JP4704280B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
前記電気接続箱1は、図10に示すように、アッパーケース2とロアケース3とを組みつけて形成するケース内部の空間をリレー収容空間4とし、該リレー収容空間4にはアッパーケース2側およびロアケース3側の水平バスバー2a、3aと接続しているリレー用垂直バスバー5を設けている。該リレー用垂直バスバー5にリレー5aを横向きに接続している一方、アッパーケース2にもリレー2bを装着している。アッパーケース2にアッパーカバー6を被せると共に、ロアケース3にロアカバー7を被せそれぞれロック結合している。
また、リレー収容空間4はアッパーケース2とロアケース3とで閉鎖された空間となっているため、リレー5aから発生した熱を放熱することができず、リレー収容空間4を含むケース内部の空間が過熱状態となり、電子部品の動作不良が起きる恐れがある。
前記リレー用絶縁板の外周部と前記第1ケースの内周部との間に互いにロック結合される第1被ロック部と第1ロック部が設けられ、前記第1ケースにロック結合されたリレー用絶縁板の内部リレー収容部に第2種リレーが装着された後に被せられる前記第2ケースの周壁と前記第1ケースの周壁には互いにロック結合される、第2ロック部と、ロック結合された前記第1被ロック部と前記第1ロック部とで形成された第2被ロック部が設けられ、かつ、
前記第2ケースの第2ロック部には、前記第2被ロック部とのロック結合状態で前記リレー用絶縁板に設けられている凹部と嵌合する凸部が設けられ、該凹部と凸部との嵌合で前記リレー用絶縁板は第2ケースで保持される構成とされている電気接続箱を提供している。
前記構成とすると、放熱用窓部から第2種リレーから発生した熱を効率良く放熱することができるため、ケース内部が過熱状態となり、電気接続箱内の電子部品が誤作動を起こす等の不具合を削減することができる。
前記外部リレー収容部に装着される第1種リレーは前記内部リレー収容部に装着される第2種リレーより通電量が大きなリレーとされるのが好ましい。
通電量が多く交換される第1種リレーはヘッドランプ用リレー、ヒーター用リレー等であり、通電量が少ない交換されない第2種リレーはフォグランプ用リレー等である。
第2種リレーの個数が第1種リレーの個数よりも多くなると、電気接続箱内に第2種リレーを配置するスペースが確保しにくくなる一方、第1種リレーの個数が第2種リレーの個数の2倍以上になると、第1種リレーを装着する第1ケースの表面積が大きくなり、電気接続箱全体が大きくなる。
前記第2ケースの第2ロック部には、前記第2被ロック部とのロック結合状態で前記リレー用絶縁板に設けられている凹部と嵌合する凸部が設けられ、該凹部と凸部との嵌合で前記リレー用絶縁板は第2ケースで保持される構成とされている。
また、前記第2ロック部の凸部と前記リレー用絶縁板の凹部が嵌合することで、リレー用絶縁板を第1ケースと第2ケースとの間で保持しているので、車体に組み付けた際にリレー用絶縁板が第2ケースおよび第1ケースに対して移動することがなく、電気接続箱内の電気的接触不良を減らすことができると共に、異音の発生を防止することができる。
さらにまた、リレーを組み付けたリレー用絶縁板に第2ケースを被せてリレーを保持および保護しているので、電気接続箱の搬送途中の振動や外部からの衝撃が加わっても、リレーが内部リレー収容部から脱落したり、損傷することがない。
記第1ケースおよび第2ケースに設けたコネクタ収容部、ヒューズ収容部および前記外部リレー収容部、内部リレー収容部に装着されるコネクタ、ヒューズ、リレーと電気接続させる構成とされている。
前記構成とすると、接続端子の一部を長尺とすることで、コネクタに接続する中継端子が不要となり、内部回路と直接接続することができるので、接続信頼性を高めることができる。
また、放熱用窓部から第2種リレーから発生した熱を効率良く放熱することができるため、ケース内部が過熱状態となり、電気接続箱内の電子部品が誤作動を起こす等の不具合を削減することができる。
図1乃至図9に本発明の実施形態を示す。
本発明の電気接続箱10は、図1に示すように、下側に配置している第1ケース11と、第1ケース11に収容する内部回路13と、内部回路13に装着するリレー用絶縁板14と、第1ケース11に上部から被せる第2ケース12とを備える。
前記内部回路13の絶縁板13bからなる第2ケース12側上面13cには電線wを配線しており、積層している前記バスバー13aから立設している接続端子13dや、第2ケース12側から打ち込まれている接続端子13eと接続している。前記接続端子13d、13eの一部は長尺端子13fとし、一列に並設されて前記第2ケース12まで延在している。
前記端子収容部14cは、図5に示すように、前記内部回路13から立設している前記長尺端子13fを並列した状態で収容し、前記長尺端子13fの上部を前記端子収容部14cから突出させている。端子収容部14cの一側部には、第2種リレー22を装着する内部リレー収容部14dを備えており、該内部リレー収容部14d内で前記第2種リレー22と前記内部回路13のバスバー13aから立設している接続端子13dとを接続している。
前記第1種リレ21ーと第2種リレー22は、それぞれ複数個のリレーからなり、第1種リレー21の個数:第2種リレー22の個数は、本実施形態では1:1の比に設定されている。
前記第1被ロック部14eには、図6(A)(B)に示すように、矩形状の凹部14fから断面コの字形状の係止リブ14gが突設しており、該係止リブ14gの上面14hを第1ケース11の第1ロック部11gとの係止面としている。前記凹部14fと係止リブ14gは底面14iを連続させている。
前記リレー用絶縁板14の第2ケース12側表面の4隅には、支持枠14jが立設しており、第2ケース12の裏面に当接して、該リレー用絶縁板14と第2ケース12との距離を確保している。
前記保護ケース15はリレー用絶縁板14を囲む周壁15aと該周壁15aに連続する上壁15bを設けており、前記上壁15bと周壁15aで囲まれた空間にリレー用絶縁板14を収容している。
