JPH11287139A - エンジンのバルブリフト可変装置 - Google Patents

エンジンのバルブリフト可変装置

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JPH11287139A
JPH11287139A JP10088380A JP8838098A JPH11287139A JP H11287139 A JPH11287139 A JP H11287139A JP 10088380 A JP10088380 A JP 10088380A JP 8838098 A JP8838098 A JP 8838098A JP H11287139 A JPH11287139 A JP H11287139A
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JP
Japan
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intake valve
lift
rocker arm
valve
intake
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Pending
Application number
JP10088380A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemasa Kajiwara
滋正 梶原
Junji Yamano
順司 山野
Juichi Tanaka
重一 田中
Keiji Miura
啓二 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP10088380A priority Critical patent/JPH11287139A/ja
Publication of JPH11287139A publication Critical patent/JPH11287139A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1、第2吸気バルブのバルブリフトをエン
ジンの運転状態に応じて3段階に切り換えるものにおい
て、中速運転域におけるエンジントルクの確保と、低速
運転域における良好な希薄燃焼とを両立させる。 【解決手段】 低速運転域では、第2吸気バルブを実質
的に休止状態にして第1吸気バルブだけを開弁し、燃焼
室にスワールを発生させて希薄燃焼を可能にする。中速
運転域では、第2吸気バルブを休止状態に保ったまま第
1吸気バルブを大リフトで開弁するか(第1実施例)、
第1吸気バルブを小リフトで開弁したまま第2吸気バル
ブを大リフトで開弁することにより(第2実施例)、低
速運転域における第1吸気バルブからの吸気量に拘束さ
れずに、中速運転域における第1吸気バルブおよび第2
吸気バルブからの吸気量を任意に設定してエンジントル
クを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1吸気バルブお
よび第2吸気バルブのリフト特性を、エンジンの運転域
に応じて変更するリフト特性変更手段を備えたエンジン
のバルブリフト可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの低速運転域において、第1吸
気バルブおよび第2吸気バルブの一方の吸気バルブを実
質的に休止状態にし、他方の吸気バルブだけから燃焼室
に吸気を供給してスワールを発生させることにより、希
薄燃焼を可能にして燃料消費量を削減するものが、特開
平4−94433号公報により公知である。
【0003】また第1、第2吸気バルブのバルブリフト
をエンジンの運転域に応じて3段階に切り換えるエンジ
ンのバルブリフト可変装置も提案されている。このもの
は、図7の(A)欄の従来例に示すように、エンジンの
低速運転域で一方の吸気バルブ(第2吸気バルブ)を実
質的に休止状態にして他方の吸気バルブ(第1吸気バル
ブ)を中リフトで駆動することにより、燃焼室にスワー
ルを発生させて希薄燃焼を可能にし、またエンジンの中
速運転域で両方の吸気バルブを何れも中リフトで駆動す
るとともに、エンジンの高速運転域で両方の吸気バルブ
を共に大リフトで駆動することにより、中・高速運転域
にそれぞれ適したバルブリフトおよびバルブタイミング
