JP4701465B2 - 画像入り非接触icカードおよび非接触icカード上への画像形成方法 - Google Patents

画像入り非接触icカードおよび非接触icカード上への画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、情報に伝達やエネルギの受給を、外部の読み取り装置との間で電気的接点を介することなく非接触で行うことが可能ないわゆる非接触ICカードであって、耐久性に優れた画像や文字あるいは記号などの情報が非接触ICカード上に記録されてあり、特に画像については階調性が豊かなフルカラー画像としてカード上に設けてある非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データに基づいて、熱転写手段により画像パターンを形成する方法としては、昇華転写方式や溶融熱転写方式が知られている。
【0003】
この方法の一例を詳述すると(図5)、帯状シート上にイエロー、マゼンタ、シアン等の染料あるいは顔料を含んだ熱転写層(Y)、(M)、(C)が所定の所定の寸法毎に順次形成されて成る転写リボンaを用いて、且つ、この転写リボンaとカード等の基材bをプラテンローラcとサーマルヘッドdとの間に通過させると共に、画像データに基づき上記サーマルヘッドdの発熱素子群(図示せず)を適宜発熱させて上記データに基づく上記データに基づく画像パターンを基材b上に形成する方法である。この場合、転写リボンaについては常にB方向へ搬送させる一方、上記基材bについては一色の転写が終了する毎にA’方向へ引き戻し再度A方向へ搬送させて二色目の転写、三色目の転写が順次なされるため、図6に示すように顔写真等カラーの画像パターンeを基材b上に形成できるものであった。
【0004】
そして、画像を付与したい最終記録媒体(最終製品)にこれらの画像形成手段を用いて直接に画像を形成することが技術的に困難であるとか、量産性が悪いとか、或いは高コストになってしまう、等の何らかの問題を伴う場合、中間転写フィルムにひとまず画像を形成しておき、しかる後に熱ローラや熱圧板転写によってその画像を最終製品へ再転写する方法が採用されている(例えば、特開昭63−81093号公報)。
【0005】
本発明では、上記のリボンが溶融熱転写型である場合に関するものある。溶融熱転写方式は色剤として顔料を用いることが可能なため、昇華型熱転写方式のように昇華染料の印字後保存性(耐光性等の色保存性)が悪いという問題がなく、色保存性が良いという利点を有している。よって、昇華型熱転写方式の場合にように大量に紫外線吸収剤等を入れる必要がない。
【0006】
ところで、クレジットカード、メンバーズカード等のIDカード類やパスポート等の個人認識データの入った画像表示体には、改ざんや偽造防止するために、種々の方法が用いられている。
例えば、上記画像表示体上に、透明型ホログラムと称するシート(特開昭61−254975号公報を参照)を貼着し、画像パターンと共にホログラム画像を認識させる構成をとることにより、上記改ざんを防止している。
【0007】
上記のような中間転写フィルムを用いた画像形成方法は、二段階の転写であるため良好な最終画像を得るためには、中間転写フィルムへの確実な画像の転写を行う必要がある。このような確実な画像転写を行うためには、中間転写フィルムへの画像形成の際に、転写リボンと中間転写フィルムの密着性を完全にしてエアーギャップや微小ゴミによる空隙が生じないようにすればよい。昇華転写型のリボンの場合は多少のエアギャップがあっても染料の昇華により転写可能であるが、本発明に関する溶融転写型のリボンを用いた場合は、ゴミやエアギャップの影響を受け易く、特に、完全な密着性が要求される。
【0008】
このような転写リボンと中間転写フィルムの密着性を向上させる方法として、受像兼接着層に比較的低分子で軟質な樹脂を使用する方法があるが、このような樹脂は、一般に低Tgであり、単独で使用した場合は初期接着性が高すぎて、印画前に巻き状態で保存するとブロッキングを起こしやすく、また、初期接着性が大きいために転写感度が高くなりすぎて未印字部が転写されたり画像の階調が出にくい、等の問題があった。さらに、軟質な樹脂は一般に伸びが大きく、切れ性が悪いため、最終製品に再転写する際にバリが発生し易くなるという問題を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、非接触ICカードの内部に設けられたICチップなどの電気部品が、日常的に使用されるなかで頻繁に被る機会が少なくない機械的なダメージ(特には押圧力)これらICチップなどの電気部品を保護し易く、しかもカード面上には、美麗な画像であって且つ化学的あるいは機械的なダメージに対して耐久性の高い画像が形成されてある非接触ICカードを提供することを目的とし、さらには前記画像が顔写真に代表される正規の所有者の個人情報を含む画像である非接触ICカードを提供することを目的とする。
