JP4703899B2 - 遊技媒体計数装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投入容器の投入口に投入された遊技媒体を計数するための遊技媒体計数装置、特には投入容器の投入口にこれを選択的に閉鎖するシャッタを設けた遊技媒体計数装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばパチンコホールにおいては、遊技客が獲得したパチンコ玉(遊技媒体)を計数装置に投入して計数させたときに、その計数結果をID情報などと共に記録した記録担体(レシートや磁気カードなど)を発行し、この記録担体を景品交換に利用するようにしたシステムが採用されている。このようなシステムでは記録担体を改ざんして行われる不正行為に対処する必要があるが、近年では、計数装置での計数結果を把握できる景品交換用POSシステムが普及しているため、記録担体を改ざんして行う不正行為に対する安全性は飛躍的に高まっている。これに対して、近年では、電波発信機から電波を発射して計数装置の計数機能を誤作動させ、以てその計数値出力を実際に投入されたパチンコ玉数よりも大幅に高めるという不正行為や、特殊な道具を計数装置の計数機能部分に挿入して計数結果を不正に高めるという行為が多発している。これらの不正行為が行われた場合、計数結果での計数結果と記録担体に記録される計数結果が互いに一致するため、景品交換用POSシステムでは対処できないという事情があった。
【0003】
このため、従来では、計数装置のパチンコ玉投入口を閉鎖状態に保持可能なシャッタを設け、パチンコホールの従業員がシャッタを開放したときのみ計数装置によるパチンコ玉の計数が可能な構成とすることが行われている。このような構成によれば、特殊な道具を使用した不正行為を効果的に防止できる。また、電波発信機を使用した不正行為に対処するために、上記シャッタを設けた上で、そのシャッタの閉鎖状態で計数装置から計数値出力がある場合に、これを異常と判断して警報信号を発生する異常判定手段を設ける構成とすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
シャッタ及び異常判定手段を設けた従来の計数装置により1回では運搬できない多量のパチンコ玉を計数する場合には、計数開始後にシャッタを閉じた状態として残りのパチンコ玉の運搬を行うことになる。ところが、計数装置に投入されたパチンコ玉の計数には遅れ時間が伴うため、パチンコ玉の投入が済んだ後に直ちにシャッタを閉じると、シャッタの閉鎖状態で計数装置から計数値が出力された状態になり、これに応じて異常判定手段が誤って警報信号を発生するという事態を招く。つまり、従来の計数装置では、シャッタが閉鎖された状態で出力される計数値が、正常な計数動作に応じて出力されたものか、或いは不正行為に起因して出力されたものか判然としないという問題点があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シャッタにより遊技媒体の投入口が閉鎖されている状態で計数手段から計数値出力があったときに、その計数値が不正行為に起因したものであるか否かを正確に判定できるようになる遊技媒体計数装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、遊技媒体の投入口及び流出口を備えた投入容器と、この投入容器の流出口から流出する遊技媒体を計数する計数手段と、前記投入容器の投入口を選択的に閉鎖するシャッタとを備えた遊技媒体計数装置において、
前記シャッタの閉鎖状態を検知する検知手段と、この検知手段が前記シャッタの閉鎖を検知している状態で前記計数手段による計数値出力が予め決められた第1の設定値から第2の設定値へ増加したときに異常信号を発生する異常判定手段を備えた構成としたものである。
【0007】
一般的に、遊技客が獲得した遊技媒体は運搬用ケースに収納された状態で遊技媒体計数装置まで運ばれるが、上記構成において、投入容器に対し1ケース相当量程度の遊技媒体を投入してからシャッタを閉鎖した場合、計数手段は、シャッタの閉鎖状態が検知手段により検知されるまでの期間において、ある程度の量以上の遊技媒体を計数した状態を呈することになる。これに対して、シャッタが閉鎖された状態で、電波発信機から電波を発射して計数手段を誤作動させ、以てその計数値出力を実際に投入された遊技媒体数よりも大幅に高めるという不正行為が行われた場合には、計数手段の計数値出力は零からインクリメントされることになる。
