JP4703960B2 - 遮煙装置付エレベータの組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建屋内で発生した火災の煙がエレベータの昇降路へ浸入することを防止する遮煙装置付エレベータの組立方法に関する。
建屋の各エレベータホールとエレベータの昇降路との間には、三方枠および敷居によって縁取られた乗降口が設けられている。三方枠の上部には、レールが設けられており、ホールドアが吊下げられている。ホールドアは、エレベータのかごが当該エレベータホールに着床している間に開閉される。ホールドアと三方枠および敷居との間には、わずかな隙間がある。
建屋内で火災が発生した場合、その煙がホールドアと三方枠との間にできる隙間からエレベータの昇降路に浸入する恐れがある。昇降路に浸入した煙の温度が高いと、昇降路を煙が上昇する。そして、昇降路が煙突のように機能し、火勢を強めることとなる。また、他の階層のホールドアと乗降口との隙間から当該階層へ煙が浸入し、火災を拡大する可能性に付いても憂慮されている。
そのため、エレベータホールと昇降路との通気を遮断する遮煙装置が各乗降口に設置される場合がある。この遮煙装置は、乗降口全体を覆うスクリーンを備え、収納された状態から火災時にホールドアのエレベータホール側に展開するものがある。
遮煙効果を出すためにはなるべくホールドアと乗降口との密閉度が高くなければならないが、スクリーンは、遮煙能力が低く、スクリーンを備える遮煙装置を追加で設置する場合には、取付作業に時間を要する。また、スクリーンを収容するスペースが別途必要となるので、既存のエレベータに追加設置するにあたっては、遮煙装置を設置するためにエレベータの関連部品を変更するのみならず、見栄えの問題からも建屋側の一部の構造を改修する必要が生じる場合もある。
さらに、エレベータを建屋に設置する工事の途中で遮煙装置を取り付ける場合、スクリーン式の遮煙装置を取り付けた後で、溶接やグラインダなどの火の粉が降りかかると、スクリーンを損傷してしまう恐れがある。また、遮煙装置そのもののメンテナンスのためにも、交換作業が容易である必要がある。
そこで、本発明は、外観上の見栄えを損なわない遮煙装置を容易にかつ最適な状態に取り付ける遮煙装置付エレベータの組立方法を提供することを目的とする。
本発明に係る遮煙装置付エレベータの組立方法は、建屋の昇降路とエレベータホールとの間の乗降口を形成する三方枠を設ける三方枠設置工程と、三方枠の上部の昇降路側にヘッダケースを取り付けるヘッダ取付工程と、三方枠の下部の昇降路側に敷居を取り付ける敷居取付工程と、昇降路とエレベータホールとの間を仕切るホールドアをヘッダケースに吊下げるホールドア取付工程と、ホールドアと三方枠との間にホールドアが閉じられた状態でできる隙間を塞ぐ遮煙装置を取り付ける遮煙装置取付工程とを備える。そして、遮煙装置は、三方枠の上部の昇降路側でヘッダケースよりも下側の部分に取り付けられて三方枠の上部とホールドアの上部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有し自由端の側面で前記ホールドアの上部に接触して撓む帯状の幕板部遮蔽材と、ホールドアの戸袋側縁部に取り付けられて三方枠の側部とホールドアのとの間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有し自由端の側面で前記三方枠の側部に接触して撓む帯状の戸袋部遮蔽材とを含む。
取付と同時に遮煙装置の取付位置を最適な状態に調整できるように、遮煙装置取付工程は、ホールドア取付工程よりも後に施工する。また、遮煙装置取付工程では、遮煙装置を取り付ける作業を昇降路側から行なう。
また、遮煙装置取付工程は、戸当り部遮煙装置取付工程と幕板部遮煙装置取付工程と戸袋部遮煙装置取付工程と敷居部遮煙装置取付工程とを備える。
戸当り部遮煙装置取付工程では、ホールドアが閉じられた状態で突き当たる戸当り部同士の間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有する戸当り部遮蔽材を、ホールドアの戸当り部に取り付ける作業を昇降路側から行なう。幕板部遮煙装置取付工程では、三方枠の上部とホールドアの上部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有する幕板部遮蔽材を、三方枠の上部の昇降路側でヘッダケースよりも下側の部分に、ホールドアを開放した状態で取り付ける作業を昇降路側から行なう。戸袋部遮煙装置取付工程では、三方枠の側部とホールドアの側部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有する戸袋部遮蔽材を、ホールドアの戸袋側端部に取り付ける作業を昇降路側から行なう。敷居部遮煙装置取付工程では、敷居とホールドアの下部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有する敷居部遮蔽材を、ホールドアの下部に取り付ける作業を昇降路側から行なう。
現地での作業を軽減するために、戸当り部遮煙装置取付工程は、ホールドア取付工程よりも前に実施する。また、ホールドアと戸袋部との密閉性を高めるために、戸袋部遮蔽材は、ホールドアの上下方向に沿って長い長円形の取付孔を有し、ホールドア取付工程よりも後で位置決め調整を行なう。この場合、戸袋部遮蔽材は、ホールドア取付工程よりも前にホールドアに装着すると、現地での作業を軽減することができる。また、ホールドアの敷居部との密閉性を高めるために、敷居部遮蔽材は、ホールドアに固定される基部から敷居に接触する先端に向かう方向に沿って長い長円形の取付孔を有し、ホールドア取付工程よりも後で位置決め調整を行なう。この場合、敷居部遮蔽材は、ホールドア取付工程よりも前にホールドアに装着することで、現地での作業を軽減することができる。また、遮煙装置付エレベータの組立方法は、遮煙装置の取付および調整作業を容易にするために、昇降路内を移動可能な状態にかご室を設置するかご室組立工程をさらに備え、遮煙装置取付工程は、かご室組立工程の後、かご室の上で実施する。
本発明の遮煙装置付エレベータの組立方法によれば、遮煙装置を取り付ける作業を昇降路側から行なう遮煙装置取付工程を備えている。つまり、遮煙装置は、必然的にエレベータホール側から見えない位置に取り付けられることとなる。したがって、外観を損ねることがない。また、ホールドア取付工程の後に遮煙装置取付工程実施するので、ホールドアが三方枠に組み付けられた状態に合せて遮煙装置を取り付けることができる。したがって、乗降口とホールドアとの間の密閉度を最適な状態に設定することができる。
また、ホールドア側に装着される戸袋部遮蔽材および敷居部遮蔽材の取付孔が長円形に形成されており、戸袋遮蔽材および敷居部遮蔽材を上下方向に調整することができる。したがって、ホールドアと三方枠との設置誤差に対して微調整を行い、遮煙装置の密閉度を最適な状態にすることができる。
本発明に係る一実施形態について、図1から図8を参照して説明する。
まず、遮煙装置付エレベータ1の構成について説明する。
建屋の昇降路2とエレベータホール3とを連通するエレベータの乗降口4を昇降路2側から見た斜視図を図1に示す。乗降口4は、三方枠5と敷居6とによって囲われている。三方枠5と敷居6とは、いずれも建屋の壁面に昇降路2側から取り付けられている。
三方枠5は、幕板部5aと側部5bとで門形に構成されている。幕板部5aは、乗降口4の上部に位置し、側部5bは、幕板部5aの両端からそれぞれ下方に向かって延びている。幕板部5aには、昇降路2側からヘッダケース7が取り付けられている。ヘッダケース7は、水平に配置されるドアレール8を備える。ドアレール8には、上部10aに懸架装置9が取り付けられたホールドア10が吊下げられている。懸架装置9は、ドアレール8に転接する複数の懸架ローラを内蔵している。懸架ローラは、それぞれ上下方向およびドアレール8を横切る方向に微調整可能に設けられており、これにより、ホールドア10の位置を調整する。
敷居6は、側部5bの下端をつなぐように水平方向に配置されている。敷居6には、ドアレール8と平行に延びる溝11が設けられている。溝11の底部11aには、ごみなどの異物を排出するための排出孔12が数か所設けられている。溝11の両側壁11bには、図5に示すように、ホールドア10の下部10bに設けられるガイドシュー13が摺接している。ガイドシュー13は、ホールドア10の移動方向に2か所設けられている。ホールドア10は、ドアレール8および溝11に案内され、滑らかに移動する。なお、ガイドシュー13の代わりに溝11の両側壁11bに個別に転接するガイドローラを設けても良い。
