JP4689807B2 - 新規なβ−グルコシダーゼ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なβ−グルコシダーゼに関し、詳しくは糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来する新規なβ−グルコシダーゼ、及びそれを含有する酵素組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
セルロースは、高等植物細胞の主要な構成成分であり、広く天然に存在する。セルロースは、グルコースがβ−1,4−グルコシド結合により重合した高分子多糖であり、天然にはセルロースが結晶状、あるいは非結晶状態で存在しており、さらには他の成分、例えばリグニン、ヘミセルロース類、ペクチン類などとも複雑に結合して植物組織を構築している。
【0003】
セルラーゼは、セルロースをセロオリゴ糖、セロビオース、最終的にはグルコースにまで分解する反応を触媒する酵素群の総称であり、その作用様式によって、エンドグルカナーゼ、エキソグルカナーゼ、β−グルコシダーゼなどに大別される。それらの作用様式を詳細に比較すると、種々の作用様式を示す複数の酵素が互いに補い合い、相乗効果を発現することにより、植物細胞壁の主成分であるセルロースを分解するものと考えられている。
【0004】
β−グルコシダーゼは、セロオリゴ糖、セロビオース、又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体からグルコースを遊離させる反応を触媒すると考えられ、セルロースの糖化系の最終段階及び配糖体からのグルコースの遊離において重要な酵素である。
【0005】
β−グルコシダーゼの各分野への応用例として、飼料分野としては、飼料に添加することにより家畜の増体及び/又は飼料効率を改善できる。また、サイレージ用酵素剤として、牧草のサイロへの詰め込みの際に添加し、その発酵品質を改善せしめて良質なサイレージを調製する目的で、各種のセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、アミラーゼをそれぞれ単剤もしくは合剤で含む製剤、さらに、それら酵素の効果を高めることを目的として、これら酵素と乳酸菌との合剤が既に市販されている。
しかし、さらにβ−グルコシダーゼを強化することにより、セルロースの糖化効率が向上し、より良質なサイレージを調製することができる。
また、食品分野としては、ジュース、ワイン等の芳香成分の増加、果汁の清澄化、粘度低下、色味の改善、苦味除去、醸造、製パンにおける発酵歩合の向上などに利用できる。医薬分野としては、臨床検査用試薬に利用される。その他の分野としては、セルロースバイオマスのグルコースへの糖化促進や、セルロース製品の廃棄物の処理効率の向上に利用できる。
【0006】
糸状菌アクレモニウム・セルロリティカス(Acremonium cellulolyticus)の生産する酵素に関して言えば、セルラーゼは糖化力の強いことが特徴であり、飼料用途やサイレージ用途での有効性が報告されている(特開平4−117244号公報、特開平7−236431号公報)。また、含有されているセルラーゼ成分についても報告されている(Agric. Biol. Chem., 52, 2493〜2501(1988)、同誌53, 3359〜3360(1989)、同誌54, 309 〜317 (1990))。
さらに、β−グルコシダーゼに関しては、従来よく知られている、例えばトリコデルマ・レーゼイ(Tricoderma reesei)等のセルラーゼに比べて著しく活性が高いことなどが報告されている(特公昭60−43954号公報)。
しかし、β−グルコシダーゼの精製は不十分であり、従って酵素の諸性質については詳細な検討はされておらず、産業上有効利用することができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
β−グルコシダーゼを産業上有効利用するためには、該酵素を単離、精製し、酵素的、物理的性質を明らかにすることが不可欠である。すなわち、本発明は、新規なβ−グルコシダーゼ、β−グルコシダーゼを含有してなる酵素組成物、及びこの酵素組成物による植物又は植物由来物の加工及び/又は利用効率を向上させる方法の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため、アクレモニウム・セルロリティカスのセルラーゼ系を構築する種々の酵素を分画、精製して鋭意検討した。その結果、これら酵素群の中から3種の新規β−グルコシダーゼを見出した。
さらに、種々の植物もしくは植物由来物に対するβ−グルコシダーゼの作用効果を検討し、本発明を完成するに至った。
【0010】
請求項記載の本発明は、糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ1である。
(a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
(b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
(c)至適pH及び安定pH範囲:p−ニトロフェニル−β−D−グルコピラノシド(以下、pNPGと略す)を基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは4.8であり、4℃、24時間処理においてはpH3.4〜8.4の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH3.4〜5.9の範囲で安定である。
(d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
(e)温度安定性:55℃以下で安定である(pH4.8、10分間)。
(f)等電点:pI4.3(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
