JP4688533B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4688533B2
JP4688533B2 JP2005079587A JP2005079587A JP4688533B2 JP 4688533 B2 JP4688533 B2 JP 4688533B2 JP 2005079587 A JP2005079587 A JP 2005079587A JP 2005079587 A JP2005079587 A JP 2005079587A JP 4688533 B2 JP4688533 B2 JP 4688533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
unit
processing unit
processing apparatus
substrates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005079587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006261548A (ja
Inventor
一郎 光▲吉▼
滝吉 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2005079587A priority Critical patent/JP4688533B2/ja
Priority to US11/316,238 priority patent/US20060137726A1/en
Priority to KR1020050126839A priority patent/KR100761576B1/ko
Priority to TW094145445A priority patent/TWI277461B/zh
Publication of JP2006261548A publication Critical patent/JP2006261548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4688533B2 publication Critical patent/JP4688533B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

この発明は、半導体ウエハや液晶表示用のガラス基板等の基板(以下、単に基板と称する)を処理する基板処理装置に関する。
各種の基板処理装置においてその処理方法は、複数枚(例えば、25枚)の基板を一括して処理する方式と、基板を1枚ずつ処理する方式とに大きく分けることができる。
基板を一括して処理する方式は、処理液を貯留する処理槽内に、複数枚の基板を一括して浸漬することにより基板処理を行う。このため、基板処理の量産性が優れており、また、各基板間の処理品質が均一である(例えば、特許文献1参照)。
これに対し、基板を1枚ずつ処理する方式は、水平姿勢で回転する単一の基板に対して処理液を供給することにより基板処理を行う。このため、基板の処理精度が比較的高い(例えば、特許文献2参照)。
また、これらの両方式は、処理内容に応じても適・不適があり、必要性に応じて各々の方式が採用されている。
特開2001−196342号公報 特開2000−070873号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には次のような問題がある。
一括して処理する方式によれば、基板の仕上がりや、基板の処理品質が十分でない場合がある。特に基板の洗浄が不十分な場合は、一括して処理する方式により処理を行った基板に対し、さらに、1枚ずつ処理する方式により洗浄処理を行って処理品質を高める必要がある。
この他、一連の処理工程のなかで、両方式を併用して基板に処理を行う必要が生じた場合、各方式の基板処理装置を備えなければならない。このため、設置スペースの増大や、高コスト化するといった不都合を招く。また、それら基板処理装置の間で基板を搬送する際には、基板がいずれか一方の基板処理装置から一旦出るので、基板が汚染されるおそれがある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数枚の基板を一括して処理する第1処理部と、基板を1枚ずつ処理する第2処理部とを備えて、基板をいずれの処理部でも処理することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、複数枚の基板を収納する収納器を収容する収容部と、複数枚の基板を一括して処理する第1処理部と、基板を1枚ずつ処理する第2処理部とを備え、前記収容部は、前記第1処理部用の収納器を載置する第1載置部と、前記第2処理部用の収納器を載置する第2載置部と、基板処理装置外との間で受け渡しされる収納器を載置する第3載置部と、前記第1載置部と前記第2載置部と前記第3載置部との間で、収納器を搬送する搬送部と、を備え、前記第1処理部は、前記第1載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第1搬送機構を備え、前記第2処理部は、前記第2載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第2搬送機構を備え、かつ、前記第1処理部と前記第3載置部との間に配置され、前記第1処理部は、複数枚の基板に洗浄処理及び乾燥処理を一括して行い、前記第2処理部は、基板単位で洗浄処理及び乾燥処理を行うことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、第1処理部と第2処理部とを備えることで、複数枚の基板を一括して処理する方式、または、基板を1枚ずつ処理する方式のいずれによっても、基板に処理を行うことができる。また、収納器を収容する収容部を備えることにより、収容部内の雰囲気を正常に保つことができる。
また、第1載置部と第2載置部とを設けることで、第1処理部と第2処理部との間の基板の搬送は一旦収容部を経由して行われる。これにより、第1処理部と第2処理部との間で基板を直接受け渡すことがないので、第1処理部、および第2処理部の制御は、それぞれ独立に制御する場合であっても、収容部の制御によって両者の連携、調整をとることができる。
さらに、第2処理部を第1処理部と第3載置部との間に配置することによって、収容部の一方側に第1処理部と第2処理部とが並ぶように配置される場合に比べて、基板処理装置の短辺の長さを短くすることができる。また、デッドスペースを排除することができ、フットプリントを低減することができる。
また、第1処理部、および第2処理部がそれぞれ第1、第2搬送機構を備えることで、収容部と第1処理部との間、収容部と第2処理部との間において、基板を搬送することができる。また、複数枚の基板を一括して処理する方式、または、基板を1枚ずつ処理する方式のいずれによっても、基板に洗浄処理と乾燥処理を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、基板に処理を行う基板処理装置において、複数枚の基板を収納する収納器を収容する収容部と、複数枚の基板を一括して処理する第1処理部と、基板を1枚ずつ処理する第2処理部と、を備え、前記収容部は、前記第1処理部用の収納器を載置する第1載置部と、前記第2処理部用の収納器を載置する第2載置部と、前記第1載置部と前記第2載置部との間で、収納器を搬送する搬送部と、を備え、前記第1処理部は、前記第1載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第1搬送機構と、複数枚の基板を一括して液処理または乾燥する複数個の一括処理部と、を備え、前記第2処理部は、前記第2載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第2搬送機構を備えるとともに、前記一括処理部が並ぶ方向の延長線上に配置され、前記第1処理部は、複数枚の基板に洗浄処理及び乾燥処理を一括して行い、前記第2処理部は、基板単位で洗浄処理及び乾燥処理を行うことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の作用効果を生じさせることができる。なお、第2処理部を第1処理部が有する一括処理部が並ぶ方向の延長線上に配置することによっても、収容部の一方側に第1処理部と第2処理部とが並ぶように配置される場合に比べて、基板処理装置の短辺の長さを短くすることができる。また、デッドスペースを排除することができ、フットプリントを低減することができる。
上述した各発明において、前記第1載置部と前記第2載置部とに載置される収納器は、収納器のうち基板を出し入れする面が同じ向きであることが好ましい(請求項3)。
これによれば、搬送部が、収容部内において収納器の向きを変換することを要しない。
また、上述した各発明において、さらに、前記搬送部の搬送経路に沿って、複数個の収納器を並べて載置する棚を備え、前記搬送部は、前記棚に対して収納器を搬送することが好ましい(請求項4、請求項7)。
これによれば、収容部がアクセス可能な棚を備えることで、収容部は好適に収納器を収容することができる。また、搬送部はより多くの収納器にアクセスすることで、搬送量を向上させることができる。また、これらの収納器は全て搬送経路上に並ぶので、搬送効率も向上させることができる。
上述した各発明の好ましい一例は、前記棚は、前記第1処理部と前記第3載置部との間であって、前記第2処理部と対向する位置に設置されていることである(請求項5)。