【0008】
本発明の構成においては、検知手段がシャッタの閉鎖を検知している状態で計数手段による計数値出力が第1の設定値から第2の設定値へ増加したときに、異常判定手段が異常信号を発生する構成となっている。この場合、第1の設定値を零以外の比較的小さい数値(例えば1〜10程度)に設定し、これより大きい第2の設定値を、投入容器に対し1ケース相当量程度の遊技媒体を投入してからシャッタを閉鎖したときの計数手段の計数値より小さい数値(例えば数十〜100程度)に設定しておけば、投入容器に対し遊技媒体を投入するという通常の操作が行われた後にシャッタが閉鎖されたときには、計数手段による計数値出力が第1の設定値から第2の設定値へ増加する状態が既に終わっているから、異常判定手段から異常信号が出力されることはない。これに対して、電波発信機から電波を発射して計数手段を誤作動させるという不正行為が行われた場合には、計数手段の計数値出力は零からインクリメントされることになるため、計数手段による計数値出力が第1の設定値から第2の設定値へ増加する状態が発生し、これに応じて異常判定手段から異常信号が出力されることになる。従って、シャッタにより遊技媒体の投入口が閉鎖されている状態で計数手段から計数値出力があったときに、その計数値が不正行為に起因したものであるか否かを、異常信号の出力の有無に基づいて正確に判定できるようになる。
【0009】
請求項2記載の発明は前記目的を達成するために、遊技媒体の投入口及び流出口を備えた投入容器と、この投入容器の流出口から流出する遊技媒体を計数する計数手段と、前記投入容器の投入口を選択的に閉鎖するシャッタとを備え、前記投入口から遊技媒体が投入された後は、前記シャッタを閉鎖した状態であっても当該投入された遊技媒体を計数可能に構成された遊技媒体計数装置において、
前記シャッタの閉鎖状態を検知する検知手段と、この検知手段が前記シャッタの閉鎖を検知している状態で前記計数手段による計数値出力が行われたときは、当該シャッタの閉鎖を検知する以前から前記計数手段による計数値出力が開始されている場合は正常と判定する一方、当該シャッタの閉鎖を検知した後に前記計数手段による計数値出力が開始されている場合には異常と判定し、異常信号を発生する異常判定手段を備えた構成としたものである。
【0010】
この構成によれば、シャッタが閉鎖されて投入口を通じた遊技媒体の投入が禁止された状態において、計数手段による計数値出力が開始されたとき、つまり、本来的に計数値出力が開始されるはずがない状態で計数値出力があったときは、異常判定手段から異常信号が出力される。従って、シャッタにより遊技媒体の投入口が閉鎖されている状態で計数手段から計数値出力があったときに、その計数値が不正行為に起因したものであるか否かを正確に判定できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明をパチンコ玉計数装置に適用した第1実施例について図1ないし図6を参照しながら説明する。
図3及び図4にはパチンコ玉計数装置1(遊技媒体計数装置)の異なる状態での斜視図が示されている。これら図3及び図4において、パチンコ玉計数装置1の本体ケース2には、上面開口部がパチンコ玉(遊技媒体)の投入口3aとされたホッパ状の玉受容器3(投入容器)が固定されており、その玉受容器3の最下部にはパチンコ玉の流出口(図示せず)が形成されている。玉受容器3内に投入されたパチンコ玉は、流出口から順次流出した後に内部の計数部(計数手段:図1に符号4を付して示す)及び図示しない排出路を介して本体ケース2外に排出される構成となっている。尚、計数部4は、通過したパチンコ玉数に相当した数の計数パルスをリアルタイムで発生する構成のものである。
【0012】
玉受容器3の上部には、投入口3aを選択的に閉鎖するためのスライド形式のシャッタ5が設けられる。このシャッタ5は、本体ケース2における玉受容器3の後方部分に収納された状態の例えば3枚の単位シャッタ板を手前側に引き出すことにより投入口3aを閉鎖する形態(図4参照)となっており、投入口3aを閉鎖する位置まで引き出されたときには、第1のロック機構6が自動的にロック動作して当該閉鎖位置に保持される構造となっている。尚、第1のロック機構6のアンロックは、本体ケース2の前面に位置されたキー穴6aに所定のキーを差し込んで行う。また、本体ケース2内には、シャッタ5の閉鎖状態を検知したときにオンするシャッタセンサ(検知手段:図1に符号7を付して示す)が設けられている。
【0013】
本体ケース2における後方部右側には表示部8が立設状に設けられている。この表示部8には、計数部4による計数値(つまり、玉受容器3内に投入されたパチンコ玉数)、そのパチンコ玉により交換可能な特定景品の個数、上記パチンコ玉を特定景品と交換した場合に生ずる余りパチンコ玉数を表示するという周知の表示機能が付与されている。また、本体ケース2における玉受容器3の前方位置には、表示部8に表示された余りパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉を放出する動作を行うための玉返却部9が設けられている。
【0014】
本体ケース2における右側部には、後端縁部を支点に回動可能なカバー10が設けられている。このカバー10の開放状態では、玉受容器3の固定状態を手指などにより解除できる構成となっており、以て玉受容器3を取り外して計数部4などのメンテナンスを行い得るようになっている。また、カバー10が閉鎖されたときには、第2のロック機構11が自動的にロック動作して当該閉鎖位置に保持される構造となっている。この場合、第2のロック機構11のアンロックは、基本的には、本体ケース2の前面に位置されたキー穴11aに所定のキーを差し込んで行うものであるが、第2のロック機構11には、キーによるアンロック操作を常時において無効にするキャンセラ機構(図示せず)が設けられており、このキャンセラ機構は後述するアンロック許可信号が与えられたときのみキーによるアンロック操作を許容する構成となっている。また、本体ケース2内には、カバー10の閉鎖状態を検知したときにオンするカバーセンサ(図1に符号12を付して示す)が設けられている。
【0015】
本体ケース2におけるカバー10の下方空間部分には、計数部4による計数結果及びID情報などを記録したレシートを発券するための発券部13が配置されており、この発券部13の発券口は、カバー10に形成された開口部10aを介して外部に露出した状態となっている。また、カバー10には、返却有りスイッチ14及び返却無しスイッチ15が取り付けられている。
【0016】
この場合、返却有りスイッチ14及び返却無しスイッチ15は、計数部4においてパチンコ玉の計数が終了したときに発券部13を通じてレシートを発券させるときに操作されるスイッチである。特に、返却有りスイッチ14が操作されたときには玉返却部9が動作されるようになっており、これにより玉返却部9から表示部8に表示された余りパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉が放出される。
尚、返却無しスイッチ15が操作されたときにはレシートの発券動作のみが行われ、余りパチンコ玉の放出動作は行われない。
【0017】
本体ケース2の前面側右方部には、パチンコホール従業員が携帯するリモコン(図1に符号16を付して示す)からの赤外線信号を受信するためのリモコン受信部17が設けられている。
【0018】
図2には、パチンコ玉計数装置1を含んで成る景品交換用POSシステムの全体構成が実体的に示されている。この図2において、パチンコホール内の全てのパチンコ玉計数装置1は、ホール内LAN18を介してパチンコホール用集中管理装置であるホストコンピュータ19に接続されている。また、ホール内LAN18には、発券部13から発券されたレシートの記録情報に基づいた景品交換を行うためのPOS端末20群が接続されている。
【0019】
図1にはパチンコ玉計数装置1の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1において、制御部21(異常判定手段)は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータを主体に構成されたもので、本体ケース2内の例えばカバー10の下方位置に設けられる。この制御部21は、ROMに予め記憶したプログラム、並びに計数部4からの計数パルス、返却有りスイッチ14及び返却無しスイッチ15からの操作信号、リモコン受信部17の受信信号などに基づいて、表示部8、玉返却部9、第2のロック機構11内の図示しないキャンセラ機構、発券部13の制御を行うと共に、ホストコンピュータ19及びPOS端末20との間でのホール内LAN18を利用したデータ送受信を送受信部22を通じて行う構成となっている。
【0020】
