JP4513598B2 - 内燃機関の動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の動弁機構に関する。
内燃機関の動弁機構としては、吸気弁のステムと弁傘部が別体で形成され、それらステムと弁傘部が互いに可動自在に連結されたものが知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
実開昭63−48921号公報 特開平11−22428号公報 特公昭63−6721号公報 特開平3−237215号公報 特開平11−182255号公報 特開平5−39706号公報
ところで、上記した従来の技術は、吸気弁の開閉動作時にステムに対して弁傘部を傾斜させることにより燃焼室内にスワール流を発生させようとするものであるが、弁傘部の傾斜は周囲の気流や吸気弁の開閉運動に依存した成り行き任せであるため、弁傘部の傾斜角度が所望の角度とならない場合がある。そのような場合には、燃焼室内に好適なスワール流を生成することが困難となる可能性がある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の動弁機構において、燃焼室内にスワール流やタンブル流等の所望の気流を好適に且つ安定して生成可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記した課題を解決するために、内燃機関の動弁機構において、吸気弁の開閉動作を回転運動により実現させるようにした。すなわち、従来の動弁機構に用いられるポペットバルブは直線的な往復運動により開閉動作を行うのに対し、本発明の動弁機構に用いられる弁体は支点を中心にした回転運動により開閉動作を行うようにした。
詳細には、本発明にかかる内燃機関の動弁機構は、内燃機関に支持された支点を中心に回動自在なアームと、アームに連結された弁体と、アームを回転駆動することにより前記弁体を開閉させる駆動機構と、を備えるようにした。
このように構成された内燃機関の動弁機構では、弁体がバルブシートに着座した状態(閉弁状態)の時は、弁体とバルブシート面が平行となる。駆動機構がアームを回転駆動させると、弁体はアームが描く曲線軌道上を変位する。弁体が曲線軌道上を変位すると、該弁体がバルブシート面に対して傾斜しながら開弁する。その際、アームの先端が描く軌道が一定となるため、弁体の傾斜角度も周囲の気流等の影響を受けることなく一定の角度となる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構が吸気弁に適用される場合には、支点の位置やアームの寸法(厳密には支点と弁体の距離)を最適化することにより、適当な吸気流を生成することが可能となる。
例えば、シリンダの横断面方向において弁体の傾斜方向が気流の指向方向と同方向となるように支点が配置されれば、指向性の高い気流を生成することができる。また、シリンダの縦断面方向において開弁時の弁体表面が気流の指向方向と略平行になるように弁体の傾斜角度が設定されれば、指向性の高い気流を生成することができる。尚、弁体の傾斜角度は支点と弁体との距離に反比例して大きくなるため、上記の条件を満たすように支点と弁体との距離を定めるようにすればよい。
本発明の内燃機関の動弁機構は、アーム又は弁体に可動自在に連結されたプッシュロッドを更に備え、駆動機構がプッシュロッドを進退駆動させることによってアームを回動させるようにしてもよい。
このような構成によれば、従来のポペットバルブの駆動機構を利用してプッシュロッドを進退駆動させることができるため、設計変更に伴う工数やコストを低減することができる。
ところで、弁体が開閉動作する際にアーム及び弁体は曲線軌道を描くのに対しプッシュロッドは直線軌道を描くため、双方の軌道が異なるようになる。この現象は、弁体の開度量(リフト量)や傾斜角度が大きくなるほど顕著となる。アーム及び弁体の軌道とプッシュロッドの軌道との差が大きくなると、それらの部材の撓みや偏摩耗を生じることが懸念される。
そこで、本発明にかかる内燃機関の動弁機構は、弁体の開度量や傾斜角度が大きく設定される場合には、アーム又は弁体とプッシュロッドとの連結部に遊びを設け、若しくは、少なくとも2本のリンクを可動自在に連結してアームを構成するようにしてもよい。
駆動機構がプッシュロッドを介してアームを回動させる構成において、アームの支点が吸気ポート又は排気ポートの外部に配置されるとともに、アームとプッシュロッドが吸気ポート又は排気ポートの外部で連結されるようにしてもよい。
このような構成によれば、吸気ポート内又は排気ポート内にアームの支点やプッシュロッドが露出しないため、吸気抵抗の増加を抑制することができる。
アームの支点が吸気ポート又は排気ポートの外部に配置されるとともに、アームとプッシュロッドが吸気ポート又は排気ポートの外部で連結される場合には、アームの支点を収容する空間とプッシュロッドを収容する孔を連通させるようにしてもよい。
この場合、プッシュロッドを潤滑した後の潤滑油がアームの支点も潤滑することが可能となるため、潤滑経路の簡素化を図ることができ、以て製造コストを低減することが可能となる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、駆動機構は、内燃機関が低回転運転状態にある時は高回転運転状態にある時よりアームの回動量を少なくするようにしてもよい。すなわち、駆動機構は、内燃機関が低回転運転状態にある時は高回転運転状態にある時より弁体の開度量(リフト量)を少なくするようにしてもよい。
この場合、低回転運転時に指向性の高い気流を生成することが可能になるとともに、高回転運転時に吸気の充填効率を高めることが可能となる。
