JP4687064B2 - 面発光型半導体レーザ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直方向に延在する共振器により垂直方向にレーザ光を発する面発光型半導体レーザ素子に関する。
一般に端面出射型の半導体レーザ素子は、光導波路においてエピタキシャル層に対する垂直方向と水平方向とで利得差が大きいため、安定した偏光特性を有する。これに対して、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)と呼ばれる面発光型半導体レーザ素子は、例えば図17に示したように、基板91に対して垂直方向をなす共振器97を備えており、p型電極95およびn型電極96から注入された電流により活性層93から光を発し、DBR(Distributed Bragg Reflector)ミラーと呼ばれる100%近い反射率を有する半導体多層反射膜(下部DBR層92および上部DBR層93)によりその光を増幅し、光出射口98からレーザ光L9を出射するようになっている。つまり、このような構成の面発光型半導体レーザ素子9は、レーザ光L9の出射方向に対する垂直面内において利得の異方性をもたないため、その偏光特性において、素子のばらつきによって偏光方向にもばらつきが生じてしまうという不均一性や、出力や環境温度により容易に偏光方向が変化してしまうという不安定性を有する。
したがって、このような面発光型半導体レーザ素子をミラーやビームスプリッタといった偏波依存のある光学素子に対して適用する場合、つまり例えば、デジタルコピー機やプリンタ機用の光源として用いる場合などには、偏光方向のばらつきが像の結像位置や出力に差異を生じさせ、にじみや色むらが発生してしまう。
そこで、面発光型半導体レーザ素子の内部に偏光制御機能を設け、偏光方向を一方向に安定化させる技術がいくつか提案されている。
例えば、そのような技術の1つとして、(311)面を法線とし、ガリウムヒ素(GaAs)からなる特殊な傾斜基板を用いるものがある。このように特殊な傾斜基板を用いて面発光型半導体レーザ素子を構成した場合、[−2 33]方向に対する利得特性が高くなり、レーザ光の偏光方向をこの方向に制御することが可能となる。また、レーザ光の偏光比も非常に高いものであり、面発光型半導体レーザ素子の偏光を制御するために有効な技術である。
また、垂直方向をなす共振器の形状を面内異方性を有するように構成し、レーザ光の偏光方向を制御するものがある。例えば、特許文献1には、光が回折損失を受けるような領域まで共振器のポスト形状を小さく加工し、矩形状(短辺側が5μm以下、長辺側が6μm)とすることで、回折損失の少ない長手方向へ偏光方向を制御する技術が開示されている。このように共振器のポスト形状を構成した場合、短辺および長辺を任意の方位に形成することで、レーザ光の偏光方向も任意に設定することが可能となる。
また、特許文献2には、光出射口から出射されるレーザ光の特性に影響の及ばないような金属コンタクト層の一部に不連続部を形成し、不連続部の境界に対して平行方向をなす偏光を得る技術が開示されている。
特許第2891133号公報 特表2001−525995号公報
しかしながら、(311)面を法線とする傾斜基板は特殊な基板であるため、標準的な基板である(001)面基板などと比較して非常に高額なものである。また、このように特殊な傾斜基板を用いた場合、成長温度、ドーピング条件およびガス流量などのエピタキシャル成長条件も、標準的な(001)面基板の場合と全く異なるため、簡易に製造するのが困難である。
また、上記特許文献1の技術では、光が回折損失を受けるような領域までポスト形状を小さく加工する必要があるので、共振器の抵抗が高くなってしまう。また、レーザ光の出力も約1mW程度と低く、デジタルコピー機やプリンタ機用の光源として利用するには実用的な値ではない。また、基板側からレーザ光を出射させる構成の場合、GaAs基板によるレーザ光の吸収を抑えるため、DBR層の直近までGaAs基板をエッチオフする必要が生じ、製造工程が複雑化してしまう。さらに、ポスト形状の共振器が小さいため、製造工程において容易に破損してしまうなどの問題があり、安定した製造が困難である。
また、上記特許文献2の技術では、実施例として、光出射口の縁部から7μm離れた位置に4.0〜4.5μmの深さの溝(不連続部)を形成したものが記載されており、これにより溝に対して平行方向をなす偏光が得られたとしている。しかしながら、上記特許文献1に記載されているように、共振領域の短辺側の距離を回折損失効果が生じる程度まで小さくしなければ偏光制御の効果を得ることができないため、回折損失効果が得られないような範囲(短辺側の距離が7μm)で形成された不連続部によっては、偏光を制御する境界効果は得られないと思われる。また、同文献に記載されているように、このような偏光制御が、溝形成による応力や歪による効果であるならば、結晶成長や形成工程の際に素子に加わる他要因からの応力の影響が考えられる。
このように、従来の技術では、レーザ光の偏光方向を一定方向に制御することが可能であると共に、共振器の低抵抗化、レーザ光の高出力化などを可能とする面発光型半導体レーザ素子を、簡易かつ安価に製造するのが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡易かつ安価に製造可能であり、レーザ光の偏光方向を一定方向に制御することが可能な面発光型半導体レーザ素子を提供することにある。
