JP2003074319A - エンジン - Google Patents

エンジン

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JP2003074319A
JP2003074319A JP2001264493A JP2001264493A JP2003074319A JP 2003074319 A JP2003074319 A JP 2003074319A JP 2001264493 A JP2001264493 A JP 2001264493A JP 2001264493 A JP2001264493 A JP 2001264493A JP 2003074319 A JP2003074319 A JP 2003074319A
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exhaust
branch
passage
lift amount
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Application number
JP2001264493A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawakubo
寛之 河窪
Tetsuya Nakayasu
哲也 中安
Masaya Murao
雅也 村尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼室に臨む第1および第2排気弁口と、それ
らの排気弁口に個別に連なる第1および第2分岐排気通
路と、両分岐排気通路が共通に通じる集合排気通路と、
第1および第2分岐排気通路の一方に通じる2次空気供
給通路とがシリンダヘッドに設けられ、前記両排気弁口
をそれぞれ閉鎖し得る第1および第2排気弁に、相互に
異なる開閉作動特性で両排気弁を開閉駆動し得る動弁装
置が連結されるエンジンにおいて、中、低速に対応した
出力特性を得るにあたり、排気浄化効率が低下すること
がないようにする。 【解決手段】動弁装置30Eは、第1排気弁21Aの開
弁リフト量を第2排気弁21Bの開弁リフト量よりも大
きくして両排気弁21A,21Bを開閉駆動し、2次空
気供給通路55が、第1分岐排気通路17Aに通じるよ
うにしてシリンダヘッド11に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室に臨む第1
および第2排気弁口と、それらの排気弁口に個別に連な
る第1および第2分岐排気通路と、両分岐排気通路が共
通に通じる集合排気通路と、第1および第2分岐排気通
路の一方に通じる2次空気供給通路とがシリンダヘッド
に設けられ、前記両排気弁口をそれぞれ閉鎖し得る第1
および第2排気弁に、相互に異なる開閉作動特性で両排
気弁を開閉駆動し得る動弁装置が連結されるエンジンに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるエンジンは、たとえば特許
第3105532号公報等で既に知られており、このも
のでは、開弁リフト量を同一とした一対の排気弁の開弁
開始時期がわずかにずれて設定されており、両排気弁に
個別に対応した一対の分岐排気通路のうち開弁開始時期
が早い方の排気弁側の分岐排気通路に、2次空気が供給
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のエ
ンジンは、一対の排気弁がフルリフト駆動されるので、
高速域に対応した出力特性を有するものであり、このよ
うなエンジンの主要部を変えずに中、低速域に対応した
出力特性のエンジンを得る場合には、排ガス量の減少に
対応して、両排気弁のリフト量がより低くなるように動
弁装置を変更することが一般的には考えられる。
【0004】ところが、両排気弁に個別に対応した一対
の分岐排気通路の一方に2次空気が供給される構成であ
るので、両排気弁のリフト量をともに低くすると、2次
空気が供給される分岐排気通路側での未燃ガスの燃焼に
よる温度上昇が不充分となり、他方の分岐排気通路から
集合排気通路に導かれる排ガス中の未燃ガスの2次空気
による燃焼が不充分となり、排気浄化効率の低下を招く
