JP4687255B2 - 鋼板の製造方法 - Google Patents
鋼板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4687255B2 JP4687255B2 JP2005168994A JP2005168994A JP4687255B2 JP 4687255 B2 JP4687255 B2 JP 4687255B2 JP 2005168994 A JP2005168994 A JP 2005168994A JP 2005168994 A JP2005168994 A JP 2005168994A JP 4687255 B2 JP4687255 B2 JP 4687255B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- cooling
- hot
- reduction
- rough
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
本発明の第1の実施形態は、本発明において微細なフェライト組織を有する鋼板を製造するための基本となる考え方を示すためのものである。
なお、図2では、複数台の圧延スタンドからなる仕上圧延機にて仕上圧延するようになっているが、スラブ厚から仕上板厚への圧下量等に応じて、1台の圧延スタンドからなる仕上圧延機にて仕上圧延する場合もある。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
本発明の第2の実施形態として、前述の第1の実施形態におけるよりもさらに微細なフェライト組織を有する鋼板が製造される場合について述べる。すなわち、第1の実施形態に比べて板厚の厚い熱間スラブを用い、スラブ厚から仕上板厚までの圧下量を大きくすることによって、仕上圧延後のオーステナイトがより細粒化されるようにしたものである。
その際、圧下量や圧下によって与えられる歪分布の均一度等を考慮して、粗圧延機4による圧延パス数が決定される。また、これらのパス数は、粗圧延機4の圧延機設置台数や、リバースさせる回数により調整することができる。
なお、図4に示した製造設備を用いる場合には、粗圧延機4によりスラブ3を所定の板厚まで圧延した後、さらに板厚圧下プレス装置12により圧下率50%以上の板厚圧下を加えて、板厚30〜50mm程度の粗バーとする。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
本発明の第3の実施形態として、前述の第2の実施形態におけるよりもさらに一層微細なフェライト組織を有する鋼板が製造される場合について述べる。すなわち、第2の実施形態における粗圧延工程と仕上圧延工程の間で、粗バーに対して急速冷却・急速加熱をする変態・逆変態処理を施すことにより、仕上圧延後のオーステナイトをより一層細粒化するようにしたものである。
なお、図4に示した製造設備を用いる場合には、粗圧延機4により熱間スラブ3を所定の板厚まで圧延した後、さらに板厚圧下プレス装置12により圧下率50%以上の板厚圧下を加えて、板厚30〜50mm程度の粗バーとする。
ここで、フェライト−パーライト変態を完了させるのは、逆変態によるオーステナイト化の初期に残留オーステナイト組織があると、新たなオーステナイトの核生成が行われにくいためである。さらに、冷却速度が速いほど、変態析出核の数が多くなり、また粒成長も防げるため、15℃/秒を超える冷却速度で急速冷却することが望ましい。また、特に上限は設けないが、冷却速度は大きいほど好ましい。この冷却までの時間は、長過ぎるとオーステナイトが粗大化してしまうため粗圧延直後に行うことが好ましい。具体的には粗圧延後10秒以内に冷却開始することが望ましい。これによって、微細組織を有する粗バーを得ることができる。
これにより、逆変態細粒オーステナイト組織が得られる。なお、この急速加熱は、仕上圧延の直前に行うのが好ましい。仕上圧延までの時間が長くなると、逆変態により生じた細粒オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうためである。具体的には、逆変態後(急速加熱終了後)10秒以内に仕上圧延を開始することが望ましい。また、急速加熱終了温度は(Ac3変態点+50℃)以下が好ましい。高温で保持する時間が長くなると、逆変態により生じた細粒オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうためである。これによって、仕上圧延前のオーステナイト組織を細粒化させることができ、それに応じて仕上圧延後のオーステナイト組織も細粒化する。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、第2急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
2 加熱炉
3 スラブ
4 粗圧延機
5 急速冷却装置(第1急速冷却装置)
6 急速加熱装置
7 仕上圧延機
8 急速冷却装置(第2急速冷却装置)
9 冷却装置
10 コイラー
11a、11b 温度計
12 板厚圧下プレス装置
Claims (2)
- 熱間スラブに粗圧延機により複数パスの板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程と、該粗バーをAr 3 変態点以上の温度から、Ae 1 変態点以下の温度に冷却する急速冷却工程と、該冷却により変態完了した粗バーを加熱してオーステナイトへ逆変態させる急速加熱工程と、該加熱した粗バーを、Ar3変態点以上の温度にて1パスあるいは複数パスの板厚方向の圧下を加えて鋼板とする仕上圧延工程と、前記仕上圧延工程の後、0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ鋼板を冷却する急速冷却工程とを有することを特徴とする鋼板の製造方法。
- 熱間スラブに板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程における板厚方向の圧下を加える手段の少なくとも一部として、熱間スラブを上下に挟んだ金型で圧下する鍛造型圧下装置を用いることを特徴とする請求項1に記載の鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005168994A JP4687255B2 (ja) | 2005-06-09 | 2005-06-09 | 鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005168994A JP4687255B2 (ja) | 2005-06-09 | 2005-06-09 | 鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006341274A JP2006341274A (ja) | 2006-12-21 |
JP4687255B2 true JP4687255B2 (ja) | 2011-05-25 |
Family
ID=37638625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005168994A Expired - Fee Related JP4687255B2 (ja) | 2005-06-09 | 2005-06-09 | 鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4687255B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4412418B2 (ja) | 2007-02-02 | 2010-02-10 | 住友金属工業株式会社 | 微細フェライト組織を有する熱延鋼板の製造方法、及び熱延鋼板 |
CN103924152A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-07-16 | 迁安轧一钢铁集团有限公司 | 生产热轧钢带的方法 |
CN105478472A (zh) * | 2014-09-19 | 2016-04-13 | 鞍钢股份有限公司 | 一种汽车用宽薄规格高强度冷轧基板的热轧方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004058149A (ja) * | 2002-06-07 | 2004-02-26 | Jfe Steel Kk | 熱延鋼帯の製造方法 |
JP2004143503A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板の製造方法 |
-
2005
- 2005-06-09 JP JP2005168994A patent/JP4687255B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004058149A (ja) * | 2002-06-07 | 2004-02-26 | Jfe Steel Kk | 熱延鋼帯の製造方法 |
JP2004143503A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006341274A (ja) | 2006-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5350253B2 (ja) | ボロンミクロ合金化多相鋼からフラット鋼生成物を製造する方法 | |
KR20120096036A (ko) | 결정립 배향 전기 강 스트립의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 결정립 배향 전기 강 | |
JPWO2011148490A1 (ja) | 鋼板およびその製造方法 | |
JP2016516590A (ja) | 金属ストリップを製造するための方法 | |
JP4874369B2 (ja) | 中〜高炭素鋼線材の連続加工熱処理ライン | |
JP6620522B2 (ja) | 無方向性電磁鋼板用の熱延鋼帯及び無方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3915460B2 (ja) | 高強度熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP4687255B2 (ja) | 鋼板の製造方法 | |
JP4412418B2 (ja) | 微細フェライト組織を有する熱延鋼板の製造方法、及び熱延鋼板 | |
JP5350254B2 (ja) | アルミニウム合金化多相鋼からフラット鋼生成物を製造する方法 | |
JP2007046128A (ja) | 微細フェライト組織を有する熱延鋼板の製造方法 | |
JP4415914B2 (ja) | 微細フェライト組織を有する熱延鋼板の製造方法 | |
US7288158B2 (en) | Manufacturing process for producing high strength steel product with improved formability | |
JP3995822B2 (ja) | 耐リジング性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 | |
JP2005169454A (ja) | 鋼帯の製造設備および製造方法 | |
JPS61166923A (ja) | 軟磁気特性に優れた電磁鋼板の製造方法 | |
JP2004090065A (ja) | 大圧下圧延方法及びそれを用いた熱延鋼帯の製造方法 | |
JP2007146222A (ja) | 鋼板の製造方法 | |
TWI779692B (zh) | 方向性電磁鋼板的製造方法及設備列 | |
JP4314800B2 (ja) | 熱延鋼帯の製造方法 | |
JP2006334599A (ja) | 鋼板の製造方法 | |
JP4670538B2 (ja) | 微細フェライト組織を有する熱延鋼板の製造方法 | |
JP2004167523A (ja) | 熱間圧延方法および熱間圧延ライン | |
JP2840459B2 (ja) | 深絞り性に優れた熱延鋼板の製造方法 | |
JP4191806B2 (ja) | 無方向性電磁鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060921 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110131 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |