JP2006269988A - 半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電流注入領域の幅方向端部における発光を安定化させることができ、NFPの均一性を向上させることができる半導体レーザを提供する。
【解決手段】 n型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40が順に積層され、p型半導体層40に電流狭窄領域50が設けられている。p型半導体層40の電流通過領域51に、境界線52から幅方向内側にずれた位置に凹部70を設け、この凹部70内の屈折率をp型半導体層40よりも低くする。活性層30の凹部直下領域30Bの実効屈折率を低下させ、凹部直下領域30Bと電流非注入領域30Cとの間の端部領域30Dにおける利得を相対的に高めて光強度を大きくする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ブロードエリア型半導体レーザなどの半導体レーザに関する。
半導体レーザ(laser diode ;LD)は、CD(Compact Disk)またはDVD(Digital Versatile Disk)のような光ディスク装置における光源としての用途のほか、ディスプレイ,印刷機器,材料の加工または医療などさまざまな分野に応用されている。これらの応用分野においては出力の高いことが望ましい場合が多く、高出力半導体レーザに対する要望が高まっている。
出力を高くする一つの方法として、ストライプ状の電流注入領域を有する半導体レーザの場合、電流注入領域の幅、すなわちストライプ幅を広くすることが有効である。例えば、光ディスク用の半導体レーザでは、ストライプ幅の典型的な値が2μmないし3μm程度であるのに対して、高出力用として開発されている半導体レーザには、ストライプ幅を50μmないし100μmに広げたものも出現している。このようにストライプ幅を広くした半導体レーザは、ブロードエリア型半導体レーザと呼ばれている。なお、ここでいう「ブロードエリア型」の基準となるストライプ幅の明確な数値は規定されていないが、本明細書においては例えば概ね10μm以上のものをいうこととする。
図18は、従来のブロードエリア型半導体レーザの一例を表したものである。この半導体レーザは、基板110上に、n型クラッド層120,活性層130,p型クラッド層141およびp側コンタクト層142が順に積層された構成を有している。p側コンタクト層142およびp型クラッド層141の一部には、例えばイオン打ち込みにより不活性化された一対の電流狭窄領域150が設けられ、この電流狭窄領域150により活性層130の電流注入領域130Aが制限されている。すなわち、この半導体レーザは利得導波型のものである。また、p側コンタクト層142上にはp側電極161が設けられると共に、基板110の裏側にはn側電極162が設けられている。
図19は、従来のブロードエリア型半導体レーザの他の例を表したものである。この半導体レーザは屈折率導波型のものであり、電流狭窄領域150のp側コンタクト層142およびp型クラッド層141の一部がエッチングにより除去され、突条部151Aが形成されている。電流狭窄領域150は絶縁膜150Aで覆われている。
このようなブロードエリア型半導体レーザでは、一般的に、出射端面における光強度の位置的な分布(以下、「NFP」(Near Field Pattern;近視野像)という。)が均一なものが望ましい。なぜなら、上述した材料加工のような応用分野では、空間的に均一に照射あるいは加熱することが要求されるからである。
特開平3−125490号公報
しかしながら、ブロードエリア型半導体レーザでは電流注入領域の幅が広いので、モード競合が発生してNFPが不均一になってしまうという問題があった。そのため、上述したような各種応用分野への適用に困難が生じていた。
すなわち、利得導波型では、図20に示したように、電流注入領域130Aの幅方向中央付近の利得は大きい一方、幅方向端部の利得は低くなっていた。レーザ光は基本的に電流注入領域130A内の利得分布に従った強度分布を示すので、NFPにもそれに応じた分布が生じてしまっていた。
一方、屈折率導波型の場合には、突条部151Aにより活性層130に実効屈折率差が与えられており、電流注入領域130Aに光を閉じ込めることができる。そのため、図21に示したように、電流注入領域130Aの幅方向端部の光強度は利得導波型の場合ほど著しく低下せず、NFPの均一性は概して高かった。しかしそれでも、特に注入する電流が大きい場合には、幅方向中央の電流分布が大きくなる影響で、やはり中央付近の光強度が相対的に高くなってしまうという問題があった。また、中央付近の光強度が高くなると、戻り光の影響により発振状態が不安定になるおそれもあった。
