JP4691112B2 - 接点装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、接点装置およびその製造方法に関する。より詳しくは、接点圧力が低い接点、例えばMEMS(MicroElectroMechanical System)スイッチなどに用いられる接点装置およびその製造方法に関する。
本出願は、下記の日本出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
1.特願2006−11028 出願日 2006年1月19日
2.特願2006−208841 出願日 2006年7月31日
MEMSスイッチの例として、下記の特許文献1および特許文献2には、Si基板等を材料として、ウェハプロセスにより製造された接点装置が記載される。これらの接点装置は、バイメタルまたはバイモルフにより変位する可動接点を備えたスイッチであり、微小な駆動電力で動作する。
上記のようなMEMSスイッチにおいては、接点圧力が10mN以下程度と非常に低いので、接点同士の接触抵抗を下げる目的で、接点材料として軟らかい金属を用いる場合がある。このような場合に用いられる接点材料としてはAuまたはその合金がある。
特開2003−281988号公報 特開2004−055410号公報
接点材料として軟らかい金属を使用することにより、接触抵抗を低下させて良好な電気特性を得ることができる。しかしながら、接点に柔らかい金属を用いた場合、互いに当接する接点の間で溶着が生じて、スイッチとしての機能が失われる場合があった。このため、製造過程で融着が生じた場合は製造歩留りが低下し、実装後に融着が生じた場合はそのスイッチが実装された回路全体の寿命が尽きるという問題があった。
なお、接点圧力が10mN以上と高い接点装置の場合は、接点相互の当接面にロジウム(Rh)などの薄い酸化皮膜を形成する場合がある。しかしながら、このような被膜を備えた接点は、接点寿命こそ長くなるが、接点における接触抵抗が高くなる。従って、前記のように接点圧力が低い接点装置には相応しい構造ではない。
このように、溶着に起因する接点寿命低下の防止と、接点同士の接触抵抗による電気特性の劣化防止とはトレードオフの関係にあり、長い寿命と低い接触抵抗とを両立させることは難しいとされている。
この発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて創作され、接点寿命を長く、かつ接点同士の接触抵抗を低くすることができる接点装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる接点装置およびその製造方法を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決する目的で、本発明の第1の形態として、接点装置を製造する方法であって、支持層の上に第1導電膜を形成する工程と、第1導電膜の上に金属または合金を含む第2導電膜を形成する工程と、第2導電膜の上に第3導電膜を形成する工程と、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、第2導電膜の金属を拡散させて第3導電膜の表面に析出させて酸化させた第2導電膜の金属の酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層を形成する工程とを備える接点装置の製造方法が提供される。これにより、接点の表面に、第2導電膜に含まれる金属または合金の酸化物を含む非常に薄い表面層が形成される。この表面層は、接点の溶着を抑制する一方で、接点の接触抵抗を上昇させることがない。従って、高い製造歩留りおよび長い寿命と良好な電気特性とを兼ね備える接点装置が製造される。
また、ひとつの実施形態によると、上記製造方法において、加熱処理の温度は、金属または合金と第1導電膜とが合金を形成する温度よりも低いことが好ましい。これにより、第2導電膜の金属または合金が、第3導電膜に対して効率よく拡散される。また、合金化により第1導電膜が硬化し、あるいは、電気的特性が劣化することがない。
更に、他の実施形態によると、上記製造方法において、加熱処理の温度は、金属または合金と第3導電膜とが合金を形成する温度よりも低いことが好ましい。これにより、第2導電膜の金属または合金が、第3導電膜に対して効率よく拡散され、更に、第3導電膜の表面に効率良く析出する。
また他の実施形態によると、上記製造方法において、第3導電膜において金属または合金が拡散する拡散係数は、第1導電膜において金属または合金が拡散する拡散係数よりも大きいことが好ましい。これにより、第1導電膜よりも第3導電膜において、より効率よく金属または合金が拡散されるので、所望の構造の接点装置を効率よく製造できる。
また他の実施形態によると、上記製造方法において、金属または合金は、ニッケル(Ni)を含む。これにより、入手が容易で廉価なNiを用いて、製造歩留りが向上され、長寿命で電気的特性に優れた接点装置を製造できる。
また他の実施形態によると、上記製造方法において、第1導電膜は金(Au)を含み、第3導電膜は金(Au)または金パラジウム(Au−Pd)合金を含む。これにより、電気的特性に優れて接触抵抗が低く、化学的にも安定した長寿命な接点装置を製造できる。
また他の実施形態によると、上記製造方法において、第3導電膜におけるパラジウムの含有率が20原子%以下であることが好ましい。これにより、第3導電膜の電気抵抗を低く保つことができる。
また他の実施形態によると、上記製造方法において、表面層は、表面層の表面から深さ30nm以下の範囲に金属または合金の酸化物を含む。これにより、接点の接触抵抗が上昇することなく、接点の溶着を抑制できる。
また、本発明の第2の形態として、上記の製造方法により製造された接点装置が提供される。これにより、良好な電気的特性と高歩留りおよび長寿命とを兼ね備えた接点装置が供給される。
更に、本発明の第3の形態として、接点装置であって、金属または合金により形成された金属膜と、金属膜の上に形成された導電膜と、金属膜および導電膜を、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、金属膜の金属を導電膜に拡散させて、導電膜の表面まで析出した金属または合金を酸化させた酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層とを有する接点を備える接点装置が提供される。これにより、接点の表面に非常に薄い表面層を形成し、接触抵抗を上昇させることなく、溶着を防止できる。