本発明の第1の面発光型半導体レーザ素子は、基板上に形成された第1の半導体多層反射膜と、この第1の半導体多層反射膜上に形成されると共に少なくとも活性層および電流狭窄層を含む中間層と、この中間層上に形成されると共に光出射口が設けられた第2の半導体多層反射膜とを備えたものである。ここで、第1の半導体多層反射膜の一部、中間層および第2の半導体多層反射膜は、円柱状の共振部をなしている。電流狭窄層は面内異方性をなす矩形状の電流通過領域と、この電流通過領域の周辺部に形成された電流狭窄領域とを有している。また、光出射口を中心として対向すると共にその光出射口側の側面が電流通過領域における対角線方向のいずれかと平行な一対のトレンチが、電流狭窄領域を有する電流狭窄層とは別体として第2の半導体多層反射膜内に設けられている。この場合において、上記基板は、(100)面基板または(n11)面基板(n:整数)であるのが好ましく、また、上記電流通過領域がアルミニウムヒ素(AlAs)からなる電流狭窄層に対して酸化処理を施すことにより形成されたものであると共に、上記一対のトレンチの光出射口側の側面が、[01 −1]方向または[011]方向をなすようにするのが好ましい。
本発明の第2の面発光型半導体レーザ素子は、基板上に形成された第1の半導体多層反射膜と、この第1の半導体多層反射膜上に形成されると共に少なくとも活性層および電流狭窄層を含む中間層と、この中間層上に形成されると共に光出射口が設けられた第2の半導体多層反射膜とを備えたものである。ここで、第1の半導体多層反射膜の一部、中間層および第2の半導体多層反射膜は、矩形柱状または楕円柱状の共振部をなしている。電流狭窄層は共振部の形状に応じた矩形状または楕円形状の電流通過領域と、この電流通過領域の周辺部に形成された電流狭窄領域とを有している。また、光出射口を中心として対向すると共にその光出射口側の側面が電流通過領域の長手方向に平行な一対のトレンチが、電流狭窄領域を有する電流狭窄層とは別体として第2の半導体多層反射膜内に設けられている。
本発明の第1の面発光型半導体レーザ素子では、電流通過領域が面内異方性をなす矩形状をなすことで、矩形の対角線以外の方向では、レーザ光の偏光成分が抑制される。すなわち、対角線方向とそれ以外の方向とで、レーザ光の偏光成分が二極化する。さらに、一対のトレンチの光出射口側の側面が、電流通過領域における対角線方向のいずれかと平行であることから、二極化された偏光成分のうち、側面に対して平行な偏光成分は強められる一方、側面に対して直交する偏光成分は抑制される。したがって、最終的にレーザ光の偏光成分が一方向のみに特定される。
本発明の第2の面発光型半導体レーザ素子では、電流通過領域が共振部の形状に応じた矩形状または楕円形状をなすことで、電流通過領域における長手方向以外の方向では、レーザ光の偏光成分が抑制される。すなわち、レーザ光の偏光方向が、長手方向に制御される。さらに、一対のトレンチの光出射口側の側面が、電流通過領域の長手方向に平行であることから、この長手方向の偏光成分は強められる一方、長手方向に直交する偏光成分は抑制される。したがって、長手方向に制御されたレーザ光の偏光方向が、より精度良くこの方向に特定される。
本発明の面発光型半導体レーザ素子によれば、電流狭窄層における電流通過領域の形状を面内異方性を有する形状としてレーザ光の偏光方向をある程度特定すると共に、この電流狭窄層とは別体としての一対のトレンチを、第2の半導体多層反射膜内の所定の位置に設けるようにしたので、出射されるレーザ光の偏光方向を精度良く一定方向に制御することが可能となる。また、特殊な基板を用いる必要はなく、複雑な形状および構成とする必要がないので、簡易かつ安価に製造することができる。さらに、共振器の形状を小さくする必要がないので、共振器の低抵抗化およびレーザ光の高出力化を図ることが可能となり、実用的な面発光型半導体レーザ素子を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザ素子の構成を斜視図で表すものであり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図を表している。この面発光型半導体レーザ素子1は、基板11の表面に、第1DBR層12、活性層13、電流狭窄層14、第2DBR層15およびコンタクト層16が順次積層された積層構造を有している。また、コンタクト層16の表面および基板11の裏面にはそれぞれ、第1電極17および第2電極18が形成されている。これらのうち、第1DBR層12の上部、活性層13、電流狭窄層14、第2DBR層15、コンタクト層16および第1電極17は円柱状に形成され、垂直方向に延在する共振部2を構成している。また、図2に示したように、第1電極17側において第2DBR層15の一部が露出することで光出射口31を構成し、そこから垂直方向にレーザ光L1が出射されるようになっている。
ここで、第1DBR層12および第2DBR層15はそれぞれ、本発明における「第1の半導体多層反射膜」および「第2の半導体多層反射膜」の一具体例に対応するものである。
基板11は、例えばp型またはn型の半導体材料により構成されている。この基板11は、例えば(100)面基板であることが好ましい。(100)面基板は標準的な基板であるので、これを用いれば素子を安価に製造することができるからである。この場合、図1に示したように、面発光型半導体レーザ素子1の上方がx軸方向となる。以下、基板11が(100)面基板である場合として説明する。なお、基板11は、例えばガリウムナイトライド(GaN)、またはサファイア(α−Al23)などの材料により構成してもよい。