次に、本発明にかかる内燃機関の動弁機構は、アームの支点の位置を変更する可変機構を更に備えるようにしてもよい。可変機構により支点の位置が変更されると、アーム及び
弁体の描く軌道が変化するため、開弁時における弁体の傾斜角度を変更することが可能となる。従って、内燃機関の運転状態に応じて支点の位置が変更されれば、気流の指向性と吸排気効率を最適化することも可能となる。
但し、支点の位置が変更されると弁体の着座姿勢も変化するため、アームが少なくとも2本のリンクを可動自在に連結して構成される場合に限りに可変機構が設けられるものとする。
アームが2本のリンクを可動自在に連結して構成される場合は、可変機構は、閉弁時の前記リンクの連結点を中心とする円軌道上で支点の位置を変更させるようにしてもよい。
このような構成によれば、弁体の閉弁時及び開弁動作時の何れの場合においても弁体の着座姿勢を乱すことなく支点を変位させることが可能になる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、駆動手段は、アームに当接するカムを回転駆動することによりアームを回動させ、アームと一体で回動するレバーに当接するカムを回転駆動することによりアームを回動させ、或いは、アームと一体で回動するアーマチャを電磁コイルによって吸引することによりアームを回動させるようにしてもよい。
これらの構成によれば、プッシュロッドを介してアームを回動させる構成に比べ、運動部材が少なくなるため、慣性質量を低減することができる。その結果、高回転運転時の追従性が向上するとともにフリクション損失の低減を図ることが可能となる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、弁体の表面のうち気流の指向方向の先端に位置する部位が隆起するようにしてもよい。弁体が閉弁状態から最大開度へ開弁動作する過程では、開度量が多くなるにつれて弁体の傾斜角度が大きくなる。このように弁体の傾斜角度が変化すると、それに伴って気流の方向も変化する。
これに対し、弁体の表面に上記したような隆起部が設けられると、弁体表面に沿って流れる気体が隆起部によって跳ね上げられるようになるため、弁体の開度が大きくなった時(弁体の傾斜角度が大きくなった時)であっても弁体の開度が小さい時と略同方向の気流を生成することができる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、弁体の表面に気流の指向方向(又は、弁体の傾斜方向)と平行な溝が設けられるようにしてもよい。この場合、弁体表面の気流が前記した溝を流れるようになり、指向方向から分散し難くなる。その結果、気流の指向性が一層高められるようになる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、弁体の平面形状が楕円形状とされてもよい。その際、楕円の長軸が気流の指向方向と同方向になるように弁体、アーム、及び支点が配置されれば、弁体の平面形状が気流の指向方向に長くなるため、気流の指向性を高めることが可能となる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構において、弁体の平面形状が真円である場合には、弁体においてバルブシートと接触する部位が周方向に回転自在に構成されるようにしてもよい。このような構成によれば、弁体においてバルブシートと接触する部位が適当に回転するため、弁体とバルブシートとの接触圧力分布が均等とならない場合においても弁体及びシートの偏摩耗を抑制することが可能となる。
本発明にかかる内燃機関の動弁機構によれば、開閉動作時における弁体の傾斜角度が周囲の気流等に依らず所望の角度とすることができるため、燃焼室内に所望の気流を安定して生成することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図12に基づいて説明する。図1は、本実施例における内燃機関の動弁機構の概略構成を示す断面図である。
図1及び図2において、内燃機関のシリンダヘッド1には、吸気ポート2が形成されている。吸気ポート2近傍のシリンダヘッド1には、支軸収納孔100が設けられている。吸気ポート2と支軸収納孔100は連通孔110を介して連通している。
支軸収納孔100には支軸3が固定されている。支軸3には、ロッカーアーム4が回転自在に取り付けられている。ロッカーアーム4は、支軸3の外径と略同径の内径を有する筒状のロッカーボディ40と、ロッカーボディ40に突設されたアーム41とを備えている。
アーム41は、連通孔110を通って吸気ポート2内へ延びている。アーム41の先端には、吸気ポート2を開閉するための吸気弁本体5(以下、弁体5と記す)が形成されている。尚、アーム41及び弁体5の表面において、支軸3と反対側に位置する部分200の縦断面形状は、凹曲面を描き且つその曲率が極力大きくなるように形成されることが好ましい。また、アーム41は、弁体5の中心より支軸3側にオフセットした位置に連結されるようにしてもよい。
ロッカーボディ40の外周におけるアーム41の両側に環状のオイルシール120が設けられ、支軸3の外周面とロッカーボディ40の内周面との回転摺動を潤滑するためのオイルが連通孔110を介して吸気ポート2へ進入しないようになっている。
シリンダヘッド1には筒状のガイド7が埋設され、該ガイド7の一端が吸気ポート2内に露出している。前記ガイド7には、プッシュロッド6が摺動自在に保持されている。
