JP4694731B2 - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents
農業用塩化ビニル系樹脂フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4694731B2 JP4694731B2 JP2001232970A JP2001232970A JP4694731B2 JP 4694731 B2 JP4694731 B2 JP 4694731B2 JP 2001232970 A JP2001232970 A JP 2001232970A JP 2001232970 A JP2001232970 A JP 2001232970A JP 4694731 B2 JP4694731 B2 JP 4694731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- vinyl chloride
- chloride resin
- meth
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業フィルムに関し、詳しくは、長期使用が出来る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、農業用のトンネル、農業用ハウス等の被覆材として、安価で透明性が良く、保温性、強度に優れることから、塩化ビニル系樹脂フィルムが広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、農業においては、人手不足が深刻な問題になっている。そこで、市場では、安価で長期使用ができる資材が要望されている。従来のフィルムでは、長期間使用すると、防塵性が低下することが問題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1記載の発明は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、化1で表されるモノマーを重合して得られた化合物0.1〜5重量部含有するフィルムに、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを共重合させたアクリル系共重合体を主成分とし、架橋剤を含有する塗料を、フィルムの少なくとも片面に塗工する事を特徴とした農業用塩化ビニル系樹脂フィルムであり、
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加えて、シリコーン系微粒子を塗料に固形分比で0.01〜1%添加する事を特徴とした農業用塩化ビニル系樹脂フィルムである。
(化1)
【0005】
本発明で使用される(化1)で表されたモノマーを重合して得られた化合物の添加量は、0.1〜5重量部とする。該化合物が少ないと、本発明の効果が得られず、該化合物が多いと、コストが上がる割には、本発明の効果が変わらない。
【0006】
本発明で使用される塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニルや、塩化ビニルモノマーと、塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、塩化ビニルモノマーと高級ビニルエーテルとの共重合体等、またはこれらの混合物が挙げられる。塩化ビニルと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、アクリル酸、酢酸ビニル等のオレフィンモノマーやビニル系モノマーが挙げられる。
【0007】
本発明中の塗料において、使用できるアクリル系モノマーとしては、2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソ−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート等のアルキル炭素数1〜13のメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる1種類以上のモノマーの単独重合体又は共重合体が使用できる。ここで(メタ)アクリルとは、メタクリルとアクリルとのうち少なくとも一方をいい、例えば(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、メタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸アルキルエステルのうちいずれかである。
さらに、前記アクリル系モノマーの少なくとも一種と、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸、アクリロニトリル、(メタ)アクリレート、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレータ、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、グリシジル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等のモノマーを共重合した共重合体をしようすることもできる。
【0008】
本発明の塗料において、アクリル系樹脂モノマーの共重合体と架橋剤と溶剤とを混合させて塗料とする。該塗料中の固形成分濃度は、8〜20%が好ましく、20%より濃度が高いと、塗料の粘度が高くフィルムに塗工しずらくなる傾向があり、8%より濃度が低いと、フィルムに形成される塗料の防塵性が低下する傾向がある。
【0009】
本発明のアクリル系モノマーを主成分とする塗料の塗布量は、乾燥重量で7〜15g/m2 をフィルムに塗工するのが好ましい。また、必要に応じて、塗料にコロイダルシリカ、コロイダルアルミナなどを添加しても良い。
【0010】
本発明で使用されるシリコーン系微粒子は、塗料に固形分比で、0.01〜1%添加する。シリコーン系微粒子が少ないと、フィルム同士が密着してしまう傾向があり、シリコーン系微粒子が多いと、塗料とフィルムとの密着性が悪くなる傾向がある。
また、シリコーン系微粒子の平均粒径は、1〜20μmのものを使用するのが好ましい。
【0011】
本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムには、可塑剤、必要に応じて、防滴剤、防曇剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤又は粘着防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤等の添加剤を添加することができる。
【0012】
防霧剤としては、1分子中に、フッ素含有基と、水酸基又はアルキレンオキサイド基の少なくとも1種を有するフッ素系化合物が挙げられ、フッ素含有基としては、パーフルオロアルキル基(CnF2n+1基)、パーフルオロアルコキシ基(CnF2n+1O基)、ポリフルオロアルキル基(HmCnF2n+1-m基)、パーフルオロアルケニル基(CnF2n-1基)、ポリフルオロアルケニル基(HmCnF2n-1-m基)等が挙げられ(式中mは1〜3の整数、nは3〜20の整数)、アルキレンオキサイド基としては、(C2H4O)n、(C3H6O)n 等が挙げられる(式中nは1〜30の整数)。これらのフッ素系化合物の添加量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
また、フッ素系化合物の具体例としては、化2に示すような化合物が挙げられる。
【0013】
【化2】
【0014】
熱安定剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸バリウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウムなどの金属石鹸、エポキシ化大豆油などのエポキシ化合物、ジフェニルデシルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイトなどの有機ホスファイト系安定剤、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫マレート、有機錫メルカプチド、有機錫スルホンアミドなどの錫系安定剤などが使用できる。
また、これらの安定剤は、単独又は2種以上を混合して使用することができる。
熱安定剤の添加量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部が好ましい。
【0015】
光安定剤としては、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−[(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキシサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス{4,6−ビス[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ビペリジル)ブチルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2−イル}−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物等のヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
【0016】
滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸;流動パラフィン、ポリエチレンワックス類、塩素化炭化水素類等の炭化水素類;ステアリン酸、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸及び脂肪酸アミド;ステアリン酸ブチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸エステル等の滑剤が使用できる。
これらの滑剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0017】
紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステル、ベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリロニトリル置換体等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、単独又は2種以上を混合して使用することができる。具体的には、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾール)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリチレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等のオキザニリド類;エチル−α−シアノ−β、β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類が挙げられる。
これらの紫外線吸収剤は、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0018】
酸化防止剤としては、アルキルフェノール、アルキレンビスフェノール、アルキルフェノールチオエーテル、β,β’−チオプロピオン酸エステル、有機亜リン酸エステル、芳香族アミン、フェノール・ニッケル複合体等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、単独又は2種以上を混合して使用することができる。
【0019】
充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、タルク、長石、シリカ、ハイドロタルサイト等が使用できる。
【0020】
可塑剤としては、フタル酸ジオクチルエステル(DOP)、フタル酸ジイソノニルエステル(DINP)、フタル酸ブチルベンジルエステル(BBP)、フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フタル酸ジウンデシルエステル(DUP)などに代表される一般のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチルエステル(DOA)、セバチン酸ジオクチルエステル(DOS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に代表される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメリット酸エステル系可塑剤、ポリプロピレンアジペート等に代表されるポリエステル系可塑剤などの高分子系可塑剤の他のセバチン酸系可塑剤、塩素化パラフィンなどの一般的な可塑剤、トリクレジルフォスフェート(TCP)、トリキシリルホスフェート(TXP)、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリエチルフェニルホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤、植物油のエポキシ化物、エポキシ樹脂が使用でき、植物油のエポキシ化物としては、エポキシ化大豆油エポキシ化アマニ油等が挙げられ、エポキシ樹脂としては、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸エチルヘキシル、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビニルジシクロヘキセンジエポキサイド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとエピクロルヒドリンの重縮合物等のエポキシ系可塑剤が挙げられる。これらの可塑剤は、単独又は2種以上を混合して使用することができる。
上記の可塑剤の添加量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、40〜60重量部を添加するのが好ましい。
可塑剤の添加量が少ないと、フィルムが硬くなりすぎて、農業用フィルムにしずらくなる傾向があり、一方可塑剤の添加量が多いと、フィルムが柔らかくなりすぎて、取り扱いにくくなる傾向がある。
【0021】
塩化ビニル系樹脂に、上記した可塑剤、安定剤及び必要に応じて添加される各種添加剤を添加した塩化ビニル系樹脂組成物は、カレンダー法、押出法、インフレーション法等の適宜の手段により、所望厚さのフィルムに成形される。
フィルムの厚さについては、0.05〜0.2mm程度が好ましい。
【0022】
本発明のアクリル系モノマーを共重合させた共重合体を主成分とする塗料を、フィルムに途工する手段としては、ドクターナイフコーター、コンマドクターコーター、ロールコーター、グラビアコーター、スプレーコーター等の通常のコーティング手段が採用されるが、本発明において使用するコーティング液の粘度等の特性やコーティング量等を考慮すると、グラビアコーター、が好適である。
【0023】
【実施例】
実施例1〜5
(1)表1に示す配合比率でアクリル系モノマーの共重合体を製造し、このアクリル系樹脂モノマーの共重合体と架橋剤と、イソプロピルアルコール/酢酸エチル/トルエン:100/15/10の比率からなる溶剤とを混合させ、本発明のフィルムに塗工する配合1〜配合5の塗料(固形成分濃度が11.2%)を得た。
【表1】
*1 コロネートHL(日本ポリウレタン)
*2 トスパール2000B(東芝シリコーン)
(2)表2に示す配合により、厚さ0.1mmのフィルムをカレンダー法により作製し、(1)で得られた配合1〜配合5の塗料を前記フィルムに塗工した。
これらのフィルム(実施例1〜実施例5)を屋外バクロ後の塗膜密着性評価をするため、120メッシュのグラビアロールにて塗工し、90℃で30秒乾燥し、開口2.5m、長さ10mの単棟のパイプハウスにフィルムを展張し、24ヶ月後、汚れを落とし、JIS K5600に基づいた方法を用いて、塗膜上にセロテープ(登録商標)を貼り付け、充分密着させ、セロテープ剥離を行った。また、下記に評価基準を示す。
[ 屋外バクロ後の塗膜密着性評価 ]
◎ 全くはがれない
△ 1/2位はがれる
× 全面はがれる
【表2】
*3 ポリ塩化ビニルの平均重合度=1400
*4 バイオソーブ130(共同薬品株式会社)
*5 LA−63(旭電化工業(株)株式会社)
【0024】
比較例1〜5
(3)実施例と同じく、表3に示す配合比率で塗料(固形成分濃度が11.2%)配合6〜配合10を得た。
【表3】
*1は、実施例と同じである
(4)表4に示す配合により、厚さ0.1mmのフィルムをカレンダー法により作製し、(3)で得られた配合6〜配合10の塗料を前記フィルムに塗工した。
また、屋外バクロ後の塗膜密着性の評価方法と評価基準については、実施例と同じである。
【表4】
*3〜5は、実施例と同じく
【0025】
【発明の効果】
本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、長期間使用してもフィルムと塗膜との密着性が極めて良く、かつ防塵性を維持することができる。
Claims (2)
- 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、化1で表されるモノマーを重合して得られた化合物0.1〜5重量部含有するフィルムに、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを共重合させたアクリル系共重合体を主成分とし、架橋剤を含有する塗料を、フィルムの少なくとも片面に塗工する事を特徴とした農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
