JP4690576B2 - ソフトウェアモデム及びそれを備えた通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウェアでモデム処理を実現するソフトウェアモデム及びそれを備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置等に搭載されたモデム装置は、DSP(Digital Signal Processor)等のハードウェア装置により構成されていた。しかし、ハードウェア装置を利用することによるコスト面での問題から、近年、装置本体が備える単一のCPUにより動作させるソフトウェアモデムが開発されている。このようなソフトウェアモデムにおいては、データを変復調する処理、変復調したデータを一時的にバッファに蓄積する処理やその他の処理等がCPUの制御の下、順次実行される。
【0003】
例えば、ソフトウェアモデムは、図5に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」という)501上で管理されるモデム処理部502、モデム制御部503及び上位アプリケーション504等をCPUが動作させることでモデム装置として機能する。図示するソフトウェアモデムにおいて、NCU505を介してデータを受信する場合には、AFE処理部506及びAFEバッファ507を介して受け取った受信データにモデム処理部502で復調処理を施し、復調後のデータをデータバッファ508に蓄積する。モデム制御部503は、データバッファ508に蓄積されたデータを取り込み、取り込んだデータに例えば、ITU−T勧告T.30やITU−T勧告V.42に準拠したプロトコル処理を行う。上位アプリケーション504は、モデム制御部503からデータを受け取り、画面表示等の処理を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなソフトウェアモデムにおいては、モデム制御部503がデータバッファ508に蓄積されたデータを取り込む際の割り込み処理の制御が問題となる。
【0005】
データバッファ508内のデータを取り込む際の割り込み処理の制御として、モデム制御部503が一定時間間隔でデータバッファ508内のデータ量を確認し、一定量以上のデータ量が蓄積された場合にデータを取り込むことが考えられる。しかし、この場合にはデータバッファ508内のデータ量が一定量に満たない場合であっても、モデム制御部503がデータバッファ508内のデータ量を確認するという事態が生じ得る。
【0006】
ところで、モデム制御部503等のアプリケーションのあらゆる処理は、OS501により管理される。モデム制御部503がデータバッファ508内のデータ量を確認している間は、OS501は、他のアプリケーションに処理させることができない。したがって、上述のように、データバッファ508内のデータ量が一定量に達しているか否かに関わらず、データバッファ508内のデータ量を確認する処理を一定時間間隔で行った場合、モデム制御部503が実際にデータの取り込み処理を行わないにも関わらず、他のアプリケーションが処理不能になるという事態が頻繁に生じることになる。このような事態を回避するため、モデム制御部503の割り込み処理をどのように制御するかが問題となる。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、ソフトウェアモデムにおける割り込み処理を効率的に行うことができるソフトウェアモデム及びそれを備えた通信端末装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受信データの復調処理を行いバッファ部に蓄積するモデム処理部と、前記バッファ部に蓄積された復調データにファクシミリ通信又はデータ通信のためのプロトコル処理を行うモデム制御部と、前記モデム制御部を起動させる割り込み処理部と、を具備し、前記割り込み処理部を起動させる起動要求プログラムを前記バッファ部に記憶し、前記モデム処理部は、前記バッファ部に所定量の復調データが蓄積された場合に、前記起動要求プログラムによって前記割り込み処理部を起動させた後、前記割り込み処理部によって前記モデム制御部を起動させるものである。
【0009】