プッシュロッド6の先端は、弁体5(又はアーム41)と相互に可動自在に連結されている。具体的には、プッシュロッド6の先端と弁体5は、前記支軸3と平行な軸8を介して互いに回動自在に連結されている。その際、プッシュロッド6側の軸受け60は、該プッシュロッド6の軸線と直交する方向へ長孔加工されている。また、前記軸受け60と軸8には、2硫化モリブデン膜や硬質炭素膜などのコーティングを施すことが好ましい。
プッシュロッド6の基端にはバルブリフタ9が取り付けられ、バルブリフタ9はカムシャフト10のカム11と当接している。プッシュロッド6は、バルブスプリング12により閉弁方向(図1中の上方)へ付勢されている。
上記したバルブリフタ9、カムシャフト10、カム11、及びバルブスプリング12は、従来のポペットバルブ式動弁機構の部品を利用することができる。
尚、アーム41の形状は、図1に示すようにバルブリフタ9がカム11のベース円部と当接している時(言い換えれば、プッシュロッド6が最も退行している時)に、弁体5が吸気ポート2の開口端に設けられたバルブシート13に着座するように設計されている。
このように構成された動弁機構では、カムシャフト10が回転してカム11のノーズ部がバルブリフタ9を押圧すると、それに伴ってプッシュロッド6が下降する。プッシュロッド6が下降すると、ロッカーアーム4が支軸3を中心として下方へ回動する。
ここで、プッシュロッド6の先端が直線運動するのに対し弁体5が円運動するため、プッシュロッド6の先端が描く軌道と弁体5が描く軌道との間にずれが生じるが、プッシュロッド6の軸受け60が長孔加工されているため、プッシュロッド6やロッカーアーム4に撓みや偏摩耗が生じることを抑制することが可能となっている。
ロッカーアーム4が支軸3を中心に回動すると、アーム41の先端が描く円軌道上を弁体5が移動する。その結果、弁体5は、図3に示すように、バルブシート面に対して傾斜しながら開弁することになる。
弁体5が傾斜しながら開弁した場合には、吸気ポート2から流出する吸気の大部分は、弁体5の表面に沿って傾斜方向へ流れるようになる。その際、アーム41及び弁体5の表面において支軸3と反対側に位置する部分200の縦断面形状が滑らかな凹曲面となっているため、気流の速度低下を抑制しつつ気流を傾斜方向へ指向させることができる。更に、吸気が勢いよく弁体5の表面に衝突することがなくなるため、弁体5に作用する応力(吸気が弁体5の表面に衝突することによって発生する応力)が小さくなる。弁体5に作用する応力が小さくなると、アーム41及び弁体5の軽量化を図ることが可能となるため、高回転運転時における動弁機構の追従性を高めることもできる。
次に、本実施例にかかる動弁機構を利用して燃焼室内にスワール流を生起させる方法について述べる。燃焼室内にスワール流を生起させる場合には、図4に示すように、スワール流の指向方向(シリンダ14の接線方向)に対して支軸3の軸線が直交するように支軸3を配置する。弁体5の傾斜角度αは、図5に示すように、最大開度(最大リフト)時における弁体5の表面が略水平(シリンダ14の軸線と直交する方向)或いは水平より若干下方(シリンダ14の軸方向における下死点方向)に向くように設定される。
このように支軸3の配置や傾斜角度αが決定されると、シリンダ14の軸線周りを勢いよく旋回するスワール流が生起されるようになる。すなわち、スワール比の高いスワール流を生起させることが可能となる。
尚、前述した図4に示した例では、2つの吸気弁が本発明の動弁機構で構成されているが、一方の吸気弁のみを本発明の動弁機構で構成し、他方の吸気弁は従来のポペット式バルブで構成されるようにしてもよい。但し、燃焼室内にスワール流を生起させる場合には、ポペット式のバルブを休止させ、或いはポペット式バルブが配置される吸気ポートの流れを遮断することが好ましい。
燃焼室内にタンブル流を生成させる場合には、先ず、図6に示すように、支軸3がシリンダ14の接線と平行になるように配置されるようにする。弁体5の傾斜角度αは、図7に示すように、最大開度時における弁体5の表面が水平より上方を向くように設定されればよい。
このように支軸3の配置や傾斜角度αが決定されると、シリンダ14の軸方向へ勢いよく旋回するタンブル流が生起されるようになる。すなわち、タンブル比の高いタンブル流を生起させることが可能となる。
尚、弁体5の傾斜角度αは、支軸3と軸8との距離r(図1参照)に応じて変化する。
すなわち、前記した距離rが長くなるほど傾斜角度αが小さくなり、前記した距離rが短くなるほど傾斜角度αが大きくなる。従って、弁体5の最大開度時における傾斜角度αが適当な角度となるように支軸3と軸8との距離を設定すれば、所望のスワール比を実現することが可能となる。
ところで、スペース等の制約により前記した距離rが所望の距離より短くなることが想定される。そのような場合には、傾斜角度αが所望の傾斜角度より大きくなるため、吸気ポート2から流入する気流がシリンダ14の下方へ向くようになる。その結果、気流の指向方向を所望の方向にすることができず、スワール比やタンブル比が目標値を下回ってしまう可能性がある。
これに対し、図8に示すように、弁体5の表面において傾斜方向の先端部50を隆起させることにより、気流の指向方向を上方(シリンダ14の軸方向における上死点方向)へ修正するようにしてもよい。
以上述べた実施例によれば、指向性の高い気流を燃焼室内に形成することが可能となる。更に、本実施例の動弁機構では、弁体5の傾斜角度αが周囲の気流等の影響を受けることなく一定となるため、所望の指向性を持った気流を安定して生成させることができる。
