JP4701199B2 - 防火防煙区画用スクリーンシャッター - Google Patents

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Description

本発明は、火災の発生時に建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画して、火災側から非火災側への延焼や煙の拡散を防止する防火防煙区画用スクリーンシャッターに関する。
火災の発生時に建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画して、火災側から非火災側への延焼や煙の拡散を防止する防火防煙区画用スクリーンシャッターの一例として、建物の天井部に繰り出し巻き取り可能に設けられるスクリーン幕と、スクリーン幕の下端部に設けられる錘体と、建物の天井部と床部との間に設けられて、スクリーン幕を繰り出し巻き取り可能に案内するガイドレールとを備えた防火防煙区画用スクリーンシャッターが知られている。
このような構成の防火防煙区画用スクリーンシャッターにあっては、火災の発生時に天井部からスクリーン幕を繰り出し、ガイドレールに沿って下降させて下端を建物の床部に当接させ、建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画することにより、火災側から非火災側への延焼や煙の拡散を防止することができる。
この場合、錘体は、スクリーン幕の全幅に亘る長さの鋼製の板状の芯部材と角筒状の座板部材とからなり、芯部材は、スクリーン幕の下端部を折り返して袋状に形成した部分に挿着され、座板部材は、スクリーン幕の下端部の両側に芯部材を挟んだ状態で設けられ、芯部材と座板部材とは、それらの間に挿通させたボルト、ナットにより一体に固定されている。
また、スクリーン幕の下端部両側とそれに対応するガイドレールの下端部との間には、ストッパー機構が設けられ、このストッパー機構によってスクリーン幕の下端が建物の床部に当接した状態に固定されており、火災時の熱風によってスクリーン幕が煽られた場合に、スクリーン幕の下端が建物の床部から離れるのを防止し、建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画し続けている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2003−310777号公報 特開2004−329777号公報
ところで、上記のような構成の防火防煙区画用スクリーンシャッターにあっては、錘体の鋼製の芯部材及び座板部材が火災時の燃焼熱によって熱膨張した場合に、スクリーン幕の下端部がストッパー機構によってガイドレールに固定されているため、芯部材及び座板部材はガイドレールの方向への変形が抑制されて上方向に湾曲変形することになり、この湾曲変形によってスクリーン幕と建物の床部との間に隙間が形成される。さらに、燃焼により発生する熱風によってスクリーン幕が煽られることにより、スクリーン幕に上方向への張力が作用し、この張力によってもスクリーン幕の下端と建物の床部との間に隙間が形成される。このような隙間は、芯部材及び座部材の長さ、すなわち建物の内部空間の開口幅にほぼ比例して増大するため、隙間を完全になくすためには、建物の内部空間の開口幅の大きさを制限する必要がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、火災時の燃焼熱によって錘体を構成する芯部材及び座部材が熱膨張しても、建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画し続けることができる防火防煙区画スクリーンシャッターを提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、建物の天井部に繰り出し巻き取り可能に設けられ、繰り出し時に下端が建物の床部に当接可能なスクリーン幕と、該スクリーン幕の下端部に設けられる錘体と、建物の天井部と床部との間に設けられて、前記スクリーン幕を繰り出し巻き取り可能に案内する一対の案内部材と、前記スクリーン幕の下端が建物の床部に当接した状態に固定する一対のストッパー機構とを備え、前記スクリーン幕を天井部から繰り出してその下端を建物の床部に当接させることにより、建物の内部空間が火災側と非火災側とに区画される防火防煙区画