JP4214979B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁機構に関するものである。
自動車用エンジン等の内燃機関においては、機関運転領域全体に亘って運転性及び燃費の最適化を図るべく、機関バルブの最大リフト量、及び同バルブを駆動するカムの作用角を可変とする可変動弁機構を備え、同機構を機関運転状態に応じて駆動するものが提案されている(特許文献1参照)。
こうした可変動弁機構は、回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、この入力アームの揺動に基づき上記軸を中心に揺動して機関バルブをリフトさせる出力アームとを備え、それら入力アームと出力アームとの軸を中心とする揺動方向についての相対位置を変更して最大リフト量及び作用角を可変とするものである。ここで、可変動弁機構における入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更するための構造について説明する。
可変動弁機構には、入力アーム及び出力アームの揺動中心となる軸の外周面に嵌め込まれた円筒状のスライダが設けられている。このスライダは入力アーム及び出力アームを貫通した状態となっており、それらアームはそれぞれ互いに歯すじの傾斜方向の異なるギヤによってスライダに連結されている。また、スライダにはコントロールシャフトが挿入されている。コントロールシャフトの外周面からはピンが突出してスライダに周方向に延びるように形成された溝に挿入され、これによってコントロールシャフトとスライダとが連結されている。そして、このコントロールシャフトをスライダと共に軸方向に移動させることで、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置が変更される。
ところで、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更すべくコントロールシャフトを軸方向に移動させるときには、同シャフトにおけるピンの外周面がスライダにおける溝の内側面に押しつけられ、これによりスライダがコントロールシャフトと共に軸方向に移動するようになる。また、入力アーム及び出力アームが揺動するときには、それに伴いスライダも上記揺動の方向と同方向に回動しようとするが、こうしたスライダの回動は溝がピンに対しコントロールシャフトの周方向に相対移動することによって許容される。このときには、ピンの外周面と溝の内側面とが摺動するようになる。
以上のようなコントロールシャフトの軸方向移動に伴うピンの溝への押しつけ、及び、各アームの揺動に伴うピンと溝との相対移動が安定して行われるよう、ピンの先端部分に上記溝に嵌め込まれるブッシュを設けることが考えられる。この場合、ブッシュにおけるコントロールシャフトの軸方向両側の外側面を、それぞれ溝の内側面に対し面接触させることが可能になる。このため、上記ピンの溝への押しつけ時に、その際の力をブッシュの外側面と溝の内側面との接触面全体で受け、上記押しつけを安定して行えるようになる。また、上記ピンと溝との相対移動時に、ブッシュの外側面と溝の内側面とを面接触した状態で摺動させ、上記相対移動を安定して行えるようになる。
特開2001−263015公報
ところで、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更するためのスライダの軸方向移動については、それらアームの揺動に伴いスライダが周方向に回動する状況下で行われることから、当該回動によってブッシュの外側面と溝の内側面との接触面が摺動する際に同接触面に働く摩擦力から大きな影響を受ける。従って、この摩擦力が大きくなると、スライダの軸方向移動に支障を来し、同スライダを軸方向に移動させるのに必要な駆動力が大となるおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、入力アーム及び出力アームの揺動に伴うスライダの回動時にブッシュの外側面と溝の内側面との間に働く摩擦力を低減することのできる内燃機関の可変動弁機構を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、この入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動して機関バルブをリフトさせる出力アームとを備え、それらアームをそれぞれ互いに歯すじの傾斜方向の異なるギヤによってスライダに連結し、そのスライダに挿入されたコントロールシャフトを当該スライダに連結した状態で軸方向に移動させ、それによって前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更し、前記機関バルブのバルブ特性を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、前記スライダに前記軸の周方向に延びる溝を形成するとともに、この溝に前記コントロールシャフトの外周面から突出するピンの先端部分に設けられたブッシュを挿入し、対向する前記ブッシュの外側面と前記溝の内側面との間にスラストベアリングを設け、前記スライダは、前記溝の部分を境として軸方向に分割される複数の構造体からなり、それら構造体を軸方向に組み付けることによって形成されていることを要旨とした。
入力アーム及び出力アームの揺動に伴いスライダが回動する時、対向するブッシュの外側面と溝の内側面とは周方向に相対移動する。しかし、上記構成によれば、そのときにブッシュの外側面と溝の内側面との間に生じる摩擦力を、それら外側面と内側面との間に設けられたスラストベアリングによって低減することができる。
また、上記構成によれば、ベアリング及びブッシュ等をスライダの溝内に組み付ける際、スライダを複数の構造体に分割して当該溝を外に開放した状態とすることができる。そして、外に開放した状態の溝内にスラストベアリング及びブッシュ等を配置しつつ、複数の構造体を互いに組み付けることで、スライダの溝内にスラストベアリング及びブッシュの組み付けられた状態になる。このように、スライダの溝内へのスラストベアリング及びブッシュの配置を簡単に行うことが可能なため、それらスラストベアリング及びブッシュのスライダへの組み付け性が向上する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記スラストベアリングは、前記ブッシュにおける軸方向両側の外側面のうち、少なくとも、前記機関バルブをリフトさせる際に軸方向への荷重が加わる方の外側面側に設けられていることを要旨とした。
入力アーム及び出力アームの揺動により機関バルブがリフトするときには、その際の反力が機関バルブから出力アームを介してスライダに伝達され、同スライダには軸方向一方側への荷重が加わることとなる。この荷重の作用に基づき、溝における一方の内側面がブッシュにおいて上記内側面と対向する方の外側面に向けて押され、それら外側面と内側面との間の摩擦力が上記荷重の分だけ更に大となるおそれがある。しかし、上記構成によれば、ブッシュにおける軸方向両側の外側面のうち、上記荷重が加わる方の外側面側にスラストベアリングが設けられているため、上述したように摩擦力が大となるのを的確に抑制することができる。
請求項記載の発明では、請求項記載の発明において、前記スライダは、前記入力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う入力ギヤを備える第1構造体と、前記出力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う出力ギヤを備える第2構造体とからなるものであり、前記入力アームと前記出力アームとの間には、両者の軸方向についての相対位置を調節するためのシムが設けられていることを要旨とした。
第1構造体と第2構造体とを互いに組み付ける際、それらの周方向及び軸方向についての相対位置が適正でないと、それに起因して入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置が適正からずれた状態になる。これらアームの揺動方向についての相対位置は、同アームの軸方向についての相対位置に対応して変化するものである。このため、入力アームと出力アームとの間のシムを厚さの異なるものに適宜交換し、それらアームの軸方向についての相対位置を調整することで、同アームの揺動方向についての相対位置を調整することが可能となる。従って、仮に第1構造体と第2構造体との組み付け時に両者の周方向及び軸方向についての相対位置が適正状態からずれたとしても、シムによる入力アームと出力アームとの軸方向についての相対位置の調整により、それらアームの揺動方向についての相対位置を適正状態に調整することができる。
以下、本発明を自動車用エンジンの可変動弁機構に具体化した第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1は、エンジン1のシリンダヘッド2周りの構造を示す拡大断面図である。このエンジン1においては、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、及びピストン5によって燃焼室6が区画され、この燃焼室6には吸気通路7及び排気通路8が接続されている。そして、吸気通路7と燃焼室6との間は吸気バルブ9の開閉動作によって連通・遮断され、排気通路8と燃焼室6との間は排気バルブ10の開閉動作によって連通・遮断されるようになる。
シリンダヘッド2には、吸気バルブ9及び排気バルブ10を駆動するための吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12が設けられている。これら吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12は、エンジン1のクランクシャフトからの回転伝達によって回転するようになっている。また、吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12には、それぞれ吸気カム11a及び排気カム12aが設けられている。そして、これら吸気カム11a及び排気カム12aの吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12との一体回転を通じて、吸気バルブ9及び排気バルブ10が開閉動作するようになっている。
また、エンジン1は吸気バルブ9及び排気バルブ10といった機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構が設けられている。こうした可変動弁機構の一つとして、吸気カム11aと吸気バルブ9との間に、同バルブ9の最大リフト量及び吸気カム11aの作用角を可変とするリフト量可変機構14が設けられている。このリフト量可変機構14の駆動を通じて、例えば吸入空気量を多く必要とするエンジン運転状態になるほど、最大リフト量及び作用角が大となるよう制御される。これは最大リフト量及び作用角を大とするほど、吸気通路7から燃焼室6への空気の吸入が効率よく行われ、上述した吸入空気量に関する要求を満たすことが可能なためである。
次に、リフト量可変機構14の詳細な構造について説明する。
リフト量可変機構14は、吸気カムシャフト11と平行に延びるロッカシャフト15及びコントロールシャフト16と、回転する吸気カム11aにより押されて上記ロッカシャフト15を中心に揺動する入力アーム17と、この入力アーム17の揺動に基づき上記ロッカシャフト15を中心に揺動する出力アーム18とを備えている。入力アーム17については、ローラ19が回転可能に取り付けられるとともに、そのローラ19が吸気カム11aに押しつけられるようコイルスプリング20によって吸気カム11a側に付勢されている。また、出力アーム18については、その揺動時にロッカアーム21に押しつけられ、同ロッカアーム21を介して吸気バルブ9をリフトさせるものである。
このロッカアーム21の一端部は上記ラッシュアジャスタ22によって支持され、同ロッカアーム21の他端部は吸気バルブ9に接触している。また、ロッカアーム21は吸気バルブ9のバルブスプリング24によって出力アーム18側に付勢され、これによりロッカアーム21の一端部と他端部との間に回転可能に支持されたローラ23が出力アーム18に押しつけられている。
従って、吸気カム11aの回転に基づき入力アーム17及び出力アーム18が揺動すると、出力アーム18がロッカアーム21を介して吸気バルブ9をリフトさせ、吸気バルブ9の開閉動作が行われるようになる。そして、リフト量可変機構14では、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置を変更することで、上記吸気バルブ9の最大リフト量、及び吸気カム11aの吸気バルブ9に対する作用角が可変とされる。即ち、入力アーム17と出力アーム18とを揺動方向について互いに接近させるほど、吸気バルブ9の最大リフト量及び吸気カム11aの作用角は小となってゆく。逆に、入力アーム17と出力アーム18とを揺動方向について互いに離間させるほど、吸気バルブ9の最大リフト量及び吸気カム11aの作用角は大となってゆく。
ここで、リフト量可変機構14における入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置を変更する構造について、図2及び図3を併せ参照して詳しく説明する。