尚、ここでいう画像とは、いわゆる画像、そして文字、記号、あるいはマーク等のうちの中の少なくとも一つを含む包括的な意味に用いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明が提供するための手段とはまず請求項1に示すように、カードの表面側に透明な樹脂層を備えており、該カードの基体側と該樹脂層との間に、画像等が顔料を色材として記録してある非接触ICカードであって、該樹脂層が、中間転写フィルムから転写された受像層兼接着層であり、100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂及び分子量が5000以下であり且つ軟化点が80℃以上である樹脂であって相溶する樹脂が、それぞれ該受像層の固形分比として20%以上含まれていることを特徴とする画像入り非接触ICカードである。
【0011】
ここで形成する画像としては様々な画像を形成可能であるが、例えばその非接触ICカードがセキュリテイを尊ぶ用途に適用されている場合には特に、当該非接触ICカードの正規の所有者の顔写真に代表される正規の所有者の個人情報を含む画像が好ましく、その非接触ICカード上の全面又はその一部に形成することが出来る。場合によっては、その非接触ICカードの片面だけでなく、その両面に画像形成しておくことも好ましい(両面の画像が必ずしもが同一である必要は無い)。
このような画像の記録方式としては、例えば感熱転写記録、インクジェットプリンティング、あるいはレーザープリンティング等を適用することによって記録可能である(但しこれら以外の方式でもよい)。これらの方式は、画像を非接触ICカード上に直接記録しても良いし、または、(剥離可能な受像層を備えた)中間記録フィルムの受像層にこれらの方式を用いて画像を記録した後にその受像層を非接触ICカード上に転写することにより適用することも好ましい。
【0012】
尚、非接触ICカードが、特に、1枚で非接触ICカードと(接触端子を必要とする)接触式ICカードとの両方の機能を備えた複合ICカード(別名としてハイブリッドカード、コンビカード等とも称される)であった場合でも、やはり前記の通常の非接触ICカードの場合と同様に画像を形成可能である。
但し、接触式ICカードに必要な接触端子上にも画像を形成する場合には、少なくとも、接触端子を介して接触式により通信が行なわれる際の妨げにならないようにする必要があるので、接触端子上で実際に接触に要される箇所だけは少なくとも画像を形成しない領域を局所的に設ける(例えばピンホール状の非画像形成領域を設ける)。また、インクジェットプリンティングを適用する場合であって、もし導電性の良好なインクを使用可能であれば、接触端子上に(必ずしも前記のような非画像形成領域を設けることなく接触端子の)全面に画像形成できる。
【0013】
また、請求項2に示す発明は、請求項1に記載の画像入り非接触ICカードを基本構成とし、前記樹脂層の主成分である樹脂が、エポキシ樹脂であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項3に示す発明は、請求項1に記載の画像入り非接触ICカードを基本構成とし、前記樹脂層の主成分である樹脂が、ウレタン樹脂であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項4に示す発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像入り非接触ICカードを基本構成とし、前記樹脂層は、厚さが2〜20μmであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5に示す発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像入り非接触ICカードを基本構成とし、前記樹脂層の樹脂には100%モジュラスが2〜80kg/cm2 の樹脂を使用していることを特徴とする。
【0017】