用スクリーンシャッターであって、前記スクリーン幕の下端部の両側面に、前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの一対の座板部材を設けて、各座板部材と前記スクリーン幕の下端部の各側面との間に空間からなる収納部をそれぞれ形成するとともに、各座板部材に設けた切欠部により各収納部の底部に上下方向に開口する開口部をそれぞれ形成し、前記各収納部内に、下端が前記各収納部の各開口部から下方に突出して建物の床部に当接可能な遮蔽部と、該遮蔽部の長手方向の両端に設けられるとともに、前記各切欠部の長手方向の両縁部に係止可能な被係止部とからなる前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの板状の遮蔽部材を、前記スクリーン幕の下端部の各側面と間隔をおいてそれぞれ設け、前記各遮蔽部材を、前記スクリーン幕から独立して前記スクリーン幕の繰り出し巻き取り方向に移動可能、かつ自重により前記遮蔽部の下端が前記各開口部から下方に突出して建物の床部に当接可能に構成したことを特徴とする。
本発明による防火防煙区画用スクリーンシャッターによれば、スクリーン幕を天井部から繰り出し、その下端を建物の床部に当接させ、ストッパー機構によりその状態に固定することにより、建物の内部空間がスクリーン幕を介して火災側と非火災側とに区画される。
この場合、遮蔽部材がスクリーン幕から独立して、スクリーン幕の繰り出し方向に移動し、遮蔽部材の遮蔽部の下端が自重によって床部に当接することになるので、火災時の燃焼熱によって錘体が熱膨張したり、熱風によってスクリーン幕が煽られたりして、スクリーン幕と床部との間に隙間が形成されても、その隙間を遮蔽部材によって遮蔽することができ、建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画し続けることができる。
また、スクリーン幕と建物の床部との間に形成される隙間がスクリーン幕の全幅、すなわち、建物の内部空間の全開口幅に亘るものであっても、その隙間を遮蔽部材によって遮蔽することができるので、建物の内部空間を火災側と非火災側とに区画し続けることができる。
さらに、一方の遮蔽部材の下端が建物の床部に当接することにより、一方の遮蔽部材によって建物の内部空間の火災側又は非火災側が遮蔽され、他方の遮蔽部材の下端が建物の床部に当接することにより、他方の遮蔽部材によって建物の内部空間の非火災側又は火災側が遮蔽される。
この場合、各遮蔽部材とスクリーン幕との間にはそれぞれ間隙が介在しているので、この間隙によって断熱効果が得られることになり、各遮蔽部材が火災時の燃焼熱や熱風によって変形するのを防止でき、各遮蔽部材による遮蔽機能を維持することができる。
さらに、各座板部材が火災時の燃焼熱等によって変形して、スクリーン幕と床部との間に隙間が形成されても、その隙間を各座板部材とスクリーン幕との間の収納部内に収納されている遮蔽部材によって遮蔽することができる。
さらに、本発明において、前記錘体は、前記スクリーン幕の下端部に設けられた袋状の部分に挿着される前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの板状の芯部材と、前記芯部材を挟むように前記スクリーン幕の下端部の両側面に設けられた前記一対の座板部材とからなることとしてもよい。
本発明の防火防煙区画用スクリーンシャッターによれば、芯部材と座板部材とからなる錘体の重量により、スクリーン幕が建物の天井部から繰り出されることになる。
また、本発明において、前記各座板部材に、前記遮蔽部材を直立姿勢に保つ案内部材を設けたこととしてもよい。
本発明の防火防煙区画用スクリーンシャッターによれば、各座板部材に設けた案内部材によって各遮蔽部材が直立姿勢に保たれることになるので、各遮蔽部材の下端を確実に建物の床部に当接させることができ、スクリーン幕の下端と建物の床部との間に形成される隙間を各遮蔽部材によって確実に遮蔽することができる。
さらに、本発明において、前記各ストッパー機構は、前記芯部材の長手方向の両端部にそれぞれ設けられるとともに、前記各案内部材側が開口するスリーブと、該各スリーブ内に圧縮スプリングを介して装着されるとともに、該圧縮スプリングによって前記各案内部材の方向に付勢されるロックピンと、前記各案内部材の下端部に前記各ロックピンと対向するように設けられるとともに、下端に前記各ロックピンを係止させる係止板とから構成されることとしてもよい。