尚、弁体5の表面には、図9に示すように、傾斜方向と平行な溝51を設けるようにしてもよい。尚、図9において、(a)は弁体5の平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図を示している。このように溝51が設けられると、吸気ポート2から流出する吸気の大部分が溝51内を流れるようになるため、弁体5の径方向へ気流が拡散することが抑制されるとともに、傾斜方向へ気流が集約されるようになる。すなわち、弁体5に溝51が設けられていない場合には図10(a)に示すように気流が弁体5の径方向へ拡散してしまうが、弁体5に溝51が設けられている場合には図10(b)に示すように気流が傾斜方向へ集約されるようになる。この結果、気流の指向性を一層高めることが可能となる。
また、本実施例における弁体5は従来のポペット弁のように周方向に回転しないため、弁体5の平面形状は真円に限られない。例えば、図11に示すように、傾斜方向に長い楕円形状としてもよい。
このように弁体5の平面形状が楕円形状にされると、それに応じて吸気ポート2の開口端面も楕円形状となるため、弁体5の平面形状が真円形状となる場合に比べて吸気の充填効率やスワール比を高めることができる。
吸気ポート2の開口端面が真円形状である場合は、図12の(a)に示すように、吸気ポート2が開口端の直前で下方に曲げられつつ真円形に絞り込まれるため、吸気の流速が低下する。吸気の流速が低下すると、充填効率の低下やスワール比の低下が誘発される。
これに対し、吸気ポート2の開口端面が楕円形状にされると、図12の(b)に示すように、吸気ポート2の断面形状を開口端に至るまで略同形状とすることができるため、吸気の流速低下を抑制することができる。その結果、吸気の充填効率低下やスワール比の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施例について図13〜図16に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、第1の実施例ではプッシュロッド6が吸気ポート2の内部でロッカーアーム4と連結されるのに対し、本実施例ではプッシュロッド6が支軸収納孔100の内部でロッカーアーム4と連結される点にある。
本実施例のロッカーボディ40には、図13及び図14に示すように、アーム41に加えて、ロッド連結アーム15が突設されている。
ロッド連結アーム15の先端部には、支軸3と平行な軸16が取り付けられ、この軸16とプッシュロッド6の先端部に設けられた軸受け60が回転自在に連結されている。その際、プッシュロッド6の軸受け60は、前述した第1の実施例と同様に長孔加工されるものとする。また、プッシュロッド6を進退駆動させるための機構は、前述した第1の実施例と同様である。
このように構成された動弁機構によれば、プッシュロッド6が吸気ポート2内に露出しないため、吸気ポート2内を流れる吸気の抵抗を少なくすることができる。更に、プッシュロッド6とガイド7との摺動を潤滑した後のオイルを利用して、プッシュロッド6の軸受け60と軸16との間、及び支軸3とロッカーボディ40との間の潤滑を行うことができるため、潤滑経路の簡略化を図ることが可能となる。
また、本実施例のように、プッシュロッド6とロッカーアーム4が支軸収納孔100の内部で連結される構成を利用すれば、一本のプッシュロッド6で複数の弁体5を開閉駆動することも可能となる。
例えば、1気筒当たり2つの吸気弁を備える内燃機関において燃焼室内にタンブル流を生起させる場合(言い換えれば、2つの吸気弁により生起させる気流の指向方向が平行となる場合)には、図15に示すように、単一のロッカーボディ40に2本のアーム41と一本のロッド連結アーム15を突設することにより、一本のプッシュロッド6で2つの弁体5を開閉駆動することが可能となる。
この場合、動弁機構の構成部品数が少なくなるため、動弁機構の構成を簡略化することができるとともに慣性質量を低減される。その結果、製造コストを低減することが可能になるとともに高回転運転時における動弁機構の追従性を向上させることができる。更に、構成部品数の減少に伴って可動部品数も減少するため、フリクションロスを低減することも可能となる。
尚、前述した第1の実施例で述べた図8、図9、図11、図12の構成は、本実施例の動弁機構にも適用することができる。
次に、本発明の第3の実施例について図16〜図22に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、前述した第1の実施例ではプッシュロッド6の軸受け60を長孔加工することにより弁体5の軌道とプッシュロッド6の軌道とのずれを吸収するのに対し、本実施例ではアーム41をリンク構造とすることにより弁体5の軌道とプッシュロッド6の軌道とのずれを吸収する点にある。
本実施例のアーム41は、図16に示すように、2本のリンク41a、41bを1自由
度の回り対偶で連結して構成されている(以下、リンク41aを第1リンク41aと称し、リンク41bを第2リンク41bと称する)。
第1リンク41aの基端は、ロッカーボディ40に固定されている。第1リンク41aの先端には、支軸3と平行な軸41cが取り付けられている。第2リンク41bの基端は、前記軸41cに回転自在に支持されている。第2リンク41bの先端には、弁体5が形成されている。弁体5には、前述した第1の実施例と同様にプッシュロッド6の先端が回転自在に連結されている。プッシュロッド6の軸受け60は、軸8の外径と略同径な真円に形成されている。
尚、吸気ポート2内の抵抗増加を抑制するため、前記した支軸3、ロッカーボディ40、及び第1リンク41aは支軸収納孔100内に配置されることが好ましい。
このように構成された動弁機構によれば、プッシュロッド6が開弁方向へ進出すると、第2リンク41bが軸41cを中心として回動するため、弁体5が傾斜しながら開弁する。その際、軸41cの位置が固定されていれば弁体5とプッシュロッド6の先端が異なる軌道を描くことになるが、第1リンク41aが支軸3回りに回転して軸41cの位置を変位させるため、弁体5がプッシュロッド6の軌道に沿って変位するようになる。
この結果、前述した第1の実施例と同様に、所望の指向性を持った気流を安定して生成させることが可能となる。更に、本実施例の動弁機構によれば、前述した第1の実施例に比べ、開弁動作中における傾斜角度αの変化量が少なくなるため、気流の指向方向が安定し易い。
また、本実施例の動弁機構では、弁体5の開度量(リフト量)が大きくなった場合であっても弁体5がプッシュロッド6の軸線上に位置するため、吸気ポート2から流出した吸気が弁体5の表面に当たり易い。その結果、弁体5の最大開度が大きく設定された場合であっても、高い指向性を確保することができる。
尚、本実施例のようにアーム41がリンク構造とされた場合には、支軸3の位置を変更させることにより、弁体5の傾斜角度αを可変とすることも可能である。支軸3を変位させる方法としては、図18に示すように、支軸3にシャフト17を連結するとともに、シャフト17を軸方向へ進退駆動させるアクチュエータ18を設ける方法を例示することができる。
アクチュエータ18は、弁体5が閉弁状態にある時は、支軸3が所定の基準位置に保持するようにシャフト17の進出量を調整する。前記した基準位置は、弁体5がバルブシート13に均一に着座することができる位置である。
弁体5の開弁時における傾斜角度αが大きくされる場合には、アクチュエータ18は、弁体5の開弁動作中(弁体5が開弁動作を開始した時点から最大開度に到達するまでの期間中)にシャフト17を進出させることにより、支軸3の位置を弁体5に近づけるようにする。この場合、図19に示すように、支軸3と弁体5との距離が短くなるため、弁体5の傾斜角度αが増加する。弁体5が開弁動作から閉弁動作(弁体5が最大開度に到達してからバルブシート13に着座するまで動作)へ移行した後は、アクチュエータ18は支軸3の位置を基準位置に復帰させるべくシャフト17を退行させる。
一方、弁体5の開弁時における傾斜角度αが小さくされる場合には、アクチュエータ18は、弁体5の開弁動作中にシャフト17を退行させることにより、支軸3の位置を弁体5から遠ざけるようにする。この場合、図20に示すように、支軸3と弁体5との距離が
長くなるため、弁体5の傾斜角度αが減少する。弁体5が開弁動作から閉弁動作へ移行した後は、アクチュエータ18は支軸3の位置を基準位置に復帰させるべくシャフト17を進出させる。
このように弁体5の傾斜角度αが可変とされると、気流の指向方向を任意に変更することが可能となるため、スワール比やタンブル比を可変にすることができる。従って、アクチュエータ18がシャフト17を進退駆動することによって、本発明にかかる可変機構を実現することが可能となる。
支軸3の位置を可変とする他の方法としては、閉弁時の軸41cの位置を中心とする円軌道上で支軸3を変位させる方法を例示することができる。この場合、図21、図22に示すように、アーム41の近傍には、支軸3及び軸41cと平行な軸19が配置される。軸19は、該軸19の軸芯が閉弁時における軸41cの軸芯と同一線上に位置するように配置されるものとする。
前記した軸19には、ホイールギヤ190が回転自在に支持されている。ホイールギヤ190の側面には、支軸3の一端が固定されている。また、ホイールギヤ190の外周面に形成されたギヤは、ステップモータ20のシャフト21に取り付けられたピニオンギヤ22と噛み合っている。
このように構成された動弁機構では、ステップモータ20がシャフト21を回転させると、該シャフト21の回転力がピニオンギヤ22を介してホイールギヤ190へ伝達される。このようにしてホイールギヤ190が回転すると、支軸3の位置が閉弁時の軸41cの位置を中心とする円軌道上で変位することになる。
支軸3の位置が閉弁時の軸41cの位置を中心とする円軌道上で変位されると、弁体5の着座姿勢が乱れないため、弁体5が開弁状態(弁体5が開弁動作している状態、及び弁体5が閉弁動作している状態を含む)にある時に加え、弁体5が閉弁状態にある時にも支軸3の位置を変更することが可能となる。その結果、内燃機関が高回転運転状態にある時等に、追従遅れによる着座不良を生じることなく支軸3の位置を変更することが可能となる。
尚、前述した第1の実施例で述べた図8、図9、図11、図12の構成は、本実施例の動弁機構にも適用することができる。
次に、本発明の第4の実施例について図23〜図24に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、第1の実施例ではプッシュロッド6の進退駆動によりロッカーアーム4を回動させるのに対し、本実施例ではカムの回転駆動によりロッカーアーム4を回動させる点にある。
本実施例の動弁機構は、図23に示すように、支軸収納孔100内に支軸3と平行にカムシャフト23を配置する。カムシャフト23にカム24が設けられ、該カム24がアーム41の表面に当接している。
ロッカーボディ40には、弁体5側と逆方向へ延在するスプリングプレート25が突設されている。スプリングプレート25の表面と支軸収納孔100の内壁面との間にはバル
ブスプリング26が介設され、ロッカーアーム4が弁体5の閉弁方向へ付勢されている。
尚、カムシャフト23の回転駆動力は、従来の動弁系と同様にクランクシャフトの回転力を利用してもよく、或いはモータ等によって電気的に発生させるようにしてもよい。