それから、請求項6に示す発明は、支持体フィルム上に該支持体フィルムから剥離容易な、100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂及び分子量が5000以下であり且つ軟化点が80℃以上である樹脂であって相溶する樹脂が、それぞれ固形分比として20%以上含まれている受像層を備えた中間転写フィルムの該受像層の面に、顔料を色材とする転写記録層を基材フィルム上に備えた感熱転写記録シートの該転写記録層の面を向き合わせて重ね、該感熱転写記録シートの基材フィルム側から又は該中間転写フィルムの支持体フィルム側からサーマルヘッド等の熱源を用いて画像等に加熱することにより、該受像層上に画像等を記録し、次いで該中間転写フィルムの画像等が記録された受像層の側を非接触ICカード表面に重ねて加熱加圧して該受像層をカード表面に転写することによって、非接触ICカード上に樹脂層を形成し画像等を記録することを特徴とする非接触ICカード上への画像形成方法である。
【0018】
<作用>
本発明に係わる画像入り非接触ICカードによると、(請求項1で代表して説明する)非接触ICカード上に画像を有しその上に少なくとも保護層的な効果を発揮する前記樹脂層を備えているが、この樹脂層の材料として、その物性が100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂であり、その分子量が5000以下でかつ軟化点が80℃以上である樹脂を主成分としている。この材料特性が画像をよく保護し、且つこのようなカードが日常生活の中で普段何気なく被ってしまう程度の外力に対して、そのカード内に備えられてあるチップを巧く保護することが出来る。
【0019】
尚、樹脂層の材料である前記樹脂の100%モジュラスがもし2kg/cm2 未満であると、あまりに柔らか過ぎて、本発明本来の目的であるチップの保護の性能が劣る。
また、前記樹脂層の少なくとも片面が受像層として使用され感熱転写リボンを使用した感熱転写記録によってこの受像層に画像記録され、しかる後に、この画像記録された受像層をもつ樹脂層が、熱又は圧力の少なくともいずれかにより非接触ICカード上に転写されることによって、この樹脂層が非接触ICカード上に設けられる場合は、やはり材料の性質的にその分子量が5000以下でかつ軟化点が80℃以上である樹脂を主成分として使用することが好ましい。
ここで、もし分子量が5000を越えて軟化点は80℃未満であるような場合には、この(受像層に)画像記録済みの樹脂層が非接触ICカード上に転写によって設けられる場合には、材料的に脆い性質を示し且つバリが発生しやすくなる為に、実際の製品品質として一般に要求される仕様をクリアでき難くなる。また、カード上に画像を形成する際にも画像品質が良好な画像形成が困難になるので、好ましくない。
【0020】
それから、この軟質の樹脂層の厚さが2μm未満であると、変形による密着性向上効果がほとんどなくあまり良好な画質が得られず、また20μmを超えると必要以上に厚くなり過ぎ、カード上に設ける際に熱転写等に依る方法が現実的で便利であるが、熱転写時の箔切れ性の悪さが顕著になる。
特に好ましくは、樹脂層の厚さが3〜12μm程度の場合であり、前記課題をバランスよく解決可能な性能を実現することが容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像入り非接触ICカードを得る為の手段の代表的な一例として、次のような手段がある。つまり、基材上に受像層が剥離可能に設けてある中間転写フィルムを使用し、画像データに基づいた画像を感熱転写等の画像記録手段を用いていったんその受像層に記録し、しかる後に、その画像が記録された受像層を中間転写フィルムから非接触ICカード上に熱圧(又は熱、圧力のいずれか)により転写させることで形成する手段である。
これに用いる中間転写フィルム(B)の基本的層構成を例示すると、図1に示すように、ベースフィルム(1)上に、剥離性保護層(2)、受像層(3)から成っている。
【0022】
ベースフィルム1は、転写時の熱圧で軟化変形しない耐熱性を有するものであれば、各種公知のフィルムが使用できる。例えば、厚さ3〜50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等が使用できる。
【0023】
また、ベースフィルムに発泡PET等の多孔質でクッション性を有するものを用いることもできる。
【0024】