可能性がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、1つの燃焼室に対して一対の排気弁を有する
構成で中、低速に対応した出力特性を得るにあたり、排
気浄化効率が低下することがないようにしたエンジンを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、燃焼室に臨む第1および第
2排気弁口と、それらの排気弁口に個別に連なる第1お
よび第2分岐排気通路と、両分岐排気通路が共通に通じ
る集合排気通路と、第1および第2分岐排気通路の一方
に通じる2次空気供給通路とがシリンダヘッドに設けら
れ、前記両排気弁口をそれぞれ閉鎖し得る第1および第
2排気弁に、相互に異なる開閉作動特性で両排気弁を開
閉駆動し得る動弁装置が連結されるエンジンにおいて、
前記動弁装置は、第1排気弁の開弁リフト量を第2排気
弁の開弁リフト量よりも大きくして前記両排気弁を開閉
駆動し得るように構成され、前記2次空気供給通路が、
第1分岐排気通路に通じるようにしてシリンダヘッドに
設けられることを特徴とする。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、第1および第2排気弁を開閉駆動する動弁装置に
より、第1排気弁の開弁リフト量を第2排気弁の開弁リ
フト量よりも大きくするので、中、低速域に対応して集
合排気通路からの排ガス量が減少するのに動弁装置の変
更で対処して、中、低速域に対応した出力特性を得るこ
とができる。しかも2次空気供給通路は、第1分岐排気
通路すなわち開弁リフト量が大きい方の第1排気弁に対
応した分岐排気通路に供給されるものであり、集合排気
通路から排出される排ガス量が減少するにもかかわら
ず、第1分岐排気通路を流通する排ガス量は比較的多い
ので、2次空気による未燃ガスの燃焼を第1分岐排気通
路で効率的に行なって集合排気通路の温度を充分に高く
維持し、第2分岐排気通路から集合排気通路に導かれる
少量の排ガス中の未燃ガスも集合排気通路で効果的に燃
焼することができる。この結果、動弁装置の構成を変更
するだけで中、低速に対応した出力特性を得るととも
に、排気浄化効率の低下も防止することができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記動弁装置は、開弁リフ
ト量が小さい側の前記第2排気弁を実質的には閉弁状態
に維持し得るように構成されることを特徴とし、かかる
構成によれば、第2分岐排気通路を流通する排ガス量を
効果的に絞って排気浄化効率を向上することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、前記第1排気弁に対し
て前記燃焼室の中央部を挟んだ対角位置に配置される第
1吸気弁と、前記第2排気弁に対して前記燃焼室の中央
部を挟んだ対角位置に配置される第2吸気弁とを備え、
第1吸気弁の開弁リフト量が第2吸気弁の開弁リフト量
よりも大きく設定されることを特徴とし、かかる構成に
よれば、燃焼室内でスワール流を発生させ、中、低速域
での燃焼効率を向上することができる。
【0010】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記動
弁装置が、前記第2排気弁の開弁リフト量を変化させ得
る弁リフト量変更機構を備えることを特徴とし、かかる
構成によれば、中、低速域に対応した出力特性だけでな
く、高速域に対応した出力特性をも得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図3は本発明の第1実施例を示すも
のであり、図1はエンジンの縦断面図であって図2の1
−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線断面図、図
3は図1の3−3線断面図である。
【0013】先ず図1および図2において、このエンジ
ンは、たとえば4気筒の4サイクルエンジンであり、シ
リンダブロック6内に設けられた複数たとえば4個のス
リーブ7…にはピストン8…が摺動可能に嵌合され、各
ピストン8…はコンロッド9…を介してクランクシャフ
ト(図示せず)に連結される。