ホールドア10は、両開きとなるように2枚設けられており、乗降口4を塞ぐ大きさを有している。ホールドア10と三方枠5および敷居6との間には、遮煙装置20が設けられている。遮煙装置20は、ホールドア10が閉じられた状態でできる隙間を塞ぐ。遮煙装置20は、戸当り部遮蔽材21と幕板部遮蔽材22と戸袋部遮蔽材23と敷居部遮蔽材24とを備える。
戸当り部遮蔽材21は、図2に示すように、ホールドア10が互いに付き合わされる戸当り部10cにそれぞれ取り付けられている。ホールドア10の戸当り部10cは、昇降路2側に折り返されており、戸当り部遮蔽材21は、折り返された端部10dに昇降路2側からボルト25で固定されている。戸当り部遮蔽材21は、ホールドア10の移動方向にホールドア10の戸当り部10c側へ突出しており、ホールドア10が閉じられた状態で全長にわたって互いに密着し、ホールドア10同士の間にできる隙間を密閉する。戸当り部遮蔽材21は、柔軟性および弾性を有した部材、例えば塩化ビニールや硬質ゴムなどによって形成されている。また、戸当り部遮蔽材21として、難燃性の合成樹脂を使用することも好ましい。戸当り部遮蔽材21は、ホールドア10が閉じて互いに突き合わさるときの衝撃や騒音を吸収するクッション材を兼ねている。
幕板部遮蔽材22は、図3に示すように、幕板部5aの下端から昇降路2側に向かって延びるブラケット5cとホールドア10に向かって折れ曲がった押え板26との間に基端部22aが挟まれ、昇降路2側から螺挿される止めねじ27で固定されている。幕板部遮蔽材22は、押え板26に沿ってホールドア10側に延び、先端部22bがホールドア10の上部10aに摺接している。幕板部遮蔽材22は、ホールドア10が閉じられた状態でホールドア10の上部10aと幕板部5aとの間にできる隙間を塞ぐ。幕板部遮蔽材22は、柔軟性および弾性を有した部材、例えば、ゴムなどによって形成されている。また、幕板部遮蔽材22は、ホールドア10と摺接するので、耐磨耗性も考慮した難燃性の合成樹脂を使用することも好ましい。
戸袋部遮蔽材23は、図4に示すように、ホールドア10の戸袋側縁部10eに取り付けられている。ホールドア10の戸袋側縁部10eは、昇降路2側に折り返されている。ホールドア10が開かれる場合に進行方向の先端側となる端面10fに戸袋部遮蔽材23の基端部23aが押え板28を宛がわれて止めねじ29で固定されている。押え板28の三方枠5側の端部28aは、ホールドア10から離れる方向に折り起こされている。戸袋部遮蔽材23は、ホールドア10を閉じた状態で三方枠5の側部5bと接触し、ホールドア10の戸袋側縁部10eと三方枠5の側部5bとの間にできる隙間を塞ぐ。また、戸袋部遮蔽材23に設けられる取付孔23bは、図7に示すように、上下方向に沿って長い長円形に形成されている。戸袋部遮蔽材23は、柔軟性および弾性を有した部材、例えばゴムなどによって形成されている。また、ホールドア10が開閉されることによって、戸袋部遮蔽材23は、三方枠5の側部5bに当って繰り返し曲げられるので、耐磨耗性および復原性を考慮した難燃性の合成樹脂を使用することも好ましい。
敷居部遮蔽材24は、図5に示すように、ホールドア10の下部10bに沿って取り付けられた下梁14に取り付けられている。下梁14は、ホールドア10に当接する前壁14aから昇降路2側に向かって斜めに延びる下縁部14bを有している。敷居部遮蔽材24の基端部24aは、下縁部14bと抑え板30との間に挟まれ、止めねじ31で固定されている。押え板30は、ホールドア10側に向かって折り曲げられている。したがって、敷居部遮蔽材24は、押え板30に沿って折り返されてエレベータホール3側に向かって延びている。敷居部遮蔽材24の先端部24bは、ホールドア10の下端10gよりも下方に延びて、溝11よりもエレベータホール3側の敷居6の上面6aに摺接している。また、敷居部遮蔽材24に設けられる取付孔24cは、敷居部遮蔽材24の基端部24aから先端部24bに向かう方向に長い長円形に形成されている。敷居部遮蔽材24は、柔軟性および弾性を有した部材、例えばゴムなどによって形成されている。また、敷居部遮蔽材24は、敷居6と摺接するので、耐磨耗性も考慮した難燃性の合成樹脂を使用することも好ましい。
