JP2006257629A - 壁紙用裏打ち紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビニル層、オレフィン層、織物層、紙層、無機質層等の化粧層と、該化粧層を保持するための裏打ち紙により構成された壁紙において、壁紙の張り替え時において剥がし易く、かつ剥がした後の壁に残る裏打ち紙層が均一となる壁紙を提供する。
【解決手段】 パルプ懸濁液中にキャビテーションによって気泡を発生させ、これをパルプ懸濁液に接触させて処理したパルプの配合率が全パルプ成分において50重量%以上で、かつ脂肪酸アミン樹脂及び/または脂肪酸アミド樹脂を含有する。

Description

本発明は壁紙用裏打ち紙に関する。
壁紙は、一般住居、ホテル、病院等において室内の美麗化のために、長期間壁に貼付される。壁紙にはビニル壁紙、オレフィン壁紙、織物壁紙、紙壁紙、無機質壁紙等があるが、これらの壁紙は、ビニル層、オレフィン層、織物層、紙層、無機質層等の化粧層と、該化粧層を保持するための裏打ち紙により構成されている。
これら壁紙は、長期使用後においては、壁紙の張り替えの作業時に壁紙が剥がし易いことと、剥がした後に壁面に残る裏打ち紙の紙層が均一であることが要求される。壁紙の張り替え作業の多くは人手により行われるため、剥がす時の剥離抵抗が大きいと剥がし難くなり、剥がした跡が不均一に壁に残り、下地の修正にかなりの時間を要することになるので、非効率となる。このようなことから壁から剥がす際の剥離抵抗が低く、裏打ち紙で均一に剥がせる裏打ち紙が望まれていた。
例えば、壁紙の張り替え時、裏打ち紙の紙層間で出来るだけ軽く均一に剥がし易くする為、填料を配合して抄紙した紙匹に、バインダーとして澱粉、あるいはポリビニルアルコールを併用した難燃剤水溶液を塗布して難燃処理を施した軽剥離性ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法が開示されているが(特許文献1)、本発明は難燃紙のみに制限される上、特定の填料と特定のバインダーの塗布が必須となり、製造上に大きな制約を受ける等の欠点があった。
また、無機填料とセルロース繊維を主体とした基紙に難燃剤を含浸して原紙とし、その片面に無機顔料とバインダーを主成分としてなる塗工層を設けることにより、原紙の内部結合強度を100〜200g/15mmの範囲とし、かつ塗工層内部結合強度よりも強い強度を有する壁紙用裏打紙が開示されているが(特許文献2)、この壁紙用裏打ち紙も難燃紙を基紙として使用することが必須となるだけでなく、難燃紙片面に顔料塗工層を設けるなど、製造上に大きな制約を受ける上、用途も難燃紙のみに限定されるため製品化の分野が限定されるという欠点があった。
特開平6−73700号公報 特開平7−197399号公報
本発明の課題は、壁紙の張り替え時において剥がし易く、かつ剥がした後の壁に残る裏打ち紙層が均一となる壁紙用裏打ち紙を提供することにある。
本発明者らは上記目的について鋭意検討した結果、パルプ懸濁液中にキャビテーションによって気泡を発生させ、これをパルプ懸濁液に接触させて処理したパルプの配合率が全パルプ成分において50重量%以上とし、さらに脂肪酸アミン樹脂及び/または脂肪酸アミド樹脂を含有させることで、抄紙時の操業性を低下させることなく剥離性を改善することができることを見出し、本発明を達成するに至った。
また、本発明の壁紙用裏打ち紙は水溶性高分子及び/または水分散性高分子を含有する塗工液を少なくとも片面に塗布することが好ましい。
本発明の壁紙用裏打ち紙のステキヒトサイズ度は10秒以上で、かつ加熱後の紙層間強度が20N/m以上40N/m以下であることが好ましい。更に、坪量は40g/m以上120g/m以下であることが好ましい。
本発明品を壁紙の裏打ち紙に用いることにより、壁紙張り替え時に、軽く均一に裏打ち紙の紙層間で剥がすことができるので、作業者の労力を低減し、効率よく作業することが出来る。
本発明の壁紙裏打ち紙は、パルプ懸濁液中にキャビテーションによって発生させた気泡をパルプ懸濁液に接触させて処理(以下キャビテーション処理という)したパルプを使用することを特徴とする。通常パルプはリファイナーなどで機械的な力を利用して叩解を行うが、機械的な力を利用した叩解ではパルプ繊維に対して内部フィブリル化が進められる。これに対して、キャビテーション処理では、パルプ繊維懸濁液中にキャビテーションによって気泡を発生させて、これをパルプに接触させ気泡の崩壊衝撃力を利用するもので、パルプ繊維表面を選択的に処理することが特徴である。この方法により処理されたパルプの特徴として、パルプ表面に対し選択的に負荷が与えられるため、機械力による叩解で発生していた繊維のカッティング(損傷)や内部フィブリル化の進行が抑えられているという特徴がある。