【0014】前記各ピストン8…の頂部を臨ませる燃焼
室10…をシリンダブロック6との間に形成するシリン
ダヘッド11がシリンダブロック6に結合され、シリン
ダブロック6とは反対側でシリンダヘッド11には、ヘ
ッドカバー12が結合される。
【0015】図3を併せて参照して、シリンダヘッド1
1には、燃焼室10に臨む第1および第2吸気弁口13
A,13Bと、それらの吸気弁口13A,13Bに個別
に連なる第1および第2分岐吸気通路14A,14B
と、両分岐吸気通路14A,14Bを共通に通じさせる
ともにシリンダヘッド11の一側に開口する集合吸気通
路15と、燃焼室10に臨む第1および第2排気弁口1
6A,16Bと、それらの排気弁口16A,16Bに個
別に連なる第1および第2分岐排気通路17A,17B
と、両分岐排気通路17A,17Bを共通に通じさせる
とともにシリンダヘッド11の他側に開口する集合排気
通路18とが、各燃焼室10毎に設けられる。
【0016】前記集合吸気通路15…には、図示しない
エアクリーナ等を含む吸気系が接続され、前記集合排気
通路18…には、図示しない触媒コンバータ等を含む排
気系が接続される。
【0017】各燃焼室10…の中央部に臨むようにして
シリンダヘッド11には点火プラグ19…が取付けられ
るものであり、第1吸気弁口13Aおよび第1排気弁口
16Aが燃焼室10の中央部を挟んで対角位置に配置さ
れ、また第2吸気弁口13Bおよび第2排気弁口16B
が燃焼室10の中央部を挟んで対角位置に配置される。
【0018】シリンダヘッド11には、第1および第2
吸気弁口13A,13Bを閉鎖可能な第1および第2吸
気弁20A,20Bと、第1および第2排気弁口16
A,16Bを閉鎖可能な第1および第2排気弁21A,
21Bとが、開閉作動可能に配設されており、第1吸気
弁20Aおよび第1排気弁21Aは燃焼室10の中央部
を挟んで対角位置に配置され、第2吸気弁20Bおよび
第2排気弁21Bは燃焼室10の中央部を挟んで対角位
置に配置される。
【0019】第1および第2吸気弁20A,20Bのバ
ルブステム22…は、シリンダヘッド11に設けられた
ガイド筒23…に摺動自在に嵌合される。また第1およ
び第2排気弁21A,21Bのバルブステム24…は、
シリンダヘッド11に設けられたガイド筒25…に摺動
自在に嵌合される。
【0020】第1および第2吸気弁20A,20Bのバ
ルブステム22…において、ガイド筒23から上方への
突出部の先端にはリテーナ26…が固定されており、こ
のリテーナ26…およびシリンダヘッド11間には一対
のコイル状の弁ばね27…が設けられる。それらの弁ば
ね27…により、第1および第2吸気弁20A,20B
が第1および第2吸気弁口13A,13Bを閉じる方向
に付勢される。
【0021】第1および第2排気弁21A,21Bのバ
ルブステム24…において、ガイド筒25から上方への
突出部の先端にはリテーナ28…が固定されており、こ
のリテーナ28…およびシリンダヘッド11間には一対
のコイル状の弁ばね29…が設けられる。それらの弁ば
ね29…により、第1および第2排気弁21A,21B
が第1および第2排気弁口16A,16Bを閉じる方向
に付勢される。
【0022】各燃焼室10…の第1および第2吸気弁2
0A…,20B…を駆動する吸気側動弁装置30Iは、
第1吸気弁20A…にそれぞれ対応した第1吸気側カム
31…ならびに第2吸気弁20B…にそれぞれ対応した
第2吸気側カム32…が設けられるカムシャフト33
と、第1吸気側カム31…に従動して摺動することを可
能としてシリンダヘッド11に支承されるとともに第1
吸気弁20A…のリテーナ26…が当接される有底円筒
状のバルブリフタ(図示せず)と、第2吸気側カム32
…に従動して摺動することを可能としてシリンダヘッド
11に支承されるとともに第2吸気弁20B…のリテー
ナ26…が当接される有底円筒状のバルブリフタ35…
とを備える。
【0023】カムシャフト33は、第1および第2吸気
弁20A…,20B…におけるバルブステム22…の軸
線延長線と直交する軸線を有して、シリンダヘッド11
と、該シリンダヘッド11に結合されるホルダ36との
間に回転自在に支承される。
【0024】カムシャフト33の回転に伴って第1吸気
