JP4702699B2 - 気流抑制装置 - Google Patents

気流抑制装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4702699B2
JP4702699B2 JP2005075982A JP2005075982A JP4702699B2 JP 4702699 B2 JP4702699 B2 JP 4702699B2 JP 2005075982 A JP2005075982 A JP 2005075982A JP 2005075982 A JP2005075982 A JP 2005075982A JP 4702699 B2 JP4702699 B2 JP 4702699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
opening
airflow
housing
air flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005075982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006258356A (ja
Inventor
久根 村戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirei Foods Inc
Original Assignee
Nichirei Foods Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichirei Foods Inc filed Critical Nichirei Foods Inc
Priority to JP2005075982A priority Critical patent/JP4702699B2/ja
Publication of JP2006258356A publication Critical patent/JP2006258356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702699B2 publication Critical patent/JP4702699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Description

この発明は、壁などの仕切り部によって仕切られた空間などにおいて、その仕切り部の開孔部からの吸排気流を抑制する装置、例えば、凍結室、冷却室内への開孔部からの吸排気流を抑制する気流抑制装置に関する。
従来、凍結室、冷却室において、ベルトコンベアでの連続的な製品の出し入れのために外部に対して開放された開孔部が必要な場合、その開放状態の開孔部から当該室への気流を抑制する手段として、いわゆるエアカーテン方式が一般的に用いられていた(例えば、特許文献1参照)。エアカーテン方式とは部屋の開孔部にエアを流して外部から当該室への気流を遮断する方法である。
また、エアカーテン方式に代わって開孔部の前あるいは後ろに予備室を設けて予備室の圧力を外部と同圧力に調整することで、開孔部の気流を抑制する方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−249382号公報 特開平3−286983号公報
しかしながら、部屋の開孔部にエアを流して外部から当該室への気流を遮断するエアカーテン方式には、以下の問題点がある。
(1)開孔部内で上下、左右いずれの方向にエアを流した場合であっても、開孔部全体に均等に圧力をかけることができないこと。例えば、エアカーテンは通常はメンテナンス性を考慮し、上方から下方への気流が一般的であるが、エアカーテンの気流gはベルトコンベアにより減衰してベルトコンベアの下側で弱くなる(図10)。
(2)製品表面にトッピング材あるいはパン粉等の付着物がある場合、トッピング材あるいはパン粉等が吹き飛ばされるので強力なエアは使えない。
(3)ベルトコンベア上でエアカーテンの気流が製品8に当たり室外に向う気流hが生じてしまう(図11)。
また、予備室を設けて予備室の圧力を調整することで開孔部の気流を抑制する方式では、部屋の外部と予備室の圧力を同圧にし、巨視的に観て開孔部の気流を抑制する。しかし、単純な加圧では予備室を均一に加圧することは難しく、その場合であっても、外部からの微小物、例えば、微細な異物や不純物の拡散による予備室内部への流入を抑制することは難しいという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、本発明の目的は、仕切り部の開孔部からの吸排気流を抑制する装置、例えば、凍結室、冷却室内への開孔部からの吸排気流を抑制する気流抑制装置を提供することにある。
請求項1の発明は、仕切り部の開孔部に設置される気流抑制装置において、前記開孔部を覆い前記仕切り部に対向する面に開口部を有する筐体と、前記仕切り部の前記開孔部と前記開口部を通る搬送路と、前記筐体の他の対向する面に設けられた対をなす送風部とを備え、これら対をなす送風部が前記搬送路の搬送方向と交差方向から同量になるように吸気又は排気するものである。
請求項2の発明は、前記他の対向する面が前記仕切り部とほぼ直交するものである。
請求項の発明は、前記送風部がファンを有するものである。
請求項の発明は、前記送風部が給排気できるものである。
請求項の発明は、前記ファンの回転を制御して給排気する制御手段を備えるものである。
請求項1の構成によれば、対向する面に設けられた送風部から筐体内に送風すると、空気の有する運動エネルギーが圧力に変換されて筐体内の気圧が均等に上昇し、これにより開孔部全面に均等に送風することが可能となり、開孔部から開口部に向う気流を抑制することができる。
また、請求項2の構成によれば、対向する送風部からの送風が、開孔部と開口部とを結ぶ方向に対して交差する方向となるから、筐体内の気圧を均一に上げることができ、必要以上に風速を上げなくても、開孔部から開口部に向う気流を抑制することができる。
また、請求項の構成によれば、搬送路を送られる被搬送物の搬送方向と交差方向から送風することにより、必要以上に風速を上げる必要がなく、被搬送物に付着物などがある場合でも、該付着物の飛散を防止することができる。また、被搬送物に風が当たっても、筐体内の気圧変化が少なく、開孔部から開口部に向う気流の抑制効果を維持できる。
また、請求項の構成によれば、ファンにより送風することができる。
また、請求項の構成によれば、送風部から筐体内に送風する給気により、筐体内の気圧を均一に上げて、開孔部から開口部に向う気流を抑制することができる。一方、送風部から筐体外に送風する排気により、筐体内の気圧を均一に下げることができ、開口部から開孔部に向う気流が発生した場合、前記排気を行うことにより、筐体内の気圧を均一に下げ、前記開口部から開孔部に向う気流を抑制することができる。このように前記開孔部から開口部に向う気流に応じて前記給気の量を調整し、前記開口部から開孔部に向う気流に応じて前記排気の量を調整することにより、それら気流の発生を抑制できる。
また、請求項の構成によれば、ファンの回転を制御して給排気できるから、送風部から筐体内に送風する給気により、筐体内の気圧を均一に上げて、開孔部から開口部に向う気流を抑制することができる。一方、送風部から筐体外に送風する排気により、筐体内の気圧を均一に下げることができ、開口部から開孔部に向う気流が発生した場合、前記排気を行うことにより、筐体内の気圧を均一に下げ、前記開口部から開孔部に向う気流を抑制することができる。このように前記開孔部から開口部に向う気流に応じて前記給気の量を調整し、前記開口部から開孔部に向う気流に応じて前記排気の量を調整することにより、それら気流の発生を抑制できる。したがって、気流に応じてファンを駆動することにより、ファンの消費電力の効率化を図ることができる。
以下、本発明における好ましい実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による気流抑制装置1の全体構成を示す斜視図である。また、図2は凍結室の仕切り部たる仕切り壁2の開孔部3に、当該気流抑制装置1を設置した状態を示す断面図である。なお、図2においては、凍結室の全体図は省略し、仕切り壁2と気流を抑制したい開孔部3を重点的に示した。尚、仕切り壁2は、凍結室内の空間と外部の空間とを仕切るものである。図1(a)は気流抑制装置1の前方側の全体構成を示す斜視図を、図1(b)は気流抑制装置1の後方側の全体構成を示す斜視図を示す。気流抑制装置1はほぼ直方体形状の筐体4を備え、この筐体4の仕切り壁2側である前方側は開放され、また、筐体4の後面4bには、開口部5が設けられており、仕切り壁2及び筐体4の後面4bと直交する位置にある側面4aに、筐体4の内外を連通する送風部6aが設けられ、この送風部6aに送風手段としてのファン6が取付けられている。尚、送風部6aは、側面4aに設けた開孔であって、筐体4への給排気が行われる。図2に示すように、気流抑制装置1は、凍結室の仕切り壁2の開孔部3を筐体4の前方側開放部で覆う位置に設置されている。尚、前記仕切り壁2は断熱材入りパネル材などにより構成される。そして、凍結室の仕切り壁2の開孔部3と開口部5との間には搬送路としてのベルトコンベア7が配設されている。図2におけるファン6は、ベルトコンベア7の上下のベルトの中間の位置に設けられ、相互に対向する側面4a,4aに設けられたファン6,6同士も対向する。また、それらファン6,6を制御する制御手段(図示せず)を備え、この制御手段は、ファン6,6の回転数や正逆回転の切換えなどを制御することができる。