(g)分子量:92,000(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
【0011】
請求項記載の本発明は、糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ2である。
(a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
(b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
(c)至適pH及び安定pH範囲:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは4.5であり、4℃、24時間処理においてはpH4.0〜8.7の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH4.0〜6.2の範囲で安定である。
(d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
(e)温度安定性:60℃以下で安定である(pH4.5、10分間)。
(f)等電点:pI4.7(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
(g)分子量:96,000(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
【0012】
請求項記載の本発明は、糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ3である。
(a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
(b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
(c)至適pH及び安定pH範囲:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは5.1であり、4℃、24時間処理においてはpH3.0〜7.2の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH3.5〜6.5の範囲で安定である。
(d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
(e)温度安定性:60℃以下で安定である(pH5.1、10分間)。
(f)等電点:pI4.1(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
(g)分子量:77,500(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
【0013】
請求項記載の本発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のβ−グルコシダーゼを含有して成る酵素組成物である。
請求項記載の本発明は、酵素組成物が、植物又は植物由来物を加工及び/又は利用効率を向上させるためのものである請求項記載の酵素組成物である。
請求項記載の本発明は、請求項又は記載の酵素組成物が、さらにセルラーゼ、キシラナーゼ、プロテアーゼ、ガラクタナーゼ、ガラクトシダーゼ、アラビナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、マンナナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、ペクチンリアーゼ及びポリガラクツロン酸リアーゼのうちのいずれか一もしくは二以上の酵素を含有することを特徴とする酵素組成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のβ−グルコシダーゼを含むセルラーゼ系を生産する微生物としては、アクレモニウム属の糸状菌があり、具体的にはアクレモニウム・セルロリティカスY−94株(寄託番号:FERM BP−5826)、アクレモニウム・セルロリティカスTN株(寄託番号:FERM BP−685)などがある。これらの微生物によるβ−グルコシダーゼの製造については、既知の方法、例えば特公昭60−43954号公報、特公昭63−63197号公報に記載された方法に従って行えば良く、上記微生物の培養物からβ−グルコシダーゼを採取できる。
上記微生物の培養終了後、培養物を遠心分離等により除去して得た上清液を粗酵素として用いることもできるが、通常は、この上清液を限外濾過法などにより濃縮し、防腐剤などを加えて濃縮酵素とするか、或いは濃縮後スプレードライ法によって粉末酵素とする。
【0015】
本発明に係るβ−グルコシダーゼは、これら濃縮酵素又は粉末酵素を必要に応じて、部分精製又は高度に精製して用いることができる。
精製方法としては、常法、即ち硫酸アンモニウムなどによる塩析法;アルコールなどによる有機溶媒沈殿法;膜分離法;イオン交換体、疎水クロマトグラフ用担体、ゲル濾過用担体などを用いるクロマト分離法などを、単独又は適宜組み合わせて用いることができる。
【0016】
本発明に係る酵素は、β−グルコシダーゼ活性を示す酵素、すなわちβ−D−Glucoside glucohydrolase EC3.2.1.21であり、具体的にはセロオリゴ糖、セロビオース、又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する酵素を意味する。
【0017】
本発明の第一の態様によれば、アクレモニウム属糸状菌由来の、前記に記載の特性を有するβ−グルコシダーゼ活性を示す新規酵素が提供される。
本発明の第二の態様によれば、上記β−グルコシダーゼ活性を示す酵素は、アクレモニウム・セルロリティカス由来のβ−グルコシダーゼ1、β−グルコシダーゼ2、及びβ−グルコシダーゼ3の3種類が存在し、これらはそれぞれ前記請求項及びに記載の特性を有するβ−グルコシダーゼ活性を示す。