また、ひとつの実施形態によると、上記接点装置において、表面層は、表面層の表面から深さ30nm以下の範囲に金属または合金の酸化物を含む。これにより、接点における接触抵抗を増加させることなく接点の融着を防止できる。
また、他の実施形態によると、上記接点装置において、金属または合金は、ニッケル(Ni)を含む。これにより、廉価で入手が容易な材料により、上記接点装置を形成できる。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、金属膜に含まれる金属または合金は、加熱により当接面に到達するまで導電膜に拡散する。これにより、表面層が磨耗した場合に、表面層を修復できる。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、金属膜は、導電膜よりも金属または合金が拡散しにくい材料で形成された導電性支持層により支持される。これにより、金属層を形成する金属または合金を、効率よく拡散させることができる。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、導電性支持層は、金(Au)を含み、導電膜は金(Au)または金パラジウム(Au−Pd)合金を含む。これにより、化学的に安定で、接触抵抗の低い接点を形成できる。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、導電膜におけるパラジウムの含有率が20原子%以下であることが好ましい。これにより、第3導電膜の電気抵抗を低く保つことができる。
本発明の第4の形態として、支持層に固定された固定接点と、支持層に対して近接および離間するアクチュエータと、アクチュエータに支持され、アクチュエータの近接および離間に伴って、固定接点に対して当接および離間する可動接点とを備え、固定接点および可動接点が当接した場合に電気的に導通する接点装置であって、固定接点は、支持層の上に形成された第1導電膜と、第1導電膜の上に形成された金属または金属の合金を含む第2導電膜と、第2導電膜の上に形成された第3導電膜と、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、第2導電膜の金属を拡散させて第3導電膜の表面に析出させて酸化させた第2導電膜の金属の酸化物を含み、可動接点に当接する表面層とを有する接点装置が提供される。これにより、融着が抑制され、製造歩留りが高く長寿命で、接触抵抗が低く電気的特性の優れた接点装置を使用できる。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、可動接点は、アクチュエータの上に形成された第1導電膜と、第1導電膜の上に形成された金属または金属の合金を含む第2導電膜と、第2導電膜の上に形成された第3導電膜と、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、第2導電膜の金属または合金を拡散させて第3導電膜の表面に析出させて酸化させた第2導電膜の金属または合金の酸化物を含み、固定接点に当接する表面層とを有する。これにより、厚い接点を有し、多くの接点装置における接点と代替できる接点を備えた接点装置が形成される。
また他の実施形態によると、上記接点装置において、アクチュエータは、電圧が印加されることにより伸縮する圧電材料層を含む。また、他の実施形態によると、上記接点装置において、アクチュエータは、電流が通電されることにより発熱するヒータ、および、ヒータにより加熱されて伸長する部材を有するバイモルフを含む。これにより、僅かな電力で動作し、低い接点抵抗と高歩留り且つ長寿命を兼ね備えた接点装置が供給される。
本発明の第5の形態として、上記の接点装置を有し、半導体試験装置において試験信号を断続するスイッチが提供される。これにより、試験信号を劣化させることなく切り替えることができ、長寿命な半導体試験装置が供給される。
本発明の第6の形態として、上記スイッチを備える半導体試験装置が提供される。これにより、種々の試験信号を切り替えて試験を実施できるので汎用性が高く、長寿命な半導体試験装置が供給される。
また、本発明の第7の形態として、半導体試験装置のプローブであって、金属または合金により形成された金属膜と、金属膜の上に形成された導電膜と、金属膜および導電膜を、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、金属膜の金属を導電膜に拡散させて、導電膜の表面まで析出した金属または合金を酸化させた酸化物を含み、対向するパッドに当接する表面層とを先端に有するプローブが提供される。これにより、接触抵抗が低く、寿命の長いプローブを用いて半導体の試験を実施できる。また、プローブの表面層が磨耗した場合は、熱処理により表面層を修復できるので、プローブの寿命がさらに延長される。
更に、本発明の第8の形態として、上記のプローブを備える半導体試験装置が提供される。これにより、プローブによる接触抵抗が低く、長期間にわたって精密な試験を実施できる半導体試験装置が供給される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
上記接点装置およびその製造方法によれば、接点圧力の低い接点装置において、接触抵抗を上昇させることなく、接点の溶着を防止できる。即ち、この接点装置は、対向する接点に対して当接する接点の表面に、金属または合金の酸化物を含む表面層が形成される。この表面層は後述するように非常に薄いので、導体膜を硬化させることがなく、多くは非導電性である酸化物を含むにもかかわらず、接点の接触抵抗を上昇させることがない。また、互いに当接する接点の間に表面層が介在することにより、接点の溶着が抑制される。
上記のような表面層は、表面層を支持する導体膜に金属または合金を拡散させ、更に、導体膜の表面まで拡散して析出した金属または合金を酸素含有雰囲気に触れさせることにより形成できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