これにより、所定量の復調データが蓄積された場合にのみモデム制御部が起動されることとなるので、効率的に割り込み処理を行うことができると共に、他のアプリケーションの処理が頻繁に不能となるような事態を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係るソフトウェアモデムは、受信データの復調処理を行いバッファ部に蓄積するモデム処理部と、前記バッファ部に蓄積された復調データにファクシミリ通信又はデータ通信のためのプロトコル処理を行うモデム制御部と、前記モデム制御部を起動させる割り込み処理部と、を具備し、前記割り込み処理部を起動させる起動要求プログラムを前記バッファ部に記憶し、前記モデム処理部は、前記バッファ部に所定量の復調データが蓄積された場合に、前記起動要求プログラムによって前記割り込み処理部を起動させた後、前記割り込み処理部によって前記モデム制御部を起動させることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、バッファ部に所定量の復調データが蓄積された場合にのみモデム制御部が起動されることとなるので、効率的に割り込み処理を行うことができると共に、他のアプリケーションの処理が頻繁に不能となるような事態を回避することができる。
【0016】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るソフトウェアモデムにおいて、前記モデム制御部は、本ソフトウェアモデムの起動時に前記起動要求プログラムを前記バッファに書き込む構成を採る。
【0017】
この構成によれば、本ソフトウェアモデムの起動時にモデム制御部の起動要求プログラムの開始アドレスが書き込まれるので、モデム処理部がデータ受信処理を開始する場合にモデム制御部の起動要求プログラムの開始アドレスが書き込まれておらず、誤動作するという事態を回避することができ、確実にモデム制御部の起動を要求することができる。
【0020】
本発明の第3の態様は、第1または第2のいずれかの態様に係るソフトウェアモデムを備えた通信端末装置である。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照にして説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態に係るソフトウェアモデムが適用される通信端末装置の構成の一部の構成を示すブロック図である。本通信端末装置は、データに対する変復調処理等のモデムが行う処理(以下、「モデム処理」という)を、本通信端末装置に搭載された単一のCPUがソフトウェアで実現するため、モデム処理を行うためのDSP等のハードウェア装置は搭載されていない。そして、CPUは、モデム処理を行う処理部を含む全てのアプリケーションの制御をOS101を介して行う。なお、モデム処理部、モデム制御部及び割り込み処理部は、CPUがプログラムを実行することにより実現する機能であるが、説明の便宜上、そのような処理部が存在するものとして説明する。
【0026】
図1において、AFE処理部102は、NCU(Network Control Unit)103が受信した受信データを受け取り、アナログ/デジタル(A/D)変換処理を施してAFEバッファ104に蓄積する。AFEバッファ104は、RAM上の一定領域に割り付けられている。一方、AFE処理部102は、AFEバッファ104に蓄積された送信データを受け取り、デジタル/アナログ(D/A)変換処理を施してNCU103に渡す。
【0027】
モデム処理部105は、AFEバッファ104に蓄積された受信データを受け取り、復調処理を施してデータバッファ106に蓄積する。データバッファ106は、AFEバッファ104と同様に、RAM上の一定領域に割り付けられている。一方、モデム処理部105は、データバッファ106に蓄積された送信データに変調処理を施してAFEバッファ104に蓄積する。
【0028】
モデム制御部107は、データバッファ106に蓄積された復調データを取り込み、必要に応じて復調データに対してファクシミリ通信又はデータ通信を行うためのプロトコル処理を施した後、上位アプリケーション108に渡す。具体的には、モデム制御部107は、ITU−T勧告T.30に定められたファクシミリ通信手順やITU−T勧告V.42に定められたデータ通信手順に準じた通信制御を行う。一方、上位アプリケーション108から送信データを受け取り、データバッファ106に蓄積する。
【0029】
このような構成を有する通信端末装置のデータ受信時において、モデム処理部105は、データバッファ106に蓄積された受信データが一定量に到達しているかを監視し、一定量に到達した場合に予めモデム制御部107が指定した、割り込み処理のためのサブルーチンプログラム(以下、単に「サブルーチン」という)をコールする。
【0030】
具体的には、起動時等の初期動作時フローにおいて、モデム制御部107が予め定められたRAM上のアドレスに割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレスを書き込む。この予め定められたRAM上のアドレスは、モデム処理部105の処理プログラムの中で割り込み処理のためのポインタ(以下、「割り込み処理ポインタ」という)109として機能する。すなわち、モデム処理部105がプログラムを実行していく過程で、データバッファ106に蓄積された受信データが一定量に到達したと判断した場合、モデム処理部105は、この割り込み処理ポインタ109により指定されたサブルーチンをコールする。コールされたサブルーチンには、割り込み処理部110が動作するためのプログラムが書き込まれている。この割り込み処理ポインタ109により指定されるサブルーチンは、モデム制御部107の処理プログラムの中に含まれる。
