JP4214979B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、この入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動して機関バルブをリフトさせる出力アームとを備え、それらアームをそれぞれ互いに歯すじの傾斜方向の異なるギヤによってスライダに連結し、そのスライダに挿入されたコントロールシャフトを当該スライダに連結した状態で軸方向に移動させ、それによって前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更し、前記機関バルブのバルブ特性を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、前記スライダに前記軸の周方向に延びる溝を形成するとともに、この溝に前記コントロールシャフトの外周面から突出するピンの先端部分に設けられたブッシュを挿入し、対向する前記ブッシュの外側面と前記溝の内側面との間にスラストベアリングを設け、前記スライダは、前記溝の部分を境として軸方向に分割される複数の構造体からなり、それら構造体を軸方向に組み付けることによって形成されていることを要旨とした。
また、上記構成によれば、ベアリング及びブッシュ等をスライダの溝内に組み付ける際、スライダを複数の構造体に分割して当該溝を外に開放した状態とすることができる。そして、外に開放した状態の溝内にスラストベアリング及びブッシュ等を配置しつつ、複数の構造体を互いに組み付けることで、スライダの溝内にスラストベアリング及びブッシュの組み付けられた状態になる。このように、スライダの溝内へのスラストベアリング及びブッシュの配置を簡単に行うことが可能なため、それらスラストベアリング及びブッシュのスライダへの組み付け性が向上する。
図1は、エンジン1のシリンダヘッド2周りの構造を示す拡大断面図である。このエンジン1においては、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、及びピストン5によって燃焼室6が区画され、この燃焼室6には吸気通路7及び排気通路8が接続されている。そして、吸気通路7と燃焼室6との間は吸気バルブ9の開閉動作によって連通・遮断され、排気通路8と燃焼室6との間は排気バルブ10の開閉動作によって連通・遮断されるようになる。
リフト量可変機構14は、吸気カムシャフト11と平行に延びるロッカシャフト15及びコントロールシャフト16と、回転する吸気カム11aにより押されて上記ロッカシャフト15を中心に揺動する入力アーム17と、この入力アーム17の揺動に基づき上記ロッカシャフト15を中心に揺動する出力アーム18とを備えている。入力アーム17については、ローラ19が回転可能に取り付けられるとともに、そのローラ19が吸気カム11aに押しつけられるようコイルスプリング20によって吸気カム11a側に付勢されている。また、出力アーム18については、その揺動時にロッカアーム21に押しつけられ、同ロッカアーム21を介して吸気バルブ9をリフトさせるものである。
次に、上記スラストベアリング47が設けられるスライダ26の詳細な構造について説明する。
同図に示されるように、第1構造体26a及び第2構造体26bは、ロッカシャフト15の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されている。第1構造体26aにおいて、入力ギヤ27a寄りの部分の内径は出力ギヤ29a寄りの部分の内径に比べて大きくされ、上記入力ギヤ27a寄りの部分の内周面とロッカシャフト15の外周面との間は空間部48となっている。この空間部48において、上記出力ギヤ29a寄りの壁面48aは、第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付けてスライダ26を形成したとき、溝34の内側面34a(図4参照)となる。また、第2構造体26bにおいて、図中の空間部48と対向する部分には、それ以外の部分の外径よりも小さく且つ上記空間部48の内径とほぼ等しい値の外径を有する小径部49が形成されている。この小径部49の先端側の壁面49aは、第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付けてスライダ26を形成したとき、溝34の内側面34b(図4参照)となる。
しかし、こうして形成されたスライダ26では、入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aの歯精度を高い状態に維持することは困難になる。これは、上記[4]で第1構造体26aと第2構造体26bとを互いに組み付ける際、両者の周方向及び軸方向についての相対位置を必ずしも高い精度で適正状態にできるとは限らず、その相対位置の適正状態からのずれが入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aの歯精度に影響を及ぼすためである。より詳しくは、上記相対位置が適正状態からずれると、第1構造体26aの入力ギヤ27a及び出力ギヤ29aと、第2構造体26bの出力ギヤ29aとの位置関係が不適正になり、それらギヤ27a,29aの歯精度低下を招く。そして、上記位置関係が不適正になることに伴い、第1構造体26aの入力ギヤ27aに噛み合う内歯ギヤ28aを備えた入力アーム17と、第2構造体26bの出力ギヤ29aに噛み合う内歯ギヤ30aを備えた出力アーム18との揺動方向についての相対位置が適正からずれた状態になる。
(1)ブッシュ35の外側面35aと溝34の内側面34aとの間にスラストベアリング47が設けられている。このため、入力アーム17及び出力アーム18の揺動に伴うスライダ26の回動時であって、外側面35aと内側面34aとが周方向に相対移動したとき、それら外側面35aと内側面34aとの間に働く摩擦力を上記スラストベアリング47によって低減することができる。同摩擦力は上記荷重Fの作用に基づき大きくなる傾向を有するものであるが、その摩擦力を上記スラストベアリング47によって的確に低減することができる。従って、同摩擦力が原因となって、スライダ26の軸方向移動に支障が出ること、ひいては同スライダ26を軸方向に移動させるのに必要な駆動力が大となるのを抑制することができる。
・第1構造体26a側の出力アーム18と入力アーム17との間にもワッシャシムを設け、それらアーム17,18との軸方向についての相対位置を調整可能としてもよい。
・ブッシュ35の外側面35bと溝34の内側面34bとの間にも、スラストベアリングを設けるようにしてもよい。この場合、外側面35bと内側面34bとの間に作用する摩擦力の低減も図ることができる。
・スラストベアリング47として滑り軸受けを採用してもよい。
Claims (3)
- 回転するカムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、この入力アームの揺動に基づき前記軸を中心に揺動して機関バルブをリフトさせる出力アームとを備え、それらアームをそれぞれ互いに歯すじの傾斜方向の異なるギヤによってスライダに連結し、そのスライダに挿入されたコントロールシャフトを当該スライダに連結した状態で軸方向に移動させ、それによって前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を変更し、前記機関バルブのバルブ特性を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、
前記スライダに前記軸の周方向に延びる溝を形成するとともに、この溝に前記コントロールシャフトの外周面から突出するピンの先端部分に設けられたブッシュを挿入し、対向する前記ブッシュの外側面と前記溝の内側面との間にスラストベアリングを設け、
前記スライダは、前記溝の部分を境として軸方向に分割される複数の構造体からなり、それら構造体を軸方向に組み付けることによって形成されている
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 - 前記スラストベアリングは、前記ブッシュにおける軸方向両側の外側面のうち、少なくとも、前記機関バルブをリフトさせる際に軸方向への荷重が加わる方の外側面側に設けられている
請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。 - 前記スライダは、前記入力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う入力ギヤを備える第1構造体と、前記出力アームの内壁に形成された内歯ギヤと噛み合う出力ギヤを備える第2構造体とからなるものであり、
前記入力アームと前記出力アームとの間には、両者の軸方向についての相対位置を調節するためのシムが設けられている
請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
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