ひとつの実施形態に係る接点装置における接点10の製造過程を示す断面図である。 ひとつの実施形態に係る接点装置における接点10の構造を示す断面図である。 接点10の表面から膜厚方向に測定した金属元素の分布を示すグラフである。 接点10における接触抵抗および他の接点との溶着の発生率について、Pd濃度に対する依存性を示すグラフである。 図2の接点装置をバイモルフスイッチ100に適用した例を示す平面図である。 図5のI−I線に沿う断面図である。 マイクロスイッチ200の断面図である。 基板206の斜視図である。 マイクロスイッチ200の製造における基板用意段階、可動部形成段階、およびリード形成段階を示す図である。 マイクロスイッチ200の製造における貫通孔形成段階を示す図である。 マイクロスイッチ200の製造における配線基板用意段階を示す図である。 マイクロスイッチ200の製造における固着段階を示す図である。 マイクロスイッチ200の製造における電気的接続段階を示す図である。 マイクロスイッチ200の製造における密封段階を示す図である。 配線基板212の全体を示す図である。 基板206の全体を示す図である。 基板216の全体を示す図である。 固着段階、密封段階、および電気的接続段階を示す図である。 切断段階を示す図である。 複数種類の接点装置を備えた半導体試験装置400全体の構造を模式的に示す図である。 半導体試験装置401に含まれる接点装置の一例である切り替えスイッチ201およびプローブピン310の機能を模式的に示す図である。 半導体試験装置401に実装されるプローブピン310の形状と構造を示す図である。 半導体試験装置400に含まれる接点装置の他の一例である切り替えスイッチ201およびプローブピン320の機能を模式的に示す図である。 半導体試験装置402に実装されるプローブピン320の形状と構造を示す図である。
符号の説明
10 接点、11 基体、12 第1導電膜、13 第2導電膜、14 第3導電膜、15 酸化物、16 拡散金属、17 表面層、100 バイモルフスイッチ、102 可動接点、104 固定接点、106 低膨張率部材、108 バイモルフ部、110 バイモルフ支持層、112 ヒータ電極、114 貫通孔、116 裏面金属層、126 基板、128 ヒータ、130 高膨張率部材、200 マイクロスイッチ、201 切り替えスイッチ、202 可動部、204 リード、206 基板、208 貫通孔、210 貫通孔、212 配線基板、214 電極パッド、216 基板、218 固定接点、220 接地電極、222 バイモルフ、224 ヒータ、226 可動接点、228、232、234 SiO層、230 Al層、236 凹部、238 ボンディング機具、300、310、320 プローブピン、312、322 先端部、314、324 本体部、326 接着材、328 プローブ基板、400、401、402 半導体試験装置、410 ハンドラ、420 テストヘッド、422 ロジック信号発生器、424 RF信号発生器、426 プローブステージ、428 プッシャ、430 主装置、440 ケーブル、450 被試験半導体デバイス、452 パッド
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、ひとつの実施形態に係る接点装置の製造過程における接点10の層構造を示す断面図である。同図に示すように、この接点10は、基体11の表面に形成された第1導電膜12と、その上に順次積層された第2導電膜13および第3導電膜14を備える。
この接点10の製造過程を以下に説明する。まず、絶縁物または誘電物により形成された基体11の表面に、金(Au)を用いたメッキ法により第1導電膜12を形成する。
次いで、第1導電膜12の上に、Niを含む単体金属または合金としてのニッケルクロム(Ni−Cr)合金により、膜厚が100nm以上の第2導電膜13を形成する。続いて、第2導電膜13の上に、パラジウムの含有率が20原子%以下の金パラジウム(Au−Pd)合金により、膜厚1μm以下の第3導電膜14を形成する。第2導電膜13および第3導電膜14の成膜法はスパッタ法とした。こうして、図1に示した積層構造を有する接点10が形成された。ただし、この接点10はまだ製造過程の途中にあり、後述する熱処理を経て完成される。
図2は、熱処理を経て完成された接点10の層構造を示す断面図である。同図に示すように、熱処理をすることにより、第2導電膜13に含まれる金属または合金は、拡散金属16として第3導電膜14内に拡散され、やがて第3導電膜14の表面に到達して析出する。一方、熱処理は酸素含有雰囲気下で実施され、第3導電膜14の表面に析出した拡散金属16は酸素含有雰囲気に触れて酸化される。こうして、第3導電膜14の表面および表面近傍においては、拡散または析出した金属または合金の酸化物15が形成される。なお、本実施例では、図1に示した接点10を、大気または酸素ガス中で250℃に加熱して熱処理とした。
上記のように熱処理された接点10においては、第3導電膜14の表面に近い部分において拡散金属16が酸化されて酸化物15となる。このため、第3導電膜14の表面および表面近傍には、拡散金属16の酸化物15を含む表面層17が形成される。
なお、このような熱処理において拡散金属16が第3導電膜14の表面まで到達するように、第3導電膜14の膜厚は、拡散金属16に対する拡散係数を考慮して決定することが好ましい。また、形成される表面層17の厚さは、加熱温度および第3導電膜14の膜厚などによらず略一定となるので、第3導電膜14の緻密さや拡散エネルギに依存すると考え得る。ここで、接点10における接触抵抗を、例えば0.5Ω以下とするには、表面層17の厚さを30nm以下とすることが好ましい。
また、第2導電膜13に含まれる金属または合金は、第1導電膜12にも拡散する。そこで、第1導電膜12における拡散係数を、第3導電膜14における拡散係数よりも低くすることにより、第3導電膜14に金属または合金を効率良く拡散させることができる。
更に、第2導電膜13に含まれる金属または合金が、有効な酸化物を形成し得る状態で第3導電膜14の表面まで拡散するように、熱処理する場合の加熱温度は、第2導電膜13の材料が第3導電膜14と合金化する温度よりも低くすることが好ましい。また、第2導電膜13に含まれる金属または合金が効率良く第3導電膜14に拡散されるように、熱処理する場合の加熱温度が、第2導電膜13の材料が第1導電膜12と合金化する温度よりも低くすることが好ましい。
上記のような条件を総合的に勘案した接点装置の材料の組み合わせとしては、既に実施例に挙げた、第1導電膜12として金(Au)を、第2導電膜としてニッケル−クロム合金(Ni−Cr)を、第3導電膜14として金−パラジウム合金(Au−Pd)を用いた組み合わせを例示できるが、これに限定されるわけではない。
図3は、上記加熱処理後の接点10において、その表面からの深さ方向について金属元素の濃度分布をオージェ分光測定装置により測定した結果を示すグラフである。同図において、縦軸は線形目盛で表した金属元素の濃度(at%)、横軸は線形目盛で表した、接点の表面から膜厚方向に測った深さ(nm)である。同図に示すように、第3導電膜14の表面でもある表面層17においては、深さ20nm程度までの範囲に拡散金属16としてのNiと酸素が豊富に存在し、Niの酸化物15が形成されていることが判る。この酸化物15が障壁となり、後述するように接点同士の溶着が抑制される。
