JP2003013397A - 壁紙用原紙 - Google Patents

壁紙用原紙

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JP2003013397A
JP2003013397A JP2001192371A JP2001192371A JP2003013397A JP 2003013397 A JP2003013397 A JP 2003013397A JP 2001192371 A JP2001192371 A JP 2001192371A JP 2001192371 A JP2001192371 A JP 2001192371A JP 2003013397 A JP2003013397 A JP 2003013397A
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layer
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pulp
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JP2001192371A
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Masataka Ando
正孝 安藤
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニル樹脂を用いずにエンボス適性が付
与された原紙の表面にエンボス加工を施し、しかも壁紙
として用いた場合に、一部を均一に、かつきれいに残し
て剥離が可能な壁紙用原紙を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性繊維5〜100重量%とパルプ
95〜0重量%とからなる繊維を含む表面層と、その裏
面に順次積層されてなる、パルプからなる裏打ち層I及
び裏打ち層IIとを有し、かつ前記表面層にエンボス加工
が施された積層シートであって、前記裏打ち層Iと裏打
ち層IIとの層間剥離強さが、表面層と裏打ち層Iとの層
間剥離強さ並びに表面層、裏打ち層I及び裏打ち層IIの
それぞれの内部強さのいずれよりも小さい壁紙用原紙で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁紙用原紙に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、表面層、裏打ち層I及
び裏打ち層IIが順次積層され、かつ該表面層にエンボス
加工が施された積層シートであって、壁紙として使用し
た後で剥がす際に、裏打ち層Iと裏打ち層II間で容易に
剥離し、裏打ち層IIが壁に均一に残存する壁紙用原紙に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙は、そのほとんどが壁紙用の
裏打紙に表装材として塩化ビニル樹脂を塗工することに
より作製されていた。しかしながら、近年環境問題など
から、塩化ビニル樹脂を使用しない壁紙が脚光を浴びて
きており、そしてこの塩化ビニル樹脂を使用しない紙や
不織布などの表装材に、装飾用等のためにエンボス加工
を施すことが試みられている。一方、壁紙を貼り替える
際には、一般に既存の壁紙を完全に剥がし取るのではな
く、原紙の一部を残し、その上に新しい壁紙を貼ること
が行われている。この場合、新しい壁紙をきれいに貼る
ためには、既存の壁紙の一部を均一に残すことが必要で
ある。したがって、紙や不織布等の表装材に裏打ち層を
設け、この裏打ち層のみを残すことなどが行われてい
る。
【0003】さらに、この表装材にエンボス適性を付与
するため、表装材に熱可塑性繊維を配合する方法が知ら
れている。しかしながら、この場合、エンボス加工時の
加熱により熱可塑性繊維が溶融することから、裏打ち層
を設けても、該裏打ち層との層間剥離強さが増して、壁
紙を張り替える際に裏打ち層のみを残して剥がすことが
できず、壁紙がち切れたり、裏打ち層内部で不均一に剥
がれたりするという問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、塩化ビニル樹脂を用いることなく、エンボス
