JP4705081B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加圧ローラおよび加熱ローラを有する定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、レーザプリンタなどの画像形成装置には、感光体から用紙に転写された現像剤像を熱定着させるための定着装置が備えられている。このような定着装置としては、熱源により加熱されるとともに駆動力が供給される加熱ローラと、加熱ローラに対向配置されるとともに加熱ローラへ向けて押圧される加圧ローラとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−199747号公報
近年、画像形成装置の画像形成速度をより高速化させるため、定着装置においても熱定着速度の高速化が要求されている。しかし、加熱ローラの表面温度をさらに高温とするには、例えば、加圧ローラの表面にコーティングされたフッ素樹脂の融点などとの関係から難しい状況となっている。そこで、加圧ローラと加熱ローラのニップ幅を大きくして用紙と加熱ローラとの接触面積を増大させることで熱定着速度の高速化に対応している。
しかしながら、加圧ローラの表面は弾性層によって形成されているので、加圧ローラを加熱ローラに押圧すると、加圧ローラの加熱ローラに対向する部位が窪んだ状態となる。このように加圧ローラが変形すると、加熱ローラが用紙に与える搬送力よりも、加圧ローラが用紙の搬送を妨げる力が大きくなり、加熱ローラと用紙がスリップすることがある。
この問題を解決するため、例えば、加熱ローラを回転駆動させたまま加圧ローラも強制的に回転駆動させる方法があるが、この場合、加圧ローラの表面(弾性層)の熱膨張による外径変化で加圧ローラの周速が変化するので、加圧ローラと加熱ローラとの間で周速(用紙搬送速度)に差ができ、加圧ローラと加熱ローラとがスリップする。そうすると、用紙の表裏(加熱ローラ側と加圧ローラ側)で搬送速度に差が生じるので、やはり加熱ローラと用紙がスリップすることがある。
加熱ローラと用紙がスリップすると、用紙に加熱ローラの跡が残ったり、用紙上の現像剤像が加熱ローラと擦れて画像品質が低下したりすることがある。
そこで、本発明は、画像品質をより向上させることが可能な定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着させる定着装置であって、駆動力が供給されて回転する加熱ローラと、弾性層を有し、前記加熱ローラに押圧されつつ回転することで、加熱ローラとの間で記録シートを挟むニップが形成される加圧ローラと、前記加圧ローラの周長よりも長い周長を有し、現像剤像が記録シートに熱定着されているときに、前記加圧ローラに対して摺動可能な状態で前記加圧ローラと記録シートとに挟まれるように、前記加圧ローラに掛けられた無端状のベルト部材と、前記加圧ローラの回転軸方向の両側から前記加圧ローラを挟むとともに前記加熱ローラの外周面に対向するように配置され、前記ベルト部材の前記加圧ローラの回転軸方向における移動を規制するベルト規制部、および前記ベルト部材の内周面を支持するベルト支持部を有する、一対の規制部材と、を備え、前記一対の規制部材の前記ベルト支持部は、前記加熱ローラの外周面と対向する部位が、前記加熱ローラの周面に沿って凹んで形成されたことを特徴とする。
このように構成された定着装置によれば、ベルト部材が、熱定着時において、加圧ローラに対して摺動可能な状態で、かつ、加圧ローラと記録シートとに挟まれるように、加圧ローラに掛けられていることで、加圧ローラと加熱ローラとに周速差ができても、加熱ローラからの摩擦力が記録シートを介してベルト部材に加わるので、まずベルト部材と加圧ローラとがスリップ(摺動)する。このようにベルト部材と加圧ローラとがスリップすることにより、加熱ローラと加圧ローラとの周速差が吸収され、ベルト部材と加熱ローラとに周速差ができることが抑制される。このようにベルト部材と加熱ローラとに周速差ができることが抑制されることにより、加熱ローラと記録シートとのスリップを抑制することができるので、画像品質をより向上させることができる。
また、本発明は、記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、露光装置と、前記露光装置により静電潜像が形成される感光体と、前記感光体上の静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像装置と、前記感光体上の現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、前記定着装置とを備えて構成することができる。
本発明によれば、加熱ローラと記録シートとのスリップを抑制することができるので、画像品質をより向上させることが可能となる。
