JP4705906B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッド内の排気通路に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えたエンジンに関する。
二次空気供給装置を備えたエンジンでは、通常、エアクリーナから二次空気を取り入れ、図9、図10及び図11の各従来例1、2及び3に示すように、様々な形態の二次空気通路を介して排気通路に二次空気を供給するように構成されている。
図9に示す従来例1は、シリンダヘッド100内の排気通路101の上方に、二次空気通路103として、直線状の錐孔を形成しており、前記二次空気通路103の入口103aは、排気通路101の排気出口101aが開口するシリンダヘッド外周壁面100aに開口している。前記入口103aには二次空気管104が接続され、該二次空気管104は、エアクリーナ106側へ延び、二次空気リードバルブ105を介してエアクリーナ106に接続されている。前記シリンダヘッド外周壁面101a側を矢印のように「前方」と仮定すると、前記二次空気通路103は、入口103aから後下がりに延び、排気通路101の上端に連通している。また、該従来例1のエンジンは、たとえば、一気筒に吸気弁と排気弁とを各一対備えた4弁構造となっており、これに対応して、排気通路101は、排気上流部分が隔壁101bにより2つに分岐しているが、前記二次空気通路103は、排気通路101のうち、前記2つの分岐排気通路が集合する排気下流側部分に上方から連通している。
図10に示す従来例2は、二次空気リードバルブ105を、排気通路101の排気出口101aが開口するシリンダヘッド外周壁面100aに取り付けた構造であり、前記図9と同じ部品には同じ符号(番号)を付してある。前記二次空気リードバルブ105は排気出口101aの上方に配置されており、二次空気通路103は前記リードバルブ105からシリンダヘッド100内を後下がりに延び、排気通路101の隔壁101bまで至っており、横通路部分108を介して隔壁101bの両側の各分岐排気通路に連通している。
図11に示す従来例3(特許文献1)は、シリンダヘッド100の上端に締着したヘッドカバー110の上端にリードバルブ105を取り付けた構造であり、前記図9と同じ部品には同じ符号(番号)を付してある。ヘッドカバー110およびシリンダヘッド100に、それぞれ二次空気通路111、103を形成しており、該二次空気通路111,103は排気通路101の上端に連通している。
特開2003−74319号公報
図9の従来例1において、シリンダヘッド100に二次空気通路103を形成する場合、入口103aから排気通路101に至る長い行程に亘り、細長いドリル(錐)を用いて孔明け作業を行わなければならず、作業中、ドリルが折れないように、かつ、曲がらないようにするため、加工に手間がかかる。燃焼室109に近い高温箇所に二次空気を供給することにより、未燃ガスの再燃焼が促進されることを考慮すると、二次空気通路103の後下端出口を燃焼室109の近くに配置することが好ましいが、二次空気通路103の後下端出口を燃焼室109に近づけると、二次空気通路103が長くなり、ドリルによる二次空気通路103の孔明け作業が一層困難になる。また、二次空気通路103を排気通路101の上方に形成し、二次空気管104を、入口103aからエンジン上方を通過させて、エアクリーナ106に接続する構造では、エンジン高さが高くなる。
図10の従来例2の構造においても、前記従来例1と同様に、長い行程に亘って、細長いドリルにより二次空気通路103の孔明け作業を行わなければならず、二次空気通路103の加工に手間がかかる。しかも、二次空気リードバルブ105を排気出口101aの上方に配置すると共に、シリンダヘッド100の前壁面100aに取り付けているので、エンジンの前後方向の寸法及びエンジン全高が大きくなる。
図11の従来例3では、シリンダヘッド100及びヘッドカバー110の両部材に二次空気通路103,111を形成しなければならず、孔明け作業に手間がかかる。また、ヘッドカバー110の上端に二次空気リードバルブ105を取り付けているので、エンジン全高が高くなる。
本発明の目的は、二次空気供給装置を備えたエンジンにおいて、シリンダヘッドの外周壁面からシリンダヘッド内の排気通路に至る二次空気通路の一部を、たとえばシリンダヘッド等の鋳造成形により簡単に形成できると共に、二次空気通路の形状又はレイアウトの設計自由度を増加させ、エンジンのコンパクト性を維持しつつ、排気通路の燃焼室に近い箇所に二次空気通路を連通させることができるようにすることである。
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、シリンダヘッド内に形成された排気通路に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えたエンジンにおいて、前記シリンダヘッドの外周壁面から前記排気通路の下方部位を経て前記排気通路に至る二次空気通路を形成し、該二次空気通路の一部として、前記シリンダヘッドとシリンダとの合わせ面に溝状の通路部分を形成している。
(1)上記構成によると、二次空気通路の略全体を一本の錐孔で形成する従来例に比べ、二次空気通路の一部を、シリンダヘッドとシリンダとの合わせ面に溝状に形成するので、二次空気通路の形状及びレイアウトの設計自由度が増加し、外部配管を少なくできると共に、シリンダヘッド又はシリンダを大形化することなく、冷却水ジャケット等を避けたレイアウトにて簡単に二次空気通路を形成することができる。
上記課題を解決するため、本願請求項1に係る発明は、シリンダヘッド内に形成された排気通路に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えたエンジンにおいて、前記シリンダヘッドの外周壁面に形成された二次空気入口から前記排気通路の下方部位を経て前記排気通路に至る二次空気通路を形成し、該二次空気通路は、シリンダヘッド内に形成されると共に前記二次空気入口から前記シリンダヘッドとシリンダとの合わせ面に至る第1の通路部分と、該第1の通路部分の空気下流端から前記排気通路の下方近傍部位まで前記合わせ面に沿って延びる第2の通路部分と、該第2の通路部分の空気下流端から上方に延びる第3の通路部分と、該第3の通路部分の下流端から前記排気通路に至る第4の通路部分と、を備え、前記第2の通路部分は、前記合わせ面に溝状に形成されている。
(3)シリンダヘッドとシリンダとの合わせ面に二次空気通通路の一部を形成するので、前記二次空気通路を、簡単に排気通路の下方近傍部位に形成できると共に、該下方近傍部位から排気通路の燃焼室近くの箇所まで、短い通路部分により簡単に連通することができ、これにより、二次空気を排気通路の最も高温箇所に供給し、未燃ガスの再燃焼効率を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るエンジンにおいて、前記シリンダヘッドの外周壁面のうち、前記排気通路の排気出口が開口するシリンダヘッド外周壁面と略直交するシリンダヘッド外周壁面に前記二次空気入口を形成し、該二次空気入口部分に二次空気リードバルブを取り付け、該二次空気リードバルブに前記第1の通路部分の空気上流端を連通している。
上記構成によると、たとえば、車輌用エンジンにおいて、車輌進行方向の前後に排気出口及び吸気入口を形成している場合には、二次空気リードバルブをシリンダヘッドの左右側壁面に取り付けることになり、これにより、エンジン全体の前後方向の寸法及び全高をコンパクトにでき、しかも、二次空気リードバルブを、車輌の左右の側方から簡単に着脱することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係るエンジンにおいて、前記排気通路は、隔壁により一対の分岐排気通路に分岐しており、前記第4の通路部分は、前記第3の通路部分から2本に分岐して前記各分岐排気通路に至っている
上記構成によると、一気筒に一対の排気弁を備えたエンジンにおいて、排気通路の全長のうち、燃焼室に近い各分岐排気通路に、簡単に二次空気通路を連通させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係るエンジンにおいて、前記溝状の第2の通路部分を、前記シリンダヘッドのシリンダとの合わせ面に形成している。
上記構成によると、シリンダヘッドの鋳造成形及び機械加工(孔明け加工)だけで、二次空気通路を形成することができ、シリンダに加工等を施す必要がない。
図1〜図7は本発明による車輌用の2気筒V型エンジンの一実施の形態であって、主として不整地用四輪走行車に搭載されるエンジンである。図1はV型2気筒エンジンの右側面図、図2は図1のV型2気筒エンジンの平面図、図3は図2の第1の気筒1のIII-III断面拡大図(左方から見た図)、図4は図3のIV-IV断面図(シリンダヘッド5の底面図)、図5は図3のV-V断面図(シリンダ4の上面図)、図6は図4のVI-VI断面図、図7は二次空気開閉弁44の縦断面拡大図である。説明の都合上、車輌進行方向を、矢印で示すようにエンジンの「前方」とし、ライダーから見た左右を、エンジンの「左右」として、以下、説明する。
(エンジンの全体構成)
図1において、クランクケース3の前部の上端部には、前傾姿勢の前気筒1と後傾姿勢の後気筒2とが、側方から見てV字状に設けられている。各気筒1,2は、クランクケース3の上端部にボルトにより結合されたシリンダ4,14と、各シリンダ4,14の上端に前記シリンダ締結用のボルトにより共締めされたシリンダヘッド5,15と、各シリンダヘッド5、15の上端にボルトにより結合されたヘッドカバー6,16等とから構成されている。前気筒1のシリンダヘッド5の後上壁面5bと、後気筒2のシリンダヘッド15の前上壁面15aには、吸気入口8,18がそれぞれ形成され、各吸気入口8,18には前後のスロットル装置21,22の吸気出口部がそれぞれ接続されている。各スロットル装置21,22の上端部に設けられた吸気入口部は、両スロットル装置21,22の上方に配置されたエアクリーナ24の底壁の前後のクリーナ出口25,26にそれぞれ接続されている。
前気筒1のシリンダヘッド5の前下壁面5aと、後気筒2のシリンダヘッド15の後下壁面15bには、排気出口9、19がそれぞれ形成され、各排気出口9,19には排気管31,32がそれぞれ接続され、各排気管31,32はエンジンの後方に延び、図示しない排気マフラーに接続されている。
図3において、シリンダ4の上端の合わせ面4fには、シリンダヘッド5の下端の合わせ面5fが重ねられ、前述のように、ボルトによりシリンダヘッド5をシリンダ4に締着している。
図4において、前気筒1のシリンダヘッド5内に形成された排気通路20は、シリンダヘッド5の前下壁面5aに形成された排気出口9からシリンダ中心O1に向かって延び、途中、隔壁23により左右の分岐排気通路20a,20aに分岐し、各分岐排気通路20a,20aは、燃焼室28に開口する一対の排気ポート11,11にそれぞれ向かって延び、排気ポート11、11に連通している。また、燃焼室28の周り(ボア周囲)には、複数の冷却水ジャケット35が形成されている。なお、図2の後気筒2の排気通路も、図示しないが、前後方向が逆に構成されていることを除き、前気筒1の排気通路と同様な構造となっている。
(二次空気供給装置の構成)
図1において、エアクリーナ24の底壁には、前記両クリーナ出口25,26と同様にクリーンサイド空間部に連通する二次空気出口40が形成され、該二次空気出口40には、略下方に延びる二次空気供給元管41が接続されている。前後の気筒1,2間で形成されたVバンクの底部近傍には二次空気開閉弁44が配置され、該二次空気開閉弁44の上端に形成された二次空気入口45に二次空気供給元管41の下端部が接続されている。
図2において、前記二次空気開閉弁44は、前記Vバンク底部の右端部近傍に配置されており、二次空気開閉弁44の右側端には前気筒用の二次空気出口48が形成され、二次空気開閉弁44の左側端には後気筒用の二次空気出口49が形成され、各二次空気出口48,49には、前気筒用の二次空気管51及び後気筒用の二次空気管52がそれぞれ接続されている。前気筒用二次空気管51は、前気筒1の右側面に沿って前方に延びており、前気筒1のシリンダヘッド5の右側壁面5cに取り付けられた前気筒用のリードバルブ54の入口54aに接続されている。一方、後気筒用の二次空気管52は、Vバンクの底部を左方へ横切り、後気筒2の左側面に沿って後方に延びており、後気筒2のシリンダヘッド15の左側壁面15dに取り付けられた後気筒用のリードバルブ55の入口55aに接続している。さらに、二次空気開閉弁44の下端には負圧供給管56が接続され、該負圧供給管56は、後気筒2の吸気入口18に向かって延び、該吸気入口18内の吸気負圧発生部に連通している。
図4において、前気筒1のシリンダヘッド5の右側壁面5cには、前端部に二次空気入口室66が形成されており、該二次空気入口室66に対応する位置に、前記前気筒用のリードバルブ54がボルト等により取り付けられている。該前気筒用のリードバルブ54は、弁ケース60と、弁孔61を有する弁支持体62と、薄板状のステンレス鋼製又は樹脂製の撓み可能な弁体63と、該弁体63の最大開度を規制するガイド64から構成されている。弁体63は弁孔61を左方から覆うように配置されると共に、後端部がビス67により弁支持体62に固着されており、弁ケース60内と二次空気入口室66との圧力差(弁ケース内圧力>二次空気室内圧力)により、弁体63を左方に押し開き、弁ケース60内から二次空気入口室66へのみ二次空気を流通させるようになっている。ガイド64は、弁体63と共に後端部が弁支持体62に固着されると共に、弁支持体62に対して前方に向かって左方に傾斜しており、弁体63の開度を所定開度に制限するようになっている。
前気筒1のシリンダヘッド5には、二次空気入口室66から左右の分岐排気通路20a,20aに至る二次空気通路70が形成されている。該二次空気通路70は、二次空気入口室66から左下方へ直線状に延びると共にシリンダヘッド5の下端の合わせ面5fに至る第1の通路部分71と、該第1の通路部分71の左端部から排気通路20の下方近傍部位まで左方に延びる第2の通路部分72と、図3に示すように、第2の通路部分72の左端部から後上方に延びて隔壁23内に至る第3の通路部分73と、該第3の通路部分73の後上端部から左右に分岐して、各分岐排気通路20aの側面に開口する第4の通路部分74と、から構成されている。
図6において、二次空気通路70の第2の通路部分72は、シリンダヘッド5の下端の合わせ面5fに形成された溝から構成されており、シリンダヘッド5の鋳造成形時又はダイカスト成形時に型成形されたものである。一方、第1の通路部分71は、いわゆる錐孔であり、シリンダヘッド5の鋳造成形後又はダイカスト成形後に、ドリルにより孔明け加工されたものである。図3において、第3の通路部分73は錐孔であり、第1の通路部分71と同様、シリンダヘッド5の鋳造成形等の後に、ドリルにより孔明け加工されたものである。第4の通路部分74は、シリンダヘッド5の鋳造成形等の時に型成形されたものである。
図5において、本実施の形態では、シリンダ4の上端の合わせ面4fには、冷却水ジャケット36は開口しているが、二次空気用の通路部分は形成されていない。
図1の後気筒2のシリンダヘッド15内にも、図示しないが前気筒1と同様な構造の二次空気通路が形成されている。ただし、後気筒2の二次空気通路は、前気筒1の二次空気通路と比較して、前後及び左右が逆に構成されている。
(二次空気開閉弁)
図7において、二次空気開閉弁44は、一般に、エアカットバルブと呼ばれており、上端に形成された二次空気入口45は上方に突出する筒状に形成され、下端に形成された負圧導入口59は左方に突出する筒状に形成され、右側端に形成された前気筒用の二次空気出口48は右方に突出する筒状に形成され、左側端に形成された後気筒用の二次空気出口49は左方に突出する筒状に形成されている。バルブケース80内の上部には、弁体81を収納すると共に二次空気入口45に連通する弁室82が形成され、バルブケース80の下部には、負圧導入口59に連通する負圧作動室83が形成されている。弁室82は、弁孔84を介して左右の二次空気出口49,48に連通すると共に、弁シート85を備えており、該弁シート85に弁体81を着座させることにより、弁室82と両二次空気出口48,49との間を遮断し、これにより、二次空気開閉弁44を閉じるように構成されている。負圧作動室83の上側は撓み可能なゴム製ダイヤフラム86により覆われており、該ダイヤフラム86は、連結ロッド87の下端部に一対の挟持板88により固着されると共に、弁ばね89により上方に付勢されている。連結ロッド87は上方に延び、上端部に弁体81が固着されている。すなわち、負圧作動室83内に負圧が供給されていない時または負圧が低い時には、ダイヤフラム86及び弁体81は弁ばね89によって上方に移動し、弁孔84を開いた状態に維持し、反対に、負圧作動室83に所定値以上の負圧が供給された時には、負圧により、弁ばね89に抗してダイヤフラム86を下方に撓ませ、それにより、連結ロッド87を介して弁体81を下降させ、弁孔84を閉じるように構成されている。
(二次空気の流れ)
(1)図1及び図2において、エンジン停止時又はアイドリング時等のように、吸気入口18の負圧発生部の負圧が0の時又は所定値より低い時には、図7のように二次空気開閉弁44は開いている。したがって、エアクリーナ24のクリーンサイド空間部内の空気の一部は、二次空気供給元管41から二次空気開閉弁44内を通過し、二次空気として左右の二次空気供給管52,51に分配される。前気筒用の二次空気供給管51に供給された二次空気は前気筒用のリードバルブ54に供給され、後気筒用の二次空気供給管52に分配された二次空気は、後気筒2のリードバルブ55に供給される。
(2)図4において、前気筒用のリードバルブ54の弁ケース60内に供給された二次空気は、弁体63を押し開いて二次空気入口室66に流入し、二次空気通路70の第1の通路部分71及び第2の通路部分72を通って左方に流れ、排気通路20の下方部位に至り、第2の通路部分72の左端部から、第3の通路部分73を後上方に流れ、両分岐排気通路20a,20aの隔壁23間に入り、排気ガス下流端部近傍、すなわち排気ポート11の近傍に至り、そして第4の通路部分74で左右に分岐して、左右の分岐排気通路20a,20aに供給され、未燃焼ガスの再燃焼に用いられる。
図1の後気筒2内でも、基本的には前気筒と同様に、二次空気通路を通って左右の分岐排気通路の排気ガス下流端部近傍に供給される。
ちなみに、エンジンが高回転数域で運転中、スロットル装置21,22を閉じていると、吸気負圧が大きくなるので二次空気開閉弁44は閉状態(空気遮断状態)となっており、エンジン回転数が下がってくると、吸気負圧が低下することにより、二次空気用開閉弁は開状態(空気流通状態)となる。
(実施の形態の効果)
(1)本実施の形態によると、図4において、二次空気通路70を構成する第1、第2、第3及び第4の通路部分71,72,73,74のうち、第2の通路部分72を、シリンダヘッド5のシリンダ4との合わせ面5fに溝状に形成しているので、シリンダヘッド5の鋳造成形時に第2の通路部材72を同時に型成形により形成することができる。
(2)第2の通路部分72をシリンダヘッド5のシリンダ4との合わせ面5fに溝状に形成していることにより、二次空気通路の略全体を錐孔で形成する従来例に比べ、二次空気通路70の形状及びレイアウトの設計自由度が増加し、外部配管を少なくできることは勿論のこと、シリンダヘッド5を大形化することなく、冷却水ジャケット35等を避けたレイアウトに、簡単に二次空気通路70を形成することができる。
(3)第2の通路部分72をシリンダヘッド5のシリンダ4との合わせ面5fに溝状に形成していることにより、ドリルにより孔明け加工される第1、第4の通路部分71,74を、従来のように二次空気通路全体を錐孔とする場合に比べて、短くすることができ、ドリルも短い寸法のものを使用でき、孔明け作業中に、ドリルの折れや曲がりが生じることはなく、第1,第4の通路部分71,74の孔明け作業が容易になる。
(4)シリンダヘッド5のシリンダ4との合わせ面5fに溝状の第2の通路部分72を形成しているので、二次空気通路70を、簡単に排気通路20の下方近傍部位まで導く構成にすることができると共に、該下方近傍部位から分岐排気通路20a,20aの燃焼室近くの箇所まで、短い第3の通路部分73により導くことができ、これにより、シリンダヘッド5のコンパクト性を維持しつつ、二次空気を排気通路20の最も高温箇所に供給することができ、未燃ガスの再燃焼効率を向上させることができる。
(5)図2において、前後の気筒用のリードバルブ54,55を、各シリンダヘッド5,15の左右側壁面5c,15dにそれぞれ取り付けているので、エンジン全体の前後方向の寸法及び全高をコンパクトにでき、しかも、リードバルブ54,55を、車輌の左右の側方から簡単に着脱することができる。
(6)図4において、一気筒に一対の排気弁(排気ポート11)を備えたエンジンにおいて、第3の通路部分73を、両分岐排気通路20a,20a間の隔壁23内に形成しているので、燃焼室28に近い箇所に、簡単に二次空気通路70を開口させることができる。
[その他の実施の形態]
