JP4687139B2 - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置に関する。
従来のCMOSイメージセンサは、図9に示すように、行列状に2次元配置されてなる画素101を、制御回路102による制御の下に、垂直(V)駆動回路103による選択走査によって行単位で選択し、その選択行の画素101の信号をカラム信号処理回路104に読み出し、当該カラム信号処理回路104で所定の処理を施した後、水平(H)駆動回路105による選択走査によって順番に水平信号線106に読み出し、出力回路107を通して出力する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
このCMOSイメージセンサを撮像デバイスとして用いた撮像装置において、手振れ補正は次のようにして行われることになる。すなわち、図10に示すように、CMOSイメージセンサ201から出力される画像信号に対し、DSP(Digital Signal Processor)回路202において、角速度センサ203からの動き情報を基に、画像の原点をずらす処理を行うことで、手振れ補正が行われる。
具体的には、動画の場合は、手振れ量を戻す分だけ原点のずらされた信号がDSP回路202から出力される。静止画の場合は、CMOSイメージセンサ201では露光期間の間に複数回の出力を行う一方、DSP回路202ではフレームメモリ204を用いて手振れ量を戻す分だけ原点をずらしながら重ね合わせて1枚の画を作る処理が行われる。
特開2003−87662号公報
しかしながら、上記従来技術に係るCMOSイメージセンサ201を用いて手振れ補正を行うには、静止画の場合に高速化の点で問題がある。すなわち、例えば300万画素のCMOSイメージセンサ201において、全画素読出しを行った場合に、一行分の画素の信号をカラム信号処理回路104から順番に読み出すことになるため、通常、その読出しに1/7.5秒程度かかってしまい、それよりも短い時間の手振れに対応できない。
また、読出しに1/7.5秒もかかるようでは、機械的なシャッタを付けないと、動く物体を撮影したときに、画面の上部と下部とで最大7.5秒分のゆがみが生じてしまうことにもなる。
CMOSイメージセンサ201とDSP回路202に高速インターフェイスを乗せることで、例えば1/50秒程度の速い速度で全画素読出しを行うことは可能であるものの、高速インターフェイスを搭載すると、当該高速インターフェイスの消費電力が大きくなったり、チップ面積が増大したり、あるいは制御が難しくなったりする。
本発明の第1の観点に係る固体撮像装置は、それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置され、前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する複数の演算手段とを備える
本発明の第2の観点に係る固体撮像装置の駆動方法は、それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置された複数の演算手段とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、前記複数の演算手段は、前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する。
本発明の第3の観点に係る撮像装置は、それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部を有する固体撮像装置と、前記固体撮像装置の撮像面上に被写体からの像光を結像させる光学系と、前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理手段とを備え、前記固体撮像装置は、前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置された複数の演算手段とを有し、前記複数の演算手段は、前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する。
上記構成の固体撮像装置において、画素アレイ部から読み出された各画素の信号と記憶手段に格納されている情報とを受け取って列並列で処理し、その処理結果を記憶手段に書き戻すことにより、例えば従来の300万画素の固体撮像装置にあっては、全画素の読み出しに1/7.5秒程度の時間を要するのに対して、列並列処理を生かして1/50秒程度で1枚の画像データを記憶手段に格納することができる。
本発明によれば、何枚の画像を演算する場合でも出力する画像データは1枚分で済むため、複数枚の画像を高速に処理しながら、インターフェイス部のデータレートを低くすることができ、また列並列処理による複数枚の画像の高速処理により、ダイナミックの拡大や高速な手振れ補正を低消費電力にて実現できるとともに、1行ずつ読み出しを行う従来のイメージセンサで問題となる、動く被写体のゆがみを低減できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置、例えばCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係るCMOSイメージセンサ10は、光電変換素子を含む画素11が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部12を備えている。この画素アレイ部12には、画素11が2次元配置されるとともに、この画素配置に対して画素行ごとに図示しない行制御線が図の横方向(左右方向)に配線され、画素列ごとに図示しない垂直信号線が図の縦方向(上下方向)に配線されている。
(画素回路)
図2は、画素11の回路構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本回路例に係る画素11は、光電変換素子、例えばフォトダイオード111に加えて、例えば転送トランジスタ112、リセットトランジスタ113、増幅トランジスタ114および選択トランジスタ115の4つのトランジスタを有する画素回路となっている。ここでは、これらトランジスタ112〜115として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。