図2は、リフト量可変機構14の内部構造、詳しくはロッカシャフト15に取り付けられた入力アーム17及び出力アーム18の内側の構造を示す破断斜視図である。同図に示されるように、ロッカシャフト15は入力アーム17及び出力アーム18を貫通している。また、ロッカシャフト15の外周面における入力アーム17及び出力アーム18に対応する部分には円筒状をなすスライダ26が嵌め込まれている。このスライダ26の外壁において、長手方向中央部にはヘリカルスプライン27を有する入力ギヤ27aが設けられ、長手方向両端部にはヘリカルスプライン29を有する出力ギヤ29aが設けられている。
一方、図3に示されるように、入力アーム17の内壁にはヘリカルスプライン28を有する円環状の内歯ギヤ28aが形成され、出力アーム18の内壁にはヘリカルスプライン30を有する円環状の内歯ギヤ30aが形成されている。そして、入力アーム17の内歯ギヤ28aはスライダ26の入力ギヤ27a(図2)と噛み合わされ、出力アーム18の内歯ギヤ30aはスライダ26の出力ギヤ29a(図2)と噛み合わされている。なお、ヘリカルスプライン27,28とヘリカルスプライン29,30とは、互いに傾斜角が異なっており、例えば互いに歯すじの傾斜方向が逆となっている。
上記ロッカシャフト15は、円筒状に形成され、その内側にはピンによってスライダ26と連結されるコントロールシャフト16が挿入されている。このコントロールシャフト16をスライダ26と共に軸線方向に移動させると、ヘリカルスプライン27,29とヘリカルスプライン28,30との噛み合いにより、入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置が変更される。
具体的には、コントロールシャフト16を矢印L方向に変位させるほど入力アーム17と出力アーム18との揺動方向についての相対位置が互いに接近するように変更され、コントロールシャフト16を矢印H方向に変位させるほど上記相対位置が互いに離間するように変更される。こうした入力アーム17及び出力アーム18の揺動方向についての相対位置の変更を通じて、吸気カム11aの回転により出力アーム18が揺動したときの吸気バルブ9の最大リフト量、及び吸気カム11aの作用角が可変とされる。以上のようなコントロールシャフト16の軸線方向についての変位は、例えば電動モータを用いたアクチュエータの駆動制御によって実現される。
次に、リフト量可変機構14における入力アーム17、出力アーム18、スライダ26、ロッカシャフト15、及びコントロールシャフト16等のシリンダヘッド2への取り付け構造、並びに、スライダ26とコントロールシャフト16との連結構造について、図4を参照して説明する。
同図に示されるように、ロッカシャフト15及びコントロールシャフト16は、シリンダヘッド2の立壁部45を貫通するとともに、二つの立壁部45に挟まれた状態にある各アーム17,18を貫通している。各アーム17,18のうち、入力アーム17は二つの出力アーム18によって挟まれた状態となっている。また、各アーム17,18の内側にはロッカシャフト15に嵌め込まれたスライダ26が位置しており、同スライダ26の入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aと、入力アーム17の内歯ギヤ28a及び出力アーム18の内歯ギヤ30aとは互いに噛み合っている。
また、立壁部45と出力アーム18との間には、入力アーム17及び出力アーム18の軸方向位置を調節するためのシム46が設けられている。入力アーム17及び出力アーム18の軸方向位置については、それがスライダ26の軸方向についての変位に対する上記最大リフト量及び作用角の変化態様に大きな影響を及ぼすことになる。このため、入力アーム17及び出力アーム18の軸方向位置は、上記シム46を厚さの異なるものに適宜交換することによって、適切な位置となるよう調節されている。
コントロールシャフト16には、同シャフト16とスライダ26とを連結するためのピン51が径方向に挿入されている。また、ロッカシャフト15における上記ピン51に対応する位置には、軸線方向に延びるとともに同ピン51が貫通する長穴33が形成されている。更に、スライダ26の内周面における上記ピン51に対応する位置には、周方向(図中の紙面と直交する方向)に延びてピン51の先端が挿入される溝34が形成されている。そして、溝34内に位置するピン51の先端部分にはブッシュ35が設けられている。このブッシュ35における軸方向両側の外側面35a,35bは、それぞれ溝34の内側面34a,34bと対向している。