以上のように構成される遮煙装置付エレベータ1は、ホールドア10と乗降口4との間にできる隙間を塞ぐ遮煙装置20が設けられており、昇降路2とエレベータホール3との通気が遮断されているので、火災が発生した場合に、火災によって発生した煙がエレベータホール3側から昇降路2内に流入することを防ぐことができる。つまり、昇降路2が煙突化することを防止することができるので、火災の拡大を抑えることができる。また、他の階へ火災によって発生した煙やガスが拡散することを防止することができる。
次に、以上のように構成される遮煙装置付エレベータ1の組立手順について図9を参照して説明する。
エレベータ1の組立工程において、まず、建屋の昇降路2内に、材料が搬入される(S1)とともに、吊り元が設置される(S2)。次に、最下層から順にレールや枠などを取り付けていく(S3)。また、必要に応じて昇降路2内に足場を設置する(S4)。レールや枠が最上階まで組みあがると、三方枠設置工程S5とヘッダ取付工程S6と敷居取付工程S7とホールドア取付工程S8と遮煙装置取付工程S9が施工される。
三方枠設置工程S5では、三方枠5を昇降路2側から組み付ける。ヘッダ取付工程S6では、ヘッダケース7を三方枠5の上部である幕板部5aに取り付ける。敷居取付工程S7では、敷居6を三方枠5の下部、つまり側部5bの下端に昇降路2側から取り付ける。ホールドア取付工程S8では、ヘッダケース7に設けられたドアレール8にホールドア10を吊下げる。このとき同時にガイドシュー13が、敷居6の溝11に挿入される。また、懸架装置9およびガイドシュー13を調整して、ホールドア10の位置を微調整する。
遮煙装置取付工程S9では、遮煙装置20を取り付ける作業を昇降路2側から行なう。遮煙装置取付工程S9は、さらに細かく戸当り部遮煙装置取付工程S91と幕板部遮煙装置取付工程S92と戸袋部遮煙装置取付工程S93と敷居部遮煙装置取付工程S94とに分けることができる。
戸当り部遮煙装置取付工程S91では、両開きに設けられたホールドア10が互いに突き当たる戸当り部10cに戸当り部遮蔽材21を取り付ける。なお、ホールドア10は、両開きの対になる組合せが予め決まっていることが多い。したがって、戸当り部遮煙装置取付工程S91は、ホールドア取付工程S8よりも前に行なうこともできる。具体的には、エレベータ1の設置される建屋に工場から出荷される前に工場で予め行なってしまうと、エレベータ設置工事における現地での作業を軽減することができる。
幕板部遮煙装置取付工程S92では、幕板部遮蔽材22をヘッダケース7よりも下側の幕板部5aに取り付ける。幕板部遮蔽材22は、幕板部5a側に基端部22aが固定され、閉じられたホールドア10の上部10aに先端部22bが摺接する。したがって、幕板部遮煙装置取付工程S92は、図6に示すように、ホールドア10を開放した状態で幕板部遮蔽材22を取り付ける。なお、幕板部遮煙装置取付工程S92は、ホールドア取付工程S8の前に実施することで、ホールドア10が邪魔になることなく作業を容易に行なうことができるようになる。
戸袋部遮煙装置取付工程S93では、図7に示すように、戸袋部遮蔽材23をホールドア10の戸袋側の端面10fに取り付け、上下方向に長く形成された取付孔23bの範囲内において上下方向の取付位置が調整される。これにより、ホールドア10の戸袋側縁部10eと三方枠5の側部5bとの間の密閉度が最適な状態に調整される。
敷居部遮煙装置取付工程S94では、図8に示すように、敷居部遮蔽材24をホールドア10の下部10bに取り付け、敷居部遮蔽材24の基端部24aから先端部24bに向かう方向に長い取付孔24cの範囲内で取付位置が調整される。これにより、ホールドア10の下部10bと敷居6との間の密閉度が最適な状態に調整される。
なお、密閉度が最適な状態とは、ホールドア10と乗降口4との間にできる隙間を閉じて昇降路2とエレベータホール3との通気を遮断し、かつ、戸袋部遮蔽材23が三方枠5の側部5bに、敷居部遮蔽材24の先端部24bが敷居6の上面6aにそれぞれホールドア10の開閉動作の妨げとならない強さで押し当てられる状態をいう。幕板部遮蔽材22、戸袋部遮蔽材23、敷居部遮蔽材24は、予めそれぞれの押え板26,28,30に対して一体に接着固定しておくと、装着作業を簡単に行なうことができる。