次に、図3および図4に基づいて気流抑制装置1の動作を説明する。図3および図4における気流抑制装置1の構成は図1、図2の場合と同様である。図3は凍結室の仕切り壁2の開孔部3から室内に向って気流aが発生している場合、図4は凍結室内から外部に向って気流bが発生している場合を示している。図3において、気流抑制装置1の筐体4の両側面4aのファン6から吸気されたエアcは、気流抑制装置1の中央部に設置されたベルトコンベア7に向って流れる。両側面4aのファン6から吸気されたエアを同量とすることによりエアcは気流抑制装置1の中央部でぶつかり、ベルトコンベア7に沿う方向に気流dを形成すると共に筐体4内の気圧が上昇する。前記気流dは、ベルトコンベア7に沿って進み、開孔部3から凍結室の内部に向う気流aと正面からぶつかり、凍結室の内部に向う気流aを抑制することができる。このとき、この気流dをベルトコンベア7上全面に渡って均等に形成することが可能であり、凍結室の内部に向う気流aを凍結室の開孔部3全面に渡って均等に抑制できる。また、気流抑制装置1の筐体4の両側面4aのファン6の回転数をインバータ制御により調整することでベルトコンベア7に沿う方向の気流dの流量を変えることができるので、凍結室の内部に向う気流aの変動に対しても対応が可能である。
このように両側面4aのファン6を駆動して筐体4内の気圧を上昇することにより、凍結室の内部に向う気流を抑制すること、または、外部に対して、微弱な気流が流出する状態にすることで、外部からの異物や不純物の凍結室内への流入も抑制できる。そして、好ましくは、気流抑制装置1内と外部の圧力(気圧)が同圧になるようにファン6を駆動し、すなわちファン6の駆動制御により筐体4内の気圧を上げ、これにより発生する外部へと向う微弱な気流dと、外部から筐体4内へ浸入しようとする微弱な気流aとが、開孔部3付近において、ぶつかって釣り合った状態を保つようにすることにより、凍結室の内部に向う気流aを遮断することができる。
本実施例では、気流抑制装置1内と外部の圧力(気圧)を同圧とするだけでなく、開孔部3での凍結室の内部に向う気流を積極的に抑制していることにより、単に外部の圧力と気流抑制装置1内の圧力を同圧とした場合より、異物や不純物の凍結室内への流入抑制効果は大きくなる。また、凍結室への異物や不純物の流入が抑制されることにより凍結室内で冷凍食品に付着する霜も低減することができ、冷凍食品の品質を向上させること、例えば、冷凍食品の衣のサクサク感を維持することができる。
また、凍結室の内部に向う気流を抑制すること、好ましくはファン6の駆動により発生する外部へと向う微弱な気流dと、外部から筐体4内へ浸入しようとする微弱な気流aとが、開孔部3付近において、ぶつかって釣り合った状態を保つこと、または、外部に対して、微弱な気流が流出する状態にすることで、凍結室内への暖かいエアの流入も抑制されるので凍結室内の保冷効果も向上する。
本実施例では、ベルトコンベア7の左右対称位置に配置されたファン6からのエアはベルトコンベア7上の冷凍食品の側面から冷凍食品に当たる。一般的に、ベルトコンベア7上の冷凍食品の表面積は、上面より側面の方が小さい。したがって、冷凍食品がベルトコンベア7上を並んで流れている場合、上面よりエアを当てる場合に比較して、側面よりエアを当てる場合はエアが冷凍食品に当たる断面積が小さくなり、冷凍食品へのエアの影響は小さくなる。また、同じ側面よりエアを当てる場合であっても、従来のエアシャワー方式のように、気流を遮断するために限定したエリアに集中して強力なエアを当てる必要がなく、気流抑制装置1内の広い面積にエアを当てることができるのでエアの冷凍食品への影響を抑えることができる。エアの冷凍食品への影響を抑えることで冷凍食品の品質向上、例えば、冷凍食品がコロッケ、メンチカツのような衣付き食品の場合、衣のパン粉が飛散することを防止し、冷凍食品の外観の向上、飛散した衣により凍結室内が汚れることによる品質の低下を抑えることができる。また、冷凍食品がグラタン、ドリアのようなトレイ入り食品の場合も、同様にエアの冷凍食品への影響が小さくなることで、チーズ、コーンのようなトッピング材の飛散を抑制でき食品の品質向上が図れる。
図4においては、気流抑制装置1の筐体4の両側面4aのファン6から気流抑制装置1内のエアeが排気されることにより、筐体4内の気圧が下がり、筐体4内にはベルトコンベア7から両側面4aのファン6への気流が生じる。両側面4aのファン6から排気されるエアを同量とすることにより両ファン6の真ん中に位置するベルトコンベア7上では、ベルトコンベア7に沿う方向に気流fが形成される。この気流fは、凍結室の開孔部3から外部に向う気流bと逆方向であり、気流fと気流bは相殺されることより、気流bを抑制することができる。また、気流抑制装置1の筐体4の両側面4aのファン6の回転数をインバータ制御により調整すると、ベルトコンベア7に沿う方向の気流fの流量を変えることができるので、凍結室の内部に向う気流bの変動に対しても対応が可能となる。