【0018】
さらに、本発明の別の態様によれば、上記の本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素を含んでなる酵素組成物が提供される。この酵素組成物は、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素を、酵素組成物に一般的に含まれる成分、例えば賦形剤(例えば、乳糖、塩化ナトリウム、ソルビトール等)、界面活性剤、防腐剤等と共に混合し、製造することができる。
また、本発明の酵素組成物は、所望により、適当な形状、例えば粉末又は液体状等に適宜調製することができる。
【0019】
本発明に係るβ−グルコシダーゼは、グルコース遊離能に優れており、セルロース、セロオリゴ糖、セロビオース及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を含有する植物又は植物由来物の加工や利用性向上に適している。すなわち、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素又は酵素組成物でセルロース、セロオリゴ糖、セロビオース及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を加水分解することにより、植物又は植物由来物を加工及び/又は利用効率を向上させることができる。
すなわち、本発明によれば、β−グルコシダーゼ酵素又は酵素組成物でセルロース、セロオリゴ糖、セロビオース及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を加水分解することを特徴とする、該セルロース、セロオリゴ糖、セロビオース及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を含む植物又は植物由来物を加工及び/又は利用効率を向上させるための酵素組成物が得られる。
さらに、この酵素組成物を用いて、該セルロース、セロオリゴ糖、セロビオース及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を含む植物又は植物由来物を加工した酵素処理物を得ることができる。
【0020】
上記の植物としては、全ての植物、又はその切断物等に適用でき、植物由来物としては、細胞壁、表皮組織等の植物組織、植物組織由来物、細胞内容物、種々の糖タンパクや糖脂質、芳香成分や色素等といった抽出成分など全ての植物由来物に適用できる。
具体的には、飼料分野、食品分野では、牧草、野菜、果実等が対象となり、これらを加工した果汁、ピューレ、ペースト、絞り粕、抽出粕にも適用することができる。また、本発明のβ−グルコシダーゼは、セルロースバイオマスのグルコースへの糖化促進や、紙等セルロースを含有する製品の廃棄物の処理効率の向上に利用できる。
【0021】
上記のアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体としては、広く植物界に分布する種々のフェノール配糖体、ニトリル配糖体、クマリン配糖体、アントラセン配糖体、ステロイド配糖体(サポニン物質)、テルペン配糖体、苦味配糖体、フラボン配糖体、イソフラボン配糖体、フラボノール配糖体、フラバノン配糖体、ペラルゴニジン配糖体、シアニジン配糖体、デルフィニジン配糖体、トリテルペノイド配糖体、強心配糖体等が挙げられる。
【0022】
さらに本発明によれば、β−グルコシダーゼ酵素又は酵素組成物に、さらにセルラーゼ、キシラナーゼ、プロテアーゼ、ガラクタナーゼ、アラビナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、マンナナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、ペクチンリアーゼ、ポリガラクツロン酸リアーゼのいずれか一もしくは二以上の成分を含有させてなる酵素組成物が提供される。
この酵素組成物は、β−グルコシダーゼ酵素を単独で含んでなる酵素組成物に比べて、植物又は植物由来物の加工、利用効率をより一層向上させることが期待できる。
【0023】
なお、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を、動物飼料中に配合して用いることにより、飼料中のβ−グルカンの消化能を改善することができる。あるいは、本酵素でβ−グルカンを分解することにより、飼料中に蓄積されているタンパク質の利用を促進させることができる。
従って、本発明によれば、β−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を含有する飼料添加物、さらには、この飼料添加物を飼料に添加する方法が提供される。この方法は、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物により飼料成分を処理する工程を包含する。
【0024】
また、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を、サイレージに添加することにより、有意にサイレージの発酵品質を改善できることが見出された。従って、本発明によれば、β−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を含むサイレージ用酵素剤が提供される。なお、このサイレージ用酵素剤は、必要に応じて、ラクトバチルス、ストレプトコッカス、ラクトコッカス、又はペディオコッカス属の乳酸菌等から成る製剤及び/又はプロピオニバクテリウム属等の酸生成菌から成る製剤と併用することができる。この場合には、相乗作用による一層の品質改善効果が期待できる。
【0025】
さらに本発明によれば、上記のサイレージ用酵素剤を用いてサイレージを製造する方法、及びこの方法により製造することを特徴とするサイレージが提供される。ここで、サイレージ原料としては、通常のサイレージに用いられる牧草、飼料作物、食品等の製造副産物、農業副産物、飼料等の全てが対象となる。
牧草としては、例えばイネ科牧草としては、チモシー、オーチャードグラス、イタリアンライグラス、ペレニアルライグラス、メドウフェスク、ギニアグラス等を用いることができ、マメ科牧草としては、アルファルファ、クローバ等を用いることができる。
次に、飼料作物としては、トウモロコシ、ソルガム、大麦、ライムギ、ライコムギ等を用いることができる。また、製造副産物としては、廃糖蜜、酢粕、ビール粕、トウフ粕、ミカン粕、焼酎粕等を用いることができる。さらに、農業副産物としては、麦藁、ビートトップ、ビートパルプ等を用いることができる。
また、サイレージ原料としての飼料は、通常、発酵飼料に使用される単味飼料及び配合飼料や濃厚飼料、これら飼料と粗飼料とを混合した混合飼料等を用いることができる。
【0026】
本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を食品の加工に用いることにより、ジュース、ワイン等の芳香成分の増加、果汁の清澄化、粘度低下、色味の改善、苦味除去などの他、醸造や製パン等における発酵歩合の向上などの効果が得られる。
従って、本発明によれば、β−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物を含む食品加工用酵素剤が提供される。さらには、この食品加工用酵素剤を用いて食品を加工する方法、及びこの方法によって製造されることを特徴とする食品が提供される。
【0027】
また、本発明に係るβ−グルコシダーゼ酵素、又は酵素組成物はβ−D−グルコシドを加水分解する活性が高いため、アミラーゼ活性測定用の臨床検査用試薬に利用することが可能である。
【0028】
本酵素並びに酵素組成物の使用方法としては、上記の各種利用分野で通常採用されるpH、温度などの条件下で行うことができるが、酵素の性質上、pH3〜6.5、温度10〜80℃の範囲で用いることが適当である。酵素使用量については、時間と共にそれぞれの目的が達成されるような条件で使用すれば、十分な効果を得ることができる。
【0029】
【実施例】
次に、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0030】
実施例1 β−グルコシダーゼの精製
(1)酵素原末の調製
アクレモニウム属微生物由来のβ−グルコシダーゼ原末を得るため、下記の手法により微生物の培養を行った。培地は、すべて以下の組成からなる培地を常法により加熱滅菌したものを用いた。
【0031】
〔培地組成〕
綿実油粕2%、セルロース2%、リン酸水素二カリウム1.2%、バクトペプトン1%、硝酸カリウム0.6%、尿素0.2%、塩化カリウム0.16%、硫酸マグネシウム・七水塩0.001%、硫酸銅・五水塩0.001%(pH4.0)。
【0032】
上記培地500mLに、アクレモニウム・セルロリティカスTN株(FERMBP−685)を接種し、30℃で48時間攪拌しながら培養した。次に、この培養液をシードとして、培地を15Lにスケールアップし、さらにスケールアップを続けて最終的に600L容タンク中の培養液量を300Lとし、通気攪拌培養を7日間行った。
【0033】
得られた培養液をフィルタープレスで濾過した後、限外濾過により15Lまで濃縮し、乳糖2kgを添加してスプレードライにより粉末化した。この方法で得られたβ−グルコシダーゼ原末は5.0kgであった。
【0034】
(2)β−グルコシダーゼの精製
上記(1)で得られた原末を酢酸緩衝液(pH4.5)に溶解し、不純物を高速冷却遠心分離により除去した。得られた上清を酵素精製の出発材料として以下に示した方法で精製した。
【0035】
(a)強塩基性陰イオン交換クロマトグラフィー:QAE−トヨパール550C(東ソー(株)製)に上清を酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させた後、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中にNaClを各0M、0.04M、0.15M、0.5M含有せしめたものを用い、ステップワイズ溶出を行い、0M、0.15Mで溶出されるβ−グルコシダーゼ活性画分(FI、FIII 画分)を分取した。
【0036】
(b)弱塩基性陰イオン交換クロマトグラフィー:DEAE−トヨパール650S(東ソー(株)製)に上記(a)で分取したFI画分を酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中にNaClを各0M、0.2M含有せしめたものを用い、ステップワイズ溶出を行ってβ−グルコシダーゼ活性を示した画分(PIII 、PIV画分)を分取した。
【0037】
(c)疎水クロマトグラフィー:ブチルトヨパール650M(東ソー(株)製)に上記(b)で得た分取PIII 画分を0.5M (NH4)2SO4を含む酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中に(NH4)2SO4の濃度が0.5M、0Mとなるように溶解せしめたものを用い、ステップワイズ溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分を分取した。
【0038】
(d)疎水クロマトグラフィー:ブチルトヨパール650M(東ソー(株)製)に上記(b)で得た分取PIV画分を0.5M (NH4)2SO4を含む酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中に(NH4)2SO4の濃度が0.5M、0Mとなるように溶解せしめたものを用い、ステップワイズ溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分を分取した。
【0039】