剥離性保護層(2)は、中間シートから最終表示体への再転写時に容易にベースフィルム(1)から剥離する必要があり、且つ、転写された後の保護膜の機能を果たす必要がある。保護膜の機能とは画像の外部からの化学的及び機械的損傷を防ぐ事である。この両者の機能を満たすためには耐摩擦剤と熱可塑性樹脂の混合物を使用すれば良い。
【0025】
熱可塑性樹脂は、可塑剤や薬品と透過を防止すると共に引っかきによる傷を減少させるものである。このような熱可塑性樹脂としては、ポリメチルメタアクリレート、叉はエポキシ樹脂、が使用できる。メチルメタアクリレート及びエポキシ樹脂は既存の熱可塑性樹脂の中で耐可塑材性が優れると共にベースフィルム(1)の剥離が容易である。これらの樹脂を剥離性保護層(2)に用いることにより、転写後の最終支持体の画像上に軟質塩化ビニルシートやプラスチック消しゴム等を接触させた時にこれらに含まれる可塑剤の移行を防止できる。また、酸、アルカリ、アルコール、灯油等の薬品の浸透を防ぎ、画像への影響を防止することができる。
【0026】
また、耐摩擦剤は耐摩耗性や耐スクラッチ性の向上のために添加するものである。例えば、テフロンパウダー、ポリエチレンパウダー、天然ワックス、合成ワックス、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪族の金属塩等が挙げられる。
【0027】
剥離性保護層(2)には、上記の成分の他に、再転写時に切れ易くするため、剥離改善剤を混合することもできる。例えば、線状飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0028】
剥離性保護層は、熱可塑性樹脂75〜95部、耐摩擦剤5〜25部の割合で良く、塗布量は0.5〜4g/m2 で良い。
【0029】
受像層(3)は、転写リボンから画像パターンを転写されると共に、最終画像形成体の表面に接着するものある。
【0030】
受像層(3)に使用する樹脂は、100%モジュラスが2kg/cm2 以上(特に好ましくは2〜80kg/cm2 )の樹脂と分子量5000以下でかつ軟化点が80℃以上の樹脂を主成分としているが、100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリウレタン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、これらを2種以上混合して用いても良い。
また、分子量5000以下でかつ軟化点か80℃以上のグレードを持つ樹脂としては、エポキシ樹脂、ケトン樹脂、低分子量アクリル樹脂、等が挙げられるが、特に限定されるものではない。またこれらを2種以上併用しても良い。
【0031】
ここで、100%モジュラスが2kg/cm2 以上(特に好ましくは2〜80kg/cm2 )の樹脂と分子量5000以下でかつ軟化点が80℃以上の樹脂を主成分とすることの意義は、各々の樹脂が、受像層兼接着層内の固形分比として20%以上含まれていれば良いということである。これ以下の含有量では、各々の樹脂の効果が十分発揮されず、良好な特性が得られない。
【0032】
また、100%モジュラスが2kg/cm2 以上(特に好ましくは2〜80kg/cm2 )の樹脂と、分子量5000以下でかつ軟化点が80℃以上の樹脂には相溶しない組み合わせがあるが、そのような組み合わせは十分な特性の向上が得られないため、相溶する組み合わせ選んで使用した方が良い。
受像層兼接着層のはこれら主成分の他に、種々の樹脂を混合することもできる。例えば、線状飽和ポリエステル等のポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸−2−ナフチル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロメチル、等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリビニルベンゼン、ポリビニルブチラール、スチレンーブタジエン共重合物等のビニル系樹脂の他、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 等、が挙げられるがこれに限定されるものではない。また、これらを2種以上同時に使用しても良い。
【0033】
これらの樹脂の混合による受像層兼接着層のガラス転移点(Tg)は40℃以上110℃以下のものが好ましい。これは、ガラス転移点(Tg)が40℃以下であると、転写前に巻いた状態で保存した場合にブロッキングを起こしたり、転写後の画像のにじみ等が起こることがある。また、ガラス転移点(Tg)が110℃以上であると、画像の転写の際に高い温度を必要とし、サーマルヘッドに大きな負荷がかかり、かつ、最終表示体への再転写にも高温が必要で、最終表示体の基材を痛めることがある。