を確保してエンジントルクを増加させるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
7の(A)欄に示す従来のものは、エンジンの低速運転
域での第1吸気バルブのバルブリフトが、中速運転域で
の第1、第2吸気バルブのバルブリフトと同一に設定さ
れているので、中速運転域で充分なエンジントルクを確
保できるように第1、第2吸気バルブのバルブリフトを
設定すると、そのバルブリフトは必ずしも低速運転域に
適したバルブリフトに一致せず、そのために低速運転域
で理想的な希薄燃焼を行うのが難しくなるという問題が
あった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、第1、第2吸気バルブのバルブリフトをエンジンの
運転状態に応じて3段階に切り換えるものにおいて、中
速運転域におけるエンジントルクの確保と、低速運転域
における良好な希薄燃焼とを両立させることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、第1吸気バルブおよ
び第2吸気バルブと、これら第1、第2吸気バルブのリ
フト特性を低速運転域、中速運転域および高速運転域で
変更するリフト特性変更手段とを備えてなり、前記リフ
ト特性変更手段は低速運転域で第2吸気バルブを実質的
に休止状態にするエンジンのバルブリフト可変装置にお
いて、前記リフト特性変更手段は、低速運転域での第1
吸気バルブのリフト特性を、中速運転域での第1吸気バ
ルブあるいは第2吸気バルブのリフト特性と異ならせる
ことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、エンジンの低速運転域
で第2吸気バルブを実質的に休止状態にして第1吸気バ
ルブだけを開弁することにより、燃焼室にスワールを発
生させて希薄燃焼を可能にすることができる。このと
き、低速運転域での第1吸気バルブのリフト特性を、中
速運転域での第1吸気バルブあるいは第2吸気バルブの
リフト特性と異ならせたので、中速運転域における第1
吸気バルブおよび第2吸気バルブからの吸気量に拘束さ
れずに、低速運転域における第1吸気バルブからの吸気
量を任意に設定することが可能となり、中速運転域での
エンジントルクの確保と低速運転域での良好な希薄燃焼
とを両立させることが可能となる。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、第1吸気バルブで開閉される第1吸
気ポートが燃焼室の外周部を指向するとともに第2吸気
バルブで開閉される第2吸気ポートが燃焼室の中央部を
指向しており、前記リフト特性変更手段は、低速運転域
および中速運転域での第1吸気バルブのリフト特性を同
一とし、中速運転域での第2吸気バルブのリフト特性を
第1吸気バルブのリフト特性よりも大きくすることを特
徴とする。
【0009】上記構成によれば、第1吸気バルブで開閉
される第1吸気ポートが燃焼室の外周部を指向している
ので、低速運転域で第1吸気バルブが開弁したときに燃
焼室に充分なスワールを発生させて良好な希薄燃焼を可
能にすることができる。また第2吸気バルブで開閉され
る第2吸気ポートが燃焼室の中央部を指向しているの
で、中速運転域において、リフト特性の小さい第1吸気
バルブの第1吸気ポートから供給された吸気により発生
するスワールを、リフト特性の大きい第2吸気バルブの
第2吸気ポートから供給された吸気により抑制すること
ができる。これにより、中速運転域において過剰なスワ
ールが発生しないようにし、急激な燃焼の立ち上がりを
抑えて振動や騒音の発生を防止することができる。しか
も第1吸気バルブのリフト特性が低速運転域および中速
運転域で同一に設定されているので、リフト特性変更手
段の構造を簡略化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの吸気バルブの動弁機構を示す
図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3
線断面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図1の
5−5線断面図、図6はエンジンの各運転域を示す図、
図7は各運転域におけるバルブリフトを示す図である。