収容部は第2処理部とともに第1処理部とも基板の受け渡しをするので、収容部には第2処理部と対向する部分がある。この部分に棚を設置することで、収容部をコンパクトにすることができる。
さらに、この場合において、前記棚の側端部の一方側が、前記第1載置部として機能することが好ましい(請求項6)。
棚のうち、第1処理部側の側端部の棚を、第1載置部として機能させることによって、棚と第1載置部を別個に設ける場合に比べて、収容部のコンパクト化を図ることができる。
また、上述した各発明の好ましい他の一例は、前記第1載置部は、前記棚の延長線上に配置されることである(請求項8)。
第2載置部を棚の延長線上に配置することで、搬送部の搬送経路を一直線とすることができる。
上述した各発明において、前記第2載置部は複数個であり、垂直方向に配置されていることが好ましい(請求項9)。
これによれば、第2載置部を複数個とすることで、収容部と第2処理部との間の基板の搬送量を向上させることができる。また、第2載置部を垂直方向に配置することで、フットプリントの増大を抑制することができる。
また、上述した各発明において、さらに、前記収容部と前記第1処理部との間を隔てるとともに、前記第1載置部に載置された収納器に対向して基板を通過させる第1通過口が形成された第1隔壁と、前記第1隔壁の第1通過口を開閉する第1シャッター部材と、前記収容部と前記第2処理部との間を隔てるとともに、前記第2載置部に載置された収納器に対向して基板を通過させる第2通過口が形成された第2隔壁と、前記第2隔壁の第2通過口を開閉する第2シャッター部材と、を備え、前記第1搬送機構は、前記第1載置部に載置された収納器に対して前記第1通過口を介して複数枚の基板を搬入、および搬出し、前記第2搬送機構は、前記第2載置部に載置された収納器に対して前記第2通過口を介して1枚ずつ基板を搬入、および搬出することが好ましい(請求項10)。
第1、第2隔壁および第1、第2シャッター部材を備えることにより、収容部の雰囲気が、第1、2処理部に及ぶことがない。よって、基板が収納器から取り出される第1、第2処理部において、基板が収容部の雰囲気によって汚染されることはない。
この場合において、前記収納器は、一側面に開口が形成されるとともに、前記開口を閉塞する蓋を備え、前記第1シャッター部材は、前記収納器の蓋を脱着・保持する第1脱着保持機構を備え、前記第2シャッター部材は、前記収納器の蓋を脱着・保持する第2脱着保持機構を備えることが好ましい(請求項11)。
第1、第2脱着保持機構を備えることで、収納器の蓋は、第1、第2通過口を開閉する第1、第2シャッター部材によって脱着されるので、収納器内は第1、第2処理部に対してのみ開放される。よって、収納器を収容する収容部の雰囲気が収納器内に浸入することがないので、収納器内の基板が汚染されることもない。
上述した各発明において、前記第2処理部が行う洗浄処理は、少なくとも基板の裏面の周縁部を洗浄することが好ましい(請求項12)。
この発明に係る基板処理装置によれば、第1処理部と第2処理部とを備えることで、複数枚の基板を一括して処理する方式、または、基板を1枚ずつ処理する方式のいずれによっても、基板に処理を行うことができる。また、収納器を収容する収容部を備えることにより、収容部内の雰囲気を正常に保つことができる。また、第1載置部と第2載置部とを設けることで、第1処理部と第2処理部との間の基板の搬送は一旦収容部を経由して行われる。これにより、第1処理部と第2処理部との間で基板を直接受け渡すことがないので、第1処理部、および第2処理部の制御は、それぞれ独立に制御する場合であっても、収容部の制御によって両者の連携、調整をとることができる。さらに、第2処理部を第1処理部と第3載置部との間に配置することによって、収容部の一方側に第1処理部と第2処理部とが並ぶように配置される場合に比べて、基板処理装置の短辺の長さを短くすることができる。また、デッドスペースを排除することができ、フットプリントを低減することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。
実施例1に係る基板処理装置は、基板W(例えば、半導体ウエハ)について所定の処理を行う装置であり、複数枚の基板Wを収納する密閉型の収納器(いわゆるFOUP(front opening unified pod)と呼ばれるものであり、以下では単に「フープ」という)Fを収容可能な収容部1と、複数枚の基板Wを一括して処理する第1処理部3と、基板Wを1枚ずつ処理する第2処理部5とに大きく分けられる。なお、フープFは、この発明における収納器に相当する。
図1に示すように、第2処理部5は、第1処理部3と、収容部1を構成する載置台9(後述)との間に配置されている。別の言い方をすると、第2処理部5は、第1処理部3を構成する一括処理部47(後述)が並ぶ方向の延長線上に配置されている。結果、第1処理部3と第2処理部5とは基板処理装置の一側面に並べて配置される。そして、収容部1は、第1処理部3および第2処理部5とそれぞれ対向するため、本実施例における収容部1は平面視、略「L」の字状の形状を呈する。
図2を参照する。図2は、フープFの斜視図である。フープFは、その一側面に開口が形成される筐体11と、この開口に着脱可能にはめ込まれる蓋13を備えている。筐体11の内壁11aには水平な溝15が多段に形成されており、各基板Wの端部をこれらの溝15に掛けることにより、複数枚(例えば、25枚)の基板Wを水平姿勢で支持する。蓋13には、筐体11に対する固定機構17が設けられており、蓋13が開口にはめ込まれた状態で、蓋13を筐体11に固定する。
具体的には、基端部に歯を付した2本のラック17a、17bと、これらの間に配置されて、各ラック17a、17bの歯と噛み合うピニオン17cとを備えて、このピニオン17cの回転により、2本のラック17a、17bがそれぞれ蓋13の上端または下端から突出するように構成される。これにより、蓋13は、筐体11に対して固定されて、フープF内は密閉される。
図3、図4、図5を参照する。図3(a)は収容部1の平面図であり、(b)は棚19の正面図であり、図4は収容部1と第1処理部3の一部を示す側面図であり、図5はフープ搬送機構25の側面図である。このフープFを収容する収容部1は、本基板処理装置に対して搬送されるフープFを載置する載置台9と、複数個のフープFを並べて載置する棚19と、第1処理部3用のフープFを載置する第1ステージ21と、第2処理部5用のフープFを載置する第2ステージ23と、載置台9との間でフープFの受け渡しを行う第3ステージ81と、これら載置台9、棚19、第1、第2、第3ステージ21、23、81との間でフープFを搬送するフープ搬送機構25とを有する。また、収容部1のうち、載置台9を除く領域(以下、適宜「収容領域10」と呼ぶ)の周囲には、側壁31が設けられて、この収容領域10は、外部の雰囲気と遮断されている。本明細書では、側壁31のうち、第1ステージ21に対向する側壁31を特に第1隔壁31aといい、第2ステージ23に対向する側壁31を特に第2隔壁31bと呼ぶ。
載置台9は、収容部1の側部に設けられ、2個のフープFを載置可能である。この載置台9には、収容部1に対して搬入するフープFや、収容部1から搬出されるフープFが載置される。載置台9は、この発明における第3載置部に相当する。
棚19は、載置台9と第1処理部3とを結ぶ方向であって、収容部1の略中央より第2処理部5と遠い側に設けられる。結果、第2処理部5に対向する位置となる。本実施例では、載置台9と第1処理部3とを結ぶ方向に平行な(言い換えれば、第1隔壁31aに対して直角な)側壁31のうち、最も第2処理部5から遠い側壁31(図3では、特にこの側壁に符号「31S」を付して明示するとともに、以下の説明においてこの側壁を指すときは、「側壁31S」と記載して区別する)に沿って棚19を配置している。
棚19はこの側壁31Sに支持された複数個の受け部材19aによって構成される。水平に並ぶ2個の受け部材19aにフープFの両端をそれぞれ掛けて、フープFを載置する。棚19は、上下方向に4段設けられ、そのうち下側の2段は、水平方向に4個のフープFを並べて載置可能である。また、上側2段は2個のフープFのみを載置する。よって、棚19全体で12個のフープFを載置することができる。
各受け部材19aの間隔は、フープ搬送機構25のフープ用アーム26aの幅よりも広く、かつ、フープFの幅より狭い。よって、各フープ用アーム26aが各受け部材19aの間を上下方向に通過することができる。
棚19の第1処理部3側の上部に空いたスペースには、1個の第1ステージ21が設置される。第1ステージ21は平面視「C」の字状(または、コの字状)の形状を有して、その中央の切欠きはフープ用アーム26aが上下に通過可能な程度に大きい。また、側壁31Sにスライド機構22を介して支持されており、側壁31Sに対して水平方向に移動可能に構成されている。第1ステージ21は、第1処理部3用の単一のフープFを載置して、そのフープFを第1隔壁31aに対して進退移動させる。
このスライド機構22は、第1ステージ21の側部に設けられた凸部21aに螺合する螺子軸22aを図示省略の電動モータで正、逆回転させて第1ステージ21を進退駆動する螺子送り機構である。
なお、第1ステージ21は、棚19の機能も併せて有する。たとえば、第2処理部5と収容部1のみが稼動する場合には、第1ステージ21を棚19として使用することもできる。第1ステージ21は、この発明における第1載置部に相当する。
2個の第2ステージ23は、フープ搬送機構25の搬送経路の、棚19とは反対側であって、第2隔壁31bに対向する位置に上下方向に並べて設けられている。各第2ステージ23は平面視「C」の字状(または、コの字状)の形状を有して、その中央の切欠きはフープ用アーム26aが上下に通過可能な程度に大きい。また、各第2ステージ23は、第2隔壁31bに隣接する側壁31にそれぞれスライド機構24を介して支持されており、互いに独立して側壁31に対して水平方向に移動可能に構成されている。このスライド機構24も、スライド機構22と同様に、螺子送り機構である。第2ステージ23は、この発明における第2載置部に相当する。
棚19の載置台9側の上部に空いたスペースには、1個の第3ステージ81が設置される。第3ステージ81も平面視「C」の字状(または、コの字状)の形状を有して、その中央の切欠きはフープ用アーム26aが上下に通過可能な程度に大きい。また、側壁31Sにスライド機構22を介して支持されており、側壁31Sに対して垂直方向にスライド可能に構成されている。この第3ステージ81は、載置台9との間で単一のフープFの受け渡しを行う。なお、載置台9に載置される2個のフープFのうち、第3ステージ81に隣接するフープFのみが受け渡しの対象となる。
図3を参照して、第3ステージ81と載置台9と間のフープFの受け渡し動作を簡単に説明する。図3に示すように、載置台9は、さらにフープFを載置する「L」の字状のフープ用アーム91を備え、このフープ用アーム91は図示省略の駆動機構により第3ステージ81に対して進退可能に構成される。第3ステージ81がフープ用アーム91の高さよりも低い位置に下降した状態で、フープFを載置したフープ用アーム91は平面視第3ステージ81の切欠きの位置まで前進移動する。その後、第3ステージ81はフープ用アーム91の上方まで上昇する。これにより、フープ用アーム91から第3ステージ81にフープFが受け渡される。フープFが受け渡されると、再びフープ用アーム91は載置台9の位置まで後退する。
図5に示すように、フープ搬送機構25は、水平駆動部25aと、水平駆動部25aに搭載される基台25bと、基台25bに対して昇降する昇降軸25cと、昇降軸25cの上端部に設けられる多関節ロボット26とを備えている。また、収容部1内の略中央には、棚19に沿う方向に螺子軸29a及びガイド軸29bが敷設されている。そして、螺子軸29a及びガイド軸29bの両端は、載置台9、または第1処理部3側まで延びている。水平駆動部25aは、これら螺子軸29a及びガイド軸29bに沿って水平移動する。多関節ロボット26は、その先端側から、平面視略三角形状であってフープFを載置するフープ用アーム26aと、このフープ用アーム26aを水平面内で回動自在に保持する第1リンク26bと、この第1リンク26bを水平面内で回動自在に保持する第2リンク26cとを有する。また、この第2リンク26cは、昇降軸25cの上端部と水平面内で回動自在に保持される。
フープ用アーム26aは、第1リンク26bと第2リンク26cが屈伸運動をすることにより、昇降軸25cに対して進退移動する。第2リンク26cは、さらに昇降軸25cに対して回転することにより、フープ用アーム26aは昇降軸25cを中心として旋回移動する。また、昇降軸25cが基台25bに対して昇降するとともに、水平駆動部25aが螺子軸29aに沿って水平移動することにより、フープ用アーム26aは、載置台9、棚19、第1ステージ21、第2ステージ23、または第3ステージ81に対向する位置まで自在に移動する。なお、載置台9に関しては、載置台9に載置される2個のフープFのうち、搬送経路の延長上にあるフープFのみにアクセスする。
このフープ搬送機構25が棚19にフープFを載置するときは、フープFを保持したフープ用アーム26aを各受け部材19aの間を、上方から下方に下降させる。これにより、フープ用アーム26aが各受け部材19aの間を通過する際に、フープ用アーム26aから棚19にフープFが渡される。逆に、棚19からフープFを取り出すときは、フープFが載置された各受け部材19aの間を、下方から上方にフープ用アーム26aを上昇させる。これにより、フープ用アーム26aがその棚19の各受け部材19aの間を通過する際に、棚19に載置されていたフープFを受け取る。
また、フープ搬送機構25が第1、第2、第3ステージ21、23、81、または載置台9にアクセスするときも、上述した棚19の場合と同様にフープ用アーム26aを昇降移動させればよい。フープ搬送機構25は、この発明における搬送部に相当する。
載置台9と収容領域10との間に設けられる側壁31には、載置台9に載置されるフープFに対向する位置に2個の開口が設けられている。これらの開口のうち、一方はフープFを載置したフープ用アーム91の進入を許容するため、他方より大きく形成されている。これらの開口は、フープFに比べてやや大きく形成されて、フープFの通過を許容する。さらに、各開口を閉塞する2枚の遮断板33がそれぞれ昇降可能に設けられている。これら遮断板33は、載置台9とフープ搬送機構25または第3ステージ81との間でフープFの搬送が行われるときのみ開口を開放し、通常は収容領域10内を密閉する。
また、第1隔壁31aには、フープFとほぼ同じ大きさの単一の第1通過口が、第1ステージ21に載置されるフープFに対向する位置に設けられている。この第1通過口は、そのフープFと第1処理部3との間で搬送される基板Wが通過する開口である。フープFが第1ステージ21に載置されていないときは、第1通過口は第1シャッター部材35によって閉塞されている。
図6を参照する。図6は、第1シャッター部材35の斜視図である。この第1シャッター部材35は、第1通過口とほぼ同じ大きさの凸部が形成されており、第1通過口に嵌め込まれて第1通過口を閉塞する。第1シャッター部材35の略中央には、収納器の蓋13に設けられた固定機構17に対応した第1連結部材35aが設けられている。この第1連結部材35aは、ロック機構を構成するピニオン17cと連結可能な形状であるとともに、連結したピニオン17cを回動駆動する。これにより、蓋13を筐体11に固定させることや、蓋13を筐体11から離脱可能にすることができる。また、蓋13を筐体11から離脱可能としたときは、第1シャッター部材35がこの蓋13をそのまま保持する。第1シャッター部材35と第1連結部材35aは、それぞれこの発明における第1シャッター部材と第1脱着保持機構に相当する。
また、この第1シャッター部材35は、L字型のアーム37を介してシャッター駆動部39に支持されている。シャッター駆動部39は、アーム37を水平方向に駆動する水平駆動部39aと、アーム37を垂直方向に駆動する垂直駆動部39bとを有し、これら水平駆動部39a及び垂直駆動部39bは、ともに螺子送り機構が用いられている。このシャッター駆動部39により、第1シャッター部材35は、第1隔壁31aに対して進退移動し、かつ、鉛直方向に昇降移動する。
図7を参照して、この第1シャッター部材35が第1通過口を開閉する動作を具体的に説明する。図7は、第1シャッター部材35の動作を説明する側面図である。第1ステージ21にフープFが載置されると、フープFは第1ステージ21とともに前進駆動されて、そのフープFの蓋13は第1通過口を閉塞している第1シャッター部材35に当接する。このとき、第1連結部材35aは蓋13に設けられた固定機構17を操作して蓋13を筐体11から離脱可能にするとともに、第1シャッター部材35は蓋13を保持する。その後、シャッター駆動部39は、蓋13を保持したままの第1シャッター部材35を一旦後退させてから下降させる。これにより、第1ステージ21上のフープFの蓋13は取り外されて、そのフープF内が第1通過口を通じて第1処理部3に対して開放される。
第1通過口を閉塞する場合は、蓋13を保持している第1シャッター部材35を再び、上昇、および前進させて、第1通過口に嵌め込む。このとき、第1シャッター部材35に保持される蓋13も、第1ステージ21に載置されたフープFの筐体11の開口に嵌め込まれることになる。そして、第1連結部材35aが固定機構17を操作して、蓋13を筐体11に固定させる。これにより、再び第1通過口が閉塞されるともに、フープFに蓋13が取り付けられる。
第2隔壁31bには、フープFとほぼ同じ大きさの2個の第2通過口が、第2ステージ23に載置されるフープFに対向する位置に設けられている。この第2通過口は、そのフープFと第2処理部との間で搬送される基板Wが通過する開口である。フープFが第2ステージ23に載置されていないときは、各第2通過口は2個の第2シャッター部材36によって閉塞されている。
この第2シャッター部材36も、第1シャッター部材35と同様の構成である。すなわち、図6においてかっこ書きで符号を付すように、各第2シャッター部材36は、その略中央に、固定機構17を操作する第2連結部材36aをそれぞれ備えている。
また、2個の第2シャッター部材36のいずれか一方に結合、分離可能なL字型のアーム38と、このアーム38を水平方向、および垂直方向に駆動するシャッター駆動部(図示省略)とを備えている。よって、アーム38は、第1シャッター部材35を固定的に支持するアーム37とは異なる。第2シャッター部材36と第2連結部材36aは、それぞれこの発明における第2シャッター部材と第2脱着保持機構に相当する。
図8を参照して、第2シャッター部材36が第2通過口を開閉する動作を具体的に説明する。図8は、第2シャッター部材36の動作を説明する側面図である。アーム38は、図示省略のシャッター駆動部に駆動されて、いずれかのシャッター部材36(図8では、上側のシャッター部材36)と選択的に結合する。結合されたシャッター部材36は、一旦後退させてから下降する。これにより、そのフープFの蓋13は取り外されて、そのフープF内が第2通過口を通じて第2処理部5に対して開放される。なお、2個の第2通過口を同時に開放されることはない。
次に、第1処理部3について説明する。第1処理部3は、第1ステージ21に載置されたフープFに対して基板Wを一括して搬入、および搬出する第1搬送機構41と、この第1搬送機構41との間で基板W群の受け渡しをする基板載置部43と、基板載置部43との間で基板W群を一括して受け渡しするプッシャー44と、このプッシャー44との間で基板W群の受け渡しをする一括処理部用搬送機構(以下、単に「第5搬送機構」という)45と、第5搬送機構45との間で基板W群の受け渡しをするとともに、垂直姿勢の基板W群を一括して処理する一括処理部47とを有する。ここで、基板載置部43は、さらに、水平姿勢と垂直姿勢との間で基板W群の姿勢を一括して変換する。また、第5搬送機構45は、さらに、基板Wのピッチを変換する。以下、各部について説明する。
第1搬送機構41は、第1隔壁31aを隔てて第1ステージ21に対向する位置に、固定的に設置される基台41aと、この基台41aに設けられる多関節ロボット41bを有する。多関節ロボット41bは、その先端側に、搬送アーム42を備えている。搬送アーム42は、多関節ロボット41bにより、基台41aに対して進退移動、および旋回移動可能に構成される。この搬送アーム42には、水平方向に平行に延び出た2本1組のハンド42aが多段に設けられて、複数枚の基板W(以下、適宜基板W群という)を水平姿勢で載置する。ハンド42aの段数としては、フープFが基板Wを収納する枚数に相当する段数が好ましく、本実施例では25段である。
図7に示すように、第1搬送機構41は、第1ステージ21に載置されているフープFの蓋13が第1シャッター部材35により取り外されると、搬送アーム42が前進して第1通過口に進入する。そして、そのフープFに対して、基板W群を一括して搬入または搬出する。また、搬送アーム42が旋回して、第1搬送機構の傍らに配置される基板載置部43に対して、基板W群を水平姿勢のまま一括して受け渡す。
基板載置部43は、第1搬送機構41の傍らに配置される。図9を参照する。図9(a)は、支持台43aが水平姿勢であるときの基板載置部43の平面図(上段)と側面図(下段)であり、(b)は支持台43aが垂直姿勢であるときの基板載置部43の平面図(上段)と側面図(下段)である。基板載置部43は、支持台43aと、この支持台43aに設けられて、複数枚(たとえば、25枚)の基板Wを多段に保持する複数個(例えば、4個)の保持具43bとを備える。支持台43aは、図示省略の駆動機構によって支持台43aの基端部の水平軸芯P周りに回動駆動される。これにより、支持台43aは、図9(a)に示すような水平姿勢と、図9(b)に示すような垂直姿勢とをとる。このとき、各保持具43bも支持台43aと連動して回動することで、これらに保持される基板W群も水平姿勢と垂直姿勢との間で姿勢変換する。
また、プッシャー44との基板W群の受け渡しをするために、基板載置部43は、支持台43aが水平姿勢の状態において、鉛直軸芯周りに回転可能に構成される。
基板載置部43の傍らにプッシャー44が配置される。プッシャー44は、図示省略の駆動機構により、昇降移動可能、かつ、基板載置部43と第5搬送機構45との間を水平移動可能に構成されている。また、プッシャー44の上端部は、複数本の溝が互いに平行に形成され、各溝に基板Wを当接させることで基板W群を一括して保持することができる。本実施例では、プッシャー44は、基板載置部43が載置する基板Wの枚数の2倍(例えば50枚)の基板W群を保持可能であり、そのピッチは、基板載置部43が載置する基板のピッチの半分(以下、適宜「ハーフピッチ」という)としている。
図10を参照する。図10は、プッシャー44と基板載置部43との正面図であり、(a)、(b)は基板の受け渡しの様子を示している。プッシャー44と基板載置部43との間で基板W群の受け渡しを行うとき、図10(a)に示すように、基板載置部43の支持台43aは垂直姿勢である。また、プッシャー44は基板載置部43の下方に位置している。そして、プッシャー44が、図10(b)に示すように、基板載置部43に載置される基板W群の下端を突き上げるように鉛直方向に上昇して、基板載置部43から基板W群を一括して受け取る。
第5搬送機構45は、図示省略の駆動機構により、一括処理部47に沿って水平方向に移動可能に構成される。また、第5搬送機構45は、水平に延び出た一対の保持ロッド45aを備えて、基板W群を一括して保持ロッド45aに保持する。この第5搬送機構45と、プッシャー44との基板W群の受け渡しは、一括処理部47と対向しない待機位置で行う。
また、保持ロッド45aの断面は略5角形で、各面には所定の溝が形成されている。そして、この保持ロッド45a自体が回動自在に支持されて、対向する溝の配列を変更することで、少なくとも3通りの基板保持状態を得られるように構成されている。すなわち、第1の基板保持状態Q1は、保持ロッド45aの間を通過する基板W群に保持ロッド45aが作用せずに、そのまま基板W群の通過を許容する。第2の基板保持状態Q2は、基板載置部43と同一のピッチの基板W群(特に「基板W1群」という)が保持ロッド45aの間を下降する際に、保持ロッド45aが受け止める。しかし、その半分のピッチ(ハーフピッチ)の基板W群(特に「基板W2群」という)には作用せずに、そのまま通過することを許容する。第3の基板保持状態Q3は、基板W1群と基板W2群とを併せた基板W群(特に「基板W3群」という)が保持ロッド45aの間を下降する際に、受け止める状態である。
このような保持ロッド45aを備える第5搬送機構45と、プッシャー44と間の基板W群を受け渡しの様子を、図11に参照して具体的に説明する。図11は、プッシャー44と第5搬送機構45との基板W群の受け渡しの様子を示す側面図である。
先ず、保持ロッド45aは、第1の基板保持状態Q1にあり、プッシャー44は、基板W群を載置して、保持ロッド45aの下方の所定位置に位置決めされている。なお、この基板W群は、基板載置部43に載置される基板Wと同じの枚数、およびピッチである。そして、保持ロッド45aの間を通過して上方へ上昇する。このとき、プッシャー44に載置される基板W群は、保持ロッド45aから作用を受けないので、プッシャー44に載置されたままである(図11(a)参照)。
次に、保持ロッド45aを第2の基板保持状態Q2に変更して、プッシャー44を下降させる。プッシャー44が保持ロッド45aを通過するとき、プッシャー44に載置される基板W群は、保持ロッド45aに受け止められる(図11(b)参照)。
プッシャー44は、基板載置部43から別個の基板W群を一括して受け取ると、今度は、保持ロッド45aの下方の所定位置から保持ロッド45a方向にハーフピッチ分ずらした位置に位置決めされる。なお、プッシャー44に載置される別個の基板W群自体は、基板載置部43に載置される基板Wと同じの枚数、およびピッチである。そして、保持ロッド45aの間を上昇する際、プッシャー44に載置される基板W群は、保持ロッド45aが保持している基板W群の間に割り込むように上昇する。そして、プッシャー44が保持ロッド45aを通過するとき、プッシャー44は、保持ロッド45aに保持されている基板W群を突き上げるようにして受け取る。結果、プッシャー44には、基板載置部43に載置される基板Wの枚数の2倍にあたる基板W群が、その半分のピッチで載置される(図11(c)参照)。
最後に、保持ロッド45aを第3の基板保持状態P3に変更して、プッシャー44を下降させる。プッシャー44が保持ロッド45aを通過するとき、プッシャー44に載置される基板W群は、保持ロッド45aに受け止められている(図11(d)参照)。
以上の動作により、第5搬送機構45とプッシャー44との間で基板W群を受け渡すとともに、基板W群のピッチ変換も行われる。
本実施例の一括処理部47では、単一の乾燥処理部49と3組の洗浄処理ユニット51とを備えている。また、各洗浄処理ユニット51には、単一の純水洗浄処理部53と単一の薬液洗浄処理部55とが併設されている。なお、このような一括処理部47の構成は一例に過ぎず、例えば、レジスト剥離処理を行う等、適宜に一括処理部47の処理内容を変更することができる。
図12を参照する。図12は、乾燥処理部49の概略構成図である。乾燥処理部49は、スピンドライヤーであり、上部に基板W群を搬送できる程度の開口が形成された乾燥容器49aと、スライド移動によりこの開口を開閉するスライド蓋49bとを有する。乾燥容器49a内には、基板W群を回転可能に垂直姿勢で保持する回転保持部49cと、基板W群を昇降可能に保持する乾燥用プッシャー49dとが設けられている。また、乾燥容器49aの側壁には、窒素ガスやリンス液を供給するためのノズル49eが設けられている。さらに、乾燥容器49a内を減圧するための真空吸引源と、乾燥容器49aから排出される排液を処理する排液処理部とに連通している。
第5搬送機構45との基板W群の受け渡しは、乾燥用プッシャー49dが上昇して、乾燥容器49aの上方において行う(図12において、第5搬送機構45との間で基板W群を受け渡すときの乾燥用プッシャー49dを点線で示す)。さらに、乾燥用プッシャー49dは、乾燥容器49a内において、回転保持部49cとの間で基板W群の受け渡しを行う。なお、乾燥処理を施すときは、回転する回転保持部49c等と緩衝しないように、乾燥容器49aの底部まで下降する(図12において、乾燥容器49aの底部まで下降したときの乾燥用プッシャー49dを実線で示す)。
図13を参照する。純水洗浄処理部53は、洗浄液を貯留する純水槽53aと、この純水槽53a底部に設けられ、純水を供給する注入管53bと、純水槽53aの上部開口の周囲に設けられ、溢れ出た純水を回収する外槽53cとを有している。
薬液洗浄処理部55は、純水洗浄処理部53と似た構成であるので図示は省略するが、薬液を貯留する薬液槽と、この薬液槽の底部に設けられてレジスト剥離液を供給する注入管と、処理液を回収する外槽とを有している。薬液としては、APM(Ammonia-Hydrogen Peroxide Mixture)、HPM(Hydrochloricacid-Hydrogen Peroxide Mixture)、FPM(Hydrofluoricacid-Hydrogen Peroxide Mixture)、DHF(Diluted Hydrofluoric acid)、O3/DIW(オゾン水)などが例示され、適宜に選択される。
また、各洗浄処理ユニット51に、純水洗浄処理部53と薬液洗浄処理部55との間を移動可能に構成される単一のリフター57を備えている。このリフター57は、水平方向に延び出た複数本(3本)の保持棒57aを備えて、基板W群を一括して保持棒57aに当接支持することができる。本実施例では、保持棒57aは、基板載置部43に載置される基板Wの枚数の2倍にあたる基板W群を、その半分のピッチで当接支持する。
このリフター57と第5搬送機構45との基板W群の受け渡しは、図13(b)に示すようにリフター57が保持ロッド45aの間を下方から上昇することにより、基板W群を突き上げて保持棒57aに当接支持させる。その後、保持ロッド45aが第1の基板保持状態P1に変更してから、リフター57が基板W群を保持したまま下降することで、リフター57の基板W群の受け取りが終了する。
本実施例では、リフター57は、一括処理部47で処理が行われる前の基板W群を、薬液洗浄処理部55の上方で受け取るようにしている。また、洗浄処理ユニット51で処理が行われた後の基板W群を純水洗浄処理部53の上方において第5搬送機構45に渡すようにしている。
続いて第2処理部5について説明する。第2処理部5は、第2ステージ23に載置されるフープFに対して基板Wを1枚ずつ搬入、および搬出する第2搬送機構61と、この第2搬送機構61から搬入された基板Wを1枚ずつ洗浄および乾燥する枚葉処理部71とを備える。以下、各部について説明する。
図1と図8に示すように、第2搬送機構61は、昇降可能に構成される可動ベース62と、可動ベース62の上端部に設けられ、2個の多関節ロボット63a、63bとを備えている。各多関節ロボット63a、63bの先端側には、「U」の字状の形状を有して、単一の基板Wを保持する保持アーム64a、64bがそれぞれ取り付けられている。
各保持アーム64a、64bは、多関節ロボット63a,63bにより、互いに独立して進退移動および旋回移動可能である。また、各保持アーム64a、64bは、可動ベース62により、互いに同期して昇降移動可能である。
この第2搬送機構61は、第2ステージ23に載置されたフープFと枚葉処理部71との間で、基板Wを一枚ずつ搬送する。
なお、本実施例では、第2搬送機構の保持アーム64a、64bについて、一方(たとえば、保持アーム64a)は枚葉処理部71で処理が行われる前の単一の基板Wのみを保持し、他方(たとえば、保持アーム64b)は枚葉処理部71で処理が行われた後の単一の基板Wのみを保持するようにして、保持する基板Wに応じて使用する保持アーム64a、64bを変えている。
具体的には、次のように動作する。まず、第2ステージ23のいずれかに載置されているフープFの蓋13を第2シャッター部材36が選択的に取り外す。保持アーム64aが、そのフープFに対向する位置に旋回移動および昇降移動する。そして、第2通過口に進入し、そのフープF内に収納される単一の基板Wの下方まで前進移動すると、保持アーム64a上にその基板Wを保持する。その後、後退してフープFから基板Wを搬出する。基板Wを搬出すると、第2搬送機構61は、旋回移動等を行い、その基板Wを枚葉処理部71に搬入する。
また、枚葉処理部71から基板Wを搬出する場合は、保持アーム64bを用いて行われる。搬出した基板Wは、再び、第2ステージ23に載置されるフープF内に戻される。
枚葉処理部71は、2列2段に積層された4個の処理ユニット72a、72b、72c、72d(以下、各処理ユニット72a、72b、……を区別する必要がないときは、「処理ユニット72」と総称する)を有し、これらは、第2搬送機構61の一方側に並ぶようように配置される。
図14を参照する。図14は、処理ユニット72の概略を示す斜視図である。処理ユニット72は、基板Wを水平姿勢で保持する基板保持部73aと、基板保持部73aを回転駆動するモータ73bと、基板Wの上方に変位可能に配置され、基板Wの表面に洗浄液を吐出するノズル73cと、基板Wの下方に配置され、基板Wの裏面に洗浄液を吐出するバックリンスノズル73dとを有する。本実施例では、バックリンスノズル73dは、基板Wの下面の端部に対向するように配置されて、特に基板Wの裏面のうち、周縁部を洗浄する。なお、基板Wの周囲には、洗浄液の飛散を防止するカップ(図示省略)が配置されている。また、基板Wの上方には図示省略の吹き出しユニットが設けられ、清浄な気体を基板表面に流下させることができる。
以上のように構成された基板処理装置の動作例を、図15を参照して説明する。
<ステップS1> 収容部から第2処理部へ基板Wを搬送する。
アーム38によって選択的に結合された第2シャッター部材36は、当接するフープFの蓋13を保持したまま一旦後退して下降する。これにより、第2通過口が開放されるとともに、蓋13が取り外される。
第2搬送機構61は、その保持アーム64aを、第2通過口を通じてフープF内まで前進させて、基板Wを1枚ずつ取り出す。そして、フープFから搬出した単一の基板Wを処理ユニット72へ搬入する。
第2搬送機構61がこの動作を繰り返してフープFから全ての基板Wを取り出した後は、再び第2シャッター部材36が前進および上昇して、第2通過口に嵌め込まれるとともに、そのフープFの筐体11に蓋13を取り付けて固定する。これにより、収容部1から第2処理部5へ基板Wの搬送が終了する。
<ステップS2> 第2処理部において基板Wを一枚ずつ処理する
処理ユニット72内の基板保持部73aは、搬入された基板Wを水平姿勢で保持すると、モータ73bに駆動されて基板保持部73aを回転させる。ノズル73cから洗浄液を吐出して、基板Wの表面を洗浄するとともに、バックリンスノズル73dから洗浄液を吐出して、基板Wの裏面の周縁部を洗浄する。所定の洗浄処理が終了すると、基板Wをさらに高速回転させつつ、図示省略の吹出ユニットから清浄な気体を基板Wに流下させて、基板W表面の水分を振り切って乾燥させる振切乾燥処理を施す。
<ステップS3> 第2処理部から収容部へ基板Wを搬送する。
処理ユニット72内で単一の基板Wに対して所定の処理が終了すると、第2搬送機構61は、保持アーム64bに単一の基板Wを載置し、処理ユニット72からその基板Wを搬出する。
第2搬送機構61は、再び第2ステージ23に対向する位置まで旋回移動する。第2ステージ23には、基板Wを収納していないフープFが載置されるとともに、第2シャッター部材36によって、そのフープFの蓋13が取り外されている。第2搬送機構61は、第2通過口を通じてそのフープF内へ基板W群を1枚ずつ搬入する。フープFの全ての溝15に基板Wが載置されると、再び、第2シャッター部材36が前進および上昇して、第2通過口を閉塞するとともに、そのフープFの筐体11に蓋13を取り付けて固定する。これにより、第2処理部から収容部へ基板Wの搬送が終了する。
<ステップS4> 第2ステージから第1ステージへフープFを搬送する
フープ搬送機構25は、第2処理部5において処理が行われた基板Wを収納したフープFを第2ステージ23から第1ステージ21へ搬送する。
第1ステージ21にフープFが載置されると、第1ステージ21は第1隔壁31aに向かってスライド移動し、そのフープFの蓋13は第1シャッター部材35に当接する。
<ステップS5> 収容部から第1処理部へ基板Wを搬送する
第1シャッター部材35は、後退移動および下降移動して、第1ステージ21に載置されるフープFの蓋13を取り外すとともに、第1通過口を開放する。第1搬送機構41の搬送アーム42が、第1通過口を通じてそのフープF内の複数枚の基板Wを一括して取り出す。
フープFから基板W群を取り出した後は、再び第1シャッター部材35が第1通過口に嵌め込まれるとともに、そのフープFの筐体11に蓋13を取り付けて固定する。これにより、収容部から第1処理部へ基板Wの搬送が終了する。
なお、第1処理部3において、第1搬送機構41が搬出した基板W群は、一括処理部47まで受け渡される。その流れを以下に簡単に説明する。
第1搬送機構41がフープFから基板W群を搬出すると、そのまま基板載置部43に対向する方向に旋回した後、基板載置部43の方へ前進移動する。そして、基板載置部43に基板W群を水平姿勢のまま載置する。
基板載置部43は鉛直軸芯周りに回転する。その後、支持台43aの基端部の軸P周りに回動し、垂直姿勢をとる。この動作に伴い、保持具43bに保持された25枚の基板W(以下の動作説明において、単に「基板W群」という)も一体に回転し、水平姿勢から垂直姿勢に変換される。
基板載置部43の保持具43bの間をプッシャー44が下方から上昇移動し、基板載置部43から基板W群を一括して受け取る。そして、待機位置にある第5搬送機構45の下方の所定位置に移動する。
プッシャー44が第5搬送機構45の保持ロッド45aの間を昇降することで、プッシャー44から第5搬送機構45へ基板W群を渡す。
さらに、プッシャー44は、再び別個の基板W群を基板載置部43から受け取る。そして、この別個の基板W群を、すでに渡した基板W群の間に割り込ませるようにして、第5搬送機構45へを渡す。これにより、第5搬送機構45に保持される基板Wのピッチは、基板載置部43に載置される基板Wのピッチからその半分のハーフピッチに変換される。
基板W群を保持する第5搬送機構45は、リフター57が待機する薬液洗浄処理部55の上方まで水平移動する。
リフター57が上昇し、基板W群をその保持棒57aに当接支持する。その後、第1の基板保持状態P1となった保持ロッド45aの間を、リフター57が下降し、第5搬送機構45から基板W群を一括して受け取る。
<ステップS6> 第1処理部において複数枚の基板Wを一括して処理する
リフター57は、基板W群を保持したまま、薬液が貯留された薬液槽内まで下降し、基板W群を一括して浸漬する。これにより基板W群に一括して薬液洗浄処理を行う。
所定の薬液洗浄処理が終了すると、リフター57が上昇して基板W群を薬液槽から引き上げる。続いて、リフター57が純水槽53aまで水平移動して下降し、基板W群を一括して純水槽53a内に浸漬する。これにより、基板W群に一括して純水洗浄処理を行う。
洗浄処理が終了すると、リフター57が上昇し基板W群を一括して純水槽53aから引き上げる。リフター57は、そのまま純水洗浄処理部53の上方へ上昇して、第5搬送機構45に基板W群を渡す。
第5搬送機構45は、乾燥処理部49の上方まで水平移動する。乾燥処理部49のスライド蓋49bがスライド移動し、乾燥容器49a内から乾燥用プッシャー49dが上昇する。乾燥用プッシャー49dが基板W群を一括して保持すると、再び、乾燥用プッシャー49dが下降して、回転保持部49cに、基板W群を渡す。乾燥用プッシャー49dが乾燥容器49aまで退避するとともに、スライド蓋49bがスライド移動して乾燥容器49aの開口を塞ぐ。その後、基板W群を垂直姿勢で回転させつつ所定の乾燥処理を施す。
乾燥処理が終了すると、スライド蓋49bが開けられる。そして、乾燥用プッシャー49dが回転保持部49cから基板W群を一括して受け取ると、そのまま上昇して第5搬送機構45に渡す。
乾燥処理の終了により、第1処理部3において基板W群に一括して行う処理が完了する。その後、この基板W群は、第5搬送機構45からプッシャー44と基板載置部43とを経由して、第1搬送機構41へ受け渡される。なお、第5搬送機構45からプッシャー44へ基板W群が渡される際に、基板Wのピッチは、ハーフピッチから基板載置部43に載置される基板Wのピッチへ変換される。
<ステップS7> 第1処理部から収容部へ基板Wを搬送する
第1搬送機構41は、第1処理部3において処理が行われた基板W群を受け取ると、第1ステージ21の方向に旋回移動する。このとき、第1ステージ21には、基板Wを収納していないフープFが載置されるとともに、第1シャッター部材35によって、そのフープFの蓋13が取り外されている。第1搬送機構41は、第1隔壁31aの第1通過口を通じてそのフープF内へ基板W群を一括して搬入する。
その後、第1シャッター部材35は、上昇、前進して第1通過口に閉塞するとともに、そのフープFの筐体11に蓋13を取り付けて固定する。
フープ搬送機構25は、第1処理部3において処理が行われた基板Wを収納したフープFを第1ステージ21から載置台9へ搬送する。
このように、実施例1に係る基板処理装置によれば、第1処理部3と第2処理部5とを有し、収容部1から第1処理部3または第2処理部に選択的に基板Wを搬送することができる。よって、基板Wに対して、複数の基板Wを一括して処理する方式または、基板Wを1枚ずつ処理する方式によっても、処理を行うことができる。
第1処理部3と第2処理部5との間の基板Wの搬送は、一旦収容部を経由して行われるので、第1処理部3と第2処理部5との間で基板Wを直接受け渡すことがない。このため、第1処理部3、および第2処理部5の統括的な制御は、相互に連携をとる必要はなく、独立に制御することができる。また、収容部1のフープFの搬送に関する制御によって両者の連携、調整をとることができる。
また、第1処理部3と第2処理部5とを収容部1の一方側に配置することで、収容部1と第1処理部3との間、および収容部1と第2処理部5との間の基板Wの受け渡しを容易に行える。
また、第2処理部5を第1処理部3と載置台9との間に配置することによって、収容部1の一方側に第1処理部3と第2処理部5とを並べて配置する場合に比べて、基板処理装置の短辺の長さを短くすることができる。また、デッドスペースを排除することができ、フットプリントを低減することができる。
さらに、第2ステージ23を2個備え、これらを垂直方向に2個並べて配置することで、フットプリントの増大を抑制しつつ、第2処理部5と収容部1との基板Wの搬送量を向上させることができる。
また、棚19を第1処理部3と載置台9との間であって、第2処理部5に対向する位置に配置することで、収容部1をコンパクトにすることができる。
また、フープ搬送機構25の搬送経路の一方側に棚19と第1ステージ21を、他方側に第2ステージ23を、また、その端部に載置台9を配置することで、搬送経路が比較的短い1本の直線で済み、単一のフープ搬送機構25で実現できる。よって、搬送効率を向上させることができる。
また、フープFの向き(蓋13のある方向)が一定であるので、収容部1は特にフープFを回転させる機構を備える必要がない。
また、棚19の第1処理部3側の側端部に、第1ステージ21を配置することで、収容部1の空間を有効に利用し、収容部1をよりコンパクトにすることができる。
また、棚19の載置台9側の側端部には、載置台9との間でフープFを受け渡し可能な第3ステージ81を配置することで、棚19の配置の自由度が広がるとともに、収容部1の空間を有効に利用することができる。
また、棚19に対してフープFを載置し、または取り出すときは、フープ用アーム26aを各受け部材19aの間を昇降動作することにより行えるように構成することにより、収容部1をコンパクトにすることができる。
本実施例では、第1処理部3と第2処理部5は、ともに基板Wに洗浄処理を行う構成とすることで、基板洗浄処理のスループットを確保しつつ、処理品質(仕上がり)をより高めることができる。
また、基板Wを一枚づつ処理する第2処理部5が備える処理ユニット72では、バックリンスノズル73dを備える等により、基板Wの一部(例えば、基板Wの裏面の周縁部)について処理することができる。これにより第2処理部5では基板W全体を洗浄するほかに、必要な部位に必要な洗浄処理のみを行うことで、第2処理部5でのスループットを向上させることができる。
また、基板Wを収容する収納器として、密閉型のフープFを用いたことで、フープFの周囲の雰囲気によって基板Wが汚染されるおそれがない。また、蓋13に固定機構17を備えることで、より確実にフープF内を密閉することができる。
第1、第2隔壁31a、31bを備え、さらに、これらの隔壁31a、31bに形成さされる第1、第2通過口を閉塞する第1、第2シャッター部材35、36を備えることで、収容部1の雰囲気が第1処理部3、第2処理部5に及ぶことがないので、フープFから取り出された基板Wが汚染されることがない。
また、2個の第2シャッター部材36に対して、単一のアーム38と単一のシャッター駆動部を共通に使用するため、必要な機器の点数を減らすことができる。
また、載置台9と隔てる側壁31に形成された開口に対しても、遮断板33により閉塞することで、収容部1内の雰囲気を清浄に保つことができる。
次に、この発明の実施例2を説明する。
図16は、実施例2に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号をふすことで詳細な説明を省略する。
図16に示すように、実施例2に係る基板処理装置も、実施例1と同様に、第2処理部5は、第1処理部3と、収容部1を構成する載置台9(後述)との間に配置されている。別の言い方をすると、第2処理部5は、第1処理部3を構成する一括処理部47(後述)が並ぶ方向の延長線上に配置されている。結果、第1処理部3と第2処理部5とは基板処理装置の一側面に並べて配置される。そして、収容部1は、第1処理部3および第2処理部5とそれぞれ対向するため、本実施例における収容部1は平面視、略「L」の字状の形状を呈する
しかし、実施例2にかかる収容部1のフープ搬送機構25の搬送経路や、第2処理部5の枚葉処理部71の配置等については、実施例1と異なる。
収容部1は、載置台9と、棚19と、単一の第1ステージ21と、2個の第2ステージ23と、これら載置台9、棚19、第1、第2ステージ21、23との間でフープFを搬送するフープ搬送機構25とを有する。なお、実施例1で説明した第3ステージ81に相当するものはなく、フープ搬送機構25が載置台9に載置される全てのフープFにアクセスする。これに伴い、載置台9も、実施例1で説明したフープ用アーム91を備える必要がない。
棚19と第1、第2ステージ21、23とは、載置台9の方向と平行な同一線上に並ぶように配置される。本実施例では、第2隔壁31bに沿うラインにこれら棚19、第1、第2ステージ21,23が並設する。
第1ステージ21は、第1隔壁31aと第2隔壁31bとの離隔分に相当する距離を水平移動可能に構成されて、載置するフープF内の基板W群を第1処理部3へ搬送できるようにしている。
2個の第2ステージ23は、第2隔壁31bに対向する位置に水平方向に並べて設けられている。
棚19は、第1、第2ステージ21、23の間に設けられ、1列、4段で計4個のフープFを載置する。なお、棚19の位置は、第2隔壁31bに沿うライン上であれば、第1、第2ステージ21、23と緩衝しない位置に適宜に設けることができる。
フープ搬送機構25の搬送経路となる螺子軸29a及びガイド軸29bは、載置部9と、第2隔壁31bに沿うライン(棚19、第1、第2ステージ21,23が並設されるライン)との間に敷設される。また、螺子軸29a及びガイド軸29bの両端は、載置台9、棚19、第1、第2ステージ21、23のそれぞれに対向する範囲まで延びている。
第2隔壁31bには、第2ステージ23に対応して、水平方向に並ぶ2個の第2通過口が形成されている。これら第2通過開口は、2個の第2シャッター部材36によって開閉される。各第2シャッター部材36は、それぞれアーム(図示省略)によって固定的に支持されており、各アームはそれぞれ別個のシャッター駆動部によって独立に駆動される。
第2処理部5の枚葉処理部71は、2段に積層された2組の処理ユニットが、その間に第2搬送機構61を挟んで、対向するように配置される。
このような実施例2によっても、実施例1と同様の作用、効果が得られる。
また、実施例1に比べて第3ステージ81、フープ用アーム91等を省略することで、簡易な構成とすることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、一括処理部47、および枚葉処理部71は洗浄乾燥処理を行うように構成したが、これに限られない。たとえば、一括処理部47においてレジスト剥離処理等を行うようにしてもよい。また、枚葉処理部71においてエッチング処理や現像処理を行うように構成してもよい。
また、動作例では、基板Wを、先に第2処理部5に搬送し、その後に第1処理部3に搬送する順序を例示したが、これに限られない。基板Wに行う処理に応じて自由に選択される。
(2)上述した各実施例では、一括処理部47、枚葉処理部71は、それぞれ複数個の処理ユニットを有するものであったが、これらの個数は例示であり、適宜に選択変更することができる。また、説明の中で示した基板Wの枚数、その他の数値についても例示であり、同様に適宜に選択変更することができる。
(3)上述した各実施例では、第2搬送機構61の搬送は単一の基板Wごとに行うように構成したが、複数枚の基板Wを一括して搬送するように変更してもよい。
さらに、第2処理部5は、第2搬送機構61が搬送する基板Wを一旦載置する載置部を新たに設けてもよい。これにより、第2搬送機構61は基板Wをよりスムーズに搬送することができる。
(4)上述した実施例1では、収容部1は単一の第1ステージ21と複数個の第2ステージを備える構成であったが、これに限られない。たとえば、第1ステージ21を複数個に増設してもよいし、第2ステージ23を1個としてもよい。
(5)上述した実施例では、乾燥処理部49にスピンドライヤーを用いたが、IPA(イソプロピルアルコール)を供給しながら、基板Wを純水から引き上げる乾燥装置でもよい。
実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。 フープを示す斜視図である。 (a)は収容部の平面図であり、(b)は棚の正面図である。 収容部と第1処理部の一部を示す側面図である。 フープ搬送機構の側面図である。 シャッター部材の斜視図である。 第1シャッター部材の動作を説明する側面図である。 第2シャッター部材の動作を説明する側面図である。 (a)は、支持台が水平姿勢であるときの基板載置部の平面図(上段)と側面図(下段)であり、(b)は支持台が垂直姿勢であるときの基板載置部の平面図(上段)と側面図(下段)である。 プッシャーと基板載置部との正面図であり、(a)、(b)は基板の受け渡しの様子を示している。 プッシャーと第5搬送機構との基板W群の受け渡しの様子を示す側面図である。 乾燥処理部の概略構成図である。 (a)は純水洗浄処理部の概略図であり、(b)はリフターと第5搬送機構との基板W群の受け渡しの様子を示す概略図である。 処理ユニットの概略を示す斜視図である。 基板処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施例2に係る基板処理装置の概略構成を示した平面図である。
符号の説明
1 …収容部
3 …第1処理部
5 …第2処理部
9 …載置部
13 …蓋
19 …棚
21 …第1ステージ
23 …第2ステージ
25 …フープ搬送機構
31a …第1隔壁
31b …第2隔壁
35 …第1シャッター部材
35a …連結部材
36 …第1シャッター部材
36a …連結部材
41 …第1搬送機構
47 …一括処理部
61 …第2搬送機構
W …基板
F …フープ

Claims (12)

  1. 基板に処理を行う基板処理装置において、
    複数枚の基板を収納する収納器を収容する収容部と、
    複数枚の基板を一括して処理する第1処理部と、
    基板を1枚ずつ処理する第2処理部と
    を備え、
    前記収容部は、
    前記第1処理部用の収納器を載置する第1載置部と、
    前記第2処理部用の収納器を載置する第2載置部と、
    基板処理装置外との間で受け渡しされる収納器を載置する第3載置部と、
    前記第1載置部と前記第2載置部と前記第3載置部との間で、収納器を搬送する搬送部と、
    を備え、
    前記第1処理部は、前記第1載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第1搬送機構を備え、
    前記第2処理部は、前記第2載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第2搬送機構を備え、かつ、前記第1処理部と前記第3載置部との間に配置され
    前記第1処理部は、複数枚の基板に洗浄処理及び乾燥処理を一括して行い、
    前記第2処理部は、基板単位で洗浄処理及び乾燥処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板に処理を行う基板処理装置において、
    複数枚の基板を収納する収納器を収容する収容部と、
    複数枚の基板を一括して処理する第1処理部と、
    基板を1枚ずつ処理する第2処理部と、
    を備え、
    前記収容部は、
    前記第1処理部用の収納器を載置する第1載置部と、
    前記第2処理部用の収納器を載置する第2載置部と、
    前記第1載置部と前記第2載置部との間で、収納器を搬送する搬送部と、
    を備え、
    前記第1処理部は、
    前記第1載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第1搬送機構と、
    複数枚の基板を一括して液処理または乾燥する複数個の一括処理部と、
    を備え、
    前記第2処理部は、前記第2載置部に載置された収納器に対して基板を搬入、および搬出する第2搬送機構を備えるとともに、前記一括処理部が並ぶ方向の延長線上に配置され
    前記第1処理部は、複数枚の基板に洗浄処理及び乾燥処理を一括して行い、
    前記第2処理部は、基板単位で洗浄処理及び乾燥処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記第1載置部と前記第2載置部とに載置される収納器は、収納器のうち基板を出し入れする面が同じ向きであることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    さらに、前記搬送部の搬送経路に沿って、複数個の収納器を並べて載置する棚
    を備え、
    前記搬送部は、前記棚に対して収納器を搬送することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置において、
    前記棚は、前記第1処理部と前記第3載置部との間であって、前記第2処理部と対向する位置に設置されていることを特徴する基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置において、
    前記棚の側端部の一方側が、前記第1載置部として機能することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    さらに、前記搬送部の搬送経路に沿って、複数個の収納器を並べて載置する棚
    を備え、
    前記搬送部は、前記棚に対して収納器を搬送することを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項4または請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記第1載置部は、前記棚の延長線上に配置されることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第2載置部は複数個であり、垂直方向に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    さらに、前記収容部と前記第1処理部との間を隔てるとともに、前記第1載置部に載置された収納器に対向して基板を通過させる第1通過口が形成された第1隔壁と、
    前記第1隔壁の第1通過口を開閉する第1シャッター部材と、
    前記収容部と前記第2処理部との間を隔てるとともに、前記第2載置部に載置された収納器に対向して基板を通過させる第2通過口が形成された第2隔壁と、
    前記第2隔壁の第2通過口を開閉する第2シャッター部材と、
    を備え、
    前記第1搬送機構は、前記第1載置部に載置された収納器に対して前記第1通過口を介して複数枚の基板を搬入、および搬出し、
    前記第2搬送機構は、前記第2載置部に載置された収納器に対して前記第2通過口を介して1枚ずつ基板を搬入、および搬出することを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置において、
    前記収納器は、一側面に開口が形成されるとともに、前記開口を閉塞する蓋を備え、
    前記第1シャッター部材は、前記収納器の蓋を脱着・保持する第1脱着保持機構を備え、
    前記第2シャッター部材は、前記収納器の蓋を脱着・保持する第2脱着保持機構を備えることを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第2処理部が行う洗浄処理は、少なくとも基板の裏面の周縁部を洗浄することを特徴とする基板処理装置。
JP2005079587A 2004-12-24 2005-03-18 基板処理装置 Active JP4688533B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079587A JP4688533B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 基板処理装置
US11/316,238 US20060137726A1 (en) 2004-12-24 2005-12-21 Substrate treating apparatus
KR1020050126839A KR100761576B1 (ko) 2004-12-24 2005-12-21 기판 처리장치
TW094145445A TWI277461B (en) 2004-12-24 2005-12-21 Substrate treating apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079587A JP4688533B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006261548A JP2006261548A (ja) 2006-09-28
JP4688533B2 true JP4688533B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=37100417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005079587A Active JP4688533B2 (ja) 2004-12-24 2005-03-18 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4688533B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5154102B2 (ja) 2007-03-07 2013-02-27 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP7336956B2 (ja) * 2019-10-10 2023-09-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、及び基板処理方法
JP7336955B2 (ja) 2019-10-10 2023-09-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、及び基板処理方法
JP2024046367A (ja) * 2022-09-22 2024-04-03 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置
JP2024046366A (ja) * 2022-09-22 2024-04-03 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236914A (ja) * 1993-02-09 1994-08-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造設備
JPH0936198A (ja) * 1995-07-19 1997-02-07 Hitachi Ltd 真空処理装置およびそれを用いた半導体製造ライン
JP2001520803A (ja) * 1997-04-14 2001-10-30 アシスト テクノロジーズ インコーポレイテッド 一貫生産型のベイ内バッファ・デリベリ・ストッカシステム
JP2002231785A (ja) * 2000-11-28 2002-08-16 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板受渡装置、基板処理装置および載置台
JP2004079868A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体基板のエッチング処理方法
JP2005051089A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置および基板処理方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06236914A (ja) * 1993-02-09 1994-08-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造設備
JPH0936198A (ja) * 1995-07-19 1997-02-07 Hitachi Ltd 真空処理装置およびそれを用いた半導体製造ライン
JP2001520803A (ja) * 1997-04-14 2001-10-30 アシスト テクノロジーズ インコーポレイテッド 一貫生産型のベイ内バッファ・デリベリ・ストッカシステム
JP2002231785A (ja) * 2000-11-28 2002-08-16 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板受渡装置、基板処理装置および載置台
JP2004079868A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体基板のエッチング処理方法
JP2005051089A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置および基板処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006261548A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100761576B1 (ko) 기판 처리장치
JP4180787B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5041667B2 (ja) 基板処理装置
TWI385747B (zh) A substrate processing apparatus and a substrate transfer method
CN107221491B (zh) 基板清洗装置
JP4401285B2 (ja) 基板処理装置
JP4989398B2 (ja) 基板処理装置
KR101530024B1 (ko) 기판 처리 모듈, 이를 포함하는 기판 처리 장치 및 기판 전달 방법
JP4688533B2 (ja) 基板処理装置
JP2002110609A (ja) 洗浄処理装置
KR102238879B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 반송 방법
JP6671459B2 (ja) 基板洗浄装置
US7404409B2 (en) Substrate processing system and substrate processing method
KR20240012291A (ko) 기판 처리 장치
JP4522295B2 (ja) 基板処理装置
JPH10308430A (ja) 基板処理装置
JP7213624B2 (ja) 基板処理装置、基板処理システムおよび基板処理方法
JP2019201075A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2001298011A (ja) 基板洗浄装置
JP4059844B2 (ja) 基板処理装置
JP2001259543A (ja) 基板洗浄システム
JP2024029982A (ja) 基板処理装置
JP2024046371A (ja) 基板処理装置
KR20050049910A (ko) 기판이송장치 및 그 장치를 사용한 기판세정시스템
JP2006147693A (ja) 処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4688533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250