弁20Aを開弁リフトさせる第1吸気側カム31は、カ
ムシャフト33の回転に伴って第2吸気弁20Bを開弁
リフトさせる第2吸気側カム32に比べて、カムシャフ
ト33のベース円部33aから半径方向外方への張出し
量を大きくするように形成されており、これにより第1
吸気弁20Aの開弁リフト量は第2吸気弁20Bの開弁
リフト量よりも大きく設定される。
【0025】各燃焼室10…の第1および第2排気弁2
1A…,21B…を駆動する排気側動弁装置30Eは、
第1排気弁21A…にそれぞれ対応した第1排気側カム
37…ならびに第2排気弁21B…にそれぞれ対応した
第2排気側カム38…が設けられるカムシャフト39
と、第1排気側カム37…に従動して摺動することを可
能としてシリンダヘッド11に支承されるとともに第1
排気弁21A…のリテーナ28…が当接される有底円筒
状のバルブリフタ40…と、第2排気側カム37…に従
動して摺動することを可能としてシリンダヘッド11に
支承されるとともに第2排気弁21B…のリテーナ28
…が当接される有底円筒状のバルブリフタ41…とを備
える。
【0026】カムシャフト39は、第1および第2排気
弁21A…,21B…におけるバルブステム24…の軸
線延長線と直交する軸線を有して、シリンダヘッド11
と、該シリンダヘッド11に結合されるホルダ42との
間に回転自在に支承される。
【0027】カムシャフト39の回転に伴って第1排気
弁21Aを開弁リフトさせる第1排気側カム37は、カ
ムシャフト39の回転に伴って第2排気弁21Bを開弁
リフトさせる第2排気側カム38に比べて、カムシャフ
ト39のベース円部39aから半径方向外方への張出し
量を大きくするように形成されており、これにより第1
排気弁21Aの開弁リフト量は第2排気弁21Bの開弁
リフト量よりも大きく設定される。
【0028】しかも排気側排気側動弁装置30Eの第2
排気側カム38は、第2排気弁21Bの開弁リフト量を
極めて小さくして、第2排気弁21Bを実質的には閉弁
状態に維持し得るように形成されている。
【0029】図1および図2に特に注目して、隣接2気
筒間の中央部に対応してヘッドカバー12には弁カバー
44が締結されており、弁カバー44およびヘッドカバ
ー12間には、各気筒に個別に対応したリード弁45,
45が収容される。
【0030】リード弁45は、弁カバー44との間に上
流側弁室46を形成するとともにヘッドカバー12との
間に下流側弁室47を形成してヘッドカバー12および
弁カバー44間に挟持される支持板48と、下流側弁室
47内で支持板48に取付けられるストッパ49と、支
持板48およびストッパ49間に挟まれるリード弁板5
0とを備えるものであり、支持板48には、リード弁板
50で塞ぎ得る弁孔51が設けられる。
【0031】弁カバー44には、エンジンの吸気系にお
けるエアクリーナから計量された2次空気を上流側弁室
46に導入するための空気導入口52が設けられる。ま
た下流側弁室47は、ヘッドカバー12に設けられた通
路53、ならびにヘッドカバー12およびシリンダヘッ
ド11間に挟まれる通路部材54を介して、シリンダヘ
ッド11に設けられる2次空気供給通路55に連通され
るものであり、通路53はヘッドカバー12および通路
部材54間に跨がる円筒状のノックピン56を介して通
路部材54内に連通し、通路部材54内は、通路部材5
4およびシリンダヘッド11間に跨がる円筒状のノック
ピン57を介して2次空気供給通路55に連通する。
【0032】2次空気供給通路55は上下に延びるよう
にしてシリンダヘッド11に設けられており、この2次
空気供給通路55の下端部すなわち下流端部は、第1分
岐排気通路17Aに開口される。
【0033】したがって第1分岐排気通路17Aで生じ
る排気脈動に応じて、リード弁45が開閉して2次空気
が第1分岐排気通路17Aを流通する排ガスに混入さ
れ、排気ガス中のHCおよびCO等の未燃成分を酸化、
浄化することになる。
【0034】また下流側弁室47内でヘッドカバー12
には、第1分岐排気通路17A側から逆流してくる高温
の排気ガスにリード弁45が曝されることを回避するた
めの遮熱板58が固定される。