【0012】図1〜図3に示すように、DOHC型エン
ジンのシリンダヘッド1の燃焼室2に連なる第1吸気ポ
ート31 および第2吸気ポート32 をそれぞれ開閉する
第1吸気バルブ41 および第2吸気バルブ42 と、シリ
ンダヘッド1に支持されて図示せぬクランクシャフトの
2分の1の回転数で回転駆動される吸気カムシャフト5
とが、本発明のリフト特性変更手段6によって接続され
る。
【0013】シリンダヘッド1に固定された吸気ロッカ
ーアームシャフト7にはプライマリロッカーアーム8、
セカンダリロッカーアーム9およびミッドロッカーアー
ム10が、それぞれ独立して揺動自在に枢支される。吸
気カムシャフト5には小リフトカム11、大リフトカム
12および休止カム13が相互に隣接して設けられてお
り、小リフトカム11はプライマリロッカーアーム8に
設けたローラフォロア14に当接し、休止カム13はセ
カンダリロッカーアーム9に設けたローラフォロア15
に当接し、大リフトカム12はミッドロッカーアーム1
0に設けたローラフォロア16に当接する。
【0014】休止カム13はベース円から僅かに突出す
るカム山を有するもので、休止カム13で第2吸気バル
ブ42 を実質的に休弁状態にしながら微小リフトを与え
ることにより、第2吸気ポート32 に燃料が付着しない
ようにして空燃比の急変を防止することができる。
【0015】プライマリロッカーアーム8のローラフォ
ロア14は、該プライマリロッカーアーム8に嵌合して
固定された筒状の内輪17と、内輪17の外周に複数の
ニードル18を介して回転自在に支持され、前記小リフ
トカム11に当接する外輪19とから構成される。セカ
ンダリロッカーアーム9のローラフォロア15は、該セ
カンダリロッカーアーム9に嵌合して固定された筒状の
内輪20と、内輪20の外周に複数のニードル21を介
して回転自在に支持され、前記休止カム13に当接する
外輪22とから構成される。ミッドロッカーアーム10
のローラフォロア16は、該ミッドロッカーアーム10
に嵌合して固定された筒状の内輪23と、内輪23の外
周に複数のニードル24を介して回転自在に支持され、
前記大リフトカム12に当接する外輪25とから構成さ
れる。前記3個の内輪17,20,23は同軸上に整列
可能である。
【0016】次に、プライマリロッカーアーム8および
ミッドロッカーアーム10間に設けられる第1連結切換
機構手段26の構造を、図1、図2および図4を参照し
て説明する。
【0017】第1連結切換機構手段26は、プライマリ
ロッカーアーム8に形成したガイド孔81 と、ミッドロ
ッカーアーム10に形成されて前記ガイド孔81 と同軸
上に整列可能なガイド孔101 と、プライマリロッカー
アーム8のガイド孔81 に摺動自在に嵌合してプライマ
リロッカーアーム8およびミッドロッカーアーム10を
連結可能な連結ピストン27と、ミッドロッカーアーム
10のガイド孔101に摺動自在に嵌合して連結ピスト
ン27の移動を規制する規制部材28と、規制部材28
を連結解除側に付勢するスプリング29とを備える。
【0018】連結ピストン27の規制部材28と反対側
の端部には油室82 が形成されており、この油室82
油路83 を介してロッカーアームシャフト7の内部に形
成した油路71 に連通する。スプリング29で付勢され
た規制部材28の移動端は、ミッドロッカーアーム10
のガイド孔101 に設けたストッパ30によって規制さ
れる。規制部材28の連結ピストン27と反対側の端部
が臨む空間は、空気抜き用および油抜き用の通路102
を介して外部に連通する。
【0019】而して、プライマリロッカーアーム8の油
室82 に油圧が作用していないとき、スプリング29の
弾発力で連結ピストン27および規制部材28は図4に
示す非連結位置にあり、このときプライマリロッカーア
ーム8およびミッドロッカーアーム10の連結は解除さ
れる。プライマリロッカーアーム8の油室82 に油圧が
作用すると、スプリング29の弾発力に抗して前進した
連結ピストン27がプライマリロッカーアーム8のガイ
ド孔81 およびミッドロッカーアーム10のガイド孔1
1 に跨がるように嵌合し、プライマリロッカーアーム
8およびミッドロッカーアーム10は一体に連結され
る。
【0020】次に、プライマリロッカーアーム8、セカ
ンダリロッカーアーム9およびミッドロッカーアーム1
0間に設けられる第2連結切換手段31の構造を、図1