- シリコーン系微粒子を塗料に固形分比で、0.01〜1%添加する事を特徴とする請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232970A JP4694731B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232970A JP4694731B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003047344A JP2003047344A (ja) | 2003-02-18 |
JP4694731B2 true JP4694731B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=19064805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001232970A Expired - Lifetime JP4694731B2 (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4694731B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113227322A (zh) * | 2019-02-04 | 2021-08-06 | 株式会社Adeka | 稳定剂组合物、含有其的氯乙烯系树脂组合物及其成型体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4758108B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-08-24 | アキレス株式会社 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム用ベタツキ防止液 |
JP4580273B2 (ja) * | 2005-05-17 | 2010-11-10 | アキレス株式会社 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
CN107266821B (zh) * | 2017-07-21 | 2020-07-10 | 云南正邦科技有限公司 | 一种丙烯酸基乳液共聚物表面改性的聚氯乙烯树脂及其表面改性方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312490A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム |
JPH1118589A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Achilles Corp | 農業用合成樹脂製フィルム |
JP2001019816A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-23 | Achilles Corp | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
JP2001061356A (ja) * | 1998-08-18 | 2001-03-13 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
-
2001
- 2001-08-01 JP JP2001232970A patent/JP4694731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312490A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム |
JPH1118589A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Achilles Corp | 農業用合成樹脂製フィルム |
JP2001061356A (ja) * | 1998-08-18 | 2001-03-13 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
JP2001019816A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-23 | Achilles Corp | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113227322A (zh) * | 2019-02-04 | 2021-08-06 | 株式会社Adeka | 稳定剂组合物、含有其的氯乙烯系树脂组合物及其成型体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003047344A (ja) | 2003-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5775102B2 (ja) | ポリ塩化ビニル組成物 | |
EP0539031B1 (en) | Plastisol compositions | |
EP1217037B1 (en) | Fine polymer particles for plastisol, process for producing the same, and halogen-free plastisol composition and article made with the same | |
JP4694731B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP5161566B2 (ja) | (メタ)アクリル系重合体粒子、その製造方法、プラスチゾル及び物品 | |
JP4724460B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP6870848B2 (ja) | 合成樹脂用導電剤、導電性樹脂組成物及び導電性床材 | |
JPH0351121A (ja) | 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP4524046B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP4580273B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP5009458B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP2003061485A (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP3990040B2 (ja) | 農業用合成樹脂製フィルム | |
JP2003041082A (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP2003061486A (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP2003033116A (ja) | 農業用塩化ビニル樹脂系フィルム | |
JPH0524160A (ja) | 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フイルム | |
JPH10100341A (ja) | 装飾被覆用フィルム | |
JP2789403B2 (ja) | 防曇、防霧持続性に優れた農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP3999996B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP6462445B2 (ja) | 消臭性フロアマット用シート | |
JP3148164B2 (ja) | 農業用合成樹脂フィルム | |
JP3056763B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JPH0687996A (ja) | 自己粘着性塩化ビニル系樹脂シート | |
JP4334033B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100715 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110217 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110224 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4694731 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |