JP2003033116A - 農業用塩化ビニル樹脂系フィルム - Google Patents

農業用塩化ビニル樹脂系フィルム

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JP2003033116A
JP2003033116A JP2001221423A JP2001221423A JP2003033116A JP 2003033116 A JP2003033116 A JP 2003033116A JP 2001221423 A JP2001221423 A JP 2001221423A JP 2001221423 A JP2001221423 A JP 2001221423A JP 2003033116 A JP2003033116 A JP 2003033116A
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chloride resin
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film
ethylene
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Toshimi Machida
稔巳 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農業においては、農薬等を使用する場合もあ
り、近隣の田畑やハウス内での農薬散布により、ハウス
の被覆材であるフィルムに農薬が付着し、フィルムの変
質・劣化を促進してしまうという問題があった。 【解決手段】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、エチレン含有量が、1.1〜7重量
%のエチレン−塩化ビニル共重合体20〜100重量%
と他の塩化ビニル系樹脂80〜0重量%からなり、かつ
全エチレン含有量が1.1〜3重量%である塩化ビニル
系樹脂100重量部に対し、エポキシ基含有アクリル系
化合物を0.1〜5重量部を含有する塩化ビニル系樹脂
組成物をフィルム化して得られる農業用塩化ビニル系樹
脂フィルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業フィルムに関
し、詳しくは、長期使用が出来る農業用塩化ビニル樹脂
系フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】従来より、農業用のトンネル、農業用ハウ
ス等の被覆材として、安価で透明性が良く、保温性、強
度に優れることから、塩化ビニル系樹脂フィルムが広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農業においては、農薬
等を使用する場合もあり、近隣の田畑やハウス内での農
薬散布により、ハウスの被覆材であるフィルムに農薬が
付着し、フィルムの変質・劣化を促進してしまうという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであり、請求項1記載の発
明は、エチレン含有量が、1.1〜7重量%のエチレン
−塩化ビニル共重合体20〜100重量%と他の塩化ビ
ニル系樹脂80〜0重量%からなり、かつ全エチレン含
有量が1.1〜3重量%である塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、エポキシ基含有アクリル系化合物を0.
1〜5重量部を含有する塩化ビニル系樹脂組成物をフィ
ルム化して得られる農業用塩化ビニル系樹脂フィルムと
する。請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加
え、エポキシ基含有量アクリル系化合物が、下記モノマ
ー(化1)を重合して得られたポリマーである農業用塩
化ビニル系樹脂フィルムとする。(化1)
【0005】本発明で使用されるエチレン−塩化ビニル
共重合体中のエチレンの含有量としては、1.1〜7重
量%とする。エチレン含有量が少ないと、耐農薬性の向
上が得られない傾向があり、エチレン含有量が多いと、
加工性が悪くなる傾向がある。
【0006】本発明で使用される塩化ビニル系樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニルや、塩化ビニルモノマーと、塩化
ビニルと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、塩化
ビニルモノマーと高級ビニルエーテルとの共重合体等、
またはこれらの混合物が挙げられる。塩化ビニルと共重
合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピ
レン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸、アクリル酸、酢酸ビニル等のオレフ
ィンモノマーやビニル系モノマーが挙げられる。
【0007】本発明で使用されるエチレン−塩化ビニル
共重合体と他の塩化ビニル系樹脂を配合させた中の全エ
チレン含有量は、1.1〜3重量%とする。全エチレン
含有量が少ないと、耐農薬性の向上が得られない傾向が
あり、全エチレン含有量が多いと、加工性が悪くなる傾
向がある。
【0008】本発明で使用されるエポキシ基含有アクリ
ル系化合物としては、特に限定はされないが、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部添加す
る。添加量が少ないと、耐農薬性の向上が得られない傾
向があり、添加量が多いと、加工性が悪くなる傾向があ
る。
【0009】本発明で使用されるエポキシ基含有アクリ
ル系化合物としては、グリシジルメタクリレートのホモ
ポリマー、グリシジルメタクリレートモノマーをポリマ
ー中に1個以上含有しており、グリシジルメタクリレー
トと共重合可能なモノマーとの共重合体があげられる。
グリシジルメタクリレートと共重合可能なモノマーとし
ては、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、ペンンタデシルメタクリレート、2
−ヒドロキシメチルメタクリレート等があげられる。
【0010】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
には、可塑剤、必要に応じて、防滴剤、防霧剤、防曇
剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤又は粘着防止剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、充填剤等の添加剤を添加すること
ができる。
【0011】本発明で使用できる防滴剤としては、従来
から知られているソルビタン脂肪酸エステル、ソルビト
ール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸・二塩基酸
エステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル、ジグ
リセリン脂肪酸・二塩基酸エステル等の多価アルコール
と脂肪酸とのエステル、多価アルコールの脂肪酸及び二
塩基酸とのエステル、或いはこれらに、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
が付加された化合物が使用でき、具体的には、ソルビタ
ンパルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタン
ステアレート・エチレンオキサイド1モル付加物、ソル
ビタンステアレート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレート・プロピレンオキサイド3
モル付加物、ソルビタンステアレート・エチレンオキサ
イド3モル付加物、ジグリセリンパルミテート、ジグリ
セリンセテアレート、グリセリンパルミテート、グリセ
リンステアレート、グリセリンパルミテート・エチレン
オキサイド2モル付加物、ソルビタンステアレートアジ
ペート・エチレンオキサイド3モル付加物、ソルビトー
ルステアレートアジペート・エチレンオキサイド2モル
付加物、ジグリセリンパルミテートセバケート・プロピ
レンオキサイド3モル付加物、ソルビトールパルミテー
トアジペート・エチレンオキサイド3モル付加物等が使
用できるが、特に好ましくは、ソルビタンパルミテート
等のソルビタン系の防滴剤である。これらの防滴剤は、
単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使
用しても良い。上記の防滴剤の添加量としては、塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対し、0.5〜5重量部添加
するのが好ましい。防滴剤の添加量が少なすぎると、防
滴効果が十分でなく、逆に防滴剤の添加量が多すぎる
と、コストが高くなるだけでなく、ブリードが起こり、
フィルム表面が白化する場合がある。
【0012】防霧剤としては、1分子中に、フッ素含有
基と、水酸基又はアルキレンオキサイド基の少なくとも
1種を有するフッ素系化合物が挙げられ、フッ素含有基
としては、パーフルオロアルキル基(Cn2n+1基)、
パーフルオロアルコキシ基(Cn2n+1O基)、ポリフル
オロアルキル基(Hmn2n+1-m基)、パーフルオロア
ルケニル基(Cn2n-1基)、ポリフルオロアルケニル基
(Hmn2n-1-m基)等が挙げられ(式中mは1〜3の整
数、nは3〜20の整数)、アルキレンオキサイド基と
しては、(C24O)n、(C36O)n 等が挙げられ
る(式中nは1〜30の整数)。これらのフッ素系化合
物の添加量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対し、0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.
5重量部である。また、フッ素系化合物の具体例として
は、化2に示すような化合物が挙げられる。
【0013】
【化2】
【0014】熱安定剤としては、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノ
ール酸バリウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸カ
ルシウムなどの金属石鹸、エポキシ化大豆油などのエポ
キシ化合物、ジフェニルデシルホスファイト、トリフェ
ニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘ
キシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、
オクチルジフェニルホスファイトなどの有機ホスファイ
ト系安定剤、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫マレー
ト、有機錫メルカプチド、有機錫スルホンアミドなどの
錫系安定剤などが使用できる。また、これらの安定剤
は、単独又は2種以上を混合して使用することができ
る。熱安定剤の添加量としては、塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対し、0.5〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部が好ましい。
【0015】光安定剤としては、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾ
エート、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−[(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオニルオキシエチル]−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6,−
ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ン、テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ジ(トリ
デシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ
(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9
−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニ
ルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル}−2,
4,8,10−テトラオキシサスピロ[5,5]ウンデ
カン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル
オキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エ
チル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス{4,
6−ビス[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ビペリジル)ブチルアミノ]−1,3,5−トリアジン
−2−イル}−1,5,8,12−テトラアザドデカ
ン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジメチル
縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,6−ジク
ロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/
ジブロモエタン縮合物等のヒンダードアミン系光安定剤
等が挙げられる。
【0016】滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム等の金属石