<レーザプリンタの全体構成>
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成を示す断面図である。
ここで、以下の説明において方向は、レーザプリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「手前側」、紙面に向かって左側を「奥側」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Pを給紙するための給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着させる定着装置6とを主に備えている。
<給紙部の構成>
給紙部3は、本体筐体2内の下部に着脱可能に装着される給紙トレイ31と、給紙トレイ31内に設けられた用紙押圧板32と、給紙トレイ31の手前側の上方に設けられる給紙ローラ33および給紙パット34と、給紙ローラ33に対して用紙Pの搬送方向下流側に設けられる紙粉取りローラ35,36と、紙粉取りローラ35,36に対して用紙Pの搬送方向下流側に設けられるレジストローラ37とを主に備えている。
このように構成される給紙部3では、給紙トレイ31内の用紙Pが、用紙押圧板32によって給紙ローラ33側に寄せられ、給紙ローラ33および給紙パット34で送り出されて、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通った後、一枚ずつ後述するプロセスカートリッジ5に搬送される。
<露光装置の構成>
露光装置4は、本体筐体2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。レーザ発光部から発せられる画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、プロセスカートリッジ5の感光ドラム52の表面上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に設けられ、本体筐体2に対して着脱自在に装着される構造となっている。このプロセスカートリッジ5は、外枠を構成する中空のカートリッジフレーム51を備えている。プロセスカートリッジ5は、さらに、カートリッジフレーム51内において、感光体の一例としての感光ドラム52と、スコロトロン型帯電器53と、転写部材の一例としての転写ローラ54と、現像装置の一例としての現像カートリッジ55とを備えている。
現像カートリッジ55は、カートリッジフレーム51に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ56、層厚規制ブレード57、供給ローラ58およびトナー収容部59を備えている。トナー収容部59内の現像剤の一例としてのトナーは、供給ローラ58の回転により、現像ローラ56に供給される。このときトナーは、供給ローラ58と現像ローラ56との間で摩擦帯電される。現像ローラ56上に供給されたトナーは、現像ローラ56の回転により、層厚規制ブレード57と現像ローラ56との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ56上に担持される。
感光ドラム52は、カートリッジフレーム51に回転可能に支持されている。この感光ドラム52は、ドラム本体が接地されるとともに、表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。
転写ローラ54は、感光ドラム52の下方において、カートリッジフレーム51に回転可能に支持され、感光ドラム52と対向して接触するように配置されている。この転写ローラ54には、転写時に転写バイアスが印加される。
このように構成されるプロセスカートリッジ5では、感光ドラム52の表面がスコロトロン型帯電器53により一様に正帯電された後、露光装置4からのレーザビームの高速走査によって露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ56の回転によって、感光ドラム52と現像ローラ56が対向して接触するときに、現像ローラ56上に担持されているトナーが、感光ドラム52の表面上に形成された静電潜像に供給される。このようにトナーが、感光ドラム52の表面上で選択的に担持されることで静電潜像が可視像化され、反転現像によってトナー像が形成される。
そして、感光ドラム52と転写ローラ54が、用紙Pを両者間で挟持して搬送するように回転し、感光ドラム52と転写ローラ54との間を用紙Pが搬送されることによって感光ドラム52の表面に担持されているトナー像が用紙P上に転写される。
<定着装置の構成>
