JP2006341274A - 鋼板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱延鋼板の製造ラインにおいて、圧延設備に多大な負荷をかけることなく、最終フェライト粒径が3μm以下となる微細フェライト組織を有する鋼板を製造することができる鋼板の製造方法を提供する。
【解決手段】連続鋳造されたスラブ3を仕上圧延機7にてAr3変態点以上で所定の仕上板厚まで圧延し、仕上圧延終了直後0.4秒以内に急速冷却装置8による冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度にて、(Ae3変態点−200℃)以下の温度まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取る。
【選択図】図2

Description

本発明は、超微細なフェライト組織を有する鋼板の製造方法に関するものである。
近年、自動車の軽量化、建築物の高層化等のニーズに対応し鋼材の高強度化が求められている。一般的に鋼材の強度を上げると靭性が低下するが、結晶粒微細化による強化の場合、靭性を低下させずに強度を向上させることが可能であり、種々の結晶粒微細化技術が提案されている。
その一つとして、大圧下加工を行うことにより結晶粒が微細化することが知られており、その際には、例えば平均粒径3〜4μm以下の超微細粒組織を得るためには、1パスで50%以上の圧下が必要であるといわれている。
例えば、Ar3変態点以上の温度で、50%以上のアンビル圧縮加工を行い、ついで冷却することにより平均粒径3μm以下のフェライトを母相とする超微細組織鋼を製造する方法が示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、Ar3変態点近傍で合計圧下率80%以上の圧延を行い、微細粒高強度熱延鋼帯を製造する方法が示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−92861号公報 特開昭58−123823号公報
しかしながら、上記の特許文献1、2に記載の方法では、それを熱延鋼板の製造ラインに適用して超微細組織を有する鋼板を製造しようとした場合に、圧延設備に多大な負荷がかかることは必須である。その結果、操業管理や設備保全の面で重大な問題を生じる可能性がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、熱延鋼板の製造ラインにおいて、圧延設備に多大な負荷をかけることなく、最終フェライト粒径が3μm以下となる微細フェライト組織を有する鋼板を製造することができる鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、熱延鋼板の製造ラインにおいて、熱間鋼(粗圧延工程後の粗バーまたは薄スラブ)に対する仕上圧延後の冷却条件を適切に調整することにより、圧延設備に多大な負荷をかけるような大圧下圧延を行わずとも、微細なフェライト組織を有する鋼板の製造が可能であることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいてなしたものであり、以下の特徴を有する。
[1]熱間鋼を、Ar3変態点以上の温度にて1パスあるいは複数パスの板厚方向の圧下を加えて鋼板とする仕上圧延工程と、前記仕上圧延工程の後、0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ鋼板を冷却する急速冷却工程とを有することを特徴とする鋼板の製造方法。
[2]前記仕上圧延工程に先立ち、熱間スラブに板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程と、該粗バーをAr3変態点以上の温度から、Ae1変態点以下の温度に冷却する急速冷却工程と、該冷却により変態完了した粗バーを加熱してオーステナイトへ逆変態させる急速加熱工程とを有することを特徴とする前記[1]に記載の鋼板の製造方法。
[3]熱間スラブに板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程における板厚方向の圧下を加える手段の少なくとも一部として、熱間スラブを上下に挟んだ金型で圧下する鍛造型圧下装置を用いることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の鋼板の製造方法。
本発明によれば、熱延鋼板の製造ラインにおいて、圧延設備に多大な負荷をかけることなく、最終フェライト粒径が3μm以下となる微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することが可能である。
本発明の実施形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態は、本発明において微細なフェライト組織を有する鋼板を製造するための基本となる考え方を示すためのものである。
図2は、本発明の第1の実施形態において用いる熱延鋼板の製造設備の説明図であり、連続鋳造設備にて鋳造された熱間スラブから熱延鋼板を製造する設備である。
図2に示す熱延鋼板の製造設備は、連続鋳造装置1により鋳造された熱間スラブ3を所定の板厚まで減厚する仕上圧延機7と、仕上圧延直後の熱延鋼板に所定の温度まで急速冷却を施す急速冷却装置8と、急速冷却後の熱延鋼板の巻取り温度を調整するための冷却装置9と、熱延鋼板を巻取るためのコイラー10とを備えている。
ここで、急速冷却装置8は、仕上圧延後のオーステナイトの再結晶、回復が進行し、オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうことを防ぐため、極力仕上圧延機7の出側直近に配置することが望ましい。
また、材質調整の観点からは、コイラー10に巻取る際の温度も重要であり、そのために、ここでは、コイラー10の直前に巻取り温度調整用の冷却装置9を配置している。
なお、本実施形態における連続鋳造後の熱間スラブ3は、約30〜50mmの板厚の薄スラブであり、連続鋳造装置1から直送される。
上記のように構成された熱延鋼板の製造設備を用いて、微細なフェライト組織を有する鋼板を製造する手順を以下に述べる。
(1.1)まず、鋳造後直送された熱間スラブ3に、Ar3変態点以上の温度(通常は1100〜1250℃)において、仕上圧延機7により1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加えて、所定の板厚の鋼板へ仕上圧延する(仕上圧延工程)。
なお、図2では、複数台の圧延スタンドからなる仕上圧延機にて仕上圧延するようになっているが、スラブ厚から仕上板厚への圧下量等に応じて、1台の圧延スタンドからなる仕上圧延機にて仕上圧延する場合もある。
(1.2)次に、仕上圧延機7で仕上圧延された鋼板に対して、仕上圧延機7出側に位置する急速冷却装置8にて、仕上圧延終了後0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で、(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ冷却する(急速冷却工程)。
(1.3)最後に、急速冷却装置8で急速冷却された鋼板について、冷却装置9にて所定の巻取り温度となるように調整冷却を行い、コイラー10にて巻取る(巻取り工程)。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
上記のようにして、Ar3変態点以上の温度にて1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加える仕上圧延によって圧延された鋼板に対して、仕上圧延終了後0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で、(Ae3変態点−200℃)以下の温度まで冷却することにより、オーステナイト再結晶粒の成長または回復の進行が抑制されるとともに、フェライト変態が促進され、フェライトの粒成長が抑制される。これにより、平均粒径が3μm以下の微細フェライト組織が得られる。さらに、冷却停止温度を(Ae3変態点−250℃)より低くすると、微細なフェライト組織が得られるだけでなく、フェライトとパーライトやベイナイトまたはマルテンサイトの混相組織を得ることもでき、各種の機械的性質を満足する鋼板の製造も可能である。これに対して、冷却停止温度が(Ae3変態点−200℃)より高い場合は、冷却停止後のフェライトの粒成長が無視できなくなり、所望の微細フェライト組織が得られない。図1は、上記のような冷却停止温度とフェライト粒径の関係の一例を示すものである。
なお、仕上圧延終了後の冷却開始時間は、再結晶粒の成長または回復の進行の抑制のため、0.4秒より短ければ短いほど好ましい。また、冷却速度は、フェライト変態の促進、粒成長抑制のため、700℃/秒より速ければ速いほど好ましい。
以上のようにして、この実施形態においては、圧延設備に多大な負荷をかける大圧下圧延を行わずとも、平均粒径が3μm以下の微細フェライト組織を有する鋼板を得ることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として、前述の第1の実施形態におけるよりもさらに微細なフェライト組織を有する鋼板が製造される場合について述べる。すなわち、第1の実施形態に比べて板厚の厚い熱間スラブを用い、スラブ厚から仕上板厚までの圧下量を大きくすることによって、仕上圧延後のオーステナイトがより細粒化されるようにしたものである。
図3は、本発明の第2の実施形態において用いる熱延鋼板の製造設備の説明図であり、連続鋳造設備にて鋳造された熱間スラブから熱延鋼板を製造する設備である。
図3に示す熱延鋼板の製造設備は、連続鋳造装置1により鋳造された後、直送または加熱炉2にて再加熱された熱間スラブ3を所定の板厚の粗バーに圧延する粗圧延機4と、粗圧延直後の粗バーに急速冷却を施す急速冷却装置(第1急速冷却装置)5と、急速冷却された粗バーに所定の温度まで急速加熱を施す急速加熱装置6と、この急速加熱された粗バーを所定の板厚まで減厚する仕上圧延機7と、仕上圧延直後の熱延鋼板に所定の温度まで急速冷却を施す急速冷却装置(第2急速冷却装置)8と、急速冷却後の熱延鋼板の巻取り温度を調整するための冷却装置9と、熱延鋼板を巻取るためのコイラー10とを備えている。
ここで、粗圧延機4は、1台または複数台の圧延機により熱間スラブ3を所定の厚さの粗バーへ圧延するものである。また、熱間スラブの幅を調整するための幅圧下装置が加熱炉3と粗圧延機4の間あるいは粗圧延機4の圧延機間にあってもよい。
また、第1急速冷却装置5は、粗圧延直後の粗バーに急速冷却を行う装置である。この急速冷却装置5は、粗圧延直後に急速冷却を行うことができるように、粗圧延機4の出側直近に配置することが望ましい。
急速加熱装置6は、短時間で粗バーを80℃/秒以上の昇温速度にて急速加熱できるように、通常、温度制御性のよい誘導加熱装置を用いる。また、粗バーのエッジを加熱するために、急速加熱装置6に隣接してエッジヒーターを設置してもよい。そして、第1急速冷却装置5と急速加熱装置6の間には、特に粗バー尾端部の温度低下を防止するための保熱カバーを設置してもよい。さらに、急速加熱装置6での加熱出力の制御は、急速加熱装置6の前後にそれぞれ設けられた温度計11a、11bにより計測された粗バーの表面温度から断面平均温度を算出し、粗バー全長および全厚に亘りAc3変態点以上となるように、且つ、仕上圧延でのパススケジュールと圧延速度を考慮して、仕上圧延機出口にて所定の仕上温度が確保できるように、粗バーの先端から尾端にかけて加熱出力を調整すればよい。
第2急速冷却装置8は、仕上圧延終了直後の熱延鋼板に急速冷却を行うための装置であり、仕上圧延後のオーステナイトの再結晶、回復が進行し、オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうことを防ぐため、極力仕上圧延機7の出側直近に配置することが望ましい。
また、材質調整の観点からは、コイラー10に巻取る際の温度も重要であり、そのために、ここでは、コイラー10の直前に巻取り温度調整用の冷却装置9を配置している。
図4は、本発明の第2の実施形態において用いる他の熱延鋼板の製造設備の説明図である。
図4に示す熱延鋼板の製造設備は、図3に示す熱延鋼板の製造設備とほぼ同様の構成であるが、粗圧延機4の下流に、粗圧延機4で圧延後の熱間スラブ3に対して1回あたりの圧下率が50%以上の板厚方向の圧下を加えることのできる板厚圧下プレス装置12を備えている点が異なっている。
ここで、板厚圧下プレス装置12は、熱間スラブ3を上下に挟んだ金型で圧下する鍛造型圧下装置であり、熱間スラブ3を順次送り出しながら金型を開閉するプレス動作を繰返し行い、熱間スラブ3の全長を所望の厚さへ加工する装置である。このような板厚圧下プレス装置によれば、圧延ロールを用いた従来の粗圧延とは異なり噛み込み限界がないため、1回当たりの圧下率が制約されず任意の大圧下も可能である。このような大圧下が可能な板厚圧下プレス装置を複数台設けてもよいし、粗圧延機4を用いずに板厚圧下プレス装置のみとしてもよい。
なお、図3、図4において、連続鋳造後の熱間スラブ3は、約90〜300mmの板厚であり、連続鋳造装置1から直送されるか、または加熱炉2にて再加熱される。
