JP4705221B2 - 金属材料のろう付け用のフラックス、活性化剤組合せ物の使用及びろう付け材−フラックス組合せ物 - Google Patents

金属材料のろう付け用のフラックス、活性化剤組合せ物の使用及びろう付け材−フラックス組合せ物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀及び銅をベースとするろう付け材を用いる、難湿潤性金属材料のろう付けのためのフラックスに関するものである。本質的にステンレス鋼及びスケールを生じない鋼並びに粉末冶金学的に製造された複合材料、例えば硬質金属が、ろう付け材によるろう付け工程におけるこの種の難湿潤性の材料と見なされる。
【0002】
【従来の技術】
ろう付けは、材料の物質間の融合及び被覆のための熱処理法であるが、この場合、液相は、金属材料、即ち、ろう付け材の溶融によって生じている。この場合、基礎材料の固相線温度には達していない。
【0003】
ろう付け材としては、合金、純金属が使用される。液相線温度が、450℃を上回っているろう付け材を処理する場合には、ろう付けと称する。
【0004】
純金属表面の前提条件は、基礎材料の混合結晶又は金属間化合物により形成されている場合には、液状ろう付け材が基礎材料を湿潤させることができるということである。引き続き、ろう付け材は、融合面の上に延ばされ、硬化後に基礎材料との負荷可能な化合物を形成する。
【0005】
ろう付けに適する態様の場合、結合すべき部材の両方の融合面は、狭い平行な空隙を形成する。次に、溶融したろう付け材は、有効になっている毛細管充填圧に基づき、自動的にろう空隙の中に流入し、この空隙を充填する。前記の処理過程が支障なく進行するろう付けすべき部材の表面の最低温度は、いわゆる作業温度である。これは、それぞれのろう付け材にとって特徴的な大きさである。
【0006】
溶融したろう付け材は、基礎材料と結合できるようにするために、金属基礎材料に直接接触しなければならない。従って、全ての工業的金属表面上に存在している酸化物層は、まず、剥離され、除去されなければならない。空気中でのろう付けの際には、ろう付けは、フラックスを用いるろう部位の被覆によって達成されるが、そのフラックスの溶融流中で、ろう付け温度で酸化物を溶解させるか又は分解させている。
【0007】
従って、該フラックスには、ろう付け材表面及び材料表面上に存在している酸化物を除去し、ろう付けの過程の間の酸化物の新たな形成を阻止するという役割があるので、ろう付け材は、基礎材料を十分に湿潤させることができる。
【0008】
フラックスの融点及び有効温度は、使用したろう付け材の作業温度に合わせておかなければならないが、この場合、該フラックスは、使用したろう付け材の作用温度を約50〜100度下回って溶融し、前記の温度から、完全に有効になるものでなければならない。更に、溶融したフラックスは、加工品の上で、緊密で均一な被覆を形成することになるが、これは、必要なろう付け温度及びろう付け時間の間に保持されたままである。
【0009】
ろう付け材は、本質的に、溶融状態で金属酸化物を溶解する状態である塩混合物からなるものである。この場合、本質的に、無機ホウ素化合物、例えば殊にアルカリ金属ホウ酸塩及びアルカリ金属フルオロホウ酸塩及びハロゲン化物、例えば殊にアルカリ金属フッ化物のことである。
【0010】
DIN EN1045規格は、重金属のろう付けのためのフラックス(FHタイプ)を、その組成及び有効温度により7種類に分類している。これらのフラックスは、粉末、ペースト又は懸濁液として使用されるが、この場合、懸濁液は、噴霧、刷毛又は浸漬によって、加工品の上に塗布されている。引き続き、融点にまで加熱され、ろう付け材の添加によって、基礎材料を互いに緊密に結合させられている。生成物にするためのフラックスとろう付け材との組合せも公知である。従って、実際には、フラックス被覆された成形部材又はフラックス包囲されたろう付け材ワイヤも、基礎材料の融合に使用されている。