このように構成された動弁機構では、カム24のベース円部がロッカーアーム4に当接している場合は、図23に示すように、ロッカーアーム4がバルブスプリング26によって閉弁方向へ付勢されるため、弁体5がバルブシート13に着座した状態(閉弁状態)を維持する。
カムシャフト23が回転してカム24のノーズ部がロッカーアーム4に当接すると、図24に示すように、アーム41が支軸3を中心に回転し、それに伴って弁体5が傾斜しながら開弁する。
従って、本実施例の内燃機関の動弁機構によれば、前述した第1の実施例と同様に、所望の指向性を持った気流を安定して生成させることが可能となる。また、本実施例の内燃機関の動弁機構によれば、吸気ポート内に露出するバルブステムやリンクなどの空力的障害物を省略することができるため、吸気抵抗が低減して吸入効率が向上する。更に、本実施例の内燃機関の動弁機構によれば、前述した第1の実施例に比べ、構成部品数が少なくなるため、慣性質量が低減する。その結果、フリクションロスが低減されるとともに、高回転運転時における動弁機構の追従性が向上する。
尚、前述した第1の実施例で述べた図8、図9、図11、図12の構成は、本実施例の動弁機構にも適用することができる。
次に、本発明の第5の実施例について図25〜図27に基づいて説明する。ここでは、前述した第4の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第4の実施例との差違は、第4の実施例ではカム24がアーム41を直に回転駆動するのに対し、本実施例ではカム24がアーム41と一体で回転するスライダアーム27を介してアーム41を回転駆動する点にある。
本実施例のロッカーボディ40には、図25及び図26に示すように、アーム41に加えて、スライダアーム27が突設されている。更に、ロッカーボディ40においてスライダアーム27の突設部位と同周円上には、スプリングプレート25も突設されている。
また、ロッカーボディ40の外周におけるアーム41の両側に環状のオイルシール120が設けられ、それら2つのオイルシール120の一方はアーム41とスライダアーム27との間に配置されている。
このように構成された動弁機構によれば、カム24とスライダアーム27の接触部位は、オイルシール120によって吸気ポート2と遮断される。このため、カム24とスライダアーム27との当接部位へオイルを供給することができ、依ってカム24とスライダアーム27の耐摩耗性を向上させることができるとともに、フリクションロスを低減することも可能となる。
更に、カム24とスライダアーム27との当接部位を潤滑した後のオイルを利用して支軸3とロッカーボディ40との間の潤滑を行うことも可能となるため、潤滑経路の簡略化
を図ることが可能となる。
尚、本実施例のようにカム24がスライダアーム27を介してアーム41を回転駆動する構成を活用すれば、図27に示すように1つのカム24によって複数の弁体5を開閉駆動することも可能となる。
次に、本発明の第6の実施例について図28〜図29に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、第1の実施例ではプッシュロッド6の進退駆動によりロッカーアーム4を回動させるのに対し、本実施例では電磁力を利用してロッカーアーム4を回動させる点にある。
本実施例の内燃機関の動弁機構では、図28に示すように、2本の板状のアーマチャ28a、28b(以下、アーマチャ28aを第1アーマチャ28aと称し、アーマチャ28bを第2アーマチャ28bと称する)を備えたアーマチャボディ28がロッカーアーム4に取り付けられている。支軸収納孔100には、2つの電磁コイル29a、29b(以下、電磁コイル29aを第1電磁コイル29aと称し、電磁コイル29bを第2電磁コイル29bと称する)を備えた電磁アクチュエータ29が固定されている。
このように構成された内燃機関の動弁機構では、電磁アクチュエータ29の第1電磁コイル29aに励磁電流が印加されると、第1電磁コイル29aが第1アーマチャ28aを吸引する。これにより、アーマチャボディ28が弁体5の閉弁方向に回動し、それに伴ってロッカーアーム4も閉弁方向に回動する。その結果、弁体5が閉弁状態となる。
続いて、第1電磁コイル29aに対する励磁電流の印加が停止されて第2電磁コイル29bへ励磁電流が印加されるようになると、第2電磁コイル29bが第2アーマチャ28bを吸引する。これにより、アーマチャボディ28が弁体5の開弁方向へ回動し、それに伴ってロッカーアーム4も開弁方向へ回動する。その結果、図29に示すように、弁体5が傾斜しながら開弁する。
従って、本実施例の内燃機関の動弁機構によれば、前述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる上、構成部品数の大幅な削減を図ることができるため、慣性質量の低減と製造コストの低減を図ることが可能となる。更に、前述した第1〜第5の実施例で述べた構成に比べて、摺動箇所が少ないため、耐久性の向上やフリクションロスの低減を図ることも可能となる。
次に、本発明にかかる内燃機関の動弁機構の第7の実施例について図30に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、第1の実施例では弁体5とアーム41とが一体的に形成されているのに対し、本実施例では、弁体5とアーム41が別体で構成され、且つ弁体5が周方向に回転自在にアーム41に取り付けられる点にある。
図30は、アーム41先端部及び弁体5の構成を示す縦断面図である。図30に示すように、弁体5とアーム41の先端部は別体で構成され、リング状のローラ30を介して連
