セットするため、真空中で熱プレスを行う工程がある。
【0003】
この際プレス板の圧力を均一に伝えるため、クッション紙が使用されている。
【0004】
上記クッション紙は繰返し高温高圧にさらされるため、加熱及び加圧時の耐久性が要求される。具体的には下記のとおりである。
(1)クッション性が失われないこと。(厚み変化が小さいこと,及び硬化しないこと)
(2)焦げ付きや用紙樹脂成分が融着しないこと。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現状使用されている工業用クッション紙は熱プレスにより、すぐにパルプ繊維が変性・硬化しクッション性が失われる他、茶色く変色しプレス板に焦げ付く等、耐久性については不十分であるのが実情である。
【0006】
一方、昨今の地球環境問題から森林資源の有効利用が望まれており、使用済みのクッション紙についても紙原料として再利用が促進されているが、まだ焼却処分されている場合も多い。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、熱プレスによるパルプ繊維の変性・硬化を軽減し、紙の変色を抑え、優れたクッション性を維持するとともに、植物繊維の使用量を低減したクッション紙およびその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の欠点を解決するため鋭意検討した結果、中性抄紙において、表層部にパルプ繊維のみで構成された密度,剛度が高い層を設け、内層部にパルプ繊維と熱発泡性粒子を混在させた低密度層を設けることで、優れたクッション性を維持し、コシが強く、さらに植物繊維の使用量を低減したクッション紙が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明によれば、少なくとも表層部と内層部とを有し、表層部及び内層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し、前記表層部が密度0.65〜0.90g/cm3に、前記内層部が密度0.2〜0.5g/cm3に調整され、前記内層部にのみ熱発泡性粒子を含んでいることを特徴とするクッション紙が提供される。この場合、前記内層部に含まれる熱発泡性粒子が表層部側に多く偏在していてもよい。
【0010】
また、具体的態様に係るものでは、少なくとも2つの表層部と内層部とを少なくとも有するクッション紙である場合には、表層部及び内層部のいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し、2つの表層部が密度0.65〜0.90g/cm3、内層部が密度0.2〜0.5g/cm3に調整され、前記内層部にのみ熱発泡性粒子を含んでいることを特徴とするクッション紙が提供される。
【0011】
他方、その製造方法は、木材パルプを主成分とした表層部及び木材パルプと熱発泡性粒子とを主成分とした内層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し抄合させた後、前記熱発泡性粒子が加熱発泡されるとともに、前記表層部の密度が0.65〜0.90g/cm3に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm3になるように加熱乾燥することで本発明のクッション紙の製造方法が提供される。この場合、前記内層部湿紙は、好適には、木材パルプを主成分とする湿紙に熱発泡性粒子の分散液がスプレー塗布され、前記熱発泡性粒子が湿紙の厚さ方向でかつ紙層内に分布されることでもよい。
【0012】
具体的態様に係るものでは、木材パルプ及び熱発泡性粒子を主成分とした内層部を、木材パルプを主成分とした2つの表層部により挟みこむように、内層部及び表層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5の条件下で抄き合せた後、前記熱発泡性粒子が加熱発泡されるとともに、2つの表層部の密度が0.65〜0.90g/cm3に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm3になるように加熱乾燥することを特徴とするクッション紙の製造方法が提供される。
【0013】
ここで、前記熱発泡性粒子が発泡性マイクロカプセルを好適使用することができ、前記発泡性マイクロカプセルは、平均粒径が5〜30μmで、80〜200℃での加熱により直径が4〜5倍、体積が50〜130倍に膨張するマイクロカプセルであり、前記内層部湿紙の植物繊維100重量部に対し、1〜20重量部含有させることが望ましい。
【0014】
密度の調整は、熱発泡性粒子の配合率、製造時のプレスパート、仕上げカレンダー処理時のプレス圧力を調整することで制御できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るクッション紙は、少なくとも表層部と内層部とを有する複層構造の用紙であって、前記表層部及び内層部の少なくとも1層が、好ましくは表層部及び内層部の両層がpH6.0〜7.5の条件下で抄造される。前記pHが6.0未満の条件で抄造した場合、熱プレスによりパルプ繊維の劣化が著しく進行し、変色やクッション性の低下が生じるため好ましくない。また、前記pHが7.5を超える条件の下で抄造した場合、抄紙設備へのパルプ粕や紙粉付着が著しくなる他、前記熱発泡性粒子の紙中への歩留りが低下し、充分な低密度化が達成できなくなるため好ましくない。
【0016】
前記クッション紙の表層部は、密度0.65〜0.90g/cm3 、好ましくは0.65〜0.80g/cm3として仕上げられている。表層部の密度が、0.65g/cm3未満では、内層部のコシのない部分を十分に支えることができず、実用上コシに問題のあるものとなり、密度が0.90g/cm3を超えると、多層抄き紙の場合、製造工程の乾燥過程で、内層部に含まれる水分が蒸発する際、高密度の表層部を抜け切れず、内部に気泡となる、いわゆるふくれという現象が発生するようになる。
【0017】