【0035】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、第1および第2排気弁21A,21Bは、第1排
気弁21Aの開弁リフト量を第2排気弁21Bの開弁リ
フト量よりも大きくするようにして、排気側動弁装置3
0Eにより開閉駆動されるので、エンジンの中、低速域
に対応して集合排気通路18からの排ガス量を減少させ
ることができる。
【0036】しかも2次空気供給通路55は、第1分岐
排気通路17Aすなわち開弁リフト量が大きい方の第1
排気弁21Aに対応した分岐排気通路に供給されるもの
であり、集合排気通路18から排出される排ガス量が減
少するにもかかわらず、第1分岐排気通路17Aを流通
する排ガス量は比較的多いので、2次空気による未燃ガ
スの燃焼を第1分岐排気通路17Aで効率的に行なって
集合排気通路18の温度を充分に高く維持し、第2分岐
排気通路17Bから集合排気通路18に導かれる少量の
排ガス中の未燃ガスも集合排気通路18で効果的に燃焼
することができる。
【0037】すなわち1つの燃焼室10に対して一対の
排気弁21A,21Bを備えるエンジンにおいて、該エ
ンジンの主要部は変更せずに排気側動弁装置30Eの変
更により中、低速域に対応した出力特性を得るととも
に、排気浄化効率の低下も防止することができる。
【0038】また排気側動弁装置30Eは、開弁リフト
量が小さい側の第2排気弁21Bを実質的には閉弁状態
に維持するものであるので、第2分岐排気通路17Bを
流通する排ガス量を効果的に絞って排気浄化効率を向上
することができる。
【0039】さらに第1排気弁21Aに対して燃焼室1
0の中央部を挟んだ対角位置に配置される第1吸気弁2
0Aの開弁リフト量が、2排気弁21Bに対して燃焼室
10の中央部を挟んだ対角位置に配置される第2吸気弁
20Bの開弁リフト量に比べて大きく設定されているの
で、燃焼室10内でスワール流を発生させることがで
き、それにより中、低速域での燃焼効率を向上すること
ができる。
【0040】図4〜図7は本発明の第2実施例を示すも
のであり、図4は弁リフト量変更機構の縦断面図、図5
はピンホルダを上方から見た斜視図、図6はピンホルダ
を下方から見た斜視図、図7はスライドピンの斜視図で
ある。
【0041】第2排気弁21Bにおけるバルブステム2
4の中間部にはリテーナ28′が固定されており、この
リテーナ28′およびシリンダヘッド11間に、第2排
気弁21Bを閉弁側に付勢する弁ばね29が設けられ
る。
【0042】第2排気弁21Bを開閉駆動する排気側動
弁装置30E′は、エンジンの中・低速域で第2排気弁
21Bを休止状態とするようにして、第2排気弁21B
の開弁リフト量を変化させる弁リフト量変更機構60を
備える。
【0043】この弁リフト量変更機構60は、バルブリ
フタ41に摺動可能に嵌合されるピンホルダ74と、バ
ルブリフタ41の内面との間に油圧室75を形成してピ
ンホルダ74に摺動可能に嵌合されるスライドピン76
と、油圧室75の容積を縮少する方向にスライドピン7
6を付勢するばね力を発揮してスライドピン76および
ピンホルダ74間に設けられる戻しばね77と、スライ
ドピン76の軸線まわりの回転を阻止してピンホルダ7
4およびスライドピン76間に設けられるストッパピン
78とを備える。
【0044】図5および図6を併せて参照して、ピンホ
ルダ74は、バルブリフタ41内に摺動自在に嵌合され
るリング部74aと、該リング部74aの一直径線に沿
ってリング部74aの内周間を結ぶ架橋部74bとを一
体に備える。ピンホルダ74の外周すなわちリング部7
4aの外周には環状溝79が設けられており、ピンホル
ダ74の架橋部74bには、リング部74aの一直径線
に沿う軸線すなわちバルブリフタ41の軸線と直交する
軸線を有して一端を前記環状溝79に開口せしめるとと
もに他端を閉塞した有底の摺動孔80が設けられる。ま
た架橋部74bの中央下部には、第2排気弁21Bにお
けるバルブステム24の先端部を挿通せしめる挿通孔8
1が内端を摺動孔80に開口せしめるようにして設けら
れ、架橋部74bの中央上部には、前記挿通孔81との
間に摺動孔80を挟む延長孔82が、前記バルブステム
24の先端部を収容可能として挿通孔81と同軸に設け
られる。
【0045】またバルブリフタ41の閉塞端に対向する