コントロールシャフト16の軸方向移動は、ピン31の長穴33に沿った移動を通じて許容される。こうしたコントロールシャフト16の軸方向移動に伴いピン51が長穴33に沿って移動すると、ブッシュ35におけるコントロールシャフト16の軸線方向両側の外側面35a,35bのうちの一方が溝34の内側面34a(又は34b)に向かって押され、これによりスライダ26がコントロールシャフト16の軸方向に移動する。また、入力アーム17及び出力アーム18が揺動するときには、それに伴いスライダ26もロッカシャフト15の外周面に対し周方向に変位(回動)するが、こうした変位はピン51に対しスライダ26と共に周方向に相対移動する溝34によって許容される。
ところで、スライダ26の軸方向移動については、入力アーム17及び出力アーム18の揺動に伴いスライダ26が周方向に回動している状況下で行われることから、当該回動時にブッシュ35の外側面35a,35bと溝34の内側面34a,34bとの間に摩擦力が働くと、その摩擦力から大きな影響を受ける。そして、この摩擦力が大きくなると、スライダ26の軸方向移動に支障を来し、同スライダ26を軸方向に移動させるのに必要な駆動力が大となるおそれがある。
特に、ブッシュ35の外側面35aと溝34の内側面34aとの間では上記摩擦力が大きくなり、上述した問題を招きかねない。これは、入力アーム17及び出力アーム18の揺動により吸気バルブ9がリフトするとき、その際の反力が吸気バルブ9から出力アーム18を介してスライダ26に伝達され、同スライダ26に軸方向一方側(図4の矢印F方向)への荷重Fが加わるためである。即ち、こうした荷重Fが加わると、内側面34aが外側面35aに向かって押され、両者の間に働く摩擦力が大きくなって上述した問題が起き易くなる。
そこで本実施形態では、互いに対向する外側面35aと内側面34aとの間、言い換えれば溝34内における外側面35a側にスラストベアリング47を設けている。そして、上記スライダ26の回動時に外側面35aと内側面34aとが周方向に相対移動したときには、それら外側面35aと内側面34aとの間に働く摩擦力を上記スラストベアリング47によって低減するようにしている。このため、その摩擦力が上記荷重Fの作用に基づき大きくなる傾向があるとしても、その摩擦力を上記スラストベアリング47によって的確に低減し、同摩擦力が原因となって上述した問題を招くのを抑制することができる。
なお、スラストベアリング47としては、上記摩擦力を低減する上で、ボールベアリングやローラベアリングといった転がり軸受けを採用することが好ましい。
次に、上記スラストベアリング47が設けられるスライダ26の詳細な構造について説明する。
スライダ26は、溝34の部分を境として軸方向に分割される複数の構造体、より詳しくは第1構造体26aと第2構造体26bとからなり、それら構造体26a,26bを軸方向に組み付けることによって形成されている。第1構造体26aは、入力アーム17の内歯ギヤ28aと噛み合う入力ギヤ27aと、図中左側の出力アーム18の内歯ギヤ30aと噛み合う出力ギヤ29aとを備えている。また、第2構造体26bは、図中右側の出力アーム18の内歯ギヤ30aと噛み合う出力ギヤ29aを備えている。
図5は、スライダ26を第1構造体26aと第2構造体26bとに分割した状態を示す断面図である。
同図に示されるように、第1構造体26a及び第2構造体26bは、ロッカシャフト15の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されている。第1構造体26aにおいて、入力ギヤ27a寄りの部分の内径は出力ギヤ29a寄りの部分の内径に比べて大きくされ、上記入力ギヤ27a寄りの部分の内周面とロッカシャフト15の外周面との間は空間部48となっている。この空間部48において、上記出力ギヤ29a寄りの壁面48aは、第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付けてスライダ26を形成したとき、溝34の内側面34a(図4参照)となる。また、第2構造体26bにおいて、図中の空間部48と対向する部分には、それ以外の部分の外径よりも小さく且つ上記空間部48の内径とほぼ等しい値の外径を有する小径部49が形成されている。この小径部49の先端側の壁面49aは、第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付けてスライダ26を形成したとき、溝34の内側面34b(図4参照)となる。
ちなみに、第1構造体26aと第2構造体26bとの組み付けによるスライダ26の形成、並びに、そのスライダ26へのスラストベアリング47及びブッシュ35等の組み付けは、以下の[1]〜[4]に示される手順で行われる。
