JP4693035B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
矢印の向きに回転する画像担持体1は、帯電手段2によりその表面が帯電される。中間転写ベルト7のマークが検出されると、書き込み手段3が画像データに基づく露光を開始し、画像担持体1に潜像が形成される。潜像は、現像手段4によりトナー像として顕像化され、中間転写ベルト7との接点において1次転写手段5により中間転写ベルト7に転写される。転写後の画像担持体1は、クリーニング手段6により、転写残トナーがクリーニングされる。
中間転写ベルト7に重ね合わされた画像は、別の転写手段により紙などの記録媒体に転写され、定着された記録媒体は装置外に排出される。
これにより、ベルト状感光体や、中間転写ベルト等を支持する駆動ローラの偏心に起因する画像の重ね合わせに際しての色ずれを解消することができる。
また、他の目的は、LEDアレイヘッドのような固体走査型の書き込み手段においても、色ずれを抑えるようにすることである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記複数個のマークを、前記中間転写ベルトの周方向の一部に集中的に設けることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトの一部に設けた複数個のマークからなるマーク群を、該中間転写ベルトの周方向に断続的に設けたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5、6または7に記載の画像形成装置において、個々のマーク群において、複数個のマークを一定間隔で配置したことを特徴とする。
以降に述べる各実施形態は、前述した図1に示した画像形成装置に適用したものとして説明する。
この4つのマークは、図2に示すように、等間隔dmでマークm1からマークm4を配置し、ベルトの伸び等の影響を低減するために、図3に示すように可能な限り微小距離内に設ける。また、ベルトは、矢印の方向に走行するものとする。
通常、矢印に示すよう、マーク検知信号からほぼ一定時間遅れて割り込み信号として検出される。
また、同期信号割り込みなどの予め分かっている、定期的に発生する他の(割り込み)処理によるマーク検出遅延(例えば、マークm3における遅延等)の影響が、後続のマーク(m4)の検知にまで及ばないように、マーク間隔を設定しておく。
ここで、ベルト速度ムラで検出時間t2>t0と変化した場合には、t3<t0となることはないので、t2+t3>2*t0となり、検出遅延ではないことが容易に判断できる。
また、検出遅延による遅れ(量)はベルト速度ムラによる遅れに比べ大きいので遅れ量(Δt=t2−t1)から判断することも可能である。
しかし、t2+t3≒2*t0を満足しないのであれば、速度ムラによる遅延とみなし、補正することなく、検出時刻そのままを画像形成開始基準とする。
割り込みコントローラ404は、割込み信号によってCPU401に割り込み要求をし、割り込み処理を実行させる。マーク検知信号や書き込み系の同期信号が外部割込み信号として入力する。
RAM403にはレジスタが設けられ、マーク検知割り込み時にマーク検出時のタイマカウント値、書き込み系の同期信号割り込み時のタイマカウント値などが保存される。
記憶手段501には、マーク検知時の時刻(カウント値)が記憶される。マークカウンタ(マーク検出時刻取得手段)502がマークを検知するたびに、すでに格納されているカウント値の格納場所は変更される。
求めたマーク間隔を判定手段504で基準値(ここではt0)と上述のように比較し、遅延の有無を判定する。
即ち、上述の場合には、t2>t0 且つ t2+t3≒2*t0 となっているかを判定し、この条件を満足した場合、遅延があるとする。
判定手段504で遅延が有ると判定した場合には、上記(方法1)でマーク検出のカウンタ値(検出時刻)を補正手段505で補正する。
CPU401は、割り込み禁止(ステップS1)、初期設定(ステップS2)、割り込み許可(ステップS3)を実行すると、メインループに制御を移し、処理1(ステップS4)、処理2(ステップS5)、割り込み禁止(ステップS6)、処理3(ステップS7)、割り込み許可(ステップS8)と順次処理を実行し、再びステップS4の処理1から一連の処理を実行するようにプログラムされている。
ここで、マーク検知信号が入力されると割り込みコントローラ404が割り込み要求を行う。CPU401が、割り込み許可状態であれば、現在実行中の処理を中断し、割り込み制御の処理を行う。しかし、CPU401が、割り込み禁止状態であれば、割り込み許可状態になるまで待たされる。
また、マークカウンタ値がnであれば(ステップS16のNO,S17のYES)、マークカウンタ値をクリアして、割り込み処理を終了し、メインルーチンへ戻る。
この判定は、上述した(m−1)、m、(m+1)個目の時間関係から行う。または、予め求めたマーク間隔のテーブルと比較してもよい。
また、遅延がある場合には(ステップS21のYES)、前述した(方法1)でマーク検出時刻を補正し、それを画像形成開始基準のマーク検知時刻として(ステップS23)、割り込み処理を終了し、メインルーチンへ戻る。
各色の画像形成は、中間転写ベルト7のマークを基準に開始するが、書き込み手段3がレーザ走査光学系を用いた走査型である場合、中間転写ベルト7のマーク検知と書き込み手段3の書き込み基準となる同期信号が非同期であるので、中間転写ベルト7のマークが上述の補正等により正しく検出され、それを基準に画像形成を開始しても各色の重ね画像に色ずれが生じる。