【0031】
図2は、本通信端末装置の初期動作時の一例を示すフロー図である。図2に示すように、初期動作する場合、本通信端末装置においては、まず、モデム制御部107が起動され(ST201)、次にモデム処理部105が起動され(ST202)、最後にAFE処理部102が起動される(ST203)。このような順序で起動される過程でモデム制御部107は、上述のように、割り込み処理ポインタ109として機能する、予め定められたRAM上のアドレスに割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレスを書き込む。そして、これ以降、AFE処理部102及びモデム処理部105がデータ通信に必要な処理を開始する。
【0032】
図3は、ROMに格納されたモデム処理部105及びモデム制御部107のサブルーチンプログラムの一例を示す図である。図3(a)は、モデム制御部107のサブルーチンプログラムを示し、ROMのアドレス1000,0000〜1FFF,FFFFに格納されている。図3(b)は、モデム処理部105のサブルーチンプログラムを示し、ROMのアドレス2000,0000〜24FF,FFFFに格納されている。図3(c)は、割り込み処理ポインタ109として機能する、RAM上のアドレスの一例を示す図である。
【0033】
本通信端末装置の初期動作時において、モデム制御部107が起動されると、モデム制御部107は、図3(a)中▲1▼のプログラムに従って割り込み処理ポインタ109として機能するRAM上のアドレスに、割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレスを書き込む。ここで割り込み処理ポインタ109として機能するRAM上のアドレスは、E000,0000であるものとし、モデム制御部107の割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレスは、1800,0000であるものとする。この割り込み処理ポインタ109として機能するRAM上のアドレスは、予めモデム制御部107で認識されているものとする。
【0034】
割り込み処理ポインタ109として機能するRAM上のアドレスに、モデム制御部107の割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレスを書き込むと、モデム制御部107は、図3(a)中▲2▼のプログラムに従って、割り込み処理部110からのメッセージが来るまで待機状態に移行する。これにより、OS101は、他のアプリケーションの処理を実行することができることとなる。
【0035】
次に、初期動作時の処理が完了した本通信端末装置において、データを受信する際の動作について図4を用いて図1及び図3を参照しながら説明する。なお、図1で破線で示す矢印は、動作の流れを示すものとする。
【0036】
本通信端末装置においてデータ受信を開始する場合、まず、NCU103を介してAFE処理部102がデータを受信する。AFE処理部102は、受信データにA/D変換処理を施してAFEバッファ104に蓄積する(ST401)。
【0037】
このとき、受信データをAFEバッファ104に蓄積すると同時に、AFE処理部102は、AFEバッファ104に一定量のデータが蓄積されたかを判定する(ST402)。一定量のデータが蓄積されていない場合には、一定量のデータが蓄積されるまでST401の処理を繰り返す。
【0038】
そして、ST401の処理を繰り返し、一定量のデータがAFEバッファ104に蓄積された場合、AFE処理部102は、OS101に対して、モデム処理部105を起動するように指示を出す(ST403)。この指示を受け取ると、OS101は、モデム処理部105を起動する。
【0039】
起動されると、モデム処理部105は、AFEバッファ104に蓄積された受信データを受け取り、復調処理を施してデータバッファ106に蓄積する(ST404)。具体的には、モデム処理部105は、図3(b)中▲3▼のプログラムに従って受信データに復調処理を施す。
【0040】
このとき、復調データをデータバッファ106に蓄積すると同時に、モデム処理部105は、データバッファ106に一定量のデータが蓄積されたかを判定する(ST405)。具体的には、モデム処理部105は、図3(b)中▲4▼のプログラムに従ってデータバッファ106に一定量のデータが蓄積されたかを判定する。一定量のデータが蓄積されていない場合には、一定量のデータが蓄積されるまでST401〜ST404の処理を繰り返す。
【0041】
そして、ST401〜ST404の処理を繰り返し、一定量のデータがデータバッファ105に蓄積された場合、モデム処理部105は、割り込み処理ポインタ109により指定されるサブルーチンを実行することで、割り込み処理部110を起動する(ST406)。具体的には、図3(b)中▲5▼のプログラムに従って割り込み処理ポインタ109として機能するRAM上の所定アドレス(E000,0000)に書き込まれた、モデム制御部107の割り込み処理のためのサブルーチンの開始アドレス(1800,0000)に設定されたサブルーチンを実行することで、割り込み処理部110を起動する。
【0042】
起動されると、割り込み処理部110は、OS101に対して、モデム制御部107を起動するように指示を出す(ST407)。具体的には、割り込み処理部110は、図3(a)中▲6▼のプログラムに従ってモデム制御部107を起動するように指示を出す。この指示を受け取ると、OS101は、モデム制御部107を起動する。
【0043】
このように、モデム処理部105は、所定の場合に自らの処理の過程で割り込み処理部110を起動している。この割り込み処理部110の起動は上述のモデム処理部105の起動と異なり、OS101を経由して起動されていない。すなわち、モデム処理部105の処理の過程で割り込み処理ポインタ109が設定されており、この割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンをモデム処理部105の処理の中で行っている。具体的には、モデム処理部105が割り込み処理ポインタ109で指定されたサブルーチン(割り込み処理部110が動作するためのサブルーチン)を代行して実行し、モデム制御部107の起動指示をOS101に対して要求している。ここで、モデム処理部105は、データバッファ106に一定量の復調データが蓄積された場合に、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンを実行して割り込み処理部110を起動する。したがって、従来のように、一定時間間隔でモデム制御部107を起動してデータバッファ106にデータ量を確認することなく、データバッファ106内のデータの取り込み処理が必要な場合にのみモデム制御部107が起動されるので、ソフトウェアモデムにおける割り込み処理を効率的に行うことができる。
【0044】
ST407の処理によりモデム制御部107が起動されると、モデム制御部107は、データバッファ106に蓄積された復調データを取り込み、必要に応じて復調データに対して圧縮等の処理を施した後、上位アプリケーション108に渡す。図3(a)を用いて説明すると、モデム制御部107は、▲7▼のプログラムに従ってデータバッファ106に蓄積された復調データを取り込む。上位アプリケーション108は、このデータを受け取り、所定の上位処理を行う(ST408)。
【0045】
その後、通信が終了したかが判断され(ST409)、通信終了でない場合には処理をST401に戻し、通信終了となるまでST401〜ST409の処理を繰り返す。なお、通信終了である場合には、データの受信処理を終了する。
【0046】
このように本実施の形態のソフトウェアモデムによれば、データバッファ106に一定量の復調データが蓄積された場合に、予めモデム制御部107で指定したアドレスに書き込まれたサブルーチンをモデム処理部105が実行する。そして、このサブルーチンには、モデム制御部107の起動をOS101に対して指示するプログラムが書き込まれている。したがって、従来のように、一定時間間隔でモデム制御部107を起動してデータバッファ106にデータ量を確認する作業をすることなく、必要な場合にのみモデム制御部107が起動されることとなるので、効率的に割り込み処理を行うことができる。また、必要な場合にのみモデム制御部107が起動されることとなるため、他のアプリケーションの処理が頻繁に不能となるような事態を回避することができる。
【0047】
なお、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンの処理内容は、できるだけ小さくすることが望ましい。本実施の形態では、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンには、モデム制御部107の起動をOS101に対して指示するプログラムのみが設定されている。これは、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンの実行は、モデム処理部105の処理とみなされることによる弊害を考慮したものである。
【0048】