[1]ロッカシャフト15の外周面にスラストベアリング47を嵌め込み、そのスラストベアリング47を長穴33に対して上記荷重Fが作用する方向と反対方向側(図中左側)に配置する。
[2]ピン51が長穴33を貫通するよう、同ピン51をコントロールシャフト16の外周面に対し径方向に挿入する。このとき、スラストベアリング47は、ピン51の先端部分に設けられたブッシュ35の外側面35a,35のうち、上記荷重Fが加わる方の外側面35a側に位置することとなる。
[3]第1構造体26aと第2構造体26bとを、上記ブッシュ35及びスラストベアリング47を挟むかたちで、且つ、空間部48と小径部49とを互いに向かい合わせるかたちで、ロッカシャフト15の外周面に嵌め込む。なお、図5では、外側面35a側に第1構造体26aを配置するとともに、外側面35b側に第2構造体26bを配置している。こうしたスライダ26を第1構造体26aと第2構造体26bとに分割した状態にあっては、溝34(空間部48)がスラストベアリング47及びブッシュ35側に向かって開放された状態になる。
[4]第1構造体26aと第2構造体26bとをロッカシャフト15の軸線方向に沿って接近させ、第2構造体26bの小径部49を第1構造体26aの空間部48に圧入する。これにより、スラストベアリング47及びブッシュ35を挟んだ状態で、第1構造体26aと第2構造体26bとが互いに組み付け固定され、スライダ26が形成されるとともに同スライダ26へのスラストベアリング47及びブッシュ35の組み付けが行われる。なお、このときには、第1構造体26aと第2構造体26bとの周方向及び軸方向についての相対位置が固定される。
以上のように形成されたスライダ26は、図4に示されるように、入力アーム17及び出力アーム18と共にシリンダヘッド2に取り付けられる。
しかし、こうして形成されたスライダ26では、入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aの歯精度を高い状態に維持することは困難になる。これは、上記[4]で第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付ける際、両者の周方向及び軸方向についての相対位置を必ずしも高い精度で適正状態にできるとは限らず、その相対位置の適正状態からのずれが入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aの歯精度に影響を及ぼすためである。より詳しくは、上記相対位置が適正状態からずれると、第1構造体26aの入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aと、第2構造体26bの出力ギヤ29aとの位置関係が不適正になり、それらギヤ27a,29aの歯精度低下を招く。そして、上記位置関係が不適正になることに伴い、第1構造体26aの入力ギヤ27aに噛み合う内歯ギヤ28aを備えた入力アーム17と、第2構造体26bの出力ギヤ29aに噛み合う内歯ギヤ30aを備えた出力アーム18との揺動方向についての相対位置が適正からずれた状態になる。
こうしたことに対処するため、本実施形態では、第2構造体26bの出力ギヤ29aに噛み合う内歯ギヤ30aを備えた出力アーム18と、入力アーム17との間に、それらアーム17,18の軸方向についての相対位置を調節するためのワッシャシム50を設けている。
それらアーム17,18の揺動方向についての相対位置は、同アーム17,18の軸線方向についての相対位置に対応して変化するものである。このため、上記ワッシャシム50を厚さの異なるものに適宜交換し、アーム17,18の軸方向についての相対位置を調整することで、アーム17,18の揺動方向についての相対位置を適宜変更することが可能になる。従って、仮に第1構造体26aと第2構造体26bとの組み付け時、両者の周方向及び軸方向についての相対位置が適正状態からずれたとしても、ワッシャシム50によるアーム17,18の軸方向についての相対位置の調整により、それらアーム17,18の揺動方向についての相対位置を適正状態に調整することができる。
次に、スライダ26、入力アーム17、及び、出力アーム18をシリンダヘッド2に取り付ける際、それらアーム17,18の軸方向についての位置決めをどのように行うか以下で説明する。
上記位置決めを行う前に、スライダ26は、例えば図4中の最も左側の位置、即ち入力アーム17と出力アーム18とが最も近づく位置で固定される。そして、第1構造体26a側に位置する出力アーム18及び入力アーム17の軸方向についての位置調整が、その出力アーム18と図中左側の立壁部45との間のシム46を厚さの異なるものに適宜交換することによって行われる。こうした位置調整を通じて、上記アーム17,18の軸方向についての位置が、第1構造体26a側の出力ギヤ29a及び入力ギヤ27aに対し適切な位置とされる。