および図3に基づいて説明する。
【0021】第2連結切換手段31は、プライマリロッ
カーアーム8の内筒17に摺動自在に嵌合する第1連結
ピストン32と、ミッドロッカーアーム10の内筒23
に摺動自在に嵌合する第2連結ピストン33と、セカン
ダリロッカーアーム9の内筒20に摺動自在に嵌合する
規制部材34と、規制部材34を第2連結ピストン33
に向けて付勢するスプリング35とを備える。第1連結
ピストン32の第2連結ピストン33との反対側の端部
に形成された油室84 は、油路85 を介してロッカーア
ームシャフト7の内部に形成した油路72 に連通する。
スプリング35で付勢された規制部材34の移動端を規
制すべく、内筒20の内周にストッパ36が設けられ
る。規制部材34の第2連結ピストン33と反対側の端
部が臨む空間は、空気抜き用および油抜き用の通路94
を介して外部に連通する。
【0022】油室84 に油圧が作用していないとき、第
1連結ピストンは32はプライマリロッカーアーム8の
内筒17内に収納され、また第2連結ピストン33はミ
ッドロッカーアーム10の内筒23内に収納される。従
って、この状態ではプライマリロッカーアーム8、セカ
ンダリロッカーアーム9およびミッドロッカーアーム1
0は相互に切り離され、それぞれ独立して搖動可能であ
る。油室84 に油圧が作用すると、第1連結ピストンは
32、第2連結ピストン33および規制部材34はスプ
リング35の弾発力に抗して移動し、第1連結ピストン
32によりプライマリロッカーアーム8およびミッドロ
ッカーアーム10が結合され、第2連結ピストン33に
よりミッドロッカーアーム10およびセカンダリロッカ
ーアーム9が結合される。つまり、プライマリロッカー
アーム8、ミッドロッカーアーム10およびセカンダリ
ロッカーアーム9の3者は、相互に結合されて一体に搖
動可能になる。
【0023】而して、図1に示すように、シリンダヘッ
ド1に設けたガイド筒37,37に摺動自在に支持され
てバルブスプリング38,38で閉弁方向に付勢された
第1吸気バルブ41 および第2吸気バルブ42 は、それ
らのステムエンドをプライマリロッカーアーム8および
セカンダリロッカーアーム9により押圧されて開弁駆動
される。
【0024】尚、ミッドロッカーアーム10は、そのロ
ーラフォロア16を大リフトカム12に当接させるべく
図示せぬスプリングで付勢される。
【0025】図5に示すように、シリンダヘッド1には
隔壁39で仕切られた第1吸気ポート31 および第2吸
気ポート32 が設けられており、それら第1、第2吸気
ポート31 ,32 はそれぞれ燃焼室2に連なっている。
矢印A1 で示すように第1吸気バルブ41 により開閉さ
れる第1吸気ポート31 は燃焼室2の外周部を指向して
おり、矢印A2 で示すように第2吸気バルブ42 に連な
る第2吸気ポート32は燃焼室2の中央部を指向してい
る。
【0026】またシリンダヘッド1には隔壁40で仕切
られた第1排気ポート411 および第2排気ポート41
2 が設けられており、これら第1、第2排気ポート41
1 ,412 を開閉する一対の排気バルブ421 ,422
は図示せぬ動弁機構により駆動される。
【0027】次に、本発明の第1実施例の作用について
説明する。
【0028】エンジンの運転状態が図6および図7の
(B)欄に示す低速運転域にあるとき、第1連結切換手
段26および第2連結切換手段31を不作動位置にして
プライマリロッカーアーム8、セカンダリロッカーアー
ム9およびミッドロッカーアーム10の連結を相互に切
り離す。これにより、大リフトカム12に当接するミッ
ドロッカーアーム10は空動し、小リフトカム11に当
接するプライマリロッカーアーム8により第1吸気バル
ブ41 が小リフトで駆動され、休止カム13に当接する
セカンダリロッカーアーム9により第2吸気バルブ42
が微小リフトで駆動される。その結果、燃焼室2の外周
部を指向する第1吸気ポート32 が第1吸気バルブ41
により開かれ、第1吸気ポート31 から供給された吸気
によって燃焼室2にスワールが発生することにより、希
薄燃焼が可能になって燃料消費量が節減される。このと
き、第1吸気バルブ41 により開かれた第1吸気ポート
1が燃焼室2の外周部を指向しているため、そこに供
給される吸気によるスワールの発生を一層効果的に行う
ことができる。
【0029】エンジンの運転状態が図6に示す中速運転
域にあるとき、第1連結切換手段26だけが作動位置に
切り替わり、プライマリロッカーアーム8とミッドロッ
カーアーム10とが連結される。これにより、それまで
小リフトカム11およびプライマリロッカーアーム8に
より駆動されていた第1吸気バルブ41 が、大リフトカ
ム12およびミッドロッカーアーム10を介して大リフ
トで駆動されるようになり、また第2吸気バルブ42
従前どおり休止カム13およびセカンダリロッカーアー
ム9により微小リフトで駆動される。このように、中速
運転域で第1吸気バルブ41 を大リフトで駆動すること
により、中速運転域に見合ったバルブリフトおよびバル
ブタイミングを確保して充分なエンジントルクを発生さ
せることが可能となる。
【0030】しかも低速運転域における第1吸気バルブ
1 のバルブリフト(小バルブリフト)は、中速運転域
における第1吸気バルブ41 のバルブリフト(大バルブ
リフト)および第2吸気バルブ42 のバルブリフト(微
小バルブリフト)の何れとも異なっているため、前記低
速運転域における第1吸気バルブ41 のバルブリフト
(小バルブリフト)を良好な希薄燃焼が得られる最適の
バルブリフトに設定しても、前記中速運転域における第
1吸気バルブ41 および第2吸気バルブ42 のバルブリ
フトに影響が及ぶことがなく、中速運転域において充分
なエンジントルクを発生させることができる。
【0031】エンジンの運転状態が図6に示す高速運転
域にあるとき、第1連動切換手段26および第2連動切
換手段31が共に作動位置に切り替わり、プライマリロ
ッカーアーム8、セカンダリロッカーアーム9およびミ
ッドロッカーアーム10が一体に連結される。これによ
り、それまで休止カム13およびセカンダリロッカーア
ーム9により駆動されていた第2吸気バルブ42 も、第
1吸気バルブ41 と共に何れも大リフトカム12および
ミッドロッカーアーム10を介して大リフトで駆動され
るようになる。その結果、高速運転域で第1吸気バルブ
1 および第2吸気バルブ42 を何れも大リフトで駆動
し、高速運転域に見合ったバルブリフトおよびバルブタ
イミングを確保して充分なエンジントルクを発生させる
ことが可能となる。
【0032】図8および図9は本発明の第2実施例を示
すもので、図8は前記図2に対応する図、図9は前記図
4に対応する図である。
【0033】第2実施例を示す図8および図9を、第1
実施例を示す図2および図4と比較すると明らかなよう
に、第1実施例では第1連結切換手段26がプライマリ
ロッカーアーム8およびミッドロッカーアーム10間に
設けられているのに対し、第2実施例では第1連結切換
手段26がセカンダリロッカーアーム9およびミッドロ
ッカーアーム10間に設けられている。
【0034】第1連結切換機構手段26の構成は前記第
1実施例のものと実質的に同一であり、セカンダリロッ
カーアーム9に形成したガイド孔91 と、ミッドロッカ
ーアーム10に形成されて前記ガイド孔91 と同軸上に
整列可能なガイド孔101 と、セカンダリロッカーアー
ム9のガイド孔91 に摺動自在に嵌合してセカンダリロ
ッカーアーム9およびミッドロッカーアーム10を連結
可能な連結ピストン27と、ミッドロッカーアーム10
のガイド孔101 に摺動自在に嵌合して連結ピストン2
7の移動を規制する規制部材28と、規制部材28を連
結解除側に付勢するスプリング29とを備える。
【0035】連結ピストン27の規制部材28と反対側
の端部には油室92 が形成されており、この油室92
油路93 を介してロッカーアームシャフト7の内部に形
成した油路71 に連通する。スプリング29で付勢され
た規制部材28の移動端は、ミッドロッカーアーム10
のガイド孔101 に設けたストッパ30によって規制さ
れる。規制部材28の連結ピストン27と反対側の端部
が臨む空間は、空気抜き用および油抜き用の通路102
を介して外部に連通する。
【0036】而して、セカンダリロッカーアーム9の油
室92 に油圧が作用していないとき、スプリング29の
弾発力で連結ピストン27および規制部材28は図9に
示す非連結位置にあり、このときセカンダリロッカーア
ーム9およびミッドロッカーアーム10の連結は解除さ
れる。セカンダリロッカーアーム9の油室92 に油圧が
作用すると、スプリング29の弾発力に抗して前進した