内部フィブリル化が抑えられたパルプ繊維は、繊維内結合が軽減されているために、繊維が押し潰され難く、抄紙後も筒形状を保持し易い。筒形状のパルプ繊維で構成された紙は、押し潰された扁平な形状からなるパルプ繊維によって構成される紙よりも、パルプ繊維同士の接触面積が小さくなる。このことは繊維間結合の数を減少させるため、結果として紙層間での剥離抵抗が弱くなると考えられる。
本発明においてキャビテーション処理の対象とするパルプは、針葉樹または広葉樹、非木材繊維などを原料とする。より具体的には、クラフトパルプ等の化学パルプ、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等の機械パルプ、あるいは古紙や繊維素からなるシート状の物質から製造された再生パルプ等が挙げられる。古紙としては、例えば、新聞、チラシ、更系雑誌、塗工紙系雑誌、感熱記録紙、感圧記録紙、模造紙、色上質紙、電子写真用転写紙、コンピューターアウトプット用紙、あるいはこれらの混合古紙に適用できる。
キャビテーションは液体が加速され、局所的な圧力がその液体の蒸気圧より低くなったときに発生するため、流速及び圧力が特に重要となる。このことから、キャビテーション状態を表わす基本的な無次元数、キャビテーション数(Cavitation Number)σは次のように定義される(加藤洋治編著、新版キャビテーション基礎と最近の進歩、槇書店、1999)。
Figure 2006257629
(p:一般流の圧力、U:一般流の流速、pv:流体の蒸気圧、ρ:流体の密度)
ここで、キャビテーション数が大きいということは、その流れ場がキャビテーションを発生し難い状態にあるということを示す。特にキャビテーション噴流のようなノズルあるいはオリフィス管を通してキャビテーションを発生させる場合は、ノズル上流側圧力p1、ノズル下流側圧力p2、試料水の飽和蒸気圧pvから、キャビテーション数σは下記式(2)のように書きかえることができ、キャビテーション噴流では、p1、p2、pv間の圧力差が大きく、p1≫p2≫pvとなることから、キャビテーション数σはさらに以下のように近似することができる(H. Soyama, J. Soc. Mat. Sci. Japan, 47(4), 381 1998)。
Figure 2006257629
本発明におけるキャビテーションの条件は、上述したキャビテーション数σが0.001以上0.5以下であることが望ましく、0.003以上0.2以下であることが好ましく、0.01以上0.1以下であることが特に好ましい。キャビテーション数σが0.001未満である場合、キャビテーション気泡が崩壊する時の周囲との圧力差が低いため効果が小さくなり、0.5より大である場合は、流れの圧力差が低くキャビテーションが発生し難くなる。
また、ノズルまたはオリフィス管を通じて噴射液を噴射してキャビテーションを発生させる際には、噴射液の圧力(上流側圧力)は0.01MPa以上30MPa以下であることが望ましく、0.7MPa以上15MPa以下であることが好ましく、2MPa以上10MPa以下であることが特に好ましい。上流側圧力が0.01MPa未満では下流側圧力との間で圧力差を生じ難く作用効果は小さい。また、30MPaより高い場合、特殊なポンプ及び圧力容器を必要とし、消費エネルギーが大きくなることからコスト的に不利である。
また、噴射液の噴流の速度は1m/秒以上200m/秒以下の範囲であることが望ましく、20m/秒以上100m/秒以下の範囲であることが好ましい。噴流の速度が1m/秒未満である場合、圧力低下が低く、キャビテーションが発生し難くいため、その効果は弱い。一方、200m/秒より大きい場合、高圧を要し特別な装置が必要であり、コスト的に不利である。
本発明で用いることが出来るキャビテーションの発生手段としては、液体噴流による方法、超音波振動子を用いる方法、超音波振動子とホーン状の増幅器を用いる方法、レーザー照射による方法などが挙げられこれらに限定するものではないが、液体噴流を用いる方法がキャビテーション気泡の発生効率が高く、より強力な崩壊衝撃力を持つキャビテーション気泡雲を形成することから好ましい。また、キャビテーション処理はタンクなど任意の容器内若しくは配管内で行うことができるが、これらに限定するものではない。また、ワンパスで処理することも可能であるが、必要回数だけ循環させることによって更に効果を増大できる。さらに複数のキャビテーション発生装置を用いて並列で、あるいは順列でパルプを処理することも可能である。
本発明で用いることができる液体噴流によるキャビテーションの発生方法では、パルプ懸濁液に対する噴射液として、蒸留水、水道水、工業用水、製紙工程で回収される再用水、パルプ搾水、白水、パルプ懸濁液、アルコールなどを噴射することができるが、これらに限定するものではない。好ましくは、パルプ懸濁液自体を噴射することで処理対象とする全量を循環させて処理することが可能であり好ましい。