画像形成開始基準のマーク検知信号(A)と同期信号との時間差は、(B)、(C)に示すように最大で同期信号の周期T分ずれる。基準(1色目)画像形成を図9の(B)のタイミングの同期信号p1で行うと、基準画像外(2色目以降)の画像形成開始タイミングは補正の施しようがなくなり、(C)のタイミングで同期信号が生成した場合、同期信号p2で開始することになり、最大1走査分(Δt:斜線部)のズレが生じてしまう。
図10は、複数ビームを2ビーム(グレービーム、白ビーム)とした際の、本発明の制御によるドット形成位置の一例である。ここで、グレービームが副走査の先行(開始)側ビームである。
3色目の場合においては、1色目と2色目の平均開始時間tc1と3色目の開始時間との時間差Δtが最小となるようにビーム選択(白ビーム:L1)して画像形成を開始する。この時、選択した白ビームL1に対して、擬似同期信号(図10におけるグレービーム(Du)と白ビーム(L1)の間の点線)を想定して3色目の画像形成開始同期信号とする。
従って、3色目のマーク基準に対する画像形成開始時間はt3+T/2となる。また、tc1と3色目の画像形成時間との平均tc2(重心同期2)を求めると、tc2=(tc1+t3+T/2)/2となる。
・Δt≧3T/4 の場合、1走査遅延
・T/4≦Δt<3T/4 の場合、ビーム(後続)選択
・Δt<T/4 の場合、そのまま
である。
グレーが従来技術で制御される先頭ビーム位置であり、各色の先頭ビームばらつき範囲が点線枠となる。
一方、本制御方式の場合、2色目および4色目の画像先頭ビームが従来技術と異なり黒丸が選択され、ばらつき範囲を実線枠で示したように小さくできる。
図12は、同期信号周期Tを100とした場合の、ベルトマーク信号(一番上の信号波形)に対する各色の初めの同期信号とドット位置の関係を示す。ベルトマーク信号から初めの同期信号までの時間差を、ベルトマーク発生時を示す点線の左に示し、イタリック数字で図の左側に示し、上述した制御方法による先頭ドット形成位置(時間)をドットの右横に示している。画像は、上からC(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、K(ブラック)の順で形成される。
図12では、分かり易くするために、2ビームの内、実際の画像形成の先頭となるビーム位置だけを示している。黒の実線が同期信号を、点線が1度に走査される2つのビーム(先行ビーム、後続ビーム)の境界である。3色目のM(マゼンタ)だけが、後続のビームが選択されていることを示している。
ここで、ビーム選択した位置(107)は、先に形成したシアンとイエローのマーク基準に対する画像形成開始時間(76〜98)の範囲外であるが、ビーム選択した位置から1ドット分早めた時間は57で、先に形成した画像形成開始時間の最小値であるシアンの76との差分(19=76−57)が、ビーム選択した位置と画像形成開始時間の最大値であるイエローの98との差分(9=107−98)よりも大きいため、ビーム選択した時間で画像形成を開始する。このとき、tc1とマゼンタとの平均開始時間tc2=(87+107)/2=97となる。
しかし、1走査分遅延させたドット位置から1ドット分早めた(図の点線白丸)時間は70で、画像形成開始時間の最小値であるシアンの開始時間76との差分が6となるので、1走査分遅延させたドット位置と画像形成開始時間の最大値との差分よりも小さいため、1ドット分早めた図12の点線白丸時間で画像形成を開始する。
(黒を1走査分遅延させたドット位置で形成した時の先頭ドット位置のばらつき量は、120−76=44である)
これにより、3つのマークを設けるだけで、ベルトマーク検出遅延の判定および補正が可能で重ね合わせ画像の先頭位置ずれを低減できる。
また、ベルトにマークを設ける工程が簡易になる。マークのコストが削減できる。
従って、記憶手段としては最低3つのマーク検出時刻を記憶保持できればよく、画像形成開始位置を変更する等の理由で4つ以上のマークを設けた場合には、最新の3つの値を保持して、それ以前の検出時刻は破棄して更新するようにする。
即ち、マーク群の先頭マーク検出時のカウント値がブロックAに記憶される。後続のマークを検出すると、ブロックAのカウント値はブロックBにシフトし、ブロックAに後続のマークを検出した時刻を記憶する。さらに後続のマークを検出すると、ブロックBの値はブロックCへ、ブロックAの値はブロックBへシフトし、ブロックAに検出した時刻を記憶する。さらにマークを検出すると、ブロックCの値は破棄され、ブロックBの値はブロックCへ、ブロックAの値はブロックBへシフトを繰り返す。
即ち、最初のマーク検出時刻はブロックAに、2つ目のマーク検出時刻はブロックBに、3つ目のマーク検出時刻はブロックCに記憶される。4つ目のマーク検出時刻はブロックAに上書きされる。5つ目のマーク検出時刻はブロックBに上書きされる。
つまり、最初の(最も古い)マーク検出時刻は破棄され、常に最新のマーク検出時刻が保存される構成である。
Claims (9)
- 中間転写ベルトを有し、中間ベルト上に設けたマークをマーク検知手段で検出して
画像担持体への画像形成を開始し、形成した画像を中間転写ベルトに転写する工程を色毎
に複数回繰り返してカラー画像を形成する画像形成装置において、前記中間転写ベルト上
に中間転写ベルト回転方向に配置した複数個のマークと、マーク検出遅延補正手段とを設け、前記マーク検出遅延補正手段を、マーク検出時刻を取得するマーク検出時刻取得手段と、前記マーク検出時刻取得手段で取得した複数個のマーク検出時刻を記憶保持する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した検出時刻からマーク間隔を求める演算手段と、画像形成前に予め求めたマーク間隔の基準値と、前記演算手段で求めたマーク間隔とを比較することで、複数個のマークの任意の1つである画像形成開始基準マークの検出信号に遅延の有無を判定する判定手段と、前記判定手段の結果に従い前記マーク検出時刻を補正する補正手段とで構成し、前記判定手段が、複数個のマークの任意の1つである画像形成開始基準
マークの検出信号に遅延有りと判定した場合、前記補正手段によって遅延を補正したマーク検出信号に基づいて画像形成を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、副走査方向に配列した複数ビームを
有する走査型書込み手段を有し、2色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間と、1色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間との差が最小となるように、書込みタイミングの遅延またはビーム選択をして2色目の画像形成を開始し、1色目と2色目の、各マーク検出信号に対する画像形成開始時間の平均開始時間tc1を求め、3色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間と、前記平均画像形成開始時間tc1との時間差が最小となるように、書込みタイミングの遅延またはビーム選択をして3色目の画像形成を開始し、3色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間と先に求めたtc1との平均画像形成開始時間tc2を求め、4色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間と、前記平均画像形成開始時間tc2との時間差が最小となるように、書込みタイミングの遅延またはビーム選択をして4色目の画像形成を開始するようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、1色目と2色目の平均画像形成開始時間tc1との時間差が最小となるように、書込みタイミングの遅延またはビーム選択制御により求めた3色目の画像形成開始時間が、既に形成した1,2色目の画像のマーク検出信号に対する画像形成開始時間の振れ(変動)幅から外れた場合、前記変動幅の最小値または最大値からの偏差と、前記書込みタイミングの遅延またはビーム選択制御により求めた時間から、予め定まるビーム幅分副走査方向に早めるか遅らせるかした開始時間を想定し、その時の前記変動幅の最小値または最大値からの偏差とを比較し、偏差が小さくなる画像形成開始時間で画像形成を開始すると共に、3色目のマーク検出信号に対する画像形成開始時間と先に求めたtc1との平均画像形成開始時間tc2を求め、平均画像形成開始時間
tc2との時間差が最小となるように、書込みタイミングの遅延またはビーム選択制御により求めた4色目の画像形成開始時間が、既に形成した1〜3色目の画像のマーク検出信号に対する画像形成開始時間の変動幅から外れた場合、前記変動幅の最小値または最大値
からの偏差と、書込みタイミングの遅延またはビーム選択制御により求めた時間から、予め定まるビーム幅分副走査方向に早めるか遅らせるかした開始時間を想定し、その時の前記変動幅の最小値または最大値からの偏差とを比較し、偏差が小さくなる画像形成開始時間で画像形成を開始するようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルト上に設ける複数のマークを3個以上としたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記複数個のマークを、前記中間転写ベルトの周方向の一部に集中的に設けることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5に記載の画像形成装置において、前記中間転写ベルトの一部に設けた複数個のマークからなるマーク群を、該中間転写ベルトの周方向に断続的に設けたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記憶手段は、画像形成時のマーク検出時刻を少なくとも3つ以上記憶保持可能で、最新の検出時刻を保存すると共に最も古い検出時刻を破棄するよう構成し、記憶保持する画像形成時のマーク検出時刻を3つとした場合は、画像形成開始基準とするマーク(該当マーク)および該当マーク前後のマーク検出時刻を記憶保存して、該当マーク前後のマーク間隔を求めることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5、6または7に記載の画像形成装置において、個々のマーク群において、複数個のマークを一定間隔で配置したことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、中間転写体と、中間転写体の移動面に対向して配置した画像形成手段を複数有し、画像形成手段は1つの画像担持体と1つの書き込み手段と、この画像担持体に書き込み手段により形成される静電潜像を現像する少なくとも2つの現像手段と、現像手段を択一的に選択して駆動する切り替え手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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