JP4694940B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

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本発明は、塵芥を積み込むことができる塵芥収集車に関する。
従来知られている塵芥収集車として、後部に開口部を有している塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方側に連接して設けられている塵芥投入箱と、この塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む動作を行う積込装置と、排出板を有しこの排出板を車両後方向に移動させることで塵芥収容箱内に収容した塵芥を前記開口部から排出する排出装置とを備えているものがある。
積込装置は押込板を有し、この押込板を、反転・一次圧縮・二次圧縮・押込を1サイクルとして連続動作させることによって、塵芥投入箱に投入された塵芥を塵芥収容箱に積み込む。前記押込の動作は、押込板を、塵芥投入箱内の底部から塵芥収容箱側へ向かって前方上方に移動させることにより、二次圧縮した塵芥を持ち上げて塵芥収容箱内へ押し込んでいる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、積込装置は塵芥投入箱内において押込板を後方下部から前方上方へ斜めに移動させている。さらに、塵芥を塵芥収容箱へ押し込むために、押込の動作の終了時に押込板をできるだけ塵芥収容箱側へ移動させることができるように、押込板のストロークを大きくし、押込板を後方下部から前方上方へ斜めに大きく移動させている。したがって、特許文献1の塵芥収集車では、この押込板の上部と連結されているスライダの上部を導入するための凹部が、塵芥投入箱の前面壁に形成されている。この凹部により、塵芥投入箱の前面壁の一部は塵芥収容箱側へ大きく突出している。
また、塵芥投入箱はその上部を中心として上方に回動可能とされており、これによって塵芥収容箱に対して開閉動作が可能となる。そして、塵芥投入箱が上方へ回動した開放状態で、塵芥収容箱に収容されている塵芥は前記排出装置の排出板によって車両後方へ押され、塵芥収容箱の開口部から外部へ排出される。
従来の塵芥収集車において、この排出の際、塵芥投入箱は、前記突出部が塵芥収容箱の後部の開口部よりも上方の位置となる最上昇位置まで上昇するように動作する。これは、塵芥が段ボールや粗大ゴミなどの硬質ゴミである場合、排出の際にこれらの塵芥が突出部に接触することを防止し、排出が阻害されてしまうのを防ぐためである。さらに、従来の塵芥収集車では、塵芥投入箱が前記最上昇位置に上昇した場合にのみ排出板は後方へ移動可能となるように制御されており、誤作動を防止している。
特開2002−240904号公報
しかし、従来の塵芥収集車では、塵芥投入箱が最上昇位置に達して始めて排出板が後方へ移動可能となるように制御されているため、塵芥の種類によらず常に塵芥投入箱を最上昇位置まで上昇させる必要がある。しかし、収容されている塵芥が生ゴミなどの軟質ゴミであり、このような塵芥を排出する場合は、塵芥投入箱の前面壁から突出している突出部分に塵芥が接触しても排出が阻害されることはない。それにもかかわらず、従来の塵芥収集車は、常に塵芥投入箱を最上昇位置まで高く上昇させてからしか排出板を動作させることができないため、塵芥投入箱を上昇させる時間が多くかかり、塵芥の排出の作業効率が悪いという問題点を有している。
そこで、本発明はこのような従来の問題点に鑑み、収容した塵芥の排出が塵芥投入箱の前面壁との接触によって阻害されてしまうことを防止できるとともに、排出作業の効率を高めることができる塵芥収集車を提供することを目的とする。
本発明の塵芥収集車は、後部に開口部を有している塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方側に連接して設けられているとともに上部を中心として上下に回動可能とされかつ前面壁の一部が前記塵芥収容箱側へ突出している突出部を有している塵芥投入箱と、前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む動作を行う積込装置と、排出板を有し、前記塵芥投入箱を上昇させた状態で前記排出板を車両後方向に移動させることで前記塵芥収容箱内に収容した塵芥を前記開口部から排出する排出装置とを備えている塵芥収集車において、前記塵芥投入箱を回動させて、前記塵芥収容箱の前記開口部を開放した状態となる第1上昇位置と、さらにこの第1上昇位置よりも上の位置であって前記突出部が前記開口部の上端よりも上方の位置となる第2上昇位置とに、上昇させる投入箱駆動手段と、この投入箱駆動手段の上昇及び下降を指令するとともに前記塵芥投入箱の上昇位置を選択する操作手段と、前記塵芥投入箱の上昇位置を検知する検知手段と、前記操作手段からの指令に基づいて前記塵芥投入箱を前記第1上昇位置と前記第2上昇位置とに選択的に上昇させるとともに、前記塵芥投入箱が前記第1上昇位置と前記第2上昇位置との間に存在していることを前記検知手段が検知した状態で前記排出板の車両後方向への移動を許容する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記操作手段の1回目の上昇指令で前記塵芥投入箱を上昇させるとともに前記検知手段による検知に基づいて当該塵芥投入箱を前記第1上昇位置で停止させ、前記操作手段の2回目の上昇指令で前記塵芥投入箱を前記第1上昇位置から前記第2上昇位置へさらに上昇させる
この構成によれば、操作手段からの指令に基づいて投入箱駆動手段が塵芥投入箱を第1上昇位置と第2上昇位置とに選択的に上昇させることができ、塵芥投入箱が第1上昇位置と第2上昇位置との間に存在していることを検知手段が検知した状態で、制御手段は排出板の車両後方向への移動を許容する。すなわち、第2上昇位置よりも低い第1上昇位置に塵芥投入箱が存在している場合であっても、制御手段は排出板を後方向へ移動させることができる。
ここに、排出する塵芥が軟質であることが予め判明している場合、作業者は操作手段を操作して塵芥投入箱の上昇位置として第1上昇位置を選択すれば、塵芥投入箱は第1上昇位置まで上昇する。この第1上昇位置において、塵芥収容箱から排出されると塵芥は崩れ落ちて塵芥投入箱の前面壁の突出部に接触しないか、突出部に接触しても塵芥は軟質であるために排出が可能となる。これにより、塵芥投入箱を第2上昇位置まで上昇させずに高さの低い第1上昇位置とすることで塵芥の排出が可能となり、塵芥投入箱を上昇させる時間の短縮が図れ、作業効率が高まる。
また、排出される塵芥が硬質であることが予め判明している場合、作業者は操作手段を操作して塵芥投入箱の上昇位置として第2上昇位置を選択すれば、塵芥投入箱は第2上昇位置まで上昇する。この第2上昇位置においては、塵芥収容箱の開口部から排出された塵芥が塵芥投入箱の前面壁の突出部に接触せず、塵芥の排出が阻害されるのを防止できる。
また、操作手段の1回目の上昇指令によって塵芥投入箱を上昇させ、塵芥投入箱が第1上昇位置に達したことを検知手段が検知した状態で、制御手段は塵芥投入箱を第1上昇位置に一旦停止させる。これにより、作業者は、排出板が動作可能になったことを知ることができ、排出作業を迅速に開始できる。また、塵芥投入箱が第1上昇位置に上昇することで、塵芥収容箱内の排出する塵芥が硬質であることが判明した場合、操作手段の2回目の操作によって塵芥投入箱を第2上昇位置へさらに上昇させることができる。このように、常に第1上昇位置に塵芥投入箱を停止させ、排出する塵芥が硬質である場合のみ塵芥投入箱をさらに第2上昇位置に上昇させるので、排出する塵芥が硬質であるか、軟質であるか判らない場合でも、塵芥投入箱の上昇動作に無駄が生じることを防止でき、塵芥の排出作業の時間短縮が図れる。
本発明の塵芥収集車によれば、第2上昇位置よりも低い第1上昇位置に塵芥投入箱が存在している場合であっても、制御手段は排出板を後方向へ移動させることができる。そして、必要な時に塵芥投入箱を第2上昇位置まで上昇させることにより、塵芥投入箱の無駄な上昇動作を省くことができる。これにより、塵芥投入箱を上昇させる時間の短縮が図れ、排出作業の効率が高まる。
図1は、本発明の塵芥収集車の一実施の形態を示す側面図である。この塵芥収集車は、塵芥の積込動作に圧縮行程を有しているプレス式であり、塵芥の排出が押し出し式の構成とされている。