鹸;流動パラフィン、ポリエチレンワックス類、塩素化
炭化水素類等の炭化水素類;ステアリン酸、ステアリン
酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアロ
アミド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸及び脂
肪酸アミド;ステアリン酸ブチル、パルミチン酸セチ
ル、ステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸エステル等
の滑剤が使用できる。これらの滑剤は、単独で使用して
もよいし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0017】紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステ
ル、ベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾフェノン、
アクリロニトリル置換体等が挙げられる。これらの紫外
線吸収剤は、単独又は2種以上を混合して使用すること
ができる。具体的には、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,
5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;
2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ter
t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−te
rt−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−t
ert−オクチル−6−ベンゾトリアゾール)フェノー
ル等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール類;フェニルサリチレート、レゾルシノールモノ
ベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル
−3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキ
シベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエー
ト類;2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の
オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β、β−ジフェ
ニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−
3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノ
アクリレート類が挙げられる。これらの紫外線吸収剤
は、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて
使用しても良い。
【0018】酸化防止剤としては、アルキルフェノー
ル、アルキレンビスフェノール、アルキルフェノールチ
オエーテル、β,β’−チオプロピオン酸エステル、有
機亜リン酸エステル、芳香族アミン、フェノール・ニッ
ケル複合体等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、単
独又は2種以上を混合して使用することができる。
【0019】充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、タルク、長石、シリカ、ハ
イドロタルサイト等が使用できる。
【0020】可塑剤としては、フタル酸ジオクチルエス
テル(DOP)、フタル酸ジイソノニルエステル(DI
NP)、フタル酸ブチルベンジルエステル(BBP)、
フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フタル酸
ジウンデシルエステル(DUP)などに代表される一般
のフタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸ジオクチルエ
ステル(DOA)、セバチン酸ジオクチルエステル(D
OS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)に
代表される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリッ
ト酸トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるト
リメリット酸エステル系可塑剤、ポリプロピレンアジペ
ート等に代表されるポリエステル系可塑剤などの高分子
系可塑剤の他のセバチン酸系可塑剤、塩素化パラフィン
などの一般的な可塑剤、トリクレジルフォスフェート
(TCP)、トリキシリルホスフェート(TXP)、ト
リス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリブチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェート、トリエチルフェニルホスフェート等の
リン酸エステル系可塑剤、植物油のエポキシ化物、エポ
キシ樹脂が使用でき、植物油のエポキシ化物としては、
エポキシ化大豆油エポキシ化アマニ油等が挙げられ、エ
ポキシ樹脂としては、エポキシ化ポリブタジエン、エポ
キシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチ
ル、エポキシステアリン酸エチルヘキシル、トリス(エ
ポキシプロピル)イソシアヌレート、3−(2−キセノ
キシ)−1,2−エポキシプロパン、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、ビニルジシクロヘキセンジエポ
キサイド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンとエピクロルヒドリンの重縮合物等のエポキシ系
可塑剤が挙げられる。これらの可塑剤は、単独又は2種
以上を混合して使用することができる。上記の可塑剤の
添加量としては、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、20〜70重量部添加するのが好ましい。可塑剤の
添加量が少ないと、樹脂組成物が硬くなり、フィルムに
成形しづらくなる傾向があり、逆に可塑剤の添加量が多
いと、フィルムが柔らかくなりすぎて、取り扱いにくく
なる傾向がある。
【0021】塩化ビニル系樹脂に、上記した可塑剤、安
定剤及び必要に応じて添加される各種添加剤を添加した
塩化ビニル系樹脂組成物は、カレンダー法、押出法、イ
ンフレーション法等の適宜の手段により、所望厚さのフ
ィルムに成形される。フィルムの厚さについては、0.