凍結室の外部に向う気流を抑制することで、凍結室内の冷気が外部へ流出するのを抑制できるので凍結室内の保冷効果を向上することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、仕切り部たる仕切り壁2の開孔部3に設置される気流抑制装置1において、開孔部3を覆い仕切り壁2に対向する面である後面4bに開口部5を有する筐体4と、筐体4の他の対向する面たる側面4a,4aに設けられた対をなす送風部6a,6aとを備え、これら対をなす送風部6a,6aが搬送路たるコンベア7の搬送方向と交差方向から同量になるように吸気又は排気するから、送風部6a,6aから筐体4内に送風すると、筐体4内の気圧が均等に上昇し、これにより開孔部3全面に均等に送風することが可能となり、開孔部3から開口部5に向う気流を抑制することができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、他の対向する面たる側面4a,4aが仕切り部たる仕切り壁2とほぼ直交するから、対向する送風部6a,6aからの送風が、開孔部3と開口部5とを結ぶ方向に対して交差する方向となり、筐体4内の気圧を均一に上げることができ、必要以上に風速を上げなくても、開孔部3から開口部5に向う気流を抑制することができる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、筐体4の開孔部3と開口部5を通る搬送路たるベルトコンベア7を有するから、ベルトコンベア7上を送られる被搬送物たる製品の搬送方向と交差方向から送風することにより、必要以上に風速を上げる必要がなく、製品に付着物などがある場合でも、該付着物の飛散を防止することができる。また、ベルトコンベア7により搬送中の製品に風が当たっても、筐体4内の気圧変化が少なく、開孔部3から開口部5に向う気流の抑制効果を維持できる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、送風部6aがファン6を有するから、ファン6により筐体4内に送風することができる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、送風部6aが給排気できるから、送風部6aから筐体4内に送風する給気により、筐体4内の気圧を均一に上げて、開孔部3から開口部5に向う気流を抑制することができ、一方、送風部6aから筐体4外に送風する排気により、筐体4内の気圧を均一に下げることができ、開口部5から開孔部3に向う気流が発生した場合、前記排気を行うことにより、筐体4内の気圧を均一に下げ、開口部5から開孔部3に向う気流を抑制することができる。このように開孔部3から開口部5に向う気流に応じて前記給気の量を調整し、開口部5から開孔部3に向う気流に応じて前記排気の量を調整することにより、それら気流の発生を抑制できる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、ファン6の回転を制御して給排気する制御手段を備えるから、送風部6aから筐体4内に送風する給気により、筐体4内の気圧を均一に上げて、開孔部3から開口部5に向う気流を抑制することができ、一方、送風部6aから筐体4外に送風する排気により、筐体4内の気圧を均一に下げることができ、開口部5から開孔部3に向う気流が発生した場合、前記排気を行うことにより、筐体4内の気圧を均一に下げ、開口部5から開孔部3に向う気流を抑制することができる。このように開孔部3から開口部5に向う気流に応じて前記給気の量を調整し、開口部5から開孔部3に向う気流に応じて前記排気の量を調整することにより、それら気流の発生を抑制できる。したがって、気流に応じてファン6を駆動することにより、ファン6の消費電力の効率化を図ることができる。
また、前記制御手段は、筐体4の外部における気圧の変化に対して、ファン6の回転数などを制御することにより、筐体4内の気圧を調整することができる。
図5は、本発明による実施例2としての気流抑制装置11を示す。この場合も当該凍結室の全体図は省略し、仕切り壁2と気流を抑制したい開孔部3のみを示した。ファン6を設けた送風部6aが、気流抑制装置11の筐体4の側面4aに上下2箇所ずつある以外は、装置構成および凍結室の仕切り壁2への設置方法は実施例1の場合と同様である。ファン6を設けた送風部6aは、ベルトコンベア7の各々上下のベルトの側面4aに対応する位置に設けられている。