続いて、第2構造体26b側に位置する出力アーム18の入力アーム17に対する軸方向について相対位置の調整が、その出力アーム18と入力アーム17との間のワッシャシム50を厚さの異なるものに適宜交換することによって行われる。こうした相対位置の調整を通じて、それらアーム17,18の揺動方向についての相対位置の適正状態からのずれを解消することが可能になる。従って、第1構造体26aと第2構造体26bとの組み付け時、両者の周方向及び軸方向についての相対位置が適正状態からずれたとしても、アーム17,18の揺動方向についての相対位置が適正状態となるよう、それらアーム17,18の軸方向についての相対位置を調整することができる。
こうした調整が行われた後、第2構造体26b側の出力アーム18と図中右側の立壁部45との間に、そのときの出力アーム18と立壁部45とのクリアランスに対応した幅のシム46が配設される。これにより、スライダ26の各アーム17,18の軸方向についての位置決めが完了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ブッシュ35の外側面35aと溝34の内側面34aとの間にスラストベアリング47が設けられている。このため、入力アーム17及び出力アーム18の揺動に伴うスライダ26の回動時であって、外側面35aと内側面34aとが周方向に相対移動したとき、それら外側面35aと内側面34aとの間に働く摩擦力を上記スラストベアリング47によって低減することができる。同摩擦力は上記荷重Fの作用に基づき大きくなる傾向を有するものであるが、その摩擦力を上記スラストベアリング47によって的確に低減することができる。従って、同摩擦力が原因となって、スライダ26の軸方向移動に支障が出ること、ひいては同スライダ26を軸方向に移動させるのに必要な駆動力が大となるのを抑制することができる。
(2)スライダ26は、溝34の部分を境に軸方向に分割される第1構造体26a及び第2構造体26bとからなり、それら構造体26a,26bを軸方向に組み付けることによって形成されている。そして、スライダ26の溝34内へのスラストベアリング47及びブッシュ35の組み付けは、同スライダ26を第1構造体26aと第2構造体26bとに分割した状態で、言い換えれば当該分割により溝34(空間部48)を開放した状態で行われる。そして、スラストベアリング47及びブッシュ35を第1構造体26aと第2構造体26bとで挟みつつ、それら構造体26a,26bを互いに組み付けることにより、溝34内にスラストベアリング47及びブッシュ35が組み付けられる。このように、スラストベアリング47及びブッシュ35の組み付けを簡単に行うことが可能なため、スライダ26の溝34内へのスラストベアリング47及びブッシュ35の組み付け性が向上する。
(3)第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付けてスライダ26を形成するとき、それら構造体26a,26bの周方向及び軸方向についての相対位置が適正でないと、第1構造体26a側の入力アーム17と第2構造体26b側の出力アーム18との揺動方向についての相対位置が適正からずれた状態になる。これらアーム17,18の揺動方向についての相対位置は、同アーム17,18の軸方向についての相対位置に対応して変化するものである。このため、それらアーム17,18間にあるワッシャシム50を厚さの異なるものに適宜交換し、アーム17,18の軸方向についての相対位置を調整することで、アーム17,18の揺動方向についての相対位置を調整することが可能になる。従って、仮に第1構造体26aと第2構造体26bとの組み付け時、両者の周方向及び軸方向についての相対位置が適正状態からずれたとしても、ワッシャシム50によるアーム17,18の軸方向についての相対位置の調整により、それらアーム17,18の揺動方向についての相対位置を適正状態に調整することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1構造体26a側の出力アーム18と入力アーム17との間にもワッシャシムを設け、それらアーム17,18との軸方向についての相対位置を調整可能としてもよい。
・第1構造体26aと第2構造体26bとの位置関係を逆にしてもよい。