また、戸袋部遮蔽材23と敷居部遮蔽材24の取付孔23b,24cが長円形に形成されているので、工場から出荷する前に戸袋部遮蔽材23および敷居部遮蔽材24を取付孔23b,24cの中央部で仮止めした状態まで施工し、現地での作業を調整作業のみにすることで現地での作業を軽減することができる。
遮煙装置取付工程S9の完了後は、巻上機および制御盤の設置(S10)、昇降路2内の配管および配線(S11)、エレベータ1のかご枠および釣合い錘の組立(S12)、かご室40の組立(S13)、ロープ巻掛け(S15)、試運転調整(S16)等、主に溶接やグラインダ作業など火の粉の飛散するような作業を含まない工程が施工される。
また、戸当り部遮蔽材21と幕板部遮蔽材22と戸袋部遮蔽材23と敷居部遮蔽材24とで構成される遮煙装置20は、ホールドア取付工程S8を行なった後に昇降路2側から取付作業および調整作業を実施することができる。したがって、かご室40の組立が完了し、エレベータとして稼働するようになった後で、かご室40の天井を足場にして、遮煙装置20を昇降路2側から取り付けたり調整したりすることができる。また、遮煙装置20をメンテナンスなどの際に、交換することも可能である。
三方枠設置工程S5とヘッダ取付工程S6と敷居取付工程S7とホールドア取付工程S8と遮煙装置取付工程S9とは、予め工場で行なってしまい、三方枠5と敷居6とホールドア10と遮煙装置20とを組合わせたユニットの状態で、昇降路2内に持ち込み、取り付けることも可能である。この場合、現地での作業は、ホールドア10の動作確認および微調整と、遮煙装置20の密閉度確認および微調整とを行なうだけでよいので、現地での作業が大幅に軽減される。
なお、図9に示す組立手順は、遮煙装置付エレベータ1の組立手順の一例を示すものであって、上述のように、遮煙装置20の取付をホールドア取付工程の前に行なうことや、かご室40が組み立てられた後にかご室40の天井を足場代わりに遮煙装置20の取付作業を行なうことも可能である。
本発明に係る一実施形態の遮煙装置付エレベータの組立方法によって組み立てられた三方枠とホールドアとを昇降路側から示す斜視図。 図1中のF2−F2に沿ってホールドアの戸当り部周辺を示す断面図。 図1中のF3−F3に沿ってホールドアの上部および三方枠の幕板部を示す断面図。 図1中のF4−F4に沿ってホールドアの戸袋側周辺を示す断面図。 図1中のF5−F5に沿ってホールドアの下部および敷居を示す断面図。 図1のホールドアを開放した状態で幕板部遮蔽材の戸袋側端部を拡大して示す分解斜視図。 図1の戸袋部遮蔽材の取付孔周辺を一部拡大して示す分解斜視図。 図1の敷居部遮蔽剤の取付孔周辺を一部拡大して示す分解斜視図。 遮煙装置付エレベータの組立手順の工程を示す図。
符号の説明
1…遮煙装置付エレベータ、2…昇降路、3…エレベータホール、4…乗降口、5…三方枠、5a…幕板部、5b…側部、6…敷居、6a…上面、7…ヘッダケース、10…ホールドア、10a…上部、10b…下部、10c…戸当り部、10e…戸袋側縁部、20…遮煙装置、21…戸当り部遮蔽材、22…幕板部遮蔽材、23…戸袋部遮蔽材、23b…取付孔、24…敷居部遮蔽材、24a…基端部、24b…先端部、24c…取付孔、40…かご室、S5…三方枠設置工程、S6…ヘッダ取付工程、S7…敷居取付工程、S8…ホールドア取付工程、S9…遮煙装置取付工程、S91…戸当り部遮煙装置取付工程、S92…幕板部遮煙装置取付工程、S93…戸袋部遮煙装置取付工程、S94…敷居部遮煙装置取付工程。

Claims (10)

  1. 建屋の昇降路とエレベータホールとの間の乗降口を形成する三方枠を設ける三方枠設置工程と、
    前記三方枠の上部の前記昇降路側にヘッダケースを取り付けるヘッダ取付工程と、
    前記三方枠の下部の前記昇降路側に敷居を取り付ける敷居取付工程と、
    前記昇降路と前記エレベータホールとの間を仕切るホールドアを全域ヘッダケースに吊下げるホールドア取付工程と、
    前記ホールドアと前記三方枠との間に前記ホールドアが閉じられた状態でできる隙間を塞ぐ遮煙装置を取り付ける遮煙装置取付工程と
    を備え、
    前記遮煙装置は、前記三方枠の上部の前記昇降路側で前記ヘッダケースよりも下側の部分に取り付けられて前記三方枠の上部と前記ホールドアの上部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有し自由端の側面で前記ホールドアの上部に接触して撓む帯状の幕板部遮蔽材と、前記ホールドアの戸袋側縁部に取り付けられて前記三方枠の側部と前記ホールドアの側部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有し自由端の側面で前記三方枠の側部に接触して撓む帯状の戸袋部遮蔽材とを含む