(e)疎水クロマトグラフィー:ブチルトヨパール650M(東ソー(株)製)に上記(a)で得た分取FIII 画分を0.7M (NH4)2SO4を含む酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中に(NH4)2SO4の濃度が0.7M、0.5M、0.4M、0Mとなるように溶解せしめたものを用い、ステップワイズ溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分を分取した。
【0040】
(f)強塩基性イオン交換クロマトグラフィー:MonoQ HR5/5(ファルマシア社製)に上記(c)で得たβ−グルコシダーゼ活性画分を酢酸緩衝液(0.02M、pH6.0)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH6.0)中にNaClを各0Mから0.2M含むリニアグラジェント溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分(β−グルコシダーゼ1)を分取した。
【0041】
(g)疎水クロマトグラフィー:Alkyl−Superrose HR5/5(ファルマシアバイオテク社製)に上記(d)で得たβ−グルコシダーゼ活性画分を0.5M (NH4)2SO4を含む酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH5.5)中に(NH4)2SO4 1.0Mから0Mを含むリニアグラジェント溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分(β−グルコシダーゼ2)を分取した。
【0042】
(h)ゲル濾過クロマトグラフィー:バイオゲルP-100 (Bio-Rad社製)に上記(e)で得たβ−グルコシダーゼ活性画分を酢酸緩衝液(0.02M、pH5.0)で通過させ、β−グルコシダーゼ活性を示した画分を分取した。
【0043】
(i)強塩基性イオン交換クロマトグラフィー:MonoQ HR5/5(ファルマシア社製)に上記(h)で得たβ−グルコシダーゼ活性画分を酢酸緩衝液(0.02M、pH6.0)で吸着させ、酢酸緩衝液(0.02M、pH6.0)中にNaClを各0Mから0.15M含むリニアグラジェント溶出を行い、β−グルコシダーゼ活性を示した画分(β−グルコシダーゼ3)を分取した。
【0044】
実施例2 β−グルコシダーゼの酵素的、タンパク質的諸性質
(1)基質特異性、作用特性
実施例1で得た精製β−グルコシダーゼ(β−グルコシダーゼ1、2、3)の各種基質に対する活性を調べた。その結果、pNPGを基質としたときの分解活性は順に、31.2、23.1及び10.2単位/mgタンパク質であり、セロビオースを基質としたときの分解活性は順に、19.5、17.8及び9.0単位/mgタンパク質であった。このことから、これら3種のβ−グルコシダーゼのセロビオース加水分解能は、pNPG加水分解能よりも低いことがわかった。
【0045】
ここで、当該酵素の活性測定法と1単位の定義については以下の通りである。
・pNPG分解活性
pH5.0、30℃で、0.85mM pNPG溶液に酵素を作用させ、1分間に1μmolのp−ニトロフェノールを生成する酵素量を1単位と定義した。
【0046】
・セロビオース分解活性
pH5.0、30℃で、1.0mM セロビオース溶液に酵素を作用させ、1分間に1μmolのグルコースを生成する酵素量を1単位と定義した。
【0047】
(2)至適pH、pH安定性
実施例1で得たβ−グルコシダーゼ(β−グルコシダーゼ1、2、3)の30℃における至適pHを図1に示す。これら酵素は、McIlvain緩衝液で、順にpH4.8、pH4.5、pH5.1のときに最大の活性を示した。また、これら酵素の4℃、24時間におけるpH安定性を図2(A)に示し、45℃、4時間におけるpH安定性を図2(B)に示した。なお、図1中の○、△、◆はβ−グルコシダーゼ1、2、3をそれぞれ示す。また、図2(A)、(B)中の○、△、□はβ−グルコシダーゼ1、2、3(McIlvain緩衝液)を示し、●、▲、◆はβ−グルコシダーゼ1、2、3(Britton-Robinson緩衝液)を示す。
【0048】
(3)至適温度、温度安定性
実施例1で得たβ−グルコシダーゼ(β−グルコシダーゼ1、2、3)の作用最適温度を調べるため、pNPG分解活性を測定したところ、図3に示すように、至適温度は共に55℃(各至適pH)であった。次に、これら酵素の温度安定性を各至適pH、10分の条件下で測定したところ、図4に示したように、いずれも50℃以下で安定であった。なお、図3、4中の○、△、◆はβ−グルコシダーゼ1、2、3をそれぞれ示す。
【0049】
(4)分子量
実施例1で得たβ−グルコシダーゼ(β−グルコシダーゼ1、2、3)の分子量を決定するため、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(7.5%ゲル)を行った。
その結果、β−グルコシダーゼ1の分子量は約92,000、β−グルコシダーゼ2の分子量は約96,000、β−グルコシダーゼ3 の分子量は約77,500と算出された。
なお、この試験に用いた標準サンプルの分子量は、以下の通りである。
【0050】
【表1】
第 1 表
Figure 0004689807
【0051】
(5)等電点
実施例1で得られたβ−グルコシダーゼ(β−グルコシダーゼ1、2、3)の等電点(pI)を決定するために、LKB両性等電点電気泳動装置を用いてポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動を行った。
その結果、β−グルコシダーゼ1の等電点は4.3、β−グルコシダーゼ2の等電点は4.7、β−グルコシダーゼ3の等電点は4.1と算出された。
なお、この試験に用いた標準サンプルの等電点は以下の通りである。
【0052】
【表2】
第 2 表
Figure 0004689807
【0053】
【発明の効果】