【0034】
受像層(3)中には、▲2▼低分子量で硬くて脆い樹脂の効果だけでは不足の場合に、バリの発生防止やブロッキング防止を目的として、各種フィラーを添加することができる。例えば、テフロン系微粒子、シリコン樹脂微粒子、ベンゾグアナミン樹脂−メラミン樹脂縮合物微粒子、デンプン、炭酸カルシウム、酸化チタン、タルク、カオリン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、シリカ、等が挙げられる。
また、これらの添加量は樹脂100部に対して0.3〜5重量部が好ましい。
【0035】
さらに、受像層(3)中には、製膜助剤、塗液安定剤、レベリング剤、等の各種添加剤を添加することもできる。
【0036】
剥離性保護層(2)、受像層(3)の各層を塗工する方法は、先ず、各層の組成物を適当な溶剤にとかして、その塗液を、グラビア塗布、ロールコーティング塗布、バーコート塗布等の各種公知の塗布方法を用いて塗布乾燥して形成させれば良い。
【0037】
剥離性保護層(2)及び受像層(3)の間には必要に応じてセキュリティー性を有する層を設けることができる。
【0038】
セキュリティー性を有する偽造防止層(5)としては、例えば、凹凸パターンを有するホログラム形成層と、上記凹凸面に沿って設けられホログラム形成層よりその屈折率が大きい透過性薄膜層からなる透明ホログラム層や、蛍光性物質を含む層、特定の赤外線を吸収する化合物を含む層、磁性材料を含む層、細紋印刷層等、が挙げられ、これらを複数同時に用いても良い。
【0039】
剥離性保護層(2)、セキュリティー層(4)、受像層(3)、の各層間には、必要に応じて、接着中間層を設けることも可能である。
【0040】
また、ベースフィルムの裏面に、滑剤、帯電防止剤等を含むバックコートを設けても良い。
【0041】
【実施例】
[実施例1]
(溶融転写型転写リボンの製造)
まず、3つの色の顔料(イエロー、シアン、マゼンタ)を各々ポリビニルブチラールに分散させて顔料インキを調合し、グラビアコーターを用いて厚さ6μmのポリエステルフィルム上に各色が交互に配置されるように塗布・乾燥して3色の転写記録層を有する転写リボンを製造した。
【0042】
(中間転写フィルムの製造)
この実施例に係わる中間転写フィルムは、図1に示す構成である。すなわち支持体としてベースフィルム(1)上に剥離性保護層(2)が形成され、剥離性保護層(2)の上に受像層(3)が形成されている。
【0043】
{剥離性保護層塗料組成}
ポリメチルメタアクリレート(Tg:105℃) 10重量部
(三菱レーヨン(株)製 BR80)
テフロンパウダー 1重量部
トルエン/2−ブタノン(1/1) 40重量部
【0044】
{受像層組成物}
Figure 0004701465
【0045】
Figure 0004701465
【0046】
Figure 0004701465
【0047】
Figure 0004701465
【0048】
Figure 0004701465
【0049】
No.1−6
エポキシ樹脂(油化シェル製1007) 10重量部
2ブタノン 50重量部
【0050】
No.1−7
ウレタン樹脂(日本ポリウレタン製N2304) 25重量部
2ブタノン 50重量部
【0051】
Figure 0004701465
【0052】
Figure 0004701465
【0053】
Figure 0004701465
【0054】
Figure 0004701465
【0055】
(中間転写フィルムの製造)
厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、剥離性保護層組成物、受像層組成物を順次、塗布乾燥した(乾燥100℃)。その際、乾燥時塗布量をそれぞれ1.5kg/m2 、5kg/m2 とした。
【0056】
(特性評価)
上記で得られた昇華型熱転写リボン及び中間シートを図3において示した装置内にセットし、サーマルヘッドの発熱素子群を画像データに基づき発熱させて中間転写フィルムの受像層3に上記染料から成る多色の画像パターンを形成した。ポリ塩化ビニルからなる最終画像表示体の基材へ上記中間転写フィルムの受像層3を当接し、中間転写フィルム側から加熱媒体を加圧・加熱(加熱温度:170℃)してへ受像層3を圧着させると共に、中間転写フィルムから剥離性保護層を剥離させて画像表示体を製造した。
【0057】