    ことを特徴とする遮煙装置付エレベータの組立方法。
  2. 建屋の昇降路とエレベータホールとの間の乗降口を形成する三方枠を設ける三方枠設置工程と、
    前記三方枠の上部の前記昇降路側にヘッダケースを取り付けるヘッダ取付工程と、
    前記三方枠の下部の前記昇降路側に敷居を取り付ける敷居取付工程と、
    前記昇降路と前記エレベータホールとの間を仕切るホールドアを前記ヘッダケースに吊下げるホールドア取付工程と、
    前記ホールドアと前記三方枠との間に前記ホールドアが閉じられた状態でできる隙間を塞ぐ遮煙装置を取り付ける遮煙装置取付工程と
    を備え、
    前記遮煙装置取付工程は、前記ホールドア取付工程よりも後に施工されることを特徴とする遮煙装置付エレベータの組立方法。
  3. 前記遮煙装置取付工程では、前記遮煙装置を取り付ける作業を前記昇降路側から行なうことを特徴とする請求項1に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  4. 前記遮煙装置取付工程は、
    前記ホールドアが閉じられた状態で突き当たる戸当り部どうしの間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有する戸当り部遮蔽材を、前記ホールドアの戸当り部に取り付ける作業を前記昇降路側から行なう戸当り部遮煙装置取付工程と、
    前記幕板部遮蔽材を、前記三方枠の上部の前記昇降路側で前記ヘッダケースよりも下側の部分に、前記ホールドアを開放した状態で取り付ける作業を前記昇降路側から行なう幕板部遮煙装置取付工程と、
    前記戸袋部遮蔽材を、前記ホールドアの戸袋側縁部に取り付ける作業を前記昇降路側から行なう戸袋部遮煙装置取付工程と、
    前記敷居と前記ホールドアの下部との間にできる隙間を塞ぐ柔軟性および弾性を有し自由端で前記敷居に接触して撓む帯状の敷居部遮蔽材を、前記ホールドアの下部に取り付ける作業を前記昇降路側から行なう敷居部遮煙装置取付工程と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  5. 前記戸当り部遮煙装置取付工程は、前記ホールドア取付工程よりも前に実施することを特徴とする請求項4に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  6. 前記戸袋部遮蔽材は、前記ホールドアの上下方向に沿って長い長円形の取付孔を有し、前記ホールドア取付工程よりも後で位置決め調整が行なわれることを特徴とする請求項4に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  7. 前記戸袋部遮蔽材は、前記ホールドア取付工程よりも前に前記ホールドアに装着されることを特徴とする請求項6に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  8. 前記敷居部遮蔽材は、前記ホールドアに固定される基端部から前記敷居の上面に接触する先端部に向かう方向に沿って長い長円形の取付孔を有し、前記ホールドア取付工程よりも後で位置決め調整が行なわれることを特徴とする請求項4に記載の遮蔽装置付エレベータの組立方法。
  9. 前記敷居部遮蔽材は、前記ホールドア取付工程よりも前に前記ホールドアに装着されることを特徴とする請求項8に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
  10. 前記昇降路内を移動可能な状態にかご室を設置するかご室組立工程をさらに備え、
    前記遮煙装置取付工程は、前記かご室組立工程の後、前記かご室の上で実施されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮煙装置付エレベータの組立方法。
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