連結ピストン27がセカンダリロッカーアーム9のガイ
ド孔91 およびミッドロッカーアーム10のガイド孔1
1 に跨がるように嵌合し、セカンダリロッカーアーム
9およびミッドロッカーアーム10は一体に連結され
る。
【0037】プライマリロッカーアーム8、セカンダリ
ロッカーアーム9およびミッドロッカーアーム10間に
設けられる第2連結切換手段31の構造、小リフトカム
11、大リフトカム12および休止カム13の形状およ
び配列等、その他の構成は前述した第1実施例と同一で
ある。
【0038】次に、本発明の第2実施例の作用について
説明する。
【0039】エンジンの運転状態が図6および図7の
(C)欄に示す低速運転域にあるとき、第1連結切換手
段26および第2連結切換手段31を不作動位置にして
プライマリロッカーアーム8、セカンダリロッカーアー
ム9およびミッドロッカーアーム10の連結を相互に切
り離す。これにより、大リフトカム12に当接するミッ
ドロッカーアーム10は空動し、小リフトカム11に当
接するプライマリロッカーアーム8により第1吸気バル
ブ41 が小リフトで駆動され、休止カム13に当接する
セカンダリロッカーアーム9より第2吸気バルブ41
微小リフトで駆動される。その結果、燃焼室2の外周部
を指向する第1吸気ポート31 が第1吸気バルブ41
より開かれ、第1吸気ポート41 から供給された吸気に
よって燃焼室2にスワールが発生することにより、希薄
燃焼が可能になって燃料消費量が節減される。このと
き、第1吸気バルブ41 により開かれた第1吸気ポート
1 が燃焼室2の外周部を指向しているため、そこに供
給される吸気によるスワールの発生を一層効果的に行う
ことができる。
【0040】エンジンの運転状態が図6に示す中速運転
域にあるとき、第1連結切換手段26だけが作動位置に
切り替わり、セカンダリロッカーアーム9とミッドロッ
カーアーム10とが連結される。これにより、それまで
休止カム13およびセカンダリロッカーアーム9で駆動
されていた第2吸気バルブ42 が、大リフトカム12お
よびミッドロッカーアーム10を介して駆動されるよう
になり、また第1吸気バルブ41 は従前どおり小リフト
カム11およびプライマリロッカーアーム8より小リフ
トで駆動される。このように、中速運転域で第2吸気バ
ルブ42 を大リフトで駆動することにより、中速運転域
に見合ったバルブリフトおよびバルブタイミングを確保
して充分なエンジントルクを発生させることが可能とな
る。
【0041】しかも低速運転域における第1吸気バルブ
1 のバルブリフト(小バルブリフト)は、中速運転域
における第2吸気バルブ42 のバルブリフト(大バルブ
リフト)と異なっているため、前記低速運転域における
第1吸気バルブ41 のバルブリフト(小バルブリフト)
を良好な希薄燃焼が得られる最適のバルブリフトに設定
しても、前記中速運転域における第2吸気バルブ42
バルブリフトに影響が及ぶことがなく、該第2吸気バル
ブ42 のバルブリフトを適切に設定することにより中速
運転域において充分なエンジントルクを発生させること
ができる。
【0042】更に、中速運転域で燃焼室2の中央部を指
向する第2吸気ポート32 の第2吸気バルブ42 が大リ
フトで開弁するため、燃焼室2の外周部を指向する第1
吸気ポート31 から供給された吸気により発生する前記
スワールを、第2吸気ポート32 から供給される大量の
吸気により抑制することができる。これにより、中速運
転域において好ましくない過剰なスワールが発生するの
を防止し、急激な燃焼の立ち上がりを抑えて振動や騒音
の発生を防止することができる。しかも第1吸気バルブ
1 のリフト特性が低速運転域および中速運転域で同一
に設定されているので、リフト特性変更手段6の構造を
簡略化することができる。
【0043】エンジンの運転状態が図6に示す高速運転
域にあるとき、第1連動切換手段26および第2連動切
換手段31が共に作動位置に切り替わり、プライマリロ
ッカーアーム8、セカンダリロッカーアーム9およびミ
ッドロッカーアーム10が一体に連結される。これによ
り、それまで小リフトカム11およびプライマリロッカ
ーアーム8により駆動されていた第1吸気バルブ4
1 も、第2吸気バルブ42と共に大リフトカム12およ
びミッドロッカーアーム10を介して大リフトで駆動さ
れるようになる。その結果、高速運転域で第1吸気バル