すなわち、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンの実行は、あくまでモデム処理部105の処理としてみなされることとなるが、一般的に通信端末装置におけるモデム処理部105の処理は、他のアプリケーションと比べてCPUの処理優先度が高く設定されている。したがって、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンの処理内容を大きくした場合には、処理優先度の高いモデム処理部105の処理が長い時間継続することとなり、他のアプリケーションが動作できないという弊害が生じることとなる。このような弊害を回避するため、本実施の形態では、割り込み処理ポインタ109によって指定されたアドレスに書き込まれたサブルーチンの処理内容を極力小さくしている。
【0049】
また、本実施の形態では、通信端末装置に適用されたソフトウェアモデムについて説明しているため、単一の製造会社等で製造されるケースが想定されるが、もちろん複数の製造会社等で本ソフトウェアモデムを処理部毎に分けて製造するようにしてもよい。すなわち、モデム処理部105とモデム制御部107とを異なる製造会社で製造するようにしてもよい。
【0050】
むしろ、異なる製造会社等で製造するようにした場合にこそ、本ソフトウェアモデムの真価が発揮され得る。すなわち、モデム処理部105を製造する一方の製造会社は、モデム制御部107を製造する他方の製造会社が割り込み処理として実行させようとするサブルーチンの処理内容を認識することなく、指定されたサブルーチンアドレスに書き込まれたサブルーチンを実行するだけで済むので、他方の製造会社のサブルーチンの処理内容に合わせた制御を付加することなくモデム処理部105を製造することができるからである。
【0051】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、モデム処理部105及びモデム制御部107を、そのような処理部が存在するものとして説明したが、これらの動作をCPUなどの処理装置に行わせるプログラムを生成し記憶媒体に格納し、CPUが記憶媒体を参照することで、上記実施の形態と同じ動作を行うようにしてももちろん良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データバッファに一定量の復調データが蓄積された場合に予めモデム制御部で指定したアドレスに書き込まれたサブルーチンをモデム処理部が実行し、モデム処理部の処理の中でモデム制御部の起動をOSに対して指示するようにしたので、必要な場合にのみモデム制御部を起動することができ、ソフトウェアモデムにおける割り込み処理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るソフトウェアモデムが適用される通信端末装置の構成の一部の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る通信端末装置の初期動作時の一例を示すフロー図
【図3】上記実施の形態に係る通信端末装置のROMに格納されたモデム処理部及びモデム制御部のサブルーチンプログラムの一例を示す図
【図4】上記実施の形態に係る通信端末装置において、データを受信する際の動作を示すフロー図
【図5】従来のソフトウェアモデムを搭載したファクシミリ装置の構成の一部を示すブロック図
【符号の説明】
101 オペレーティングシステム(OS)
102 AFE処理部
103 NCU
104 AFEバッファ
105 モデム処理部
106 データバッファ
107 モデム制御部
108 上位アプリケーション
109 割り込み処理ポインタ
110 割り込み処理部
Claims (3)
- 受信データの復調処理を行いバッファ部に蓄積するモデム処理部と、前記バッファ部に蓄積された復調データにファクシミリ通信又はデータ通信のためのプロトコル処理を行うモデム制御部と、前記モデム制御部を起動させる割り込み処理部と、を具備し、前記割り込み処理部を起動させる起動要求プログラムを前記バッファ部に記憶し、前記モデム処理部は、前記バッファ部に所定量の復調データが蓄積された場合に、前記起動要求プログラムによって前記割り込み処理部を起動させた後、前記割り込み処理部によって前記モデム制御部を起動させることを特徴とするソフトウェアモデム。
- 前記モデム制御部は、本ソフトウェアモデムの起動時に前記起動要求プログラムを前記バッファ部に書き込むことを特徴とする請求項1記載のソフトウェアモデム。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載のソフトウェアモデムを備えた通信端末装置。
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