ここで、パチンコホール従業員が携帯するリモコン16は、その従業員に固有の従業員コードを含むアンロック信号を赤外線信号により送信する構成となっている。また、制御部21には、従業員コードと対応付けた状態で、当該従業員の信頼性レベルを示すデータが記憶されている。具体的には、例えばパチンコホールの店長並びに主任クラス以上の従業員には、信頼性レベルとして「レベル1」が設定され、一般従業員並びにアルバイト従業員には、信頼性レベルとして「レベル2」が設定されている。
【0021】
図5及び図6には制御部21による制御内容が示されており、以下これについて説明する。尚、図5はメインプログラムの内容を示し、図6はメインプログラムのバックグラウンドにて実行されるロック制御ルーチンの内容を示している。
図5において、電源投入状態では、計数部4の計数動作の開始若しくは当該計数動作の終了を検知するまで待機し(ステップA1、A2)、計数動作開始を検知したときには計数部4から入力される計数パルスをカウントする(ステップA3)。次いで、シャッタセンサ7がオン状態にあるか否かを判断し(ステップA4)、「NO」の場合、つまりシャッタ5が開放されているときには、ステップA1へ戻って計数パルスのカウントを継続する。これに対してステップA4で「YES」と判断した場合、つまりシャッタ5が閉鎖されているときには、予備フラグがオンか否かを判断する(ステップA5)。ここで、予備フラグは、計数動作が一旦終了した後の初期状態ではオフされている。従って、ステップA1において計数動作開始が初めて検知された後にステップA5が実行されたときには、当該ステップA5で「NO」と判断し、現在のカウント値が第1の設定値であるか否かを判断する(ステップA6)。この場合、第1の設定値としては例えば「10」が設定され、後述する第2の設定値として例えば「100」が設定されている。
【0022】
ステップA6で「NO」と判断した場合、つまり、シャッタ5が閉鎖された状態を検知した後において計数部4からの計数パルスのカウント値が「10」にならなかった場合には、そのままステップA1へ戻るが、「YES」と判断した場合、つまりカウント値が「10」になった場合には、予備フラグをオンするステップA7を実行した後にステップA1へ戻る。従って、この後にステップA5が実行されたときには、当該ステップA5で「YES」と判断されるようになり、この場合には現在のカウント値が第2の設定値(=100)であるか否かを判断する(ステップA8)。ここで「NO」と判断した場合にはステップA2へ移行するが、「YES」と判断した場合、つまり、計数部4からの計数パルスのカウント値が第1の設定値である「10」から第2の設定値である「100」へ増加したときには、警報処理ルーチンA9を実行した後にリターンする。
【0023】
この警報処理ルーチンA9では、異常信号を発生してホストコンピュータ19へ送信すると共に、必要に応じてその後のレシートの発券処理を禁止するなどの制御動作を行う。そして、異常信号を受けたホストコンピュータ19にあっては、パチンコホール従業員に対し、異常信号の発生源となったパチンコ玉計数装置1を特定可能な警報を発する構成となっている。
【0024】
一方、計数動作終了を検知したとき(ステップA2で「YES」)には、発券処理ルーチンA10を実行する。このルーチンA10では、返却有りスイッチ14及び返却無しスイッチ15の何れかが操作されることに基づいて、計数部4からの計数パルスの最終的なカウント値(計数結果)及びID情報を記録したレシートを発券部13から発券するための制御動作を行う。具体的には、最終的なカウント値を特定景品の交換単価により除算して、そのカウント値に対応した数のパチンコ玉で交換可能な特定景品の数を算出すると共に、パチンコ玉を特定景品と交換した場合に生ずる余りパチンコ玉数を算出する。
そして、返却有りスイッチ14が操作されたときには、レシートに対し、最終的なカウント値から余りパチンコ玉数の算出値を減算した数値を計数結果として印字すると共に、算出された特定景品の交換個数を印字し、玉返却部9から余りパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉を放出する。また、返却無しスイッチ15が操作されたときには、レシートに対し、最終的なカウント値を計数結果として印字すると共に、算出された特定景品の交換個数及び余りパチンコ玉数を印字する。尚、表示部8には、発券処理ルーチンA10での演算結果が表示される。
【0025】