ブ41 および第2吸気バルブ42 を大リフトで駆動し、
高速運転域に見合ったバルブリフトおよびバルブタイミ
ングを確保して充分なエンジントルクを発生させること
が可能となる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、エンジンの低速運転域で第2吸気バルブを実
質的に休止状態にして第1吸気バルブだけを開弁するこ
とにより、燃焼室にスワールを発生させて希薄燃焼を可
能にすることができる。このとき、低速運転域での第1
吸気バルブのリフト特性を、中速運転域での第1吸気バ
ルブあるいは第2吸気バルブのリフト特性と異ならせた
ので、中速運転域における第1吸気バルブおよび第2吸
気バルブからの吸気量に拘束されずに、低速運転域にお
ける第1吸気バルブからの吸気を任意に設定することが
可能となり、中速運転域でのエンジントルクの確保と低
速運転域での良好な希薄燃焼とを両立させることが可能
となる。
【0046】また請求項2に記載された発明によれば、
第1吸気バルブで開閉される第1吸気ポートが燃焼室の
外周部を指向しているので、低速運転域で第1吸気バル
ブが開弁したときに燃焼室に充分なスワールを発生させ
て良好な希薄燃焼を可能にすることができる。また第2
吸気バルブで開閉される第2吸気ポートが燃焼室の中央
部を指向しているので、中速運転域において、リフト特
性の小さい第1吸気バルブの第1吸気ポートから供給さ
れた吸気により発生するスワールを、リフト特性の大き
い第2吸気バルブの第2吸気ポートから供給された吸気
により抑制することができる。これにより、中速運転域
において過剰なスワールが発生しないようにし、急激な
燃焼の立ち上がりを抑えて振動や騒音の発生を防止する
ことができる。しかも第1吸気バルブのリフト特性が低
速運転域および中速運転域で同一に設定されているの
で、リフト特性変更手段の構造を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの吸気バルブの動弁機構を示す図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】エンジンの各運転域を示す図
【図7】各運転域におけるバルブリフトを示す図
【図8】本発明の第2実施例に係る、前記図2に対応す
る図
【図9】本発明の第2実施例に係る、前記図4に対応す
る図
【符号の説明】
2 燃焼室 31 第1吸気ポート 32 第2吸気ポート 41 第1吸気バルブ 42 第2吸気バルブ 6 リフト特性変更手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 301 F02D 45/00 301G (72)発明者 三浦 啓二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1吸気バルブ(41 )および第2吸気
    バルブ(42 )と、これら第1、第2吸気バルブ
    (41 ,42 )のリフト特性を低速運転域、中速運転域
    および高速運転域で変更するリフト特性変更手段(6)
    とを備えてなり、前記リフト特性変更手段(6)は低速
    運転域で第2吸気バルブ(42 )を実質的に休止状態に
    するエンジンのバルブリフト可変装置において、 前記リフト特性変更手段(6)は、低速運転域での第1
    吸気バルブ(41 )のリフト特性を、中速運転域での第
    1吸気バルブ(41 )あるいは第2吸気バルブ(42
    のリフト特性と異ならせることを特徴とするエンジンの
    バルブリフト可変装置。
  2. 【請求項2】 第1吸気バルブ(41 )で開閉される第
    1吸気ポート(31)が燃焼室(2)の外周部を指向す
    るとともに第2吸気バルブ(42 )で開閉される第2吸
    気ポート(32 )が燃焼室(2)の中央部を指向してお
    り、前記リフト特性変更手段(6)は、低速運転域およ
    び中速運転域での第1吸気バルブ(4 1 )のリフト特性
    を同一とし、中速運転域での第2吸気バルブ(42 )の
    リフト特性を第1吸気バルブ(41 )のリフト特性より
    も大きくすることを特徴とする、請求項1に記載のエン
    ジンのバルブリフト可変装置。
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