この画素11に対して、行制御線として転送線31、リセット線32および選択線33が同一行の画素について共通に配線され、さらに垂直信号線34が同一列の画素について共通に配線されている。
図2において、フォトダイオード111は、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、電子)に光電変換する。フォトダイオード111のカソードは、転送トランジスタ112を介して増幅トランジスタ114のゲートと電気的に接続されている。この増幅トランジスタ114のゲートと電気的に繋がったノード116をFD(フローティングディフュージョン)部と呼ぶ。
転送トランジスタ112は、フォトダイオード111のカソードとFD部116との間に接続され、ゲートに転送線31を介して転送パルスφTRSが与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード111で光電変換された光電荷をFD部116に転送する。
リセットトランジスタ113は、ドレインが画素電源Vddに、ソースがFD部116にそれぞれ接続され、ゲートにリセット線32を介してリセットパルスφRSTが与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード111からFD部116への信号電荷の転送に先立って、FD部116の電荷を画素電源Vddに捨てることによって当該FD部116をリセットする。
増幅トランジスタ114は、ゲートがFD部116に、ドレインが画素電源Vddにそれぞれ接続され、リセットトランジスタ113によってリセットした後のFD部116の電位をリセットレベルとして出力し、さらに転送トランジスタ112によって信号電荷を転送した後のFD部116の電位を信号レベルとして出力する。
選択トランジスタ115は、例えば、ドレインが増幅トランジスタ114のソースに、ソースが垂直信号線34にそれぞれ接続され、ゲートに選択線33を介して選択パルスφSELが与えられることによってオン状態となり、画素11を選択状態として増幅トランジスタ114から出力される信号を垂直信号線34に中継する。
なお、この選択トランジスタ115については、画素電源Vddと増幅トランジスタ114のドレインとの間に接続した回路構成を採ることも可能である。
また、画素11としては、上記構成の4トランジスタ構成のものに限られるものではなく、増幅トランジスタ114と選択トランジスタ115を兼用した3トランジスタ構成のものであっても良い。
図1に説明を戻す。本実施形態に係るCMOSイメージセンサ10は、画素アレイ部12の他に、垂直駆動回路13、カラム信号処理回路14、列ずらし回路15、ずらし制御回路16、演算回路17、センスアンプ18、メモリ回路19、センスアンプ20、制御回路(1)21、制御回路(2)22、行選択回路23および列選択回路24を備え、例えばこれらの要素の全てが画素アレイ部12と同じ半導体基板(チップ)25上に作成された構成となっている。
垂直駆動回路13は、シフトレジスタなどによって構成され、画素アレイ部12の各画素11を行単位で順次選択走査し、その選択行の各画素に対して図2において説明した転送線31、リセット線32および選択線33を通して転送パルスφTRS、リセットパルスφRSTおよび選択パルスφSELを適宜必要なタイミングで供給する。
画素11の信号は、垂直駆動回路13による選択走査によって1行分が並列に読み出されてカラム信号処理回路14に渡される。カラム信号処理回路14は、画素アレイ部12の画素列ごとに、即ち1対1の対応関係をもって配置されており、画素11の信号に対してCDS(Correlated double sampling)やゲイン調整等の信号処理を施してから、A(アナログ)/D(デジタル)変換して例えば14bitのデータとして列ずらし回路15に渡す。
なお、本例では、カラム信号処理回路14がA/D変換機能を持ちとしたが、カラム信号処理回路14でA/D変換を行うことは必須ではなく画素11の各々にA/D変換機能を持たせ、画素11の各々でA/D変換を行う構成を採るようにしても良い。
列ずらし回路15は、ずらし制御回路16からの指示に従って、列をずらし、演算回路17に渡す。ここで、列ずらし回路15は、両方向にシフト可能なシフトレジスタ回路によって構成されており、ずらし制御回路16からのシフト方向信号とシフト回数分のシフトパルスによって動作し、列のずらしを行う。
ずらし制御回路16は、被写体と装置本体(カメラ本体)との相対的な動き、いわゆる手振れを検出する外部の動き検出手段、例えば角速度センサ(図示せず)からの信号(動き情報)の水平方向成分に基づいて、どの方向(図の右方向/左方向)に何列ずらすかの列ずらし量を決める。
演算回路17は例えば加算回路からなり、画素アレイ部12からカラム信号処理回路14および列ずらし回路15を介して供給される画素の信号と、メモリ回路19からセンスアンプ18によって読み出された信号との加算を行い、その加算結果をメモリ回路19に書き戻す。
メモリ回路19は例えばDRAMからなり、1枚分の画像データを格納可能なフレームメモリである。ここで、メモリ回路19としては、画素アレイ部12の画素11の各々に対応してセルが並び、画素アレイ部12における画素11の各々の信号を1対1の対応関係をもって格納できるメモリ構造のものに限られるものではなく、例えば2画素分の信号を1つのセルに格納するメモリ構造など、要は、1枚分の画像データを格納できる構造のものであれば良い。
メモリ回路19から読み出す信号は、画素アレイ部12の選択行に対応する画素行か、または当該画素行に近い行の信号である。メモリ回路19からどの行の信号を読み出すかは、ずらし制御回路16が角速度センサからの信号の垂直方向成分に基づいて得られる行オフセット量によって決める。
行選択回路23とセンスアンプ18は、ずらし制御回路16による制御の下に、当該ずらし制御回路16が決めた行の信号をメモリから読み出し、また演算回路17での演算結果(加算結果)をメモリ回路19の対応する画素行に書き戻す。ここで、メモリ回路19のデータは、画素11のデータに対応するために、各単位が例えば14bitずつである。
これらの要素、即ちカラム信号処理回路14、列ずらし回路15、演算回路17、センスアンプ18およびメモリ回路19は、基本的に画素アレイ部12の画素列ごとに配置されている。但し、これら要素の全てが完全に列並列、即ち画素列ごとに配置されていなくても良い。
例えば、カラム信号処理回路14や演算回路17が複数の画素列、例えば2列ごとに1つずつ配置し、複数の画素の信号に対して時分割で用いるようにしても良い。あるいは、メモリ回路19の列数が画素アレイ部12の列数よりも少なく、両端が切れるようになっていても良い。
制御回路(1)21は、主に画素アレイ部12から演算回路17までの制御を行う。すなわち、垂直駆動回路13の駆動制御による画素アレイ部12での画素行の選択および読出しのための制御、カラム信号処理回路14での信号処理のための制御、演算回路17での演算処理のための制御などを行う。
メモリ回路19に格納された画像データは、外部から制御回路(2)22を介して行アドレス、列アドレスを指定することによって読み出すことができる。制御回路(2)22は、主にメモリ回路19を制御するためのものである。外部から行アドレス、列アドレスを制御回路(2)22に指定することで、当該制御回路(2)22による制御の下に、行選択回路23によって行を選択して当該選択行のデータをセンスアンプ20に読み出し、列選択回路24によって列を選択して当該選択列のデータをセンスアンプ20から読み出し、データ線26を介して半導体基板25外へ出力する。
このように、行アドレスに基づく行選択回路23による行選択および列アドレスに基づく列選択回路24による列選択により、メモリ回路19に対する完全なランダムアクセスが可能となる。このランダムアクセスにより、任意の形状のエリアのみについてデータを読み出すこともできるし、行順に読み出す必要もなくなる。
上記構成の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10において、メモリ回路19を初期化した後、画素アレイ部12から画素信号を読み出す処理を1行ずつ順に行っていくことで、1枚目の画像データがカラム信号処理回路14、列ずらし回路15および演算回路17を経由してメモリ回路19に格納される。
再び1行目に戻って、同じ処理を1行ずつ順に行っていくことで、画素アレイ部12から読み出された2枚目の画像データと、メモリ回路19からセンスアンプ18によって読み出された1枚目の画像データとが行単位で演算回路17において例えば加算され、その加算結果がメモリ回路19に格納される。
ここで、角速度センサからの信号に基づいて、ずらし制御回路16による制御の下に、演算回路17では、手振れを打ち消すように原点の位置を調整して加算する処理が行われる。所定の露光期間の間、この処理を続けて手振れの少ない画像を合成する。
ここで、本実施形態に係るCMOSイメージセンサでは、構成要素が基本的に列ごとに配置されていて、かつ、並列処理することが重要である。このように、画像の加算を行並列で行い、水平転送によるボトルネックが無いことで、例えば従来の300万画素のイメージセンサにあっては、普通、全画素の読み出しに1/7.5秒程度の時間を要するのに対して、並列処理を生かして1/50秒程度で1枚の画像データをメモリ回路19に格納することができる。
これにより、手振れ補正の精度が上がる。また、何枚の画像の加算を行う場合でも、出力は加算された1枚で済むため、出力レートを低減でき、消費電力の低減や、出力端子の削減が可能である。また、1枚の画像を加算せずにそのまま出力する場合も、従来のイメージセンサでは、1行ずつ読み出しを行う故に、被写体が動くと画像がゆがむことになるが、本実施形態に係るCMOSイメージセンサでは、そのゆがみを例えば1/7.5秒対1/50秒の比で低減することができる。
演算回路17での演算については、必ずしも加算に限られるものではなく、平均化や、ゲインを違えてから加算する処理などを行うようにしても良い。平均化によれば、光量が十分あるときの支配的なノイズである、光ショットノイズを低減することができる。例えば、n枚の画像の平均化で、光ショットノイズは1/√nにできる。
ゲインを違えてから加算する処理の場合は、例えば、電子シャッタによって露光時間の異なる複数枚の画像を読み出し、露光時間分のゲイン補正をして加算することで、ダイナミックレンジを拡大することができる。
なお、上記実施形態では、カラム信号処理回路14と演算回路17の間に列ずらし回路15を設けて、当該列ずらし回路15によって画素アレイ部12の各画素から来た信号に対して列をずらす処理を行うとしたが、演算回路17とセンスアンプ18の間に列ずらし回路15を設けて、当該列ずらし回路15によってメモリ回路19から読み出した方の信号に対して列をずらす処理を行うようにしても良い。
また、上記実施形態では、列ずらし回路15、ずらし制御回路16を設け、角速度センサからの信号を受けることによって手振れ補正を行う場合について説明したが、角速度センサからの信号を受けず、列ずらし回路15、ずらし制御回路16が無い場合でも、手振れ補正を行うことはできないものの、次のような作用効果を得ることができる。
・画素アレイ部12から画素信号を高速に読み出して演算回路17で加算しながらメモリ回路19に格納することで、ダイナミックレンジ拡大のための処理を実行することができる。
・画素アレイ部12から画素信号を高速に読み出してメモリ回路19に格納し、後はメモリ回路19からゆっくり読み出すことで、被写体が動いたときのひずみ低減のための処理を実行することができる。
また、いずれの場合も、メモリ回路19に対してランダムアクセスができる。
もちろん、図1の各回路は明確に分離されてなくても、あるいはさらに分離されていても、同等の機能を発揮できれば構わない。
続いて、上記構成の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10のより具体的な動作について、図3の動作説明図を用いて説明する。図3において、メモリ回路19の数字1,2,……,nだけはメモリ部の行番号を示し、画素アレイ部12から演算回路17までの数字1,2,……,nはその信号が由来する画素の行番号を示すものとする。
初期化フェイズでは、1行ずつ画素11をリセットするとともに、1行ずつメモリ回路19に0を書き込む。ここで、画素11が動作している期間tには、メモリ回路19を動作させないようにする。これは、デジタル部(カラム信号処理回路14のA/D変換段以降)から画素11へのノイズの回り込みを避けるためであり、以後も同じである。
次に、1枚目の画像を処理する期間になる。画素アレイ部12の画素11の各々から1行ずつ信号を読み出しながら、カラム信号処理回路14に入れる。ここでは、2段のパイプライン構造の例を示しており、2行分の読み出し期間をかけてA/D変換を含む信号処理を行う。A/D変換された信号が、列ずらし回路15、演算回路17と、やはりパイプライン的に送られ、演算回路17において、メモリ回路19からセンスアンプ18によって読み出された格納値0と加算され、その加算結果がメモリ回路10に書き戻される。最終のn行まで終了すると、1枚目の画像の処理が終わる。
次に、2枚目の画像を同様に処理する。1枚目の画像データの読出し以降に、フォトダイオード111(図2参照)に蓄積された信号が画素11から読み出され、同様に処理される。ここで、列ずらし回路15は、ずらし制御回路16からの信号に従って、列をずらす処理を行う。
メモリ回路19から格納データを読み出す際には、ずらし制御回路16からの信号に従って、先頭アドレスを調整しており、ここでは、1だけずらしている。メモリ回路19に格納されている1枚目の画像の信号と、画素アレイ部12から読み出した2枚目の画像の信号が演算回路17で加算され、その加算結果がメモリ回路19に書き戻される。
ここで、もし、画素11に色フィルタが貼られたカラー対応で、その色フィルタのカラーコーディングが2行2列単位の繰り返しの場合は、混色を防止するためにずらし量を偶数列偶数行に制限する。
図3の例では、2枚の画像を加算する場合を例に挙げているが、これは一例に過ぎず、もっと多くの画像を加算するようにしても良い。このように、複数枚の画像を加算して1枚の画像を形成することにより、ダイナミックレンジの広い、あるいはノイズの少ない1枚の画像が完成する。
この後、メモリ回路19の格納値を順に出力するか、あるいは、外部からアドレスを与えて自由に読み出すことができる。便利のために、制御回路(2)22は、複数の長方形領域の端点の座標を受け取り、これら長方形領域のアドレスを生成して当該領域のみを出力するようにコントロールする領域アドレス回路を含むことが望ましい。
この領域アドレス回路は、図4に示すように、メモリ回路19、例えばフレームメモリ上に2つの長方形領域A,Bを指定するのに、それぞれの端点の座標である、(Ax1,Ay1),(Ax2,Ay2)と(Bx1,By1),(Bx2,By2)を外部から入力すると、A,Bの和集合からの出力だけをするように、行選択回路23と列選択回路24をコントロールする。実際には、領域アドレス回路に対して、2つよりも多くの長方形領域を入力することができる。
メモリ回路19の行と列の数は、画素アレイ部12の行と列の数よりも、手振れ補正を行う分だけ少なくすることもできる。逆に、カメラをわざとずらして複数毎の画像を撮影するための撮像装置などでは、メモリ回路19の行と列の数を、画素アレイ部12の行と列の数よりも多くすることも考えられる。
(撮像装置)
また、図5に示すように、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ10を撮像デバイスとして用いて、被写体と装置本体との相対的な動きを検出する動き検出センサ、例えば角速度センサ41の出力信号(動き情報)を本CMOSイメージセンサ10に入れ、当該CMOSイメージセンサ10内のメモリ回路19をDSP回路42からもフレームメモリとして使う撮像装置、例えばカメラモジュールを構築することができる。
この場合、DSP回路42は、CMOSイメージセンサ10内のメモリ回路19の内容を信号処理の途中結果または最終結果として書き換えながら行う。もちろん、角速度センサ41の出力を、DSP回路42を経由してCMOSイメージセンサ10に入れたり、別のフレームメモリを持たせたりする構成を採ることも可能である。
いずれにしても、何枚の画像を加算した場合でも、CMOSイメージセンサ10⇔DSP回路42間も、DSP回路42の出力も、加算された1枚だけの処理をインターフェイスするだけで済むため、出力レートを低減できるとともに、消費電力の低減および出力端子の削減が可能である。
上述したように、画素アレイ部12の各画素11に対応して情報を格納可能なメモリ回路19を設け、画素アレイ部12から読み出された各画素11の信号とメモリ回路19に格納されている情報とを演算回路17で受け取って当該演算回路17によって列並列で処理し、その処理結果をメモリ回路19に書き戻すことにより、例えば従来の300万画素のイメージセンサにあっては、全画素の読み出しに1/7.5秒程度の時間を要するのに対して、列並列処理を生かして1/50秒程度で1枚の画像データをメモリ回路19に格納することができる。
これにより、何枚の画像を演算する場合でも出力する画像データは1枚分で済むため、複数枚の画像を高速に処理しながら、インターフェイス部のデータレートを低くすることができる。また、演算回路17での列並列処理によって複数枚の画像の信号を高速に処理できることにより、ダイナミックの拡大や高速な手振れ補正を低消費電力にて実現できるとともに、1行ずつ読み出しを行う従来のイメージセンサで問題となる、動く被写体のゆがみを低減できる。
なお、上記実施形態では、画素アレイ部12の画素11の各々から読み出した信号をメモリ回路19に格納し、次に画素アレイ部12の画素11の各々から読み出した信号とメモリ回路19に格納されている画素の信号を演算回路17で演算する場合を例に挙げて説明したが、演算回路17での演算は画素の信号同士の演算に限られるものではない。
例えば、メモリ回路19に対して、本CMOSイメージセンサ10の外部から所望の信号を書き込んでおき、画素アレイ部12の画素11の各々から読み出した信号とメモリ回路19の格納データを演算回路17で演算することで、例えばパターンマッチングなどの画像処理を行うことも可能である。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示している。
本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50は、基本的に、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10と同じ構成要素、即ち画素アレイ部12、垂直駆動回路13、カラム信号処理回路14、列ずらし回路15、ずらし制御回路16、演算回路17、センスアンプ18、メモリ回路19、センスアンプ20、制御回路21,22、行選択回路23および列選択回路24等を有している。
そして、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10と大きく異なる点は、当該CMOSイメージセンサ10では、全ての構成要素を同一の半導体基板25上に形成した構成を採っているのに対して、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50では、画素アレイ部12とメモリ回路19とを異なる半導体基板(チップ)51,52上に形成している点である。
具体的には、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50は、一方の半導体基板51上には、画素アレイ部12を例えば垂直駆動回路13、カラム信号処理回路14および制御回路21と一緒に形成し、他方の半導体基板52上には、メモリ回路19を例えば列ずらし回路15、ずらし制御回路16、演算回路17、センスアンプ18、センスアンプ20、制御回路22、行選択回路23および列選択回路24と一緒に形成した構成を採っている。
また、画素アレイ部12の各画素11の構造として、例えば、半導体基板51の一方の面(表面)に転送線31、リセット線32、選択線33、垂直信号線34等(図2参照)の配線層を形成し、当該配線層と反対側の面(裏面)から入射光を取り込むいわゆる裏面入射構造(例えば、特開平2003−31785号公報参照)を採っている。
そして、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50においては、図7に示すように、画素アレイ部12等が形成された半導体基板(以下、「画素チップ」と記す)51と、メモリ回路19等が形成された半導体基板(以下、「メモリチップ」と記す)52とを、それぞれの配線層側が対面するようにして貼り合わせることによって一体化した構成となっている。
また、画素チップ51とメモリチップ52との間では、次のようにして電気的な接続が行われている。
すなわち、画素チップ51の配線層側の面上における画素アレイ部12の上下に、端子例えばマイクロパッド53A,53Bを基本的に画素アレイ部12の画素列ごとに形成する一方、メモリチップ52の配線層側の面上におけるマイクロパッド53A,53Bに対応する位置に端子、例えばマイクロパッド54A,54Bを形成し、図7に示すように、両チップ51,52上のマイクロパッド53Aと54A、マイクロパッド53Bと54Bをそれぞれバンプ、例えばマイクロバンプ55によって画素列ごとに電気的に接続するようにしている。
ここで、画素アレイ部12の下側に位置するマイクロパッド53B,54Bは、画素チップ51上のカラム信号処理回路14で処理され、A/D変換された信号を、メモリチップ52上の列ずらし回路15に導く作用をなす。また、画素アレイ部12の上側に位置するマイクロパッド53A,54Aは、画素チップ51とメモリチップ52の間において、マイクロパッド53B,54Bによる作用以外の作用をなすインターフェイスとなる。
このように、画素チップ51とメモリチップ52との間を、微細なマイクロパッド53A,53B,54A,54Bとマイクロバンプ55の組み合わせを用いて電気的に接続する構成を採ることで、小さな面積で多くの接続を実現できるため、画素チップ51側の回路部分とメモリチップ52側の回路部分を画素列ごとに接続することができる。
また、メモリチップ52は、画素チップ51よりも大きな形状をなしている。そして、メモリチップ52上におけるメモリ回路19などの回路部分の両側には、両側辺に沿って複数のパッド56が形成されている。これらのパッド56は、本CMOSイメージセンサ50と外部との間において、アドレスや各種の信号の送受信を行う作用をなすインターフェイスとなる。
かかる一体化構成を採る上では、貼り合わせを配線層が対向した状態で比較的簡単に行えることから、画素アレイ部12の各画素11が裏面入射構造であることが望ましい。但し、裏面入射構造が絶対的な条件ではない。画素アレイ部12の各画素11が裏面入射構造でない構成(表面入射構造)を採る場合は、画素チップ51に対して基本的に各画素列に対応して穴をあけて、当該穴を通してマイクロバンプで画素チップ51とメモリチップ52とを電気的に接続する(例えば、IEDM99 pp.879-882を参照)ことで、画素アレイ部12を基板の外側に配置することが可能になる。
上述したように、画素アレイ部12の各画素11に対応して情報を格納可能なメモリ回路19を設け、画素アレイ部12から読み出された各画素11の信号とメモリ回路19に格納されている情報とを受け取って列並列で処理し、その処理結果をメモリ回路19に書き戻すCMOSイメージセンサにおいて、画素アレイ部12とメモリ回路19とを異なるチップ51,52上に形成することで、次のような作用効果を得ることができる。
第1に、画素アレイ部12が細長いチップ25の端に位置する第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10に比べて、画素アレイ部12が画素チップ51のほぼ真ん中に位置することになるため、パッケージ化した後レンズを装着しやすくなる。
第2に、画素チップ51の面積に対する画素アレイ部12以外の回路部分の占める面積の割合が小さいことが挙げられる。イメージセンサでは、一般に、非常に繊細なアナログ回路である画素アレイ部12が歩留まりを落とすため、当該画素アレイ部12と共に廃棄となる回路部分の面積が小さいことで低コスト化につながる。
第3に、画素アレイ部12とメモリ回路19をそれぞれに最適なプロセスで作ることができる。具体的には、メモリチップ52については最先端のプロセスで作り、画素チップ51については1世代前の、さらに固体撮像装置用の変更を加えたプロセスで作る、というようにプロセスを最適化できる。
また、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50においては、メモリチップ52上に設ける演算回路17として、SIMD(Single Instruction Multiple Data) 回路を用いることを特徴の一つとしている。
SIMD回路は、通常、PE(Processing Element)と呼ばれる100トランジスタ規模の回路を含むため、画素列ごとに配置すると、たとえ数列でシェアしても回路部分全体が細長くなってしまうことから、本実施形態に係るCMOSイメージセンサ50のように、画素アレイ部12とメモリ回路19を別々のチップとした構成を採る場合に用いると最適なものとなる。
ここで、SIMD回路は、受ける命令により異なる操作が可能で、かつ、基本的に1つの命令で各列に同じ操作(例えば、演算)を一斉に施す(端など、一部等しい演算でないものがあっても良い)回路である。このSIMD回路は、公知の技術であることから、ここでは、SIMD回路自体の説明は省略する。
本実施形態においては、演算回路18としてのSIMD回路を画素列ごとに配置するとしたが、これに限られるものではなく、一部画素列ごとではなく、マルチプレクサを用いて複数の画素列の信号を順番に処理するようにしても良い。もちろん、画素チップ51とメモリチップ52のインターフェイスにおいても、例えば複数の画素列に対して1個のマイクロパッド53A,53B,54A,54Bを形成し、画素チップ51とメモリチップ52の間で複数回に分けてデータを転送するようにしても良い。
このように、演算回路18としてSIMD回路を用いることで、画素列間のばらつき補正や黒レベル補正を行うことができるとともに、隣接列や行の情報を参照することが必要な色関係処理を行うことができる。さらに、動体検出や輪郭抽出などの処理を行うことができるととも、メモリ回路19に外部から信号を書き込んでおいて、画素アレイ部12の各画素11からの信号に対してメモリ回路19の格納データを用いて演算処理することで、パターンマッチングなどの画像処理を行うことも可能である。
なお、SIMD回路を第2実施形態に係るCMOSイメージセンサ50の演算回路17として用いるとしたが、第1実施形態に係るCMOSイメージセンサ10の演算回路17として用いることも可能であり、回路部分全体が細長くなってしまうものの、上述した作用効果を奏することができる。
(変形例)
ところで、画素チップ51とメモリチップ52とを貼り合わせる際に、これらチップ51,52を単純に作って貼り付けると、画素チップ51とメモリチップ52の相互作用、特に画素アレイ部12に対するメモリチップ52のデジタル回路部分のノイズによる悪影響で、筋状などのノイズ、特に固定パターンノイズの発生が懸念される。
そこで、本変形例に係るCMOSイメージセンサ50′においては、画素チップ51とメモリチップ52の相互作用による固定パターンノイズの発生を防止するために、図8に示すように、画素チップ51の少なくとも一層のメタル配線、好ましくは最上層のメタル配線57を、画素アレイ部12の上方を覆うように、少なくとも画素アレイ部12の領域の全面に亘って形成するとともに、メモリチップ52の少なくとも一層のメタル配線、好ましくは最上層のメタル配線58を、メモリ回路19を含むデジタル回路部の上方を覆うように、当該デジタル回路部の領域の全面に亘って形成した構成を採っている。
画素チップ51の最上層のメタル配線57およびメモリチップ52の最上層のメタル配線58には、固定電位、例えばグランド電位や電源電位が与えられる。すなわち、これらメタル配線57,58は、画素チップ51上の回路部分およびメモリチップ52上の回路部分にグランド電位や電源電位を供給する電源配線として用いられる。
このように、画素チップ51とメモリチップ52とを貼り合わせて一体化した構成を採るCMOSイメージセンサ50′において、画素チップ51の最上層のメタル配線56およびメモリチップ52の最上層のメタル配線58を少なくとも画素アレイ部12やデジタル回路部の領域全面に亘って形成し、かつ固定電位を与えることで、これらメタル配線57,58が電磁シールド材として機能するため、画素チップ51とメモリチップ52の相互作用、特にメモリチップ52から画素チップ51の画素アレイ部12へのノイズの伝播を低減することができ、その結果、筋状などのノイズ、特に固定パターンノイズの発生を確実に抑えることができる。
なお、本変形例においては、画素チップ51およびメモリチップ52の両方のメタル配線57,58を少なくとも画素アレイ部12やデジタル回路部の領域全面に亘って形成するとしたが、必ずしも画素チップ51およびメモリチップ52の両方である必要はなく、いずれか一方の少なくとも一層のメタル配線を少なくとも画素アレイ部12または貼り付け後にそれに重なるデジタル回路部を覆うように形成した場合にも同様の作用効果を得ることができる。
また、画素チップ51およびメモリチップ52のメタル配線57,58の少なくとも一方を、少なくとも画素アレイ部12や貼り付け後にそれに重なるデジタル回路部の領域全面に亘って形成し、メモリチップ52から画素チップ51の画素アレイ部12へのノイズの伝播を低減する技術は、第2実施形態に係るCMOSイメージセンサ50、即ちメモリチップ52上のデジタル回路部にメモリ回路19を含む固体撮像装置への適用に限られるものではない。
すなわち、少なくとも画素アレイ部12が設けられるチップと、デジタル回路部が設けられるチップとを貼り合わせてなる固体撮像装置において、デジタル回路部がメモリ回路を含まない場合にも、これらチップの少なくとも一層のメタル配線、好ましくは最上層のメタル配線の少なくとも一方を、少なくとも画素アレイ部12または貼り合わせ状態でそれに重なるデジタル回路部を覆うように形成しかつ固定電位を与えることで、デジタル回路部から画素アレイ部12へのノイズの伝播を低減することが可能となる。
また、ここでは裏面入射構造の場合を述べたが、表面入射構造の場合は、画素アレイ部12側ではなく、デジタル回路部側の最上層メタル配線を、少なくとも画素アレイ部12に重なる部分を覆うように形成しなければならない。これは、画素アレイ部12側の配線が画素11のフォトダイオードやトランジスタに対してデジタル回路部とは反対側にあるからである。本質は、画素アレイ部12とデジタル回路部の間に何れかの配線で静電遮蔽することである。
表面入射構造の場合は、画素アレイ部12の基板領域がデジタル回路との間に挟まり、抵抗は高いながらもいくらかの静電遮蔽の効果を発揮するが、裏面入射構造の場合はこれが無いので、特に裏面入射構造の場合に、本例のような配線での静電遮蔽が特に効果的である。ここでは画素アレイ部12について述べたが、カラム信号処理回路104がノイズに弱い構成の場合には、カラム信号処理回路104についても同様である。
なお、上記各実施形態では、CMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、CMOSイメージセンサへの適用に限られるものではなく、MOSイメージセンサなど、X−Yアドレス型固体撮像装置全般に適用可能である。
また、X−Yアドレス型固体撮像装置に限らず、画素で光電変換された信号電荷を垂直画素列ごとに配された垂直転送部で転送した後、各垂直列毎に垂直転送部の後段に設けられた電荷検出部で電気信号に変換して出力する構成の画素アレイ部を有する固体撮像装置にも同様に適用可能である。
以上説明した第1,第2実施形態あるいはその変形例に係るCMOSイメージセンサ10,50,50′は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置の撮像デバイスとして利用することができる他、カメラ付き携帯電話などの携帯機器の撮像デバイスとしても利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。 画素の回路構成の一例を示す回路図である。 第1実施形態に係るCMOSイメージセンサの動作説明図である。 フレームメモリ上に2つの長方形領域を指定する際のそれぞれの端点の座標を示す図である。 第1実施形態に係るCMOSイメージセンサを撮像デバイスとして用いた撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。 画素チップとメモリチップとを貼り合わせて一体化した状態の第2実施形態に係るCMOSイメージセンサを示す正面図(A)および平面図(B)である。 第2実施形態の変形例に係るCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。 従来例に係るCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。 従来例に係るCMOSイメージセンサを用いた撮像装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10,50,50′…CMOSイメージセンサ、11…画素、12…画素アレイ部、13…垂直駆動回路、14…カラム信号処理回路、15…列ずらし回路、16…ずらし制御回路、17…演算回路、18,20…センスアンプ、19…メモリ回路、21…制御回路(1)、22…制御回路(2)、23…行選択回路、24…列選択回路、25…半導体基板、26…データ線、31…転送線、32…リセット線、33…選択線、34…垂直信号線、41…角速度センサ、42…DSP回路、51…画素チップ、52…メモリチップ、53A,53B,54A,54B…マイクロパッド、55…マイクロバンプ、57,58…メタル配線

Claims (22)

  1. それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、
    前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置され、前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する複数の演算手段と
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記画素アレイ部から前記複数の演算手段に至る前記複数の列信号の信号経路において、各前記列信号に対応して設けられ、前記画素アレイ部の各画素信号をアナログ/デジタル変換する複数のカラム信号処理手段と、
    画像を外部へ出力するためのデータ線と、
    前記記憶手段から前記複数の演算手段の処理結果に係る画像の情報を読み出し、前記データ線へ出力する出力手段と
    を有する請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記記憶手段に格納されている画素信号を、前記複数の演算手段側に読み出すための第1の検出回路と、
    前記記憶手段に格納されている画素信号を、前記出力手段側に読み出すための第2の検出回路とを有する
    求項記載の固体撮像装置。
  4. 前記記憶手段は、前記複数の演算手段による演算処理対象の画素信号として、前記画素アレイ部から読み出された各画素信号を格納する
    求項1から3のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  5. 前記画素アレイ部から前記複数の演算手段に至る信号経路の列をずらす列ずらし手段を有する
    求項1から4のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  6. 前記記憶手段に格納された画素信号について読み出す行を、前記画素アレイ部から読み出す行に対してずらすずらし制御手段を有する
    求項1から4のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素アレイ部から前記複数の演算手段に至る信号経路の列をずらす列ずらし手段と、
    前記記憶手段に格納された画素信号について読み出す行を、前記画素アレイ部から読み出す行に対してずらすずらし制御手段とを有する
    請求項1から4のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  8. 前記複数の演算手段は、受ける命令により異なる操作が可能で、かつ、基本的に1つの命令で各列に同じ操作を一斉に施す
    求項1から7のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  9. 前記記憶手段は、前記複数の演算手段による演算処理対象の画素信号として、当該記憶手段が形成された半導体基板の外部から供給される画素毎の信号を格納する
    求項1から3のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  10. 前記複数の演算手段は、複数の長方形領域の端点の座標を受け取り、当該長方形領域の格納値のみを出力する領域アドレス回路を含む
    求項1から9のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  11. 前記画素アレイ部と前記記憶手段とが同じ半導体基板上に形成されている
    求項1から10のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  12. 前記画素アレイ部が第1半導体基板上に、前記記憶手段が前記第1半導体基板と異なる第2半導体基板上に形成されている
    求項1から10のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  13. 前記第1半導体基板と前記第2半導体基板とが配線層を内側にして貼り合わされている
    求項12記載の固体撮像装置。
  14. 前記第1半導体基板と前記第2半導体基板の双方の端子同士をバンプによって電気的に接続するものである
    求項13記載の固体撮像装置。
  15. 前記第1半導体基板と前記第2半導体基板の少なくとも一方において、少なくとも一層のメタル配線が少なくとも前記画素アレイ部を覆うように全面に亘って形成されている
    求項12から14のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  16. 前記画素アレイ部の各前記光電変換素子は、配線層が形成された基板表面と反対側の基板裏面から入射光を取り込む裏面入射型画素構造を有する
    求項1から15のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  17. 前記記憶手段は、ランダムアクセスにより出力可能に格納データを記憶する
    請求項1から16のいずれか一項記載の固体撮像装置。
  18. それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置された複数の演算手段とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記複数の演算手段は、
    前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する
    体撮像装置の駆動方法。
  19. 前記画素アレイ部から複数枚分の画像の信号を画像ごとに順に受け取って前記記憶手段に格納しつつ並列演算処理し、前記記憶手段に最終的に格納された1枚分の画像のデータを出力する
    求項18記載の固体撮像装置の駆動方法。
  20. それぞれ画素信号を生成する複数の光電変換素子が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部を有する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の撮像面上に被写体からの像光を結像させる光学系と、
    前記固体撮像装置の出力信号を処理する信号処理手段とを備え、
    前記固体撮像装置は、前記画素アレイ部の各画素に対応した複数の画素信号を入出力可能に格納する記憶手段と、前記画素アレイ部と前記記憶手段との間において前記画素アレイ部の列に対応して配置された複数の演算手段とを有し、
    前記複数の演算手段は、
    前記画素アレイ部から読み出された各画素信号と前記記憶手段に格納されている画素信号とを受け取って全列の画素信号について並列演算処理し、その演算処理結果を前記記憶手段に格納する
    撮像装置。
  21. 被写体と装置本体との相対的な動きを検出する動き検出手段を有し、
    前記固体撮像装置は、前記動き検出手段の出力信号に基づいて、前記並列演算処理における列ずらし量または行オフセット量を、前記動きを打ち消すように制御する
    請求項20記載の撮像装置。
  22. 前記複数の演算手段は、前記固体撮像装置内の前記記憶手段の内容を信号処理の途中結果または最終結果として書き換える
    求項20または21記載の撮像装置。
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