発券処理ルーチンA10の実行に応じてレシートを発券した後には、予備フラグをオフするステップA11、計数パルスのカウント値の初期化及び表示部8の表示内容の初期化などを行うリセットステップA12を実行し、この後にリターンする。
【0026】
一方、図6のロック制御ルーチンにおいては、リモコン16からのアンロック信号を受信するまで待機し(ステップB1)、受信したときには、当該アンロック信号に含まれる従業員コードが「レベル1」に対応したものであるか否かを判断する(ステップB2)。ここで「NO」と判断した場合、つまり従業員コードが「レベル2」に対応したものであった場合には、ホストコンピュータ19に対して、当該従業員コードを含む確認要求信号を出力する(ステップB3)。この場合、ホストコンピュータ19では、入力された確認要求信号中の従業員コードに対応した従業員により第2のロック機構11のロック解除を許容しても問題がないか否かを予め蓄積した判断用情報に基づいて判断し、問題なしと判断した場合には許可信号をアンサバックし、問題ありと判断した場合には、拒絶信号をアンサバックする構成となっている。
【0027】
制御部21は、確認要求信号の出力後には、ホストコンピュータ19から許可信号及び拒絶信号の何れかがアンサバックされるまで待機し(ステップB4、B5)、許可信号がアンサバックされたときには、ステップB6を実行する。このステップB6は、ステップB2で「YES」と判断した場合、つまり、アンロック信号に含まれる従業員コードが「レベル1」に対応したものであった場合にも実行されるものであり、第2のロック機構11内の図示しないキャンセラ機構に対しアンロック許可信号の出力を開始する。これにより、第2のロック機構11がキーによるアンロック操作が可能な状態に切り替えられる。この後には、例えばタイマ時間が10秒に設定された時限タイマの動作を開始させ(ステップB7)、カバーセンサ12がカバー10の開放を検知するまで、若しくは時限タイマがタイムアップするまで待機する(ステップB8、B9)。
【0028】
時限タイマがタイムアップする前にカバー10の開放を検知したとき(ステップB8で「YES」)には、時限タイマをリセットし(ステップB10)、この後に、カバーセンサ12がカバー10の閉鎖を検知するまで待機し(ステップB11)、その閉鎖を検知したときにリターンする。尚、カバー10が閉鎖されたときには、第2のロック機構11が自動的にロック動作される。
【0029】
また、カバー10が開放される前に時限タイマがタイムアップしたとき(ステップB9で「YES」)には、第2のロック機構11内のキャンセラ機構に対するアンロック許可信号の出力を停止し(ステップB12)、この後にリターンする。
【0030】
一方、確認要求信号の出力後においてホストコンピュータ19から拒絶信号がアンサバックされたとき(ステップB5で「YES」)には、表示部8に対して、カバー10の開放が不可能である旨を告知する拒絶メッセージを表示するステップB13を実行した後にリターンする。
【0031】
上記した本実施例の構成によれば、以下に述べるような作用・効果を奏することができる。
遊技客が獲得したパチンコ玉は運搬用ケースである玉箱に収納された状態でパチンコ玉計数装置1まで運ばれる。パチンコ玉計数装置1に設けられた玉受容器3の投入口3aは、常時においてシャッタ5より閉鎖状態にロックされており、従って、パチンコホール従業員がシャッタ5を開放したときのみパチンコ玉の計数動作が可能になる。この場合、玉受容器3に対し1箱相当量程度のパチンコ玉を投入してからシャッタ5を閉鎖した場合、計数部4によるカウント値は、シャッタ5の閉鎖状態がシャッタセンサ7により検知されるまでの期間において、ある程度以上の値を示すことになる。これに対して、シャッタ5が閉鎖された状態で、電波発信機から電波を発射して計数部4を誤作動させ、以てその計数部4から出力される計数パルスのカウント値を実際に投入されたパチンコ玉数よりも大幅に高めるという不正行為が行われた場合には、カウント値は零からインクリメントされることになる。
【0032】
本実施例においては、シャッタセンサ7がシャッタ5の閉鎖を検知している状態で計数部4からの計数パルスのカウント値が第1の設定値である「10」から第2の設定値である「100」へ増加したときに、制御部21から異常信号が出力され、これを受けたホストコンピュータ19が、パチンコホール従業員に向けて異常信号の発生源となったパチンコ玉計数装置1を特定可能な警報が発生する構成となっている。この場合、玉受容器3に対しパチンコ玉を投入するという通常の操作が行われた後にシャッタ5が閉鎖されたときには、計数パルスのカウント値が「10」から「100」へ増加する状態が既に終わっているから、制御部21から異常信号が出力されることはない。