なお、従来では、p型クラッド層のストライプの両端に溝を設け、この溝をn型半導体層で埋め込むことにより、ストライプ幅を精度よく制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この構成では溝によってストライプ幅を精確に規定することはできるものの、ストライプ内部における利得分布を修正することはできなかった。そのため、NFPの不均一性を十分に改善することは難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電流注入領域の幅方向端部における発光を安定化させることができ、NFPの均一性を向上させることができる半導体レーザを提供することにある。
本発明による半導体レーザは、第1導電型半導体層,活性層および第2導電型半導体層を順に積層した積層構造を備え、第2導電型半導体層に、活性層の電流注入領域を制限する一対の電流狭窄領域が設けられたものであって、第2導電型半導体層は、一対の電流狭窄領域の間の電流通過領域の、電流狭窄領域と電流通過領域との境界線から幅方向内側にずれた位置に凹部を有し、凹部内の屈折率は第2導電型半導体層よりも低いものである。
本発明による半導体レーザでは、第2導電型半導体層の電流通過領域の、境界線から幅方向内側にずれた位置に凹部が設けられており、この凹部内の屈折率が第2導電型半導体層よりも低くされているので、活性層の凹部直下領域では実効屈折率が低下して、利得が下がる。一方、活性層の電流注入領域の外側の電流非注入領域ではもともと利得が小さい。よって、凹部直下領域と電流非注入領域との間に挟まれた端部領域では相対的に利得が上昇し、それに応じて光強度も大きくなる。従って、電流注入領域の中央付近だけでなく端部領域でも光強度が大きくなり、NFPの均一性が向上する。
本発明の半導体レーザによれば、第2導電型半導体層の電流通過領域の境界線から幅方向内側にずれた位置に凹部を設け、この凹部内の屈折率を第2導電型半導体層よりも低くするようにしたので、活性層の凹部直下領域の実効屈折率を低くして、この凹部直下領域と電流非注入領域との間の端部領域において相対的に利得を増し光強度を大きくすることができる。よって、電流注入領域の全体にわたり均一な強度で発光させることができ、NFPの均一性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザの断面構成を表すものである。この半導体レーザは、ディスプレイ,印刷機器,材料加工または医療などの応用分野に用いられる高出力半導体レーザであり、基板10上に、n型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40の積層構造を有している。p型半導体層40には、例えばプロトン(H+ )またはホウ素(B+ )イオン打ち込みにより不活性化された一対の電流狭窄領域50が設けられ、この電流狭窄領域50により活性層30の電流注入領域30Aが制限されている。すなわち、この半導体レーザは利得導波型のものである。
基板10は、例えば、厚みが100μm程度に薄膜化され、シリコン(Si)などのn型不純物を添加したn型GaAsにより構成されている。n型半導体層20は、例えば、積層方向における厚み(以下、単に「厚み」という。)が3μmであり、シリコンなどのn型不純物を添加したn型AlGaAs混晶よりなるn型クラッド層21を有している。
活性層30は、例えば、厚さが30nmであり、不純物を添加しないAlGaAs混晶により構成されている。この活性層30の中央部は、電流狭窄領域50の間の電流通過領域51を介して電流が注入されることにより発光が起こる電流注入領域30Aとなっている。電流注入領域30Aの幅W1は例えば10μm以上である。すなわち、この半導体レーザは、ブロードエリア型半導体レーザである。
p型半導体層40は、例えば、p型クラッド層41およびp側コンタクト層42が基板10側から順に積層された構成を有している。p型クラッド層41は、例えば、厚さが2μmであり、亜鉛(Zn)などのp型不純物を添加したp型AlGaAs混晶により構成されている。p側コンタクト層42は、例えば、厚さが0.5μmであり、亜鉛(Zn)などのp型不純物を添加したp型GaAsにより構成されている。
また、p型半導体層40は、一対の電流狭窄領域50の間の電流通過領域51の幅方向両側の、電流狭窄領域50と電流通過領域51との境界線52から幅方向内側にずれた位置に凹部70を有しており、この凹部70内の屈折率はp型半導体層40よりも低くされている。これにより、この半導体レーザでは、活性層30の凹部直下領域30Bと電流非注入領域30Cとの間の端部領域30Dにおける光強度を大きくし、NFPの均一性を向上させることができるようになっている。
凹部70と境界線52との間の距離Xは、例えば1μm以上10μm以下であることが好ましい。距離Xが1μm以上であれば、端部領域30Dに光が安定に存在することができるからである。このことは、典型的な半導体レーザの縦方向の光閉じ込めの条件(ガイド層の厚みの条件)や、シングルモード光ファイバのコア径の典型値が2μm〜5μmであることなどに照らしても明らかである。また、距離Xが10μmよりも広いと十分な効果が得られなくなったり、あるいは端部領域30D内で更に光強度分布が生じてしまうおそれがあるからである。なお、ここでいう「凹部70と境界線52との間の距離x」とは凹部70の中央と境界線52との間の距離を表す。
凹部70の幅W2は、例えば3μmないし5μm程度であることが好ましい。この範囲の幅であれば、フォトリソグラフィ技術により無理なく作製できるからである。凹部70の深さDは、活性層30に達しない深さであることが好ましい。凹部70が深ければ活性層30における凹部直下領域30Bとそれ以外の領域との実効屈折率の差が大きくなるので、ある程度深い方が望ましいが、凹部70が活性層30にまで達すると電流注入領域30Aが分断されてしまうからである。
電流通過領域51は、図2に示したように帯状に形成され、凹部70は、電流通過領域51の長手方向に平行な溝状に設けられている。なお、凹部70は電流通過領域51の長手方向全体に沿って設けられている必要はなく、電流通過領域51の長手方向一部に沿って設けられていてもよい。例えば、凹部70は主出射側端面付近のみに設けられていてもよい。ただし、凹部70を電流通過領域51の長手方向全体に沿って設ければ、製造工程において凹部70を容易に作製することができる。
p型半導体層40上にはp側電極61が設けられており、このp側電極61が凹部70を埋め込んでいる。p側電極61の構成材料としては、例えば、チタン(Ti),白金(Pt)または金(Au)が好ましい。半導体レーザの典型的な構成材料であるGaAsやAlGaAs混晶の屈折率が約3〜4であるのに対して、p側電極61によく使われる金属材料、例えば金の屈折率は、波長が500nm以上の光に対しては1以下であり、簡単な工程で凹部32内の屈折率をp型半導体層40よりも低くすることができるからである。なお、p側電極61からの電流は主としてp側コンタクト層42とp側電極61との接触面を介して供給されるので、凹部70が電流に与える影響はほとんど無いと考えられる。
なお、凹部70内はp型半導体層40よりも屈折率が低くなっていればよく、例えば凹部70内に空気が入っていてもよいし、あるいは凹部70が二酸化ケイ素(SiO2 )などの絶縁層により埋め込まれていてもよい。また、図3に示したように、p側電極61が凹部70の深さ方向の一部を埋め込むと共に凹部70の残りの部分に空気80が入っていてもよい。
一方、基板10の裏面側にはn側電極62が形成されている。n側電極62は、例えば、金とゲルマニウム(Ge)との合金層,ニッケル(Ni)層および金(Au)層を基板10の側から順に積層した構造を有しており、基板10を介してn型クラッド層21と電気的に接続されている。
また、この半導体レーザでは、共振器方向において対向する一対の端面が共振器端面となっており、この一対の共振器端面には反射鏡膜(図示せず)がそれぞれ形成されている。これら一対の反射鏡膜のうち一方の反射鏡膜は低くなるように調整され、他方の反射鏡膜は高くなるように調整されている。これにより、活性層30において発生した光は一対の反射鏡膜の間を往復して増幅され、一方の反射鏡膜からレーザビームとして射出される。
この半導体レーザは、例えば、次のようにして製造することができる。
図4および図5は、この半導体レーザの製造方法を工程順に表すものである。まず、図4に示したように、例えば、上述した材料よりなる基板10の一面に、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により、上述した厚みおよび材料よりなるn型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40を順次積層する。
次いで、同じく図4に示したように、例えば、p型半導体層40上にマスク(図示せず)を形成し、例えば上述したイオンの打ち込みにより電流狭窄領域50を形成する。