図1において、この塵芥収集車1は、後部に開口部2aを有している塵芥収容箱2と、その後方側に連接して設けられている塵芥投入箱3とを備えている。塵芥投入箱3の後部には塵芥が投入される投入口3aが設けられており、この投入口3aに対応して上下にスライドして開閉される蓋3bが設けられている。また、塵芥投入箱3の前方下部には、塵芥を塵芥収容箱2に積み込むために当該塵芥収容箱2側に開口している開口部3dが形成されている。
塵芥投入箱3は、上部に設けられた支点Pを中心に回動可能であり、これによって塵芥収容箱2に対しての開閉動作が可能となる。塵芥投入箱3は、図の実線で示す位置で塵芥収容箱2を閉鎖し、図の二点鎖線で示す上方へ回動した位置で塵芥収容箱2の後端部を開放し、塵芥を後方へ排出することができる状態となる。
塵芥投入箱3内には積込装置50が設けられている。積込装置50は、スライダ5と、このスライダ5の下端部にピン7を介して回動自在に取り付けられている押込板8とを有している。スライダ5は、塵芥投入箱3の左右の側壁3cに設けられたガイドレール4に沿って移動することができる。塵芥投入箱3内の左右両側において、スライダ5の側面部材5aと塵芥投入箱3の側壁3cとの間にはプッシュシリンダ9が取り付けられている。また、押込板8の側面部材8aとスライダ5の側面部材5aとの間にはプレスシリンダ12が取り付けられている。
従って、図1の状態から、プレスシリンダ12の収縮動作により押込板8を反時計回り方向に回動させ、押込板8を反転させる。次に、プッシュシリンダ9の収縮動作によりスライダ5と押込板8とを共に斜め後方に降下させ、投入口3aから投入された塵芥を圧縮する(一次圧縮)。プレスシリンダ12の伸長動作により押込板8を時計回り方向に回動させ二次圧縮を行う。そして、プッシュシリンダ9の伸長動作によりスライダ5と押込板8とを斜め前方に上昇させ、圧縮した塵芥を塵芥収容箱2側へ押し込む(図1の二点鎖線で示した状態から実線で示した状態へ移動させる工程)。このように、積込装置50は順に反転工程、一次圧縮工程、二次圧縮工程及び押込工程を1サイクルとして行い、塵芥投入箱3に投入された塵芥を前記開口部3dを通じて塵芥収容箱2に積み込む動作を行うことができる。
また、前記押込工程において、押込板8を、塵芥投入箱2内の底部から塵芥収容箱3側へ向かって前方上方に移動させることにより、二次圧縮した塵芥を持ち上げて塵芥収容箱2内へ押し込んでいる。すなわち、積込装置50は塵芥投入箱3内において押込板8を後方下部から前方上方へ斜めに移動させている。さらに、塵芥を塵芥収容箱へ押し込むために、この押込の動作の終了時に押込板8をできるだけ塵芥収容箱2側へ移動させることができるように、押込板8のストロークを大きくし、押込板8を後方下部から前方上方へ斜めに大きく移動させている。したがって、この押込板8の上部と連結されているスライダ5の上部を導入するための凹部が、塵芥投入箱3の前面壁21に形成されている。この凹部により、塵芥投入箱3の前面壁21の一部は塵芥収容箱2側へ大きく突出した突出部22を有している。
塵芥収容箱2には排出装置51が設けられている。排出装置51は排出板38とテレスコ式のディスチャージシリンダ40とを有している。排出板38は、塵芥収容箱2の内部に、車両前後方向に移動可能とされて設けられている。ディスチャージシリンダ40の一端部40aが排出板38に接続され、他端部40bが塵芥収容箱2の車両前方向の端部に接続されている。排出板38は、このディスチャージシリンダ40の伸縮により、図の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置までの範囲で移動可能とされている。塵芥が空のとき排出板38は実線で示す位置にあり、排出板38よりも車両後方向に塵芥を積み込むための空間Sが確保されている。そして、排出板38は積込装置50によって積み込まれる塵芥を押込板8との間で圧縮させることができる。この排出板38を有している排出装置51は、当該排出板38を車両前方向に間欠移動させることで前記空間Sを拡大させて塵芥収容箱2における塵芥の収容量を漸増させ、かつ、塵芥投入箱2が上昇した開放状態で排出板38を車両後方向に移動させることによって塵芥収容箱2に収容した塵芥を、塵芥収容箱2の開口部2aから後方へ排出することができる。
図2は塵芥投入箱3の側面図である。塵芥収容箱2の後端上部にブラケット18が固定されており、塵芥投入箱3の前端上部がこのブラケット18にピン19を介して連結し、塵芥投入箱3は回動可能に支持されている。このピン19の中心が前記支点P(図1参照)となる。さらに、投入箱駆動手段としてのスイングシリンダ14が塵芥収集車1の左右それぞれに設けられている。具体的な構成を車両の左側について説明すると、塵芥収容箱2の後部にスイングシリンダ(投入箱駆動手段)14の一端部14aがピン20aにより取り付けられており、塵芥投入箱3の高さ方向中間部にスイングシリンダ14の他端部14bがピン20bにより取り付けられている。スイングシリンダ14が伸縮動作することによって、塵芥投入箱3は塵芥収容箱2に対して開閉動作する。つまり、伸張動作することで塵芥投入箱3は塵芥収容箱2の開口部2aを開放し、短縮動作することで塵芥投入箱3は塵芥収容箱2の開口部2aを閉鎖する(図2の状態)。
図3と図4と図5は塵芥収集車1の後部側面図である。塵芥投入箱3は図3の閉鎖位置からスイングシリンダ14(図2参照)の伸張動作によって回動し、図4の第1上昇位置Aと、図5の第2上昇位置とに上昇することができる。閉鎖位置は塵芥投入箱3が最も降下した状態である。第1上昇位置Aは塵芥収容箱2の開口部2aを開放した状態となる位置であり、例えば、塵芥投入箱3の前面壁21が水平状となる位置、つまり前端面21aが水平となる位置である。第2上昇位置Bは第1上昇位置Aよりもさらに上の位置であって塵芥投入箱3が最も上昇した位置(最上昇位置)である。
さらに、第1上昇位置Aでは、前記突出部22の先端部22aが、前面壁21のうち低位置となっている部分となり、この先端部22aは塵芥収容箱2の開口部2aの上端2bよりも下方の位置となる。上端2bと先端部22aとの高さの差は−h1とされている。
また、第2上昇位置Bでは、前記突出部22の先端部22aが前面壁21のうち低位置となっている部分であり、この突出部22の先端部22aは塵芥収容箱2の開口部2aの上端2bよりも上方の位置となる。上端2bと先端部22aとの高さの差は+h2とされている。したがって、第1上昇位置Aでは、塵芥収容箱2の開口部2aから排出された塵芥が硬質であり排出後においても塵芥が崩れ落ちない場合は、塵芥が塵芥投入箱3側の突出部22に接触する可能性があるが、第2上昇位置Bでは排出された塵芥は突出部22に接触するおそれはない。
また、この塵芥収集車1は塵芥投入箱3の上昇位置を検知する検知手段15をさらに備えている。図6は検知手段15の概略構成を示す図である。検知手段15は塵芥収容箱2と塵芥投入箱3とを連結しているピン19の近傍に設けられている。図6の検知手段15は近接センサ(近接スイッチ)とされており、この近接センサ15は塵芥投入箱3に固定されている。したがって、塵芥投入箱3の回動とともに近接センサ15は支点Pを中心として回動する。なお、図6は塵芥投入箱3が第1上昇位置にある状態を示している。
また、塵芥収容箱2の後端上部に固定されているブラケット18に被検知部材(ドグ)23が取り付けられている。被検知部材23は円弧形状の板部材とされており、上昇する塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達すると近接センサ15が被検知部材23の検知を開始し、塵芥投入箱3が第2上昇位置Bに達すると近接センサ15が被検知部材23の検知を終えるように、被検知部材23は設けられている。つまり、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aより下位置の間では近接センサ15は被検知部材23を検知していない状態であり、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aから第2上昇位置Bの間の位置で近接センサ15は被検知部材23を検知している状態となる。すなわち、近接センサ15は塵芥投入箱3が第1上昇位置A以上であることを検知することができる。
さらに、この塵芥収集車1は制御手段26(図6)と、作業者によって操作される操作手段17(図7)とを備えている。制御手段26は、操作手段17からの指令に基づいて、塵芥投入箱3を第1上昇位置Aと第2上昇位置Bとに選択的に上昇させる。すなわち、制御手段26は、スイングシリンダ14を動作させる油圧ユニット27(動力部)へ動作信号を出力することができ、塵芥投入箱3を第1上昇位置Aに上昇させ、さらに第2上昇位置Bへと上昇させる。
また、制御手段26は、前記近接センサ15から塵芥投入箱3の位置情報(信号)が入力され、近接センサ15の位置情報に基づいてスイングシリンダ14の動作を制御することができる。具体的には、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達したことを検知手段15が検知すると(検知した状態で)、制御手段26は塵芥投入箱3を自動的に一旦停止させることができる。
さらに、前記制御手段26は、操作手段17からの指令に基づいて、排出装置51が備えている排出板18動作用のディスチャージシリンダ40を動作させる油圧ユニット27(動力部)へ動作信号を出力することができる。そして、制御手段26は、前記近接センサ15の信号に基づいてディスチャージシリンダ20の動作を制御している。具体的には、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aと第2上昇位置Bとの間に存在していることを検知手段15が検知すると(検知した状態で)、制御手段26は排出板38の車両後方向への移動を許容する。つまり、制御手段26は、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達するまでは排出板38の移動を制限し、塵芥投入箱3が第1上昇位置A以上となって検知手段15が検知状態のときにのみ排出板38の移動を許容するように制御している。
図7は操作手段17の概略図である。操作手段17は、制御手段26に対して、塵芥投入箱3の昇降駆動を指令する第1スイッチ31と、排出装置51が有している排出板38の前後駆動を指令する第2スイッチ32などを備えている操作ボックスとされている。つまり、これらのスイッチ31,32の操作による指令に基づいて制御手段26の制御により、スイングシリンダ14が伸縮動作して塵芥投入箱3が昇降動作したり、ディスチャージシリンダ20が伸縮動作して排出板38が車両後方又は車両前方へ移動したりできる。
制御手段26による具体的な塵芥投入箱3及び排出板38の動作について説明する。
作業者は、前記操作手段17における操作によって、塵芥投入箱3の上昇位置を、第1上昇位置Aまたは第2上昇位置Bとすることができる。具体的に説明すると、作業者が操作手段17の第1スイッチ31を操作すると、操作手段17は1回目の上昇指令を出し、スイングシリンダ14を伸張動作させ、図3の閉鎖位置にある塵芥投入箱3が回動して上昇する。動作を始めた塵芥投入箱3は第1上昇位置Aまで連続的に上昇する。そして、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達したことを検知手段15が検知し、制御手段26はその信号を受信する。制御手段26は、スイングシリンダ14を動作させる動力部(図示せず)へ停止信号を送信し、塵芥投入箱3の上昇を自動的に一旦停止させ、塵芥投入箱3を第1上昇位置Aに保持する。この状態で、操作手段17の第2スイッチ32を操作すれば、制御手段26はディスチャージシリンダ40用の動力部へ動作信号を送信し、ディスチャージシリンダ40を伸張動作させ、排出板38を車両後方向へ移動させる。
また、制御手段26は、操作手段17における1回目の上昇指令の後、塵芥投入箱3を第1上昇位置Aで一旦停止させると、第2上昇位置Bまでの塵芥投入箱3の上方への回動を許容する。
このように、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達したことを近接センサ15が検知した状態で、制御装置によって塵芥投入箱3を第1上昇位置Aで一旦停止させることができるため、作業者は、排出板38が動作可能になったことを確認することができ、排出装置51による塵芥の排出作業を迅速に開始できる。
そして、制御手段26は、操作手段17の第1スイッチ31からの2回目の上昇指令を入力として、塵芥投入箱3を第1上昇位置Aから第2上昇位置Bへ上昇させることができる。すなわち、作業者が操作手段17の第1スイッチ31を再度操作することによって、塵芥投入箱3は第2上昇位置Bへ向かって上昇を再開する。第1上昇位置Aから第2上昇位置Bまでの塵芥投入箱3の上昇は連続的に行われる。なお、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aから第2上昇位置Bへ上昇している動作の間に、操作手段17の第2スイッチ32を操作すれば、排出板38を車両後方向へ移動させることができる。
そして、塵芥投入箱3が第2上昇位置Bに達したことを近接センサ15が検知すると、その信号が制御手段26へ送信され、制御手段26はスイングシリンダ14の動作を停止させ、塵芥投入箱3を第2上昇位置Bに自動的に停止させることができる。塵芥投入箱3が第2上昇位置Bにある状態で操作手段17の第2スイッチ32を操作すれば、排出板38を車両後方向へ移動させることができる。
以上の実施の形態によれば、スイングシリンダ14の伸張動作によって、塵芥投入箱3を、塵芥収容箱2の開口部2aを閉鎖している下部位置から第1上昇位置Aと第2上昇位置Bとの2段階の高さ位置に上昇させることができる。そして、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aに到達したことを検知手段15が検知すると、制御手段26は排出板38を車両後方向へ移動させることが可能となる。すなわち、最上昇位置とされている第2上昇位置Bよりも低い第1上昇位置Aに塵芥投入箱3が存在している場合においても、制御手段26は排出板38を後方向へ移動可能とする。
そして、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aにある状態で、塵芥収容箱2内に収容されていた塵芥が排出板38によって当該塵芥収容箱2から押し出される。塵芥が軟質である場合、排出された塵芥はすぐに崩れ落ちて塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22に接触しないか、接触しても塵芥は下方へ崩れて塵芥の排出が可能となる。したがって、塵芥が軟質である場合に、塵芥投入箱3を高さの低い第1上昇位置Aとして塵芥の排出が可能となり、塵芥投入箱3を上昇させる時間の短縮が図れ、作業効率が高まる。また、第1上昇位置Aでは塵芥投入箱3の前面壁21は水平状とされているため、塵芥収容箱2の開口部2aは開放された状態にあり、軟質の塵芥の排出を阻害するおそれはない。
また、排出される塵芥が硬質であり、第1上昇位置Aにある塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22に、排出途中で塵芥が接触して排出が阻害されるおそれがある場合、作業者は、操作手段17の第1スイッチ31を再操作することによって、塵芥投入箱3を第2上昇位置Bまで上昇させる。これにより、塵芥収容箱2の開口部2aから排出された塵芥が硬質であっても、その塵芥が塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22に接触せず、排出が阻害されるのを防止できる。
なお、本発明について塵芥収集車の積込装置50をプレス式(図1)として説明したが、本発明の塵芥収集車は、図示しないが回転板と押込板とを有する回転板式の積込装置を備えたものであってもよい。
また、他の実施の形態として、図7を参考に説明すると、操作手段17は第3スイッチ(図示せず)を有しており、この第3スイッチの切換操作によって、以下の第1の動作フローと、第2の動作フローとを選択できる。第1の動作フローは、操作手段17の第1スイッチ31が操作されると、閉鎖位置にある塵芥投入箱3は上昇して第1上昇位置Aで自動的に停止し、再度第1スイッチ31が操作されることで第2上昇位置Bへ2段階で上昇する。この第1の動作フローは前記実施の形態と同じ動作となる。第2の動作フローを選択すると、操作手段17の第1スイッチ31が操作されると、閉鎖位置にある塵芥投入箱3は上昇し、第1上昇位置Aで停止することなく通過し、第2上昇位置Bまで上昇し停止する。
これにより、塵芥収容箱2に収容されている塵芥が軟質であり、塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22によって塵芥の排出が阻害されるおそれがないことが予め判っている場合は、第3スイッチを第1の動作フロー側に選択することにより、塵芥投入箱3を最上昇位置である第2上昇位置Bまで上昇させる必要がなくなる。
一方、塵芥が硬質であり、塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22によって塵芥の排出が阻害されるおそれがあることが予め判っている場合は、予め第3スイッチを第2の動作フロー側に選択し、塵芥投入箱3を途中で停止させることなく第2上昇位置Bまで一気に上昇させればよい。
また、前記実施の形態では、塵芥投入箱3の前面壁21の突出部22について、積込装置50が有している押込板8を塵芥収容箱2側へ大きく移動させるために設けた部分として説明したが、突出部22はこれに限らず前面壁21における他の部位の場合であってもよい。
さらに、前記実施の形態では、塵芥投入箱3の第1上昇位置Aを、当該塵芥投入箱3の前面壁21が水平状(略水平)となる位置として説明したが、第1上昇位置Aは、塵芥収容箱2内に収容した塵芥を排出するために塵芥投入箱3が塵芥収容箱2の開口部2aを開放した状態となる上昇位置であればよく、最上昇位置である第2上昇位置Bよりも低い所定位置とすることができる。例えば、塵芥投入箱3の前面壁21が車両後方へ向かって下傾した開度となる位置であって、軟質の塵芥の排出の際に塵芥投入箱3の前面壁21が当該排出を阻害することがない上昇位置を、第1上昇位置Aとしてもよい。
さらに、塵芥収容箱2から塵芥を排出する際に、建屋(塵芥焼却場)の天井が低くても、塵芥投入箱3が第1上昇位置Aにある状態では、塵芥投入箱3の後面がその天井に当ることを防ぐことができる。つまり、塵芥投入箱3を上昇させた場合にその後面が建屋の天井に当らない上昇位置を第1上昇位置Aと設定してもよい。
本発明の塵芥収集車の一実施の形態を示す側面図である。 塵芥投入箱の側面図である。 塵芥収集車の後部側面図であり、塵芥投入箱が閉鎖位置にある状態を示す。 塵芥収集車の後部側面図であり、塵芥投入箱が第1上昇位置にある状態を示す。 塵芥収集車の後部側面図であり、塵芥投入箱が第2上昇位置にある状態を示す。 検知手段の概略構成を示す図である。 操作手段の概略図である。
符号の説明
1 塵芥収集車
2 塵芥収容箱
2a 開口部
2b 上端
3 塵芥投入箱
14 スイングシリンダ(投入箱駆動手段)
15 近接センサ(検知手段)
17 操作手段
21 前面壁
22 突出部
26 制御手段
38 排出板
50 積込装置
51 排出装置
A 第1上昇位置
B 第2上昇位置

Claims (1)

  1. 後部に開口部を有している塵芥収容箱と、
    この塵芥収容箱の後方側に連接して設けられているとともに上部を中心として上下に回動可能とされかつ前面壁の一部が前記塵芥収容箱側へ突出している突出部を有している塵芥投入箱と、
    前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む動作を行う積込装置と、
    排出板を有し、前記塵芥投入箱を上昇させた状態で前記排出板を車両後方向に移動させることで前記塵芥収容箱内に収容した塵芥を前記開口部から排出する排出装置と、を備えている塵芥収集車において、
    前記塵芥投入箱を回動させて、前記塵芥収容箱の前記開口部を開放した状態となる第1上昇位置と、さらにこの第1上昇位置よりも上の位置であって前記突出部が前記開口部の上端よりも上方の位置となる第2上昇位置とに、上昇させる投入箱駆動手段と、
    この投入箱駆動手段の上昇及び下降を指令するとともに前記塵芥投入箱の上昇位置を選択する操作手段と、
    前記塵芥投入箱の上昇位置を検知する検知手段と、
    前記操作手段からの指令に基づいて前記塵芥投入箱を前記第1上昇位置と前記第2上昇位置とに選択的に上昇させるとともに、前記塵芥投入箱が前記第1上昇位置と前記第2上昇位置との間に存在していることを前記検知手段が検知した状態で前記排出板の車両後方向への移動を許容する制御装置と、を備え
    前記制御装置は、前記操作手段の1回目の上昇指令で前記塵芥投入箱を上昇させるとともに前記検知手段による検知に基づいて当該塵芥投入箱を前記第1上昇位置で停止させ、前記操作手段の2回目の上昇指令で前記塵芥投入箱を前記第1上昇位置から前記第2上昇位置へさらに上昇させることを特徴とする塵芥収集車。
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