部分でピンホルダ74の架橋部74bには、延長孔82
の軸線と同軸である円筒状の収容筒部83が一体に設け
られており、バルブリフタ41の閉塞端側で延長孔82
の端部を塞ぐ円盤状のシム84の一部が、収容筒部83
に嵌合される。しかもバルブリフタ41の閉塞端内面中
央部には、前記シム84に当接する突部85が一体に設
けられる。
【0046】ピンホルダ74の摺動孔80にはスライド
ピン76が摺動自在に嵌合される。スライドピン76の
一端とバルブリフタ41の内面との間には、環状溝79
に通じる油圧室75が形成され、スライドピン76の他
端と摺動孔80の閉塞端との間に形成されるばね室86
内には戻しばね77が収納される。
【0047】図7を併せて参照して、スライドピン76
の軸方向中間部には、前記挿通孔81および延長孔82
に同軸に連なり得る収容孔87がバルブステム24の先
端部を収容可能として設けられ、該収容孔87の挿通孔
81側の端部は、挿通孔81に対向してスライドピン7
6の下部外側面に形成される平坦な当接面88に開口さ
れる。而して当接面88はスライドピン76の軸線方向
に沿って比較的長く形成されるものであり、収容孔87
は、当接面88のばね室86側の部分に開口される。
【0048】このようなスライドピン76は、油圧室7
5の油圧により該スライドピン76の一端側に作用する
油圧力と、戻しばね77によりスライドピン76の他端
側に作用するばね力とが均衡するようにして軸方向に摺
動するものであり、油圧室75の油圧が低圧であるとき
の非作動時には、挿通孔81に挿通されているバルブス
テム24の先端部を収容孔87および延長孔82に収容
せしめるように図4の右側に移動し、油圧室75の油圧
が高圧になった作動状態では、収容孔87を挿通孔81
および延長孔82の軸線からずらせてバルブステム24
の先端を当接面88に当接させるように図4の左側に移
動する。
【0049】而してスライドピン76がその収容孔87
を挿通孔81および延長孔82に同軸に連ならせる位置
に移動したときには、カムシャフト39′に設けられた
排気側カム38′から作用する押圧力によってバルブリ
フタ41が摺動するのに応じてピンホルダ74およびス
ライドピン76もバルブリフタ41とともに第2排気弁
21B側に移動するが、バルブステム24の先端部が収
容孔87および延長孔82に収容されるだけでバルブリ
フタ41およびピンホルダ74から第2排気弁21Bに
開弁方向の押圧力が作用することはなく、第2排気弁2
1Bは休止したままとなる。またスライドピン76がそ
の当接面88にバルブステム59の先端部を当接させる
位置に移動したときには、前記排気側カム38′から作
用する押圧力によってバルブリフタ41が摺動するのに
応じたピンホルダ74およびスライドピン76の第2排
気弁21B側への移動に伴い第2排気弁21Bに開弁方
向の押圧力が作用するので、カムシャフト39′の回転
に応じて第2排気弁21Bが開閉作動する。
【0050】ところで、ピンホルダ74内でスライドピ
ン76が軸線まわりに回転すると、収容孔87と挿通孔
81および延長孔82との軸線のずれが生じ、またバル
ブステム59の先端部を当接面88に当接させることが
不可能となるので、ストッパピン78によりスライドピ
ン76の軸線まわりの回転が阻止される。
【0051】ストッパピン78は、摺動孔80の一端側
の部分を相互間に挟むようにしてピンホルダ74におけ
る架橋部74bに同軸に設けられる装着孔89,90に
装着されるものであり、該ストッパピン78は、油圧室
75側に開口するようにしてスライドピン76の一端側
に設けられるスリット91を貫通する。すなわちストッ
パピン78は、スライドピン76の軸線方向への移動を
許容しつつ該スライドピン76を貫通してピンホルダ7
4に装着されることになり、スリット91の内端閉塞部
にストッパピン78が当接することによりスライドピン
76の油圧室75側への移動端も規制されることにな
る。
【0052】ピンホルダ74に装着されるシム84をバ
ルブリフタ41の閉塞端内面中央部に設けられた突部8
5に当接させる側にピンホルダ74を付勢するコイルば
ね92が、該コイルばね92の外周がバルブリフタ41
の内面に接触することを回避する位置でバルブステム2