活性層13は、不純物が添加されていない半導体材料により構成され、供給された電流により光を発する発光領域として機能する。また、第1DBR層12および第2DBR層15は、p型またはn型の半導体多層膜により構成され、活性層13から発せられる光を反射するものである。これら活性層13、第1DBR層12および第2DBR層15を構成する半導体材料としては、例えば、アルミニウム(Al)−ガリウム(Ga)−ヒ素(As)系、インジウム(In)−Ga−As−リン(P)系、Ga−In−P系、In−P系、Ga−窒素(N)系、Ga−In−N系、またはGa−In−N−As系などが挙げられる。
電流狭窄層14は、活性層13における発光領域を制限するためのものであり、導電性の電流通過領域141と、絶縁性の電流狭窄領域142とから構成されている。この電流狭窄層14は、例えばAl1-xGaXAs(0<x<0.05)混晶により構成され、そのうち電流狭窄領域142は、電流狭窄層14に対して酸化処理を施すことにより形成されたもの(Al23により構成される)である。詳細は後述するが、この酸化処理を施すことで電流通過領域141は面内異方性を有する矩形状をなし、これによりレーザ光L1の偏光状態を変化させ、面内異方性をなすようになっている。
コンタクト層16は、第2DBR層15と第1電極17とを電気的に接続するためのものであり、ガリウムヒ素(GaAs)またはアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)などにより構成され、第2DBR層15を構成する材料系によっては、ガリウムインジウムリン(GaInP)、ガリウムナイトライド(GaN)などにより構成されていてもよい。また、第1電極17および第2電極18は、活性層13に対して電流を供給するためのものであり、例えば、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)、金ゲルマニウム(AuGe)、または白金(Pt)などにより構成される。なお、図2に示したように、コンタクト層16および第1電極17の一部は剥離され、前述の光出射口31を構成するようになっている。
ここで、図1および図2に示したように、共振部2における第2DBR層15、コンタクト層16および第1電極17の一部、具体的には光出射口31を中心とした対向位置には、一対のトレンチ32A,32Bが形成されている。図3は共振器2の上視図であり、図中の矢印Pは、前述の矩形状からなる電流通過領域141の対角線方向のいずれか([011]方向または[01 −1]方向)を表している。このように、トレンチ32A,32Bは、その光出射口31側の側面が電流通過領域141の対角線方向のいずれかと平行であり、これにより後述するようにレーザ光L1の偏光状態をさらに変化させ、一方向([011]方向または[01 −1]方向)の偏光成分に特定することができるようになっている。
次に、図4〜図7を参照して、これらトレンチ32A,32Bおよび電流通過領域141の構成について詳細に説明する。
図4は、電流狭窄層14における電流通過領域141の構造を断面図で表すものである。
このように、円形状の電流狭窄層14には、酸化処理により周辺部から酸化された電流狭窄領域142が形成され、その結果、中心部に矩形状の電流通過領域141が形成されている。また、この電流通過領域141は、前述のように[011]方向および[01 −1]方向に対角線をなしている。これは、電流狭窄層14における酸化速度が、[011]方向および[01 −1]方向と、これらの方向と45°の角度をなす[010]方向および[001]方向とでは異なる、すなわち前者の酸化速度のほうが後者の酸化速度よりも遅いためである。したがって、図4に示したような面内異方性を有する電流通過領域141を形成することで、図5に示したようにレーザ光L1の偏光状態を変化させ、[011]方向と[01 −1]方向とに偏光成分を二極化することができる。[011]方向および[01 −1]方向と[010]方向および[001]方向とでは、電流通過領域141の長さが異なる、すなわち前者の長さd1のほうが後者の長さd2よりも長く、光の利得効果に差が生じるためである。なお、図5において、横軸は[0 −1 −1]方向に対してなす発光強度がピークを示した角度(deg)を表しており、縦軸はその発光強度がピークをなす評価サンプル数を表している。
ただし、このようなレーザ光L1における偏光比は約2〜3割程度と、偏光状態としては弱いものであり、偏光方向も不安定になりやすくなっている。そこで本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子1では、前述のように光出射口31を中心とした対向位置に、その光出射口31側の側面が電流通過領域141の対角線方向のいずれかと平行なトレンチ32A,32Bを設けている。