第2種リレー22と対向する位置の上壁15bには、複数の貫通孔からなる放熱用窓部15cを備えており、保護ケース15の下側に配置されている第2種リレー22から発生する熱を前記放熱用窓部15cから放熱している。
前記爪部15fおよび凸部15gの両側部にはスリット部15hを設けており、該スリット部15hは第2被ロック部11mとロック結合すると、前記第1被ロック部14eの係止リブ14gと嵌合する。
第2ロック部15eと第2被ロック部11mとがロック結合すると、前記凸部15gの下面15iが前記凹部14fの底面14iを押圧しており、第1ケース11と第2ケース12との間にリレー用絶縁板14を保持固定している状態となる。
前記保護ケース15の表面からは、4隅にECU固定リブ15kが立設しており、該ECU固定リブ内にはECU(図示せず)が設けられる。
第1ケース11内に内部回路13を収容し、第1ケース11に収容した内部回路13の長尺端子13fを前記リレー用絶縁板14の端子収容部14cに挿入しながら、リレー用絶縁板14を第2ケース12側から前記内部回路13に装着する。その際、第1ケース11の第1被ロック部14eとリレー用絶縁板14の第1ロック部11gを係止して、第1ケース11とリレー用絶縁板14とをロック結合する。
第1ケース11とリレー用絶縁板14とをロック結合した状態で、内部回路13に装着したリレー用絶縁板14には、内部リレー収容部14dに第2種リレー22を装着する。
また、前記第2ケース12の放熱用窓部15cから、リレー用絶縁板14に装着している第2種リレー22で発生した熱を効率良く放熱することができるため、ケース内部が過熱状態となって電気接続箱10内の第2種リレー22や他の電子部品が誤作動を起こす不具合を削減することができる。
11 第1ケース
11b 周壁
11c 外部リレー収容部
11d ヒューズ収容部
11e コネクタ収容部
11g 第1ロック部
11m 第2被ロック部
12 第2ケース
13 内部回路
13d、13e 接続端子
13f 長尺端子
14 リレー用絶縁板
14c 端子収容部
14e 第1被ロック部
14f 凹部
15 保護ケース
15a 周壁
15c 放熱用窓部
15e 第2ロック部
15g 凸部
21 第1種リレー
22 第2種リレー
30、40 コネクタ
Claims (8)
- 第1ケースと第2ケースに囲まれたケース内部に内部回路を収容すると共に、該内部回路をリレーと接続している電気接続箱において、
前記第1ケースの表面に外部リレー収容部が設けられ、該外部リレー収容部に第1種リレーが外部から差し込み装着されると共に、前記第2ケースに面するケース内部に第2ケース側に突出させた内部リレー収容部を設けかつ前記内部回路に装着されたリレー用絶縁板が配置され、該内部リレー収容部に前記第1種リレーより通電量が小さい第2種リレーが差し込み装着され、
前記リレー用絶縁板の外周部と前記第1ケースの内周部との間に互いにロック結合される第1被ロック部と第1ロック部が設けられ、前記第1ケースにロック結合されたリレー用絶縁板の内部リレー収容部に第2種リレーが装着された後に被せられる前記第2ケースの周壁と前記第1ケースの周壁には互いにロック結合される、第2ロック部と、ロック結合された前記第1被ロック部と前記第1ロック部とで形成された第2被ロック部が設けられ、かつ、
前記第2ケースの第2ロック部には、前記第2被ロック部とのロック結合状態で前記リレー用絶縁板に設けられている凹部と嵌合する凸部が設けられ、該凹部と凸部との嵌合で前記リレー用絶縁板は第2ケースで保持される構成とされている電気接続箱。 - 前記第2ケースの前記リレー用絶縁板と対向する部分には、前記第2種リレーから発生する熱を放熱するための放熱用窓部が設けられている請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記外部リレー収容部に装着される第1種リレーは交換されるリレーとされ、前記内部リレー収容部に装着される第2種リレーは交換されないリレーとされている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記外部リレー収容部に装着される第1種リレーは前記内部リレー収容部に装着される第2種リレーより通電量が大きなリレーとされている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記外部リレー収容部に装着される第1種リレーおよび前記内部リレー収容部に装着される第2種リレーは、それぞれ複数個のリレーからなり、第1種リレーの個数:第2種リレーの個数は、1:1〜2:1の比に設定されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記ケース内部に収容される内部回路は、バスバー、電線、およびこれら電線やバスバーと接続される接続端子とからなり、前記接続端子およびバスバーから突設した端子を前記第1ケースおよび第2ケースに設けたコネクタ収容部、ヒューズ収容部および前記外部リレー収容部、内部リレー収容部に装着されるコネクタ、ヒューズ、リレーと電気接続させる構成とされている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記接続端子の一部は長尺として並設され、前記リレー用絶縁板に突設した端子収容部内に並列状態で突出させ、前記第2ケースに設けられているコネクタ収容部内に挿入され、該コネクタ収容部は前記放熱用窓部の一側部に設けられている請求項6に記載の電気接続箱。
- 前記第1ケースおよび第2ケースにはカバー材が取り付けられない状態で、自動車のインストルメントパネル内に縦置きで配置され、該インストルメントパネル内において前記第1ケースが乗員側に面して位置される一方、第2ケース側がダッシュパネル側に面して位置される請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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