4を囲繞してピンホルダ74およびシリンダヘッド11
間に設けられており、ピンホルダ74における架橋部7
4bには、コイルばね92の端部をバルブステム59の
軸線に直交する方向で位置決めする一対の突起93,9
4が一体に突設される。
【0053】また両突起93,94の一方93には、ス
トッパピン78の第2排気弁21B側の端部に当接して
ストッパピン78が第2排気弁21B側に移動すること
を阻止するための段部95が形成される。
【0054】スライドピン76には、該スライドピン7
6の軸方向移動によるばね室86の加減圧を防止すべく
該ばね室86を収容孔87に通じさせる連通孔96が設
けられ、ピンホルダ74には、ピンホルダ74およびバ
ルブリフタ41間の空間の圧力が温度変化により変化す
ることを防止すべく前記空間をばね室86に通じさせる
連通孔97が設けられる。
【0055】シリンダヘッド11にはバルブリフタ41
を摺動自在に支承すべく該バルブリフタ41を嵌合せし
める支持孔98が設けられており、この支持孔98の内
面には、バルブリフタ41を囲繞する環状凹部99が設
けられる。またバルブリフタ41には、該バルブリフタ
41の支持孔98内での摺動にかかわらず環状凹部99
をピンホルダ74の環状溝79に連通させる連通孔10
0が設けられるとともに、解放孔101が設けられる。
この解放孔101は、バルブリフタ41が図4で示すよ
うに最上方位置に移動したときには、環状凹部99をピ
ンホルダ74よりも下方でバルブリフタ41内に通じさ
せるが、バルブリフタ41が最上方位置から下方に移動
するのに伴って環状凹部99との連通が遮断される位置
でバルブリフタ41に設けられており、この解放孔10
1からバルブリフタ41内に潤滑油が噴出されることに
なる。
【0056】またシリンダヘッド11には、各燃焼室1
1…毎の環状凹部99…に通じる作動油供給路103…
が設けられている。
【0057】この第2実施例によれば、排気側動弁装置
30E′が備える弁リフト量変更機構60により、第2
排気弁21Bの開弁リフト量をエンジンの運転状態に応
じて変化させることができるので、エンジンの中、低速
域に対応した出力特性だけでなく、高速域に対応した出
力特性をも得ることができる。
【0058】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、動弁装置の構成を変更するだけで中、低速に対応し
た出力特性を得るとともに、排気浄化効率の低下も防止
することができる。
【0060】また請求項2記載の発明によれば、第2分
岐排気通路を流通する排ガス量を効果的に絞って排気浄
化効率を向上することができる。
【0061】請求項3記載の発明によれば、燃焼室内で
スワール流を発生させ、中、低速域での燃焼効率を向上
することができる。
【0062】さらに請求項4記載の発明によれば、中、
低速域に対応した出力特性だけでなく、高速域に対応し
た出力特性をも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエンジンの縦断面図であって図2
の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】第2実施例における弁リフト量変更機構の縦断
面図である。
【図5】ピンホルダを上方から見た斜視図である。
【図6】ピンホルダを下方から見た斜視図である。
【図7】スライドピンの斜視図である。
【符号の説明】
10・・・燃焼室 11・・・シリンダヘッド 16A・・・第1排気弁口 16B・・・第2排気弁口 17A・・・第1分岐排気通路 17B・・・第2分岐排気通路 18・・・集合排気通路 20A・・・第1吸気弁 20B・・・第2吸気弁 21A・・・第1排気弁 21B・・・第2排気弁 30E,30E′・・・排気側動弁装置 55・・・2次空気供給通路 60・・・弁リフト量変更機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 31/02 F02B 31/02 L (72)発明者 村尾 雅也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G016 AA02 AA08 AA12 