図6は、光出射口31、トレンチ32A,32Bおよび電流通過領域141の配置例を上視図で表すものであり、図6(A)は[01 −1]方向と平行な場合、図6(B)は[011]方向と平行な場合を表している。このようにトレンチ32A,32Bを形成した場合、その光出射口31側の側面がその側面と直交する方向の光に対して損失効果を及ぼすことにより、電流通過領域141の対角線方向に二極化された偏光成分のうち、側面に対して平行な偏光成分は強められる一方、側面に対して直交する偏光成分は抑制される。具体的には、図6(A)の構成の場合、[01 −1]方向の偏光成分が強められ、[011]方向の偏光成分が抑制される。また、図6(B)の構成の場合、[011]方向の偏光成分が強められ、[01 −1]方向の偏光成分が抑制される。したがって、例えば図6(A)の構成の場合、図7に示したようにレーザ光L1の偏光状態をさらに変化させ、一方向([01 −1]方向)の偏光成分に特定すると共に、偏光比を10dB以上に向上させることができる。
なお、これらトレンチ32A,32Bの間隔d3は、3μm以上10μm以下であることが好ましい。この範囲よりも間隔が小さくなると、出射されるレーザ光L1の出力が低下してしまい(約0.01W以下)、この範囲よりも間隔が大きくなると、光の損失効果が及ばなくなり、レーザ光L1の偏光状態を制御することができなくなってしまうからである。
本実施の形態の発光装置1では、例えば図8に示したように、トレンチ32A,32B内に、金属材料または絶縁性材料19を充填するようにしてもよい。この場合、金属材料または絶縁性材料19を、図8(A)に示したようにトレンチ32A,32B内の全部に充填してもよいし、図8(B)および図8(C)に示したようにトレンチ32A,32B内の一部(それぞれ、垂直方向の一部および水平方向の一部)に充填するようにしてもよい。また、トレンチ32A,32B内のいずれか一方のみに充填するようにしてもよい。金属材料としては、例えば金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、金ゲルマニウム(AuGe)、金亜鉛(AuZn)、クロム金(CrAu)、チタン(Ti)、またはアルミニウム(Al)など、また絶縁性材料としては、ポリイミド、シリコン酸化物(SiOX)、またはシリコン窒化物(SiNX)などが挙げられ、これら金属材料および絶縁性材料とも、出射されるレーザ光L1を吸収する材料であることが好ましい。上記に例として挙げた材料以外でもレーザ光L1に対して吸収効果のある材料を用いても同様の効果を期待できる。トレンチの光出射口31側の側面に対して直交する偏光成分が吸収されることで、この方向の偏光成分がより抑制され、レーザ光L1の偏光比をさらに向上させることができるからである。なお、トレンチ32A,32B内の一部に金属材料または絶縁性材料19を充填する場合、光の損失効果を考慮すると、図8(B)および図8(C)の構成のように、トレンチ32A,32B内の底側または内側に充填することが好ましく、例えば底側に充填する場合、約0.5μm程度の厚み以上で充填すれば、偏光比を向上させる効果が得られる。
また、トレンチ32A,32B内に、金属材料からなる第1電極17とオーミックの取りやすい金属材料(例えば、金亜鉛(AuZn))を充填し、図8(A)のように第1電極17と電気的に接続するようにしてもよい。このように構成した場合、第1電極17から注入された電流が、第2DBR層15ではなく金属材料が充填されたトレンチを介して活性層13へ注入されることとなり、共振器2における抵抗をより減少させることができる。
さらに、図8(A)のようにトレンチ32A,32B内の全部に金属材料または絶縁性材料19を充填するようにした場合、トレンチの光出射口31側の側面に対して直交する偏光成分の光の漏れを抑えることができ、これにより光の輻射を防止することができる。
次に、このような構成の面発光型半導体レーザ素子1の製造方法の一例について、図9および図10を参照して説明する。
まず、図9(A)に示したように、前述した材料および面方位よりなる基板11の表面に、第1DBR層12、活性層13、電流狭窄層14、第2DBR層15およびコンタクト層16を、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、順次エピタキシャル成長させる。そして、これらの積層構造をコンタクト層16側から、リアクティブイオン加工(RIE;Reactive Ion Etching)または収束イオンビーム加工(FIB;Focused Ion Beam etching)などにより加工し、円柱状の共振器2を形成する。
続いて、図9(B)に示したように、電流狭窄層14に対して、例えば、350〜500度、数〜数十分間の酸化処理を施し、電流狭窄層14の周辺部を酸化させることで、前述した構造よりなる電流狭窄領域142を形成する。これにより、前述のように電流通過領域141は、面内異方性を有する矩形状をなす。なお、この酸化処理を施す際の条件(例えば、温度、時間など)や電流狭窄層14の厚みを変化させることで、電流通過領域141の大きさを任意に設定することができる。
続いて、図9(C)に示したように、積層構造をコンタクト層16側からRIEまたはFIBなどにより加工し、前述した形状よりなるトレンチ32A,32Bを形成する。その際、これらトレンチ32A,32Bが、電流狭窄層14や活性層13までは達しないようにする。トレンチ32A,32Bがこれらの層まで達してしまうと、電流通過層141の面内異方性がなくなってしまったり、活性層13にダメージを与え、素子の信頼性を低下させてしまうからである。なお、トレンチ32A,32Bの形成は、図9(A)における円柱状の共振器2を形成する前に行うようにしてもよい。