一方、内層部は密度が0.2〜0.5g/cm3、好ましくは0.3〜0.4g/cm3として仕上げられている。密度が0.2g/cm3未満では、各層間の強度が著しく低下し、クッション用途製品として使用した際、紙のめくれが短期間で発生することがある。一方、密度が0.5g/cm3 を超えると植物繊維の使用量を減らすことができず、本発明の目的を果たすことができない。
【0018】
本発明のクッション紙は一般には、表層部と、熱発泡性粒子を含む内層部とで構成されているが、この場合、内層部中の熱発泡性粒子は層全体に均一して分散されていてもよいが、内層部の熱発泡性粒子を相対的に表層部側に多く偏在させるようにして、抄合わせることもできる。こうすることによって内層部内面側は抄合わせられた表層部の密度に近い密度となり、クッション紙全体のコシが強くなる。
【0019】
また、本発明のクッション紙は、層全体に熱発泡性粒子を均一に分散した内層部を2つの表層部(上部表層部、下部表層部)でサンドイッチするように多層抄きして得られたものであってもよい。この場合において、2つの表層部はそれらが密度0.65〜0.90g/cm3の条件を充す範囲であれば、それぞれが異なった密度をもって構成されていてもよい。さらに、本発明のクッション紙は表層部、内層部がそれぞれの密度を維持していれば、複数層の多層抄き紙であってもよい。
【0020】
以上のように、本発明では、厚さ方向に密度の違う層を設けているが、全層に熱発泡性粒子を含む層とすると、熱発泡性粒子の樹脂の影響で表層部の摩擦抵抗が大きくなり、熱プレスの積層セット時、滑りが悪く取り扱いづらい他、熱プレスの温度によっては、樹脂成分がプレス板に融着する問題が発生するため好ましくない。表層部に少量の熱発泡性粒子を配合することも可能であるが、上記作業性及び経済的観点からはあまり好ましくない。
【0021】
本発明に使用される植物繊維としては、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ、等木材繊維を含む主原料として、化学的に処理されたパルプ、木材以外の繊維原料であるケナフ、麻、葦等非木材繊維を主原料として化学的に処理されたパルプやチップを機械的にパルプ化したグランドパルプ、木材又はチップに化学薬品を添加しながら機械的にパルプ化したケミグランドパルプ、及びチップを柔らかくなるまで蒸解した後、レファイナー等でパルプ化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプ及びクラフトパルプ、セミケミカルパルプ、酵素漂白パルプを含むオフィス上物古紙を脱墨、漂白したパルプ、牛乳パック古紙上質断裁落ち古紙、コート断裁落ち古紙、上白、特白、中白等未印刷の古紙から得られる回収パルプ等があげられる。
【0022】
又、上質植物繊維にポリエチレン、ポリプロピレン等を原料とした、合成パルプ等を組み合わせたものや、合成パルプの他にもレーヨン繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維等の有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の各種繊維を配合することは可能であるが、内層部は熱発泡性粒子の歩留りを考慮すると、植物繊維が50重量%以上で構成され、特に100重量%で構成されたものが、熱発泡性粒子の歩留りが良く、発明の効果が高い。
【0023】
内層部における熱発泡性粒子の配合量は、内層部の植物繊維100重量部に対して、1〜20重量部、好ましくは3〜20重量部である。1重量部未満では低密度化への効果が殆んどなく、20重量部を超える場合には紙層間強度の低下があるとともに、経済性の面で劣る。
【0024】
植物繊維中には、熱発泡性粒子以外の薬品として、一般の工業用クッション紙に使用される、各種の歩留り向上剤、紙力増強剤、サイズ剤、填料、染料、顔料等が目的に応じ、適宜選択として使用される。又、クッション紙の表面強度を向上させる為に使用される塗工薬品として、PVA、澱粉があるが、これらは本発明のクッション紙にも適用される。
【0025】
また、木材パルプ(植物繊維)を主成分とする表層部原料と木材パルプ及び熱発泡性粒子を主成分とする内層部原料のpHを6.0〜7.5に調整するための薬品として、炭酸カルシウム,重曹,水酸化アルミニウム,水酸化カルシウム等が適宜選択して使用される。
【0026】
本発明の工業用クッション紙は、上記の如くpHを調整した後、表層部を構成するための水分率60〜80重量%の湿紙と、内層部を構成するための水分率60〜90重量%の湿紙とを抄合せ、これを例えばドライヤーに密着させて熱発泡性粒子を発泡させるとともに、表層部の密度を0.65〜0.90g/cm3,内層部の密度を0.2〜0.5g/cm3になるように加熱乾燥して二層抄き用紙を製造する。
【0027】
また、この2つの紙層の抄き合わせで本発明のクッション紙を製造する場合には、水分率60〜80重量%に調整された湿紙に、熱発泡性粒子の分散液をスプレー塗布し、熱発泡性粒子が前記湿紙の厚さ方向でかつ紙層内に分布された状態の熱発泡性粒子含有湿紙(内層部を構成する湿紙)を作り、この内層部を構成する湿紙の熱発泡性粒子の分布が多い側を、表層部を構成する湿紙にあてるようにして抄き合わせ、これを例えばドライヤーに密着させて、熱発泡性粒子を加熱発泡させるとともに、表層部の密度を0.65〜0.90g/cm3、内層部の密度を0.2〜0.5g/cm3になるように加熱乾燥して2層抄き用紙を製造することができる。この方法によれば、表裏両面で密度の高いクッション紙が製造できる。
【0028】
本発明のクッション紙は、表層部/内層部/表層部の3層構成で製造することもできる。この製造方法は、各湿紙を3層抄合せて行なうというだけで、抄紙の方法自体は前記と同様である。ただし、この場合は内層部を構成する湿紙は紙層全体に熱発泡性粒子が含有されていてよく、従って、この湿紙は紙料中の熱発泡性粒子を分散させたものを用いることができる。さらに、4層以上の多層抄き紙で、本クッション紙を作成してもよいことは前記のとおりである。
【0029】
本発明に使用する熱発泡性粒子は、マイクロカプセル内に低沸点溶剤を封入した発泡性マイクロカプセルである。この発泡性マイクロカプセルは、80〜200℃の温度での加熱により、体積が50〜130倍に膨張する平均粒径5〜30μmの粒子である。
【0030】
本発明で使用する発泡性マイクロカプセルは、前記したように、熱可塑性合成樹脂の微細粒子外殻内に低沸点溶剤を封入したもので、体積が50〜130倍に膨張するものである。外殻を構成する熱可塑性合成樹脂としては、通常、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共重合体が使用され、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等が使用できる。
【0031】
前記発泡性マイクロカプセルは、外殻を構成する熱可塑性合成樹脂の軟化点以上に加熱され、同時に封入されている低沸点溶剤が気化し蒸気圧が上昇し、外殻が膨張して独立気泡が形成する。
【0032】
発泡性マイクロカプセルとしては、松本油脂製薬(株)のマツモトクロスフェアーF−30D、同F−30GS、F−20D、F−50D、F−80Dや、日本フィライト(株)のエクスパンセルWU、同DU等が知られているが、これに限るものではない。
【0033】
本発明の製造方法において、多層抄き紙とする為には、円網多層抄紙機ウルトラフォーマー多層抄紙機、ベルボンドフォーマー多層抄紙機等が使用できる。
【0034】
上記ワイヤーパートで表層部と内層部を重ね合わせた原料を乾燥させる方法として、ヤンキードライヤー、多筒ドライヤー、熱風ドライヤー、赤外線ドライヤー等が使用できる。
【0035】
本発明における工業用クッション紙の米坪は、200g/m2〜600g/m2であり、実用上,生産性の点で好ましくは300g/m2〜500g/m2である。また、表層部と内層部の米坪比率は1:1〜3.5であり、所望の紙厚により適宜設定される。
【0036】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、もちろん本発明はこれによって限定されるものではない。なお、ここでの部は重量基準である。
【0037】
〔実施例1〕広葉樹晒クラフトパルプ70部(絶乾米坪換算、以下同じ)及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整し、pH7.0条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアー F−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)3部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.8条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.48g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。
【0038】
〔実施例2〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)1.5部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.5条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)1.5部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.5条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。
【0039】
〔実施例3〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2.5部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.5条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)1部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)20部を添加し、水分率を60%に調整しpH6.0条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.22g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。
【0040】
〔参考例4〕広葉樹晒クラフトパルプ70部(絶乾米坪換算、以下同じ)及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアー F−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)1部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.0条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアー F−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.8条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.75g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。実施例1〜3及び参考例4のクッション紙は紙のコシ、層間強度とも良好で、クッション紙としての紙質を満足するものであった。また、熱プレス時のクッション性の耐久力に優れ、変色も少なく、従来のクッション紙の問題を解決したものとなった。これらの結果をまとめて表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