BA03 BA06 BA28 BA42 BA43 BB04 BB27 BB31 BB32 BB37 BB40 CA29 CA58 GA06 3G018 AA05 AA06 AB07 AB17 BA10 BA22 CA18 CB01 CB06 DA18 DA48 DA57 DA70 DA83 EA02 FA02 FA06 FA25 GA07 GA08 GA09 3G091 AA17 AA28 CA22 CB08 DB10 HB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室(10)に臨む第1および第2排
    気弁口(16A,16B)と、それらの排気弁口(16
    A,16B)に個別に連なる第1および第2分岐排気通
    路(17A,17B)と、両分岐排気通路(17A,1
    7B)が共通に通じる集合排気通路(18)と、第1お
    よび第2分岐排気通路(17A,17B)の一方に通じ
    る2次空気供給通路(55)とがシリンダヘッド(1
    1)に設けられ、前記両排気弁口(16A,16B)を
    それぞれ閉鎖し得る第1および第2排気弁(21A,2
    1B)に、相互に異なる開閉作動特性で両排気弁(21
    A,21B)を開閉駆動し得る動弁装置(30E,30
    E′)が連結されるエンジンにおいて、前記動弁装置
    (30E,30E′)は、第1排気弁(21A)の開弁
    リフト量を第2排気弁(21B)の開弁リフト量よりも
    大きくして前記両排気弁(21A,21B)を開閉駆動
    し得るように構成され、前記2次空気供給通路(55)
    が、第1分岐排気通路(17A)に通じるようにしてシ
    リンダヘッド(11)に設けられることを特徴とするエ
    ンジン。
  2. 【請求項2】 前記動弁装置(30E,30E′)は、
    開弁リフト量が小さい側の前記第2排気弁(21B)を
    実質的には閉弁状態に維持し得るように構成されること
    を特徴とする請求項1記載のエンジン。
  3. 【請求項3】 前記第1排気弁(21A)に対して前記
    燃焼室(10)の中央部を挟んだ対角位置に配置される
    第1吸気弁(20A)と、前記第2排気弁(21B)に
    対して前記燃焼室(10)の中央部を挟んだ対角位置に
    配置される第2吸気弁(20B)とを備え、第1吸気弁
    (20A)の開弁リフト量が第2吸気弁(20B)の開
    弁リフト量よりも大きく設定されることを特徴とする請
    求項1または2記載のエンジン。
  4. 【請求項4】 前記動弁装置(30E′)が、前記第2
    排気弁(21B)の開弁リフト量を変化させ得る弁リフ
    ト量変更機構(60)を備えることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のエンジン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7665449B2 (en) 2007-01-15 2010-02-23 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha V-type engine
US7900442B2 (en) 2006-12-27 2011-03-08 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Engine including secondary air supply apparatus
JP2018178780A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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US7665449B2 (en) 2007-01-15 2010-02-23 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha V-type engine
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