適性が付与された表装材にエンボス加工を施し、しかも
壁紙として用いた後、壁紙を張り替える際に、裏打ち層
を均一に、かつきれいに残して剥離が可能な壁紙用原紙
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の優
れた機能を有する壁紙用原紙を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、熱可塑性繊維又は熱可塑性繊維とパルプとを
含む表装材としての表面層の裏面に、順次裏打ち層I及
び裏打ち層IIを設け、かつ該表面層にエンボス加工を施
した積層シートであって、裏打ち層Iと裏打ち層IIとの
間が易剥離性を有する壁紙用原紙が、その目的に適合し
得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて
完成したものである。すなわち、本発明は、(1)熱可
塑性繊維5〜100重量%とパルプ95〜0重量%とか
らなる繊維を含む表面層と、その裏面に順次積層されて
なる、パルプからなる裏打ち層I及び裏打ち層IIとを有
し、かつ前記表面層にエンボス加工が施された積層シー
トであって、前記裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間剥離
強さが、表面層と裏打ち層Iとの層間剥離強さ並びに表
面層、裏打ち層I及び裏打ち層IIのそれぞれの内部強さ
のいずれよりも小さいことを特徴とする壁紙用原紙及び
(2)裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間剥離強さが50
0〜2000mN/25mmである上記(1)記載の壁
紙用原紙を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の壁紙用原紙は、表面層
と、その裏面に順次設けられた裏打ち層I及び裏打ち層
IIとを有する積層シートからなるものであって、前記表
面層には、繊維として、熱可塑性繊維単独又は熱可塑性
繊維とパルプとの混合繊維が用いられる。この熱可塑性
繊維は、表面層に対するエンボス加工を容易にする目的
で用いられるものであり、本発明においては、該熱可塑
性繊維とパルプの使用割合は、それぞれ5〜100重量
%及び95〜0重量%の範囲で選定される。熱可塑性繊
維の使用量が5重量%未満では表面層のエンボス加工性
が悪くなる。この熱可塑性繊維とパルプの好ましい使用
割合は、表面層と裏打ち層Iとの接着性及び抄紙適性な
どを考慮すると、熱可塑性繊維5〜50重量%及びパル
プ95〜50重量%の範囲で選定するのが有利である。
【0007】前記熱可塑性繊維としては特に制限はな
く、従来公知の様々な熱可塑性繊維、例えばアクリル繊
維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチ
レンテレフタレート繊維、ナイロン繊維など、及びこれ
らの混紡繊維を用いることができる。また、アクリル変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリプロピレン
樹脂、共重合ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂などの
熱可塑性樹脂の中から選ばれる少なくとも一種を、鞘成
分及び芯成分とする鞘芯型複合繊維(同心型、偏心型)
を用いることもできる。さらに、ポリエチレン樹脂やポ
リプロピレン樹脂からなるパルプ状物である合成パルプ
を用いることもできる。
【0008】本発明においては、この熱可塑性繊維とし
ては、通常、繊度が1〜5dtexであって、繊維長が
3〜50mm程度の短繊維が好ましく用いられる。一
方、パルプとしては、特に制限はなく、木材パルプ、靱
皮繊維や雁皮繊維などの非木材パルプなどの中から任意
のものを選択して用いることができる。また、パルプの
種類としては、例えば原料を機械的に処理して得られた
砕木パルプなどのメカニカルパルプ、原料を薬品で処理
して得られた亜硫酸パルプ、ソーダパルプ、硫酸塩パル
プ(クラフトパルプ)、硝酸パルプ、塩素パルプなどの
ケミカルパルプ、薬品処理と機械処理を併用して得られ
たセミケミカルパルプ、さらにはこれらのパルプを漂白