定着装置6は、プロセスカートリッジ5の奥側(用紙Pの搬送方向下流側)に設けられ、加熱ローラ61と、加熱ローラ61に向けて押圧される加圧ローラ62と、加圧ローラ62に掛けられたベルト部材63と、フレーム部材64とを主に備えている。また、定着装置6の用紙Pの搬送方向下流側には、定着装置6から搬送された用紙Pを本体筐体2の外部へ排出するための排紙ローラ71,72および排紙経路73が設けられている。
このように構成される定着装置6では、用紙P上に転写されたトナー像を、用紙Pが加熱ローラ61と加圧ローラ62に掛けられたベルト部材63との間を通過する間に熱定着させる。その後、用紙Pは排紙ローラ71によって排紙経路73に搬送され、排紙経路73から排紙ローラ72によって排紙トレイ74上に排紙される。
以下、定着装置6の詳細な構成について説明する。参照する図面において、図2は定着装置の詳細な構成を示す側面図であり、図3は加熱ローラ、加圧ローラ、ベルト部材および張架・規制部材を示す図である。また、図4(a)は加熱ローラ、加圧ローラ、ベルト部材および張架・規制部材を示す側面図であり、(b)は加圧ローラおよび張架・規制部材を示す斜視図である。
図2および図3に示すように、定着装置6は、前記した加熱ローラ61、加圧ローラ62、ベルト部材63およびフレーム部材64の他、加圧ローラ62を支持するアーム部材65と、引きバネ66と、張架部材および規制部材の一例としての張架・規制部材67とを主に備えている。
加熱ローラ61は、円筒形状に形成され、内部に設けられたハロゲンヒータなどの加熱部材によって表面が定着温度に加熱されるように構成されている。また、加熱ローラ61は、軸方向外側に突出する両方の端部61Aがフレーム部材64に回転可能に支持されている。フレーム部材64から突出する端部61Aには、駆動力伝達部材の一例としての伝達ギヤ61Gが固定されており、加熱ローラ61と一体に回転する。この加熱ローラ61は、本体筐体2内に設けられた駆動源(図示せず)からの駆動力が複数のギヤ(図示せず)を介して伝達ギヤ61Gに供給されることで回転駆動する。
加圧ローラ62は、芯金の周囲をシリコンゴムなどの弾性層で被覆した円柱形状に形成されたローラ部62Rを備え、ローラ部62Rの両端から軸方向外側に突出する回転軸62Aがアーム部材65に回転可能に支持されている。アーム部材65から突出する回転軸62Aの端部には、駆動力伝達部材の一例としての伝達ギヤ62Gが固定されており、加圧ローラ62と一体に回転する。この伝達ギヤ62Gは、伝達ギヤ61Gと噛合している。これにより、加圧ローラ62は、加熱ローラ61の駆動力が伝達ギヤ61G,62Gを介して伝達されることで加熱ローラ61とともに強制的に回転駆動する。
アーム部材65は、加圧ローラ62の両側に配置され、手前側(図2の右側)がフレーム部材64に設けられた支持軸64Aによって回動可能に支持され、奥側上部には引きバネ66の一端部が取り付けられている。引きバネ66の他端部は、フレーム部材64に取り付けられている。このような構成により、アーム部材65に回転可能に支持された加圧ローラ62は、図2の矢印方向に揺動可能となっている。また、引きバネ66の作用によってアーム部材65が加熱ローラ61側に付勢されるので、加圧ローラ62も加熱ローラ61に向けて押圧(付勢)される。
ベルト部材63は、加圧ローラ62の周長(詳細には、加圧ローラ62の熱膨張時の最大周長)よりも長い周長を有する無端状に形成され、加圧ローラ62に掛けられて、その一部が加熱ローラ61と加圧ローラ62との間に挟まれた状態となっている。具体的には、トナー像が熱定着されているときに加熱ローラ61とベルト部材63の間を用紙Pが通過するので、ベルト部材63は、加圧ローラ62と用紙Pとに挟まれるように、かつ、加圧ローラ62に対して摺動可能な状態で、加圧ローラ62に掛けられている。なお、ベルト部材63と加圧ローラ62との摩擦係数は、ベルト部材63と用紙Pとの摩擦係数よりも小さい。
また、前記したように加圧ローラ62は、加熱ローラ61に向けて押圧されるので、ベルト部材63も加熱ローラ61に向けて押圧される。
ベルト部材63は、例えば、ポリイミド(PI)などの耐熱性の樹脂をフィルム状にしたものや、ニッケルの電鋳フィルム、ステンレス鋼の電鋳フィルムなどを無端状に加工して形成することができる。
なお、ベルト部材63を導電性の材料(例えば、ニッケルまたはステンレス鋼の電鋳フィルムなど)で形成した場合、ベルト部材63は電気的に接地されていることが望ましい。具体的には、例えば、図4(a)に示すように、後述する張架・規制部材67を導電性の樹脂で形成して電気的に接地し、この張架・規制部材67に導電性の材料で形成されたベルト部材63を掛けることにより、ベルト部材63を電気的に接地させることができる。
また、ベルト部材63の表面、少なくとも加熱ローラ61(熱定着時には用紙P)との接触面には、フッ素樹脂がコーティングされていることが望ましい。さらに、加圧ローラ62との接触面にもフッ素樹脂をコーティングすることができる。