続いて、図10(A)に示したように、コンタクト層16をRIEまたはFIBなどにより加工し、光出射口31を形成する。そして、コンタクト層16の表面に、前述した材料よりなる第1電極17を、例えば蒸着法により形成する。
最後に、図10(B)に示したように、基板11の裏面に、前述した材料よりなる第2電極18を、例えば蒸着法により形成することで、図1に示した面発光型半導体レーザ素子1が製造される。
なお、前述のようにトレンチ32A,32B内に金属材料または絶縁性材料19を充填する場合には、図10(C)に示したように、例えば蒸着法または鍍金法により充填するようにすればよく、充填速度を考慮すると、鍍金法を用いることが好ましい。
この面発光型半導体レーザ素子1では、第1電極17と第2電極18との間に所定の電圧が印加されると、それぞれ第2DBR層15および第1DBR層12を介して活性層13へ電流が注入される。その際、第1電極17側から注入された電流は、電流狭窄層14において電流狭窄され、電流通過領域141のみを通過して活性層13へ注入される。活性層13では、注入された電流により電子−正孔再結合が起こり、発光する。この光は、第1DBR層12および第2DBR層17により反射され、その間を往復することでレーザ発振を生じ、レーザ光L1として第1電極17側の光出射口31から出射される。
ここで、電流通過領域141は面内異方性をなす矩形状であるので、レーザ光L1の偏光状態が変化し、偏光成分が電流通過領域141の対角線方向に二極化される。さらに、光出射口31を中心とした対向位置に、その光出射口31側の側面が電流通過領域141の対角線方向のいずれかと平行なトレンチ32A,32Bがあることから、二極化された偏光成分のうち、側面に対して平行な偏光成分は強められる一方、側面に対して直交する偏光成分は抑制される。したがって、最終的にレーザ光L1の偏光成分が一方向のみに特定される。
以上のように、本実施の形態では、電流狭窄層14に対して酸化処理を施すことで電流通過領域141を面内異方性をなす矩形状とすると共に、光出射口31を中心とした対向位置に、その光出射口31側の側面が電流通過領域141の対角線方向のいずれかと平行な一対のトレンチ32A,32Bを設けるようにしたので、光出射口31から出射されるレーザ光L1の偏光成分を一方向のみに特定し、偏光方向を精度良く一定方向に制御することができる。よって、レーザ光L1の偏光比を向上させることができる。
また、特殊な基板を用いる必要はなく、複雑な形状および構成とする必要がないので、簡易かつ安価に製造することができる。さらに、共振器2の形状を小さくする必要がないので、電流狭窄層14における電流通過領域141の大面積を確保することが可能なので、共振器2の低抵抗化およびレーザ光L1の高出力化を図ることが可能となる。よって、実用的な面発光型半導体レーザ素子を得ることができる。
また、トレンチ32A,32B内に金属材料または絶縁性材料19を充填してもよく、特にこれらの材料をレーザ光L1を吸収する材料とした場合には、トレンチの光出射口31側の側面に対して直交する偏光成分を吸収させることでこの方向の偏光成分をより抑制し、レーザ光L1の偏光比をさらに向上させることができる。また、トレンチ32A,32B内に金属材料を充填し、金属材料よりなる第1電極17と電気的に接続するようにした場合には、トレンチを介して活性層13へ電流が注入させることができ、共振器2の抵抗をより低くすることができる。さらに、トレンチ32A,32B内の全部に金属材料または絶縁性材料19を充填するようにした場合には、トレンチの光出射口31側の側面に対して直交する偏光成分の光の漏れを抑え、光の輻射を防止することができる。
なお、本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子1における光出射口31およびトレンチ32A,32Bの形状は、図3に示したものには限られず、トレンチの光出射口31側の側面が電流通過領域141の対角線方向のいずれかと平行であれば、例えば図11および図12に示したように、任意の形状とすることができる。なお、図12(A)に示した形状は、第1電極17およびコンタクト層16において、光出射口31とトレンチ32A,32Bの一部とが重なっている場合を表している。
また、本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子1では、主に基板11が(100)面基板である場合の例について説明してきたが、例えば基板11として、(100)面に対して傾斜をなす(n11)面基板(n:整数)を用いるようにしてもよく、この場合も同様の効果を得ることができる。さらに、この(n11)面基板を(100)面基板と併せて用いるようにした場合、例えば図13に示したように、トレンチ32A,32Bを[−2nn]方向と平行となるように形成することで、[−2nn]方向の偏光成分をより強めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態においては、共振器2が円柱状をなすと共に、電流通過領域141が面内異方性を有する矩形状をなしている面発光型半導体レーザ素子について説明したが、本実施の形態では、共振器が矩形柱状または楕円柱状をなすと共に、電流通過領域が共振器の形状に応じた矩形状または楕円形状をなしている面発光型半導体レーザ素子について説明する。なお、説明の簡潔化を図るため、以下、第1の実施の形態と同様の部位については、同じ符号を付して説明する。