【0011】
ドイツ連邦共和国特許第2444521号には、ホウ酸と種々のアルカリ金属ポリホウ酸塩とからなるろう付けのためのフラックスが記載されている。前記フラックスは、付加的に1質量%のホウ素を元素の形で含有していてもよい。
【0012】
英国特許第909314号により、ニッケル及びニッケル合金のろう付けのためのろう付け材フラックスが開示されている。このフラックスは、通常の成分、例えば四フッ化ホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム及びフッ化カリウムとともに、付加的に更に銅化合物、例えば酸化銅もしくは塩化銅を含有している。後者の成分は、脆性を回避するためにフラックスと基礎材料との反応を停止させるとのことである。
【0013】
しかしながら、公知のフラックスには、大きな欠点がある。難湿潤性基礎材料、例えばステンレス鋼及びスケールを生じない鋼並びに硬質金属、殊に6%未満のコバルト顔料を有する硬質金属(KO1−K10、PO5)は、通常のフラックスの使用の際に、液状ろう付け材によって不十分に湿潤されるにすぎない。漸近オキソ材料の融合のためには、工業的には、元素状のホウ素の添加剤を含有するフラックス(FH12タイプ)が使用されている。このホウ素添加は、約700℃からの安定性、即ち、フラックスが活性である間の時間の増大を意図するものである。しかしながら、硬質金属及びクロムニッケル鋼自体の湿潤は、殊に低い作用温度(680℃未満)を有するろう付け材の場合には、ホウ素添加によって実際に改善されることはない。
【0014】
特殊なろう付け材の役割、例えばダイヤモンドインプレグネイテッド硬質金属の融合は、ダイヤモンド充填材及び硬質金属を傷つけないようにするために、更に一層低下したろう付け温度を必要としている。前記の適用の場合のためには、例えばドイツ連邦共和国特許第4315188号及び同第4315189号中に記載されているようにカドミウム含有銀ろう付け材もしくは有利にガリウム含有銀ろう付け材が使用されている。これらのろう付け材は、590〜640℃の作業温度を有している。従来のフラックスは、前記の温度範囲内では、なお不十分な有効性及び湿潤能を有しているにすぎない。これは、ろう付けの際のプロセスの信頼性を損ない、ひいては欠陥品の増大及び製品品質の低下につながることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、難湿潤性の基礎材料、例えばステンレス鋼及びスケールを生じない鋼及び硬質金属のろう付けのための、フラックスの基礎成分として、重金属のろう付け材(FHタイプ)のためのDIN EN1045規格が想定する塩の全ての組合せ物が使用され、銀及び銅をベースとするろう付け材を用いて基礎材料の明かにより良好な湿潤を可能とするフラックスを記載することであった。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明によれば、活性添加剤として、フラックスの全体量に対して元素状のホウ素を0.01〜10質量%、元素、合金又は化合物の形でのMo、W、Mn、Co、Ni、Pd、Cu又はAgの元素の少なくとも1つを0.01〜10質量%含有し、無機ホウ素化合物及び/又はハロゲン化合物を基礎とするフラックスによって解決される。
【0017】
驚異的なことに、本発明のフラックスによって、難湿潤性の材料、例えばステンレス鋼及びスケールを生じない鋼、殊に硬質金属及び少量の金属含量を有する硬質物質の湿潤が、従来のフラックスに比して明らかに改善されていることが判明した。これは明らかに、ホウ素及び付加的に別の元素の少なくとも1種の含量が、その他の点では従来の組成の相応する活性化を生じているようである。こうしたことから、前記の活性剤混合物の個々の成分がそれ自体単独で、従来のフラックスの有効性の改善を示していないことが重要である。ホウ素と、Mo、W、Mn、Co、Ni、Pd、Cu又はAgの元素、合金又は化合物の少なくとも1つの組合せ物が、ようやく、ホウ素化合物及び/又はハロゲン化合物からなるろう付け材との化合物中で前記の驚異的な挙動を示すのである。