図3に示すように、ベルト部材63は、加圧ローラ62の回転軸方向における幅(以下、ベルト部材63の幅という)W2が、加圧ローラ62のローラ部62Rの回転軸方向の幅(以下、加圧ローラ62の幅という)W1よりも大きく設定されている。さらに、ベルト部材63の幅W2は、加熱ローラ61の回転軸方向の幅(以下、加熱ローラ61の幅という)W3よりも小さく設定されており、W1<W2<W3となっている。
張架・規制部材67は、加圧ローラ62のローラ部62Rの両側において、加圧ローラ62の回転軸62Aに取り付けられている。この張架・規制部材67は、図4に示すように、回転軸62Aに挿通される軸受け部67Aと、ベルト部材63を内側から支持するベルト支持部67Bと、ベルト規制部67Cとを有している。
軸受け部67Aは、回転軸62Aに回転可能に挿通される。これにより、張架・規制部材67が回転軸62Aとは一体に回転しないようになっている。また、図4(b)に示すように、軸受け部67Aは、回転軸62Aへの挿通時に、内周面に設けられた突起部67Dが、回転軸62Aに設けられた溝部62Bに嵌合する。これにより、張架・規制部材67は回転軸方向に移動しないようになっている。
ベルト支持部67Bは、軸受け部67Aの径方向の一方から径方向の外側に延び、湾曲して径方向の他方に略円弧状に延びている。ベルト支持部67Bの外周面は、ベルト部材63を支持する支持面となっている。
なお、外周面のうち、湾曲する部分は加熱ローラ61の周面の一部に沿うように円弧状に形成されている。これにより、張架・規制部材67は、ベルト部材63が摺動回転しても、円弧状に形成された部分が加熱ローラ61に規制されることで回転しないようになっている。
ベルト規制部67Cは、図4(b)に示すように、ベルト支持部67Bの支持面の回転軸方向の外側に形成され、軸受け部67Aの径方向の外側に向かってベルト支持部67Bの支持面よりも突出している。
このような張架・規制部材67を回転軸62Aに取り付け、ベルト部材63を掛けると、図4(a)において実線で示すように、ベルト支持部67Bが軸受け部67A側に撓んだ状態となる。撓んだベルト支持部67Bは、もとの形状に戻ろうとして図4(a)の矢印方向に力を加えるので、ベルト部材63に張力を与えることができる。
次に、以上のように構成された定着装置6の動作について説明する。
図3に示すように、加熱ローラ61の回転により、伝達ギヤ61G,62Gから駆動力が伝達されて加圧ローラ62が回転する。ベルト部材63は、加熱ローラ61および加圧ローラ62の回転により、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を搬送されるように摺動回転する。そして、図1に示すように、トナー像が転写された用紙Pは、加熱ローラ61とベルト部材63との間に搬送され、加熱ローラ61とベルト部材63を介して加圧ローラ62との間に挟持されてトナーが熱定着される。このとき、加熱ローラ61および加圧ローラ62の周速と、ベルト部材63の回転速度とは略等しくなっている。
熱定着が継続すると、加圧ローラ62の外径が熱膨張によって変化し、加熱ローラ61と加圧ローラ62とに周速差が生じる。このとき、加熱ローラ61からの摩擦力は用紙Pを介してベルト部材63に伝達されるので、加熱ローラ61の周速とベルト部材63の回転速度とは略等しい状態が継続する。一方、加圧ローラ62の周速とベルト部材63の回転速度とには速度差が生じる。前記したように、ベルト部材63と加圧ローラ62との摩擦係数は、ベルト部材63と用紙Pとの摩擦係数よりも小さいので、ベルト部材63の内周面と加圧ローラ62とはスリップをし、ベルト部材63の外周面と用紙Pとのスリップは抑制されることになる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
加熱ローラ61と加圧ローラ62とに周速差ができても、加熱ローラ61からの摩擦力が用紙Pを介してベルト部材63に加わるので、まずベルト部材63の内周面と加圧ローラ62とがスリップする。加圧ローラ62とベルト部材63とがスリップすることで、加熱ローラ61と加圧ローラ62との周速差が吸収されるので、加熱ローラ61とベルト部材63との周速差の発生が抑制される。加熱ローラ61とベルト部材63との周速差の発生が抑制されることで、加熱ローラ61と用紙Pとのスリップを抑制することができるので、画像品質をより向上させることができる。
また、加熱ローラ61と用紙Pとのスリップを抑制することができるので、より低硬度の弾性層を有する加圧ローラを使用してニップ幅を大きく形成することが可能となり、定着速度のさらなる高速化を図ることが可能となる。
