JP4493687B2 - 連続急速冷却凍結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生鮮食料品等を連続急速冷却凍結するための連続急速冷却凍結装置に関するものであり、特に、冷却室内を水平に移動するベルトコンベアの上方全面を冷風吹き出し部として使用できる構造にした連続急速冷却凍結装置に関するものである。
従来、生鮮食料品等を連続急速冷却凍結するための空気吹出方式による連続急速冷却凍結装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で知られる連続急速冷却凍結装置は、概略、図9に示すように構成されている。図9において、装置外板101で画成された冷却室102は、前後の位置にベルトコンベア出入口開口部103,104が設けられている。
前記冷却室102内の下部には、水平に移動するベルトコンベア105がベルトコンベア出入口開口部103,104間にわたって設置されている。該ベルトコンベア105は、ネットベルトまたはスチールベルトからなる。そして、ベルトコンベア出入口開口部103でベルトコンベア105上に乗せられた生鮮食料品等の被凍結物は、冷却室102内を通ってベルトコンベア出入口開口部104まで運ばれた後、該冷却室102の外側に排出できるようになっている。
前記冷却室102内の上部には、2台の冷却器106,106が前後に配置されている。これら冷却器106,106のベルトコンベア出入口開口部103,104側を向く冷風吹出口部には、それぞれ送風機107,107が取り付けられている。
また、ベルトコンベア105の上方には、該ベルトコンベア105に沿い、かつ、該ベルトコンベア105に直交するスリット状の吹出口108を複数開口させたスリット板109が設けられている。なお、該装置では、前側の冷却器106の後部と後側の冷却器106の後部との間を、該冷却器106,106が空気を吸い込む空気吸い込み部へ向かう空気通路部110とし、該空気通路部110にはスリット板109を設けていない構造になっている。
このように構成される連続急速冷却凍結装置では、前後の冷却器106,106からそれぞれ吹き出された冷風は、スリット状吹出口108を抜けてベルトコンベア105上の被凍結物に吹き下ろされ、該被凍結物を急速冷凍する。また、ベルトコンベア105を抜けた冷風は、空気通路部110を通り、前後の冷却器106,106の後部側の空気吸い込み部から該各冷却器106,106内に戻されて循環する。
特開平8−5213号公報。
上述した連続急速冷却凍結装置では、冷却室102内の空気を前後の冷却器106,106に戻す空気通路部110をスリット板109の途中に設けているので、その分、冷風吹出部を確保するためにベルトコンベア105の長さが長くなり、装置が大形化するという問題点があった。
この問題を解決するために、図10に示すように、冷却器をスリット板109の上に横向きに設置した連続急速冷却凍結装置もある。しかし、図10に示す連続急速冷却凍結装
置の場合、冷却器106,106がベルトコンベア出入口開口部103,104側に近くなるので、冷却室102内に装置外部の空気を吸入し、該空気中に含まれている湿分が冷却器の冷却コイルに霜となって付着しやすく、頻繁に除霜運転が必要になるので装置の連続運転を妨げる。このため、冷却室の前後に着霜防止用の前室111等を必要とし、構造の複雑化と装置の大型化の原因になっている。
そこで、装置の小形化を可能にし、かつ、ベルトコンベア出入口開口部よりの外気の侵入を防止して冷却器への着霜を防ぎ、装置の長時間連続運転を可能にした連続急速冷却凍結装置を提供するために解決すべき技術課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、冷却室内を水平に移動するベルトコンベアの上方に、該ベルトコンベアの全面に多数のスリット状吹出口を有するスリット板と、複数台の冷却器を設置し、これら冷却器からの冷風が前記スリット状吹出口からベルトコンベア上の被凍結物に吹き出すように構成した連続急速冷却凍結装置であって
前記ベルトコンベアの出入口開口部側に位置する前記冷却器の冷風吹出口をそれぞれの該ベルトコンベアの出入口開口部に向け、かつ、各冷却器を前記スリット板との間に隙間を設けて該スリット板の上方に設置した連続急速冷却凍結装置において、
上記複数台の冷却器を、上記ベルトコンベアの入口部側と出口部側との間のほぼ中間位置に寄せて設置してなるとともに、
上記冷却器の空気吸い込み部を、上記ベルトコンベアの両側又は片側端部に沿う冷却器側面に設けた連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、スリット板の上方に、該スリット板から離して冷却器を設けることにより、該冷却器の真下にもスリット板の配置が可能になる。そして、ベルトコンベアの上方全面にスリット板を設けるとともに、ベルトコンベアの出入口開口部側に位置する冷却器の冷風吹出口をそれぞれのベルトコンベアの出入口開口部に向けて設けているので、冷却室内におけるベルトコンベア上方全面に冷風を吹き付けることができる。
この構成によれば、冷却室内における冷却器の空気吸入位置は、ベルトコンベアの入口部側及び出口部側のいずれからも離れ、該冷却器が装置外の湿った空気を冷却室内に誘引する量を少なくする。
この構成によれば、冷却器の空気吸い込み部をベルトコンベアの両側端部に沿う冷却器側面に設けることにより、複数の各冷却器を互いに接近させて、ベルトコンベアの入口部側及び出口部側のいずれからも離れた冷却室の前後中間位置に寄せて配置することができる。これにより、ベルトコンベアの出入口開口部から侵入した外気はコンベアの両側端部に流れ、冷却器吸入部に行くまでに冷気と混合し、外気の水分は霜になり除湿される。
請求項記載の発明は、上記冷却器は、上記空気吸い込み部を設けた冷却器側面に冷却コイルベンド部を突出させて設けてなる請求項1記載の連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、冷却器側面の空気吸い込み部から冷却器内に吸い込まれる空気は、冷却器側面の冷却コイルベンド部に接触すると、該空気内に含まれる湿気が冷媒で冷却された冷却コイルベンド部に着霜して除湿される。
請求項記載の発明は、上記ベルトコンベアの出入口部側に隣接して設けられる上記スリット状吹出口の吹出口の吹き出し方向を、それぞれ上記ベルトコンベアの出入口開口部と反対方向に向けて斜めに形成してなる請求項1または2記載の連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、スリット状吹出口の吹出方向を斜めに形成することにより、コンベア出入口開口部から冷却室の外に向かう空気のエネルギーを相殺し、漏れ空気を押さえる。この空気のエネルギーは、冷却室内温度、被凍結品により違うため、斜めスリットの数、吹き出し巾、角度等を変化させて調整する。
請求項記載の発明は、上記冷却器の一部に、該冷却器からの冷風を上記ベルトコンベアの下方にガイドするダクトを取り付けてなる請求項1,2または3記載の連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、冷却器の一部に取り付けたダクトにより、冷却器からの冷風の一部をベルトコンベアの下方にガイドし、該ベルトコンベアの下方から冷風を吹き出すようにすることができる。
請求項記載の発明は、上記冷却室の外側を装置外板で覆って成り、更に、上記ベルトコンベア出入口側に位置する前記冷却器の吹出口を該ベルトコンベアの出入口に向け、かつ、各冷却器を前記スリット板との間に隙間を設けて該スリット板の上方に設置してなるとともに、前記冷却器の空気吸い込み部を前記ベルトコンベアの両側端部に沿う冷却器側面に設け、かつ、前記冷却器側面と対向する前記装置外板の一部を外側に膨出させて該装置外板と前記冷却器側面との間に所定の隙間を形成してなる請求項1記載の連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、スリット板の上方に、該スリット板から離して冷却器を設けることにより、該冷却器の真下にもスリット板の配置が可能になる。そして、ベルトコンベア上の全面にスリット板を設けることにより、該ベルトコンベア上の全面を冷風吹出口にすることができる。また、冷却器の空気吸い込み部をベルトコンベアの両側端部に沿う冷却器側面に設けることにより、複数の各冷却器を互いに接近させて、ベルトコンベアの入口部側及び出口部側のいずれからも離れた冷却室の前後中間位置に寄せて配置することができる。さらに、冷却器側面と装置外板との隙間が小さいときには、冷却器側面と対向する装置外板の一部を外側に膨出させて冷却器側面との間を空気がスムースに流通できる隙間を確保することができる。
請求項記載の発明は、上記装置外板の側面に点検扉を設けた請求項5記載の連続急速冷却凍結装置を提供する。
この構成によれば、点検扉を開くことにより、装置内部の点検や洗浄を可能にする。
請求項1記載の発明は、ベルトコンベア上の全面を冷風吹出口にし、従来の装置で冷気を吹き付けていなかった冷却器の空気吸入部の真下の部分を通るベルトコンベア上にも冷風を吹き付ける構造にしているので、ベルトコンベアの長さを短くして装置の小形化を可能にする。また、ベルトコンベアの出入口開口部側に位置する冷却器の冷風吹出口をそれぞれのベルトコンベアの出入口開口部に向けて設けているので、ベルトコンベア出入口開口部よりの外気の侵入を防止して冷却器への着霜を防ぎ、装置の長時間連続運転を可能にする。さらに、従来、冷却室の前後に設けていた着霜防止用の前室等をなくすことができ
、装置の簡略化と小型化を可能にする。
の発明は、冷却器が装置外の湿った空気を冷却室内に誘引する量を少なくして該冷却器への着霜を防ぐことができる。これにより、外気の湿分が冷却器コイルに付着しなくなり、従来は頻繁に除霜運転が必要であったが、本発明では除霜運転の頻度を少なくできるので、上記効果に加えて、装置の長時間連続運転が可能になり、省エネルギー効果が期待できる。
の発明は、複数の冷却器を互いに接近させて、ベルトコンベアの入り口部側及び出口部側のいずれからも離れた冷却室の前後中間位置に寄せて配置することができるので、冷却器が装置外の湿った空気を冷却室内に誘引する量をより少なくして、該冷却器への着霜をさらに防ぐことができる。これにより前記の効果に加えて、装置のより一層長い連続運転を可能にする。
請求項記載の発明は、冷却器側面から該冷却器内に吸い込まれる空気を冷却コイルベンド部で除湿することができるので、請求項記載の発明の効果に加えて、一層長い連続運転を可能にする。
請求項記載の発明は、冷却室の外に漏れる空気を抑えることができるので、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、冷却損失を少なくして連続運転を効率よく行うことができる。また、斜めの冷風は、垂直風より被凍結品に長時間接触するため、冷却効果が大きい。
請求項記載の発明は、冷却器からの冷風の一部をダクトによりベルトコンベアの下部にガイドして吹き出させることができるので、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、冷風を効率よく使用して冷凍作業を行うことができる。
請求項記載の発明は、ベルトコンベア上の全面を冷風吹出口にし、従来の装置で冷気を吹き付けていなかった冷却器吸入部の真下の部分を通るベルトコンベア上にも冷風を吹き付ける構造にしているので、ベルトコンベアの長さを短くして装置の小形化を可能にする。
また、冷却器が装置外の湿った空気を冷却室内に誘引する量を少なくして該冷却器への着霜を防ぐことができるので、装置の連続運転を可能にする。