【0033】
これに対して、電波発信機から電波を発射して計数部4を誤作動させるという不正行為が行われた場合には、計数部4からの計数パルスのカウント値は零からインクリメントされることになるため、そのカウント値が「10」から「100」へ増加する状態が発生し、これに応じて制御部21から異常信号が出力されることになる。従って、シャッタ5によりパチンコ玉の投入口3aが閉鎖されている状態で計数部4からの計数パルス出力があったときに、その計数パルスが正常な計数動作に応じたものであるか、或いは不正行為に起因したものであるかを、異常信号の出力の有無に基づいて正確に判定できるようになり、不正行為が行われた場合には、異常信号に応じて出力される警報により当該不正行為に迅速に対処できるようになる。
【0034】
また、カバー10を閉鎖状態に保持している第2ロック機構11をロック解除するためには、パチンコホール従業員によるキー操作の他に、当該従業員が携帯するリモコン16を通じたアンロック信号の送信操作が必要な構成、つまり二重の操作が必要な構成となっており、カバー10を開放させて行われる不正行為(例えば、制御部21が有するROMを差し替えることにより計数内容が実際の値より増えるように仕向ける不正行為)を防止する上で有益になる。特に、アンロック信号には、リモコン16を携帯する従業員の信頼性レベルを示すデータが記憶され、この信頼性レベルが低い場合(リモコン16の携帯者が主任クラス未満の一般従業員やアルバイト従業員などであった場合)には、ホストコンピュータ19側で第2のロック機構11のロック解除を許容しても問題がないか否かを判断する構成となっているから、カバー10の開放に対する安全性が増すようになる。
【0035】
(第2の実施の形態)
図7には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
即ち、本実施例は、制御部21による制御内容のうちメインプログラムに関する部分を、第1実施例における制御内容(図5参照)から図7のように変更した点に特徴を有する。図7において、電源投入状態では、計数部4の計数動作の開始若しくは当該計数動作の終了を検知するまで待機する(ステップC1、C2)。計数動作開始を検知したときには、計数部4から入力される計数パルスをカウントし(ステップC3)、計数開始フラグがオンか否かを判断する(ステップC4)。ここで、計数開始フラグは、計数動作が一旦終了した後の初期状態ではオフされている。従って、ステップC1において計数動作開始が初めて検知された後にステップC4が実行されたときには、当該ステップC4で「NO」と判断するものであり、この場合にはステップC2へ移行して、当該ステップC2で「NO」と判断されるまで計数パルスのカウントを継続する。
【0036】
一方、ステップC4で「NO」と判断した場合には、シャッタセンサ7がオン状態にあるか否かを判断し(ステップC5)、「NO」の場合、つまりシャッタ5が開放されているときには、計数開始フラグをオンにするステップC6を実行した後にステップC1へ戻って計数パルスのカウントを継続する。これに対してステップC5で「YES」と判断した場合、つまりシャッタ5が閉鎖されているときには、警報処理ルーチンC7を実行した後にリターンする。
【0037】
この警報処理ルーチンC7では、異常信号を発生してホストコンピュータ19へ送信すると共に、必要に応じてその後のレシートの発券処理を禁止するなどの制御動作を行う。そして、異常信号を受けたホストコンピュータ19にあっては、パチンコホール従業員に対し、異常信号の発生源となったパチンコ玉計数装置1を特定可能な警報を発する構成となっている。
【0038】
一方、計数動作終了を検知したとき(ステップC2で「YES」)には、発券処理ルーチンC8を実行する。このルーチンC8では、返却有りスイッチ14及び返却無しスイッチ15の何れかが操作されることに基づいて、計数部4からの計数パルスの最終的なカウント値(計数結果)及びID情報を記録したレシートを発券部13から発券するための制御動作を行う。具体的には、最終的なカウント値を特定景品の交換単価により除算して、そのカウント値に対応した数のパチンコ玉で交換可能な特定景品の数を算出すると共に、パチンコ玉を特定景品と交換した場合に生ずる余りパチンコ玉数を算出する。そして、返却有りスイッチ14が操作されたときには、レシートに対し、最終的なカウント値から余りパチンコ玉数の算出値を減算した数値を計数結果として印字すると共に、算出された特定景品の交換個数を印字し、玉返却部9から余りパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉を放出する。また、返却無しスイッチ15が操作されたときには、レシートに対し、最終的なカウント値を計数結果として印字すると共に、算出された特定景品の交換個数及び余りパチンコ玉数を印字する。尚、表示部8には、発券処理ルーチンC8での演算結果が表示される。
【0039】
発券処理ルーチンC8の実行に応じてレシートを発券した後には、計数開始フラグをオフするステップ9、計数パルスのカウント値の初期化及び表示部8の表示内容の初期化などを行うリセットステップC10を実行し、この後にリターンする。
【0040】
このような構成とした本実施例によれば、シャッタ5が閉鎖されて投入口3aを通じたパチンコ玉の投入が禁止された状態において、計数部4からの計数パルスの出力が開始されたとき、つまり、本来的に計数値出力が発生するはずがない状態で計数パルスが出力されたときは、制御部21から異常信号が出力される。従って、シャッタ5によりパチンコ玉の投入口3aが閉鎖されている状態で計数パルスが出力されたときに、その計数パルスが不正行為に起因して出力されたものであるか否かを正確に判定できるようになる。尚、パチンコホール従業員が玉受容器3に対し1箱相当量程度のパチンコ玉を投入してからシャッタ5を閉鎖した場合には、シャッタ5の閉鎖状態で計数パルスの出力動作が既に開始されているから、制御部21から異常信号が出力されることはない。
【0041】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
遊技媒体としてのパチンコ玉を計数する構成としたが、スロットマシン用の遊技媒体であるコインを計数対象とした計数装置にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示す機能ブロック図
【図2】POSシステムの全体構成を実体的に示す図
【図3】シャッタ開放状態で示すパチンコ玉計数装置の斜視図
【図4】シャッタ閉鎖状態で示すパチンコ玉計数装置の斜視図
【図5】制御内容を示すフローチャートその1
【図6】制御内容を示すフローチャートその2
【図7】本発明の第2実施例における制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1はパチンコ玉計数装置(遊技媒体計数装置)、3は玉受容器(投入容器)、3aは投入口、4は計数部(計数手段)、5はシャッタ、7はシャッタセンサ(検知手段)、21は制御部(異常判定手段)を示す。

Claims (2)

  1. 遊技媒体の投入口及び流出口を備えた投入容器と、この投入容器の流出口から流出する遊技媒体を計数する計数手段と、前記投入容器の投入口を選択的に閉鎖するシャッタとを備えた遊技媒体計数装置において、
    前記シャッタの閉鎖状態を検知する検知手段と、
    この検知手段が前記シャッタの閉鎖を検知している状態で前記計数手段による計数値出力が予め決められた第1の設定値から第2の設定値へ増加したときに異常信号を発生する異常判定手段を備えたことを特徴とする遊技媒体計数装置。
  2. 遊技媒体の投入口及び流出口を備えた投入容器と、この投入容器の流出口から流出する遊技媒体を計数する計数手段と、前記投入容器の投入口を選択的に閉鎖するシャッタとを備え、前記投入口から遊技媒体が投入された後は、前記シャッタを閉鎖した状態であっても当該投入された遊技媒体を計数可能に構成された遊技媒体計数装置において、
    前記シャッタの閉鎖状態を検知する検知手段と、
    この検知手段が前記シャッタの閉鎖を検知している状態で前記計数手段による計数値出力が行われたときは、当該シャッタの閉鎖を検知する以前から前記計数手段による計数値出力が開始されている場合は正常と判定する一方、当該シャッタの閉鎖を検知した後に前記計数手段による計数値出力が開始されている場合には異常と判定し、異常信号を発生する異常判定手段を備えたことを特徴とする遊技媒体計数装置。
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