精製処理した晒パルプ、漂白精製処理を行わない未晒パ
ルプ、その中間の半晒パルプなど、いずれも用いること
ができる。これらの中で、特に、針葉樹晒クラフトパル
プ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)
及びこれらの混合物が好適である。また、古紙再生パル
プも用いることができる。また表面層用の繊維のフリー
ネス(ろ水度)には特に限定はなく、JIS P812
1のカナダ標準形の方法で300〜850mlCSF、
好ましくは500〜850mlCSFの範囲で選定され
る。
【0009】本発明の壁紙用原紙における表面層の坪量
は、通常10〜200g/m2 、好ましくは30〜15
0g/m2 の範囲で選定される。前記表面層の裏面に順
次設けられる裏打ち層I及び裏打ち層IIは、いずれも繊
維として、前記パルプを用いたものである。なお、裏打
ち層I及び裏打ち層IIの繊維は、前記パルプを用いてい
るが白水や古紙再生パルプから熱可塑性繊維が混入する
場合は、全繊維に対して5重量%以下にするのが望まし
い。裏打ち層Iの坪量は、通常10〜100g/m2
好ましくは20〜80g/m2 、裏打ち層IIの坪量は、
通常10〜100g/m2 、好ましくは20〜70g/
2 の範囲で選定される。次に、本発明の壁紙用原紙の
好適な製造方法について説明する。まず、前記熱可塑性
繊維と、叩解処理されたパルプを所定の割合で含む水性
懸濁液からなる表面層用原料液を調製する。この表面層
用原料液には、繊維同士の粘着力を増すため、バインダ
ーとしてPVA繊維などを熱可塑性繊維及びパルプ10
0重量部当たり1〜15重量部添加することができる。
また、所望によりタルク、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウムなどの填料、硫酸バンド、紙力
剤、湿潤紙力剤、サイズ剤、歩留まり向上剤、着色剤な
どの一般の抄紙に用いられる薬品を単独又は二種以上組
み合わせて添加することができる。
【0010】一方、繊維として、パルプを含む水性懸濁
液からなる裏打ち層I用原料液及び裏打ち層II用原料液
をそれぞれ調製する。また、場合により、一つの原料液
を調製して、裏打ち層I用と裏打ち層II用の原料に振り
分けてもよい。用いるパルプのフリーネスには特に限定
はなく、前記の方法で、200〜700mlCSF、好
ましくは300〜600mlCSFの範囲で選定され
る。この裏打ち層I用原料液及び裏打ち層II用原料液に
は、それぞれ所望により、タルク、炭酸カルシウム、酸
化チタン、水酸化アルミニウムなどの填料、硫酸バン
ド、紙力剤、湿潤紙力剤、サイズ剤、歩留まり向上剤、
着色剤などの一般の抄紙に用いられる薬品を単独又は二
種以上組み合わせて添加することができる。次いで、こ
のようにして調製された表面層用原料液、裏打ち層I用
原料液及び裏打ち層II用原料液を用い、湿式3層抄紙機
により抄き合わせを行い、表面層/裏打ち層I/裏打ち
層IIの構成の積層シートからなる壁紙用原紙を作製す
る。
【0011】次に、この壁紙用原紙の表面層に、公知の
方法、例えば通常100〜250℃、線圧300〜10
00MN/mのロールプレスでプレスする方法、100
〜250℃、0. 1〜100MPaで0. 5〜120秒
間平判でプレスする方法などによりエンボス加工を施す
ことにより、本発明の壁紙用原紙が得られる。このよう
にして得られた本発明のエンボス加工が施された壁紙用
原紙においては、前記裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間
剥離強さが、表面層と裏打ち層Iとの層間剥離強さ並び
に表面層、裏打ち層I及び裏打ち層IIのそれぞれの層の
内部強さのいずれよりも小さい。特に、熱プレス法によ
るエンボス加工により表面層の熱可塑性繊維の一部が裏
打ち層Iへ溶融するため表面層と裏打ち層Iとの層間剥
離強さがあがり、さらに、本発明の壁紙用原紙を糊で壁
に貼る場合、通常水性タイプの糊が使用され、その糊が
裏打ち層IIの内部に入り裏打ち層IIの内部強さが高まる
と考えられる。これにより、表面層に裏打ち層を2層積
層した本発明の壁紙用原紙は、壁紙として使用した後、
剥がす際に裏打ち層Iと裏打ち層IIとの間で剥離が生
