JP4699305B2 - 電子写真用トナー - Google Patents
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Description
で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が好ましい。かかるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物の含有量は、アルコール成分中、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましく、80モル%以上がさらに好ましい。
[(R1)r(R2)s(R3)tN]+・X- (A)
(式中、R1及びR2は同一ではなく、R1は炭素数4〜24の、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であり、R2は炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアルケニル基もしくはアルキニル基であり、R3はフェニル基又は炭素数7〜10のアリールアルキル基であり、r、s及びtはr+s+t=4、r≧1、s≧1、t≧0を満足する整数を示し、X-は陰イオンを示す)
で表される化合物が好ましい。
フローテスター(島津製作所、CFT-500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押出した。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却した試料を昇温速度10℃/分で測定する。観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を吸熱の最高ピーク温度とする。最高ピーク温度と軟化点との差が20℃以内のとき、そのピーク温度を融点とする。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定する。吸熱の最高ピーク温度と軟化点との差が20℃以内のときは、吸熱の最高ピーク温度より低い温度で観測されるピークの温度以下のベースラインの延長線と、該ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点として読み取る。吸熱の最高ピーク温度と軟化点との差が20℃を超えるときは、吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線と、該ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点として読み取る。
上記に従って測定した軟化点及び吸熱の最高ピーク温度から以下の式を用いて、結晶性指数を算出する。
結晶性指数=軟化点/吸熱の最高ピーク温度
JIS K0070の方法に基づき測定する。但し、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更した。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター社製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)
分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB:13.6)を5重量%の濃度となるよう前記電解液に溶解させて分散液を得る。
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記試料分散液を前記電解液100mLに加えることにより、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度に調整した後、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
表1に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマー及び酸化ジブチル錫40gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、230℃で20時間かけて反応させた後、8.3kPaにて1時間反応させた。さらに、210℃にて表1に示す無水トリメリット酸を添加し、所望の軟化点に達するまで反応させて、樹脂A及びB(いずれも非晶質ポリエステル)を得た。
表1に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマー及び酸化ジブチル錫40gを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、200℃で10時間かけて反応させた。その後、8.3kPaにて1時間反応させ、さらに、表1に示す無水トリメリット酸を添加し、常圧で1時間反応させて、樹脂a(結晶性ポリエステル)を得た。
表2に示す組成のスメクタイト型粘土鉱物を水道水1000mLに分散させ、これに表2に示す4級アンモニウム塩を純水に溶解した300mLを添加し、撹拌しながら室温で2時間反応させた。次いで生成物を固液分離、洗浄して副成塩類を除去した後、乾燥、粉砕し、粘土有機複合体A〜Dを得た。
樹脂A 50重量部、樹脂B 30重量部、樹脂a 20重量部、パラフィンワックス「HNP-9」(日本精鑞社製)0.5重量部、荷電制御剤「LR-147」(日本カーリット社製)1.0重量部、表3に示す粘土有機複合体、エチレンビスステアリン酸アミド及び着色剤を5L容のヘンシェルミキサーにて3600r/min、5分間攪拌混合を行った。その後、混練部分の全長1560mm、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方向回転二軸押出機を用いて溶融混練した。ロールの回転速度は200r/min、ロール内の設定温度は100℃、混練物の出口温度は約140℃であり、混合物の供給速度は10kg/時間、平均滞留時間は約18秒であった。得られた混練物を冷却ローラーで圧延冷却した後、ジェットミルで粉砕し、分級して、体積中位粒径(D50)5.5μmの粉体を得た。
複写機「AR−505」(シャープ(株)製)に表3のトナーを実装し、未定着で2cm×12cm、0.6mg/cm2で画像出しを行った。得られた未定着画像について、前記複写機の定着機をオフラインで、90℃から240℃へ10℃ずつ順次定着温度を上昇させながら、500mm/secで用紙に定着させた。オフセット・巻きつきの有無を確認し、以下の評価基準に従って、離型性を評価した。結果を表3に示す。なお、用紙は、250g紙と50g紙を用い、どちらの紙でもオフセットの発生しない温度幅の確認を行った。
◎:非オフセット域100℃以上、評価範囲において巻きつきの発生なし
○:非オフセット域70℃以上、100℃未満、評価範囲において巻きつきの発生なし
△:非オフセット域70℃未満、評価範囲において巻きつきの発生なし
×:評価範囲において巻きつきが発生する
現像機「ML 7300」(沖データ(株)製)を、から回し運転出来るように改造し、200mm/secで30分間回転させた。その後、現像ローラ表面の層形成状態を目視で確認し、以下の評価基準に従って、現像性を評価した。結果を表3に示す。
○:スジの発生なし
×:スジが確認される
Claims (2)
- ポリエステルを含む結着樹脂、粘土鉱物に4級アンモニウム塩をインターカレーションさせることにより得られる粘土有機複合体、及びアルキレンビス脂肪酸アミドを含有してなる電子写真用トナーであって、前記4級アンモニウム塩が式:
[(R 1 ) r (R 2 ) s N] + ・X -
(式中、R 1 及びR 2 は同一ではなく、R 1 は炭素数8〜18の、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であり、R 2 は炭素数1〜10のアルキル基、又は炭素数2〜10のアルケニル基もしくはアルキニル基であり、r=2、s=2であり、X - は陰イオンを示す)
で表され、前記粘土有機複合体の含有量が、トナー中、0.05〜5重量%であり、前記アルキレンビス脂肪酸アミドの含有量が、トナー中、0.1〜5重量%であり、粘土有機複合体とアルキレンビス脂肪酸アミドの重量比(粘土有機複合体/アルキレンビス脂肪酸アミド)が、1/30〜2/1である電子写真用トナー。 - ポリエステルが結晶性ポリエステルを含有する請求項1記載の電子写真用トナー。
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