続いて、図5に示したように、p型半導体層40上に別のマスク(図示せず)を形成し、例えばフォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、p型半導体層40の電流通過領域51の幅方向両側の、境界線52から距離Xだけ幅方向内側にずれた位置に凹部70を設ける。
そののち、図1に示したように、基板10の裏面側をラッピングして基板10を上述した厚みまで薄膜化し、その面に上述した材料よりなるn側電極62を形成する。
また、同じく図1に示したように、p型半導体層40上に、例えば上述した材料よりなるp側電極61を形成する。これにより、凹部70の深さ方向の少なくとも一部をp側電極61で埋め込み、簡単な工程で凹部70内の屈折率をp型半導体層40よりも小さくすることができる。
n側電極62およびp側電極61を形成したのち、基板10を所定の大きさに整え、一対の共振器端面に反射鏡膜(図示せず)を形成する。これにより、図1および図2に示した半導体レーザが完成する。
この半導体レーザでは、n側電極62とp側電極61との間に所定の電圧が印加されると、p側電極61から供給される駆動電流は電流通過領域51を介して活性層30の電流注入領域30Aに注入され、電子−正孔再結合により発光が起こる。この光は、一対の反射鏡膜(図示せず)により反射され、その間を往復してレーザ発振を生じ、レーザビームとして外部に射出される。
ここで、電流通過領域51に設けられた凹部70内の屈折率がp型半導体層40よりも低くされているので、活性層30の凹部直下領域30Bでは図6(B)に示したように実効屈折率が低下し、図6(C)に示したように利得も下がる。一方、活性層30の電流注入領域30Aの外側の電流非注入領域30Cではもともと利得が小さい。よって、凹部直下領域30Bと電流非注入領域30Cとの間に挟まれた端部領域30Dでは相対的に利得が上昇する。レーザ光は基本的に利得の分布に従った強度分布を示すので、光は、図20および図21に示した従来構造に比べて端部領域30Dに存在しやすくなる(閉じ込められやすくなる)。従って、電流注入領域30Aの中央付近だけでなく端部領域30Dでも光強度が大きくなり、NFPの均一性が向上する。なお、注入される電流量が同じであれば端部領域30Dの光強度増大に応じて中央付近の光強度はやや抑えられ、NFPは更に均一化される。
このように本実施の形態では、p型半導体層40の電流通過領域51の、境界線52から幅方向内側にずれた位置に凹部70を設け、この凹部70内の屈折率をp型半導体層40よりも低くするようにしたので、活性層30の凹部直下領域30Bの実効屈折率を低くして、この凹部直下領域30Bと電流非注入領域30Cとの間の端部領域30Dにおいて相対的に利得を増し光強度を大きくすることができる。よって、電流注入領域30Aの全体にわたり均一な強度で発光させることができ、NFPの均一性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図7(A)は本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザの断面構成を表すものであり、図8はこの半導体レーザをp型半導体層の側から見た構成を表すものである。この半導体レーザは屈折率導波型のものであり、電流狭窄領域50のp側コンタクト層42およびp型クラッド層41の一部がエッチングにより除去され、電流通過領域51が突条部51Aとなっていることを除いては、第1の実施の形態の半導体レーザと同一の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
基板10,n型半導体層20,活性層30,p型半導体層40,p側電極61およびn側電極62は第1の実施の形態と同様に構成されている。
電流狭窄領域50は、例えば二酸化ケイ素よりなる絶縁膜50Aで覆われている。凹部70は突条部51Aの上面に設けられていることを除いては第1の実施の形態と同様に構成されている。
この半導体レーザは、例えば、次のようにして製造することができる。
図9および図10は、この半導体レーザの製造方法を工程順に表すものである。まず、図9に示したように、例えば、上述した材料よりなる基板10の一面に、例えばMOCVD法により、上述した厚みおよび材料よりなるn型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40を順次積層する。
次いで、同じく図9に示したように、例えば、p型半導体層40の上にフォトレジストよりなるマスク(図示せず)を形成し、このマスクを用いたドライエッチングにより、電流狭窄領域50のp側コンタクト層42およびp型クラッド層41の一部を選択的に除去する一方、電流通過領域51に突条部51Aを形成する。