上記のように構成された熱延鋼板の製造設備を用いて、より微細なフェライト組織を有する鋼板を製造する手順を以下に述べる。なお、この実施形態においては、第1急速冷却装置5と急速加熱装置6は使用しないので停止しておく。
(2−1)まず、鋳造後、直送または加熱炉2にて再加熱された熱間スラブ3に、Ar3変態点以上の温度(通常は1100〜1250℃)において、粗圧延機4により1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加えて、板厚が30〜50mm程度の粗バーとする(粗圧延工程)。
その際、圧下量や圧下によって与えられる歪分布の均一度等を考慮して、粗圧延機4による圧延パス数が決定される。また、これらのパス数は、粗圧延機4の圧延機設置台数や、リバースさせる回数により調整することができる。
なお、図4に示した製造設備を用いる場合には、粗圧延機4によりスラブ3を所定の板厚まで圧延した後、さらに板厚圧下プレス装置12により圧下率50%以上の板厚圧下を加えて、板厚30〜50mm程度の粗バーとする。
(2.2)次に、粗バーに、Ar3変態点以上の温度において、仕上圧延機7により1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加えて、所定の板厚の鋼板へ仕上圧延する(仕上圧延工程)。
(2.3)次に、仕上圧延機7で仕上圧延された鋼板に対して、仕上圧延機7出側に位置する急速冷却装置8にて、仕上圧延終了後0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で、(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ冷却する(急速冷却工程)。
(2.4)最後に、急速冷却装置8で急速冷却された鋼板について、冷却装置9にて所定の巻取り温度となるように調整冷却を行い、コイラー10にて巻取る(巻取り工程)。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
上記のようにして、比較的板厚の厚いスラブを用い、スラブ厚から仕上板厚までの圧下量を大きくすることによって、仕上圧延後のオーステナイトが第1の実施形態におけるよりも細粒化される。さらに、板厚圧下プレス装置12による圧下率50%以上の板厚圧下を加えて粗バーを得ることによって、仕上圧延後のオーステナイトがより一層細粒化される。
その結果、この実施形態においては、圧延設備に多大な負荷をかける大圧下圧延を行うことなく、第1の実施形態におけるよりもさらに微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することができ、さらに板厚圧下プレス装置による大圧下を施すことでより一層微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態として、前述の第2の実施形態におけるよりもさらに一層微細なフェライト組織を有する鋼板が製造される場合について述べる。すなわち、第2の実施形態における粗圧延工程と仕上圧延工程の間で、粗バーに対して急速冷却・急速加熱をする変態・逆変態処理を施すことにより、仕上圧延後のオーステナイトをより一層細粒化するようにしたものである。
この実施形態においても、図3に示す熱延鋼板の製造設備あるいは図4に示す熱延鋼板の製造設備を用いる。そして、連続鋳造後の熱間スラブ3は、約90〜300mmの板厚であり、連続鋳造装置1から直送されるか、または加熱炉2にて再加熱される。
以下に、図3あるいは図4に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、より一層微細なフェライト組織を有する鋼板を製造する手順を述べる。
(3.1)まず、鋳造後、直送または加熱炉2にて再加熱された熱間スラブ3を、Ar3変態点以上の温度(通常は1100〜1250℃)において、粗圧延機4により1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加えて、板厚が30〜50mm程度の粗バーとする(粗圧延工程)。
なお、図4に示した製造設備を用いる場合には、粗圧延機4により熱間スラブ3を所定の板厚まで圧延した後、さらに板厚圧下プレス装置12により圧下率50%以上の板厚圧下を加えて、板厚30〜50mm程度の粗バーとする。
(3.2)次に、第1急速冷却装置5を用いて、直ちに粗バーをAr3変態点以上の温度からAe1変態点以下の温度に急速冷却して、フェライト−パーライト変態を完了させる(第1急速冷却工程)。
ここで、フェライト−パーライト変態を完了させるのは、逆変態によるオーステナイト化の初期に残留オーステナイト組織があると、新たなオーステナイトの核生成が行われにくいためである。さらに、冷却速度が速いほど、変態析出核の数が多くなり、また粒成長も防げるため、15℃/秒を超える冷却速度で急速冷却することが望ましい。また、特に上限は設けないが、冷却速度は大きいほど好ましい。この冷却までの時間は、長過ぎるとオーステナイトが粗大化してしまうため粗圧延直後に行うことが好ましい。具体的には粗圧延後10秒以内に冷却開始することが望ましい。これによって、微細組織を有する粗バーを得ることができる。
(3.3)次に、急速加熱装置6装置を用いて、粗バーを80℃/秒以上の昇温速度でAc3変態点以上に加熱して、オーステナイトへの逆変態を誘起させる(急速加熱工程)。
これにより、逆変態細粒オーステナイト組織が得られる。なお、この急速加熱は、仕上圧延の直前に行うのが好ましい。仕上圧延までの時間が長くなると、逆変態により生じた細粒オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうためである。具体的には、逆変態後(急速加熱終了後)10秒以内に仕上圧延を開始することが望ましい。また、急速加熱終了温度は(Ac3変態点+50℃)以下が好ましい。高温で保持する時間が長くなると、逆変態により生じた細粒オーステナイト組織が粒成長により粗大化してしまうためである。これによって、仕上圧延前のオーステナイト組織を細粒化させることができ、それに応じて仕上圧延後のオーステナイト組織も細粒化する。
(3.4)次に、粗バーに、Ar3変態点以上の温度において、仕上圧延機7により1パスまたは複数パスの板厚方向の圧下を加えて、所定の板厚の鋼板へ仕上圧延する(仕上圧延工程)。
(3.5)次に、仕上圧延機7で仕上圧延された鋼板に対して、仕上圧延機7出側に位置する第2急速冷却装置8にて、仕上圧延終了後0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で、(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ冷却する(第2急速冷却工程)。
(3.6)最後に、第2急速冷却装置8で急速冷却された鋼板について、冷却装置9にて所定の巻取り温度となるように調整冷却を行い、コイラー10にて巻取る(巻取り工程)。
なお、冷却装置9による調整冷却は必ずしも必要ではなく、第2急速冷却装置8単独で材質造り込み上に必要な所定温度への冷却が可能である場合には、急速冷却装置8での冷却後に直接巻取ってもよい。
上記のようにして、粗バーに対して変態・逆変態処理を施すことによって、仕上圧延後のオーステナイトが第2の実施形態におけるよりも一層細粒化される。
その結果、この実施形態においては、圧延設備に多大な負荷をかける大圧下圧延を行うことなく、第2の実施形態におけるよりもさらに一層微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することができ、さらに板厚圧下プレス装置による大圧下を施すことでより一層微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することができる。
なお、連続鋳造後のスラブ3の厚さが約50mm以下の薄スラブを用い、前記(3.2)から開始することもできる。その場合でも、本実施形態の変態・逆変態処理による細粒化効果が得られ、第1の実施形態におけるよりも微細なフェライト組織を有する鋼板を製造することができる。
なお、本発明の鋼板の製造方法に供する鋼の成分については、特に限定されるものではないが、Cは、主に熱延鋼板の強度を確保するために必要な元素であり、またその含有量が少ないと結晶粒微細化効果を得にくくなる。従って、Cは0.06mass%以上含有することが好ましい。一方、Cが0.25mass%を超えると、鋼材の靭性、加工性および溶接性を劣化させるため、0.25mass%以下とすることが好ましい。その他の元素については、本発明の効果を妨げない限り、通常の炭素鋼に含有される範囲で添加することができる。なお、P、S、N等の不可避的不純物については、低い方が好ましいが、通常の高強度鋼板の範囲内であれば含まれていてもよい。
本発明の実施例を以下に述べる。
化学成分としてmass%で、C:0.14%、Si:0.02%、Mn:0.64%、P:0.018%、S:0.005%、sol.Al:0.036%、N:0.005%を含有する鋼を溶製した。この鋼を用いて、以下の製造条件でスラブから鋼板を製造した。なお、この鋼のAe3変態点は875℃、Ae1温度は723℃であった。
本発明例1は、前述の第1の実施形態に基づくものであり、図2に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、厚さ30mmのスラブ3を仕上圧延機7にてAr3変態点以上で仕上板厚2mmまで圧延し、仕上圧延終了直後0.4秒で急速冷却装置8による冷却を開始し、900℃/秒の冷却速度にて630℃まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取った。
本発明例2は、前述の第2の実施形態に基づくものであり、図3に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、厚さ250mmのスラブ3を加熱炉2にて1200℃に加熱し、粗圧延機4で7パスの圧下を加えて板厚30mmの粗バーとした後、この粗バーを仕上圧延機7にてAr3変態点以上で仕上板厚2mmまで圧延し、仕上圧延終了直後0.4秒で急速冷却装置8による冷却を開始し、900℃/秒の冷却速度にて630℃まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取った。
本発明例3は、前述の第2の実施形態に基づくものであり、図4に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、厚さ250mmのスラブ3を加熱炉2にて1200℃に加熱し、粗圧延機4で5パスの圧下を加えて板厚100mmまで圧延し、さらに板厚圧下プレス装置12にて1回あたりの圧下率が70%の圧下を加えて板厚30mmの粗バーとした後、この粗バーを仕上圧延機7にてAr3変態点以上で仕上板厚2mmまで圧延し、仕上圧延終了直後0.4秒で急速冷却装置8による冷却を開始し、900℃/秒の冷却速度にて628℃まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取った。
本発明例4は、前述の第3の実施形態に基づくものであり、図3に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、厚さ250mmのスラブ3を加熱炉2にて1200℃に加熱し、粗圧延機4で7パスの圧下を加えて板厚30mmの粗バーとした後、1000℃の粗バーを第1急速冷却装置5により20℃/秒の冷却速度にて650℃まで急速冷却しフェライト−パーライト変態を完了させ、急速加熱装置6により80℃/秒の昇温速度にて900℃まで急速加熱を行って逆変態を生じさせて、仕上圧延機7にて仕上板厚2mmまで圧延し、仕上圧延終了直後0.3秒で第2急速冷却装置8による冷却を開始し、700℃/秒の冷却速度にて626℃まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取った。
本発明例5は、前述の第3の実施形態に基づくものであり、図4に示す熱延鋼板の製造設備を用いて、厚さ250mmのスラブ3を加熱炉2にて1200℃に加熱し、粗圧延機4で5パスの圧下を加えて板厚100mmまで圧延し、さらに板厚圧下プレス装置12にて1回あたりの圧下率が70%の圧下を加えて板厚30mmの粗バーとし、粗圧延終了後5秒で第1急速冷却装置5による粗バーの冷却を開始して、1050℃の粗バーを15℃/秒の冷却速度にて610℃まで急速冷却しフェライト−パーライト変態を完了させ、急速加熱装置6により90℃/秒の昇温速度にて880℃まで急速加熱を行って逆変態を生じさせて、仕上圧延機7にて仕上板厚2mmまで圧延し、仕上圧延終了直後0.4秒で第2急速冷却装置8による冷却を開始し、800℃/秒の冷却速度にて625℃まで急速冷却を行い、コイラー10で巻取った。
これに対して、比較例1として、仕上圧延後の冷却速度を300℃/秒とした。他は本発明例1と同じ条件である。
比較例2として、仕上圧延終了直後2秒で急速冷却装置8による冷却を開始した。他は本発明例1と同じ条件である。
比較例3として、圧延後の急速冷却装置8による冷却の停止温度を850℃とした。他は本発明例1と同じ条件である。
以上の条件によって製造した鋼板において、ASTM切断法により評価した結晶粒の平均粒径は以下の如くであった。
本発明例1では平均粒径が2.5μmと微細なフェライト組織が得られた。また、本発明例2では平均粒径が1.9μm、本発明例3では平均粒径が1.8μmとより微細なフェライト組織が得られた。そして、本発明例4では平均粒径が1.5μm、本発明例5では平均粒径が1.4μmとより一層微細なフェライト組織が得られた。
このように、本発明例1〜5ではいずれも最終フェライト粒径が3μm以下となる微細フェライト組織を有する鋼板を提供可能である。
そして、本発明例2〜5におけるように、スラブ厚から仕上板厚までの圧下量を大きくすることによって、最終フェライト粒径をより微細化することが可能となる。つまり、薄スラブを直接仕上圧延する本発明例1よりも、スラブを仕上圧延前に粗圧延を実施する本発明例2〜5の方が最終フェライト粒径を微細化することが可能となる。
さらに、本発明例4、本発明例5におけるように、仕上圧延工程に先立ち、急速冷却・急速加熱をする変態・逆変態処理工程を追加することにより、最終フェライト粒径を一層微細化することが可能となる。
また、本発明例3、本発明例5におけるように、仕上圧延工程に先立つ粗圧延工程において、噛み込み限界がなく任意の大歪加工が可能な板厚圧下プレス装置を用いることにより、粗圧延機のみを用いる場合に比べて、最終フェライト粒径をより微細化することも可能となる。
これに対して、比較例1では、仕上圧延後の急速冷却における冷却速度が、本発明で規定する冷却速度(700℃/秒以上)に比べて300℃/秒と遅かったことから、再結晶、回復の抑制が十分でなくフェライト変態が十分促進されなかったため、平均フェライト粒径が4.5μmであった。
また、比較例2では、仕上圧延終了から急速冷却開始までの時間が、本発明で規定する時間(0.4秒以内)に比べて2秒と長かったことから、再結晶、回復の抑制が十分でなくフェライト変態が十分促進されなかったため、平均フェライト粒径が4.4μmであった。
また、比較例3では、仕上圧延後の急速冷却における冷却停止温度が、本発明で規定する冷却停止温度((Ae3変態点−200℃)以下)に比べて850℃と高かったことから、急速冷却によるフェライト変態促進が十分でなく、平均フェライト粒径が5.5μmであった。
以上の結果から、本発明の有用性が確認された。
冷却停止温度とフェライト粒径の関係の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態において用いる熱延鋼板の製造設備の説明図である。 本発明の第2、第3の実施形態において用いる熱延鋼板の製造設備の説明図である。 本発明の第2、第3の実施形態において用いる他の熱延鋼板の製造設備の説明図である。
符号の説明
1 連続鋳造装置
2 加熱炉
3 スラブ
4 粗圧延機
5 急速冷却装置(第1急速冷却装置)
6 急速加熱装置
7 仕上圧延機
8 急速冷却装置(第2急速冷却装置)
9 冷却装置
10 コイラー
11a、11b 温度計
12 板厚圧下プレス装置

Claims (3)

  1. 熱間鋼を、Ar3変態点以上の温度にて1パスあるいは複数パスの板厚方向の圧下を加えて鋼板とする仕上圧延工程と、前記仕上圧延工程の後、0.4秒以内に冷却を開始し、700℃/秒以上の冷却速度で(Ae3変態点−200℃)以下の温度へ鋼板を冷却する急速冷却工程とを有することを特徴とする鋼板の製造方法。
  2. 前記仕上圧延工程に先立ち、熱間スラブに板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程と、該粗バーをAr3変態点以上の温度から、Ae1変態点以下の温度に冷却する急速冷却工程と、該冷却により変態完了した粗バーを加熱してオーステナイトへ逆変態させる急速加熱工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の鋼板の製造方法。
  3. 熱間スラブに板厚方向の圧下を加えて粗バーとする粗圧延工程における板厚方向の圧下を加える手段の少なくとも一部として、熱間スラブを上下に挟んだ金型で圧下する鍛造型圧下装置を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼板の製造方法。
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