結されている。尚、本実施例における弁体5の平面形状は真円形状とする。
このような構成によれば、弁体5がアーム41とは独立して周方向へ回転自在となる。弁体5が周方向に回転自在になると、弁体5とバルブシート13の相互の接触位置が適当に変化するため、弁体5とバルブシート13の偏当たりや接触圧力分布の不均一等に起因したシール性の低下や偏摩耗を抑制することが可能となる。
本実施例の構成は、弁体5の平面形状が真円形状である限り、前述した第1〜第6の実施例の構成と組み合わせることができることは勿論である。
次に、本発明にかかる内燃機関の動弁機構の第8の実施例について図31に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
本実施例と第1の実施例との差違は、第1の実施例では弁体5の開度量(リフト量)が一定であったのに対し、本実施例では弁体5のリフト量を可変とする点にある。
弁体5のリフト量を可変とする機構としては、図31に示すように、高リフトカムと低リフトカムとを切り換える機構を利用することができる。高リフトカムと低リフトカムとを切り換える機構としては、特開2000−130130号公報に記載されているような機構をプッシュロッド6の駆動機構として利用すればよい。
上記したようなリフト量可変機構が組み合わされる場合には、低リフトカム使用時における弁体5の傾斜角度αがスワール流又はタンブル流の生成に最適な角度(例えば、スワール流を生成する場合には最大開度時における弁体5の表面が略水平となる角度であり、タンブル流を生成する場合には最大開度時における弁体5の表面が水平より上方を向く角度である)となるように支軸3と弁体5との距離を設定する。
このように構成された内燃機関の動弁機構では、内燃機関が低回転運転状態にある時は、低リフトカムが利用される。この場合、弁体5の開度量(リフト量)が少なくなるため、吸気ポート2から燃焼室内へ流入する吸気の流速が高くなる。更に、低リフトカム使用時における弁体5の傾斜角度αがスワール流又はタンブル流の生成に好適な角度とされているため、指向性が高く且つ流速の高い気流を生成することが可能となる。その結果、燃焼室内には、スワール比又はタンブル比の高い気流が生成されるようになる。
一方、内燃機関が高回転運転状態にある時は、高リフトカムが利用される。この場合、弁体5の傾斜角度がスワール流又はタンブル流を好適に生成し得る角度より大きくなるためスワール比又はタンブル比が低下するが、弁体5の開度量(リフト量)が大きくなるため吸気の充填効率を高めることが可能となる。
従って、本実施例の内燃機関の動弁機構によれば、図32に示すように、低回転運転領域において高いスワール比又はタンブル比を実現することができる。
実施例1における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例1における内燃機関の動弁機構の構成を示す横断面図である。 実施例1における吸気弁の開弁動作を示す図である。 スワール流を生起させる場合の動弁機構の配置を示す図である。 スワール流を生起させる場合の傾斜角度の設定方法を説明する図である。 タンブル流を生起させる場合の動弁機構の配置を示す図である。 タンブル流を生起させる場合の傾斜角度の設定方法を説明する図である。 隆起部が設けられた弁体の構成を示す図である。 (a)は溝が設けられた弁体の構成を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A’断面図であり、(c)は(a)のB−B’断面図である。 (a)は弁体に溝が設けられていない場合の吸気の流れを示す図であり、(b)は弁体に溝が設けられている場合の吸気の流れを示す図である。 平面形状が楕円形状とされた弁体の構成を示す平面図 (a)は弁体の平面形状を真円とした場合の吸気ポートの形状を示す図であり、(b)は弁体の平面形状を楕円とした場合の吸気ポートの形状を示す図である。 実施例2における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例2における内燃機関の動弁機構の構成を示す横断面図である。 実施例2において単一のプッシュロッドで複数の吸気弁を開閉駆動する場合の動弁機構の構成を示す横断面図である。 実施例3における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例3における吸気弁の開弁動作を示す図である。 実施例3において支軸の位置を可変にする場合の動弁機構の構成を示す図である。 弁体の傾斜角度を大きくする場合のアクチュエータの動作を示す図である。 弁体の傾斜角度を小さくする場合のアクチュエータの動作を示す図である。 実施例3において支軸の位置を可変とする場合の動弁機構の他の構成例を示す縦断面図である。 実施例3において支軸の位置を可変とする場合の動弁機構の他の構成例を示す横断面図である。 実施例4における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例4における吸気弁の開弁動作を示す図である。 実施例5における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例5における内燃機関の動弁機構の構成を示す横断面図である。 実施例5において単一のカムで複数の吸気弁を開閉駆動する場合の動弁機構の構成を示す横断面図である。 実施例6における内燃機関の動弁機構の構成を示す縦断面図である。 実施例6における吸気弁の動作を示す図である。 実施例7における弁体の構成を示す縦断面図である。 実施例8における内燃機関の動弁機構に適用するリフト量可変機構の特性を示す図である。 リフト量可変機構を利用して実現されるスワール比又はタンブル比を示す図である。