・ブッシュ35の外側面35bと溝34の内側面34bとの間にも、スラストベアリングを設けるようにしてもよい。この場合、外側面35bと内側面34bとの間に作用する摩擦力の低減も図ることができる。
・ブッシュ35の外側面35bと溝34の内側面34bとの間のみにスラストベアリグを設け、その間に作用する摩擦力の低減を図るだけでもよい。
・スラストベアリング47として滑り軸受けを採用してもよい。
・排気バルブ10の最大リフト量、及び、排気カム12aの排気バルブ10に対する作用角といった排気バルブ10のバルブ特性を可変とする可変動弁機構を備えたエンジン1に本発明を適用してもよい。
本実施形態の可変動弁機構が適用されたエンジンのシリンダヘッド周りの構造を示す拡大断面図。 リフト量可変機構の内部構造を示す破断斜視図。 入力アーム及び出力アームの内部構造を示す破談斜視図。 スライダ、入力アーム、及び、出力アームのシリンダヘッドへの取り付け構造を示す断面図。 スライダを第1構造体と第2構造体とに分割した状態を示す断面図。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…シリンダブロック、5…ピストン、6…燃焼室、7…吸気通路、8…排気通路、9…吸気バルブ、10…排気バルブ、11…吸気カムシャフト、11a…吸気カム、12…排気カムシャフト、12a…排気カム、14…リフト量可変機構、15…ロッカシャフト、16…コントロールシャフト、17…入力アーム、18…出力アーム、19…ローラ、20…コイルスプリング、21…ロッカアーム、22…ラッシュアジャスタ、23…ローラ、24…バルブスプリング、26…スライダ、26a…第1構造体、26b…第2構造体、27…ヘリカルスプライン、27a…入力ギヤ、28…ヘリカルスプライン、28a…内歯ギヤ、29…ヘリカルスプライン、29a…出力ギヤ、30…ヘリカルスプライン、30a…内歯ギヤ、33…長穴、34…溝、34a,34b…内側面、35…ブッシュ、35a,35b…外側面、45…立壁部、46…シム、47…スラストベアリング、48…空間部、48a…壁面、49…小径部、49a…壁面、50…ワッシャシム、51…ピン。

Claims (3)

  1. 回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、この入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動して機関バルブをリフトさせる出力アームとを備え、それらアームをそれぞれ互いに歯すじの傾斜方向の異なるギヤによってスライダに連結し、そのスライダに挿入されたコントロールシャフトを当該スライダに連結した状態で軸方向に移動させ、それによって前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更し、前記機関バルブのバルブ特性を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、
    前記スライダに前記軸の周方向に延びる溝を形成するとともに、この溝に前記コントロールシャフトの外周面から突出するピンの先端部分に設けられたブッシュを挿入し、対向する前記ブッシュの外側面と前記溝の内側面との間にスラストベアリングを設け
    前記スライダは、前記溝の部分を境として軸方向に分割される複数の構造体からなり、それら構造体を軸方向に組み付けることによって形成されている
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記スラストベアリングは、前記ブッシュにおける軸方向両側の外側面のうち、少なくとも、前記機関バルブをリフトさせる際に軸方向への荷重が加わる方の外側面側に設けられている
    請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記スライダは、前記入力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う入力ギヤを備える第1構造体と、前記出力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う出力ギヤを備える第2構造体とからなるものであり、
    前記入力アームと前記出力アームとの間には、両者の軸方向についての相対位置を調節するためのシムが設けられている
    請求項記載の内燃機関の可変動弁機構。
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