じ、裏打ち層IIが均一に、かつきれいに残り、本発明の
目的が達成される。
【0012】本発明のエンボス加工が施された壁紙用原
紙においては、前記裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間剥
離強さは、好ましくは500〜2000mN/25m
m、更に好ましくは800〜1500mN/25mmの
範囲である。図1は、本発明の壁紙用原紙の一例の断面
図であって、エンボス加工が施された表面層:1の裏面
に、裏打ち層I:2及び裏打ち層II:3が順次積層され
た構造を示す。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、以下で記載する重量部は、
断りのない限り固形重量部を表わす。また、各例で得ら
れた壁紙用原紙の層間剥離強さ、各層の内部強さ及び再
剥離性は、下記の要領で求めた。 1.層間剥離強さ 幅5cm、長さ20cmの表面層、裏打ち層I及び裏打
ち層IIの3層からなる試料の場合に、ヒートシールテス
ター〔テスター産業(株)製〕を用い、温度180℃、
圧力0.5MPaにて3秒間の熱プレス加工を行う。次
に、その試料の両面に粘着テープ〔(株)寺岡製作所製
「フラットテープ580S」〕を貼り、充分に密着させ
たのち、試料幅を2.5cmとし、試料の一端より裏打
ち層Iと裏打ち層IIとの層間を剥がす。剥がした部分を
それぞれの外側に折り曲げT字型とし、万能引張り試験
器〔(株)島津製作所製「オートグラフAGS−100
0D」〕の上下のつかみ部分にセットする。試料をT字
型に保つように支えながら300mm/分の引張り速度
で裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間剥離強さを測定す
る。表面層と裏打ち層Iとの層間剥離強さは、別途前記
条件で熱プレス加工された試料から裏打ち層IIを手でゆ
っくり分離した、表面層と裏打ち層Iの2層からなる試
料を用いて、前記と同様に測定する。表面層と裏打ち層
の2層からなる試料の場合も、前記条件で熱プレス加工
を行った後、層間剥離強さを前記と同様に測定する。
【0014】2.各層の内部強さ 幅5cm、長さ20cmの試料を前記と同様に熱プレス
加工した後の、表面層、裏打ち層I及び裏打ち層IIの3
層、または表面層と裏打ち層の2層からなる試料の場合
は、各層を手でゆっくり分離した後、前記層間剥離強さ
と同様に各層の両面に粘着テープを貼り測定する。 3.再剥離性 20cm×30cmの試料の裏打ち層面に、酢酸ビニル
系の糊〔ヤヨイ化学工業(株)製「ルーアマイルド」〕
を製品濃度で60%に希釈した状態で120g/m2
工し、この試料をベニヤ板に貼付け、室温下で24時間
乾燥を行う。その後、試料をベニヤ板より剥がし、目視
により以下の判定基準に従い再剥離性を評価する。 ○:剥がした面が均一であり、外観良好。 ×:剥がした面に段差があり、外観不良。 ××:剥がす際に試料が途中で切れてしまい、剥がすこ
とができない。 4.エンボス加工適性 エンボス用型紙(幅2.5cm、長さ10cm、厚さ
0.9mmの台紙に直径6mmの孔を幅方向に2列で、
長さ方向に10個、合計20個設けた型紙)を貼着した
ヒートシールテスター〔テスター産業(株)製〕を用
い、幅2.5cm、長さ10cmの試料に、温度180
℃、圧力0.5MPaにて3秒間プレスを行い、表面層
面にエンボス加工を施した。その後試料を取出し、目視
により以下の判定基準に従いエンボス加工適性を評価す
る。 ○:円形の凸部の輪郭が明確に形成された。 ×:円形の凸部の輪郭が一部欠けたりぼやけて形成され
た。 5.原料のフリーネス JIS P8121に準じて測定した。
【0015】実施例1 (1)表面層用原料液の調製 熱可塑性繊維として変性ポリエチレンテレフタレート/
ポリエチレンテレフタレート鞘芯型複合繊維〔(株) ク
ラレ製「ソフィットN−720」、繊維長5mm、繊度
2.2dtexmm〕10重量%とパルプ(NBKP)9
0重量%との混合繊維(フリーネス620mlCSF)
100重量部に対し、硫酸バンド2重量部、サイズ剤
〔日本PMC(株) 製「AL−120」〕1 重量部、紙
力剤〔荒川化学(株) 製「ポリストロン191」〕0.