さらに、冷却器側面と装置外板との隙間が小さいときには、冷却器側面と対向する装置外板の一部を外側に膨出させて冷却器側面との間に空気をスムースに流すことができる。
請求項記載の発明は、点検扉を開いて装置内部の点検や洗浄を行うことができるので請求項記載の発明の効果に加えて、保守点検作業等が簡単になる。
装置の小形化を可能にし、かつ、ベルトコンベア出入口開口部よりの外気の侵入を防止して冷却器への着霜を防ぎ、装置の長時間連続運転を可能にするという目的を達成するために、冷却室内を水平に移動するベルトコンベアの上方に、全面に多数のスリット状吹出口を有するスリット板と、複数台の冷却器を設置し、これら冷却器からの冷風が前記スリット状吹出口からベルトコンベア上の被凍結物に吹き出すように構成した連続急速冷却凍結装置において、前記ベルトコンベアの出入口開口部側に位置する前記冷却器の冷風吹出口をそれぞれの該ベルトコンベアの出入口開口部に向け、かつ、各冷却器を前記スリット板との間に隙間を設けて該スリット板の上方に設置したことにより実現した。
以下、本発明の連続急速冷却凍結装置について、好適な実施例をあげて説明する。図1〜図3は本発明に係る連続急速冷却凍結装置の第1実施例を示し、図1は該装置の横断面図、図2は該装置の縦断面図、図3は図2のA−A線断面図を示す。
図1〜図3において、装置外板1で画成された冷却室2は、前後にベルトコンベア出入口開口部3,4を設けている。
前記冷却室2内の下部には、水平に移動するベルトコンベア5がベルトコンベア出入口開口部3,4間にわたって設置されている。該ベルトコンベア5は、ネットベルトまたはスチールベルトからなる。そして、ベルトコンベア出入口開口部3でベルトコンベア5上に乗せられた生鮮食料品等の被凍結物は、冷却室2内を通ってベルトコンベア出入口開口部4まで運ばれた後、該冷却室2の外側に排出できるようになっている。
前記冷却室2内の上部には、2台の冷却器6,6が縦置き状態にして前後(ベルトコンベア5の移動方向)に配置されている。これら冷却器6,6のベルトコンベア出入口開口部3,4側を向く冷風吹出口部にはそれぞれ送風機7,7が取り付けられている。一方、冷却器6,6の空気吸い込み部(図示せず)は、ベルトコンベア5の両側端部に沿う冷却器6,6の左右側面6a,6aに設けられている。なお、その冷却器6,6の左右側面と装置外板1との間の隙間は、それぞれベルトコンベア5を抜けて再び冷却器6,6に戻る空気が通る空気通路部8,8を形成してなる。また、該空気通路部8,8内には、冷却器6,6内に配設された冷却コイルの一部である冷却コイルベンド部9a,9a…が該冷却器6,6の左右側面から突設されている。
さらに、ベルトコンベア5と冷却器6,6との間には、ベルトコンベア5と直交するスリットよりなる吹出口(スリット状吹出口)10を開口させたスリット板11が配設されている。なお、本実施例では、図2に示すように、冷却器6,6はスリット板11から離され、該スリット板11の上方に設置された状態になっている。一方、スリット板11は冷却室2内に位置しているベルトコンベア5の上方全面にわたって吹出口10,10…を設けて配設され、該ベルトコンベア5の全面にわたって冷風を吹き付けることができるように形成されている。
また、スリット板11のベルトコンベア出入口開口部3,4に近接した第1吹出口10a,10aは、図2に示すように、吹き出し方向をそれぞれベルトコンベア5のベルトコンベア入口開口部3側とベルトコンベア出口開口部4側と反対方向(内側)に向けて斜めに形成して設けられ、第1吹出口10a,10aの間に設けられた他の吹出口10b,10b…は吹き出し方向をほぼ垂直に形成されている。