本発明の防火防煙区画用スクリーンシャッターによれば、スクリーン幕を建物の天井部から繰り出すことにより、ロックピンが圧縮スプリングの付勢力によって各案内部材の方向に突出され、各ロックピンが圧縮スプリングの付勢力によって各係止板に係止された状態に固定され、スクリーン幕の下端が建物の床部に当接した状態に固定されることになる。
以上、説明したように、本発明による防火防煙区画用スクリーンシャッターによれば、火災時の燃焼熱によって錘体が熱膨張することによってスクリーン幕の下端と建物の床部との間に隙間が形成されても、また、火災時の熱風によってスクリーン幕が煽られてスクリーン幕と建物の床部との間に隙間が形成されても、スクリーン幕から独立して遮蔽部材が移動し、遮蔽部材の下端が自重によって建物の床部に当接することによりスクリーン幕と床部との間に形成される隙間を遮蔽部材によって遮蔽することができる
従って、建物の内部空間をスクリーン幕によって火災側と非火災側とに区画し続けることができるので、火災側から非火災側への延焼や煙の拡散を確実に防止することができる。
また、遮蔽部材をスクリーン幕の全幅に亘る長さに形成したことにより、建物の空間部の幅の大小に関わらず空間部を遮蔽することができるので、各種の建物の空間部に適用することができる。
さらに、一対の遮蔽部材をスクリーン幕の下端部の両側面に設けたことにより、一方の遮蔽部材によって建物の内部空間の火災側又は非火災側を遮蔽でき、他方の遮蔽部材によって建物の内部空間の非火災側又は火災側を遮蔽でき、建物の内部空間の遮蔽効果を高めることができる。
この場合、各遮蔽部材とスクリーン幕の下端部の各側面との間にそれぞれ間隙が介在することになるので、この間隙によって断熱効果が得られることになり、各遮蔽部材が火災時の燃焼熱や熱風によって変形するのを防止することができる。
さらに、各座板部材に設けた案内部材によって各遮蔽部材を直立姿勢に保つことができるので、各遮蔽部材の下端を確実に建物の床部に当接させることができ、スクリーン幕の下端と建物の床部との間に形成される隙間を各遮蔽部材によって確実に遮蔽することができる。
さらに、各ストッパー機構のロックピンを、圧縮スプリングの付勢力によって各係止板に係止させた状態に固定することができるので、スクリーン幕の下端を建物の床部に当接した状態に固定することができる。
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による防火防煙区画用スクリーンシャッターの一実施の形態が示されている図1は防火防煙区画用スクリーンシャッターの全体を示す正面図、図2及び図3は図1のA部の拡大断面図、図4は図1のスクリーン幕の下端部の分解図、図5は図1のスクリーン幕の下端部の拡大断面図、図6は図5の座板部材と遮蔽部材との位置関係を示す説明図である。
すなわち、本実施の形態に示す防火防煙区画用スクリーンシャッター1は、火災の発生時に建物の内部空間50を火災側53と非火災側54とに区画して、火災側53から非火災側54への延焼や煙の拡散を防止するのに適用されるものであって、建物の内部空間50の天井部51に設けられる繰り出し巻き取り手段2と、繰り出し巻き取り手段2に繰り出し巻き取り可能に巻回されるスクリーン幕6と、建物の天井部51と床部52とに間に設けられて、スクリーン幕6を繰り出し巻き取り可能に案内する案内部材7と、スクリーン幕6と案内部材7との間に設けられて、スクリーン幕6の下端が床部52に当接した状態に固定するストッパー機構35と、スクリーン幕6の下端部に設けられて、スクリーン幕6に繰り出し方向への張力を付与する錘体10と、スクリーン幕6の下端部に設けられる遮蔽部材30とを備えている。
繰り出し巻き取り手段2は、建物の内部空間50の天井部51の梁下や天井等に設けられるシャッターケース3、シャッターケース3内に回転自在に設けられるドラム4、ドラム4の両端を回転自在に支持する軸受5、ドラム4を回転不能状態にロックするロック機構(図示せず)、ロック機構によるドラム4のロック状態を解除するソレノイドバルブ(図示せず)等から構成されており、火災の発生時に、所定の信号によってソレノイドバルブを作動させてロック機構によるドラム4のロック状態を解除させることにより、ドラム4がスクリーン幕6を介して錘体10の重量を受けて自由回転するように構成されている。
なお、繰り出し巻き取り手段2は、上記のようなタイプのものに限らず、周知の各種のタイプのものを使用することができる。
スクリーン幕6は、不燃性、耐火性、又は難燃性の素材からなる織布、不織布等から形成される可撓性を有するものであって、繰り出し巻き取り手段2のドラム4の周囲に繰り出し巻き取り可能に巻回されている。
スクリーン幕6の幅方向の両端部は、建物の内部空間50の幅方向の両端部に垂直に設けられている案内部材である一対のガイドレール7、7内に挿入され、この一対のガイドレール7、7によってスクリーン幕6が上下方向に繰り出し巻き取り可能に案内されている。
スクリーン幕6の下端部には錘体10が一体に設けられ、ロック機構によるドラム4のロック状態が解除されたときに、この錘体10の重量によってスクリーン幕6に繰り出し方向への張力が付与され、これによりドラム4が自由回転してドラム4からスクリーン幕6が繰り出され、錘体10の下端が建物の床部52に当接する。
錘体10は、スクリーン幕6の下端部を折り返して袋状に形成した部分に挿着される鋼製の芯部材11と、芯部材11を挟むようにスクリーン幕6の下端部の両側面に設けられる鋼製の座板部材12とから構成され、スクリーン幕6を繰り出したときに、座板部材12及び芯部材11の下端が建物の床部52に当接するように構成されている。
芯部材11は、帯鋼等から形成される板状をなすものであって、スクリーン幕6の略全幅に亘る長さに形成され、両端がスクリーン幕6の幅方向の両端と略一致するように、スクリーン幕6の下端部の袋状の部分に挿着されている。
座板部材12は、C形鋼等から形成される一側が開口する角パイプ状をなすものであって、スクリーン幕6の略全幅に亘る長さに形成され、両端がスクリーン幕6の幅方向の両端と略一致し、かつ一側の開口部がスクリーン幕6側に位置するように、スクリーン幕6の下端部の両側面にそれぞれ設けられている。なお、座板部材12の長手方向の両端はそれぞれ閉塞されている。
両座板部材12、12と芯部材11とは、それらの間にボルト20を挿通させてナット21で締め付けることによりスクリーン幕6の下端部に一体に連結され、これにより、各座板部材12とスクリーン幕6のとの間にそれぞれ直方体状の空間である収納部25が形成され、この収納部25内に遮蔽部材30がスクリーン幕6の繰り出し巻き取り方向に移動可能に収納されている。
各座板部材12の底面13には、スクリーン幕6側が開口する所定の長さ、幅の切欠部14が形成され、この切欠部14によって収納部25の底部に上下方向に開口する開口部26が設けられ、この開口部26から遮蔽部材30の一部が下方に突出可能に構成されている。各座板部材12の底面13の切欠部14の長手方向の両端に臨む部分は遮蔽部材30の両端を係止させる係止部15に形成されている。
遮蔽部材30は、帯鋼等から形成される板状をなすものであって、収納部25の開口部26から下方に突出して下端が建物の床部52に当接可能な遮蔽部31と、遮蔽部31の両端に一体に設けられて、座板部材12の係止部15に係止される被係止部32とから構成されている。
座板部材12の底面13の切欠部14の縁部には、L形状の案内部材16が少なくとも1箇所に設けられ、この案内部材16とスクリーン幕6との間で遮蔽部材30が直立姿勢に保たれ、この直立姿勢を保った状態で遮蔽部材30が上下方向に移動可能となっている。この場合、遮蔽部材30とスクリーン幕6との間には間隙33が形成され、この間隙33が空気層として機能することにより、スクリーン幕6に作用する火炎や熱風から遮蔽部材30が断熱される。
なお、上記した座板部材12の切欠部14の長さは、次式で表される摂氏900度における遮蔽部材30の遮蔽部31の長さLHotに0〜40mmを加えた長さとするのが好ましい。
Hot=L+(L×900×β)
ここで、L:常温時の遮蔽部材30の遮蔽部31の長さ、LHot:摂氏900度時の遮蔽部材30の遮蔽部31の長さ、β:線膨張係数である。
このような長さに座板部材12の切欠部14及び遮蔽部材30の遮蔽部31を設定することにより、遮蔽部材30を円滑にスクリーン幕6の繰り出し巻き取り方向に可動させることができる。
スクリーン幕6の芯部材11の両端部とそれに対応する各ガイドレール7の下端部との間には、それぞれストッパー機構35が設けられ、このストッパー機構35によってスクリーン幕6の下端、すなわち錘体10の下端が建物の床部52に当接した状態に固定される。