〔比較例1〕広葉樹晒クラフトパルプ70部(絶乾米坪換算、以下同じ)及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.0条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.8で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.60g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2のクッション紙を得た。このクッション紙は熱プレス時のクッション性耐久力が劣っており、従来のクッション紙の問題を解決することはできなかった。
【0043】
〔比較例2〕広葉樹晒クラフトパルプ70部(絶乾米坪換算、以下同じ)及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.0条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)30部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.8条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.15g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。
【0044】
このクッション紙は、剛度、層間強度が低く、クッション紙としては不適な用紙であった。
【0045】
〔比較例3〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、硫酸バンド5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整し表層部形成用の湿紙を調製した。このときのpHは5.0であった。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、硫酸バンド5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整し内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。この時のpHは5.0であった。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。このクッション紙は、熱プレス時茶色に変色するとともにプレス板への焦げ付きが発生し、従来のクッション紙の問題を解決することはできなかった。
【0046】
〔比較例4〕広葉樹晒クラフトパルプ70部(絶乾米坪換算、以下同じ)及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)5部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)3部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.8条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)5部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)3部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、硫酸バンド5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)30部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.8条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.80g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪400g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。このクッション紙は、抄紙設備に多量のパルプ粕や紙粉が付着した他、熱発泡性粒子の紙中含有量が低下してクッション性が劣り、クッション紙としては不適な用紙であった。
【0047】
〔比較例5〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を、発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH5.5条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.2条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.70g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪480g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。このクッション紙は、熱プレス時に表層部の熱発泡性粒子がプレス板に融着して著しく作業性を悪化させ、クッション紙としては不適な用紙であった。
【0048】
〔比較例6〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH6.5条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を、発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH5.8条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.93g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪480g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。このクッション紙は、抄造時の乾燥工程で紙表面にふくれ現象が発生し、安定した生産が不可能で、クッション紙としては不適な用紙であった。
【0049】
〔比較例7〕広葉樹晒クラフトパルプ70部及び針葉樹晒クラフトパルプ30部からなるパルプに、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)1部を、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部を添加し、水分率を75%に調整しpH7.5条件下で表層部形成用の湿紙を調製した。一方、上白古紙80部及び切茶古紙20部からなる古紙に、炭酸カルシウム(商品名:PC、白石カルシウム(株)製)2部、重曹(商品名:重炭酸ソーダ、旭硝子(株)製)1部、乾燥紙力増強剤(商品名:ポリストレロン、荒川化学(株)製)1部、湿潤紙力増強剤(商品名:WS525、日本PMC(株)製)0.5部、ロジンサイズ剤(商品名:AL−122、日本PMC(株)製)0.5部、を発泡性マイクロカプセル(商品名:マツモトマイクロフェアーF−30、平均粒径17μm、外殻の軟化温度80℃、松本油脂製薬(株)製)10部を添加し、水分率を75%に調整しpH5.3条件下で内層部形成用の熱発泡性粒子含有の湿紙を調製した。これら湿紙を用い、表層部の密度が0.58g/cm3、内層部の密度が0.35g/cm3になるように円網多層抄紙機で抄き合せ、米坪480g/m2の表層部−内層部からなる2層構成のクッション紙を得た。このクッション紙はコシが弱く、クッション紙としては不適な用紙であった。比較例1〜7の評価結果をまとめて表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】
1)熱プレス試験:熱圧縮試験機(TP500G型、江藤製作所製)を使用し、工業用クッション紙を3枚重ねて熱プレスを行う。(加熱温度180℃、圧力50kg/cm2、プレス時間30分)熱プレス後試験片を取り出し、以下の評価を行った。
(1)クッション性
紙をC軸で折り曲げ、紙の状態を観察する。紙表面に割れが発生しないものを○、割れが発生したものを×とした。
(2)変色
試験後のハンター白色度(JIS−P8123)を測定する。白色度60%以上のものを○、59%以下のものを×とした。(試験前の白色度はいずれも85%)
(3)樹脂融着
融着プレス後の熱板表面への樹脂成分の融着有無を観察した。
2)層間剥離:紙の端を1往復折り曲げ、表層部と内層部の剥がれ有無を観察した。
3)紙のコシ:テーパー剛度(JIS−P8125)を測定する。100mNm以上のものを○,99mNm以下のものを×とした。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、以下に記載するような効果を奏する。
(1)植物繊維の使用量を減らした低米坪品であるにもかかわらず、十分なコシ、強度、風合い、良好な打ち抜き加工適性を有するクッション紙が得られる。
(2)古紙の有効な再利用が行なえるため、資源保護にも役立つ。
Claims (8)
- 少なくとも表層部と内層部とを有するクッション紙であって、前記表層部及び前記内層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し、かつ前記表層部の密度が0.65〜0.90g/cm3に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm3に調整され、前記内層部にのみ熱発泡性粒子を含むことを特徴とするクッション紙。
- 前記熱発泡性粒子は、前記内層部の前記表層部側に多く偏在していることを特徴とする請求項1記載のクッション紙。
- 少なくとも2つの表層部と内層部とを有するクッション紙であって、前記2つの表層部及び前記内層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し、かつ前記2つの表層部の密度が0.65〜0.90g/cm3 に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm 3 に調整され、前記内層部にのみ熱発泡性粒子を含むことを特徴とするクッション紙。
- 前記熱発泡性粒子は、前記内層部の植物繊維100重量部に対して1〜20重量部配合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のクッション紙。
- 前記熱発泡性粒子が発泡性マイクロカプセルであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクッション紙。
- 木材パルプを主成分とする表層部及び木材パルプと熱発泡性粒子とを主成分とする内層部の、少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5条件下で抄造し抄合させた後、前記熱発泡性粒子が加熱発泡されるとともに、前記表層部の密度が0.65〜0.90g/cm 3 に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm 3 になるように加熱乾燥することを特徴とするクッション紙の製造方法。
- 前記内層部の湿紙は、木材パルプを主成分とする湿紙に熱発泡性粒子の分散液がスプレー塗布され、前記熱発泡性粒子が前記湿紙の厚さ方向でかつ紙層内に分布されていることを特徴とする請求項6記載のクッション紙の製造方法。
- 木材パルプ及び熱発泡性粒子を主成分とする内層部を、木材パルプを主成分とする上部表層部及び下部表層部の2つの表層部により挟みこむように、前記内層部及び前記表層部の少なくともいずれか1層をpH6.0〜7.5の条件下で抄き合せた後、前記熱発泡性粒子が加熱発泡されるとともに、前記2つの表層部の密度が0.65〜0.90g/cm 3 に、前記内層部の密度が0.2〜0.5g/cm 3 になるように加熱乾燥することを特徴とするクッション紙の製造方法。
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