なお、第1吹出口10a,10aの吹き出し方向を斜めにした形状は、吹出口10b,10b…を通ってベルトコンベア5上に吹き出される空気流のうち、ベルトコンベア出入口開口部3,4に向かって外側へ進む空気流の一部に、第1吹出口10a,10aからの空気流を衝突させてエネルギーを相殺し、ベルトコンベア出入口開口部3,4から冷却室2の外に向かって吹き出される空気流の量を減少させる作用を有する。これにより、冷却室2の外に漏れる空気を抑えて冷却室2内が負圧にならないようにし、ベルトコンベア5の出入口開口部3,4からの外気侵入を抑制することが可能となる。したがって、外気の湿分が冷却器コイルに付着しなくなり、除霜運転の頻度を少なくして装置の高効率な連続運転を可能にする。また、第1吹出口10a,10aの数や巾及び角度は、冷却室2内の温度、被凍結品により変化させる。
このように構成される連続急速冷却凍結装置では、各送風機7,7によって前後の冷却器6,6からベルトコンベア出入口開口部3,4に向けてそれぞれ吹き出された冷風は、吹出口10を抜けてベルトコンベア5上の被凍結物に吹き下ろされ、該被凍結物を急速冷凍する。また、ベルトコンベア5を抜けた冷風は、空気通路部8を通り、前後の冷却器6,6の吸い込み口から冷却器6,6に吸い込まれて循環する。さらに、冷風が空気通路部8を通るときに、該冷風が冷却コイルベンド部9aに接触すると、該冷風内に含まれている湿気が冷却コイルベンド部9aに着霜して除湿される。
したがって、本発明によれば、冷却器6,6をスリット板11の上方に該スリット板11から離して設け、吸入部側面としたので、該冷却器6,6の吸入部真下にもスリット板11を配置することができる。そして、ベルトコンベア5上の全面にスリット板11の吹出口10,10…を設けて、該ベルトコンベア5上の全面を冷風吹出口にすることができる。これにより、本発明の構造では、従来の装置で冷気を吹き付けていなかった冷却器6,6の吸入部真下の部分を通るベルトコンベア5上にも冷風を吹き付け、効果的に冷凍作業を行うことができるので、ベルトコンベア5の前後方向の長さを短くして装置の小形化を図ることが可能になる。
図4及び図5は本発明に係る連続急速冷却凍結装置の第2実施例を示し、図4は該装置の横断面図、図5は該装置の縦断面図を示す。本第2実施例における連続急速冷却凍結装置の構成は、ベルトコンベア5の両側端部に沿う冷却器6,6の左右側面6a,6aと装置外板1との間の隙間、すなわち空気通路部8,8を大きく確保する目的で、冷却器6,6の左右側面と対応する装置外板1の一部をそれぞれ外側に大きく膨出させたものであり、他の構成は図1〜図3と同一であるから、同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
この第2実施例では、冷却器側面6aと装置外板1との隙間が小さいときには、冷却器側面6aと対向する装置外板1の一部1aを外側に膨出させて冷却器側面6aとの間の隙間、すなわち空気通路部8,8を大きく確保すると、冷却器6,6に戻る空気の通過をスムースにすることができる。
図6及び図7は本発明に係る連続急速冷却凍結装置の第3実施例を示し、図6は該装置の横断面図、図7は該装置の縦断面図を示す。本第3実施例における連続急速冷却凍結装置の構成は、冷却室2内に4台の冷却器6,6,6,6を設置するとともに、ベルトコンベア出入口開口部3,4側に隣接する冷却器6,6の冷風吹出口部の一部に取り付けた送風機7a,7a,7a,7aに連結させてダクト12,12,12,12を設けたものであり、他の構成は図1〜図3と同一であるから、同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
前記ダクト12,12,12,12の他端側は、それぞれベルトコンベア5の下部まで延ばされ、冷却器6,6,6,6からの冷風をベルトコンベア5の下方にガイドし、該ベルトコンベア5の下方から冷風を吹き出すことができるように構成されている。このように、冷却器6,6,6,6からの冷風の一部をダクト12,12,12,12でガイドすることにより、冷風を必要とする部分へ効果的に送ることができる。