次に、図6に基づいて気流抑制装置11の動作を説明する。図6(a)は、凍結室の外部から仕切り壁2の開孔部3経由で室内に向って気流aが発生している場合を示し、図6(b)は、室内から凍結室の外部に向って気流bが発生している場合を示している。
図6(a)において、気流抑制装置11の筐体4の両側面4aのファン6から吸気されたエアcは、気流抑制装置11の中央部に設置されたベルトコンベア7に向って流れる。両側面4aのファン6から吸気されたエアを同量とすることによりエアcは気流抑制装置11の中央部でぶつかり、ベルトコンベア7の長さ方向に沿う気流dを形成する。この気流dは、ベルトコンベア7に沿って進み、開孔部3から凍結室の内部に向う気流aと正面からぶつかり、凍結室の内部に向う気流aを抑制することができる。このとき、この気流dをベルトコンベア7上全面に渡って均等に形成することが可能であり、凍結室の内部に向う気流aを凍結室の開孔部3全面に渡って均等に抑制できる。本実施例では、ベルトコンベア7の上下のベルトの側面4aの対応する位置に各々送風部6aを設けたことで、ベルトコンベア7の上下のベルトに対応する各々の位置で、開孔部3経由で室内に向う気流aを個別に抑制することも可能となる。
図6(b)においては、気流抑制装置11の筐体4の両側面4aのファン6から気流抑制装置11内のエアeが排気されることにより、気流抑制装置11内にはベルトコンベア7から両側面4aのファン6への気流が生じる。両側面4aのファン6から排気されるエアを同量とすることにより両ファン6の真ん中に位置するベルトコンベア7上では、ベルトコンベア7に沿う方向に気流fが形成される。この気流fは、凍結室の開孔部3から外部に向う気流bと逆方向であり、気流fと気流bは相殺されることより、気流bを抑制することができる。本実施例では、ベルトコンベア7の上下のベルトの側面4aの対応する位置に各々ファン6を設けたことで、ベルトコンベア7の上下のベルトに対応する各々の位置で、室内から凍結室の外部に向う気流bを個別に抑制することも可能となる。
このように本実施例においても、仕切り部たる仕切り壁2の開孔部3に設置される気流抑制装置11において、開孔部3を覆い仕切り壁2に対向する面である後面4bに開口部5を有する筐体4と、筐体4の他の対向する面たる側面4a,4aに設けられた送風部6a,6aとを備えるから、各請求項に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
図7は、本発明による実施例3としての気流抑制装置12を示す。この場合も当該凍結室の全体図は省略し、仕切り壁2と気流を抑制したい開孔部3のみを示した。ファン6を設けた送風部6aが、気流抑制装置12の筐体4の側面4aに左右2箇所ずつある以外は、装置構成および凍結室の仕切り壁2への設置方法は実施例1の場合と同様である。ファン6を設けた送風部6aは、ベルトコンベア7の上下のベルトの中間に対応する位置に設けられている。
本実施例の場合も、ベルトコンベア7に沿う方向に気流d、fを形成し、凍結室の開孔部3の気流a、bを抑制する原理、および気流を抑制して得られる効果は、実施例1の場合と同様であるが、ファン6を設けた送風部6aを、各側面4aに左右2箇所ずつとしたことで、凍結室の開孔部3でのより強い気流a、bを制御することが可能となる。
このように本実施例においても、仕切り部たる仕切り壁2の開孔部3に設置される気流抑制装置12において、開孔部3を覆い仕切り壁2に対向する面である後面4bに開口部5を有する筐体4と、筐体4の他の対向する面たる側面4a,4aに設けられた送風部6a,6aとを備えるから、各請求項に対応して、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
図8は、本発明による気流抑制装置1と気流抑制装置11をスパイラルフリーザー14内へ設置した実施例4を示す。本実施例においては、実施例1において説明した気流抑制装置1および実施例2において説明した気流抑制装置11を設置している。気流抑制装置の選択は、抑制したい開孔部3の気流の強さや気流抑制装置の設置のために使用可能なスペースとの関係でどのタイプを選定するかは任意である。気流抑制装置1と気流抑制装置11によりスパイラルフリーザー14の開孔部3での気流a、bを抑制することができることは、実施例1、実施例2で述べた通りである。
スパイラルフリーザー14の内部に向う気流を抑制すること、好ましくはファン6の駆動により発生する外部へと向う微弱な気流と、外部から筐体4内へ浸入しようとする微弱な気流とが、開孔部3付近において、ぶつかって釣り合った状態を保つこと、または、外部に対して、微弱な気流が流出する状態にすることで、外部からの異物や不純物のスパイラルフリーザー14内への流入も抑制できる。スパイラルフリーザー14への異物や不純物の流入が抑制されることによりスパイラルフリーザー14内で冷凍食品に付着する霜も低減することができ、冷凍食品の品質を向上させること、例えば、冷凍食品の衣のサクサク感を維持することができる。