さらに、加圧ローラ62の代わりに静止した加圧部材を設け、この静止した加圧部材とベルト部材63とが摺動する形態と比較して、加圧ローラ62とベルト部材63とのスリップ量が小さいので、ベルト部材63自体の磨耗や、表面にコーティングされたフッ素樹脂の磨耗、加圧ローラ62とベルト部材63との摺動摩擦によるベルト部材63の帯電などの影響を小さくすることができる。
伝達ギヤ61G,62Gから加熱ローラ61の駆動力が伝達されて、加圧ローラ62が強制的に回転するので、加圧ローラ62の加熱ローラ61に押圧される面(ニップ幅を形成する面)を確実に入れ替えることができる。これにより、加圧ローラ62の同じ面が常に加熱ローラ61に押圧されることによって発生する加圧ローラ62の永久変形を抑制することができるので、加圧ローラ62の永久変形によるニップ圧の低下などを抑制することができる。
また、加圧ローラ62に伝達ギヤ61G,62Gを介して加熱ローラ61から駆動力が伝達されるので、例えば、駆動力が、本体筐体2内に設けられた駆動源(図示せず)から複数のギヤ(図示せず)を介して、直接伝達ギヤ62Gに伝達される構成と比較して、部品点数を削減することができる。
ベルト部材63の幅W2が、用紙Pの幅(加圧ローラ62の回転軸方向における用紙Pの幅)より大きい加圧ローラ62の幅W1よりも大きく設定されているので、用紙Pの幅はベルト部材63の幅W2に確実におさまる。用紙Pの幅がベルト部材63の幅W2に確実におさまることで、用紙Pを加熱ローラ61に確実に押圧させて熱定着させることができるので、画像品質をより向上させることができる。
ベルト部材63が、ベルト規制部67Cを有し、回転軸方向に移動しない張架・規制部材67に掛けられることで、回転軸方向へのベルト部材63の移動を規制することができる。すなわち、加熱ローラ61と加圧ローラ62の回転によって、ベルト部材63は回転軸方向に力が作用して移動することがあるが、この移動は張架・規制部材67によって防止される。ベルト部材63の移動が防止されることで、ベルト部材63が片側に大きく寄って、加圧ローラ62から脱落または大きくずれてしまうことを防止することができるので、用紙Pの回転軸方向への移動を抑制することができる。用紙Pの回転軸方向への移動を抑制することで、用紙Pと加熱ローラ61とが擦れることを抑制できるので、画像品質をより向上させることができる。
張架・規制部材67によりベルト部材63に張力が与えられることで、ベルト部材63のしわの発生を抑制することができるので、加熱ローラ61、用紙Pおよびベルト部材63を互いに密着させることができ、用紙Pへの加熱ローラ61からの熱の伝達を向上させることができる。用紙Pへの熱の伝達が向上することで、用紙P上のトナー像の熱定着を効率よく行うことができるので、定着速度の高速化を図ることが可能となる。また、ベルト部材63と用紙Pとが密着することで、ベルト部材63と用紙Pとのスリップがより確実に抑制されるので、用紙Pに形成されたトナー像が乱されることなく良好に熱定着され、画像品質をより向上させることができる。
加圧ローラの幅W1よりベルト部材63の幅W2が大きく設定されていることで、加圧ローラ62のローラ部62Rの両側に設けた張架・規制部材67でベルト部材63に張力を与えつつ、回転軸方向の移動を規制することができる。さらに、ベルト部材63の幅W2より加熱ローラ61の幅W3が大きく設定されていることで、ベルト部材63が回転軸方向における全幅において加熱ローラ61に押圧されるので、加熱ローラ61からの摩擦力をベルト部材63へより確実に伝達することが可能となる。加熱ローラ61からの摩擦力がベルト部材63へ確実に伝達されることで、加圧ローラ62と加熱ローラ61との周速差をより確実に吸収することができるので、用紙Pと加熱ローラ61とのスリップをより確実に抑制でき、画像品質をより向上させることができる。
ベルト部材63を、耐熱性の樹脂やニッケル、ステンレス鋼で形成した場合、ベルト部材63は、表面が高温となる加熱ローラ61と接触しても軟化や変形などせずに、安定して加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を摺動回転することができる。ベルト部材63が安定して加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を摺動回転することで、用紙P上のトナー像を安定して熱定着させることができるので、画像品質をより向上させることができる。
ベルト部材63を電気的に接地させた場合、加圧ローラ62とベルト部材63との摺動摩擦によるベルト部材63の帯電を防止することができる。ベルト部材63の帯電を防止することで、用紙P上の熱定着されていない電荷を帯びたトナー(トナー像)の乱れを防止することができるので、画像品質をより向上させることができる。
ベルト部材63の表面、加熱ローラ61(熱定着時には用紙P)との接触面をフッ素樹脂でコーティングした場合、ベルト部材63へのトナーの付着を抑制することができるので、ベルト部材63から用紙Pの裏面へのトナーの付着を抑制することができ、用紙Pの汚れを抑制できる。また、加圧ローラ62との接触面をフッ素樹脂でコーティングした場合、加圧ローラ62とベルト部材63とを滑らかにスリップ(摺動)させることができるので、加熱ローラ61と用紙Pとのスリップをより確実に抑制することができ、画像品質をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記した実施形態では、駆動力伝達部材の一例として伝達ギヤ61G,62Gを採用した例を示したが、これに限定されず、例えば、歯付ベルトなどを採用してもよいし、伝達ギヤと歯付ベルトなど異なる種類の駆動力伝達部材を2種以上組み合わせた駆動力伝達機構を採用してもよい。
ここで、加圧ローラが強制的に回転駆動する場合における加圧ローラの回転軸の単位時間当たりの回転数について、適宜図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、加圧ローラ62には、伝達ギヤ61G,62Gを介して加熱ローラ61の駆動力が伝達されている。熱定着時、加熱ローラ61の外径は変化しないので、加熱ローラ61の周速Vは変化しない(一定である)と近似することができる。そうすると、加熱ローラ61の端部61Aおよび伝達ギヤ61Gの回転数も変化しないため、伝達ギヤ61Gに連結する加圧ローラ62の伝達ギヤ62Gおよび回転軸62Aの回転数も変化しない。
熱定着時、加圧ローラ62の外径は、熱膨張によって変化する。回転軸62Aの回転数が変化しない状態で、加圧ローラ62の外径が変化すると、加圧ローラ62の周速が変化するので、加熱ローラ61の周速Vと加圧ローラ62の周速とに差が生じ、さらには、加熱ローラ61の摩擦力が用紙Pを介して加わるベルト部材63の回転速度と加圧ローラ62の周速とに速度差が生じる。これにより、ベルト部材63と加圧ローラ62とはスリップすることとなる。
このスリップを小さくするためには、加熱ローラ61の周速Vと加圧ローラ62の周速との差を小さくする必要がある。そのため、加圧ローラ62の外径が変化しても、加圧ローラ62の周速が、加熱ローラ61の周速Vに近づくような加圧ローラ62の回転軸62Aの単位時間当たりの回転数Nを決める。
この回転数Nは、熱定着時において加圧ローラ62が最大外径DMAX(熱膨張時の加圧ローラ62の外径)のときに加熱ローラ61の周速Vと等しくなる回転数N1と、熱定着時において加圧ローラ62が最小外径DMIN(常温時の加圧ローラ62の外径)のときに加熱ローラ61の周速Vと等しくなる回転数N2との範囲(N1≦N≦N2)で決める。これによって、加熱ローラ61の周速Vと加圧ローラ62の周速との差を小さくすることができる。
そして、N1=V/πDMAX、N2=V/πDMINであるから、加圧ローラ62の回転軸62Aの単位時間当たりの回転数Nは、以下の条件を満たすことが望ましい。
V/πDMAX≦N≦V/πDMIN
V:加熱ローラの周速(記録シートの搬送速度)
MAX:熱定着時における加圧ローラの最大外径(熱膨張時の加圧ローラの外径)
MIN:熱定着時における加圧ローラの最小外径(常温時の加圧ローラの外径)
当該条件は、具体的には、例えば、前記した実施形態において、伝達ギヤ61G,62Gのギヤ比を、V/πDMAX≦N≦V/πDMINを満たすように設定することで達成することができる。
加圧ローラの回転軸の単位時間当たりの回転数Nが前記した条件を満たすことで、加熱ローラの周速と加圧ローラの周速との差を小さくすることができるので、加圧ローラの周速と加熱ローラの周速に略等しいベルト部材の回転速度との速度差を小さくすることができる。加圧ローラの周速とベルト部材の回転速度との速度差を小さくすることで、加圧ローラとベルト部材とのスリップを抑制することができ、加圧ローラとベルト部材とがスリップするときに発生するベルト部材の回転(記録シートの搬送)を妨げる力を小さくすることができる。記録シートの搬送を妨げる力を小さくすることで、加熱ローラと記録シートとのスリップを確実に抑制することができるので、画像品質をより向上させることができる。また、加圧ローラとベルト部材とのスリップを抑制することで、加圧ローラやベルト部材の耐久性を向上させることができる。
前記した実施形態では、加熱ローラ61の駆動力を伝達ギヤ61G,62Gを介して加圧ローラ62に伝達する構成を示したが、これに限定されず、例えば、本体筐体2内に設けられた駆動源の駆動力を複数のギヤを介して伝達ギヤ62G(加圧ローラ62)に供給し、加圧ローラ62の駆動力を伝達ギヤ62G,61Gを介して加熱ローラ61に伝達する構成としてもよい。また、装置本体内に設けられたモータなどの駆動源の駆動力を、ギヤなどの駆動力伝達部材を介して加圧ローラに直接伝達する構成としてもよい。