なお、上記各実施例において、冷却器吸入部防風板の側面や上面に点検扉を設けてもよく、点検扉を開放すると冷却器6,6の下側における吹出口10の点検や洗浄が可能になり、保守点検作業等を簡単にすることができる。
さらに、冷却器6の送風機7の先に風向きガイドを取り付け、該ガイドにより冷風がベルトコンベア出入口の斜めスリット(第1吹出口10a)に向かうようにしてもよい。また、
各冷却器6における送風機7の回転方向は両側に冷風がいくようにするのが好ましい。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の第1実施例に係る連続急速冷却凍結装置の横断面図。 同じく、第1実施例に係る連続急速冷却凍結装置の縦断面図。 図2のA−A線断面図。 本発明の第2実施例に係る連続急速冷却凍結装置の横断面図。 同じく、第2実施例に係る連続急速冷却凍結装置の縦断面図。 本発明の第3実施例に係る連続急速冷却凍結装置の横断面図。 同じく、第3実施例に係る連続急速冷却凍結装置の縦断面図。 従来例として示す連続急速冷却凍結装置の横断面図。 同じく、従来装置の縦断面図。 他の従来例として示す連続急速冷却凍結装置の縦断面図。
符号の説明
1 装置外板
1a 装置外板の一部
2 冷却室
3 ベルトコンベア出入口開口部
4 ベルトコンベア出入口開口部
5 ベルトコンベア
6 冷却器
7 送風機
8 空気通路部
9 冷却コイル
9a 冷却コイルベンド部
10 吹出口(スリット状吹出口)
11 スリット板
12 ダクト

Claims (6)

  1. 冷却室内を水平に移動するベルトコンベアの上方に、該ベルトコンベアの全面に多数のスリット状吹出口を有するスリット板と、複数台の冷却器を設置し、これら冷却器からの冷風が前記スリット状吹出口からベルトコンベア上の被凍結物に吹き出すように構成した連続急速冷却凍結装置であって
    前記ベルトコンベアの出入口開口部側に位置する前記冷却器の冷風吹出口をそれぞれの該ベルトコンベアの出入口開口部に向け、かつ、各冷却器を前記スリット板との間に隙間を設けて該スリット板の上方に設置した連続急速冷却凍結装置において、
    上記複数台の冷却器を、上記ベルトコンベアの入口部側と出口部側との間のほぼ中間位置に寄せて設置してなるとともに、
    上記冷却器の空気吸い込み部を、上記ベルトコンベアの両側又は片側端部に沿う冷却器側面に設けたことを特徴とする連続急速冷却凍結装置。
  2. 上記冷却器は、上記空気吸い込み部を設けた冷却器側面に冷却コイルベンド部を突出させて設けてなることを特徴とする請求項記載の連続急速冷却凍結装置。
  3. 上記ベルトコンベアの出入口部側に隣接して設けられる上記スリット状吹出口の吹出口の吹き出し方向を、それぞれ上記ベルトコンベアの出入口開口部と反対方向に向けて斜めに形成してなることを特徴とする請求項1または2記載の連続急速冷却凍結装置。
  4. 上記冷却器の一部に、該冷却器からの冷風を上記ベルトコンベアの下方にガイドするダクトを取り付けてなることを特徴とする請求項1,2または3記載の連続急速冷却凍結装置。
  5. 上記冷却室の外側を装置外板で覆って成り、更に、上記ベルトコンベア出入口側に位置する前記冷却器の吹出口を該ベルトコンベアの出入口に向け、かつ、各冷却器を前記スリット板との間に隙間を設けて該スリット板の上方に設置してなるとともに、前記冷却器の空気吸い込み部を前記ベルトコンベアの両側端部に沿う冷却器側面に設け、かつ、前記冷却器側面と対向する前記装置外板の一部を外側に膨出させて該装置外板と前記冷却器側面との間に所定の隙間を形成してなることを特徴とする請求項1記載の連続急速冷却凍結装置。
  6. 上記装置外板の側面に点検扉を設けてなることを特徴とする請求項5記載の連続急速冷却凍結装置。
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