このようにして製造した最終画像表示体のドット形状を顕微鏡で観察した。
また、バリの発生の有無を確認した。さらに、この中間媒体を紙管に巻き40℃90%のブロッキング性を調べた。
【0058】
[実施例2]
(溶融転写型転写リボンの製造)
実施例1と同様に作成した。
{剥離性保護層塗料組成}
実施例1と同様。
{受像層組成物}
実施例No.1−3と同様。
【0059】
{セキュリティー層}
本実施例では、セキュリティー性を有する偽造防止層の一例として、透明ホログラムを使用した。以下にその製造方法について説明する。
ホログラム形成層は、剥離性保護層2とは反対側の面にホログラム形成面を有し、ホログラム形成面上に透過性薄膜層が形成されている。例えば、このホログラム形成面は、レリーフ型ホログラムを構成する微細な凹凸パターンが形成されたニッケル製のプレス版をホログラム形成層上に加熱押圧することにより形成可能である。また、ホログラム形成層はホログラムパターンを層表面(前述したホログラム形成面)又は層内に有するものであればよく、他に、例えば二光束干渉より微細凹凸形状を有するようにしたリップマンホログラム等が適用可能である。
また、ホログラム形成層以外の例として、微細凹凸形状を層表面又は層内に有する層であればよく、例えば電子ビーム(EB)による回折格子(グレーティング)として微細凹凸形状を設けることも適用可能である。
【0060】
また、透過性薄膜層は、ホログラム形成層(屈折率n=1.3〜1.6)よりも屈折率の高い透明材料であって、例えば次の表1に示す無機材料が使用可能となっている。さらに透過性薄膜層7は、複数の層を重ね合わせて形成してもよく、異なる屈折率の層の組み合わせ、高屈折率の層と低屈折率の層とを交互に積層した多層膜としてもよい。
【0061】
【表1】
Figure 0004701465
【0062】
また、このような透過性薄膜層を形成する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタリング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可能であり、膜厚としては10nm〜1000nmの範囲にあることが好ましい。
【0063】
ここで、ホログラム形成層は、エンボス成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得られ、剥離性保護層2及び透過性薄膜層との接着性が良好である樹脂がよく、ここでは以下の配合比からなる組成物を用いた。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …20部
ウレタン樹脂 …15部
メチルエチルケトン …70部
トルエン …30部
また、ホログラム形成面は、このような組成物に対し、前述したプレス版の版面温度を95℃で形成した。
【0064】
なお、ホログラム形成層としては、他にポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性材料などが使用可能であり、また、上記以外のものでも、ホログラム画像を形成可能な安定性を有する材料であれば使用可能である。
【0065】
透過性薄膜層は、ホログラム形成層の情報を透過するための透明材料であって、ここでは厚さ50nmのZnSを真空蒸着法により形成した。
【0066】
(中間転写フィルムの製造)
厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、剥離性保護層組を実施例1と同様に設け、上記ホログラム層及び透過性薄膜層を設けた後、受像層組成物を順次、実施例1と同様に設けて、中間転写フィルムを作成した。その際、受像層の厚みを、それぞれ1、2、5、10、15、20、25μmと変えて作成した。
【0067】
(特性評価)
実施例1と同様。
(評価結果)
表2、表3に評価結果を示す。尚、表中でドット形状の欄に示す記号の意味は次のとおり。
◎・・・優良(微細なドットまで真円状に再現されている)
○・・・良 (ドットが真円状に再現されている)
△・・・可 (ドットがやや潰れている)
×・・・不可(ドットの抜けが多く形状も悪い)
また、耐ブロッキング性の欄に示す記号の意味は次のとおり。
○・・・ブロッキングは生じない
×・・・ブロッキングが生じた
【0068】
【表2】
Figure 0004701465
【0069】
【表3】
Figure 0004701465
【0070】