01〜0.5が好ましく、特に0.05〜0.2mmが
好適である。
【0022】上記のようにして得られた塩化ビニル系樹
脂製フィルムは、一方の面或いは両面に適宜の塗料によ
る塗膜を形成することもできる。例えば、農業用施設の
被覆材として使用する場合であれば、展張したときに外
側となる面に、溶剤系、水系或いは紫外線硬化型塗料に
よる防塵性塗膜を形成したり、展張したときに内側とな
る面に、溶剤系、水系或いは紫外線硬化型塗料中にコロ
イダルシリカ等の親水化物質を添加して得た塗料による
防滴性塗膜を形成したりすることができる。
【0023】溶剤系塗料としては、例えば、アクリル樹
脂系、塩化ビニル樹脂系、セルロース樹脂系、フッ素樹
脂系、ポリアミド系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂
系、シリコーン樹脂系等の塗料が使用できる。水系塗料
としては、例えば、アクリル樹脂系、ポリエステル系、
ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等の塗料が使用でき
る。紫外線硬化型塗料としては、例えば、アクリル樹脂
系、アクリル変性ウレタン樹脂系、アクリル変性エポキ
シ樹脂系、メルカプト誘導体系、エポキシ樹脂系等の塗
料が使用できる。
【0024】上記塗料をフィルムに途工する手段として
は、ドクターナイフコーター、コンマドクターコータ
ー、ロールコーター、グラビアコーター、スプレーコー
ター等の通常のコーティング手段が採用されるが、本発
明において使用するコーティング液の粘度等の特性やコ
ーティング量等を考慮すると、グラビアコーター、が好
適である。
【0025】
【実施例】実施例1〜6 実施例として、表1に示す配合により、厚さ0.1mm
のフィルムを、カレンダー法により作成した。また、こ
れらのフィルム耐農薬テスト評価をするため、開口2.
5m、長さ50mの単棟のパイプハウスにフィルムを展
張し、ハウス内で、10cm×10cmのホットプレー
ト上に、イオウの粉末を入れ、加熱し、ハウス内にイオ
ウを昇華させる作業を午前8時から午後4時までの8時
間行い、18ヶ月後のハウス展張フィルムを目視にて観
察した。 [耐農薬テスト評価について] ◎ 変化無し ○ 若干破れが見られる □ 破れが見られる △ 大きく破れているカ所が見られる × 全面が破れる
【表1】 *1 LA−63FL(旭電化社製) *2 DS−403(ダイキン工業社製) *3 ファルパック50M(日本油脂社製) *4 ファルパック200S(日本油脂社製)
【0026】比較例1〜5 比較例として、表2に示す配合により、厚さ0.1mm
のフィルムを、カレンダー法により作成した。また、こ
れらのフィルムの耐農薬テスト評価については、実施例
と同じである。
【表2】 *1〜4は、実施例と同じである。
【0027】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ムは、上記の構成をとることによって、透明性等の諸物
性を損なわずに耐農薬性を向上させることが出来る。ま
た、ハウス内又はハウス付近で農薬を使用した場合にお
いても、耐農薬性が向上したことにより、強度及び耐候
性に優れ、長期間使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08F 214/06 C08F 210:02 210:02) C08L 33:14 (C08L 27/06 33:14) Fターム(参考) 2B024 DB01 2B029 EB02 EC04 EC20 4F071 AA15X AA24 AA24X AA42 AF57 AH01 BC01 4J002 BD04X BD05X BD06W BD06X BD061 BD07X BD08X BD09X BG053 BG073 CD193 FD010 FD020 FD040 FD050 FD060 FD070 FD170 FD200 GA01 4J100 AA02Q AC03P CA04 JA64

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含有量が、1.1〜7重量%のエ
    チレン−塩化ビニル共重合体20〜100重量%と他の
    塩化ビニル系樹脂80〜0重量%からなり、かつ全エチ
    レン含有量が1.1〜3重量%である塩化ビニル系樹脂
    100重量部に対し、エポキシ基含有アクリル系化合物
    を0.1〜5重量部を含有する塩化ビニル系樹脂組成物
    をフィルム化して得られる農業用塩化ビニル系樹脂フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】エポキシ基含有量アクリル系化合物が下記
    構造式で示されるモノマーを重合して、得られたポリマ
    ーである請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フィル
    ム。 【化1】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127523A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂、該熱可塑性樹脂を含むポリ塩化ビニル樹脂用安定剤、及び改質されたポリ塩化ビニル樹脂

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