ストッパー機構35は、芯部材11の両端部にそれぞれ設けられるガイドレール7側が開口するスリーブ36と、各スリーブ36内に圧縮スプリング37を介して装着されるロックピン38と、ガイドレール7の下端部にロックピン38に対向するように設けられる係止板39とから構成され、この係止板39の下端にロックピン38を係止させることにより、スクリーン幕6の下端が床部52に当接した状態に固定される。
つまり、係止板39のロックピン38との対向面は、垂直方向を向く垂直面40と垂直面40の下端に連続するスクリーン幕6の方向に傾斜する傾斜面41とからなり、スクリーン幕6を繰り出したときに、この垂直面40及び傾斜面41にロックピン38の先端を当接させることにより、ロックピン38が圧縮スプリング37の付勢力に抗してスリーブ36内に没入する方向に一旦移動し、係止板39の下端を乗り越えた時点で圧縮スプリング37の付勢力によってガイドレール7の方向に突出し、係止板39の下端に係止され、スクリーン幕6の下端が床部52に当接した状態に固定される。
次に、上記のように構成した本実施の形態による防火防煙区画用スクリーンシャッター1の作用について説明する。
まず、火災が発生すると、その信号によって繰り出し巻き取り手段2のソレノイドバルブが作動し、ロック機構によるドラム4のロック状態が解除され、錘体10の重量によってスクリーン幕6を介してドラム4が自由回転し、ドラム4からスクリーン幕6が繰り出されてその下端(錘体10の座板部材12及び芯部材11の下端)が建物の床部52に当接し、建物の内部空間50が火災側53と被火災側54とに区画される。この場合、錘体10の座板部材12の収納部25内に収納されている遮蔽部材30がスクリーン幕6から独立して下方に移動し、遮蔽部31の下端が自重により床部52に当接する。
そして、火災による燃焼熱がスクリーン幕6及び錘体10に作用することにより、錘体10の座板部材12及び芯部材11が熱膨張することになるが、錘体10の両端は、芯部材11とガイドレール7との間に設けられているストッパー機構35によってガイドレール7側に固定されているので、座板部材12及び芯部材11は長手方向への変形が抑制されて上方向に湾曲変形することになる。そして、この座板部材12及び芯部材11の上方向への湾曲変形により、座板部材12及び芯部材11と床部52との間に隙間が形成される。また、火災による熱風によってスクリーン幕6が煽られることによっても座板部材12及び芯部材11と床部52との間に隙間が形成される。そして、これらの隙間を介して火災側53の火炎や熱風が非火災側54に浸入しようとするが、各座板部材12の収納部25に設けられている遮蔽部材30の遮蔽部31の下端が床部52に当接しているので、この遮蔽部材30の遮蔽部31によって座板部材12及び芯部材11と床部52との間に形成される隙間が遮蔽されることになる。
従って、火災による燃焼熱によって錘体10の座板部材12及び芯部材11が熱膨張したり、熱風によってスクリーン幕6が煽られて、座板部材12及び芯部材11と床部52との間に隙間が形成されても、その隙間を遮蔽部材30によって遮蔽して、建物の内部空間50を火災側53と非火災側54とに区画し続けることができるので、火災側53から非火災側54へ延焼したり、煙が拡散したりするのを防止できる。
また、遮蔽部材30は、各座板部材12の収納部25内にそれぞれ設けられているので、一方の遮蔽部材30によって建物の内部空間50の火災側53又は非火災側54の隙間を遮蔽することができ、他方の遮蔽部材30によって非火災側54又は火災側53の隙間を遮蔽することができるので、火災側53と非火災側54とを確実に区画し続けることができる。この場合、各遮蔽部材30とスクリーン幕6とに間には間隙33が形成され、この間隙33が空気層として機能しているので、空気層による断熱効果が得られることになり、各遮蔽部材30が火災時の燃焼熱や熱風によって変形するのを防止でき、各遮蔽部材30による遮蔽機能を維持することができる。
さらに、スクリーン幕6の下端部の錘体10と建物の床部52との間に形成される隙間がスクリーン幕6の全幅、すなわち建物の内部空間50の全開口幅に亘るものであっても、その隙間を遮蔽部材30によって完全に遮蔽することができるので、内部空間50の開口幅の大小に関わらず、内部空間50を火災側53と非火災側54とに区画し続けることができる。
さらに、各座板部材12に設けた案内部材16によって各遮蔽部材30を直立姿勢に保つことができるので、各遮蔽部材30の下端を確実に建物の床部52に当接させることができ、スクリーン幕6の下端と建物の床部52との間に形成される隙間を各遮蔽部材30によって確実に遮蔽することができる。