本発明により、糸状菌アクレモニウム属微生物由来のβ−グルコシダーゼ並びに当該β−グルコシダーゼを含有する酵素組成物が提供される。この酵素又は酵素組成物は、セルロースやセロオリゴ糖及び/又はアグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体を含む植物や該植物由来物を加工し、利用するのに適しており、食品分野、飼料分野、医薬分野などにおける広範な利用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得たβ−グルコシダーゼの30℃における至適pHを示す図である。
【図2】 実施例1で得たβ−グルコシダーゼのpH安定性を示す図であり、(A)は4℃、24時間の、(B)は45℃、4 時間の結果である。
【図3】 実施例1で得たβ−グルコシダーゼの至適温度を示す図である。
【図4】 実施例1で得たβ−グルコシダーゼの温度安定性を示す図である。

Claims (6)

  1. 糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ1。
    (a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
    (b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
    (c)至適pH及び安定pH範囲:p−ニトロフェニル−β−D−グルコピラノシド(以下、pNPGと略す)を基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは4.8であり、4℃、24時間処理においてはpH3.4〜8.4の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH3.4〜5.9の範囲で安定である。
    (d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
    (e)温度安定性:55℃以下で安定である(pH4.8、10分間)。
    (f)等電点:pI4.3(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
    (g)分子量:92,000(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
  2. 糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ2。
    (a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
    (b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
    (c)至適pH及び安定pH範囲:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは4.5であり、4℃、24時間処理においてはpH4.0〜8.7の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH4.0〜6.2の範囲で安定である。
    (d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
    (e)温度安定性:60℃以下で安定である(pH4.5、10分間)。
    (f)等電点:pI4.7(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
    (g)分子量:96,000(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
  3. 糸状菌アクレモニウム・セルロリティカスに由来し、下記の性質を有するβ−グルコシダーゼ3。
    (a)作用:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体をエキソ機作で加水分解し、グルコースを生成する。
    (b)基質特異性:本酵素はセロオリゴ糖、アグリコンとβ−D−グルコピラノシル結合をする配糖体に作用する。
    (c)至適pH及び安定pH範囲:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、至適pHは5.1であり、4℃、24時間処理においてはpH3.0〜7.2の範囲で安定であり、45℃、2時間処理においてはpH3.5〜6.5の範囲で安定である。
    (d)作用最適温度:pNPGを基質としたp−ニトロフェノール生成活性では、55℃である。
    (e)温度安定性:60℃以下で安定である(pH5.1、10分間)。
    (f)等電点:pI4.1(ポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動による)
    (g)分子量:77,500(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による)
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のβ−グルコシダーゼを含有して成る酵素組成物。
  5. 酵素組成物が、植物又は植物由来物を加工及び/又は利用効率を向上させるためのものである請求項記載の酵素組成物。
  6. 請求項又は記載の酵素組成物が、さらにセルラーゼ、キシラナーゼ、プロテアーゼ、ガラクタナーゼ、ガラクトシダーゼ、アラビナナーゼ、アラビノフラノシダーゼ、マンナナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、ペクチンリアーゼ及びポリガラクツロン酸リアーゼのうちのいずれか一もしくは二以上の酵素を含有することを特徴とする酵素組成物。
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