また、スパイラルフリーザー14の内部に向う気流を抑制すること、好ましくはファン6の駆動により発生する外部へと向う微弱な気流と、外部から筐体4内へ浸入しようとする微弱な気流とが、開孔部3付近において、ぶつかって釣り合った状態を保つこと、または、外部に対して、微弱な気流が流出する状態にすることで、スパイラルフリーザー14内への暖かいエアの流入も抑制されるのでスパイラルフリーザー14内の保冷効果も向上する。
図9は、本発明の実施例5を示す。図9(a)は気流抑制装置13の前方側の全体構成を示す斜視図であり、図9(b)は気流抑制装置13の後方側の全体構成を示す斜視図である。気流抑制装置13前方側は開放されており、気流抑制装置13後面には、開口部5が設けられている点は、実施例1の場合と同様である。本実施例では、筐体4の1方の側面4aと上部4cと他方の側面4aに渡ってコ字状配管部21が設けられ、このコ字状配管部21の両端側が、両側面4a,4aに設けた送風部6a,6aに連通している。送風手段は、コ字状配管部21とその中央に設けられた1つのファン22とから構成されている。本実施例の気流抑制装置13を凍結室の開孔部3に設置した場合の動作原理、効果は上述した実施例1の場合と同様である。両側面4aの送風部6aが1つのファン22に接続されており、かつ、ファン22からの距離を等しくすることで、より確実に送風部6aからのエアの量を両側面4a,4aの送風部6a,6aで等しくすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、凍結室の開孔部3の気流の抑制について述べたが、本発明はこれに限らず、冷却室、加熱室、作業室、居住空間等、仕切り壁によって仕切られた空間において、その仕切り壁の開孔部からの吸排気流を抑制したい場合は適用が可能である。
また、上述した実施の形態において搬送路はベルトコンベアとしたが、搬送路はベルトコンベアに限定されるものではなく、ネットコンベア、ロボットアームによる搬送、リフトによる搬送等へも適用が可能である。また、搬送路を有さない場合についても、仕切り壁によって仕切られた空間において、その仕切り壁の開孔部に対しても適用可能である。さらに、実施例では、送風部を筐体の側面に設けて側方から送風するようにしたが、送風部を筐体の上面と下面に設けて上下から送風するようにしてもよい。
本発明の実施例1を示す斜視図であり、図1(a)は気流抑制装置の前方側を示し、図1(b)は気流抑制装置の後方側を示す。 同上、凍結室の開孔部に気流抑制装置を設置した状態を示し、図2(a)は上面図、図2(b)は側面断面図、図2(c)は後面図である。 同上、気流抑制装置の動作(吸気状態)の説明を示し、図3(a)は水平断面図、図3(b)は側面断面図である。 同上、気流抑制装置の動作(排気状態)の説明を示し、図4(a)は水平断面図、図4(b)は側面断面図である。 本発明の実施例2を示し、図5(a)は上面図、図5(b)は側面断面図である。 同上、気流抑制装置の動作の説明を示す側面断面図であり、図6(a)は吸気状態、図6(b)は排気状態を示す。 本発明の実施例3を示し、図7(a)は上面図、図7(b)は側面断面図である。 本発明の実施例4を示す側面断面図である。 本発明の実施例5を示す斜視図であり、図9(a)は気流抑制装置の前方側を示し、図9(b)は気流抑制装置の後方側を示す。 従来技術を示す概略図である。 従来技術を示す概略図であり、ベルトコンベア上に製品がある状態を示す。
符号の説明
1、11、12、13 気流抑制装置
2 仕切り壁(仕切り部)
3 開孔部
4 筐体
4a 側面(他の対向する面)
4b 後面(仕切り部に対向する面)
5 開口部
6 ファン(送風手段)
6a 送風部
7 ベルトコンベア(搬送路)

Claims (5)

  1. 仕切り部の開孔部に設置される気流抑制装置において、前記開孔部を覆い前記仕切り部に対向する面に開口部を有する筐体と、前記仕切り部の前記開孔部と前記開口部を通る搬送路と、前記筐体の他の対向する面に設けられた対をなす送風部とを備え、これら対をなす送風部が前記搬送路の搬送方向と交差方向から同量になるように吸気又は排気することを特徴とする気流抑制装置。
  2. 前記他の対向する面が前記仕切り部とほぼ直交することを特徴とする請求項1記載の気流抑制装置。
  3. 前記送風部がファンを有することを特徴とする請求項1又は2記載の気流抑制装置。
  4. 前記送風部が給排気できることを特徴とする請求項1又は2記載の気流抑制装置。
  5. 前記ファンの回転を制御して給排気する制御手段を備えることを特徴とする請求項記載の気流抑制装置。