3重量部、紙力剤〔松谷化学工業(株) 製「アミロファ
ックスT−2200」〕0.5重量部及び湿潤紙力剤
〔日本PMC(株) 製「WS−541」〕0.2重量部
を添加し、水性懸濁液からなる表面層用原料液を調製し
た。
【0016】(2)裏打ち層I及び裏打ち層II用原料液
の調製 パルプ(LBKP、フリーネス480mlCSF)10
0重量部に対し、水酸化アルミニウム〔住友化学(株)
製「水酸化アルミC−301R」〕30重量部、硫酸バ
ンド2重量部、サイズ剤〔日本PMC(株)製「AL−
120」〕1重量部、紙力剤〔荒川化学(株)製「ポリ
ストロン191」〕0.4重量部及び湿潤紙力剤〔日本
PMC(株)製「WS−541」〕0.4重量部を添加
し、水性懸濁液からなる裏打ち層I及び裏打ち層II用原
料液を調製した。
【0017】(3)壁紙用原紙の作製 上記(1)及び(2)で得られた表面層用原料液、裏打
ち層I用原料液及び裏打ち層II用原料液を用い、円網パ
ート/短網パート/円網パートを備えた湿式3層抄紙機
により、表面層(坪量60g/m2 )/裏打ち層I(坪
量30g/m2)/裏打ち層II(坪量30g/m2 )の
構成の積層シートからなる坪量120g/m2 の壁紙用
原紙を作製した。上記(3)で得られた壁紙用原紙につ
いて諸特性を求めた。その結果を第1表に示す。
【0018】実施例2 (1)表面層用原料液の調製 熱可塑性繊維として変性ポリエチレンテレフタレート/
ポリエチレンテレフタレート鞘芯型複合繊維〔ユニチカ
(株)製「メルティー3380」、繊維長5mm、繊度
2.2dtexmm〕30重量%とパルプ(NBKP)7
0重量%との混合繊維(フリーネス700mlCSF)
100重量部に対し、硫酸バンド2重量部、サイズ剤
〔日本PMC(株)製「AL−120」〕1重量部、紙
力剤〔荒川化学(株)製「ポリストロン191」〕0.
3重量部、紙力剤〔松谷化学工業(株)製「アミロファ
ックスT−2200」〕0.5重量部及び湿潤紙力剤
〔日本PMC(株)製「WS−541」〕0.2重量部
を添加し、水性懸濁液からなる表面層用原料液を調製し
た。
【0019】(2)裏打ち層I及び裏打ち層II用原料液
の調製 実施例1(2)と同様にして、裏打ち層I及び裏打ち層
II用原料液を調製した。 (3)壁紙用原紙の作製 上記(1)及び(2)で得られた表面層用原料液、裏打
ち層I用原料液及び裏打ち層II用原料液を用い、実施例
1(3)と同様にして、表面層(坪量120g/m2
/裏打ち層I(坪量30g/m2 )/裏打ち層II(坪量
30g/m2 )の構成の積層シートからなる坪量180
g/m2 の壁紙用原紙を作製した。上記(3)で得られ
た壁紙用原紙について諸特性を求めた。その結果を第1
表に示す。
【0020】実施例3 (1)表面層用原料液の調製 熱可塑性繊維としてポリプロピレン単一繊維〔チッソ
(株)製「RP−853」、繊維長5mm、繊度3.3
dtex〕90重量%と、ポリエチレン樹脂からなる合
成パルプ〔三井化学(株)製「SWP E−400」〕
10重量%との混合繊維(フリーネス800mlCS
F)100重量部に、ポリビニルアルコ−ルからなるバ
インダー繊維〔(株)クラレ製「VPB105−1」、
繊維長4mm、繊度1.1dtex〕を10重量部添加
した水性懸濁液からなる表面層用原料液を調製した。 (2)裏打ち層I及び裏打ち層II用原料液の調製 パルプ(LBKP、フリーネス480mlCSF)10
0重量部に対し、水酸化アルミニウム〔住友化学(株)
製「水酸化アルミC−301R」〕10重量部、硫酸バ
ンド2重量部、サイズ剤〔日本PMC(株)製「AL−
120」〕1重量部、紙力剤〔荒川化学(株)製「ポリ
ストロン191」〕0.4重量部及び湿潤紙力剤〔日本
PMC(株)製「WS−541」〕0.4重量部を添加
し、水性懸濁液からなる裏打ち層I及び裏打ち層II用原
料液を調製した。
【0021】(3)壁紙用原紙の作製 上記(1)及び(2)で得られた表面層用原料液、裏打
ち層I用原料液及び裏打ち層II用原料液を用い、実施例
1(3)と同様にして、表面層(坪量60g/m2 )/
裏打ち層I(坪量60g/m2 )/裏打ち層II(坪量4
0g/m2 )の構成の積層シートからなる坪量160g
/m2 の壁紙用原紙を作製した。上記(3)で得られた
壁紙用原紙について諸特性を求めた。その結果を第1表