本発明による防火防煙区画用スクリーンシャッターの一実施の形態の全体を示した正面図である。 図1のA部の拡大断面図であって、ロックピンが係止板の傾斜面に当接した状態を示した説明図である。 図1のA部の拡大断面図であって、ロックピンが係止板の下端に係止された状態を示した説明図である。 図1のスクリーン幕の下端部の拡大断面図である。 図1のスクリーン幕の下端部の分解図である。 図5の座板部材と遮蔽部材との位置関係を示した説明図である。
符号の説明
1 防火防煙区画用スクリーンシャッター 2 繰り出し巻き取り手段
3 シャッターケース 4 ドラム
5 軸受 6 スクリーン幕
7 案内部材(ガイドレール) 10 錘体
11 芯部材 12 座板部材
13 底面 14 切欠部
15 係止部 16 案内部材
20 ボルト 21 ナット
25 収納部 26 開口部
30 遮蔽部材 31 遮蔽部
32 被係止部 33 間隙
35 ストッパー機構 36 スリーブ
37 圧縮スプリング 38 ロックピン
39 係止板 40 垂直面
41 傾斜面 50 内部空間
51 天井部 52 床部
53 火災側 54 非火災側

Claims (4)

  1. 建物の天井部に繰り出し巻き取り可能に設けられ、繰り出し時に下端が建物の床部に当接可能なスクリーン幕と、該スクリーン幕の下端部に設けられる錘体と、建物の天井部と床部との間に設けられて、前記スクリーン幕を繰り出し巻き取り可能に案内する一対の案内部材と、前記スクリーン幕の下端が建物の床部に当接した状態に固定する一対のストッパー機構とを備え、前記スクリーン幕を天井部から繰り出してその下端を建物の床部に当接させることにより、建物の内部空間が火災側と非火災側とに区画される防火防煙区画用スクリーンシャッターであって、
    前記スクリーン幕の下端部の両側面に、前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの一対の座板部材を設けて、各座板部材と前記スクリーン幕の下端部の各側面との間に空間からなる収納部をそれぞれ形成するとともに、各座板部材に設けた切欠部により各収納部の底部に上下方向に開口する開口部をそれぞれ形成し、
    前記各収納部内に、下端が前記各収納部の各開口部から下方に突出して建物の床部に当接可能な遮蔽部と、該遮蔽部の長手方向の両端に設けられるとともに、前記各切欠部の長手方向の両縁部に係止可能な被係止部とからなる前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの板状の遮蔽部材を、前記スクリーン幕の下端部の各側面と間隔をおいてそれぞれ設け、
    前記各遮蔽部材を、前記スクリーン幕から独立して前記スクリーン幕の繰り出し巻き取り方向に移動可能、かつ自重により前記遮蔽部の下端が前記各開口部から下方に突出して建物の床部に当接可能に構成したことを特徴とする防火防煙区画用スクリーンシャッター。
  2. 前記錘体は、前記スクリーン幕の下端部に設けられた袋状の部分に挿着される前記スクリーン幕の全幅に亘る長さの板状の芯部材と、前記芯部材を挟むように前記スクリーン幕の下端部の両側面に設けられた前記一対の座板部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の防火防煙区画用スクリーンシャッター。
  3. 前記各座板部材に、前記遮蔽部材を直立姿勢に保つ案内部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の防火防煙区画用スクリーンシャッター。
  4. 前記各ストッパー機構は、前記芯部材の長手方向の両端部にそれぞれ設けられるとともに、前記各案内部材側が開口するスリーブと、該各スリーブ内に圧縮スプリングを介して装着されるとともに、該圧縮スプリングによって前記各案内部材の方向に付勢されるロックピンと、前記各案内部材の下端部に前記各ロックピンと対向するように設けられるとともに、下端に前記各ロックピンを係止させる係止板とから構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の防火防煙区画用スクリーンシャッター。
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