続いて、同じく図9に示したように、例えば、電流狭窄領域50のp型半導体層40上に、例えば真空蒸着法により、上述した材料よりなる絶縁膜50Aを形成する。絶縁膜50Aには、突条部51Aの上面に対応して開口を設ける。
そののち、図10に示したように、p型半導体層40上に別のマスク(図示せず)を形成し、例えばフォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、突条部51Aの上面の幅方向両側の、境界線52から距離Xだけ幅方向内側にずれた位置に凹部70を設ける。
凹部70を設けたのち、図7に示したように、基板10の裏面側をラッピングして基板10を上述した厚みまで薄膜化し、その面に上述した材料よりなるn側電極62を形成する。
また、同じく図7に示したように、p型半導体層40上に、例えば上述した材料よりなるp側電極61を形成する。これにより、凹部70の深さ方向の少なくとも一部をp側電極61で埋め込み、簡単な工程で凹部70内の屈折率をp型半導体層40よりも小さくすることができる。
n側電極62およびp側電極61を形成したのち、基板10を所定の大きさに整え、一対の共振器端面に反射鏡膜(図示せず)を形成する。これにより、図1および図2に示した半導体レーザが完成する。
この半導体レーザでは、n側電極62とp側電極61との間に所定の電圧が印加されると、第1の実施の形態と同様にしてレーザ発振が生じ、レーザビームが外部に射出される。ここで、電流通過領域51に設けられた凹部70内の屈折率がp型半導体層40よりも低くされているので、活性層30の凹部直下領域30Bでは図11(B)に示したように実効屈折率が低下し、図11(C)に示したように利得も下がる。よって、凹部直下領域30Bと電流非注入領域30Cとの間に挟まれた端部領域30Dでは相対的に利得が上昇し、光強度も増大する。従って、NFPの均一性が向上する。特に、注入する電流が大きい場合には、幅方向中央の電流分布が大きくなる影響で、中央付近の光強度が相対的に高くなりやすいが、凹部70が設けられていることにより端部領域30Dの光強度も増大し、全体の光強度分布がより均一に近づく。よって、中央付近に戻り光が入射した場合にも、戻り光の影響により発振状態が不安定になることが抑制される。
このように本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、特に屈折率導波型の場合に、注入する電流を大きくしてもNFPの均一性を高くすることができ、戻り光による影響も抑制することができる。
(第3の実施の形態)
図12は本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザの断面構成を表すものであり、図13は、この半導体レーザをp型半導体層の側から見た構成を表すものである。この半導体レーザは、例えば、凹部70を電流通過領域51の幅方向片側に設けたことを除いては、第2の実施の形態の半導体レーザと同一の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
n型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40は、基板10に例えば10°のオフ角をつけて形成されたものであることを除いては、第1の実施の形態と同様に構成されている。
突条部51Aの一対の側面のうち片方は急斜面53A、他方は緩斜面53Bとなっており、凹部70は、突条部51Aの上面の緩斜面53B側に設けられている。これにより、この半導体レーザでは、緩斜面53B側の端部領域30Dの光強度を大きくすることができ、オフ基板上に形成された半導体レーザの場合にもNFPの均一性および対称性を高めることができるようになっている。
p側電極61およびn側電極62は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
この半導体レーザは、凹部70を突条部51Aの上面の緩傾斜面53B側のみに形成することを除いては、第2の実施の形態と同様にして製造することができる。
この半導体レーザでは、n側電極62とp側電極61との間に所定の電圧が印加されると、第1の実施の形態と同様にしてレーザ発振が生じ、レーザビームが外部に射出される。ここで、電流注入領域30Aの急斜面53A側では、図14(B)に示したように、突条部51Aによって与えられる実効屈折率差が急斜面53Aで急激に変化するので、図14(C)に示したように、利得も急激に変化する。一方、緩斜面53B側では、突条部51Aの上面に凹部70が設けられているので、活性層30の凹部直下領域30Bでは図14(B)に示したように実効屈折率が低下し、図14(C)に示したように利得も下がる。よって、緩斜面53B側の端部領域30Dでは相対的に利得が上昇し、光強度も増大する。従って、NFPの均一性および対称性が向上する。