また、本発明におけるキャビテーションにより処理されたパルプの処理濃度は5重量%以下で実施することが好ましく、より好ましくは4重量%以下、さらに好ましくは0.1〜3重量%の範囲であることが処理することが気泡の発生効率の点から好ましい。
本発明の壁紙用裏打ち紙はキャビテーション処理したパルプを使用することが必須であるが、一般的な叩解機、例えば、ディスク型、コニカル型及びドラム型のリファイナーにより叩解されたパルプを併用することもできる。しかしながら、その場合には全パルプ成分において、キャビテーション処理されたパルプの配合率が50重量%以上であることが必須である。キャビテーション処理されたパルプの配合率が50重量%より少ない場合には十分な紙層間での剥離性が得られない可能性がある。
本発明のキャビテーション処理は、パルプ化工程及び調成工程のいかなる場所にも適用することができるが、繊維状物質が解繊されてパルプ状となった段階で適用することが好適である。また、機械力による従来の叩解機による叩解処理と本発明のキャビテーションによる叩解処理とを組合わせてもよい。
本発明の壁紙用裏打ち紙には、ガラス繊維及び/または合成繊維等の非セルロース繊維を配合することも可能であるが、その場合に非セルロース繊維の配合率は20重量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下である。非セルロース繊維の配合率が増えるほど本発明の目的である非セルロース繊維を多く使用した場合の抄造時の操業性の問題を解決することが出来なくなる。本発明者らの経験では15重量%程度までなら操業性の問題の発生は少ない。例えば、15重量%程度まで合成繊維を配合した壁紙裏打ち紙でも、残りをキャビテーション処理されたパルプを配合することにより、操業性を損なうことがなく、より高い寸法安定性が得られる。
このような非セルロース系の繊維として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂繊維、ナイロン等のポリアミド系樹脂繊維、ポリアクリルニトリル等のアクリル系樹脂繊維、ポリウレタン系樹脂繊維、ポリ塩化ビニル等の含ハロゲン系樹脂繊維等の熱可塑性合成繊維が使用可能である。また、上記熱可塑性合成樹脂を共重合させた合成繊維、または芯鞘構造、海島構造等を有する2種以上の異なった熱可塑性合成樹脂を一本の繊維中に含有する複合繊維等も使用することができる。これらの合成繊維は単独で使用しても、複数種類混合して使用してもよい。
本発明の壁紙用裏打ち紙は脂肪酸アミン系樹脂及び/または脂肪酸アミド系樹脂を含有することを特徴とする。前記樹脂は、通常は裏打ち紙全体にほぼ均一に存在させるが、これに限定されるものではない。
上記脂肪酸アミン系樹脂としては、高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとエピクロルヒドリンとの縮合物の4級アンモニウム塩を用いることが好ましい。上記縮合物の4級アンモニウム塩としては、例えば、高級脂肪酸(炭素数8〜24の脂肪酸、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘン酸)、ポリアルキレンアミン(例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン、1,1−ジエチルエチレントミアミン、1,1ジメチルエチレントリアミン、1,1ジエチルエチレンテトラアミン、1,1−ジメチルプロピレントリアミン)、エピクロルピドリンから重合された樹脂が例示される。高級脂肪酸、ポリアルキレンアミン、及びエピクロルヒドリンのモル比は、それぞれ(1〜3):1:(0.2〜3)の範囲であることが好ましい。
本発明においては、高級脂肪酸とポリアルキレンアミンから重合された化合物(高級脂肪酸・ポリアルキレンアミン)や、高級脂肪酸、ポリアルキレンアミン、及びジカルボン酸の3種から合成された化合物(高級脂肪酸・ポリアミノポリアミド)に存在するアミノ基(−NH、−NH−)を「活性アミノ基」と称する。高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとエピクロルヒドリンとの縮合反応においては、高級脂肪酸とポリアルキレンアミンの重合の際に生じた活性アミノ基と、エピクロルヒドリンが反応する。この場合、エピクロルヒドリンの添加量は、活性アミノ基に対して0.2〜3モルであることが好ましい。
また、脂肪酸アミド樹脂としては高級脂肪酸・ポリアミノポリアミド・エピクロルヒドリン縮合物の4級アンモニウム塩を用いることが好ましい。上記縮合物の4級アンモニウム塩としては、例えば、高級脂肪酸(炭素数8〜24の脂肪酸、例えば、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸)、ポリアルキレンアミン(例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン、イミノビスプロピルアミン)、ジカルボン酸(例えば、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸)、及びエピクロルヒドリンから重合された樹脂が例示される。この場合、ポリアルキレンアミンとジカルボン酸が反応することによってポリアミノポリアミドが生成する。高級脂肪酸、ポリアルキレンアミン、ジカルボン酸のモル比は、それぞれ1:(0.2〜0.3):(0.01〜0.5)の範囲であることが好ましい。また、エピクロルヒドリンは、上記と同様、活性アミノ基に対して0.2〜3モル当量を反応させる量だけ含有させることが好ましい。
本発明で使用する脂肪酸アミン系樹脂及び/または脂肪酸アミド系樹脂における高級脂肪酸部分の炭素数は、8〜24が好ましい。炭素数が8未満では紙層間強度が高くなり、剥離性が悪化する傾向にある。また、炭素数が24を超えると水に対する分散性、乳化性が低下し、樹脂が分離、沈降する傾向がある。
前記脂肪酸アミン系樹脂及び/または脂肪酸アミド系樹脂の、壁紙用裏打ち紙の繊維分占める含有率は、絶乾重量当り0.005重量%以上2重量%以下であることが好ましい。前記樹脂の含有率が0.005重量%未満であると十分な軽剥離性が得られず、また、含有率が2重量%を超えると、裏打ち紙の強度が低下するので好ましくない。
本発明の壁紙用裏打ち紙はステキヒトサイズ度が10秒以上であることが好ましい。ステキヒトサイズ度が10秒未満であると、澱粉糊や酢酸ビニル等の接着剤が裏打ち紙の紙層中に浸み込み易いので、剥離が重くなる傾向となり好ましくない。ステキヒトサイズ度が10秒以上であれば、糊の紙層への浸み込みを抑制し、剥離性を良好に保つことができる。
本発明の壁紙用裏打ち紙には、通常の紙と同様にサイズ剤を使用する。サイズ剤は内添しても外添してもよい。使用するサイズ剤としては、酸性抄きの場合には、ロジン系サイズ剤、ロジン系エマルジョンサイズ剤、アルファカルボキシルメチル飽和脂肪酸等が挙げられ、中性抄きの場合には、中性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、カチオンポリマー系サイズ剤が挙げられる。サイズ剤の添加量は特に限定されるものではなく、ステキヒトサイズ度で10秒以上となるように添加すればよい。例えば、坪量が60g/mの場合、ロジン系サイズ剤を繊維分に対して0.35重量%以上添加することが好ましい。
本発明の壁紙用裏打ち紙の後述する紙層間強度は、20N/m以上40N/m以下であることが好ましい。20N/m未満では紙層間強度が低すぎるため、壁に貼付した後で裏打ち紙層から捲れが生じ易くなるので好ましくない。また、40N/mを超えると紙層間強度が強くなりすぎて、壁から剥がし難くなること、上層の塩化ビニル層等の化粧層がきれ易くなること等により作業効率が低下するので好ましくない。
本発明品は壁紙用裏打ち紙表面の表面強度を高めるため水溶性高分子及び/または水分散性高分子を主成分とする塗液を少なくとも化粧層側の表面に塗工することが好ましい。例えば、ビニル壁紙の場合には、壁紙用裏打ち紙の表面に塩化ビニルペーストを塗布し、塩化ビニルペーストの硬化後、印刷工程に付されて塩化ビニル層が化粧層となるが、このとき裏打ち紙の表面強度が低いと前記塩化ビニルペースト塗工時に紙表面の繊維が毛羽立ちを生じ、硬化後に前記毛羽立ち部が壁紙表面で突起状となり印刷不良の原因となる。
本発明において水溶性高分子としては、酸化澱粉及び酵素変性澱粉等の各種変性澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カゼイン等を適宜使用することが可能である。また、水分散性高分子としては、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート・ブタジエン共重合体ラテックス、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン等を適宜使用することができる。このとき水溶性高分子及び/または水分散性高分子単独で使用してもよいが、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の各種顔料と混合して使用することもできる。
水溶性高分子及び/または水分散性高分子の塗工量は固形分で片面当たり0.2g/m以上10g/m以下とすることが好ましい。0.2g/m未満の場合には毛羽立ちが多くなり、10g/m超えると壁紙用裏打ち紙表面が完全に水溶性高分子及び/または水分散性高分子で覆われるため化粧層と壁紙用裏打ち紙層の間でアンカー効果が低下する。
また、品質に影響のない範囲で定着剤、乾紙紙力剤、湿潤紙力剤、填料、歩留り向上剤、染料、顔料等を内添薬品として使用できる。更にサイズプレス等で塗工或は含浸する外添薬品として表面紙力剤、染料、顔料等を使用することができる。
本発明の壁紙用裏打ち紙の坪量は40g/m以上120g/m以下であることが好ましい。坪量が40g/m未満であると、強度が低く加工時、断紙が発生し易くなる。また、坪量が120g/mを超えると壁紙に加工した時に硬くなりすぎ、施工が困難となり問題がある。
本発明の壁紙用裏打ち紙は公知の抄紙機にて製造されるが、その抄紙条件は特に規定されるものではない。抄紙機としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機等が使用される。
本発明の壁紙は、このようにして抄造された本発明の壁紙用裏打ち紙の上にビニル層を設けることにより得られる。例えば、化粧層としてビニル層を設けたビニル壁紙、オレフィン層を設けたオレフィン壁紙、織物層を設けた織物壁紙、紙層を設けた紙壁紙、無機質層を設けた無機質壁紙等の壁紙製品が挙げられる。これらは化粧層を設けた後に必要に応じて印刷して、発泡処理やエンボス処理が行われる。
以下、本発明を実施例によってより詳細に説明するが、本発明はこれによって制限されるものではない。各実施例及び比較例で用いたパルプの調整法及び壁紙裏打ち紙の抄造方法、実施例及び比較例で得られた壁紙用裏打ち紙についての評価法は以下の方法を用いた。
<評価方法>
・紙層間強度:23℃、50%R/Hの雰囲気で壁紙用裏打ち紙両面にセロハンテープを貼り、抄紙方向に15mm幅に切断し試験片とする。測定時に紙層間で剥離するようにカッターで紙層間に切れ目を入れ、JIS P 8113に準じて90度の角度で引張り強さを測定した。
・ステキヒトサイズ度:JIS P 8122に従って測定した。
・剥離性:壁紙用裏打ち紙の表面に塩化ビニル、可塑剤(フタル酸エステル)、炭酸カルシウム、二酸化チタン、ミネラルスピリット等からなるペーストを塗工厚250μmで塗布し、180℃で2分間加熱ゲル化させた。得られたビニル壁紙を長さ1m、幅95cmに2枚カットし、壁紙用裏打ち紙側の面に澱粉系のヤヨイ化学製A糊を塗布し、ベニア板(幅2m、長さ1m)に2枚の壁紙の両端が重なるように貼り、重なった箇所をカッターで繋ぎ目が無いようにカットし、7日間、23℃、50%R/Hの雰囲気で放置して完全に乾燥した。評価は、繋ぎ目の箇所の目開きの有無、及び壁紙をベニア板から剥がした時の剥がし易さ、及びベニア板に残った壁紙用裏打ち紙の外観を観察した。結果をまとめて表に示す。
剥離性の評価 ○:剥がす時軽く、均一に剥れる ×:剥がす時重く、均一に剥れない
<パルプスラリー1:キャビテーションによるパルプの叩解>
図1に示すようなキャビテーション噴流式洗浄装置(ノズル径1.5mm)を用いて、噴射液および容器内のパルプ懸濁液として広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の濃度1.1重量%のパルプ懸濁液を使用し、カナダ標準濾水度(CSF)が450mlになるようにキャビテーション処理によるパルプの叩解を行った。尚、噴射液の圧力は7MPa(噴流の流速70m/秒)、被噴射容器内の圧力は0.3MPaであった。
<パルプスラリー2:ダブルディスクリファイナーによる叩解>
ダブルディスクリファイナー(DDR)を用いて広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をカナダ標準濾水度(CSF)が450mlになるように叩解を行った。
[実施例1]
パルプスラリー1にpHが4.5になるように硫酸バンドを添加した後、サイズ剤としてアルファカルボキシメチル飽和脂肪酸塩(商品名:NSP−S、星光PMC(株)製)を0.15重量%添加した。更に湿潤紙力剤としてポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂(商品名:WS−547、星光PMC(株)製)を0.2重量%添加し、次に脂肪酸アミン系樹脂(商品名:N−815、星光PMC(株)製)を0.1重量%添加して紙料を調整した。得られた紙料より長網抄紙機を用いて抄紙し、さらに工程中のサイズプレスにより1.5重量%のポリビニルアルコール(商品名:ポバール117、(株)クラレ製)を塗工して、坪量65g/mの壁紙用裏打ち紙を製造した。この壁紙用裏打ち紙に塩化ビニルペーストを塗工した後、180℃で2分間加熱して壁紙とし、この壁紙の剥離性を評価した。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/mで、紙層間強度は35N/m、サイズ度は35秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[実施例2]
脂肪酸アミン系樹脂N−815の添加量を0.3重量%にしたこと以外は、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/m、紙層間強度は25N/m、サイズ度は42秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[実施例3]
脂肪酸アミン系樹脂N−815の添加量を1.0重量%にしたこと以外は、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/m、紙層間強度は15N/m、サイズ度は48秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[実施例4]
脂肪酸アミン系樹脂N−815の代わりに脂肪酸アミド系樹脂(商品名:PT−205、星光PMC(株)製)を0.1重量%添加したこと以外、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/mで、紙層間強度は20N/m、サイズ度は45秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[実施例5]
パルプスラリー1を70重量%、パルプスラリー2を30重量%配合したこと以外、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/mで、紙層間強度は38N/m、サイズ度は35秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[比較例1]
パルプスラリー1の代わりにパルプスラリー2を用いたこと以外、実施例1と同様に壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。結果をまとめて表に示す。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/m、紙層間強度は48N/m、サイズ度は35秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[比較例2]
パルプスラリー1の代わりにパルプスラリー2を用いたこと以外、実施例2と同様に壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/m、紙層間強度は40N/m、サイズ度は45秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[比較例3]
脂肪酸アミン系樹脂N−815を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/m、紙層間強度は45N/m、サイズ度は25秒であった。結果をまとめて表1に示す。
[比較例4]
パルプスラリー1を30重量%、パルプスラリー2を70重量%配合したこと以外は、実施例1と同様にして壁紙用裏打ち紙を作成し、評価を行った。成紙した壁紙用裏打ち紙の坪量は65g/mで、紙層間強度は45N/m、サイズ度は35秒であった。結果をまとめて表1に示す。
Figure 2006257629
表1の実施例1〜5に示されるように、キャビテーションで叩解されたパルプの配合率を50重量%以上とし、脂肪酸アミン系樹脂あるいは脂肪酸アミド系樹脂を含有することで紙層間強度を軽くすることができ、剥離性も良好であった。また、比較例4に示されるように、キャビテーションで叩解されたパルプの配合率が50重量未満であると、紙層間強度が高くなり、剥離性が悪化した。
実施例で使用したキャビテーション噴流式洗浄装置の概略図である。
符号の説明
1:試料タンク
2:ノズル
3:キャビテーション噴流セル
4:プランジャポンプ
5:上流側圧力制御弁
6:下流側圧力制御弁
7:上流側圧力計
8:下流側圧力計
9:給水弁
10:循環弁
11:排水弁
12:温度センサー
13:ミキサー

Claims (5)

  1. パルプ懸濁液中にキャビテーションによって気泡を発生させ、これをパルプ懸濁液に接触させて処理したパルプの配合率が全パルプ成分において50重量%以上で、かつ脂肪酸アミン樹脂及び/または脂肪酸アミド樹脂を含有することを特徴とした壁紙用裏打ち紙。
  2. ステキヒトサイズ度が10秒以上で、かつ紙層間強度が20N/m以上40N/mである請求項1記載の壁紙用裏打ち紙。
  3. 水溶性高分子バインダー及び/または水分散性高分子バインダーを含有する塗工液が少なくとも片面に塗布されている、請求項1ないし2に記載された壁紙用裏打ち紙。
  4. 坪量が40g/m以上120g/m以下である請求項1〜3の何れかに記載された壁紙用裏打ち紙。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の壁紙用裏打ち紙表面に化粧層を設けたことを特徴とする壁紙。
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