また、上記のように、Niの酸化物15を含む表面層17の厚さは20nm程度と非常に薄いので、Ni酸化物が存在している領域においてもトンネル電流が流れる部分が含まれるものと推測される。更に、図3に示すように、接点10の表面には第3導電膜14に含まれるAuも存在している。これにより、接点10の表面を覆う酸化物15が非常に薄いことが判る。従って、この接点10の表面に対して他の接点を当接させた場合、接点圧力が低くても接点同士の接触抵抗を低く保つことができる。
図4は、上記のようにして作製された接点10を備えた接点装置について、接点同士の接触抵抗と、接点の固着の発生率とを評価した結果をプロットしたグラフである。同図において、縦軸は、左側に線形目盛りで表した接触抵抗を、右側に固着の発生率示す。また、横軸には、第3導電膜14中のPd濃度(at%)を線形目盛りで示す。固着の発生率は、後述するように1枚のウェハに複数の接点を形成して各々接点装置に組み立てた場合に、溶着の発生した接点装置の個数の割合により評価し、「プロセス中のstick発生率(%)」として記載した。更に、比較のために、表面層17が形成されていない図1に示した層構造の接点10を備えた接点装置についても同様に評価して、図4に併せてプロットした。なお、これも後述するように、この接点装置は加熱により動作するアクチュエータを備えているので、プロセス中の温度上昇によっても実質的に動作する。従って、「プロセス中のstick発生率(%)」は、実使用における溶着の発生と深い相関がある。
同図に示す通り、上記の実施形態のNi酸化物を含む表面層を有する接点では、接点同士のくっつき易さはPd濃度によらず低い値(くっつき難い)で一定となっている。
一方、接点同士の接触抵抗はPd濃度20原子%程までは、Pd濃度によらず低い値で一定となっており、これを超えると、多少大きくなる傾向にある。なお、この実施の形態のNi酸化物を含む表面層17を有する接点では、接点同士の接触抵抗は、Ni酸化物を含む表面層の厚さにより多少変動する。
これに対して、Ni酸化物を含む表面層のない接点では、接点の最上層のAuPd合金中のPd濃度に依存して接触抵抗、および、くっつき易さが変化し、これらの間にトレードオフの関係があることが分かる。
図5、図6は、上記接点装置を適用した、MEMSスイッチの一種であるバイモルフスイッチ100の構成を示す図である。図5は平面図であり、図6は図5のI−I線に沿う断面図である。
このバイモルフスイッチ100は、カンチレバーを有する片持ち梁スイッチであり、シリコンよりなる基板126、バイモルフ部108、バイモルフ支持層110、可動接点102、および固定接点104を備える。また、この実施形態では、固定接点104に図2に示した構造を有する接点装置の構成を適用している。
バイモルフ部108は、バイモルフスイッチ100におけるカンチレバーに対応する。そのバイモルフ部108は、熱膨張率の低い材料である酸化シリコンにより形成された低膨張率部材106と、熱膨張率の高い材料である金属ガラスにより形成された高膨張率部材130と、低膨張率部材106内に設けられたCr−Pt−Crのヒータ128と、ヒータ128と接続されたヒータ電極112とを備えている。また、バイモルフ部108は、基板126に設けられた貫通孔114と対向するように配置された可動接点102を保持している。
バイモルフ支持層110は、基板126表面に形成された酸化シリコンよりなり、バイモルフ部108の一端側でバイモルフ部108を支持している。
固定接点104は、固定接点104の一端側が基板126表面に固定され、その他端が、バイモルフ部108の可動接点102の横の方から貫通孔114に接点部分をのぞかせるように設けられている。なお、基板126の裏面には裏面金属層116が設けられている。
バイモルフ部108は、ヒータ128の加熱により低膨張率部材106と高膨張率部材130の熱膨張率差を利用して可動接点102を上下に駆動して、貫通孔114上で可動接点102と固定接点104とを電気的に接続する。
上記バイモルフスイッチ100は、次のようにして作製することができる。以下に、その製造方法の一例を簡単に説明する。
バイモルフスイッチ100の製造方法は、固定接点形成工程と、犠牲層形成工程と、バイモルフ部形成工程と、除去工程と、可動接点形成工程とで形成される。
まず、固定接点形成工程において、半導体装置の製造方法における薄膜の形成方法とパターニング方法を用いて、基板126上に下層から順にAu膜と、Ni膜またはNi合金膜と、AuPd膜による積層構造を形成する。後に、その積層構造を酸素雰囲気中で加熱処理し、Ni膜またはNi合金膜中のNiを拡散させてAuPd膜表面に析出させ、酸素との反応によりAuPd膜上にNi酸化物を形成する。これにより、下層から順にAu膜と、Ni膜またはNi合金膜と、AuPd膜およびNi酸化物による積層構造を有する固定接点104となる。
次いで、犠牲層形成工程において、固定接点104を覆う酸化シリコン膜を有する犠牲層を形成する。この犠牲層は、後にバイモルフ支持層110となる。
次に、バイモルフ部形成工程において、半導体装置の製造方法における薄膜の形成方法とパターニング方法を用いて、犠牲層の上にバイモルフ部108を形成する。
次いで、除去工程において、固定接点104の端部に当たる部分の基板126を裏面からエッチングし、基板126の表面に達する貫通孔114を形成する。続いて、固定接点104を覆う一部の犠牲層を除去する。
次に、可動接点形成工程において、基板126の裏面側から、デポジションなどにより、下層から順にAu膜(第1導電膜)と、Ni膜またはNi合金膜(第2導電膜)と、AuPd膜(第3導電膜)とにより積層構造を形成するとともに、裏面金属層116が基板126の裏面に形成される。
次いで、可動接点102および固定接点104を形成する目的で、酸素を含む雰囲気中で加熱処理を行い、可動接点102および固定接点104の形成領域において、AuPd膜を通してNiを拡散させてAuPd膜の表面にNiを析出させ、酸素との反応によりAuPd膜の表面にNiの酸化物(表面層)を形成する。これにより、高膨張率部材130の基板126の貫通孔114との対向面に可動接点102が形成されるとともに、可動接点102と対向する箇所に、前に説明したように固定接点104が形成される。
以上のような、実施の形態に係る接点装置を備えたバイモルフスイッチ100では、図2に示す接点装置を備えているので、接点圧力の低い接点において、接点同士の溶着を抑制しつつ、接点同士の接触抵抗を低く維持することができる。
例えば、この実施形態の接点装置においては、第2導電膜13の金属材料としてNiまたはNi合金を用いているが、これらに限られない。接点圧力の低い接点において、第3導電膜14中を拡散することができ、その酸化物が接点同士の溶着を抑制することができる金属であればよい。
また、第1導電膜12をメッキ法により、第2導電膜13をスパッタ法により、第3導電膜14をスパッタ法によりそれぞれ形成しているが、これに限らず、他の適切な成膜方法を採用することができる。
また、接点の種類によっては、第1導電膜12に相当する金属の機械的強度が十分であれば、基体11を省略することもできる。
また、第2導電膜13を構成する元素が第1導電膜12の方へ拡散するのを防ぐ目的で、第2導電膜13と第1導電膜12の間に、第2導電膜13を構成する元素の拡散を阻止するためのバリア膜、例えばPt膜、Mo膜、W膜などを介在させてもよい。
上記接点はバイモルフスイッチ100の接点に適用しているが、これに限定されるわけではなく、他のマイクロスイッチなどの接点にも適用できる。図7は、他の実施形態に係る接点装置としてのマイクロスイッチ200の構造を示す断面図である。また、図8は、図7に示すマイクロスイッチ200を斜め上方から見た様子を示す斜視図である。
マイクロスイッチ200は、可動部202を懸架する基板206と、基板206と略平行に、可動部202に離間して設けられた配線基板212とを有する。基板206は、貫通孔208および210が形成される。可動部202は、一端を基板206に固着され、他端を貫通孔208上に自由に保持され、接点装置における一方の接点となる可動接点226を有する。配線基板212は、導電性部材のリード204を介して可動接点226に接続される電極パッド214と、接点装置の他方の接点となる固定接点218と、固定接点218の周囲に配置された接地電極220とを有する。また、基板206の上面において貫通孔208および210を塞ぐようにキャップ基板216が装着される。後述するように、このマイクロスイッチ200は、電気的に外部と接続されて動作する。
可動部202は、アクチュエータの一例であるバイモルフ222と、バイモルフ222を加熱するヒータ224とを有して、可動接点226は、バイモルフ222の先端に配置される。バイモルフ222は、熱膨張率が異なる複数の材料が積層されて形成され、具体的にはSiO層228、Al層230、SiO層232、およびSiO層234を含む。また、ヒータ224は、SiO層232とSiO層234との間に、Cr層、Pt層、Cr層がこの順に積層されて形成される。なお、可動部202は、バイモルフ222に換えて圧電材料により形成することも、静電力により駆動する静電電極により形成することもできる。
可動接点226とは反対の端部において、可動部202にはリード204の一端が接続される。リード204の他端は配線基板212の電極パッド214に貫通孔210の中心軸の近傍において電気的に接続される。リード204および電極パッド214は、リード204の延伸方向における貫通孔210の中心軸の近傍において電気的に接続されてもよい。また、リード204および電極パッド214は、例えばAu等の同一の導電性部材により形成されることが好ましい。リード204および電極パッド214が同一の導電性部材により形成されることにより、機械的かつ電気的に安定して接続される。
上記のようなマイクロスイッチ200は、半導体プロセスにより製造できる。以下、図9から図14までを参照して、マイクロスイッチ200の製造工程をその段階毎に説明する。
図9は、基板用意段階、可動部形成段階、およびリード形成段階を示す。まず、同図に示すように、基板用意段階において、Si基板である基板206を用意する。次に、基板206の下面の一部をエッチングにより除去し、凹部236を形成する。次いで、可動部形成段階において、スパッタ法又は蒸着法によりバイモルフ222の材料を凹部236の底面に順次積層させて、可動部202を形成する。更に、リード形成段階において、スパッタ法又は蒸着法により可動部202の表面および凹部236の底面に導電性材料を積層させ、基板206の下面にリード204を形成する。
図10は、貫通孔形成段階を示す。同図に示すように、まず、貫通孔形成段階において、可動部202の一端が基板206に固着され、他端が自由に保持されるように、基板206に貫通孔208を形成する。次に、リード204の一端が基板206に固着され、他端が自由に保持されるように、基板206に貫通孔210を形成する。具体的には、基板206の上面にレジスト層を形成して、当該レジスト層をエッチングマスクとして、基板206の上面から基板206の一部をドライエッチングにより除去する。このとき、可動部202がSi基板である基板206と接触する部分に有するSiO層228がエッチングストッパとなり、貫通孔208は、SiO層228が露出するまでSi基板である基板206を除去することにより形成される。また、貫通孔208および210は、ウェットエッチングにより形成されてもよく、異方性のエッチングにより形成されることが好ましい。
次いで、可動部202が設けられた面の裏面に相当する上面から基板206をエッチングして貫通孔208および210を形成する。これにより、エッチング量を精度よく調整することができ、貫通孔208および210を形成する領域全体において基板206を均一な厚さで除去できる。また、貫通孔208および210を高い寸法精度で形成できるので、可動部202の貫通孔208への延伸部分の長さ、リード204の貫通孔210への延伸部分の長さ、および気密部分(即ち、基板206、配線基板212、および基板216で囲まれる空間)の大きさを精度よく形成できる。こうして、マイクロスイッチ200のデバイス毎のばらつきを低減して、所期の電力で可動部202に所望の変位が生じるマイクロスイッチ200を再現性よく製造できる。
図11は、配線基板用意段階を示す。同図に示すように、配線基板212は、接地電極220、固定接点218および電極パッド214を備える。また、これら配線基板212は、接地電極220、固定接点218および電極パッド214は、ビアホールを介して配線基板212の下面に接続される。更に、接点装置における一方の接点である固定接点218には、図1および図2を参照して既に説明した過程経て、表面層17を有する層構造が形成される。
図12は、固着段階を示す。同図に示すように、基板206の下面と配線基板212とが対向するように、基板206および配線基板212が固着される。配線基板212がガラス基板である場合は、陽極接合により基板206および配線基板212を接合できる。また、基板206および配線基板212の接合面にそれぞれ金属膜を形成し、金属結合により基板206および配線基板212を接合することもできる。
図13は、電気的接続段階を示す。同図に示すように、この段階では、基板206側に装着されたリード204が、配線基板212上の電極パッド214に結合される。リード204は、貫通孔210の方向に延伸した部分が曲げられることにより、電極パッド214に電気的に接続される。ここで、貫通孔210を通じて、基板206の上面から下面の方向へボンディング機具238の先端を挿入して、リード204を湾曲させ、更に電極パッド214に押圧することができる。このとき、貫通孔210と略同一幅のボンディング機具238を貫通孔210に挿入して、リード204を電極パッド214に押圧してもよい。また、基板206の面内方向において貫通孔210と略同一断面形状のボンディング機具238を貫通孔210に挿入して、リード204を電極パッド214に押圧してもよい。ボンディング機具238は、例えば超音波ウェッジであり、リード204に超音波振動を供給しながら電極パッド214に押圧して圧着できる。このように、リード204と電極パッド214とを直接押圧して圧着することにより、リード204と電極パッド214とを確実に電気的に接続することができる。
図14は、密封段階を示す。同図に示すように、まず、基板206の上面において貫通孔208および210を塞ぐように、基板206と基板216とを固着し、基板206、配線基板212、および基板216により、可動部202およびリード204を密封する。基板216がガラス基板である場合は、陽極接合により基板206と基板216とを接合できる。また、基板206および基板216の接合面にそれぞれ金属膜を形成し、金属結合により基板206および基板216を接合することもできる。こうして、図7および図8に示した構造を有するマイクロスイッチ200が製造される。
図15から図19までは、上記マイクロスイッチ200を工業的に製造する工程を段階毎に示す図である。
図15は、配線基板212となるSi基板全体を示す。同図に示すように、一枚のSi基板上に、各々が配線基板212となる複数の領域240が一括して形成される。これらの領域240の各々には、図11に示したように電極パッド214、固定接点218および接地電極220がそれぞれ形成される。また、固定接点218に対する熱処理も、Si基板全体に一括して実施される。
図16は、基板206となるSi基板全体を示す。同図に示すように、基板206についても、図9および図10を参照した可動部形成段階が、複数の領域242について一括して実施される。これにより、領域242の各々には、図7および図8に示した可動部202およびリード204が、それぞれに形成される。また、貫通孔形成段階についても同様に、基板206に形成された複数の可動部202のそれぞれに対して、貫通孔208がそれぞれ形成され、複数のリード204毎に複数の貫通孔210がそれぞれ形成される。
図17は、基板216となるSi基板全体を示す。同図に示すように、それぞれがマイクロスイッチ200の一部である基板216となる複数の領域244が、一枚のSi基板上に一括して形成される。
図18は、図15から図17に示したSi基板に対する固着段階、密封段階および電気的接続段階を示す。同図に示すように、固着段階においては、まず、電極パッド214が形成された配線基板212と、可動部202およびリード204が形成された基板206とが固着される。次に、電気的接続段階において、複数の貫通孔210にボンディング機具238が挿入され、リード204が複数の電極パッド214にそれぞれ電気的に接続される。このとき、複数の貫通孔210のそれぞれに先端が挿入される形状のボンディング機具238を用いて、複数のリード204および複数の電極パッド214を同時に電気的に接続することが好ましい。続いて、密封段階において、基板206と基板216と固着し、複数の可動部202およびリード204をそれぞれ密封する。
図19は、切断段階を示す。同図に示すように、上記密封段階の後、切断段階において、可動部202およびリード204をそれぞれが密封された状態で、基板206、配線基板212、および基板216をダイシングにより切断し、マイクロスイッチ200の各々をチップ化する。なお、切断段階では、ダイシングによる熱の上昇を防ぐ目的で、Si基板の表面に水を流しながら切断する。しかしながら、このマイクロスイッチ200は密封段階の後に切断するので、可動部202およびリード204を水圧から保護できる。
図20は、多くの種類の接点装置を有する半導体試験装置400の全体構造を模式的に示す図である。同図に示すように、半導体試験装置400は、被試験半導体デバイス450を物理的に操作するハンドラ410と、ハンドラ410によって順次供給される被試験半導体デバイス450に対して試験を実行するテストヘッド420と、被試験半導体デバイス450に対して実行する試験を制御すると共に試験結果を評価する処理を実行する主装置430とを含んでいる。
ここで、主装置430は、ケーブル440を介してテストヘッド420に接続され、その動作を制御している。また、テストヘッド420は、ハンドラ410から供給される被試験半導体デバイス450の各々に対してその都度電気的に結合され、主装置430による試験を被試験半導体デバイス450上で実行させる。実行された試験の結果により評価を受けた被試験半導体デバイス450は、再びハンドラ410により搬送され、評価結果に応じて分類されて格納される。
このような半導体試験装置400においては、試験対象となるひとつの半導体装置に対して、その機能を検査するファンクション試験、動作電圧、ロジックレベル等を検査するDCパラメトリック試験、および、動作のタイミング等を検査するACパラメトリック試験等の種々の試験が実行される。このため、テストヘッド420は異なる信号源を有すると共に切り替えスイッチ201を備え、被試験半導体デバイスを異なる信号源に結合できる。
図21は、接点装置としての切り替えスイッチ201およびプローブピン310を備えた半導体試験装置401の構造を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、この半導体試験装置401のテストヘッド420は、ロジック信号発生器422およびRF信号発生器424を含む複数の試験機能を有し、切り替えスイッチ201により、所望の信号を被試験半導体デバイス450に接続することができる。
この半導体試験装置401において、被試験半導体デバイス450に対する信号経路の接続は、プローブピン310を介して形成される。即ち、ハンドラ410によりプローブステージ426の上に置かれた被試験半導体デバイス450のパッド452に、プローブピン310の先端部312を当接させることにより、テストヘッド420および被試験半導体デバイス450は電気的に接続される。更に、切り替えスイッチ201を動作させることにより、プローブピン310は、ロジック信号発生器422またはRF信号発生器424を選択的に被試験半導体デバイス450に伝達して、所望の試験動作を実行できる。
なお、プローブピン310はパッド452に対して当接しているにすぎないので、プローブピン310を上昇させることにより被試験半導体デバイス450に対する電気的接続を絶ち、次の被試験半導体デバイス450と容易に交換できる。また、図21では各要素をひとつずつ描いているが、実際の半導体試験装置401は、被試験半導体デバイス450に形成された多数のパッド452に対応した多数のプローブピン310および切り替えスイッチ201が多数実装される。従って、ひとつひとつの切り替えスイッチ201およびプローブピン310は小型であることが望ましく、また、切り替えスイッチ201は、動作電力も小さいことが好ましい。このような観点から、図7に示したような微小な構造を有するマイクロスイッチ200は、切り替えスイッチ201として好適に使用できる。
また、プローブピン310もまた、試験信号を劣化させることなく被試験半導体デバイス450に伝達することが求められる。また、プローブピン310も、被試験半導体デバイス450を交換する毎に、パッド452に対する当接および離間を繰り返す。従って、個々のプローブピン310についても、接触抵抗が低く、固着に対する耐久性が高いことが求められる。このような観点からも、図2に示した接点構造を有する切り替えスイッチ201が好ましく使用できる。
図22は、そのようなプローブピン310の形状と構造を模式的に示す図である。同図に示すように、プローブピン310は、試験の対象となる半導体装置のパッド452に当接して、テストヘッド420および半導体装置の間の電気的接続を形成する先細りの先端部312と、先端部312を後方から支持すると同時に、テストヘッド420の内部回路との電気的接続を媒介する円筒状の本体部314とを備える。
また、プローブピン310において、その先端部312は、被試験半導体デバイス450のパッド452に対して当接して、試験中の一時的な電気的接続を形成する。この場合、半導体装置を傷めるような大きな圧力をかけることはできない。一方、試験中は、試験の対象となる半導体装置が何らかの回路に実装されて動作する場合と同様の信号あるいは電力を印加されるので、有効な試験を実施するためには、プローブピン310およびパッド452の間においても、はんだ付けあるいはボンディング等に匹敵する良好な電気的特性が求められる。そこで、半導体装置のパッド452に当接するプローブピン310の先端部312に、第2導電膜13および第3導電膜14を含む図2に示した層構造を形成することが好ましい。また、熱処理により、プローブピン310の先端部312の先端面には、第2導電膜13の金属または合金の酸化物を含む表面層17が形成される。これにより、プローブピン310およびパッド452の良好な電気的接続と、プローブピン310のパッド452に対する溶着防止とを同時に実現される。
図23は、接点装置としての切り替えスイッチ201およびプローブピン320を備えた半導体試験装置402の構造を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、この半導体試験装置402のテストヘッド420も、ロジック信号発生器422およびRF信号発生器424を含む複数の試験機能を有し、切り替えスイッチ201により、所望の信号を被試験半導体デバイス450に接続することができる。
この半導体試験装置401において、被試験半導体デバイス450に対する信号経路の接続は、プローブピン320を介して形成される。即ち、プローブピン320は、プローブ基板328の上面に複数装着されている。このプローブピン320に対して、上方からプッシャ428に保持された被試験半導体デバイス450のパッド452が当接され、テストヘッド420および被試験半導体デバイス450の間の電気的接続が形成される。更に、切り替えスイッチ201を動作させることにより、プローブピン320は、ロジック信号発生器422またはRF信号発生器424を選択的に被試験半導体デバイス450に伝達して、所望の試験動作を実行できる。
なお、この半導体試験装置402においても、プローブピン320および切り替えスイッチ201は、被試験半導体デバイス450に形成された多数のパッド452に対応して多数実装される。このような、多数のプローブピン320を備えたプローブ基板328は、プローブカード等と呼ばれ、半導体試験装置402のパフォーマンスボード(不図示)に固定して使用される。
プローブピン320の先端部322は、プローブピン320自体の弾性によりパッド452に対して押圧されている。従って、プッシャ428を介して被試験半導体デバイス450を上昇させることにより被試験半導体デバイス450に対する電気的接続を絶ち、次の被試験半導体デバイス450と容易に交換できる。
プローブピン320も、被試験半導体デバイス450を交換する毎に、パッド452に対する当接および離間を繰り返す。また、プローブピン320もまた、試験信号を劣化させることなく被試験半導体デバイス450に伝達することが求められる。従って、個々のプローブピン320についても、接触抵抗が低く、固着に対する耐久性が高いことが求められる。
図24は、そのようなプローブピン320の形状と構造を模式的に示す図である。同図に示すように、プローブピン320は、接着材326により一端をプローブ基板326に接着される。また、薄く長い本体部324を介した他端は、プローブピン320の先端部322として、被試験半導体デバイス450のパッド452に当接する平坦な先端部322を形成する。
更に、プローブピン320において、その先端部322は、第2導電膜13および第3導電膜を含む図2に示した層構造が形成される。熱処理により、プローブピン320の先端部322の先端面には、第2導電膜13の金属または合金の酸化物を含む表面層17が形成される。これにより、プローブピン320およびパッド452の良好な電気的接続と、プローブピン320のパッド452に対する溶着防止とが同時に実現される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (22)

  1. 接点装置を製造する方法であって、
    支持層の上に第1導電膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜の上に金属または合金を含む第2導電膜を形成する工程と、
    前記第2導電膜の上に第3導電膜を形成する工程と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層を形成する工程とを備え、
    前記加熱処理の温度は、前記金属または合金と前記第1導電膜とが合金を形成する温度よりも低い
    接点装置の製造方法。
  2. 接点装置を製造する方法であって、
    支持層の上に第1導電膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜の上に金属または合金を含む第2導電膜を形成する工程と、
    前記第2導電膜の上に第3導電膜を形成する工程と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層を形成する工程とを備え、
    前記加熱処理の温度は、前記金属または合金と前記第3導電膜とが合金を形成する温度よりも低い
    接点装置の製造方法。
  3. 接点装置を製造する方法であって、
    支持層の上に第1導電膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜の上に金属または合金を含む第2導電膜を形成する工程と、
    前記第2導電膜の上に第3導電膜を形成する工程と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層を形成する工程とを備え、
    前記第3導電膜において前記金属または合金が拡散する拡散係数は、前記第1導電膜において前記金属または合金が拡散する拡散係数よりも大きい
    接点装置の製造方法。
  4. 接点装置を製造する方法であって、
    支持層の上に第1導電膜を形成する工程と、
    前記第1導電膜の上に金属または合金を含む第2導電膜を形成する工程と、
    前記第2導電膜の上に第3導電膜を形成する工程と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層を形成する工程とを備え、
    前記第1導電膜は金(Au)を含み、前記第3導電膜は金(Au)または金パラジウム(Au−Pd)合金を含む
    接点装置の製造方法。
  5. 前記第3導電膜におけるパラジウムの含有率が20原子%以下である請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記金属または合金は、ニッケル(Ni)を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記表面層は、前記表面層の表面から深さ30nm以下の範囲に前記金属または合金の酸化物を含む請求項1から6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の製造方法により製造された接点装置。
  9. 接点装置であって、
    金属または合金により形成された金属膜と、
    前記金属膜の上に形成された導電膜と、
    前記金属膜および前記導電膜を、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記金属膜の金属を前記導電膜に拡散させて、前記導電膜の表面まで析出した前記金属または合金を酸化させた酸化物を含み、対向する接点に当接する表面層と
    を有する接点を備え、
    前記金属膜は、前記導電膜よりも前記金属または合金が拡散しにくい材料で形成された導電性支持層により支持される
    接点装置。
  10. 前記表面層は、前記表面層の表面から深さ30nm以下の範囲に前記金属または合金の酸化物を含む請求項9に記載の接点装置。
  11. 前記金属または合金は、ニッケル(Ni)を含む請求項9又は10に記載の接点装置。
  12. 前記金属膜に含まれる前記金属または合金は、加熱により前記導電膜の表面に到達するまで前記導電膜に拡散する請求項9から11のいずれか1項に記載の接点装置。
  13. 前記導電性支持層は、金(Au)を含み、前記導電膜は金(Au)または金パラジウム(Au−Pd)合金を含む請求項9から12のいずれか1項に記載の接点装置。
  14. 前記導電膜におけるパラジウムの含有率が20原子%以下である請求項13に記載の接点装置。
  15. 支持層に固定された固定接点と、
    前記支持層に対して近接および離間するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに支持され、前記アクチュエータの近接および離間に伴って、前記固定接点に対して当接および離間する可動接点と
    を備え、前記固定接点および前記可動接点が当接した場合に電気的に導通する接点装置であって、
    前記固定接点は、
    前記支持層の上に形成された第1導電膜と、
    前記第1導電膜の上に形成された金属または前記金属の合金を含む第2導電膜と、
    前記第2導電膜の上に形成された第3導電膜と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、前記可動接点に当接する表面層と
    を有する接点装置。
  16. 前記可動接点は、
    前記アクチュエータの上に形成された第1導電膜と、
    前記第1導電膜の上に形成された金属または前記金属の合金を含む第2導電膜と、
    前記第2導電膜の上に形成された第3導電膜と、
    酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記第2導電膜の金属を拡散させて前記第3導電膜の表面に析出させて酸化させた前記第2導電膜の金属の酸化物を含み、前記固定接点に当接する表面層と
    を有する請求項15に記載の接点装置。
  17. 前記アクチュエータは、電圧が印加されることにより伸縮する圧電材料層を含む請求項15又は16に記載の接点装置。
  18. 前記アクチュエータは、電流が通電されることにより発熱するヒータ、および、前記ヒータにより加熱されて伸長する部材を有するバイモルフを含む請求項15から17のいずれか1項に記載の接点装置。
  19. 請求項8から18のいずれか1項に記載された接点装置を備え、半導体試験装置において試験信号を断続または切り替えするスイッチ。
  20. 請求項19に記載されたスイッチを備える半導体試験装置。
  21. 半導体試験装置のプローブであって、
    金属または合金により形成された金属膜と、
    前記金属膜の上に形成された導電膜と、
    前記金属膜および前記導電膜を、酸素を含む雰囲気中で加熱処理し、前記金属膜の金属を前記導電膜に拡散させて、前記導電膜の表面まで析出した前記金属または合金を酸化させた酸化物を含み、対向するパッドに当接する表面層とを先端に有し、
    前記金属膜は、前記導電膜よりも前記金属または合金が拡散しにくい材料で形成された導電性支持層により支持される
    プローブ。
  22. 請求項21に記載されたプローブを備える半導体試験装置。
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