このように本実施の形態では、凹部70を電流通過領域51の幅方向片側、具体的には突条部51Aの上面の緩斜面53B側に設けるようにしたので、緩斜面53B側の端部領域30Dの光強度を大きくすることができ、オフ基板上に形成された半導体レーザの場合にもNFPの均一性および対称性を高めることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について説明する。
第1の実施の形態と同様にして、電流通過領域51の幅方向両側に凹部70を有する半導体レーザを作製した。その際、電流注入領域30Aの幅W1は60μm、境界線52と凹部70との間の距離Xは8μm、凹部70の幅W2は3μm、凹部70の深さDは2.2μmとした。また、p側電極61はチタン(Ti),白金(Pt)および金(Au)をp型半導体層40側から順に積層した構造とし、凹部70内をp側電極61で埋め込んだ。得られた半導体レーザについてNFPを調べた。その結果を図15に示す。
本実施例に対する比較例として、従来のように凹部を設けなかったことを除き、本実施例と同様にして半導体レーザを作製した。この比較例についてもNFPを調べた。その結果を図16に示す。
このように、本実施の形態では、比較例に比べて均一なNFPを得ることができた。すなわち、p型半導体層40の電流通過領域51の境界線52から幅方向内側にずれた位置に凹部70を設け、この凹部70内の屈折率をp型半導体層40よりも低くするようにすれば、電流注入領域30Aの全体にわたり均一な強度で発光させることができ、NFPの均一性を改善できることが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記第3の実施の形態では、第2の実施の形態の屈折率導波型の半導体レーザにおいて電流通過領域51の幅方向片側に凹部70を設けた場合を例として説明したが、第3の実施の形態は第1の実施の形態の利得導波型のものにも適用可能である。例えば、図17に示したようにオフ角θをつけた基板上に利得導波型の半導体レーザを形成した場合、凹部70は、基板の結晶面の法線NのB側、すなわち、鉛直方向Vに関して法線Nとは逆側に設けることが望ましい。
更に、例えば、上記第3の実施の形態では、オフ基板上に形成した半導体レーザを例として説明したが、第3の実施の形態の適用対象はオフ基板上の半導体レーザに限られない。例えば、オフ角をつけない基板10上に半導体レーザを形成し、NFPを計測して光強度分布を調べた上で、端部の光強度の低下が著しい側にのみ凹部70を設け、NFPの非対称性を矯正するようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態および実施例において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。例えば、上記実施の形態および実施例においては、n型不純物としてシリコンを用いたが、セレン(Se)など他のn型不純物を用いてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態および実施例では、半導体レーザを構成する材料について具体的に例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態および実施例で説明したGaAs系素子以外にも、AlGaInP系あるいはInP系などの他のIII−V族化合物半導体,窒化物系III−V族化合物半導体あるいはII−VI族化合物半導体などの他の半導体材料を用いる場合についても広く適用することができる。
加えてまた、例えば、上記実施の形態および実施例では、n型半導体層20,活性層30およびp型半導体層40をMOCVD法により形成する場合について説明したが、MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシー)法等を用いてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態および実施例においては、n型の基板10上に、n型半導体層20、活性層30およびp型半導体層40を順に積層した構成を有する半導体レーザについて説明したが、p型の基板を用い、p型の基板上に、p型半導体層、活性層およびn型半導体層を積層した逆導電型の構造としてもよい。
加えてまた、例えば、上記実施の形態および実施例では、半導体レーザの構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また他の層を更に備えていてもよい。例えば、活性層30とn型半導体層20またはp型半導体層40との間に、光ガイド層が設けられていてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す断面図である。 図1に示した半導体レーザをp型半導体層の側から見た構成を表した平面図である。 図1に示した半導体レーザの変形例を表す断面図である。 図1に示した半導体レーザの製造方法を工程順に表す断面図である。 図4の工程に続く工程を表す断面図である。 図6(A)は図1に示した半導体レーザの一部を表す断面図であり、図6(B)および図6(C)はこの半導体レーザにおける実効屈折率分布および利得分布をそれぞれ表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す断面図である。 図7に示した半導体レーザをp型半導体層の側から見た構成を表した平面図である。 図7に示した半導体レーザの製造方法を工程順に表す断面図である。 図9の工程に続く工程を表す断面図である。 図11(A)は図7に示した半導体レーザの一部を表す断面図であり、図11(B)および図11(C)はこの半導体レーザにおける実効屈折率分布および利得分布をそれぞれ表す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザの構成を表す断面図である。 図12に示した半導体レーザをp型半導体層の側から見た構成を表した平面図である。 図14(A)は図12に示した半導体レーザの一部を表す断面図であり、図14(B)および図14(C)はこの半導体レーザにおける実効屈折率分布および利得分布をそれぞれ表す図である。 本発明の実施例に係る半導体レーザのNFPを表す図である。 比較例に係る半導体レーザのNFPを表す図である。 図1に示した半導体レーザの変形例を説明するための図である。 従来の半導体レーザの構造の一例を表す断面図である。 従来の半導体レーザの構造の他の例を表す断面図である。 図20(A)は図18に示した半導体レーザの一部を表す断面図であり、図20(B)はこの半導体レーザにおける利得分布を表す図である。 図21(A)は図19に示した半導体レーザの一部を表す断面図であり、図21(B)はこの半導体レーザにおける利得分布を表す図である。
符号の説明
10…基板、20…n型半導体層、21…n型クラッド層、30…活性層、30A…電流注入領域、30B…凹部直下領域、30C…電流非注入領域、30D…端部領域、40…p型半導体層、41…p型クラッド層、42…p側コンタクト層、50…電流狭窄領域、50A…絶縁膜、51…電流通過領域、51A…突条部、52…境界線、53A…急斜面、53B…緩斜面、61…p側電極、62…n側電極、70…凹部、80…空気。

Claims (6)

  1. 第1導電型半導体層,活性層および第2導電型半導体層を順に積層した積層構造を備え、前記第2導電型半導体層に、前記活性層の電流注入領域を制限する一対の電流狭窄領域が設けられた半導体レーザであって、
    前記第2導電型半導体層は、前記一対の電流狭窄領域の間の電流通過領域の、前記電流狭窄領域と前記電流通過領域との境界線から幅方向内側にずれた位置に凹部を有し、前記凹部内の屈折率は前記第2導電型半導体層よりも低い
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 前記凹部は、前記電流通過領域の幅方向両側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 前記凹部と前記境界線との間の距離は、1μm以上10μm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  4. 前記第2導電型半導体層上に電極が設けられており、前記電極は前記凹部の深さ方向の少なくとも一部を埋め込んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  5. 前記凹部は、前記電流通過領域の幅方向片側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
  6. 前記活性層の電流注入領域は10μm以上の幅を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。


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