符号の説明
1・・・・・シリンダヘッド
2・・・・・吸気ポート
3・・・・・支軸(支点)
4・・・・・ロッカーアーム
5・・・・・弁体
6・・・・・プッシュロッド
8・・・・・軸
10・・・・カムシャフト
11・・・・カム(駆動機構)
15・・・・ロッド連結アーム
18・・・・アクチュエータ(可変機構)
19・・・・軸(可変機構)
20・・・・ステップモータ(可変機構)
22・・・・ピニオンギヤ(可変機構)
23・・・・カムシャフト
24・・・・カム(駆動機構)
25・・・・スプリングプレート
26・・・・バルブスプリング
27・・・・スライダアーム
28・・・・アーマチャボディ(駆動機構)
28a・・・第1アーマチャ
28b・・・第2アーマチャ
29・・・・電磁アクチュエータ(駆動機構)
40・・・・ロッカーボディ
41・・・・アーム
41a・・・第1リンク
41b・・・第2リンク
41c・・・軸
50・・・・先端部(隆起部)
51・・・・溝
190・・・ギヤホイール(可変機構)

Claims (15)

  1. 内燃機関の吸気ポートを開閉する動弁機構であって、
    前記吸気ポート外部の収納孔内に配置された支軸に回転自在に支持され、前記収納孔内から前記吸気ポート内へ延びるアームと、
    前記吸気ポートを開閉するための弁体であって、前記アームの先端部に一定の角度で連結された弁体と、
    前記アームを前記支軸周りに回動させることにより、前記弁体をバルブシート面に対して傾斜させながら開弁動作させる駆動機構と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  2. 請求項1において、前記アーム又は前記弁体に可動自在に連結されたプッシュロッドを更に備え、
    前記駆動機構は、前記プッシュロッドを進退駆動させることにより前記アームを回動させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  3. 請求項2において、前記アームと前記プッシュロッドが吸気ポート又は排気ポートの外部で連結されることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  4. 請求項3において、前記収納孔と前記プッシュロッドを収容する孔を連通させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  5. 請求項1〜4の何れか一において、前記駆動機構は、内燃機関が低回転運転状態にある時は高回転運転状態にある時より前記アームの回動量を少なくすることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  6. 請求項1〜5の何れか一において、前記アームは、少なくとも2本のリンクを可動自在に連結して構成されることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  7. 請求項6において、前記支軸の位置を変更させることにより前記アーム及び前記弁体の回動角度を変更する可変機構を更に備えることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  8. 請求項7において、前記可変機構は、前記弁体が閉弁状態にある時の前記リンクの連結点を中心とする円軌道上で前記支軸の位置を変更させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  9. 請求項1において、前記駆動機構は、前記アームに当接するカムを回転駆動することにより前記アームを回動させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  10. 請求項1において、前記アームと一体で回動するレバーと、前記レバーに当接するカムとを更に備え、
    前記駆動機構は、前記カムを回転駆動することにより前記レバーとともに前記アームを回動させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  11. 請求項1において、前記アームと一体で回動するアーマチャと、電磁コイルとを更に備え、
    前記駆動機構は、前記電磁コイルを励磁させることにより前記アーマチャとともに前記アームを回動させることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  12. 請求項1〜11の何れか一において、前記弁体の表面のうち気流の指向方向の先端に位置する部位が隆起していることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  13. 請求項1〜11の何れか一において、前記弁体の表面に気流の指向方向と平行な溝が設けられることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  14. 請求項1〜13の何れか一において、前記弁体の平面形状が楕円形状であることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
  15. 請求項1〜13の何れか一において、前記弁体においてバルブシートと接触する部位が周方向に回転自在に構成されることを特徴とする内燃機関の動弁機構。
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