JP2005075982A 2005-03-16 2005-03-16 気流抑制装置 Active JP4702699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005075982A JP4702699B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 気流抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005075982A JP4702699B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 気流抑制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006258356A JP2006258356A (ja) 2006-09-28
JP4702699B2 true JP4702699B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=37097810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005075982A Active JP4702699B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 気流抑制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702699B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4858309B2 (ja) * 2007-05-29 2012-01-18 株式会社日立プラントテクノロジー クリーンブース及びクリーンブースの換気方法
JP5495501B2 (ja) * 2008-03-05 2014-05-21 株式会社前川製作所 冷気もれ防止方法と方法を用いた物品冷却装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07117334B2 (ja) * 1990-03-31 1995-12-18 株式会社前川製作所 垂直型冷却装置
JP3015563B2 (ja) * 1991-12-06 2000-03-06 三菱重工業株式会社 開口部のエアーシール装置
JP3919322B2 (ja) * 1998-03-16 2007-05-23 株式会社大気社 室間汚染防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006258356A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007192480A (ja) 空気調和機
WO1999050605A1 (fr) Bande transporteuse permettant de transporter des produits alimentaires froids
JP4702699B2 (ja) 気流抑制装置
JP6729009B2 (ja) ショーケース
KR101031416B1 (ko) 냉각 장치
JP5600395B2 (ja) 食品の搬送式冷却方法及び装置
JP4702895B2 (ja) 連続搬送式フリーザ
JP5080210B2 (ja) 空気調和機
JP6101172B2 (ja) 高湿度冷蔵庫
JP3284999B2 (ja) 食品凍結装置
JP6798118B2 (ja) エアカーテンシステムおよび冷蔵倉庫
JP2018204857A (ja) エアーカーテン装置
JP4524305B2 (ja) 連続急速冷却凍結装置
JP3820182B2 (ja) 空調装置のルーバー及び空調装置の気流制御構造、並びに空調装置
JP2007255879A (ja) 店舗用空調装置
JP2011252683A (ja) ピッキングシステムの冷凍冷蔵倉庫
JPH085213A (ja) 連続急速凍結装置
JP4493688B2 (ja) 連続急速冷却凍結装置
JP6818221B2 (ja) 冷却装置
JP2671865B2 (ja) カセット形フアンコイルユニット
JP7295556B2 (ja) トッピングライン冷却装置
JP6357889B2 (ja) 冷蔵倉庫
JP2014134381A (ja) 空気調和機
JP4493687B2 (ja) 連続急速冷却凍結装置
JP2006275331A (ja) ショーケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4702699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250