図14および図15は、本実施の形態に係る面発光型半導体レーザ素子の構成を斜視図を表すものである。図14に示した面発光型半導体レーザ素子4は、基板11の表面に、第1DBR層12、活性層13、電流狭窄層44、第2DBR層15およびコンタクト層16が順次積層された積層構造を有している。一方、図15に示した面発光型半導体レーザ素子6は、面発光型半導体レーザ素子4における電流狭窄層44の代わりに電流狭窄層64が積層された積層構造を有している。また、面発光型半導体レーザ素子4,6とも、コンタクト層16の表面および基板11の裏面にはそれぞれ、第1電極17および第2電極18が形成されている。これらのうち、第1DBR層12の上部、活性層13、電流狭窄層14、第2DBR層15、コンタクト層16および第1電極17は矩形柱状または楕円柱状に形成され、垂直方向に延在する共振部5または共振器7を構成している。また、第1の実施の形態の場合と同様、第1電極17側において第2DBR層15の一部が露出することで光出射口31を構成し、そこから垂直方向にレーザ光L2,3が出射されるようになっている。
共振器5,7はそれぞれ、前述のように矩形柱状および楕円柱状をなしている。つまり、これら共振器5,7は、第1の実施の形態における円柱状の共振器2とは異なり、面内異方性を有する(長手方向を有する)形状となっている。
電流狭窄層44,64は、図16(A)および図16(B)にそれぞれ示したように、共振器5,7の形状に応じた矩形状および楕円形状をなす電流通過領域441,641を有する。これら電流通過領域441,641は、電流狭窄層44,64に対して酸化処理またはイオン注入処理を施すことにより形成されたものである。ただし、第1の実施の形態における電流通過領域141とは異なり、その形状は上記のように面内異方性を有する共振器5,7の形状に応じたものとなっている。したがって、光の損失効果により、電流通過領域441,641における長手方向以外の方向では、レーザ光L2,3の偏光成分が抑制される。すなわち、レーザ光L2,3の偏光方向を、長手方向に制御することができる。
ここで、共振部5,7における第2DBR層15、コンタクト層16および第1電極17の一部、具体的には光出射口31を中心とした対向位置には、第1の実施の形態と同様に、一対のトレンチ32A,32Bが形成されている。ただし、第1の実施の形態とは異なり、これらトレンチ32A,32Bは、図16に示したように、その光出射口31側の側面が、電流通過領域441,641の長手方向と平行をなすようになっている。したがって、この長手方向の偏光成分は強められる一方、長手方向に直交する偏光成分は抑制される。よって、電流通過領域441,641の形状により長手方向に制御されたレーザ光L2,3の偏光方向を、よりこの方向に特定することができる。
なお、本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子4,6の製造方法は、基本的に第1の実施の形態で説明した製造方法と同様であるので、その説明を省略する。なお、電流通過領域441,641をイオン注入処理により形成する場合には、例えば、ボロンイオン(B+)を100keV程度のエネルギーで注入するようにすればよい。
この面発光型半導体レーザ素子4,6では、電流通過領域441,641が共振部5,7の形状に応じた矩形状または楕円形状であるので、電流通過領域441,641における長手方向以外の方向では、レーザ光L2,3の偏光成分が抑制される。すなわち、レーザ光L2,3の偏光方向が、長手方向に制御される。さらに、トレンチ32A,32Bの光出射口31側の側面が、電流通過領域441,641の長手方向に平行であるので、この長手方向の偏光成分は強められる一方、長手方向に直交する偏光成分は抑制される。したがって、長手方向に制御されたレーザ光L2,L3の偏光方向が、より精度良くこの方向に特定される。
以上のように、本実施の形態では、電流狭窄層44,64に対して酸化処理またはイオン注入処理を施すことで電流通過領域441,641を共振器5,7の形状に応じた矩形状および楕円形状とすると共に、光出射口31を中心とした対向位置に、その光出射口31側の側面が電流通過領域441,641の長手方向と平行な一対のトレンチ32A,32Bを設けるようにしたので、第1の実施の形態の場合と同様、光出射口31から出射されるレーザ光L2,3の偏光成分を一方向のみに特定し、偏光方向を精度良く一定方向に制御することができる。よって、レーザ光L2,3の偏光比を向上させることができる。
なお、本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子4,6は、第1の実施の形態の場合と同様、トレンチ32A,32B内に金属材料または絶縁性材料19を充填するようにしてもよく、この場合も第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態の面発光型半導体レーザ素子4,6における光出射口31およびトレンチ32A,32Bの形状は、図16に示したものには限られず、トレンチの光出射口31側の側面が電流通過領域441,641の長手方向と平行であれば、第1の実施の形態の場合と同様に、任意の形状とすることができる。
以上、第1および第2の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、電流狭窄層14,44,64が活性層13の上層に形成されている場合の例について説明してきたが、逆に、電流狭窄層を活性層13の下層に形成するようにしてもよい。このように構成した場合においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態等において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、また他の成膜方法および成膜条件としてもよい。さらに、上記実施の形態では、面発光型半導体レーザ素子の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また、他の層を備えていてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る面発光型半導体レーザ素子の構成を表す斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 光出射口およびトレンチの配置例を表す上視図である。 電流狭窄層における電流通過領域の構造を表す断面図である。 図4に示した電流狭窄層によるレーザ光の偏光状態を表す特性図である。 光出射口、トレンチおよび電流通過領域の配置例を表す上視図である。 図6に示したトレンチを設けた場合のレーザ光の偏光状態を表す特性図である。 面発光型半導体レーザ素子の他の構成例を表す断面図である。 面発光型半導体レーザ素子の製造方法を説明するための工程図である。 図9に続く工程図である。 光出射口およびトレンチの他の配置例を表す上視図である。 光出射口およびトレンチの他の配置例を表す上視図である。 光出射口、トレンチおよび電流通過領域の他の配置例を表す上視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る面発光型半導体レーザ素子の構成を表す斜視図である。 面発光型半導体レーザ素子の他の構成例を表す斜視図である。 光出射口、トレンチおよび電流通過領域の配置例を表す上視図である。 従来の面発光型半導体レーザ素子の構成を表す斜視図である。
符号の説明
1,4,6…面発光型半導体レーザ素子、11…基板、12…第1DBR層、13…活性層、14,44,64…電流狭窄層、141,441,641…電流通過領域、142…電流狭窄領域、15…第2DBR層、16…コンタクト層、17…第1電極、18…第2電極、19…金属材料または絶縁性材料、2,5,7…共振器、31…光出射口、32…トレンチ、L1〜L3…レーザ光、P…[011]方向または[01 −1]方向。

Claims (23)

  1. 基板上に形成された第1の半導体多層反射膜と、
    前記第1の半導体多層反射膜上に形成されると共に少なくとも活性層および電流狭窄層を含む中間層と、
    前記中間層上に形成されると共に光出射口が設けられた第2の半導体多層反射膜と
    を備え、
    前記第1の半導体多層反射膜の一部、前記中間層および前記第2の半導体多層反射膜が円柱状の共振部をなしており
    前記電流狭窄層は面内異方性をなす矩形状の電流通過領域と、この電流通過領域の周辺部に形成された電流狭窄領域とを有し、
    前記光出射口を中心として対向すると共にその光出射口側の側面が前記電流通過領域における対角線方向のいずれかと平行な一対のトレンチが、前記電流狭窄領域を有する前記電流狭窄層とは別体として、前記第2の半導体多層反射膜内に設けられている
    面発光型半導体レーザ素子。
  2. 前記一対のトレンチの少なくとも一方には、金属材料または絶縁性材料が充填されてい
    求項1に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  3. 前記金属材料は、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、金ゲルマニウム(AuGe)、金亜鉛(AuZn)、クロム金(CrAu)、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)であ
    求項2に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  4. 前記金属材料は、蒸着または鍍金により充填されたものであ
    求項3に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  5. 前記金属材料または前記絶縁性材料は、前記光出射口より出射されるレーザ光を吸収する材料であ
    求項2に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  6. 前記第2の半導体多層反射膜上に形成された金属電極を備え、
    前記トレンチは前記金属材料を充填すると共に前記金属電極と電気的に接続してい
    求項2に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  7. 前記金属電極に注入された電流は、前記トレンチを介して前記活性層へ注入され
    求項6に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  8. 前記絶縁性材料は、ポリイミド、シリコン酸化物(SiOx)、またはシリコン窒化物(SiNx)であ