前記した実施形態では、加熱ローラ61の駆動力を伝達ギヤ61G,62Gを介して伝達することで加圧ローラ62が強制的に回転する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、伝達ギヤ62Gを備えずに、ベルト部材63を介して加熱ローラ61の駆動力によって加圧ローラ62を従動回転させる構成としてもよい。すなわち、加圧ローラ62は、加熱ローラ61によって摺動回転するベルト部材63の内周面とローラ部62R(熱定着時には用紙P)との摩擦力により従動回転する。
このように加圧ローラ62を従動回転させることで、加熱ローラ61と加圧ローラ62とに周速差が発生しないので、加熱ローラ61とベルト部材63との周速差も発生しない。加熱ローラ61とベルト部材63とに周速差が発生しないため、加熱ローラ61と用紙Pとのスリップを防止することができるので、画像品質をより向上させることができる。また、加熱ローラ61(ベルト部材63)と加圧ローラ62とに周速差が発生しないので、加圧ローラ62とベルト部材63とのスリップが防止される。スリップが防止されることで、ベルト部材63自体の磨耗や、表面にコーティングされたフッ素樹脂の磨耗、加圧ローラ62とベルト部材63との摺動摩擦によるベルト部材63の帯電などの影響を小さくすることができる。さらに、加圧ローラ62を従動回転させることで、本体筐体2内に設けられた駆動源(図示せず)の駆動トルクを小さくすることができる。
前記した実施形態では、加圧ローラ62の幅W1、ベルト部材63の幅W2および加熱ローラ61の幅W3を、W1<W2<W3とした例を示したが、加熱ローラ61、加圧ローラ62およびベルト部材63の各幅の関係はこれに限定されるものではない。例えば、W1=W2=W3としてもよいし、W1<W2=W3としてもよいし、W1=W2<W3としてもよい。
前記した実施形態では、張架部材および規制部材の一例として、ベルト部材63に張力を与えつつ、ベルト部材63の回転軸方向の移動を規制する張架・規制部材67を備えた構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、張架部材および規制部材は別個に形成してそれぞれを備える構成としてもよいし、張架部材または規制部材のどちらか一方のみを備える構成としてもよい。なお、張架部材の変形例としては、ベルト部材の内周面に摺動するとともに、加圧ローラとの間でベルト部材を張架するローラなどであってもよい。また、規制部材の変形例としては、加圧ローラのローラ部の両端に固定されるローラ部よりも大きな外径を有する円板状の部材であってもよいし、加圧ローラの回転軸に回転可能に取り付けられるベルト規制部を有する円筒状の部材であってもよい。
前記した実施形態では、導電性の樹脂で形成した張架・規制部材67を電気的に接地し、これにベルト部材63を掛けることで、ベルト部材63を電気的に接地させた例(図4(a)参照)を示したが、これに限定されるものではない。例えば、ベルト部材の内周面に導電性の棒状部材を摺接させ、この棒状部材を電気的に接地させることでベルト部材63を電気的に接地させてもよい。
前記した実施形態では、加圧ローラ62が加熱ローラ61に押圧される機構(押圧機構)の例として、アーム部材65および引きバネ66からなる押圧機構を示して説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、加圧ローラ62の押圧機構は公知の構成を適宜採用することができる。なお、前記した実施形態では、加圧ローラが加熱ローラに向けて押圧される構成を示したが、これに限定されず、加熱ローラが加圧ローラに向けて押圧される構成としてもよい。
前記した実施形態では、画像形成装置の一例としてレーザプリンタ1を示したが、これに限定されず、例えば、複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。また、記録シートの一例として普通紙、厚紙、はがきなどを含む用紙Pを採用したが、これに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。さらに、感光ドラム52上にレーザビームを走査する露光装置4、感光体の一例として感光ドラム52、現像装置の一例として現像カートリッジ55、転写部材の一例として転写ローラ54を採用した例を示したが、これに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で材料や構造などは適宜変更が可能である。
本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の詳細な構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る加熱ローラ、加圧ローラ、ベルト部材および張架・規制部材を示す図である。 (a)は加熱ローラ、加圧ローラ、ベルト部材および張架・規制部材を示す側面図であり、(b)は加圧ローラおよび張架・規制部材を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る加熱ローラ、加圧ローラ、ベルト部材および張架・規制部材を示す図である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
4 露光装置
6 定着装置
52 感光ドラム
54 転写ローラ
55 現像カートリッジ
61 加熱ローラ
61G 伝達ギヤ
62 加圧ローラ
62G 伝達ギヤ
63 ベルト部材
67 張架・規制部材
P 用紙

Claims (12)

  1. 記録シートに転写された現像剤像を熱定着させる定着装置であって、
    駆動力が供給されて回転する加熱ローラと、
    弾性層を有し、前記加熱ローラに押圧されつつ回転することで、加熱ローラとの間で記録シートを挟むニップが形成される加圧ローラと、
    前記加圧ローラの周長よりも長い周長を有し、現像剤像が記録シートに熱定着されているときに、前記加圧ローラに対して摺動可能な状態で前記加圧ローラと記録シートとに挟まれるように、前記加圧ローラに掛けられた無端状のベルト部材と、
    前記加圧ローラの回転軸方向の両側から前記加圧ローラを挟むとともに前記加熱ローラの外周面に対向するように配置され、前記ベルト部材の前記加圧ローラの回転軸方向における移動を規制するベルト規制部、および前記ベルト部材の内周面を支持するベルト支持部を有する、一対の規制部材と、を備え、
    前記一対の規制部材の前記ベルト支持部は、前記加熱ローラの外周面と対向する部位が、前記加熱ローラの周面に沿って凹んで形成されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラの駆動力を前記加圧ローラに伝達する駆動力伝達部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧ローラは、常温時の加圧ローラの外径をDMIN、熱膨張時の加圧ローラの外径をDMAX、前記加熱ローラの周速をVとしたとき、回転軸の単位時間当たりの回転数Nが、V/πDMAX≦N≦V/πDMINの条件を満たすことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加圧ローラは、前記ベルト部材を介して前記加熱ローラに従動回転することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記ベルト部材は、前記加圧ローラの回転軸方向における幅が、前記加圧ローラの前記回転軸方向における幅よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記ベルト部材に張力を与える張架部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加圧ローラのローラ部の前記回転軸方向の幅をW1、前記加圧ローラの回転軸方向における前記ベルト部材の幅をW2、前記加熱ローラの回転軸方向の幅をW3としたとき、W1<W2<W3であることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記ベルト部材は、耐熱性の樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ベルト部材は、ニッケルまたはステンレス鋼の電鋳フィルムからなることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記ベルト部材は、電気的に接地されることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記ベルト部材は、フッ素樹脂がコーティングされていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
    露光装置と、
    前記露光装置により静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体上の静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像装置と、
    前記感光体上の現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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