に示す。
【0022】比較例1 (1)表面層用原料液の調製 熱可塑性繊維とパルプの混合量をそれぞれ2重量%と9
8重量%に変更した以外は実施例1(1)と同様にし
て、表面層用原料液を調製した。 (2)壁紙用原紙の作製 上記(1)で得られた表面層用原料液を用い、円網パー
トを備えた湿式単層抄紙機により、表面層のみからなる
坪量70g/m2 の壁紙用原紙を作製した。上記(2)
で得られた壁紙用原紙について諸特性を求めた。その結
果を第1表に示す。
【0023】比較例2 (1)表面層用原料液の調製 実施例1(1)と同様にして、表面層用原料液を調製し
た。 (2)裏打ち層用原料液の調製 パルプ(LBKP、フリーネス480mlCSF)10
0重量部に対し、硫酸バンド2重量部、サイズ剤〔日本
PMC(株)製「AL−120」〕1重量部、紙力剤
〔荒川化学(株)製「ポリストロン191」〕0.4重
量部及び湿潤紙力剤〔日本PMC(株)製「WS−54
1」〕0.4重量部を添加し、水性懸濁液からなる裏打
ち層用原料液を調製した。
【0024】(3)壁紙用原紙の作製 上記(1)及び(2)で得られた表面層用原料液及び裏
打ち層用原料液を用い、円網パート/短網パートを備え
た2層抄紙機により、表面層(坪量60g/m 2 )/裏
打ち層(坪量60g/m2 )の構成の積層シートからな
る坪量120g/m2 の壁紙用原紙を作製した。上記
(3)で得られた壁紙用原紙について諸特性を求めた。
その結果を第1表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】第1表から分かるように、実施例の壁紙用
原紙は、裏打ち層Iと裏打ち層II間で剥離し、しかも剥
がした面が均一で、外観が良好である。これに対し、比
較例の壁紙用原紙は再剥離性に劣り、特に比較例1のも
のは、剥がす際にち切れてしまい、剥がすことができ
ず、またエンボス加工適性もよくなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の壁紙用原紙は、表面層、裏打ち
層I及び裏打ち層IIが順次積層され、かつ該表面層にエ
ンボス加工が施された構造を有し、壁紙として使用した
のち、剥がす際に裏打ち層Iと裏打ち層II間で容易に剥
離が生じ、裏打ち層IIが均一に、かつきれいに残存す
る。したがって、この上に新しい壁紙をきれいに貼るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁紙用原紙の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 エンボス加工が施された表面層 2 裏打ち層I 3 裏打ち層II
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/00 D21H 27/00 E E04F 13/00 E04F 13/00 B Fターム(参考) 4F100 AK42 AL05A BA03 BA07 BA10A BA10C DG01A DG02B DG02C EH41 EH412 EJ38A GB08 JB16A JL14 YY00A 4L055 AA02 AA03 AC06 AF13 AF16 AF17 AF21 AF33 AF47 AG17 AJ07 BD18 BE15 EA04 EA07 FA30 GA23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性繊維5〜100重量%とパルプ
    95〜0重量%とからなる繊維を含む表面層と、その裏
    面に順次積層されてなる、パルプからなる裏打ち層I及
    び裏打ち層IIとを有し、かつ前記表面層にエンボス加工
    が施された積層シートであって、前記裏打ち層Iと裏打
    ち層IIとの層間剥離強さが、表面層と裏打ち層Iとの層
    間剥離強さ並びに表面層、裏打ち層I及び裏打ち層IIの
    それぞれの内部強さのいずれよりも小さいことを特徴と
    する壁紙用原紙。
  2. 【請求項2】 裏打ち層Iと裏打ち層IIとの層間剥離強
    さが500〜2000mN/25mmである請求項1記
    載の壁紙用原紙。
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