(1)図8は、シリンダヘッド5内の二次空気通路70の変形例を示しており、第2の通路部分72は、シリンダヘッド5の下端の合わせ面5fに形成した溝部分72aと、シリンダ4の上端の合わせ面4fに形成した溝部分72bとにより構成されている。
(2)図8において、二次空気通路70の第2の通路部分72を、シリンダ4の上端の合わせ面4fに形成した溝部分72bのみで構成することも可能である。
(3)前記第1の実施の形態は、一気筒に一対の吸気弁と一対の排気弁を備えた4弁式エンジンであるが、一気筒に単一の排気弁を備えたエンジンに適用することも可能である。
(4)本発明には、上記各実施の形態で説明した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の内容を逸脱しない範囲で、上記各実施の形態以外の各種変形例も含まれる。
本発明は、V型2気筒エンジンには限定されず、並列型の複数気筒エンジン又は単気筒エンジンにも適用可能である。また、不整地用四輪走行車のエンジンだけではなく、不整地用の自動二輪もしくは三輪車、その他車輌に搭載されるエンジンにも適用可能である。さらに、車輌用以外に用いられるエンジンにも適用可能である。
本発明による二次空気供給装置を備えたV型2気筒エンジンの右側面図である。 図1のV型2気筒エンジンの平面図である。 図1のV型2気筒エンジンの前気筒の図2のIII-III断面図である。 図3のIV-IV断面図(前気筒のシリンダヘッドの底面図)である。 図3のV-V断面図(前気筒のシリンダの上面図)である。 図4のシリンダヘッドのVI-VI断面図である。 二次空気開閉弁の縦断面拡大図である。 二次空気通路の変形例を示す図6と同じ部分の断面図である。 従来例1のシリンダヘッドの縦断面図である。 従来例2のシリンダヘッドの縦断面図である。 従来例3のエンジンの左側面図である。
符号の説明
1 前気筒
2 後気筒
4 前気筒のシリンダ
5 前気筒のシリンダヘッド
4f シリンダの合わせ面
5f シリンダヘッドの合わせ面
8 吸気入口
9 排気出口
14 後気筒のシリンダ
15 後気筒のシリンダヘッド
20 排気通路
20a 分岐排気通路
23 隔壁
28 燃焼室
54 前気筒のリードバルブ
55 後気筒のリードバルブ
70 二次空気通路
71,72,83,84 通路部分

Claims (4)

  1. シリンダヘッド内に形成された排気通路に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えたエンジンにおいて、
    前記シリンダヘッドの外周壁面に形成された二次空気入口から前記排気通路の下方部位を経て前記排気通路に至る二次空気通路を形成し、
    該二次空気通路は、前記シリンダヘッド内に形成されると共に前記二次空気入口から前記シリンダヘッドとシリンダとの合わせ面に至る第1の通路部分と、該第1の通路部分の空気下流端から前記排気通路の下方近傍部位まで前記合わせ面に沿って延びる第2の通路部分と、該第2の通路部分の空気下流端から上方に延びる第3の通路部分と、該第3の通路部分の下流端から前記排気通路に至る第4の通路部分と、を備え、
    前記第2の通路部分は、前記合わせ面に溝状に形成されている、ことを特徴とするエンジン。
  2. 前記シリンダヘッドの外周壁面のうち、前記排気通路の排気出口が開口するシリンダヘッド外周壁面と略直交するシリンダヘッド外周壁面に前記二次空気入口を形成し、該二次空気入口部分に二次空気リードバルブを取り付け、該二次空気リードバルブに前記第1の通路部分の空気上流端を連通していることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  3. 前記排気通路は、隔壁により一対の分岐排気通路に分岐しており、
    前記第4の通路部分は、前記第3の通路部分から2本に分岐して前記各分岐排気通路に至っていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 前記溝状の第2の通路部分を、前記シリンダヘッドのシリンダとの合わせ面に形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のエンジン。
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