【0018】
本発明によるろう付け材は、本質的に、例えば質的及び量的にDIN EN1045規格によって想定されているこの種のフラックスについて公知でかつ通常の基礎物質及びその量に応じた組成物を基礎としている。
【0019】
この種の基礎成分は、無機ホウ素化合物及び/又はハロゲン化合物である。ホウ素化合物としては、とりわけホウ酸並びにアルカリ金属及びアルカリ土類金属のホウ酸塩又は錯体ホウ酸塩、殊にボラックス(四ホウ酸ナトリウム)、四ホウ酸カリウム及び四フッ化ホウ酸カリウムが該当する。ハロゲン化合物としては、とりわけアルカリ金属及びアルカリ土類金属のフッ化物及び塩化物、殊にフッ化カリウム及びフッ化ナトリウム又はフッ化水素カリウム及びフッ化水素ナトリウムが該当する。
【0020】
本発明によれば、湿潤の強化のためのろう付け材フラックスは、全体量に対して元素状のホウ素0.01〜10質量%及びMo、W、Mn、Co、Ni、Pd、Cu又はAgの元素の少なくとも1つ0.01〜10質量%からなる活性剤組合せ物を含有している。有利に、該フラックスは、それぞれ、フラックスの全体量に対して元素状のホウ素を0.1〜5質量%及び前記の他の元素を0.1〜5質量%含有している。
【0021】
元素状のホウ素としては、好ましくはアモルファスの形のホウ素が使用される。他の元素は、単独又は組み合わせて元素状の形、これらを含有する合金の形又はこれらの化合物の形で使用することができる。この場合、化合物としては、有利に相応する酸化物が該当する。
【0022】
活性剤組合せ物の成分は、好ましくは微粉末上の形で使用されるが、この場合、その平均粒は、好ましくは45μm未満でなければならない。
【0023】
難湿潤性の材料のろう付けのための本発明によるフラックスは、フラックス全体量に対して、まず、微粉末状のホウ素粒子0.01〜10質量%、元素、合金又は化合物の形で存在していてもよいMo、W、Mn、Co、Ni、Pd、Cu又はAgの元素の少なくとも1つの微粉砕された添加剤0.01〜10質量%を強力に均質に混合し、次に引き続き、前記活性剤混合物を無機ホウ素化合物及びハロゲン化合物からなる微粉砕されたフラックス混合物に混入することによって製造される。
【0024】
ホウ素とともに、タングステン又はマンガンの元素を元素状の形、合金又は酸化物にして含有するフラックス混合物は、特に効果的である。
【0025】
有利に、本発明によるろう付け材フラックスは、活性剤混合物として、フラックスの全体量に対してアモルファスの形でのホウ素0.5〜3質量%及びそれぞれの平均粒45μm未満を有するマンガン0.5〜3質量%を含有している。この場合、マンガンは、粉末形で、金属、合金又は酸化化合物として使用できるが、それによって有効性が影響を及ぼされることはない。
【0026】
好ましくは、マンガンは、合金MnNi40の形又は二酸化マンガンとして混入される。
【0027】
特定の基礎材料及び作業条件に合わせるために、フラックスは、有利に酸素に結合した形、例えば二酸化珪素としてのSi2質量%までを含有していてもよい。前記の添加剤も、相応した微粉末状の形で混合物に添加される。
【0028】
本発明によるフラックスは、まず、粉末混合物として存在しており、既にそれ自体として、自体公知の方法で使用することができる。
【0029】
該フラックスは、ペースト又は懸濁液の形で存在していることもあるが、このためには、粉末混合物は、不活性の液体、例えば水、脂肪アルコール、グリコール等と一緒に練り合わされる及び/又は懸濁させられている。
【0030】