    求項2に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  9. 前記一対のトレンチの間隔は、3μm以上10μm以下であ
    求項1に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  10. 前記基板は、(100)面基板または(n11)面基板(n:整数)であ
    求項1に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  11. 前記電流通過領域がアルミニウム(Al)とヒ素(As)との混晶からなる電流狭窄層に対して酸化処理を施すことにより形成されたものであると共に、
    前記一対のトレンチの光出射口側の側面が、[01 −1]方向または[011]方向をな
    求項1に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  12. 前記第1の半導体多層反射膜、前記活性層および前記第2の半導体多層反射膜は、アルミニウム(Al)−ガリウム(Ga)−ヒ素(As)系、インジウム(In)−Ga−As−リン(P)系、Ga−In−P系、In−P系、Ga−窒素(N)系、Ga−In−N系、またはGa−In−N−As系の材料を含んで構成され
    求項1に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  13. 基板上に形成された第1の半導体多層反射膜と、
    前記第1の半導体多層反射膜上に形成されると共に少なくとも活性層および電流狭窄層を含む中間層と、
    前記中間層上に形成されると共に光出射口が設けられた第2の半導体多層反射膜と
    を備え、
    前記第1の半導体多層反射膜の一部、前記中間層および前記第2の半導体多層反射膜が矩形柱状または楕円柱状の共振部をなしており
    前記電流狭窄層は前記共振部の形状に応じた矩形状または楕円形状の電流通過領域と、この電流通過領域の周辺部に形成された電流狭窄領域とを有し、
    前記光出射口を中心として対向すると共にその光出射口側の側面が前記電流通過領域の長手方向に平行な一対のトレンチが、前記電流狭窄領域を有する前記電流狭窄層とは別体として、前記第2の半導体多層反射膜内に設けられている
    面発光型半導体レーザ素子。
  14. 前記一対のトレンチの少なくとも一方には、金属材料または絶縁性材料が充填されてい
    求項13に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  15. 前記金属材料は、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、金ゲルマニウム(AuGe)、金亜鉛(AuZn)、クロム金(CrAu)、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)であ
    求項14に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  16. 前記金属材料は、蒸着または鍍金により充填されたものであ
    求項15に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  17. 前記金属材料または前記絶縁性材料は、前記光出射口より出射されるレーザ光を吸収する材料であ
    求項14に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  18. 前記第2の半導体多層反射膜上に形成された金属電極を備え、
    前記トレンチは前記金属材料を充填すると共に前記金属電極と電気的に接続してい
    求項14に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  19. 前記金属電極に注入された電流は、前記トレンチを介して前記活性層へ注入され
    求項18に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  20. 前記絶縁性材料は、ポリイミド、シリコン酸化物(SiOX)、またはシリコン窒化物(SiNX)であ
    求項14に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  21. 前記一対のトレンチの間隔は、3μm以上10μm以下であ
    求項13に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  22. 前記電流通過領域は、前記電流狭窄層に対して酸化処理またはイオン注入処理を施すことにより形成されたものであ
    求項13に記載の面発光型半導体レーザ素子。
  23. 前記第1の半導体多層反射膜、前記活性層および前記第2の半導体多層反射膜は、アルミニウム(Al)−ガリウム(Ga)−ヒ素(As)系、インジウム(In)−Ga−As−リン(P)系、Ga−In−P系、In−P系、Ga−窒素(N)系、Ga−In−N系、またはGa−In−N−As系の材料を含んで構成され
    求項13に記載の面発光型半導体レーザ素子。
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