受像層が、100%モジュラスが80kg/cm2 以下の樹脂と分子量5000以下でかつ軟化点か80℃以上の樹脂を主成分としている実施例1−1〜1−4ではドット形状、キレ性、耐ブロッキング性のいずれも良好であったが、これらの樹脂の単一成分である実施例1−5〜1−7や軟化点が低い低分子量樹脂を使用した実施例1−8、100%モジュラスが高い樹脂を使用した 実施例1−9、分子量が5000以上の樹脂を使用した実施例1−11では、一部の要求特性を満足することができなかった。
また、受像層兼接着層の厚みが2μm未満であったり、あるいは20μmを越える場合にも、一部の特性を満足することができなかった。
【0071】
【発明の効果】
本発明の中間転写フィルムは、受像層として、軟質でヘッド密着性を向上させる樹脂と、低分子量で硬質で脆くバリの発生を防ぐ樹脂、との混合物を主成分として使用しているため、軟質な樹脂の効果により、転写リボンから中間転写フィルムへの画像転写時において、材料やヘッドの凹凸を吸収するため、ドットを確実に転写でき、印字画質が良好であるうえに、低分子量で硬くて脆い樹脂の効果により、軟質樹脂の初期接着性を抑えて未印字部の転写やブロッキング等の問題を起こし難くし、さらに、画像表示体への再転写の際に切れ性を向上させ、バリを発生し難くする。
【0072】
また、受像層が2〜20μmの範囲で設定されているため、厚みにより画質やキレ性に問題を与えることがなく、実用的な中間転写フィルムを得ることができる。
【0073】
総じて、本発明によると、中間転写フィルムへ画像転写する際のヘッドマッチング性が良く、良好な画像転写を行うことができ、ブロッキングを起こし難く、さらに画像表示体への再転写も良好にできる中間転写フィルムを提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写フィルムに係わる実施例についての層構成を、断面図を用いて概略に示す説明図である。尚、(A)は実施例1、(B)は実施例2である。
【符号の説明】
1・・・支持体

Claims (6)

  1. カードの表面側に透明な樹脂層を備えており、該カードの基体側と該樹脂層との間に、画像等が顔料を色材として記録してある非接触ICカードであって、
    該樹脂層が、中間転写フィルムから転写された受像層兼接着層であり、
    100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂及び分子量が5000以下であり且つ軟化点が80℃以上である樹脂であって相溶する樹脂が、それぞれ該受像層の固形分比として20%以上含まれていることを特徴とする画像入り非接触ICカード。
  2. 前記樹脂層の主成分である樹脂が、エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の画像入り非接触ICカード。
  3. 前記樹脂層の主成分である樹脂が、ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の画像入り非接触ICカード。
  4. 前記樹脂層は、厚さが2〜20μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像入り非接触ICカード。
  5. 前記樹脂層の樹脂には100%モジュラスが2〜80kg/cm2 の樹脂を使用していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像入り非接触ICカード。
  6. 支持体フィルム上に該支持体フィルムから剥離容易な、100%モジュラスが2kg/cm2 以上の樹脂及び分子量が5000以下であり且つ軟化点が80℃以上である樹脂であって相溶する樹脂が、それぞれ固形分比として20%以上含まれている受像層を備えた中間転写フィルムの該受像層の面に、顔料を色材とする転写記録層を基材フィルム上に備えた感熱転写記録シートの該転写記録層の面を向き合わせて重ね、該感熱転写記録シートの基材フィルム側から又は該中間転写フィルムの支持体フィルム側からサーマルヘッド等の熱源を用いて画像等に加熱することにより、該受像層上に画像等を記録し、
    次いで該中間転写フィルムの画像等が記録された受像層の側を非接触ICカード表面に重ねて加熱加圧して該受像層をカード表面に転写することによって、非接触ICカード上に樹脂層を形成し画像等を記録することを特徴とする非接触ICカード上への画像形成方法。
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