この種のフラックスペースト又はフラックス懸濁液は、付加的に副次的な量の助剤、例えば通常の界面活性剤、結合剤又は増粘剤を含有していてもよい。
【0031】
使用のためには、本発明によるフラックスは、それぞれの形に適した方法、例えば散布、塗装、刷毛塗り、噴霧又は浸漬によって、接合又はろう付けすべき基礎材料面に塗布され、ろう付け過程が行われる。この場合、本発明によるフラックスは、銀及び銅を基礎とするろう付け材を用いるろう付けの際に、基礎材料上でのろう付け材の湿潤挙動を顕著に改善している。これは、特筆すべきであり、難湿潤性金属材料、殊にステンレス鋼及びスケールを生じない鋼及び粉末冶金学的に製造された複合材料の場合に有利である。後者には、硬質金属及び金属−セラミック複合材料からなる硬質材料(例えばいわゆる「サーメット」、殊に少量の金属含量を有するものが含まれる。
【0032】
本発明によるフラックスは、例えばそれぞれ付加的に微粒状のろう付け材を含有する粉末混合物、ペースト又は懸濁液としてのろう付け材料と組み合わせることもできる。
【0033】
他のろう付け材−フラックス組合せ物は、例えばフラックス包囲されたろう付け材であるが、これは、例えばろう付け成形部材、例えば棒状物及び管状物への乾燥性もしくは硬化性のフラックスペースト調製物の押出しによって得ることができる。
【0034】
【実施例】
以下の実施例は、本発明によるフラックスの代表的な実施態様及び使用形である。
【0035】
例 1 フラックス粉末(DIN EN1045によるFH12タイプ)
四ホウ酸カリウム 41質量%
四フッ化ホウ酸カリウム 50質量%
フッ化カリウム 5質量%
アモルファスホウ素(平均粒<5μm) 2質量%
マンガン粉末(平均粒<45μm) 2質量%
前記の成分を計量し、かつジオスナ撹拌機(Diosna-Ruehrwerk)を用いて15分間粉砕し、かつ均一化した。このフラックス0.5gを、SMG 02(セラメタル(Cerametal)、コバルト含量2〜3質量%)からなる1cmの大きさの硬質金属チップの上に塗布する。合金L−Ag49(Ag49Cu16Zn23Mn7.5Ni4.5)の3mmの長さのろう付け材ワイヤ片を載置し、チップを、アセチレン−酸素バーナーを用いてろう付け材の融点まで昇温させる。液状ろう付け材は、短時間で、硬質金属の全面を湿潤させる。
【0036】
比較のために、同じ成分からなるフラックスを、ホウ素及びマンガンの活性添加剤を用いずに製造し、かつ上記のようにして試験した。このろう付け材は、溶融するが、しかし、硬質金属をその被覆面のみを湿潤させている。全体の表面の上へのろう付け材の流動は生じていない。
【0037】
例 2 水性フラックスペースト
フッ化水素カリウム 16.3質量%
四ホウ酸カリウム 27.2質量%
四フッ化ホウ酸カリウム 19.5質量%
二酸化マンガン(平均粒<45μm) 0.7質量%
アモルファスホウ素(平均粒<5μm) 1.3質量%
界面活性剤(Marlowet PW) 1.0質量%
水 34.0質量%
対応する量の水を、界面活性剤と一緒に容器の中に装入する。溶解機を用いる撹拌下に、順次、残りの成分を添加し、かつ30分間均一化させる。
【0038】
前記のペーストを、その作用につき、硬質金属(FH12タイプ、デグサ・ヒュルス社特製)のろう付けのための市販のフラックスペーストと比較する。このために、それぞれステンレススチール薄板(1.4301)に両方のペーストを薄く塗り付ける。合金B−Ag60CuSn−600/700の500μmの厚さのろうリボンから、丸いろう付け材粒子を打ち抜き、薄板上に載置する。これらを、引き続き、小室炉中で銀ブロック上で750℃にまで昇温させ、2分後に炉から取り出す。冷却後に、ろう付け材で湿潤した面積を測定し、ろう付け材粒子の本来の面積と対比させる(湿潤係数)。本発明によるフラックスは、前期の試験の際に、湿潤係数6〜7であるが、市販のフラックスは、2〜3の値にすぎないことが明かである。
【0039】
例 3 フラックス粉末(DIN EN1045によるFH21タイプ)
ボラックス 35質量%
ホウ酸 40質量%
石英粉末 22質量%
アモルファスホウ素(平均粒<5μm) 1質量%
マンガン−ニッケル合金60/40(平均粒<63μm) 2質量%
フラックスを、例1と同様にして製造する。有効性の改善は、真鍮ろう付け材L−CuZn40を用いる亜鉛めっきスチールのT−接合ろう付けによって検証する。このために、10cmの長さの亜鉛めっきスチール薄板を45°の角度で折り曲げ、第2の薄板の上に置く。真鍮からなる10mmの長さのろう付け材ワイヤを、フラックスと一緒に、エッジに塗布し、かつアセチレン−酸素バーナーでろう付け材の作業温度にまで昇温させる。このろう付け材は、前記の試験で本発明によるフラックスの使用の際に間隙を完全に充填している。
【0040】
これと比較して、該ろう付け材は、同じ配合で、しかし、ホウ素及びマンガン−ニッケル合金の活性添加剤を用いずにフラックスを使用する際に、折り曲げた薄板の半ばまで流動するにすぎない。

Claims (10)

  1. 銀及び銅をベースとするろう付け材を用いる、金属材料のろう付けのためのフラックスにおいて、活性添加剤として、フラックスの全体量に対して元素状のホウ素を0.01〜10質量%及びMn、Niのグループから選択される元素の少なくとも1つ又は前記元素の合金又は前記元素の化合物を0.01〜10質量%含有し、前記フラックスは四ホウ酸カリウム、四フッ化ホウ酸カリウム及びフッ化カリウムを含有するか、又はフッ化水素カリウム、四ホウ酸カリウム及び四フッ化ホウ酸カリウムを含有するか、又はボラックス及びホウ酸を含有することを特徴とする、フラックス。
  2. ホウ素を0.1〜5質量%及びMn、Niのグループから選択される元素の少なくとも1つ又は前記元素の合金又は前記元素の化合物を0.1〜5質量%含有する、請求項1に記載のフラックス。
  3. アモルファスホウ素を0.5〜3質量%及びマンガン金属、マンガン−ニッケル合金又はマンガンの酸化化合物を0.5〜3質量%含有する、請求項1又は2に記載のフラックス。
  4. 活性添加剤を、平均粒径<45μmの微粉末形で含有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載のフラックス。
  5. 粉末混合物、ペースト又は懸濁液の形で存在する、請求項1から4までのいずれか1項に記載のフラックス。
  6. 金属材料として、ステンレス鋼、スケールを生じない鋼並びに硬質金属を使用する、請求項1から5までのいずれか1項に記載のフラックス。
  7. 銀及び銅をベースとするろう付け材を用いる、金属材料のろう付けのためのフラックス中での、前記フラックスは四ホウ酸カリウム、四フッ化ホウ酸カリウム及びフッ化カリウムを含有するか、又はフッ化水素カリウム、四ホウ酸カリウム及び四フッ化ホウ酸カリウムを含有するか、又はボラックス及びホウ酸を含有し、フラックスの全体量に対して、元素状のホウ素0.1〜10質量%及びMn、Niのグループから選択される元素の少なくとも1つ又は前記金属の合金又は前記元素の化合物0.01〜10質量%からなる活性剤組合せ物の、湿潤能を増大させる添加剤としての使用。
  8. ろう付け材−フラックス組合せ物において、請求項1からまでのいずれか1項に記載のフラックスを含有するろう付け材−フラックス組合せ物。
  9. 粉末混合物、ペースト又は懸濁液の形で存在し、かつ微粒状ろう付け材を含有する、請求項に記載のろう付け材−フラックス組合せ物。
  10. フラックスで包囲されたろう付け成形部材の形で存在する、請求項に記載のろう付け材−フラックス組合せ物。
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